1: 2009/05/18(月) 17:44:22.00
妹「(お兄ちゃん最近元気ないなぁ…どうしたんだろう)」


兄「ただいま…」


妹「おかえりー(やっぱり今日も元気ない、心配だなぁ…)」


妹「ねぇ、お兄ちゃん?」

兄「悪い、ちょっと疲れてるから…」トントン、ガチャ

妹「…」

4: 2009/05/18(月) 17:45:50.86
兄「…………」


妹「お兄ちゃん~、ご飯の準備出来たよ、降りてきて~」


兄「今行く…」


妹「今日は頑張って作ったんだよ♪どう?おいしい?」

兄「あ、ああごめん聞いてなかった、何か言ったか?」


妹「…」

6: 2009/05/18(月) 17:47:17.25
妹「(絶対におかしいよ、どうしちゃったのよ?お兄ちゃん…)


妹「ね、お兄ちゃん、会社で何かあったの?」


兄「最近寝不足で体がかったるいんだ、今日はもう寝るよ」


兄「ごめんな食事の後片付け俺の役目なのに…」


妹「あ、そうだったの、だから元気なかったのね、気にしないで~、片付けておくから」


妹「(お兄ちゃん風邪でも引いたのかな?昔から体は丈夫だったのに…)」

8: 2009/05/18(月) 17:48:34.45
―翌朝―

妹「お兄ちゃん、いつまで寝てるの~おきなさーい!!」ボフン


兄「うーん、お、重い…、もうこんな時間か、おはよう妹」ニコッ


妹「も~、お兄ちゃん土曜日だからって、お寝坊さんなんだから、私が起こさなかったら、お昼過ぎちゃうところだったよ!」

兄「ごめん、ごめん」


妹「でも、元気そうで良かった、最近具合悪そうだったもんね?」


兄「ああ、今日は気分いいよ、心配掛けてごめんな(悩んでいてもしょうがない、妹に余計な心配かけるしな…、よーし)」


兄「妹、今日何か予定あるか?」


妹「ん~、別にないけど、どうしたの?」

10: 2009/05/18(月) 17:49:53.78
兄「いや、妹と一緒にどっかに行きたいなぁ…なんて思ってな」


妹「エーッ!!いいの?やったーお兄ちゃんとデートだぁ~、じゃあね駅前にオシャレなカフェ出来たから、そこに行きたい!」


兄「ああ出来たな、じゃあいい天気だし散歩がてらそこに行こうか」


妹「エヘヘ、久しぶりにお兄ちゃんとお出かけ、うれしいな~」

12: 2009/05/18(月) 17:52:03.35
―1時間後―

兄「おーい、妹まだかー?」

妹「ごめんなさい。お兄ちゃんとお出かけするの久しぶりだから、なに着ていこうか、迷っちゃった、どうかわいい?」


兄「おー、我が妹ながら、どこのアイドルかと思ったよ」


妹「///アイドルだなんてお兄ちゃんほめすぎ~、エヘヘ、じゃあ出発~♪」

14: 2009/05/18(月) 17:54:49.54
兄「あーいい天気だなぁ~正に散歩日和」スタスタ

妹「ホントにそうだね~ウフフ」テクテク

兄「なぁ、妹」スタスタ

妹「ん、なぁに?」テクテク

兄「お前淋しくないか?」
妹「なんでそんな事言うの?」


兄「だって、うちは両親が…」

妹「平気だよ~、だって私には優しくてかっこよくて、頼りになるお兄ちゃんがいるから!」


兄「(妹…無理してるんだろうな、普通の家庭なら両親が居て当たり前なのに)」


兄「(俺じゃ父さんと母さんの代わり務まらないかもしれないけど)」


兄「(妹が幸せになるまで、おれが絶対に守るんだ!)」


兄「(あれは気にするな俺、気のせいか、なにかの間違いかもしれないし…)」

15: 2009/05/18(月) 17:56:51.80
妹「おーい、お兄ちゃん?」

兄「え?」


妹「着いたよ~」


兄「あれ、いつの間に」


妹「も~何難しい顔してるの~?早くいこうよ~」グイッ


妹「SPパフェが名物なんだってさ」


兄「へぇーそうなんだ、なんか凄そうだな」


店員「いらっしゃいませ~、2名様ですね?こちらへどうぞ」


兄「SPパフェ1つに、アイスコーヒー1つ下さい」


店員「かしこまりました~」

16: 2009/05/18(月) 17:58:29.35
―5分後―

店員「お待たせしました~、SPパフェにアイスコーヒーです」


兄「うぉ、で、でかい…お前それ食べきれるのか?」

妹「ぜんぜ~ん、余裕♪」

兄「マジで?」


妹「パクパク、ん~おいしい~、お兄ちゃんも1口どうぞ~、はいア~ン♪」


兄「オイオイ、流石に恥ずかしいぞ」


妹「いいの~、はいアーンして」


兄「しょうがない妹だなー、あーん、む、これは旨い!」


妹「うん、おいしいね」ニコッ

18: 2009/05/18(月) 18:02:56.35
兄「さっきの話なんだけど、妹本当に淋しくないのか?」


妹「少しは淋しい時もあるけどね、母の日とか父の日とか…」


妹「友達がカーネーション贈ったら、お母さんがスッゴく喜んだとかいう話聞いた時はね、うちにもお母さん居ればな~なんて思ったけど」


妹「でもね、お兄ちゃんが居るから私は平気だよ~ホントだよ~」


兄「妹…」ギュ


妹「ちょ、お兄ちゃん突然抱きつかないでよ、恥ずかしいよぉ//(えっ、お兄ちゃん、泣いてる!?)」


兄「(こんな頼りない兄なのに、妹はこんなに信頼してくれてるのか)」


兄「(父さん、母さん、妹はいい娘に育ってるよ)」

19: 2009/05/18(月) 18:06:24.66
兄「妹明日お墓参りに行こうか?」


妹「うん、お父さんとお母さんに会いにいこうね!」

兄「さぁ、パフェも食べ終わったし、帰ろうか」

妹「うん、お兄ちゃんごちそうさまでした」ペコリ

妹「はぁーお腹一杯~」


兄「そりゃあのサイズのパフェ食べきればそうなるよなw」


兄「また散歩しながら、のんびり帰ろうぜ」


妹「はーい、あ、お兄ちゃん帰りは商店街通って行かない?」


兄「ん、別にいいよ」

20: 2009/05/18(月) 18:09:47.14
―商店街―

兄「ここの商店街通るのも久しぶりだなー、な、妹」

兄「あれ、妹どこに?」キョロキョロ


妹「…」ジー


兄「いつの間にかあんな所に、ウィンドウ越しに何見てるんだ、あいつ?」


兄「妹、どうしたー?」


「あ、お兄ちゃん、このアンティークショップのね、このオルゴールがすごくかわいいの」


兄「欲しいのか?」


妹「うん、でもお小遣い足りないから…」


兄「買ってやるよ」


妹「え~いいよ~、高いし、パフェもごちそうになったし…」

21: 2009/05/18(月) 18:11:25.96
兄「遠慮なんてすんな、普段お前そういうの全然ねだらないし、そういえば妹もうすぐ誕生日だったな」


兄「誕生日までに売れちゃうといけないから、今買っちゃおうな。次の妹の誕生日に俺居られるか分からないし…」ボソッ


妹「えっ?(お兄ちゃん最後なんて言ったのかな??)」


兄「ちょっと待ってろよ」

兄「すみません、ウィンドウに飾ってあるオルゴールが欲しいんですけど」


店員「はい、あのオルゴールですね?」


兄「はい、あれです。すみません、誕生日プレゼントなので包装してもらえますか?」


店員「あ、はい、じゃあリボンしておきますね、後宜しければこちらのカードにメッセージなど如何ですか?」


兄「すみません。えーと、なんて書こうかな」

22: 2009/05/18(月) 18:13:18.76
―10分後―

兄「うーん、なんて書けばいいんだ…」


店員「クスクス、失礼お客様、そんなに悩まなくても。」

店員「プレゼントする相手は表で待ってる娘ですか?かわいい彼女さんですね^^」

兄「いえ、妹なんですよ」
店員「妹さんですか、優しいお兄さんで妹さん嬉しいでしょうね。素直な気持ちをお書きすればいいと思いますよ」


兄「そうですね、あいつも待ってるし、カキカキ、カキカキ」、よしこんなものかな」


兄「すみません、お待たせして」


店員「大丈夫ですよ、じゃあ、このカードも箱の中に入れておきますね」

兄「はい、ありがとうございます。」


店員「妹さんきっと大喜びですね。1万円お預かりします、ありがとうございました~」


兄「どうもありがとうございました」ペコリ

店員ニコッ

25: 2009/05/18(月) 18:16:05.31
兄「ごめん、妹お待たせー」

妹「ううん、平気だよ~」
兄「はいプレゼント」

妹「お兄ちゃんホントにありがとね。このオルゴール私の宝物にするからね♪でも聴くのは誕生日までのお楽しみにしよっと」

兄「どう致しまして、そこまで喜んでくれたら、プレゼントしたかいがあるよ、すぐ聴かないでいいのか?」


妹「うん、誕生日プレゼントで買ってくれたんだから、誕生日まで我慢する!お兄ちゃん一緒に聴こうね♪」


兄「そっか…妹の誕生日に一緒に聴こうな…さ、帰ろう」


妹「うん♪」

26: 2009/05/18(月) 18:18:43.81
―帰り道―

妹「ねぇ、お兄ちゃん手をつないでいい?」

兄「お、おぅ、いいよ」ギュ

妹「…こうしてると私たち恋人同士に見えるかな//エヘヘ」

兄「馬鹿何言ってんだよ…妹…」


妹「私ね、お兄ちゃんが私のお兄ちゃんでホントに良かったと思うの」


妹「もしお兄ちゃんが居なかったら、私この世に1人ぼっちだったんだもん…」

兄「…」

妹「いつまでもいつまでも、一緒に居てね、お兄ちゃん」ギュ

兄「ああ、当たり前だろ、俺はいつまでも妹と一緒だよ…」ギュ

兄「(いつまでも一緒にか………)」

兄「(大丈夫、あれからあいつ見てないし、ただの頭のおかしい奴に絡まれただけだよ…な)」

28: 2009/05/18(月) 18:21:04.77
―自宅―

兄「ただいまー」
妹「ただいま~」

兄「ふぅ、結構歩いたから疲れただろ?」

妹「そうだね~」

兄「妹お風呂入ってきな、今日は俺が夕飯作るから」

妹「エー、いいよ~お兄ちゃんだって疲れてるでしょ?私が作るから、お兄ちゃんこそ、お風呂はいりなよ~」

兄「じゃあなんか出前取っちゃうか?妹何が食べたいー?」

妹「お兄ちゃんお金大丈夫なの?」

兄「一応社会人だからな、平気だぞ。遠慮すんなよ、なんでもいいぞ」

妹「じゃあ、お寿司がいい~」

兄「オッケー、じゃあ金の皿だな。」ピピピッ、プルル-、ガチャ

兄「あ、出前お願いします。神奈川県を1つ、住所は~~~~です。1時間後位でお願いします。」

29: 2009/05/18(月) 18:23:18.19
兄「注文したから、お風呂入っておいで」

妹「お兄ちゃん一緒に入る~?」

兄「ばっ、馬鹿、な、何言ってるんだよ」

妹「あ~、何うろたえてるの~冗談だよ~」

兄「…//」

妹「からかってごめんなさい、でもホントは冗談じゃなかったんだけどな…」ボソッ

兄「え?(最後なんて言ったんだ?)」

兄「まったく妹め、すぐにからかうんだから…」

30: 2009/05/18(月) 18:26:06.11
妹「ふぅ、いい湯加減だったよ~」

兄「上がったか、じゃあ俺も入ってくるな。寿司来たら受け取っておいて、お金はテーブルの上にあるから」

妹「は~い」

妹「ふ~暑い暑い、」
ピンポーン

妹「あ、来た、ハ~イ」
ガチャ

デリバリ「お待たせしました【神奈川県】が1つで、4980円になりますー」

妹「じゃあ5000円で」

デリバリ「20円のお返しになります。ありがとうございましたー」

妹「わ~おいしそう」ゴクリ

31: 2009/05/18(月) 18:28:53.02
兄「ふぅ、いい湯だった」
妹「お兄ちゃんお寿司来たよ」

兄「じゃあ早速食べるか、いただきまーす。」

妹「いただきま~す」
パク、ヒョイ、パク、パク


兄「それにしても、いい食べっぷりだなー」

妹「うん、歩いたらお腹空いちゃった、それに育ち盛りだからね」

兄「ははは、胸はちっとも大きくならないけどなww」

妹「むー、お兄ちゃんのばかっ。気にしてるのにっもう知らないんだから!」プンプン


兄「ごめんごめん、でもこれからきっと大きくなるよ、妹はまだまだ子供だもんな」

妹「子供じゃないもん!」
兄「そうだな、妹もあとちょっとで16歳だもんな、法律上は結婚出来る歳になるんだな、大きくなったなぁ…」

妹「うん、お兄ちゃんのおかげでここまで大きくなりました。なんちゃって )

