1: 2012/11/15(木) 22:36:51.12
紬「急に寒くなってきたね」

梓「ですね」

紬「クシュン」

梓「くすっ」

紬「///」

梓「早く練習はじめちゃいましょう」

紬「そうしましょうか」

梓「練習始めればちょっとは体も暖かくなりますから」

紬「そうだね」

4: 2012/11/15(木) 22:40:40.46
___

紬「ふぅ…」

梓「いまひとつでしたね」

紬「指がかじかんで上手く動いてくれないの」

梓「暖房が直るまでの辛抱ですが‥」

紬「それまで練習になりそうにないね」

梓「はい…」

紬「ギターの練習はお休みにしましょうか」

梓「あの」

紬「なぁに?」

梓「作曲に興味があるんです」

紬「作曲?」

梓「はい」

7: 2012/11/15(木) 22:42:49.87
梓「暖房が直るまでの間教えてもらいたいと思いまして」

紬「私の家にくる?」

梓「ムギ先輩の家。ちょっと気になりますね」

紬「それじゃあ決定ね」

梓「家にきませんか?」

紬「梓ちゃんのお家?」

梓「今年はおこたを出したんです」

紬「おこた!?」

梓「みかんもありますよ」

紬「行く行く! 絶対行く!」

梓「くすっ。じゃあ一緒に行きましょ」

紬「うん!」

9: 2012/11/15(木) 22:44:41.96
___
紬「はぁー」

梓「まっしろ」

紬「えぇ」

梓「はぁー」

紬「梓ちゃんの息もまっしろ」

梓「すっかり冬ですね」

紬「そうね」

梓「寒いですね」

紬「早くおこたに入りたい」

梓「そうですね」

紬「うん」

11: 2012/11/15(木) 22:47:11.23
梓「でも今のうちからこんなに寒いと」

紬「雪が降ったら不安ね」

梓「でも毎年なんとかなっちゃうんですよね」

紬「不思議ねぇ」

梓「はい」

紬「ちょっとずつ体が慣れてくのかしら」

梓「かもしれません」

紬「でも雪かぁ」

梓「積もったらまた雪合戦でもやりましょうか」

紬「かまくらも作りたいな」

梓「いいですね」

紬「中でお鍋をするの」

梓「とけませんか?」

紬「大丈夫よ」

14: 2012/11/15(木) 22:49:16.26
梓「楽しそうですね」

紬「澪ちゃんが鍋奉行をやって…」

梓「私達四人が好き勝手にとりまくるんですね」

紬「うん!」

梓「困惑してる澪先輩の顔が思い浮かびます」

紬「ふふふ。きっと楽しいわ」

梓「そうですね」

紬「きっと…」

梓「着きましたよ」

紬「もう着いちゃったんだ」

梓「じゃあ上がってください」

16: 2012/11/15(木) 22:51:25.15
___
紬「おこた!」

梓「電源を入れたところなのでまだ暖かくありませんよ」

紬「…うん」

梓「しばらくは我慢してください」

紬「ちょっと暖かくなってきたみたい」

梓「ほんとうですか?」

紬「うん」

梓「二人も入ってますから体温のせいかもしれません」

紬「そうかな?」

梓「たぶんそうです」

紬「そっかぁ」

18: 2012/11/15(木) 22:55:36.21
___

梓「みかんをどうぞ」

紬「ちょっと緑っぽいね」

梓「ちょっと早いですから」

紬「そっかぁ」

梓「やっぱりオレンジのほうがいいですか?」

紬「うんう。緑っぽいのは食べたことないから」

梓「じゃあ試してみてください。酸味がちょっと強いですけど」

紬「うん」ムキムキ

梓「…」ムキムキ

紬「どうかしら」パクッ

梓「私も」パクッ

紬「美味しい…」

梓「思ってたより甘いです」

20: 2012/11/15(木) 22:58:41.02
紬「…」ムキムキ

梓「…」ムキムキ

紬「…」ムキムキ

梓「…」パクッ

紬「…」ムキムキ

梓「ん?」

紬「…」ムキムキ

梓「白いのを全部とってるんですね」

紬「うん…」ムキムキ

