1: 2009/02/08(日) 08:55:16.23
医者「このままだと、あなたは猫になりますね」
女教師「そ、そんな。なんでそんな事になるんですにゃ…って…あ…」
医者「まぁ、今の段階では、言葉が猫っぽくなるだけですから。大丈夫、お薬を出しておきますんで」
女教師「…」

4: 2009/02/08(日) 08:59:15.09
女教師「はい。全員揃いましたね」
生徒「えぇ。まぁ、全員と言っても、部員は僕一人だけですけど」
女教師「どうして、みんな、入部してくれないのかな」
生徒「図書室で本を読むだけの楽な部活なんですけどね」
女教師「でしょ。じゃあ、なんで?」
生徒「先生が怖がられてるからじゃないかと」
女教師「にゃ、にゃんですってぇ!!」
生徒「…え?」

6: 2009/02/08(日) 09:02:15.94
女教師「実は…な訳なのよ」
生徒「なる程」
女教師「冷静に話してる時は大丈夫なんだけど」
生徒「興奮すると、猫語になるんですね」
女教師「えぇ…」

9: 2009/02/08(日) 09:05:24.50
生徒「他に変化はありますか?」
女教師「コタツが好きになったの」
生徒「猫はコタツが好きですもんね」
女教師「という訳で、図書室にコタツを置こうかな、と」
生徒「却下です」
女教師「ケチ」

14: 2009/02/08(日) 09:09:19.34
女教師「後、ミルクが好きになったの」
生徒「それじゃ、僕のミルクを飲みますか?」
女教師(にゃっ!生徒君のミルクって!そんなの…こんな場所で…)
生徒「さっき、購買で買った牛乳が余ってるんで」
女教師「…なぁんだ」
生徒「?」
女教師「ケチ」
生徒「?」

18: 2009/02/08(日) 09:12:19.24
生徒「薬を飲み忘れたら、どうなるんですか?」
女教師「猫になるの」
生徒「猫になったら、人間には戻れないと?」
女教師「病院で注射をうてば治るんだけど、ひとつ問題が」
生徒「なんですか?」
女教師「私、注射、嫌い」
生徒「我慢しなさい」

22: 2009/02/08(日) 09:15:25.08
女教師「私、注射、嫌い、にゃん」
生徒「にゃんをつければ許されるとでも?」

24: 2009/02/08(日) 09:20:00.66
女教師「ところで、なんで私が怖がられてるの?」
生徒「赴任早々、図書室の壁を蹴り一発で破壊したからです」
女教師「だって。だって壁にゴキブリが…」
生徒「普通の人間は、ゴキブリより、コンクリートの壁を破壊する教師の方を怖がりますから」

25: 2009/02/08(日) 09:23:22.74
女教師「さて、いつまでも病気を気にしても仕方ないし」
生徒「本でも読みますか」
女教師「私は、中学時代に好きだった、新井素子を読み返してみるね」
生徒「何を読むんですか?」
女教師「そーだな。『いつか猫になる日まで』にしようっと」
生徒「気にしてるじゃないですか」

28: 2009/02/08(日) 09:26:28.58
女教師「にゃっ!これは!」
生徒「どうしました?」
女教師「『ブラック・キャット』シリーズの完結編が出てる!いつの間に!」
生徒「知らなかったんですか。だいぶ前に出ましたよ」
女教師「よし!今日はこれを読む!」

女教師「あぁ…前作までのストーリーを忘れてる…」
生徒「全4話を20年かけて書いた作品ですからね。新刊が出たら、過去作を一々読み返さないといけない」
女教師「…めんどくさいなぁ」
生徒「我慢しなさい」

32: 2009/02/08(日) 09:29:36.18
女教師「そうそう、生徒君の好きな漫画って、なんだっけ?」
生徒「ハンターハンターとベルセルクとバスタードです」
女教師「ふにゃあ」
生徒「楽しそうですね」
女教師「完結編が読める日はいつかな?」
生徒「…笑えねぇ」