兄「(妹の結婚式か…ウエディングドレス姿きっと綺麗だろうな…)」

32: 2009/05/18(月) 18:30:52.08
兄「あー食った、食った、ご馳走でした」

妹「ごちそうさま、お兄ちゃん、今日いっぱいお金使わせちゃってごめんね」

兄「子供はそんな事気にするな」

妹「あ~、また子供扱いするぅ~」

兄「あっ、ww」

妹「今日はアリガトネ、お兄ちゃん」チュッ

兄「#\@、※あ、あ…!?」

妹「も~ほっぺにチュ位でそんなにうろたえないでよ」

兄「…//」

妹「今日は疲れたからもう休むね~」

兄「ああ、お休み、明日は父さんと母さんの墓参り行こうな」

妹「はーい、おやすみなさい、お兄ちゃん…ダイスキ」ボソッ

兄「俺も休むか…」トントントントン、カチャ

兄「それにしても10日前からのあれってなんなんだ?悪い冗談だよな……?」

33: 2009/05/18(月) 18:32:36.11
―回想10日前駅―

兄「今日も遅くなっちゃったな」

兄「早く帰らないと、妹夕飯食べないで待ってるからな」

?「あなた兄?」

兄「えっ?」キョロキョロ

?「あと30日よ」

兄「(何この娘?妹と同い年位かな?俺に言ってるのかな?全身黒づくめで…こういう格好なんて言うんだっけなぁー、妹がファッション雑誌見てなんか言ってたなぁ、確かゴシック口リータ、ゴス口リか)」

兄「君誰?妹の友達?(かわいい娘だなぁ)」

?「あなたの命の灯が消えるまで…」

兄「は?何言ってるの?なんかのイタズラ?」

?「今に分かるわ…」
スゥ…

兄「なんだあの娘、訳分からない事言っちゃって、どっか行っちゃったよ」

兄「いかん、早く帰らないと、妹がお腹空かせて待ってるんだった」ダッ

46: 2009/05/18(月) 18:39:45.85
―回想8日前駅前―

?「あと28日よ」


兄「また君か、一体なんのイタズラなんだよ!」


?「私はメイ…」
※以下「冥」


兄「メ…イ…?」


冥「魂を苅りし者…」


兄「魂を苅りし者…?」


兄「言ってる事がよく分からないよ」


兄「あれ、またいつの間にか居なくなってる」


兄「一体なんなんだ、あの娘??」

48: 2009/05/18(月) 18:41:23.78
―回想6日前道端―

冥「あと26日…」

兄「いい加減にしろよ!なんのつもりだ!!

冥「…」

兄「これ以上付きまとうと警察に行くからな!」


兄「あと26日って…なんか遭う度に日数が減ってるな…」

50: 2009/05/18(月) 18:44:13.17
―回想3日前自宅前―

冥「あと23日…」


兄「は、は、は…またか、君のおかげで最近寝不足だし、仕事はミスるし、体の具合は悪いし、最悪だよ!」

冥「まだ分からないの…?」

兄「ああ、分からないね、頭のおかしな女の子につきまとわれる覚えなんて僕にはないっ!」

冥「そう…」

兄「(なんか悲しそうな目をしてるいかんいかん同情してどうするんだ俺)」

兄「とにかく、もう二度と俺の前に現れるな!」
冥「…」スゥ

兄「後23日……まさか、な…」

52: 2009/05/18(月) 18:48:57.85
―現在兄部屋―

兄「一体何だったんだ、あの娘?魂を苅りし者とか、命の灯が消えるとか…まさかな…、冗談だよな…?」


兄「さて、明日は妹と墓参りだし、寝るか」カチ


兄「…………」スースー、パチリ

兄「(目が覚めちまった。ん、なんか気配がする…誰だ?そこに居るの、妹か?)」


兄「妹か?おい誰だよそこに立ってるの…」


兄「ウワァァァァァァーーーーー!!!!!!」


兄「なんで、お前どうやって入ってきたんだよ…、薄々感じてたけど、やっぱりお前人間じゃないのか…?」


冥「やっと分かったのか、お前って、ほんっっっとうに馬鹿だな!」

53: 2009/05/18(月) 18:51:15.23
バタン、ガチャ
妹「お兄ちゃんどうしたのー?、スゴイ叫び声が聞こえたけど?」


兄「あ、妹、これ、これ」

妹「これって何??」


兄「(妹には見えない?)」

妹「怖い夢でも見たの~?もう人騒がせだな~」

妹「お休み~フワァ…」バタン

兄「なんで妹にはお前が見えないんだ?」


冥「フィルターをかけてるからな」


兄「フィルター?」


冥「馬鹿なお前に分かり易いように説明すると、お前以外の人間には私の姿が見えないようにしているって事だ、もちろん任意の人間の前で姿を現す事もできるけどな」

56: 2009/05/18(月) 18:54:39.33
兄「で、お前一体なんなんだよ?幽霊、妖怪、化け物?」

兄「あと、言葉遣いが汚くなってる…」

冥「お前は本物の馬鹿かぁーーーー!!!!」

兄「ひっ!!」

冥「どこの世界にこんなキュートな幽霊?妖怪?化け物?がいるんだ!!」
冥「8日前にちゃんと教えただろ、魂を苅りし者、すなわち死神だ」エヘン

冥「言葉遣いは本来に戻っただけだ、気にするな」

冥「あと、お前とかやめろ敬語を使え、私の方が年上なんだからな」

兄「は?だってお前15、6歳だろ、見た目妹と同じ位だし」

冥「1500歳だ」

兄「えっ?エエエェェェ」
兄「マジで?」

冥「うむ、正確に言うと1532歳だ尊敬しろよ」

兄「(1500歳って…どうみても15、6歳にしか見えない…)」

58: 2009/05/18(月) 19:01:41.05
兄「で、その死神の冥さんでしたっけ?何しにいらしたんですか?」


冥「…お前、私は4回位姿を現したよな?確か」


兄「あれはやっぱり嘘でも冗談でもなかったのか…俺あと20日で氏ぬんですか…?」


冥「うむ、氏ぬな」


兄「そんな、そんな…、嘘って言って下さいよ?」

冥「お前が信じないからいけないんだろ?せっかく30日前から教えてやってたのに」


冥「10日も無駄にしやがって、まぁ今日は妹と有意義な1日を過ごしたようだけどな」


冥「言っとくけどな、私ほど優しい死神はいないぞ、普通の死神は氏の予告なんてしないんだぞ、氏の直前にそいつんとこ行って氏んだの確認して魂を苅るだけだからな」

60: 2009/05/18(月) 19:04:55.53
兄「冥さん本当に俺あと20日で氏ぬの?こんなにピンピンしてるのに」


冥「ああファイル【閻魔帳】に氏亡日時が書いてあるからな。信じてないのか?じゃあこれならどうだ?こんな事も書いてあるぞ、20歳の時に高熱を出した妹をおんぶして病院に駆け込んだ。」


兄「!!!?(そんな事まで…もう間違いないのか…。)氏を免れる事は無理?例えば、その時刻に家に隠れてじっとしてるとか」


冥「無理だな、事故なんかは免れても自然氏は防げないだろ?心臓麻痺とかは」


兄「やっぱり俺は氏ぬのか、信じまいとしてたけど今までの事はやっぱりそういう事だったのか…」


兄「妹の誕生日にオルゴールを一緒に聴くのも、妹のウエディングドレス姿を見るのも、もう無理なのか…うぅ…」ポロポロ

63: 2009/05/18(月) 19:10:13.42
兄「昨日妹にずっとずっと一緒に居るって言ったのに…」ヒック


冥「…」


兄「俺が居なくなったら、あいつは本当に1人ぼっちになってしまう…」ヒック

冥「せいぜい悔いの残らないように残りの20日をすごせよ…」


兄「そうだ、泣いててもしょうがない、これから妹が1人でも生きて行けるように、俺が生きている間に…」


兄「そうか俺にかかってる生命保険を増額すればいいのか…今氏亡時に1500万の補償だから5000万位のに入りなおすか」


兄「家は両親が氏んだ時に降りた保険金でローンは終わってるからいいとして、これで住む所と金は平気だよな」


兄「他になにか…」


冥「お前との思い出だな、残りの20日間妹とずっと一緒にいてやれ」

66: 2009/05/18(月) 19:13:07.83
冥「あ、いい忘れてた、これから20日間は私もこの家に住むから」


兄「は?、マジですか?」

冥「人間界の暮らしに興味あるんだよ、いいだろ?こんなに可愛い女の子が一緒に住みたいっていってるんだから」


兄「1500歳の癖に」ボソッ


冥「なんか言ったか」ギロッ

兄「いえ何も」

67: 2009/05/18(月) 19:16:13.64
兄「妹にはなんて言えばいいんですかー?」


冥「上司の娘役だな、出張中だけうちに住むって言っておけ」


兄「よくそんな事思いつくなー。(まぁいっか、見た目は同い位だし、妹も友達になれるかもな)」

兄「もう午前3時か、明日は墓参りだから、もう寝ます、冥さんはどうするの?」


冥「明日の夜訪ねてくるから、妹によく説明しておけよ」


兄「はい、分かりました、じゃあお休みなさい」カチッ

冥「ああ、またな」スウッ


兄「(あと20日の命か…妹………)」

69: 2009/05/18(月) 19:21:20.17
―翌朝―

妹「おはよ~お兄ちゃん朝ですよ~」ボフン

兄「うーん、重い…あ、妹おはよう」

妹「お兄ちゃん昨日の夜寝ぼけてたの?あはは」
兄「ああ、ちょっと怖い夢見てな」

妹「どんな夢~?」

兄「あ、ええっと、俺が氏ぬ夢だった」

妹「そんな夢やだよ…」ギュ

兄「妹…大丈夫ただの夢なんだから…」ナデナデ

妹「夢でもそんなの見ないでよ、縁起でもないなぁ、私を1人にする気なの~?なんてね」

妹「約束したもんね、ずっと一緒に居てくれるって」

兄「うん…大丈夫だよ…ずっと一緒だよ…」サー

妹「あれ、お兄ちゃんなんで泣いてるの?」

兄「あはは、なんでだろうな…」ギュッ

妹「苦しいよ、お兄ちゃんそんなに抱きしめないで///(どうしたんだろ、お兄ちゃん?)」

71: 2009/05/18(月) 19:24:23.94
兄「そうだ、妹大事な話し忘れてた」

兄「今日の夜からお兄ちゃんの会社の上司の娘さんをうちで預かるから」

妹「そんな大事な話忘れてたの~?も~お兄ちゃんってば」


妹「その人っていくつなの?」


兄「えっと1500~、じゃなくて15歳かな」


妹「なに1500歳って、あはは~、15歳って私と同い年だね、お友達になれるかな?」


兄「うん、なれるといいな(性格にかなり難がありそうだけど…)」

72: 2009/05/18(月) 19:29:13.56
兄「さて、じゃあお墓行こうか、先に車に乗ってな、お兄ちゃん準備してくるから」


妹「うん」


兄「途中で花買っていかなきゃな、掃除用具とお線香と、こんな物か、忘れ物は…よしないな」


兄「妹お待たせー」


妹「は~い」


兄「じゃあ行こう」

75: 2009/05/18(月) 19:32:32.44
―お墓―

兄「久しぶりに来たら、やっぱり汚れてるなぁ~」

兄「妹ごめん、お兄ちゃん水汲んで来るから、ホウキでお墓まわり掃いておいてくれるか?」

妹「了解~お掃除なら任せて、いつも家でやってるし」

兄「お、頼もしいな、よろしく」

妹「サッサッサッと」

兄「おぉキレイになったな妹は掃除が上手いなぁー将来はいいお嫁さんになるな」

妹「エヘヘ~^^」

兄「花を生けてお線香に火を点けてと」

兄「お兄ちゃんから拝むから、妹ちょっと待っててな(父さん、母さん俺は19日後に氏ぬらしいです、どうか天国から妹を見守ってあげて下さい。)」

兄「さ、妹の番だよ、お線香そなえて、お水かけてあげなさい」

妹「うん、サッ、パシャパシャ(お父さん、お母さん久しぶりだね、なかなか来れなくてごめんなさい、私もお兄ちゃんも、とっても元気です、いつまでもお兄ちゃんと居られるように、天国から見守っててね」

