1: 2016/01/11(月) 19:11:32.07 ID:K4qhbS0D0
由比ヶ浜「ちょっとヒッキー!」
由比ヶ浜「一緒に部室まで行くって約束したじゃん!」
八幡「そんな約束した覚えはないぞ?」
由比ヶ浜「昼休みにしたし!」
由比ヶ浜「勝手に1人で行こうとしないでよ!」
八幡「そうだったか? 悪いな」
八幡「俺は先に飲み物を買ってから行く」
由比ヶ浜「・・・早く来てね?」
由比ヶ浜「一緒に部室まで行くって約束したじゃん!」
八幡「そんな約束した覚えはないぞ?」
由比ヶ浜「昼休みにしたし!」
由比ヶ浜「勝手に1人で行こうとしないでよ!」
八幡「そうだったか? 悪いな」
八幡「俺は先に飲み物を買ってから行く」
由比ヶ浜「・・・早く来てね?」
2: 2016/01/11(月) 19:15:30.43
自動販売機『』ガコン
八幡「(由比ヶ浜め・・・何故毎日俺を誘うんだ?)」スッ
八幡「(本当にやめろよ勘違いしちゃうだろ)」
いろは「先輩」
八幡「?」クル
3: 2016/01/11(月) 19:21:58.74
八幡「一色・・・」
いろは「先輩も飲み物買いに来たんですか?」
八幡「あぁ」
いろは「相変わらずそれ好きですよねぇ~」
八幡「まぁな、この甘さが良い」
いろは「いやいや、甘過ぎですよそれ」
いろは「・・・そういえば」
いろは「今日は結衣先輩は」
いろは「一緒じゃないんですか?」
いろは「先輩も飲み物買いに来たんですか?」
八幡「あぁ」
いろは「相変わらずそれ好きですよねぇ~」
八幡「まぁな、この甘さが良い」
いろは「いやいや、甘過ぎですよそれ」
いろは「・・・そういえば」
いろは「今日は結衣先輩は」
いろは「一緒じゃないんですか?」
4: 2016/01/11(月) 19:26:45.84
八幡「あぁ、今日は俺が先にここに寄ってから行くからな」
いろは「へぇ」
いろは「そうなんですか」
いろは「最近、先輩って結衣先輩に誘われていますよね?」
八幡「(卑猥に聞こえるな・・・)」
八幡「・・・そうか?」
いろは「はい、絶対にそうです」
いろは「見ればわかりますから」ニコ
八幡「お前スゲェな」
いろは「へぇ」
いろは「そうなんですか」
いろは「最近、先輩って結衣先輩に誘われていますよね?」
八幡「(卑猥に聞こえるな・・・)」
八幡「・・・そうか?」
いろは「はい、絶対にそうです」
いろは「見ればわかりますから」ニコ
八幡「お前スゲェな」
6: 2016/01/11(月) 19:33:51.93
いろは「結衣先輩は可愛いですから」
いろは「勘違いした先輩が、間違いを犯さないか心配です」
八幡「お前は俺のことをどう思っているんだよ・・・」
いろは「うわっ! なんですかそれ!?」
いろは「私の思いを確かめようとしているんですか!?」
いろは「ゴメンなさい本当に気持ち悪いですお断りします!」ペコ
八幡「まだ何も言ってねぇだろ・・・」
いろは「・・・・・・」
いろは「・・・それじゃあ先輩」
いろは「私は生徒会の仕事があるので」
八幡「あぁ」
いろは「部活、頑張って下さいね?」スタスタ
八幡「おぅ」
いろは「・・・・・・」
いろは「勘違いした先輩が、間違いを犯さないか心配です」
八幡「お前は俺のことをどう思っているんだよ・・・」
いろは「うわっ! なんですかそれ!?」
いろは「私の思いを確かめようとしているんですか!?」
いろは「ゴメンなさい本当に気持ち悪いですお断りします!」ペコ
八幡「まだ何も言ってねぇだろ・・・」
いろは「・・・・・・」