梓「私もやってみようかな」ムキムキ

紬「むけた!」

梓「終わっちゃったんですか」ムキムキ

紬「はい。どうぞ」

22: 2012/11/15(木) 23:00:27.73
梓「もらっていいんですか?」

紬「うん」

梓「悪いです…」

紬「気にしないで」

梓「じゃあ」パク

紬「どう?」

梓「美味しいです」

紬「それは良かった」

梓「はい」

紬「おこたもだいぶん暖かくなってきましねね」

梓「はい」

紬「そろそろ作曲の勉強をはじめよっか」

梓「お願いします」

23: 2012/11/15(木) 23:01:32.55
___
紬「わかったかな?」

梓「いまひとつわかりませんでした」

紬「ごめんね」

梓「ムギ先輩のせいじゃありません」

紬「今度私の先生を紹介しよっか?」

梓「先輩の先生?」

紬「ピアノの先生」

梓「遠慮しておきます」

紬「そう」

梓「ムギ先輩に習いたいですから」

紬「そっかそっか…」

梓「また教えてくださいね」

紬「うん」

24: 2012/11/15(木) 23:02:47.36
梓「これからどうしましょう」

紬「そろそろ帰ったほうがいいかな?」

梓「ちょっとお話しませんか」

紬「そうね」

梓「…」

紬「…」

梓「受験勉強とか」

紬「順調だよ」

梓「ですよね…」

紬「…うん」

梓「…」

紬「…」

梓「意外と話すことありませんね…」

紬「そうだね」

26: 2012/11/15(木) 23:04:11.29
梓「…」

紬「あっ、そうだ」

梓「どうしました?」

紬「どうして作曲を?」

梓「それは…」

紬「何かあるんだ?」

梓「特にこれといってあるわけじゃないんですけど」

紬「うん」

梓「来年から私が部長なので…」

紬「そっかぁ」

梓「はい」

紬「ちょっと不安なんだね」

梓「少し」

28: 2012/11/15(木) 23:06:00.73
紬「ふふふ」

梓「なんで笑うんですか?」

紬「嬉しかったから」

梓「何が嬉しいんですか」

紬「梓ちゃんの弱みを知れたのが」

梓「そんなこと…」

紬「ふふふ」

梓「もう…」

紬「きっと素敵な後輩たちが入ってくれるから」

梓「そう思いますか?」

紬「ええ」

梓「そうかな…」

紬「きっとね」

29: 2012/11/15(木) 23:07:09.07
梓「そういうことにしておいてあげます」

紬「それがいいわ」

梓「はい」

紬「…」

梓「…」

紬「そろそろ帰るね」

梓「そうですか」

紬「もう夜も遅いし」

梓「そうですね」

紬「ばいばい梓ちゃん」

梓「さようならムギ先輩」

32: 2012/11/15(木) 23:09:35.80
紬「…」

梓「…」

紬「…」

梓「…どうしました?」

紬「おこたの魔力って本当にあったのね」

梓「出られないんですね」

紬「えぇ」

梓「もう少しお話しましょうか…」

紬「うん」

34: 2012/11/15(木) 23:11:07.12
_____
____
___

紬「今日も寒いね」

梓「ですね」

紬「暖房はまだ直らないし」

梓「他の先輩方は受験勉強ですし」

紬「行きましょうか」

梓「はい」

紬「おこたへ!」

梓「はい」

35: 2012/11/15(木) 23:11:59.44
___

紬「はぁー」

梓「まっしろ」

紬「えぇ」

梓「はぁー」

紬「昨日より白いみたい」

梓「ですね」

紬「こんなに寒いと…」

梓「手をつないで行きませんか」

紬「…うん」

梓「それじゃあ行きましょ」ギュ

紬「うん」ギュ


おしまいっ!

36: 2012/11/15(木) 23:13:23.29
追いついたと思ったら終わってた

37: 2012/11/15(木) 23:14:18.19

この淡々とした雰囲気嫌いじゃない

引用元: 紬「おこたと」