兄「さ、帰ろうか」

妹「うん、また来ようね」
兄「ああ、また来ような…」

79: 2009/05/18(月) 19:38:51.24
―自宅夜―

ピンポーン
冥「こんばんは~お世話になります、冥です、よろしくお願いしますね~兄さん」


兄「ええっと、こんばんは、冥ちゃん、自分の家と思ってくつろいでいいからね」


兄「おーい、妹ー、冥ちゃんに挨拶して」


妹「わ~、、そのゴス口リかわいい~、よろしくねっ、えっと冥…ちゃんって呼んでいいのかな?」

冥「ありがとう~、よろしくお願いします、えっと妹…ちゃんって呼んでいいのかな?」


妹冥「あはは~」


妹「じゃあお互いにちゃん付けで呼ぼう~」


冥「うん、よろしくね、妹ちゃん」


兄「(もう仲良くなってる)」

兄「(冥さん、妹の前では、普通の女の子モードなのか)」

86: 2009/05/18(月) 19:46:18.63
兄「妹、冥ちゃん、俺明日から休みとったんだ、どこか行きたいところある?」

妹「えっ、お兄ちゃん会社行くの嫌になっちゃったの?」

兄「いや違うよ、有給休暇が貯まっちゃってるから、まとめて休みを取っただけだよ(どうせ氏ぬから会社辞めたけど、余計な心配かけるから、こう言っておこう)」

妹「ふ~ん、そうなんだ」
冥「私達は夏休みだから平気よね~、妹ちゃん?」

妹「うん、そうだけど…」
兄「じゃあ、どこか行こう(思い出を作りに)」

妹「そっか~そうだね、どこがいいかな?冥ちゃん行きたい所ある?」

冥「んー下界見物ならどこでもいいよ」

兄「(おいおい、下界見物って…)」

妹「下界見物って随分変な言葉使うんだね、冥ちゃんたら」

冥「あっ!(しまったつい)気にしないで~、あはは~」

90: 2009/05/18(月) 19:51:29.70
妹「東京ネズミーランドに行きたいなぁ」

冥「私も行ってみたい!」
兄「よしじゃあネズミーランドに行こう」

妹冥「わ~い♪」

兄「明日早くに出るからもう寝ような」

兄「えっと、冥ちゃん寝る場所客間でいい?」

妹「冥ちゃん、私の部屋で寝ない?」

冥「じゃあ、妹ちゃんと一緒に寝ます」

兄「オッケー、妹、冥ちゃんの面倒ちゃんとみてあげろよ(仲良いなぁ…)」

妹「は~い、お休みお兄ちゃん」

冥「お休みなさい、兄さん」

兄「お休み~」

104: 2009/05/18(月) 20:45:06.33
―妹部屋―

妹「ベッド狭くてごめんね」


冥「ううん、大丈夫!ねぇ妹ちゃん?」


妹「なぁに?」


冥「お兄ちゃんの事好き?」


妹「うん大好きだよ!いつも優しくて、頼りになって、うちは両親が居ないから、お兄ちゃんはお父さんであり、お母さんでもあるんだ」


冥「そうなんだ~」


妹「いつも私の事を第一に考えちゃうみたいで、あんなにかっこいいのに、彼女作らないんだよ」

妹「前になんで彼女作らないの?って聞いたら、妹が幸せになるまでは、俺はいいんだ。なんて言っちゃうんだよ」

105: 2009/05/18(月) 20:49:26.47
冥「きっと妹ちゃんの事が大事で仕方ないのね」

妹「あとね私が10歳の時ね、風邪引いて高熱が出ちゃっての、そしたらお兄ちゃん大慌てで、私の事おんぶして、病院まで連れて行ってくれたんだよ~」


冥「頼りになるお兄ちゃんだね(ファイル【閻魔帳】に書いてあった事か)」


妹「うん、お兄ちゃんといつまでも、一緒にいたいなぁ~」エヘヘ


冥「この子はあと19日で兄が氏ぬ事を知らないんだもんな…可哀想に…」

109: 2009/05/18(月) 20:54:21.02
妹「冥ちゃんは兄弟居ないの?」


冥「私は弟がいるよ、名前はレンって言うんだ」※以下煉


妹「へぇ~レン君って言うんだ~冥ちゃんの弟ならきっとかわいいだろうね」


冥「なんで??」


妹「だって冥ちゃんとてもきれいなんだもん、弟君もかわいいんじゃない?」


冥「綺麗じゃないよ~そんな事言われた事ないから恥ずかしいな// 」


妹「え~、冥ちゃんもてるでしょ?」


冥「全然もてないよ~」


妹「まわりの男の子は見る目がないね、こんなきれいな娘をほっておくなんて」


冥「妹ちゃん…」

112: 2009/05/18(月) 20:59:18.19
妹「すっかり話し込んじゃったね、ごめんね~もう寝ようね」


冥「ううん、平気だよ。(兄と妹ちゃんは仲が良くて羨ましいな…)」


妹「お休み、冥ちゃん」


冥「お休み、妹ちゃん」

冥「(妹ちゃんいい子だな…)」

113: 2009/05/18(月) 21:03:40.62
―翌朝残り18日―

妹「おはよう、冥ちゃん」

冥「おはよう、妹ちゃん」

妹「お兄ちゃん起こしてくるね」


冥「いってらっしゃい」


妹「おはよ~お兄ちゃん朝ですよ~」ボフン


兄「うぅーん、お、重い、おはよう妹、毎日起こしてくれるのは有り難いんだけど、上に乗っかってくるのは、止めないか…?」


妹「だって普通に声かけてもお兄ちゃんなかなか起きてくれないんだもん」

妹「それにお兄ちゃんも、こんなかわいい妹とくっつけて嬉しいでしょ?」


兄「まぁ、嬉しいけど…、俺も着替えるから妹も冥ちゃんと出発の準備してきなさい」


妹「はーい」


兄「やれやれ」

115: 2009/05/18(月) 21:05:17.36
兄「妹、冥ちゃん準備出来た?」


妹「出来たよ~」


冥「出来ました」


兄「じゃあ出ー発!!」

117: 2009/05/18(月) 21:07:14.09
―ネズミーランド―

兄「ここに来るの久しぶりだな~妹覚えてるか?まだ父さんと母さんが生きてた頃に来たの」


妹「うん、覚えてるよ~、冥ちゃんは来た事ある~?」


冥「初めてだから楽しみ~♪」


兄「はい、パスポート」


妹冥「ありがとう~」


兄「さ、行こうぜ」

120: 2009/05/18(月) 21:27:24.59
―スペースオーシャン―

兄「うぎゃぁぁああああ」

妹「あはは~楽しい~♪」

冥「ひゃー、速~い♪」


兄「ぎゃあああぁぁぁぁ」

妹「あ~気持ちいい~♪」

冥「兄さん…うるさい」


兄「はぁはぁ、やっと終わった…」


妹「楽しかったね~お兄ちゃん、冥ちゃん」


冥「楽しかったね~それにしても兄さん怖がりすぎ」


兄「お前たちなんでそんなにケロッとしてるんだ…」

125: 2009/05/18(月) 21:42:14.10
―ホーンテッドアパート―

妹「うぅ…怖いよぅ…」ビクビク


兄「妹はジェットコースターは平気でも、お化けや幽霊は苦手だもんな」

冥「大丈夫よ妹ちゃん、こんなの作り物よ」ニコッ


兄「(そりゃあ、あなたは死神ですもんね)」


幽霊「アー!!」


妹「!!?キャー!!イヤー!!、お兄ちゃん」ギュッ


兄「大丈夫、俺がついてるよ妹…」ギュッ


冥「…」

127: 2009/05/18(月) 21:51:25.07
―ジュビローション―


妹「わぁ、パレードやってるよ~」


兄「どれどれ、お、ほんとだー」


妹「冥ちゃん見てみて、マッキーマウスだよ~、マニーちゃんも居る!かわいいね~♪」


冥「うん、かわいいね♪」

131: 2009/05/18(月) 22:10:58.54
―キャッスルカルーセルマキ―


兄「さてと、次はどれにする?」

妹「お兄ちゃんと一緒にあれに乗りたい…」

兄「あはは、メリーゴーランドか妹は子供だなぁ」

兄「でもあれじゃあ、3人で乗れないな」

冥「私はここで見てるから二人で行ってきて、兄妹水入らずでね」ニコッ

妹「冥ちゃん…ありがとう、さ、行くよお兄ちゃん」グィッ

兄「あ、おい妹」

妹「私が前でお兄ちゃんが後ろね♪こうしてるとお兄ちゃん白馬に乗った王子様だね♪私はお姫様かな?あはは~」

ガクン
兄「妹危ない…」ギュッ

妹「お兄ちゃん…//」カァァッ
冥「やれやれ、いい感じだな」

133: 2009/05/18(月) 22:14:18.33
妹「あ~楽しかった♪」


兄「冥ちゃん、待たせてごめんね~」


冥「お帰りなさい、ここから見てたら恋人同士に見えたわよ、ウフフ」


兄妹「///」

136: 2009/05/18(月) 22:27:04.17
―5時間後―


兄「ふぅ、疲れた…もうへとへとだぁ」


妹「うん、疲れたね~、でもとっても楽しかったよ、ありがとうお兄ちゃん」


冥「とても楽しかったです、兄さん、妹ちゃん、ありがとう」


兄「いえいえ、どう致しまして。(妹、いい思い出になってくれたかな)」

妹「また連れて行ってね」

兄「ああ、いつかまた来ような…(もう一緒に来られないんだ、嘘ついてごめんな…妹)」


冥「…」

137: 2009/05/18(月) 22:34:41.41
―残り15日自宅―


兄「妹、冥ちゃん、今日は俺が夕御飯作ってあげる」

妹「えっ?いいの?任せちゃって?」


冥「兄さんのご飯楽しみですね」


兄「うん、最近二人に任せきりだったから、たまには俺が夕御飯作ってあげるよ、妹と冥ちゃんは、ゆっくりしてて」


兄「じゃあ買い物行ってくるね」


妹冥「いってらっしゃ~い」

139: 2009/05/18(月) 22:43:37.45
―サトウヨーカドー―

兄「さて、なにを作るかな」


兄「ハンバーグでいいか、妹いつもおいしいって言ってくれるし」


兄「材料は、挽き肉、パン粉、玉ねぎ、人参、チーズ、牛乳、こんなもんか」


