桃「シャミ子」

シャミ子「桃」

桃「フィジカルのことは私が担当じゃん」

桃「なんでおれくんに相談してるの？」

シャミ子「それは……😟」

桃「おれくんは簡単で合理的な方法しか教えてくれないよ」

桃「でもシャミ子に必要なのはそんな近道じゃないと思うんだ」

桃「不合理なことをやって鍛えた精神、その先にある逆境を跳ね返す心」

桃「それを目指そう」

シャミ子「合理的なやつお願いします！！😖」

おれ「食うなよ」

おれ「生き物には基礎代謝があって、自分の一日に必要なカ口リーを知って、食事制限をかければ減るだろ」

シャミ子「餌付けしてくる人がいるんですぅ！！😫」

桃「筋肉をつけるにはプロテインが必要だからね」

おれ「プロテインは100グラムで500kcal以上あったりするんだぞ」

おれ「どうやって飲んでんの？」

シャミ子「牛乳で溶かしてますかね？」

桃「豆乳だね、他にもいろいろ混ぜてるよ」

桃「シャミ子にはいつも200グラム飲ませてた」

おれ「お前それ、2000kcal以上とってるんじゃないか？」

シャミ子「にせ……😧」

シャミ子「貴様、私を頃す気だったのか！！？😠」

桃「違うよ、朝フルしようって誘ってるのに断るシャミ子が悪いんだよ」※朝フル、朝からフルマラソン

シャミ子「私は悪くないー！！！😫」

今日原作の新刊発売日だね

桃「ていうかシャミ子😟」

桃「最近筋トレしてないし、プロテインも飲んでないじゃん」

シャミ子「う……😞」

おれ「え、してないの？」

シャミ子「……だって、やりたくないんですー！！😣」

桃「なんで？🤔」

シャミ子「私はやっぱり物理を伸ばすより、魔力を伸ばしたいんです！！」

シャミ子「敵を叩くまぞくにはなりたくありません！それは私やご先祖の種族とは違う気がします！！」

桃「でもシャミ子」

シャミ子「なんですか！？」

桃「筋肉は裏切らない」

シャミ子「魔力は裏切るんですか？🤨」

桃「裏切るよ」

桃「魔力を使った攻撃はバリアで対策されやすいからね」

シャミ子「そうなんですか……？」

桃「でも筋肉は違うよ」

桃「バリアの耐久力以上の攻撃を繰り出せば叩き割ることができるんだ🙂」

桃「だからシャミ子、筋肉を鍛えよう」

シャミ子「は、はう～……😔」

おれ「（その理屈が通るなら魔力も出力をあげればバリアを貫通できそうだが）」

おれ「（よく知らんから黙ってよう）」

シャミ子「じゃあ、筋肉をつけます……」

桃「うん、それがいいよ🙂」

シャミ子「でもムキムキになるのはイヤです😫」

桃「なんで？」

シャミ子「かわいくありません😣」

桃「思い込みだよ、筋肉は美しいんだ」

シャミ子「でも桃は、筋肉が多いようには見えないですよね」

桃「私たち魔法少女の肉体はエーテル体と結合してるからね」

桃「本当はムキムキになりたいけど、魔法少女の肉体の構造上ムリなんだ」

桃「だから私は、いつか魔法少女をやめてボディビルダーになるんだ」

おれ「ダメだよ！！！！！！！！！！！！！！！！！！🤬」

おれ「何言ってんの！！！？😡」

桃「体重は70キロを目指そうと思うんだ」

シャミ子「はわ……」

おれ「もんもは今のままがかわいい！！！！！😡」

桃「差別」

おれ「差別じゃねぇわ！！！！！🤬」

桃「まるで筋肉量が多い人はかわいくないみたいな発言だよね」

桃「政治家なら氏活問題だよ」

おれ「政治家じゃねぇから言うけど、好みにもよるが異性の好きなスタイルってあるだろ！！！！！🤬」