いろは「・・・それじゃあ先輩」
いろは「私は生徒会の仕事があるので」
八幡「あぁ」
いろは「部活、頑張って下さいね?」スタスタ
八幡「おぅ」
いろは「・・・・・・」
9: 2016/01/11(月) 19:42:17.80
八幡「うっす」ガラ
雪ノ下「比企谷君、こんにちは」
八幡「おぅ」
由比ヶ浜「あーっ! ヒッキー!」
由比ヶ浜「ちょっと遅くない!?」
八幡「少し一色と話をしていたんだよ」
由比ヶ浜「え? いろはちゃんと?」
雪ノ下「珍しいのね」
雪ノ下「選択的緘黙の比企谷君が一色さんと会話できるなんて」
八幡「おい」
雪ノ下「比企谷君、こんにちは」
八幡「おぅ」
由比ヶ浜「あーっ! ヒッキー!」
由比ヶ浜「ちょっと遅くない!?」
八幡「少し一色と話をしていたんだよ」
由比ヶ浜「え? いろはちゃんと?」
雪ノ下「珍しいのね」
雪ノ下「選択的緘黙の比企谷君が一色さんと会話できるなんて」
八幡「おい」
10: 2016/01/11(月) 19:48:01.76
雪ノ下「まさか人気のない場所に連れ込んで退廃的な淫k」
八幡「しねぇよ」
由比ヶ浜「ヒッキーいやらしい! キモい!」
八幡「だから何もしてねぇよ」
由比ヶ浜「じゃあ何を話していたし!」
八幡「いや・・・別に何も」
八幡「というか何でそんなに聞いてくる」
由比ヶ浜「だってヒッキーキモいし」ジト
八幡「(由比ヶ浜酷い)」
雪ノ下「その通りよ由比ヶ浜さん」ジト
八幡「(雪ノ下酷い)」
八幡「しねぇよ」
由比ヶ浜「ヒッキーいやらしい! キモい!」
八幡「だから何もしてねぇよ」
由比ヶ浜「じゃあ何を話していたし!」
八幡「いや・・・別に何も」
八幡「というか何でそんなに聞いてくる」
由比ヶ浜「だってヒッキーキモいし」ジト
八幡「(由比ヶ浜酷い)」
雪ノ下「その通りよ由比ヶ浜さん」ジト
八幡「(雪ノ下酷い)」
11: 2016/01/11(月) 19:54:20.66
雪ノ下「」ペラ
由比ヶ浜「んー・・・これにしようかなぁ・・・」ジー
八幡「」ペラ
八幡「(今日も変わりなく1日が過ぎる)」
八幡「(最近は気不味くなるような問題もない)」
八幡「(何故か由比ヶ浜が俺と一緒に部室に来たがるが)」
八幡「(この空間は実に心地が良い)」
八幡「(・・・奉仕部の意義がないが)」
由比ヶ浜「んー・・・これにしようかなぁ・・・」ジー
八幡「」ペラ
八幡「(今日も変わりなく1日が過ぎる)」
八幡「(最近は気不味くなるような問題もない)」
八幡「(何故か由比ヶ浜が俺と一緒に部室に来たがるが)」
八幡「(この空間は実に心地が良い)」
八幡「(・・・奉仕部の意義がないが)」
12: 2016/01/11(月) 19:59:13.87
雪ノ下「それでは比企谷君、由比ヶ浜さん」
雪ノ下「さようなら」スッ
八幡「おぅ」スッ
由比ヶ浜「バイバイ、ゆきのん」フリフリ
雪ノ下「えぇ、さようなら」スッ
八幡「・・・・・・」
八幡「・・・じゃ、俺も」スッ
由比ヶ浜「・・・あっ、あの、ヒッキー!」
八幡「あ?」
由比ヶ浜「え、えっと・・・途中まで一緒に帰らない?」
八幡「!?」
雪ノ下「さようなら」スッ
八幡「おぅ」スッ
由比ヶ浜「バイバイ、ゆきのん」フリフリ
雪ノ下「えぇ、さようなら」スッ
八幡「・・・・・・」
八幡「・・・じゃ、俺も」スッ
由比ヶ浜「・・・あっ、あの、ヒッキー!」
八幡「あ?」
由比ヶ浜「え、えっと・・・途中まで一緒に帰らない?」
八幡「!?」
13: 2016/01/11(月) 20:03:09.26