レジ係「合計で2548円になります、2600円お預かりします、52円のお返しです、ありがとうございました」


兄「さてと、急がないと結構遅くなっちまったな」

142: 2009/05/18(月) 22:51:34.68
―帰り道―


兄「ヤバい、急がないと、二人共怒ってるかな?」


兄「う~急いでるのに信号なかなか変わらない」

兄「いいや、渡っちゃえ」プップッー、キィィィィー、ドカッ

兄「!!え!?嘘だ…ろ…、だって…ま…だ期日は…」ドサッ


兄「い、もう…と…」ガクッ

149: 2009/05/18(月) 23:09:56.78
―自宅―

妹「お兄ちゃん遅いね」

冥「うん、そうだね」

プルル、プルル
妹「あ、電話だ、お兄ちゃんかな?」

妹「はい、もしもし、えっ?………………」

冥「妹ちゃん…?」

妹「………冥ちゃんどうしよう、うえーん」ポロポロ

冥「どうしたの?妹ちゃん」

妹「お兄ちゃんが事故に遭ったって…」

冥「(!?どういう事だ?【閻魔帳】によると氏亡する日は今日じゃ無いはず…そうか、私はなんて馬鹿だ、事故にあって意識不明でそのまま15日後に氏亡って事か)」


冥「(しまった私としたことが…何が残りの20日有意義に過ごせだ!兄もまだ15日残っていると安心してたに違いないのに…これじゃあ妹ちゃんが可哀想過ぎる…)」

冥「落ちついて、妹ちゃんとにかく病院いこう!」

妹「うん…」

153: 2009/05/18(月) 23:18:05.93
―病院―

妹「あ、あの兄、兄は…?」


看護師「…?」


冥「落ちついて、妹ちゃん、あのさっき緊急で運ばれた兄は今どこに居ますか?」


看護師「あ、あの事故に遭った人のご家族の方?さっき搬送されてきて、いま緊急手術が行われてるわよ」


妹「お兄ちゃんが氏んじゃったら、どうしよう…」ポロポロ


冥「兄さんが妹ちゃんを残して氏ぬ訳ないよ!」

看護師「待合室案内します、こちらへどうぞ」

156: 2009/05/18(月) 23:25:20.48
―病院待合室―

妹「…」


冥「…」


妹「……」


冥「……」


妹「冥ちゃんお兄ちゃん…氏なないよね?」ポロポロ


冥「きっと大丈夫よ、妹ちゃん、大丈夫…(氏亡するのは15日後だから、手術は成功するはず…)」ギュッ

158: 2009/05/18(月) 23:35:40.59
―5時間後―

医師「兄さんのご家族ですね」


妹冥「はい…」


医師「手術は成功です。とりあえず命は取り留めましたが…あとはお兄さんの意識が回復する事を待ちましょう」


妹「え?意識戻らないかも知れないって事…?」

医師「脳にかなりの損傷があったので…とにかく今はお兄さんの回復を祈りましょう」


妹「そんな…」


冥「……」

163: 2009/05/18(月) 23:47:49.48
―病室残り5日―

事故から10日間お兄ちゃんは未だに目を醒まさない、体中に生命を維持するための機械がついていて痛々しい…


冥「妹ちゃん10日間全然寝てないでしょ?お兄ちゃんは私が見ててあげるから、少しは寝なさい」

妹「いい…大丈夫」フラフラ


冥「そんなにふらふらで何言ってるの!!あなたまで倒れたら兄さんがどんなに悲しむか…」


妹「そうだね、ごめんなさい冥ちゃん、仮眠室かりて少し寝てくるね…」フラフラ


冥「うん、怒鳴ったりしてごめんね、元気だして妹ちゃん…」


妹「う…ん」コクリ

166: 2009/05/18(月) 23:56:19.68
―病室残り3日―

妹「お兄ちゃん早く起きてよ…」


兄「…」


妹「ねぇ…聞いてるの?どうせ寝たふりしてるだけなんでしょ?…」


兄「…」


妹「そんなに意地悪しないでよ…」ヒック、ヒック


冥「……」

172: 2009/05/19(火) 00:11:06.38
―病室残り1日―

妹「お兄ちゃん、もうすぐ私16歳になるんだよ」グスッ

兄「…」

妹「私の誕生日にプレゼントしてくれたオルゴールを一緒に聴こうねって約束したよね?…だから起き…て…」ポロポロ


兄「…」

妹「……」スースー

冥「泣きつかれて寝てしまったか…かわいそうに…」

フッ
煉「よう!姉貴久しぶり」
冥「レ、煉?あんた何しに来たのよ?」


煉「ん、何って魂を苅りに来たに決まってんじゃんw」

冥「えっ?誰の?」

煉「そこで寝てる女の」

冥「妹ちゃんの!?」

177: 2009/05/19(火) 00:21:57.23
煉「俺のファイルによると、ふーん、なるほどね~w」


煉「あはは~馬鹿な女だ」

冥「煉、あんたのファイルちょっと見せなさい!」

冥「【兄が氏んだ事に絶望し、病院の屋上から飛び降り自殺。氏亡日時2009年8月20日14時32分20秒】」


冥「そんな…妹ちゃんまで…そうだ私のファイルは【交通事故から15日後容態が急変し氏亡、氏亡日時2009年8月20日14時15分8秒】」


冥「そんな事って…」

183: 2009/05/19(火) 00:32:34.84
煉「どーしたんだよ、姉貴?人間が1人氏ぬくらいで、何動揺してんの?それにしてもこの女も馬鹿だね~、お兄ちゃんお兄ちゃんって、ファイルにも兄貴の事ばかり書いてあるよ、あー気持ちわりぃーwwww」


冥「妹ちゃん…は…私の友達なんだ…とってもいい娘なんだ、侮辱するなー!!」


煉「おいおい、何人間なんかに肩入れしてんの?俺ら死神だよwwま、ファイルに出た以上、もうその女も助からないけどね~wwあはは~じゃあね、姉貴また明日~ww」スッ


冥「妹ちゃん…」

185: 2009/05/19(火) 00:46:13.50
―最終日残り6時間―

冥「(私はどうしたらいいんだ、何故こんな事を考えてるんだ?)」


冥「(煉も言ってたけど、私は死神だ、なんで人間にここまで心を揺さぶられるのか…自分でも分からない…)」


冥「(この兄と妹を救う?馬鹿な私は死神だぞ…なのになんでこの二人を助けたがってるんだ私は…)」


妹「…ちゃん…冥ちゃんってば」


冥「えっ?あ、何、妹ちゃん?」


妹「さっきから難しい顔してどうしたの?なんか考え事?」


冥「あ、ごめんね、うん、ちょっと考え事をしてたんだ」


冥「…………………」

190: 2009/05/19(火) 01:04:32.01
―最終日病室残り1時間―

妹「お兄ちゃん今日はあのオルゴール持ってきちゃった…誕生日まで待ちきれなくなっちゃったの…一緒に聴こうね…お兄ちゃん…」


兄「…」


ビリビリ、スッ
妹「ん、オルゴールの箱の中になんかカードが入ってる何だろこれ?」


妹【妹へ、誕生日おめでとう。いつも笑顔をくれてありがとう、いつも優しくてありがとう、家事をやってくれてありがとう。恥ずかしいから、面と向かって言えないけど、妹の事が大好きだよ、兄より】


妹「お兄ちゃん…」ポロポロ

妹「一緒に聴こ…お兄ちゃん…」グスン


ジージージー
オルゴール「ポロン、ポロン♪~♪~~♪~#~♪ポロロン~~♪」


兄「……」

194: 2009/05/19(火) 01:16:01.29
ピッピッピッピ、ピィー


妹「えっ?なにこれ、早くナースコールしなきゃ」


看護師「どうしました?」

妹「機械の様子がおかしいの、早く来て!!」


看護師「すぐに行きます!!」


医師「いかん、血圧が低下し過ぎている、それに心停止か、ボスミンだ、それとカウンターショックの準備だ!急げ!!」


看護師「はい!!」


妹「お願い神様、お兄ちゃんを助けて下さい。助けてくれたら、他に何も要りません、だからお願い…」ポロポロ

195: 2009/05/19(火) 01:24:43.49
―病室残り30分―

看護師「血圧さらに低下中です!!このままでは…」

医師「カウンターショックいくぞ」ピー、ドカッ


医師「どうだ?」


看護師「ダメです…動きません」


医師「もう一回いくぞ」ピードカッ


看護師「…ダメです」


医師「諦めるな、頑張れ兄、妹が待ってるぞ、戻ってこい!」ピー、ドカッ

妹「お兄ちゃん…お兄ちゃん…誰でもいいからお兄ちゃんを助けてよぉー!!」

197: 2009/05/19(火) 01:33:43.16
―病室残り1分―

煉「(そろそろクライマックスかな~ww)」


冥「(煉!?)」


煉「(こっちの兄ちゃんが氏んだ後、17分後に氏ぬんだなw)」


妹「お兄ちゃん、氏なないで、お兄ちゃんが氏んだら私も……」


冥「妹ちゃん!!【妹ちゃん…は私が守る…】」


煉「【へぇ~どうやって?ww】」

200: 2009/05/19(火) 01:43:32.04
―病室30秒前―


煉「(さぁカウントダウンだ~wwww)」


冥「最後の手段よ」


冥「妹ちゃん、短い間だったけど、色々ありがとう、ネズミーランド楽しかったね、もう会えないけど私達ずっと友達だから、兄といつまでも仲良くね」ニコッ


妹「えっ?冥ちゃん何言ってるの?」


冥「兄のファイルの氏亡日時は2009年、これを2069年にすれば…サヨナラ兄、妹チャン…」フッ


妹「えっ?冥ちゃん?どこに…冥ちゃん、冥ちゃーん」


煉「(あの馬鹿姉貴が、ファイル改ざんしやがった…死神が一番やってはいけないタブーを犯しやがって…消えたのは自業自得だな…兄が生き残るって事は…やっぱり妹のファイルも変わってやがる、チッ…アホな姉貴だ…人間なんかの為に…、魔界に帰ろう…)」