桃「大切なのは中身だよ」

おれ「声を大にして言うが外見も大切だ！！！！！🤬」

シャミ子「（なんでケンカになってるんですか……）」

6巻読んでいよいよラスボスっぽいのも出てきたのに一向におれは出てこないんだけど

おれ「バカ言ってんじゃねぇよ！！！😡」

おれ「おれは敬虔な仏教徒じゃねぇんだよ！！！葬式仏教なんだよ！！！🤬」

おれ「魂が一緒ならなんでもいいという人間性なんて持ってねーんだよ！！！🤬」

おれ「キリスト教じゃねーが、精神と肉体が必要に決まってるだろ！！！🤬」

桃「私の肉体はエーテル体と結合してるからね」

桃「今の私の肉体は偽者なんだ」

桃「おれくんが本当の私を見ようとしてないんだよ！！！😡」

シャミ子「ガチ喧嘩やめろ！！！😫」

シャミ子「……ところで、仏教徒って魂が一緒ならどんな容姿でもいいんですか？」

おれ「そういうのはきっと、魂は肉体を形作るから、魂が一緒なら肉体も似た形をとる的なレトリックで信者言いくるめてる」

シャミ子「口先のうまさは一流ですね」

シャミ子「都合のいいことばっか言うな」

おれくん桃のこと好きすぎかよ
がんばれ

桃「じゃあ聞くけど、私が太ったら嫌いになるのかな？🤔」

おれ「はわ……😦」

桃「酷いよね……、そんな人、大病患ったら私のこと捨てそう……😌」

おれ「うう……😟」

桃「私は、愛する人がどんなになっても愛せるよ、おれくんのこと絶対に見捨てないから😊」

おれ「ボディビルダーだけは勘弁してください😫」土下座

シャミ子「不憫な話ですね……😅」

シャミ子「おのれ、横道にそれおって！！😠」

おれ「なんの話だっけ？🤔」

シャミ子「私が太った話だ！！😠」

おれ「それはカ口リーのとり過ぎだから、食う量を減らすか、運動しなよ」

シャミ子「そうじゃないんです！！😫」

シャミ子「不思議なことがおこったんです！！😠」

おれ「何がおきたの？」

シャミ子「運動してるのに体重が1キロ増えたんです！！😫」

おれ「よくある😌」

桃「常識だね」

シャミ子「はわ？」

シャミ子「私がんばってランニングしたんです！😣」

シャミ子「2キロも走りました！😫」

シャミ子「3日も！😠」

桃「それは走ったうちには入らないよ」

シャミ子「はわ？」

桃「体重は、フルマラソンしても数百グラムしか減らないからね」

シャミ子「え、そんなもんなんですか……？😦」

桃「ダイエットには有酸素運動が必要なんだ」

桃「20分程度、有酸素運動しないと脂肪は燃焼しないんだ」

桃「2キロだと歩いても30分かからないよね」

シャミ子「はわ……」

おれ「歩いたほうがマシだったな」

シャミ子「やる前に教えてください！！！😫」

おれ「聞かれなかったから」

桃「こういうのは継続してやらないといけないからね」

桃「シャミ子の体力を考慮して、５キロ走ろうか🙂」

シャミ子「ごきろ……😧」

桃「毎日」

シャミ子「えぶりでー……😨」

シャミ子「おれさん食事制限のやり方を教えてください」

おれ「間食をやめろ」

おれ「あと、シャミ子の家には良ちゃんもいるんだからしっかり食え、子供は食え、とにかく食え」

おれ「シャミ子の飯だけ別にするとかすんな　同じもん食え」

シャミ子「間食をやめればやせられますか？」

おれ「ポテトチップスだって一袋で茶碗いっもごぉ」

桃「シャミ子を堕落の道に落としちゃダメだよ」

シャミ子「はわ……」

桃「体重が増えたのは筋肉をつけようとしたからなんだ」