八幡「・・・み、道こっちだったか?」
由比ヶ浜「う、うん・・・」
由比ヶ浜「で、でも途中までだし!///」
由比ヶ浜「きょ、今日は気分的にヒッキーと帰りたいだけだし!///」
由比ヶ浜「ヒッキー超キモい!///」
八幡「何故そうなる」
八幡「(ドキドキするだろいい加減にしろよ)」
由比ヶ浜「う、うん・・・」
由比ヶ浜「で、でも途中までだし!///」
由比ヶ浜「きょ、今日は気分的にヒッキーと帰りたいだけだし!///」
由比ヶ浜「ヒッキー超キモい!///」
八幡「何故そうなる」
八幡「(ドキドキするだろいい加減にしろよ)」
14: 2016/01/11(月) 20:08:56.60
八幡「」スタスタ
由比ヶ浜「・・・///」スタスタ
八幡「(それにしても由比ヶ浜はどうしたんだ?)」
八幡「(何か画策しているのか・・・)」
由比ヶ浜「・・・え、えっと」
由比ヶ浜「ヒ、ヒッキー・・・?」
八幡「?」
由比ヶ浜「あ、あのさ・・・///」モジモジ
由比ヶ浜「今度の日曜b」
ガンッ!!!!
由比ヶ浜「きゃっ!?」ビク
八幡「!?」ビク
由比ヶ浜「・・・///」スタスタ
八幡「(それにしても由比ヶ浜はどうしたんだ?)」
八幡「(何か画策しているのか・・・)」
由比ヶ浜「・・・え、えっと」
由比ヶ浜「ヒ、ヒッキー・・・?」
八幡「?」
由比ヶ浜「あ、あのさ・・・///」モジモジ
由比ヶ浜「今度の日曜b」
ガンッ!!!!
由比ヶ浜「きゃっ!?」ビク
八幡「!?」ビク
15: 2016/01/11(月) 20:14:32.04
石『』ゴロ
由比ヶ浜「え・・・? 石・・・?」
由比ヶ浜「なんでこんなところに・・・」
八幡「(石・・・? ここ信号機の前だぞ?)」
八幡「(こんなものが落ちてくるはずがない)」
八幡「(誰かが投げてきた?)」キョロキョロ
八幡「(・・・誰もいねぇな)」
八幡「(いたずらか? 酷ぇことしやがる)」
八幡「由比ヶ浜、大丈夫か?」
由比ヶ浜「う、うん」
由比ヶ浜「丁度ボタン押すところに当たったみたいだし・・・」
八幡「そうか・・・」
17: 2016/01/11(月) 20:22:02.74
由比ヶ浜「あ、あはは・・・何だったんだろうね?」
由比ヶ浜「いたずらかなぁ・・・?」アセ
八幡「お前に怪我がなければ良い」
由比ヶ浜「あ、ありがとう・・・///」
八幡「・・・・・・」
由比ヶ浜「・・・・・・」
八幡「・・・由比ヶ浜、さっき言いかけていたのは」
八幡「何だったんだ?」
由比ヶ浜「え!? あ、あぁ、えっと・・・」アセ
由比ヶ浜「な、何でもないよ! うん! 気にしないで!」
由比ヶ浜「あ、あとあたしこっちだから!」
由比ヶ浜「バイバイ、ヒッキー!」スタスタ
八幡「お、おぅ」
由比ヶ浜「(ヒッキー誘い損なっちゃった・・・)」シュン
「・・・・・・」
由比ヶ浜「いたずらかなぁ・・・?」アセ
八幡「お前に怪我がなければ良い」
由比ヶ浜「あ、ありがとう・・・///」
八幡「・・・・・・」
由比ヶ浜「・・・・・・」
八幡「・・・由比ヶ浜、さっき言いかけていたのは」
八幡「何だったんだ?」
由比ヶ浜「え!? あ、あぁ、えっと・・・」アセ
由比ヶ浜「な、何でもないよ! うん! 気にしないで!」
由比ヶ浜「あ、あとあたしこっちだから!」
由比ヶ浜「バイバイ、ヒッキー!」スタスタ
八幡「お、おぅ」
由比ヶ浜「(ヒッキー誘い損なっちゃった・・・)」シュン
「・・・・・・」
18: 2016/01/11(月) 20:28:13.06