203: 2009/05/19(火) 01:50:59.92
―2009年8月20日14時15分10秒―

医師「駄目か…」


ピッピッピ
看護師「先生心臓が動き始めました、血圧も上昇中です」


医師「あそこから持ち直すとは…奇跡だ…」


妹「お兄ちゃん…」パァァ


看護師「容態安定しました」


医師「もう大丈夫だ、良かったね妹ちゃん」


妹「はい、ありがとうございます!!(でも冥ちゃんなんで消えちゃったの…)」

205: 2009/05/19(火) 02:02:58.82
―2009年8月25日9時30分―

あれから5日後お兄ちゃんは目を醒ました


妹「お兄ちゃんっ!!…良かったホントに良かった」ポロポロ


兄「あれ、妹…俺は夢見てるのか…?」


妹「夢じゃないんだよ、お兄ちゃん」ギユッ


兄「妹今日って何月何日だ?」


妹「今日は8月25日だよ」

兄「(確か8月20日に俺は氏ぬ事になってはずなのになんで…)そういえば妹、冥ちゃんは?」


妹「家に帰ったらこれが置いてあったの…」スッ

209: 2009/05/19(火) 02:18:00.33
【兄と妹へ、短い付き合いだったけど、お前たちとの暮らし悪くなかったよ。


死神の私がまさか人の命を助ける事になるなんてな。ファイルの改ざんは重罪だから、私は多分氏ぬ事になるけど、後悔はしてないんだ。


お前たちに逢えて良かったよ。いつまでも兄妹仲良くな。


おい兄、私がせっかく寿命延ばしてやったんだから、妹ちゃんを大事にしろよ!泣かせたら承知しないからな


それから妹ちゃん、死神の私なんかと仲良くしてくれてありがとう!さようなら…冥】

214: 2009/05/19(火) 02:26:03.80
兄「………………」


兄「冥さん…自分の命を懸けて、俺の事を助けてくれたのか……ありがとう…」ポロポロ


妹「冥ちゃんって死神だったの?お兄ちゃんの事を助けてくれたんだから、死神なんかじゃないよね?。冥ちゃんは善い神様だったんだよね?ありがとう冥ちゃん…」


兄「そうだな、冥ちゃんは善い神様だったんだ。きっと天国で俺達の事を見守ってくれてるよ…」

妹「うん、そうだね」


妹「ねぇ」


兄「ん、どうした?」


妹「お兄ちゃんいつまでも一緒に居てね♪」


~fin~

254: 2009/05/19(火) 11:05:20.90
―魔界―

煉「ただいまー」


?「おかえり煉、魂は苅れたのか?」
※以下業


煉「それがさ親父、姉貴のやつがさ…」


業「なんだと…冥の奴そんな事を…」


業「あの娘は昔から優しすぎる所があったからな、今回だってわざわざ30日も前から予告しに行ってあげてたものな…」


業「いかん、こうしちゃおれん、煉お父さんは、ちょっと大王様の所に行ってくるからな」


煉「あーなにしに?」


業「冥を復活させてもらいにだ」ダダダッ


煉「あーあ、親父も甘いなぁ、姉貴の甘さは親父譲りか…」

255: 2009/05/19(火) 11:11:14.73
―大王王宮―

業「大王様どうか娘の魂を復活させて下さい。」

死神大王「ふむう、掟に背いた者はその魂を消滅させられるという決まりだからのぅ」
※以下大王


業「しかし、あの娘はまだ子供です、極刑はあまりかと…」ポロポロ


大王「………ふむぅ」


業「今後2度とファイルの改ざんなんてさせないと、私が責任をもって教育しますので、どうかどうかお慈悲を…」


大王「よし、分かった…。そなたの子を想う気持ちわからんでもない。今回ばかりは、赦そう」


大王「ただし、二度の慈悲はないぞ!肝に銘じておくがよい」

257: 2009/05/19(火) 11:24:17.14
大王「それと、娘の処置なんだがな、全くの無罪放免という訳にはいかんのだ。他の死神達への示しもあるしな」


大王「娘への罰を申し渡す、魔界追放500年、ファイルの使用禁止、能力の使用も禁止じゃ、よいな?」


業「はっ、承知しました。」


大王「下がってよいぞ」


業「大王様ありがとうございました。」

260: 2009/05/19(火) 12:35:40.58
―魔界業冥煉宅―

冥「…………」


冥「ここどこ…?」


冥「あれ?私なんで生きてるの?ファイル改ざんして消滅させられた筈なのに…」


業「ああ…冥、全くお前って子は~」ギユッ


冥「あれ、お父様?煉も居る?」


煉「チッ、馬鹿姉貴…」


業「大王様に頼んで、今回だけは赦してもらったんだよ」

261: 2009/05/19(火) 12:48:04.20
冥「そうだったの…ご免なさいお父様…」


業「やってしまった事は仕方ない。二度目はないからな」


冥「はい(あの兄妹は無事助かったのだろうか?)」

業「ただし、その代わりに魔界追放500年とファイルと能力の使用禁止の罰が下った…」


業「人間界に行って反省して来なさい。500年経ったら迎えを出すからな」


冥「はい、お父様…」


業「気をつけて行ってくるんだよ、分かってると思うが、今のお前は何の力も持たない人間と一緒なんだからな」


冥「はい、お父様もお元気で煉も元気でね」


煉「フンッ…キヲツケロヨナ」ボソッ

291: 2009/05/19(火) 21:10:15.59
―街中路地―

冥「人間界か…まさかまた来る事になるとはな」

冥「兄と妹は元気にしてるかな?」


冥「今更、私が顔出したら迷惑だよな……はぁ…これからどうしよう…お腹空いた…」トボトボ


DQN「ね~、君可愛いね、どこ行くの~?」


冥「なんだ、お前は?私を誰だと思ってる!!」


DQN「なんだと、生意気な女だな、おらっ、こっちこいよ!」グイッ


冥「(あ、今…私、力使えないんだ…)イヤッ、離せ、離せよ!!」


DQN「うるせぇ、女だな」ドカッ、ドカッ、ドコッ


冥「うぅ…止めろ、止めて、やっ、誰か……!!」

292: 2009/05/19(火) 21:20:23.81
DQN「へへへ…、大人しくなったな」ビリビリ


冥「力さえ使えれば、こんな奴に…うぅ…」


?「おい!そこで何してるんだ!」


DQN「あぁん、お前に関係ねーだろ、ひっこんでな」

?「女の子に暴力振るってる奴を見過ごす訳にはいかないんだよ!」ドカッ、バキッ

DQN「畜生覚えてやがれ」タタタッ


?「君大丈夫?変なことされなかった?」


冥「あ、あ、あに…?」


兄「えーっ!!!?冥さん!?」

冥「……………」ガクガク


兄「(冥さん…震えてる…でもなんであんな奴に…冥さんならあんな奴にやられる訳ないのに…)」

296: 2009/05/19(火) 21:26:50.94
兄「冥さん…?とりあえず家においでよ、今までの話も聞きたいし、服もボロボロだし」


冥「私が行ったら迷惑だろ…?」


兄「何言ってんだよ、冥さんらしくもない、妹も大喜びするよ、それに俺達は家族みたいなもんでしょ?遠慮なんてしないで」

冥「………すまん」


兄「さ、立てる?冥さん?」


冥「ああ…ありがとう兄…」

兄「(なんか冥さん、弱々しくなったな、普通の女の子みたいだ?どうしたんだろ…?)」

327: 2009/05/20(水) 00:53:03.12
兄「はい、冥さんこれ着て」

冥「(兄のジャケット…?)どうして?」


兄「だって、それそれ」チラッ

冥「あっ!!」カアアッー


兄「じゃあ、家に帰ろう!」

冥「うん」

329: 2009/05/20(水) 00:58:59.13
―兄妹宅―

兄「ただいまー妹、今日はお客さん連れてきたぞー」

妹「おかえり~えっ?お客さん?どこ?」キョロキョロ
兄「ここだよ、ここ」ジャーン

ヒョコン
冥「妹ちゃん…」

妹「!!!!冥ちゃん!?」ダダダッ

冥「妹ちゃん…また逢えて嬉しいよ、元気だった?」

妹「私もうれしいよ、冥ちゃん、私もお兄ちゃんも見ての通り元気いっぱいだよ!!」

妹「冥ちゃん、あんな手紙置いて居なくなっちゃったから、びっくりしちゃったよ、冗談だったんだよね?自分が死神だとか氏ぬとか?」


冥「…ごめんね、あの手紙に書いておいた事は、全部ホントなの…嘘ついててごめんね、妹ちゃん…」

妹「そんなの関係ないよ!死神だろうが、人間だろうが冥ちゃんは冥ちゃんだもんね」ニコッ

冥「妹ちゃん…」

335: 2009/05/20(水) 01:22:01.98
妹「ところで何で冥ちゃん、お兄ちゃんのジャケット羽織ってるの?」


兄「ああ、さっき変な男に襲われて、冥ちゃんの服が破けちゃったからだよ」


妹「ええーっ、冥ちゃん大丈夫だった?変なことされなかった?」


冥「うん、兄さんが助けてくれたから大丈夫だったよ、いつか妹ちゃんがお兄ちゃん頼りになるって言ってた意味が分かったよ」


兄「体も埃だらけだから、冥ちゃんお風呂入りなよ、妹お風呂沸かして、あとお前の服を冥ちゃんに貸してあげなさい」


妹「はーい」


冥「私いいよ、兄さんと妹ちゃんの邪魔になるから…」


兄「何言ってるの、また一緒にここで暮らすんだ冥ちゃんは、迷惑でも邪魔でもないよ」


妹「そうだよ~冥ちゃんまた一緒に暮らそうよ」

冥「二人共…」


兄「とにかく、お風呂入って落ち着いてきな、その後は夕飯だ、前にご馳走出来なかった兄特製ハンバーグご馳走しちゃうぞ」

337: 2009/05/20(水) 01:47:42.69
―風呂場―

冥「二人とも相変わらず優しいな…」


妹「冥ちゃーん、着替えここに置いておくね~」


冥「ありがとう妹ちゃん(さて、上がるか)」


妹「冥ちゃん、着替えのサイズ平気だった?」


冥「ちょっと、小さいけど平気だよ~」


兄「(うぉ、冥さんのゴス口リ姿以外を初めてみた…かわいい)」

340: 2009/05/20(水) 02:08:19.87
明日も勤務があるので、そろそろ寝ます、全然進まなくてご免なさい。

っていうか冥を復活させたらすぐ止めるつもりだったのに…

368: 2009/05/20(水) 11:04:01.83
―居間―

兄「で、冥ちゃんどういう事なの?さっきあの手紙に書いてあった事は本当だって言ってたよね?俺の事を助けてくれたから、冥ちゃん氏んじゃったんじゃないの?」


冥「うん、本当よ、だから私一度氏んだの。いや氏ぬというより消滅させられたっていう方が正しいのかな?」


兄「消滅?」


冥「私たち死神は氏なないの。100年でも1000年でも10000年でも生きてるし」


冥「だから、罪を犯した死神は存在自体を消されちゃうの」


兄「じゃあなんで冥ちゃんは平気だったの?」


冥「お父様が大王様にお願いして、私を助けてくれたの」

372: 2009/05/20(水) 11:17:59.24
兄「大王様って」


冥「全ての生命の氏を司る死神の王様よ」


兄「ふーん、そんな神様がいるんだ」


冥「こんな事は、めったにないんだって、私が子供だったから許してもらえたのかな?」


兄「子供って、冥ちゃん確か1500歳だよね?」


冥「魔界の年齢でいったら1500歳なんて、子供もいいところよ、こっちの世界で言えば、高校生くらいかな」

374: 2009/05/20(水) 11:28:24.04
兄「ふーん、なるほどね~あとさ、なんでさっきあんな男にやられてたの?冥ちゃんなら、あんなの楽勝で倒せたでしょ?」


冥「ファイル改ざんの罰で魔界追放500年、死神の能力使用禁止、ファイルも使用禁止、要するに今の私は、人間となんにも変わらないんだ」


妹「え~!!500年もお家に帰れないの~?」


冥「さっきも言ったけど、魔界と人間界じゃ時間の感覚が違うから、こっちの世界で5年位かな」


兄「(なるほど、だから普通の女の子っぽかったのか…)5年か結構長いね」

冥「しょうがないよ、兄さんと妹ちゃんを助ける為だったんだから」


兄「そっか、俺のせいで、苦労かけちゃったんだね…ごめんね…」

379: 2009/05/20(水) 12:16:43.97
冥「あはは、おかしいよね?最初は兄さんの魂を苅る為にきた筈なのに、一緒に過ごしてる間に、二人の事どんどん好きになっちゃって…」