シャミ子「筋肉がついたんですね😶」

桃「違うよ、体が筋肉をつけようとしたんだ」

シャミ子「どういうことですか？🤨」

桃「筋肉に負荷をかけると筋繊維が損傷するんだ」

桃「それが回復することで筋肉が増えていくんだけど」

桃「損傷して炎症を起こした筋繊維は、治すために水分を溜め込むんだ」

シャミ子「はがっ！😲（気づき）」

桃「だから足がむくんでなかった？」

シャミ子「むくんでました！！！というか手もむくんでました！！！」

桃「手もか」

桃「たぶんシャミ子の身体は今、栄養をため込もうとしているんだよ」

シャミ子「栄養をため込む？」

桃「久しぶりのジョギングで、脳が筋トレと認識したんだろうね」

桃「筋トレに使うエネルギー確保のため、体内にグリコーゲンという栄養素が貯蔵されたんだよ」

シャミ子「グリコーゲン……🤔」

桃「グリコーゲンは1グラム蓄えるごとに、一緒に水分を3グラム蓄えるんだ」

桃「つまり筋トレのために体内にグリコーゲンを100グラム蓄えると、結果的に400グラム体重が増えるんだよ」

シャミ子「なんてことだ！😫」

おれ「つまり、ジョギングによる体重増加は水分が増えただけだから安静にしておけばすぐ減る」

シャミ子「はい！今日から一歩も動きません！😋」

桃「ダメだよ😠」

シャミ子「はわ……」

桃「おれくんは水分が増えただけっていうけど、筋肉も増えているからね」

シャミ子「そ、そうなんですか？😥」

桃「水の重さを1とすると、脂肪は0.9、筋肉は1.1なんだ」

シャミ子「筋肉って重いんですね」

桃「2キロのジョギングで、シャミ子の体には筋肉がついたんだ」

桃「もう体重増加は不可避だよ！😠」

おれ「（そんなにすぐに体重が増えるほど筋肉がつくか）」

シャミ子「私は、どうすれば！？」

桃「落ち着いてシャミ子」

桃「筋肉がつくことは悪いことじゃないんだよ」

桃「筋肉の体積は脂肪より少ないんだ」

桃「脂肪が1.1とすると筋肉は0.9だよ」

シャミ子「はわ？」

桃「筋肉をつけると体重は増えるけどスタイルは良くなるんだ」

シャミ子「そうなんですか！？」

桃「さらに筋肉は基礎代謝をあげるんだ」

桃「基礎代謝があがれば食べても太らない身体を手に入れることができるんだ」

シャミ子「おかし食べ放題ですか！？」

桃「食べ放題だよ🙂」

シャミ子「私……、筋肉をつけます！！！😠」

桃「じゃあこれを飲んで」光る液体

シャミ子「これは確か……、カ口リーが多いんじゃ……」

桃「大丈夫だよ、すぐ筋肉に変わるから」

シャミ子「わかりました、飲みます！」ぐびぐびぐび

二ヵ月後

シャミ子「ふぬぬぬ……！😣💦」スクワット

桃「頑張ってシャミ子」

桃「この努力がシャミ子を強くするんだよ」

シャミ子「……いえ、もう今日でやめます！😫」

桃「😲」

シャミ子「体重は、むくんで増えた分を合わせて3キロ減りました！」

シャミ子「よく考えると、食事制限でコントロールできるなら、こんなに苦労して太りにくい身体を手に入れる必要ないって気づいたんです！」

桃「それは違うよ、シャミ子」

桃「この苦労の先にある精神こそが」

シャミ子「もうイヤですー！！😫」逃げ出す

おれ「よぉ、今日も筋トレか？」

シャミ子「もう目標体重まで減ったので今日で終わりです！！二ヶ月本当につらかったです！😫」

おれ「水泳だったらもっと簡単に減ったのにね」

シャミ子「😧」

シャミ子「もっと早く教えてください！！！😫」

おわり