八幡「」スタスタ
八幡「(何だったんだあれは)」
八幡「(妙なこともあるもんだ)」
カシャ
八幡「?」クル
八幡「・・・?」キョロキョロ
八幡「(・・・気の所為か)」スタスタ
八幡「(何だったんだあれは)」
八幡「(妙なこともあるもんだ)」
カシャ
八幡「?」クル
八幡「・・・?」キョロキョロ
八幡「(・・・気の所為か)」スタスタ
19: 2016/01/11(月) 20:34:32.59
― 比企谷家 玄関前 ―
八幡「」ゴソゴソ
八幡「(ん? 鍵はどこに・・・)」ゴソゴソ
八幡「(・・・あった)」
八幡「」カチャカチャ
いろは「先輩」
八幡「!?」
21: 2016/01/11(月) 20:39:11.71
八幡「一色・・・? ここで何をしているんだよ?」
いろは「えへへ! 先輩の帰る姿を見たので」
いろは「ついて来ちゃいました!」
八幡「は? なんで?」
いろは「なんで?」
いろは「特に理由はありませんよ?」
いろは「私の前に先輩が歩いていたから」
いろは「ただそれだけです」ニコ
八幡「いやいや、おかしいだろ」
いろは「えへへ! 先輩の帰る姿を見たので」
いろは「ついて来ちゃいました!」
八幡「は? なんで?」
いろは「なんで?」
いろは「特に理由はありませんよ?」
いろは「私の前に先輩が歩いていたから」
いろは「ただそれだけです」ニコ
八幡「いやいや、おかしいだろ」
22: 2016/01/11(月) 20:43:48.50
八幡「お前、それストーカー紛いの発想だぞ?」
いろは「・・・酷いですねぇ~」
いろは「人をストーカー扱いするだなんて」
八幡「いや、していただろ」
いろは「・・・・・・」
いろは「・・・あっははははは!!」
いろは「もう、先輩冗談ですって!」
いろは「本当はちょっと好奇心でついて来ちゃっただけですって!」
八幡「は?」
いろは「・・・酷いですねぇ~」
いろは「人をストーカー扱いするだなんて」
八幡「いや、していただろ」
いろは「・・・・・・」
いろは「・・・あっははははは!!」
いろは「もう、先輩冗談ですって!」
いろは「本当はちょっと好奇心でついて来ちゃっただけですって!」
八幡「は?」
24: 2016/01/11(月) 20:48:12.26
いろは「いやぁ~、先輩ってどんな家に住んでいるのかとかぁ~」
八幡「卑しいなお前」
いろは「本当に大した理由じゃないんです」
八幡「(複雑な気分だ)」
いろは「誰も好き好んで先輩に付き纏わないですよぉ~」
いろは「ね?」
八幡「(こいつ・・・)」
八幡「卑しいなお前」
いろは「本当に大した理由じゃないんです」
八幡「(複雑な気分だ)」
いろは「誰も好き好んで先輩に付き纏わないですよぉ~」
いろは「ね?」
八幡「(こいつ・・・)」
25: 2016/01/11(月) 20:56:29.48
いろは「でもびっくりさせてしまってゴメンなさい!」
いろは「それじゃあ、私はもう帰りますので」
いろは「また明日学校で」ニコ
八幡「お、おい・・・」
八幡「(いや、待てよ)」
八幡「(常識的に考えて、ここで一色を帰らせるのも無礼なような気がする)」
八幡「(しかし、ここで俺が少しあがっていくか? と言った場合の反応が怖い)」
いろは『うわっ! なんですかそれ!?』
いろは『誘っているんですかマジでキモいです無理ですゴメンなさい!』ペコ
八幡「(こうなることは間違いないな)」
八幡「(些かスッキリとしないが、ここは一色を見送ろう)」
八幡「・・・おぅ」スッ
いろは「・・・・・・」