兄妹「冥ちゃん…」


兄「はい、冥ちゃんこれ」チャリ


冥「なにこれ?」


兄「この家の鍵だよ、冥ちゃんは、もううちの家族なんだから、家の鍵もってないと、いろいろ困るでしょ?もう壁を抜けて家に入れないんだから」

妹「また冥ちゃんと暮らせるのんだ、楽しみだね~♪」

冥「兄さん、妹ちゃん…ありがとう」

冥「ホントは不安だったんだ…私がここに来ても、二人に拒否されたらどうしようって…」


兄「命の恩人の冥ちゃんにそんな冷たい仕打ちする訳ないでしょ?あはは」

妹「拒否なんてするわけないでしょ~、私たちずっと友達だって、冥ちゃんが言ってたじゃん?^^」

冥「兄さん、妹ちゃん…」グスッ

381: 2009/05/20(水) 12:38:47.17
兄「さ、話はこれ位で、ご飯食べようぜ~」


妹「冥ちゃん、お兄ちゃんの特製ハンバーグとってもおいしいんだよ!」


兄「さ、食べてみて」


パクッ
冥「うん、とってもおいしいね♪」


兄妹「でしょう~?」ニコッ

兄妹「これからもよろしくね、冥ちゃん♪」


こうして俺たちと冥ちゃんとの新たな生活が始まった

冥復活編~fin~

382: 2009/05/20(水) 12:41:36.33
一応これで終わりです。遅筆、駄文ですみませんでした。

あと、保守&支援してくれてた方々、本当にありがとう。

384: 2009/05/20(水) 12:44:08.67

よかったよ

387: 2009/05/20(水) 12:49:02.89

428: 2009/05/20(水) 21:44:53.09
兄「冥ちゃん、これから5年間どうするの?」

冥「どうしよう?」

兄「さっき冥ちゃん、こっちの世界では、高校生くらいだって言っていたよね?」

冥「うん」

兄「じゃあ、妹と一緒に高校に通ってみない?」
妹「いいね~、私も冥ちゃんと学校に行きたい!」

冥「えっ、私が学校に…でもそんなの無理じゃない?」


兄「平気だよ、たぶん、冥ちゃんは頭良さそうだし、編入試験も通ると思うよ、受けるだけ受けてみたら?」

妹「そうだよ~、受けてみなよ~、私、冥ちゃんと学校行きたいな~」

冥「…うん、じゃあ受けてみるよ」

兄「決まりだね~じゃあ学校に問い合わせておくからね」

妹「冥ちゃんならきっと大丈夫!」ニコッ

兄「そうだな~妹ですら受かった位だからな」

妹「む~、お兄ちゃんなんて、もう知らない」プイッ

冥「あはは」

432: 2009/05/20(水) 22:01:43.36
―学校―

教師「ええっと、あなたが冥さん?」

冥「はい」

教師「兄さんから、話は聞いてます。この学園に編入希望ね?あらあなた妹さんの従姉妹なんですか?」


冥「はい(兄妹の従姉妹って設定にしておくって兄が言ってたな)」


教師「そうなの~、じゃあ早速編入試験始めるけど、いいかしら?」


冥「よろしくお願いします」


教師「では、始めて下さい」


冥「…」カリカリカリ

433: 2009/05/20(水) 22:10:46.47
―1時間後―

教師「…なにこの娘、は、速い…」


冥「…」カリカリカリカリカリカリカリ


冥「先生終わりました」


教師「…3教科をたった1時間で…」


教師「試験の結果は追って連絡するわね、連絡先は兄妹宅でいいのね?」

冥「はい、よろしくお願いします。本日はありがとうございました。失礼します」ペコリ


教師「どれどれ、速かったけど、答えは合ってるのかしら」


教師「!!!!完璧じゃないの…何者なの?あの娘…?」

438: 2009/05/20(水) 22:41:15.44
―試験2日後夕方―

プルル、プルル、ピッ
妹「はい、もしもし」

教師「あら、妹さん?冥さんはいらっしゃるかしら?」

妹「先生こんちには、試験の結果ですか?今、冥ちゃんに代わりますね」
妹「冥ちゃん~、学校から電話だよ~」

冥「ありがとう、妹ちゃん、お電話代わりました、冥です」


教師「おめでとう、冥さん合格よ。」


冥「ありがとうございます」


教師「明日から早速通えますからね、詳しくは妹さんから聞いておいて下さい」

冥「妹ちゃん、合格だって」

妹「やったね、おめでとう冥ちゃん」ニコッ

冥「ありがとう妹ちゃん」

439: 2009/05/20(水) 22:46:22.99
―夜自宅―

兄「ただいまー」

妹冥「おかえりなさい~」
妹「お兄ちゃん、冥ちゃん試験受かったよ~」


兄「おー、やっぱりな、冥ちゃんなら絶対受かると思ってたよ、おめでとう冥ちゃん」

冥「ありがとう…」

兄「はい、冥ちゃんにプレゼント!!」

冥「?」

兄「学校で使う制服に通学鞄に文房具」

兄「冥ちゃんなら、絶対受かると思ってたから、勝手に注文しておいちゃった、制服のサイズは妹より少し大きめにしておいたよ」

冥「兄さん…」

妹「着てみなよ、冥ちゃん」

440: 2009/05/20(水) 22:50:06.54
冥「どう、おかしくない?」

妹「冥ちゃん似合う~、なにこれ?ホントに私と同じ制服なの?ちょっとぉ、嫉妬するほどきれいだよ~」

兄「よく似合ってるよ、冥ちゃん」

冥「…//」

兄「冥ちゃんサイズ平気?」

冥「うん、ピッタリだよ、ありがとう兄さん」


冥「(私が人間界の高校生か…ウフフ)」

441: 2009/05/20(水) 22:53:50.00
―翌日―

妹「お兄ちゃん行ってきま~す、いこ冥ちゃん」

冥「うん、兄さん行ってきます」


兄「行ってらっしゃい、気をつけてね、おっと、ヤバい俺も遅刻しちまう」※兄はあのあと別の会社に就職した設定です


妹「楽しみだね~冥ちゃん♪」


冥「うん、そうだね妹ちゃん♪」

443: 2009/05/20(水) 22:57:54.74
―学校―

教師「皆さん、今日からこのクラスに新しいクラスメートが増えます」

ザワザワ、ザワザワ
クラスメート
「お前知ってた?」
「しらねーよ?」
「男かな女かな」
「どんな奴かな~?」
ザワザワ、ザワザワ

教師「冥さんどうぞ、入って」

ガラッ
冥「皆さん、冥って言います、宜しくお願いします、仲良くして下さい」

クラスメート
「かわいいなぁ…」
「あの娘キレイ…」
「スタイルいいなぁ…」
「モデル…?」
「惚れた…」
「あの黒髪キレイ~」
「なにあの手足の長さ」
「やべぇ、おっきした…」
ヒソヒソ、ザワザワ、ヒソヒソ…


妹「凄い事言われてるなぁ…」

478: 2009/05/21(木) 12:36:33.77
先生「ちょっと皆さん静かに!!」

先生「じゃあ冥さんの席はあそこね」

冥「はい」

妹「冥ちゃんここだよ、ここ!」

冥「妹ちゃんの後ろの席か、(良かった)」ホッ

冥「ねーね、妹ちゃん」ボソボソ

妹「なぁに冥ちゃん?」ボソッ

冥「なんで、私ジロジロ見られてるの?」ボソッ

妹「前に言ったけど、冥ちゃんがキレイだからだよ?」ボソッ

冥「綺麗?」

妹「冥ちゃん自分の容姿に無頓着過ぎるよ…」

513: 2009/05/21(木) 22:01:56.83
先生「じゃあ、冥さんの紹介も終わったし、HRはお終いね」


先生「そのまま授業を始めますよ、あら教科書を忘れちゃったわ」


先生「すぐ戻りますから、ちょっと待ってて下さいね」ガラッ


ダダダッ
クラスメート1「ねぇ、冥ちゃんってどこに住んでるの?」


クラスメート2「ねぇ、ねぇ、今日の放課後どっか遊び行かない?」


クラスメート3「冥ちゃん好きな食べ物って何?」

クラスメート4「貴様ら、抜け駆けとは卑怯なり、拙者も参加するでござる、冥タソはどんな殿方が好みでござるかな?フヒヒ」

女の子達「全くうちのクラスの男共は…」

522: 2009/05/21(木) 22:16:53.73
冥「えっ?、あのその…」

クラスメート4「困ってる姿も萌えるでござる」


妹「コラッー!!もう、みんな冥ちゃんを困らせないの、休み時間にゆっくり聞きなよ?」


?「その通りです!みんな席につきなさーい!!今は授業中よ、全く!!」※以下委員長


クラスメート達「ヘイヘイ、分かりましたよ、たく委員長は頭がかてぇんだから」


妹「ナイス委員長~♪」


委員長「冥さん困った事があったらすぐに私に言ってね、私は委員長、宜しくね」ニコッ


冥「ありがとう、委員長さん」ニコッ


委員長「さん付けなんて、要らないよ、みんな委員長って言ってるから」

冥「うん、よろしくね、委員長」

525: 2009/05/21(木) 22:33:42.84
―5分後―

先生「ハアハア、この学園広すぎ、皆さんお待たせしました、では始めます」


先生「あ、冥さんはまだ教科書がないから、隣の席の男君に見せてもらいなさいね」


男「宜しくね、冥さん」


冥「よろしくね」ニコッ


先生「では教科書広げて、今日は64ページの15行目からよ、じゃあクラスメート1君読んでみて」


クラスメート1「はい」
【彼はその書物を、手から落とした。間をおかず、次の一冊が、彼の腕に落ちてきた。「モンターグ、あがってこい!」】

先生「はい、結構次、妹さん続きを読んで」

526: 2009/05/21(木) 22:40:44.74
妹「はい」
【モンターグの手は、口といっしょに、かたくしまって、その書物を、荒々しいまでの…えっと、その、あの…】


冥「妹ちゃん、敬虔よ敬虔」ボソッ


妹「(冥ちゃんサンキュ…)」【…敬虔さでにぎりしめた。胸の中では、狂気と無心とが闘って居る。階上の男たちは、シャベルで雑誌類をすくいあげては、埃をいっぱい上げて、投げとばしている。】


先生「はい、結構よ」

527: 2009/05/21(木) 22:48:34.99
先生「では、冥さんこの時の主人公の心情を描写しているのは、どこかしら?」


冥「【荒々しいまでの敬虔さでにぎりしめた】ここですか?


先生「そうね、結構よ、ここの描写はね…」


キン~コン~カンコ~ン ♪


先生「あらチャイムね、では今日はここまで」


委員長「起立、礼、着席」

妹「冥ちゃん助かったよ~、冥ちゃんやっぱり頭いいね~^^」


冥「そんな事ないよ~」

531: 2009/05/21(木) 23:03:04.44
ダダダッ
クラスメート1234
「じゃあ、さっきの続き、つづきー、続きだ、続きでござる、フヒヒ」

妹「あんた達…って」

委員長「4馬鹿カルテット…」

冥「(…はぁ…めんどくさいなぁ…)」

冥「住んでる所は妹ちゃんの家です。
今日は妹ちゃんと帰る約束があるから、ご免なさいね。
好きな食べ物はハンバーグかな。
好きなタイプは年上の大人の男性だよ」

冥「こんなところでいいかな?」ニコッ

委員長「(あはは~、冥ちゃん、あしらうの上手いなぁ~)」

ク1「(…くそ、妹ちゃんが羨ましいぞ)」
ク2「(明日また誘うぜ…)」
ク3「(いつかハンバーグ屋に誘おう)」
ク4「(くそ~年上だと…まさかもう彼氏が居るのでは…それにしても冥タソの等身大フィギィア作りたいなぁ…ハアハア)」

537: 2009/05/21(木) 23:27:49.05
キン~コン~カンコン~♪

妹「次の授業何だっけ?」

委員長「次は世界史ね」


冥「世界史かぁ」


ガラッ
世界史教師
「お、君が転入して来た冥君だね、世界史を担当している者だ、宜しく」※以下世教師


冥「宜しくお願いします」

世教師「よし早速授業始めるぞー、こないだの続きだ。」


世教師「今日は歴史上名高い、カノッサの屈辱についてだ、これについて分かる奴いるか?」

「……」

「なんだ誰も知らんのか?」

スッ
冥「はい、先生」

世教師「お、じゃあ冥、知ってる事を言ってみろ」

541: 2009/05/21(木) 23:39:45.97
冥「事の発端は、ミラノ司教をローマ教皇か神聖ローマ皇帝どちらが任免するかという、叙任権闘争から、始まりました」
世教師「ふむ、続けて」

