1: 2016/01/20(水) 02:06:42.71 ID:dxGPNkojo
勇者「フハハハハッ! 来てやったぞ、魔王!」
魔王「フハハハハッ! その度胸だけは誉めてやる!」
勇者「フハハハハッ! ほざけ、返り討ちにしてくれるわ!」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「返り討ちは私の台詞……」
勇者「あ、ごめん、つい……」
魔王「…………」
勇者「…………」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453223202/
魔王「フハハハハッ! その度胸だけは誉めてやる!」
勇者「フハハハハッ! ほざけ、返り討ちにしてくれるわ!」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「返り討ちは私の台詞……」
勇者「あ、ごめん、つい……」
魔王「…………」
勇者「…………」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453223202/
2: 2016/01/20(水) 02:10:15.02 ID:dxGPNkojo
魔王「フハハハハッ! そう落ち込むな、勇者よ! 間違いは誰にでもある!」
勇者「フハハハハッ! それもそうだな、魔王よ!」
魔王「フハハハハッ! まずは遠路はるばる来た勇者に冷たい氷水を与えてやろう! 感謝するがいい!」
勇者「フハハハハッ! いきなり氷責めで来るとは流石は魔王だな!」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「ネタバレした……」
勇者「あ……」
魔王「…………」
勇者「…………」
勇者「フハハハハッ! それもそうだな、魔王よ!」
魔王「フハハハハッ! まずは遠路はるばる来た勇者に冷たい氷水を与えてやろう! 感謝するがいい!」
勇者「フハハハハッ! いきなり氷責めで来るとは流石は魔王だな!」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「ネタバレした……」
勇者「あ……」
魔王「…………」
勇者「…………」
3: 2016/01/20(水) 02:11:19.21 ID:dxGPNkojo
勇者「フハハハハッ! ネタバレしたぐらいでダメになるような弱い魔法ではあるまい!」
魔王「フハハハハッ! それもそうだな! 我は最強だからな!」
勇者「フハハハハッ! さあ、かかって来い、魔王め!」
魔王「フハハハハッ! ならばお望み通り、氷の塊をくれてやる! 極大氷魔法!!」バッ
ドゴンッ!!!
勇者「フハハハハッ! この程度か、魔王よ! 極大炎魔法!」
ジュワッ!!
魔王「……え?」
勇者「フハハハハッ! 折角の氷が消えてしまったな! 魔王の実力はこの程度か!」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「頑張ったのに……」
勇者「あ……。ごめん……」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「フハハハハッ! それもそうだな! 我は最強だからな!」
勇者「フハハハハッ! さあ、かかって来い、魔王め!」
魔王「フハハハハッ! ならばお望み通り、氷の塊をくれてやる! 極大氷魔法!!」バッ
ドゴンッ!!!
勇者「フハハハハッ! この程度か、魔王よ! 極大炎魔法!」
ジュワッ!!
魔王「……え?」
勇者「フハハハハッ! 折角の氷が消えてしまったな! 魔王の実力はこの程度か!」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「頑張ったのに……」
勇者「あ……。ごめん……」
魔王「…………」
勇者「…………」
4: 2016/01/20(水) 02:11:52.98 ID:xw7vfb6+o
勇者「フハハハハッ! それなら次は俺の番だな!」
魔王「うん……」
勇者「あ、あの、ホントごめんな……」
魔王「平気……」
勇者「…………」
魔王「…………」
勇者「……大丈夫?」
魔王「……」コクッ
魔王「うん……」
勇者「あ、あの、ホントごめんな……」
魔王「平気……」
勇者「…………」
魔王「…………」
勇者「……大丈夫?」
魔王「……」コクッ
5: 2016/01/20(水) 02:12:30.43 ID:dxGPNkojo
勇者「フハハハハッ! では行くぞ!」
魔王「フハハハハッ! 来るがよい、勇者よ!」
勇者「極大風魔……うっ!」グラッ
魔王「フハハハハッ! いきなりどうした! 勇者よ!」
勇者「お腹痛い……」
魔王「え」
勇者「うぅっ……。急に痛くなって……」
魔王「……だ、大丈夫? 薬持ってこようか?」
勇者「大丈夫……。俺、勇者だし……。魔王に助けてもらうなんて恥だし……」
魔王「でも……。スゴい辛そうだよ……? やっぱり薬持ってきた方がいい?」
魔王「フハハハハッ! 来るがよい、勇者よ!」
勇者「極大風魔……うっ!」グラッ
魔王「フハハハハッ! いきなりどうした! 勇者よ!」
勇者「お腹痛い……」
魔王「え」
勇者「うぅっ……。急に痛くなって……」
魔王「……だ、大丈夫? 薬持ってこようか?」
勇者「大丈夫……。俺、勇者だし……。魔王に助けてもらうなんて恥だし……」
魔王「でも……。スゴい辛そうだよ……? やっぱり薬持ってきた方がいい?」
6: 2016/01/20(水) 02:13:12.08 ID:xw7vfb6+o
勇者「フハハハハッ! バカめ、油断したな! 食らえ、極大氷魔法!」バッ
ドガンッ!