いろは「それじゃあ、私はもう帰りますので」
いろは「また明日学校で」ニコ
八幡「お、おい・・・」
八幡「(いや、待てよ)」
八幡「(常識的に考えて、ここで一色を帰らせるのも無礼なような気がする)」
八幡「(しかし、ここで俺が少しあがっていくか? と言った場合の反応が怖い)」
いろは『うわっ! なんですかそれ!?』
いろは『誘っているんですかマジでキモいです無理ですゴメンなさい!』ペコ
八幡「(こうなることは間違いないな)」
八幡「(些かスッキリとしないが、ここは一色を見送ろう)」
八幡「・・・おぅ」スッ
いろは「・・・・・・」
27: 2016/01/11(月) 21:28:39.46
― 翌日 ―
八幡「・・・・・・」
八幡「(由比ヶ浜は葉山達と一緒に過ごすようだ)」
八幡「(さすがに昼までは俺を誘うわけがないか)」
八幡「(・・・自意識過剰だな)」
八幡「(最近気持ちが悪いぞ、俺)」
八幡「」スッ
由比ヶ浜「あ・・・」
由比ヶ浜「(すっかりタイミング見失っちゃった・・・)」
八幡「」スタスタ
いろは「先輩」
28: 2016/01/11(月) 21:30:28.33
八幡「またお前か」
いろは「奇遇ですね」
いろは「最近、私達結構会いますよね?」
八幡「あ、あぁ」
いろは「テンション下がるんですけど」
八幡「うるせぇよ」
いろは「・・・・・・」
いろは「奇遇ですね」
いろは「最近、私達結構会いますよね?」
八幡「あ、あぁ」
いろは「テンション下がるんですけど」
八幡「うるせぇよ」
いろは「・・・・・・」
29: 2016/01/11(月) 21:34:34.93
いろは「先輩、お昼なのにどこに行くんですか?」
八幡「昼を食いに行くんだよ」
いろは「どこにですか?」
八幡「・・・屋上」
いろは「どうして教室で食べないんですかぁ~?」
いろは「先輩って友達もいなければ」
いろは「居場所もなかったんですかぁ~?」
いろは「可哀相な先輩ですねぇ~」ニヤニヤ
八幡「(雪ノ下さん、後輩に虐めを受けている件で依頼があるんですが)」
八幡「昼を食いに行くんだよ」
いろは「どこにですか?」
八幡「・・・屋上」
いろは「どうして教室で食べないんですかぁ~?」
いろは「先輩って友達もいなければ」
いろは「居場所もなかったんですかぁ~?」
いろは「可哀相な先輩ですねぇ~」ニヤニヤ
八幡「(雪ノ下さん、後輩に虐めを受けている件で依頼があるんですが)」
30: 2016/01/11(月) 21:39:49.39
八幡「そういうお前は何をしているんだよ?」
いろは「私ですか? 私は丁度先輩を捜していたんですよ」
いろは「哀れな先輩を」クスクス
八幡「(泣きたい)」
いろは「実はこれを作ってきたんです」スッ
八幡「弁当か?」
いろは「はい! 私も少しは女子力磨きたくて」
いろは「作ってはみたものの、男子の意見が聞きたくて・・・」
いろは「私ですか? 私は丁度先輩を捜していたんですよ」
いろは「哀れな先輩を」クスクス
八幡「(泣きたい)」
いろは「実はこれを作ってきたんです」スッ
八幡「弁当か?」
いろは「はい! 私も少しは女子力磨きたくて」
いろは「作ってはみたものの、男子の意見が聞きたくて・・・」
31: 2016/01/11(月) 21:51:06.64
八幡「何故俺に頼む」
いろは「だって葉山先輩に頼んだら断られるじゃないですか」
いろは「先輩は断りませんよね?」
いろは「絶対に」
八幡「・・・まぁ、良いが」
いろは「」ニコ
いろは「じゃあ先輩」