冥「教皇グレゴリウス7世と神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世は、お互いに争い、教皇が皇帝を破門する事態に陥りました。
破門された皇帝は窮地に陥り、教皇に謝罪しました。
これが世にいうカノッサの屈辱です。
これによりこの後に教皇権は絶大となり、後の教皇ウルバヌス2世の呼びかけにより1096年には第1回十字軍なども発生しました。」

世教師「完璧な答えだな、100点」

クラスメート達
スゲー、ヒソヒソ、スゴスギ…


妹「冥ちゃんなんでそんなに詳しいの?」ヒソヒソ


冥「だって現場見たことあるし、内緒よ、あはは」ヒソヒソ

608: 2009/05/22(金) 21:36:45.87
―昼休み―

妹「冥ちゃん、お昼どうしよっか?」


冥「妹ちゃんに任せるよ」

妹「じゃあ学食でご飯食べて、その後に校内案内してあげるよ」


委員長「あ、私も行きたいなぁ~」


妹「じゃあ委員長も一緒に行こ、いいよね冥ちゃん?」


冥「うん、もちろん♪」

611: 2009/05/22(金) 21:43:51.79
コソコソ
ク1「なにぃ、我がクラスの美少女3人組が学食で昼飯だと…奴らに報告しなければ…」ピッ、プルル


プルル、ピッ
ク2、3「どうした1?」


ク1「こちらスネーク、冥ちゃん達が学食で、昼食だそうだ、大佐指示を頼む」ヒソヒソ


ク2、3「なんだと…これは購買でパンを買ってる場合ではないな…追跡だスネーク!!」


ク1「了解した!、ではこのまま追跡を開始する!」 ヒソヒソ


ク2、3「成功を祈る!ターゲットが、どこの席に着いたか、分かり次第こちらに連絡を頼む」

ク1「了解だ!大佐」


ク4「お腹空いたでござる…。あれ2と3はどこへ…?まあいいや、おばちゃん、焼きそばパン、コロッケパン、メンチパン、カツサンド、クリームパン、ジャムパン、メロンパン、アンパンを下さいでござる。」

618: 2009/05/22(金) 21:56:20.69
冥「しかしこの学校広いね~」


妹「そうだね~全部で何人くらい通ってるんだっけ?委員長?」


委員長「確か2000人位じゃなかったっけ?」


冥「2000人!!凄いね」


コソコソ
ク1「(何を話してるんだ?よし、もう少し近づいて…)」

619: 2009/05/22(金) 22:02:11.86
委員長「冥ちゃん妹ちゃん、ちょっと先に行っててね」


妹冥「えっ、どうしたの?」


委員長「ん、すぐ行くから気にしないで」


妹「じゃあ、先に行ってるね、いこ冥ちゃん」スタスタ

冥「うん」スタスタ


委員長「お前はさっきから何をコソコソやってるんだ…!!」ゴゴゴゴ…


ク1「ひぃ!委員長…いや、その、あの…冥ちゃんの追跡…」


委員長「正直でよろしい…んな訳ないでしょ!この馬鹿がぁぁぁ~」ドカ、バキ、ドカ、バキ


ク1「ぐはぁ!、すみません、ごめんなさい、痛い!痛いっ!氏ぬ…」


委員長「全く、馬鹿なんだから、フンッ!」


ク1「すまん、大佐しくじった…」ガクッ…

621: 2009/05/22(金) 22:14:04.93
委員長「(ふぅ、やっと追いついた)お待たせ~」

妹「早いね、何かあったの?」

委員長「ちょっと害虫退治をね、あはは~」

妹冥「害虫??」


妹「到着~、冥ちゃん場所覚えた?ここが学食よ、各階にそれぞれ、ひとつづつあるんだよ、3階が3年生、2階が2年生、1階が1年生専用ね、私たちは1年生だから1階ね」

妹「で、そこの券売機で食券買って、あそこのおばちゃんに渡すの、番号呼ばれたら、あそこの受け取り口で受けとるんだよ」

妹「私は今日は何にしようかな~パスタ(大盛)にしよおっと」ピッ


委員長「私は親子丼にしよ」ピッ


妹「冥ちゃんはどうする?ハンバーグもあるよ、そういえばお金ある?お兄ちゃんにお小遣いもらったよね?」


冥「うん、貰ったよ(私が好きなのは兄の作るハンバーグだからなぁ…)これでいいや…」ピッ

623: 2009/05/22(金) 22:22:31.66
―1年専用学生食堂―

おばちゃん「58、59、60番出来たよ~」


妹「出来たってさ、行こ冥ちゃん、委員長」


冥、委員長「うん」


妹「冥ちゃん結局何にしたの?」


冥「焼き魚定食」


妹、委員長「し、渋い…」

625: 2009/05/22(金) 22:38:39.99
―30分後―

妹「あ~、お腹一杯だょ~」

委員長「うふふ、相変わらず大食いだね、妹ちゃんは」


妹「だって成長期だもん!(なんで胸は大きくならないのかな…冥ちゃんは大きくて羨ましいな…)」ジッー

冥「妹ちゃんどうしたの??」

妹「…はっ、いや、あはは、なんでもないよ(冥ちゃん顔もきれいだし、スタイルもいいし、頭もいいし、いいなぁ…はぁ…)」

委員長「私は委員会の用事があるから、そろそろ失礼するね、また後でね~」

妹冥「うん、また後でね~」

妹「じゃあ校内見学行こう、まずはどこに行こうかな?」

629: 2009/05/22(金) 22:54:57.73
―体育館&武道場―

妹「ここが体育館ね、体育の授業と、バレー部、バスケ部、バトミントン部が主に使ってるのかな、隣が武道場、ここは柔道部、剣道部、薙刀部、が使ってるのかな」


冥「体育館も武道場も広いね~」


妹「うん、広いね、じゃあ次行こう」


妹「ここは家庭科室、家庭の授業と料理研究部が使ってるよ、隣は技術室、技術の授業と工作部が使ってるよ、あと保健室も1階ね」


冥「なるほどね」

630: 2009/05/22(金) 23:07:13.54
妹「ヤバいそろそろ午後の授業始まっちゃうね」

冥「ホントだ~」


妹「じゃあ2階と3階は説明だけするね、まぁそのうち授業で行く事になると思うから、2階はね、理科室、職員室、放送室、美術室、購買なんかがあるんだよ~」


妹「んで3階はね、PC教室、視聴覚室、音楽室があるんだ~」


冥「なるほどね、説明してくれてありがとう、妹ちゃん」


妹「どう致しまして、じゃあ急いで教室に戻ろう」ダダダッ

633: 2009/05/22(金) 23:17:20.61
―教室―

妹「ハァハァ…、なんとか間に合ったね、冥ちゃん…」

冥「そう…だね、ハァハァ…ふぅ、ハァハァ…」

ク1「ゴクリッ」
ク2「美少女2人がハアハア言ってるよ…」
ク3「これは工口いww」
ク4「ハアハア冥タソ…ハアハア萌えー!!」


委員長「駄目だこいつら…はやくなんとかしないと…」

641: 2009/05/22(金) 23:37:01.75
妹「午後の授業は何だっけ?ご飯の後だから眠いよぉ~」

委員長「体育だね」

妹「ラッキ~、これなら眠くならないや」

冥「妹ちゃんたら、元気いいんだから」

ガラッ
体育教師「おら!野郎共はグラウンドでマラソンだ」※以下体教師

男子達「えーっ」

体教師「つべこべ言うな、さっさとグラウンドに集合だ、腹筋も追加して欲しいのか?」

男子達「ひぃー」

体育女教師「女子は体育館でバレーボールよ」
※以下体女教師
「あら、あなたが噂の転校生ね、宜しくね」

冥「はい、よろしくお願いします」

体女教師「じゃあ、女子は体育館に移動してね、冥さんは体操着あるのかしら?」

冥「あ、用意してないです…」

妹「冥ちゃん、私体操着2着あるから貸してあげるよ」

冥「ありがとう(運動苦手なんだよな…今まで力に頼ってたからなぁ…)」

647: 2009/05/22(金) 23:50:35.26
―グラウンド―

ク1「おい!ここ抜け出して体育館に冥ちゃん見に行こうぜ!」

ク2「でもなぁ、体教師にバレたらえらい目にあうぞ」

ク3「しかし、お前らさっき教室で聞いたか?」

ク1、2「ん、何をだよ?」
ク3「妹ちゃんが冥ちゃんに体操着貸すって言ってただろ!」

ク1、2「それがどうした?」

ク3「お前らアホか?妹ちゃんと冥ちゃんって体格が違うだろ?」

ク1「あ…、冥ちゃんが妹ちゃんの体操着着たら…これは…ゴクリ」

ク2「あのスタイルで小さい体操着って、工口過ぎね?」

ク4「……ふぉー!!!」

ク1「漢には負けると分かってる戦でも勝負しなければならない時があるよな?」

1234」これは行くしかないでしょ!!オーっ!!」ガシッ

654: 2009/05/23(土) 00:09:05.10
―体育館―

クラスメート女子1
「見て見て、あの3人かわいいよね~」


クラスメート女子2
「冥ちゃんのあの胸って反則じゃない?」


クラスメート女子3
「妹ちゃんの体操着を借りてるから、余計に胸が強調されてるね…」


冥「(この服きつきつだなぁ、胸が苦しい…)」


体女教師
「それじゃあチーム分けて試合してみましょう」

656: 2009/05/23(土) 00:26:49.51
―体育館裏―

ク1「おい、どうだよ?」ク2「冥ちゃんのパツパツ体操着姿はどこだ?」
ク3「ええい、どこだ?雑魚に用はないんだよ、冥ちゃんはいずこ?」
ク4「(;´Д`)冥タソハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア…」 ク123「4ハアハアし過ぎ!!」
ク1「居たー!!」
ク2「おい、どこだよ、1人で楽しむなんてひでぇぞ」
ク3「居たー!!、胸が…鼻血出そう…」
ク4「イタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!これはやばいでござる!」

ク1「おい、押すなよ、誰だよ、全く、ばれちゃうだろ」

ク1「あれ?2、3、4もそこに居る…」クルリ


体教師「オマエラ俺の授業サボって女子の覗き見とは、いい度胸してるじゃねぇか?」


ク1「ギャー!!」

ク234「ギャー!!!」


委員長「ん?なんか叫び声が聞こえたような…気のせいかな…?」

658: 2009/05/23(土) 00:36:45.21
妹「うりゃあ~!!」
バシーン

冥「妹ちゃん、凄い…(妹ちゃんって運動神経いいんだなぁ)」

妹「冥ちゃん、ボールいったよ!!」

冥「えっ!アわわ、どうしよう、エイ!」ポフン…

冥「ごめんなさい…」

妹「ドンマイ冥ちゃん(完璧だと思った冥ちゃんにも弱点があるのね、運動は苦手なんだ…)

体女教師
「ゲームセットね、委員長チームの勝ち」

委員長「やったね!」

冥「私のせいで負けちゃったね…ごめんね、みんな」

妹「負けたって皆が楽しかったからいいじゃん、ね、みんな」

クラスメート達「そうそう、なんか安心もしたよ、なんでも完璧にこなす冥ちゃんにも、苦手な物があるって分かったし」

冥「みんな…」

724: 2009/05/23(土) 12:31:26.35
―グラウンド―

ク1「ふぅ、し、氏ぬ…」

ク2「もう駄目だ…」ガクッ

ク3「………」バタッ

ク4「拙者もう駄目でござる…む、無念」ガクッ

体教師「オマエラだらしねぇな、たったの腕立てと腹筋500回やらせただけで、ダウンか?