魔王「てい」パシッ
勇者「あ」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「騙した……」
勇者「いや、でも、戦いだし」
魔王「心配したのに……」
勇者「ご、ごめん……」
ドガンッ!
魔王「てい」パシッ
勇者「あ」
魔王「…………」
勇者「…………」
魔王「騙した……」
勇者「いや、でも、戦いだし」
魔王「心配したのに……」
勇者「ご、ごめん……」
7: 2016/01/20(水) 02:13:42.86 ID:xw7vfb6+o
勇者「もうしないから……ね?」
魔王「……ホントに?」
勇者「うん。約束する」
魔王「……指切り」スッ
勇者「うん」スッ
魔王「指切りげんまん♪」
勇者「嘘ついたら針千本飲ーます♪」
魔王「指切った♪」
勇者「フハハハハッ! 覚悟しろ、魔王よ!」
魔王「フハハハハッ! ほざけ、返り討ちにしてくれるわ!」
魔王「……ホントに?」
勇者「うん。約束する」
魔王「……指切り」スッ
勇者「うん」スッ
魔王「指切りげんまん♪」
勇者「嘘ついたら針千本飲ーます♪」
魔王「指切った♪」
勇者「フハハハハッ! 覚悟しろ、魔王よ!」
魔王「フハハハハッ! ほざけ、返り討ちにしてくれるわ!」
8: 2016/01/20(水) 02:14:37.72 ID:xw7vfb6+o
< 勇者ちゃん、魔王ちゃん、お待たせー。ご飯が出来たわよー
勇者「ホント! 母さん!」
魔王「わーい!」トタタタッ
勇者「あ、待って!」トタタタッ
< あらあら二人とも元気ね。何して遊んでたの? また勇者魔王ごっこ?
勇者「うん! 俺、大きくなったら勇者になって魔王を倒すんだ!」
魔王「私はそのお手伝いで、大賢者になるの!」
< そう。それは凄いわね。二人とも、魔法の才能は天才的ですもの。大賢者なら夢じゃないかもしれないわ。でも、勇者はちょっと無理があるかなあ
勇者「何で? 俺、絶対強くなるよ!」
魔王「そうだよー。勇者は強くなるんだもの!」
< それでも無理よ。だって、今は魔王がいないんですもの。平和な世の中だからそれは無理なの
完
勇者「ホント! 母さん!」
魔王「わーい!」トタタタッ
勇者「あ、待って!」トタタタッ
< あらあら二人とも元気ね。何して遊んでたの? また勇者魔王ごっこ?
勇者「うん! 俺、大きくなったら勇者になって魔王を倒すんだ!」
魔王「私はそのお手伝いで、大賢者になるの!」
< そう。それは凄いわね。二人とも、魔法の才能は天才的ですもの。大賢者なら夢じゃないかもしれないわ。でも、勇者はちょっと無理があるかなあ
勇者「何で? 俺、絶対強くなるよ!」
魔王「そうだよー。勇者は強くなるんだもの!」
< それでも無理よ。だって、今は魔王がいないんですもの。平和な世の中だからそれは無理なの
完
9: 2016/01/20(水) 02:18:40.53
ほのぼのして笑った
10: 2016/01/20(水) 02:36:46.23
いい大人が何やってんだと思ったらちびっこかよ
一気に微笑ましくなったじゃねーか乙!
一気に微笑ましくなったじゃねーか乙!
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