いろは「折角なので、生徒会室に行きましょうか」
いろは「外は寒いですしね」
八幡「お、おぅ」
いろは「だって葉山先輩に頼んだら断られるじゃないですか」
いろは「先輩は断りませんよね?」
いろは「絶対に」
八幡「・・・まぁ、良いが」
いろは「」ニコ
いろは「じゃあ先輩」
いろは「折角なので、生徒会室に行きましょうか」
いろは「外は寒いですしね」
八幡「お、おぅ」
32: 2016/01/11(月) 21:56:40.51
― 生徒会室 ―
いろは「さ、可愛い後輩の手作り弁当ですよ!」
いろは「不味いって言ったら許しませんからね!」
八幡「どうだか・・・」パカ
八幡「(・・・奇跡だ)」
八幡「(俺の好物しか入ってねぇ)」パク
八幡「」モグモグ
いろは「どうですか?」
八幡「・・・これ、滅茶苦茶上手いな」
八幡「毎日食べたいぐらいだ」モグモグ
いろは「!」
33: 2016/01/11(月) 22:00:49.76
いろは「ほ、本当ですか?」
八幡「おぅ」
八幡「ま、小町の料理には負けるけどな」
いろは「ちょっと何ですかそれ!」
いろは「どこまでシスコンなんですか先輩は!」
八幡「千葉にシスコンじゃない兄なんていねぇよ」
いろは「本当に気持ち悪いです近寄らないで下さいゴメンなさい」ペコ
いろは「・・・・・・」
いろは「えへへ・・・」
八幡「おぅ」
八幡「ま、小町の料理には負けるけどな」
いろは「ちょっと何ですかそれ!」
いろは「どこまでシスコンなんですか先輩は!」
八幡「千葉にシスコンじゃない兄なんていねぇよ」
いろは「本当に気持ち悪いです近寄らないで下さいゴメンなさい」ペコ
いろは「・・・・・・」
いろは「えへへ・・・」
34: 2016/01/11(月) 22:06:01.23
いろは「ねぇ、先輩」
八幡「あ?」
いろは「実は放課後ちょっと仕事手伝ってほしくて・・・」
八幡「・・・まさかこれはそのための」
いろは「い、良いじゃないですかぁ~!」
いろは「こんな報酬を貰えたら、ちょっとくらい手伝ってくださいよぉ~!」
八幡「計算高い後輩だな・・・」
八幡「わかった、由比ヶ浜達には話しておく」
いろは「ありがとうございます!」
いろは「じゃあ」
いろは「放課後」
いろは「待っていますから」
八幡「あ?」
いろは「実は放課後ちょっと仕事手伝ってほしくて・・・」
八幡「・・・まさかこれはそのための」
いろは「い、良いじゃないですかぁ~!」
いろは「こんな報酬を貰えたら、ちょっとくらい手伝ってくださいよぉ~!」
八幡「計算高い後輩だな・・・」
八幡「わかった、由比ヶ浜達には話しておく」
いろは「ありがとうございます!」
いろは「じゃあ」
いろは「放課後」
いろは「待っていますから」
35: 2016/01/11(月) 22:10:27.11
― 放課後 生徒会室 ―
八幡「うっす」ガラ
いろは「あ、来ましたね」
八幡「今日はお前1人なのか?」
いろは「はい」
いろは「そうです」
八幡「・・・で、何を手伝ってほしいんだ?」
いろは「えっとこれとこれを――――――」
37: 2016/01/11(月) 22:15:53.72
八幡「・・・・・・」
いろは「疲れたぁー・・・」グテ
八幡「怠けるなよ」
いろは「少しリフレッシュが必要ですね」スッ
いろは「あ、先輩はそれ整理しておいて下さい」
八幡「(帰りたい)」
いろは「ふぅー・・・」
八幡「」ペラ
八幡「」チラ
八幡「(ん? こいつの使っているイヤホン)」
八幡「(俺のと全く同じ奴だ)」