キン~コンカン~コン~♪

体教師「ち、体育の時間終了か、オマエラこれに懲りたら、もう授業サボるんじゃねえぞ!!」

ク1234「はい…」

727: 2009/05/23(土) 12:36:55.97
―教室―

委員長「あら4馬鹿が珍しく静かね、いい事だわ(何かあったのかしら…?)」


ク1234「言い返す気力もない…」


妹「あ~楽しかったね、冥ちゃん♪」


冥「うん(妹ちゃんと委員長だけじゃなくクラスメートみんなも優しいし、いい子ばかりだな~)」


冥「(この学校に来れてよかった…兄と妹ちゃんのおかげだな、アリガトウ兄、妹ちゃん)」

728: 2009/05/23(土) 12:41:40.70
―教室HR―

教師「では、連絡事項は以上です、何か質問はありますか?ないようでしたら終わりにしましょう」

委員長「起立、礼」


教師「あ、冥さん」


冥「はい、何でしょうか、先生?」


教師「今日1日どうでしたか?上手くやって行けそう?」


冥「はい、クラスメートも先生方もいい方ばかりで、明日からも楽しみです」


教師「そう、それは良かったわ、じゃあお気をつけてお帰りなさい」


冥「はい、お先に失礼します、さようなら」


妹「冥ちゃん帰ろ~、あ、先生さようなら~」


教師「はい、さようなら」

729: 2009/05/23(土) 12:45:00.08
―帰り道―

妹「冥ちゃん、学校どうだった?」


冥「うん、とっても楽しかったよ♪」


妹「そう、よかったね~、私はビックリしちゃった」

冥「どうして~?」


妹「だって冥ちゃん頭が良すぎるんだもん」


冥「だってみんなの100倍長く生きてるんだから、知識も100倍あっても、おかしくないでしょ?あはは」


妹「そっか~、あはは~」

冥「私は妹ちゃんがスポーツ万能なのがビックリしちゃった」


妹「運動は好きなんだ~勉強はちょっと苦手だけどね><」

731: 2009/05/23(土) 12:51:53.51
―自宅夜―

妹「でねでね、格好良かったんだよ、冥ちゃん!」

兄「そうか、そんなに頭良かったのか冥ちゃんは」


冥「妹ちゃんにも言ったけど、長く生きてるから、知識があるだけだと思うよ」


兄「冥ちゃんが楽しいと思えたなら、学校を進めたかいがあったな」ニコツ


冥「兄さんアリガトウ…」


こうして冥と妹の楽しい学校生活が始まった。

733: 2009/05/23(土) 12:58:16.92
―11月3日学園祭―

ク4「フヒヒ、冥タソのメイド服姿…ハアハア」

ク1「しかし、学祭の出し物がメイド喫茶になるとはな」

ク2「クラスの男子一致団結してたしなw」

ク3「そりゃするだろ、なんたってあの3人のメイド服姿が合法的に拝めるんだぜ?」

クラスメート達「企画したク4GJ!ありがたや、ありがたや」

ク1「女子は最後までやだって言ってたけどなw」


妹「はぁ…恥ずかしいなぁ、この格好…」


委員長「あの4馬鹿め~、クラスの男子取り込みやがってぇぇ~」ゴゴゴ…

冥「まぁ、いいじゃない、私たちも楽しもうよ、せっかくの学園祭なんだから」ニコッ


妹「(冥ちゃん楽しそう…)そうだね、みんなで思い出作ろうね」ニコッ

738: 2009/05/23(土) 13:10:00.96
―3時間後―

ク1「なんだ…この客の数は…」


ク2「おい、1なにやってんだよ、口を動かさないで体を動かせ」


冥「お帰りなさいませ、ご主人様、ご注文は何がよろしいですか」ニコツ

客「(かわいい…なんだ、このクオリティは秋葉にもこんな喫茶店ないぞ)」

妹「おかえり~お兄ちゃん♪注文は何がいいの~?」
客「(かわいい…)じゃあ、これとこれ下さい」


委員長「何しに来たのよ、フンッ、ベ、別に来て欲しいなんて言ってないんだから、変な勘違いしないでよねっ!!」

客「ツンデレーキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!」


オタクのクラスメート4プロデュースのメイド喫茶、1日客足が途切れる事は無かった。
その日学園祭模擬店の過去最高売上額を記録したのは、言うまでも無い…

741: 2009/05/23(土) 13:19:59.89
―6時間後―

ク1「さて、では発表します」


クラスメート一同「ゴクリ…」


ク1「本日の売上ナンバー1は冥ちゃんでした~おめでとう~」パチパチ


クラスメート一同「おめでとう、そしてお疲れさま~」パチパチ


冥「私が一番…?ありがとう、みんなお疲れ様でした」


委員長「あ~負けちゃったかぁ~」


妹「委員長最初はやる気無かったくせに、途中からノリノリだし…」


冥「(学園祭楽しかったな…エヘヘ)」

743: 2009/05/23(土) 13:29:59.44
そして時は流れる…
―卒業式―

妹「あっという間の3年間だったね…」


冥「そうだね、色々あったね、体育祭、学園祭、修学旅行…」


委員長「どれも楽しかったよね…」


ク1「ううぅ…今日であの3人とお別れか…俺泣く」
ク2「だな…卒業式は寂しいもんだよな…」

ク3「まだまだ一緒に居たかったな…」

ク4「冥タソ拙者は寂しいでござるよ…」


冥「(今日で妹ちゃん以外のみんなとは、お別れなのか…寂しいな…)」

745: 2009/05/23(土) 13:42:04.36
―卒業式式典中―

兄「(ヤバい、遅れちゃったよ…妹、冥ちゃんまだ居るよな?)」ソーッ

司会「続いて卒業生からの答辞です、3-13冥さん」

冥「はい!」

兄「!!(冥ちゃんが答辞か~グッドタイミングだったな)」

冥「【答辞、先生方、後輩の皆さん、私達は今日この学園を卒業します。
思えば、私は2年半前に転入という形でこの学校に来ました。

不安でたまらなかったけど、その不安は杞憂に終わりました。

クラスメートのみんなは優しく受け入れてくれて、私はすぐにクラスに馴染めました。

そして仲間と共に喜び、時には喧嘩して怒り、泣き、笑いそして今日に至りました。

ここでの経験は私にとって何物にも代えられない宝物です。

今までお世話になりました。卒業生代表3-13冥】」ペコリ

妹「冥ちゃん…」

兄「冥ちゃん…立派だよ…」

747: 2009/05/23(土) 13:48:26.00
高校卒業後、妹は大学に進学した。冥ちゃんは、あと2年で魔界に帰るからと言って、ついに進学はしなかった。


相変わらず他愛もない日常が過ぎて行く…


家には妹が居て冥ちゃんも居る…


まだまだ2年後なんて先の事だと思っていた…


2年なんてあっという間に来てしまうというのに…

俺たち兄妹と冥ちゃんとの別れは、徐々に迫っていた…

751: 2009/05/23(土) 13:59:46.51
そして、さらに時は流れ…
―2077年4月29日病室―
大好きだった兄が亡くなってから8年…そこでは、老婆が一枚の写真を懐かしそうに眺めていた…
孫娘「おばあちゃん、お見舞いに来たよ~あれ、これなぁに?」

老婆「これはね、オルゴールって言うんだよ、こうやってゼンマイを捲くとね」

ジージージー
オルゴール「ポロン、ポロン、♪~♪~♪~」

孫娘「わぁ、すごいきれいな音だねぇ~いいなぁ~」

老婆「これはねぇ、ずっとずっと昔におばあちゃんの誕生日に私のお兄ちゃんがプレゼントしてくれた、おばあちゃんの宝物なのよ」

孫娘「ふぅん、そうなんだ~」

老婆「私が氏んだら孫娘ちゃんが貰っていいからね」

孫娘「そんなのヤダよ~まだまだおばあちゃんと一緒にいたいよぉ~」

老婆「…」

スッ
冥「…妹ちゃん…」

妹「冥ちゃん…!?(ああ…冥ちゃんはあの時のままの姿だ…)」

冥「あの日の約束をはたしに来たよ、妹ちゃん…」

孫娘「(黒い服のお姉ちゃん?おばあちゃんの知り合いなのかな?)」

753: 2009/05/23(土) 14:04:04.17
―回想2014年10月1日―
冥「ついにこの日が来ちゃったんだ…」

冥「兄さんと妹ちゃんと離れたくない…」

冥「いつまでもいつまでも一緒に居たい…」

冥「魔界に帰りたくないよ~」ポロポロ


兄「冥ちゃん…」


妹「冥ちゃん」グスン


迎えの死神
「冥様早くお帰りにならないと業様が心配になられます、お急ぎを!」


冥「いやっ!私ここに残る!!」


兄妹「!!」


迎えの死神
「冥様ここでお帰りになられないと二度と魔界に戻れなくなりますよ、それでもよろしいのですか?」

755: 2009/05/23(土) 14:07:33.79
兄「駄目だ!冥ちゃん帰るんだ!俺だっていつまでも君と一緒に居たいよ…でも俺は人間…君は死神、俺の寿命なんて、あとほんの55年…俺や妹が氏んだら、そのあと、君はどうするつもりなんだ?」

冥「……」

妹「この5年間本当に楽しい毎日だったね…いつか私たちが氏ぬ時には、冥ちゃんが迎えに来てね…約束だよ…冥ちゃん…」グスン、ポロポロ


冥「わかった、困らせて、ごめんね…兄さん、妹ちゃん…あなた達が亡くなる時は、私はきっと現れるから、その時まで、さようなら…」スゥ


妹「行っちゃったね…」グスン


兄「ああ、行っちゃったな…」スゥー


妹「さようなら、冥ちゃんまた会えるその日まで…」ポロポロ


兄「(結局好きだって言いそびれちゃったな…これで良かったんだよな…)」ポロポロ

757: 2009/05/23(土) 14:14:31.00
再び
―2077年4月29日病室―
妹「兄の時には何故来てくれなかったの?冥ちゃん」


冥「私だってどんなに行きたかったか…ファイルを改ざんした相手の氏には立ち会ってはいけないというルールがあったの、それに触れると今度こそ消滅させるって言われちゃったんだ…」

妹「そうだったの…」

冥「さぁ、お父さん、お母さん、兄さんの居るところに逝くよ、妹ちゃん」


妹「うん、連れて行って冥ちゃん…さよなら孫娘…」カクン

ヒラヒラ~
孫娘「おばあちゃん?ん、これおばあちゃんがいつも見ていたお写真だ、あれ、今おばあちゃんと話してた黒い服のお姉ちゃんが写ってる??」


古く、くすんだその写真には3人の若い男女が笑顔でピースサインをしていた。
そして裏側にはこう書いてあった【2009年8月2日、大好きなお兄ちゃん、冥ちゃんとネズミーランドにて】

オルゴールの最後の1小節が病室に鳴り響いた…
~fin~

762: 2009/05/23(土) 14:16:01.33
終わっちまったなあ

763: 2009/05/23(土) 14:16:01.93

766: 2009/05/23(土) 14:21:28.45
今度こそ本当にエンドです。

最後ちょっと強引に終わらせちゃったけど。

5日間に渡って保守と支援してくれたみんなに感謝します。
お前ら愛してるぜ。

小説家が作品のキャラクターに愛着を持つって意味が分かったような気がします。

私は一番のお気に入りはやっぱり冥だったな。

次回お会い出来るか分かりませんが、また書いた時には宜しく~

それでは、長々と失礼w

808: 2009/05/23(土) 22:24:42.28
飲み会の合間に覗いてみたら、えらい事になってたover800ww

821: 2009/05/23(土) 23:52:57.34
>>808も俺なんだけどなw

819: 2009/05/23(土) 23:46:58.55
>>814
すまん、作者が冥贔屓だから冥メインになっちまったww

引用元: 妹「お兄ちゃんいつまでも一緒に居てね♪」