八幡「(すごい偶然だな)」
いろは「疲れたぁー・・・」グテ
八幡「怠けるなよ」
いろは「少しリフレッシュが必要ですね」スッ
いろは「あ、先輩はそれ整理しておいて下さい」
八幡「(帰りたい)」
いろは「ふぅー・・・」
八幡「」ペラ
八幡「」チラ
八幡「(ん? こいつの使っているイヤホン)」
八幡「(俺のと全く同じ奴だ)」
八幡「(すごい偶然だな)」
38: 2016/01/11(月) 22:22:14.96
八幡「一色、お前SENNHEISER使っているのか」
いろは「え? そうですけど」
いろは「このメーカー、結構音が良いんですよぉ~!」
いろは「先輩もよく知っていますね」
八幡「まぁな、俺もそれと同じ物を使っているしな」
いろは「うぇっ!? そうなんですか!?」
いろは「それすっごい嫌なんですけど!」
八幡「うるせぇよ」
いろは「先輩が持っているのは」
いろは「色、黒でしょう?」
八幡「?」
いろは「え? そうですけど」
いろは「このメーカー、結構音が良いんですよぉ~!」
いろは「先輩もよく知っていますね」
八幡「まぁな、俺もそれと同じ物を使っているしな」
いろは「うぇっ!? そうなんですか!?」
いろは「それすっごい嫌なんですけど!」
八幡「うるせぇよ」
いろは「先輩が持っているのは」
いろは「色、黒でしょう?」
八幡「?」
41: 2016/01/11(月) 22:27:12.13
八幡「そうだが」
いろは「シルバーと黒があった」
いろは「でも、シルバーは人気で在庫切れ」
いろは「それで黒を選んだ」
いろは「違いますか?」
八幡「よくわかったな、その通りだ」
いろは「えへへ・・・」
いろは「私も同じ理由で」
いろは「黒を選びましたから」
いろは「でも良いんじゃないですか?」
いろは「その色、先輩にとっても」
いろは「似合っていますから」ニコ
いろは「シルバーと黒があった」
いろは「でも、シルバーは人気で在庫切れ」
いろは「それで黒を選んだ」
いろは「違いますか?」
八幡「よくわかったな、その通りだ」
いろは「えへへ・・・」
いろは「私も同じ理由で」
いろは「黒を選びましたから」
いろは「でも良いんじゃないですか?」
いろは「その色、先輩にとっても」
いろは「似合っていますから」ニコ
45: 2016/01/11(月) 22:38:20.74
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
八幡「(由比ヶ浜と一緒にいたときの、あの石ころのことがあってから)」
八幡「(妙な出来事が起きてばかりだ)」
八幡「(ふと気がつくと、一色と一緒にいることが多くなったような気がする)」
八幡「(ぼっちとしては、この上なく居心地が悪い)」
八幡「(・・・少しは嬉しい)」
八幡「(明日は由比ヶ浜から誘いがあって)」
八幡「(ららぽーとに行く用事ができてしまった)」
八幡「(休日は引き籠って過ごすのが当たり前なのだが)」
46: 2016/01/11(月) 22:44:02.08
八幡「(これはデートなのか? 期待しても良いのか?)」
八幡「(また由比ヶ浜にキモいと罵詈雑言を喚き散らされるのだろうか)」
八幡「(そんなことはどうでも良い、何と言っても明日は由比ヶ浜と2人で歩く)」
八幡「(何かを買うのだが、俺の意見がほしい・・・か)」
八幡「(雪ノ下と行けば良かったんじゃないか? 由比ヶ浜)」
八幡「(今日は早めに寝ておくか・・・)」
ブー ブー
八幡「?」
八幡「(また由比ヶ浜にキモいと罵詈雑言を喚き散らされるのだろうか)」
八幡「(そんなことはどうでも良い、何と言っても明日は由比ヶ浜と2人で歩く)」
八幡「(何かを買うのだが、俺の意見がほしい・・・か)」
八幡「(雪ノ下と行けば良かったんじゃないか? 由比ヶ浜)」
八幡「(今日は早めに寝ておくか・・・)」
ブー ブー
八幡「?」
47: 2016/01/11(月) 22:51:30.56
八幡「」スッ
『やっはろーヒッキー! こんな時間にゴメンね! (ू˃̣̣̣̣̣̣︿˂̣̣̣̣̣̣ ू) 』
『なんかいろはちゃんがスマホ失くしちゃったんだって!』
『ヒッキー知らない?』
八幡「」ポチポチ
『俺が知るわけないだろ』
『お前、一色の電話番号は知っているのか?』
『やっはろーヒッキー! こんな時間にゴメンね! (ू˃̣̣̣̣̣̣︿˂̣̣̣̣̣̣ ू) 』
『なんかいろはちゃんがスマホ失くしちゃったんだって!』
『ヒッキー知らない?』
八幡「」ポチポチ
『俺が知るわけないだろ』
『お前、一色の電話番号は知っているのか?』
48: 2016/01/11(月) 22:53:57.26
『え? うん、知っているよ」
八幡「」ポチポチ
『じゃあ試しに電話してみろ』
『家のどこかにあるかもしれないだろ?』
八幡「」ポチポチ
『じゃあ試しに電話してみろ』
『家のどこかにあるかもしれないだろ?』
49: 2016/01/11(月) 22:57:13.11
『あーそっか! じゃあ試しにかけてみるね!』
『ヒッキーまた明日! おやすみ! ٩(๑′∀ ‵๑)۶•*¨*•.¸¸♪ 』
八幡「(顔文字ぇ・・・)」
ピリリリリリリリリリリリッ!!
八幡「!!!?」ビク
『ヒッキーまた明日! おやすみ! ٩(๑′∀ ‵๑)۶•*¨*•.¸¸♪ 』
八幡「(顔文字ぇ・・・)」
ピリリリリリリリリリリリッ!!
八幡「!!!?」ビク
50: 2016/01/11(月) 23:04:54.06
八幡「は・・・?」
ピリリリリリリリリリリリッ!!
八幡「(俺のはマナーモードにしているぞ・・・)」
八幡「(机の下から音が・・・?)」スッ
スマホ『』ピリリリリリリリリリリリッ!!
八幡「(なんだよこれ・・・小町のじゃねぇ・・・)」
八幡「(ん? この色どこかで・・・)」スッ
いろは「なーんだ」
いろは「そんなところにあったんだ」
『 終わり ― 俺は後ろを振り向くことができなかった ― 』
ピリリリリリリリリリリリッ!!
八幡「(俺のはマナーモードにしているぞ・・・)」
八幡「(机の下から音が・・・?)」スッ
スマホ『』ピリリリリリリリリリリリッ!!
八幡「(なんだよこれ・・・小町のじゃねぇ・・・)」
八幡「(ん? この色どこかで・・・)」スッ
いろは「なーんだ」
いろは「そんなところにあったんだ」
『 終わり ― 俺は後ろを振り向くことができなかった ― 』
51: 2016/01/11(月) 23:11:39.45
おい
ここからが本番だろ
ここからが本番だろ
52: 2016/01/11(月) 23:17:55.23
別にいろはすならストーキングされても構わない件について
57: 2016/01/11(月) 23:40:11.65
(プロローグが)おわり
こうだろ?な?な?
こうだろ?な?な?
59: 2016/01/12(火) 00:13:43.66
いつ<●><●>が出てくるかヒヤヒヤしたわ
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