34: 2009/02/08(日) 09:32:23.68
生徒「あれっ?今日は窓際の席で読むんですか?」
女教師「日の当たる場所が好きになったの」
生徒「猫はひなたぼっこが好きですからね」
女教師「ひなたぼっこは、体内時計の調節に役立つんだっ…て…」
生徒「へぇ」
女教師「zzz」
生徒「寝るな」

35: 2009/02/08(日) 09:36:06.80
生徒「先生の体内時計が調節されると、夕方が就寝時間になるのか」
女教師「zzz…うにゅ」
生徒「まぁ、寝顔はちょっと…可愛いけど」
女教師「zzz…にゃん」
生徒「…写メ撮っとこ」

36: 2009/02/08(日) 09:40:22.25
女教師「…あれ、私、寝てた?」
生徒「15分ほど」
女教師「恥ずかしいなぁ。起こしてくれたら良かったのに」
生徒「なんか、幸せそうな寝顔だったので」
女教師「夢をみてたの。猫になった夢」
生徒「へぇ」

38: 2009/02/08(日) 09:43:40.45
女教師「夢の中で、私は檻の中で…空手家と戦っていたの」
生徒「は?」
女教師「まあ、所詮相手は人間。せめて武器をもってなきゃね。私の圧勝だったわ」
生徒「…」
女教師「ん?何をやってるの?」
生徒「ちょっと、削除したい写メがありまして」

41: 2009/02/08(日) 09:47:05.66
女教師「何を読んでるの?」
生徒「『冷たい方程式』です」
女教師「随分と古典的な作品を読むのね」
生徒「SF小説研究部員ですから」
女教師「何それ」
生徒「あんたって人は…先生が顧問で、僕が唯一の部員で、ってか、今何をやってるつもりですか?」
女教師「放課後、私と生徒君とで、ダラダラするクラブ」
生徒「まぁ、間違いではないですけど」

59: 2009/02/08(日) 10:20:43.73
女教師「『冷たい方程式』ってさ、2人が頑張ってダイエットしたら、何とかなったんじゃないかな?」
生徒「また、訳の解らない事を…」

60: 2009/02/08(日) 10:23:25.03
女教師「私もダイエットしようかな」
生徒「この前、リンゴダイエットをやるとか言って、失敗してたじゃないですか」
女教師「鰹節ダイエットを始めるつもり」
生徒「また、訳の解らない事を…」

61: 2009/02/08(日) 10:26:31.63
生徒「鰹節しか食べないんですか?」
女教師「鰹節に醤油をかけて、熱々のご飯にのせて」
生徒「…」
女教師「そこにシーチキンと納豆と生卵をかけて、ぐちゃぐちゃにしたのしか食べないダイエット」
生徒「…」
女教師「付け合わせには豚汁があいそうね」
生徒「好きにして下さい」

63: 2009/02/08(日) 10:36:04.40
女教師「ところで、生徒君は、私のどこに惚れたの?」
生徒「…」
女教師「やっぱり、眼鏡をかけた知的でクールな女教師に、青少年はいけない妄想を…」
生徒「先生に恋愛感情を感じた事はないので、安心して下さい」
女教師「だってさ、みんなが怖がる私の部活に入ると言うことは…惚れてるんでしょ?」
生徒「我が儘と言われている猫でも、そこまで自分に都合のいい様には解釈しないでしょうね」

64: 2009/02/08(日) 10:40:02.48
生徒「まぁ、ベタな話なんですけど」
女教師「何?」
生徒「雨の日、街角で、捨てられていた子猫を抱き締めている先生を見かけて…」
女教師「ほっ、惚れたのかにゃ?」
生徒「それはないですけどね。みんなに恐れられてるけど、意外にピュアなんだなって」
女教師「ふーん。まぁ、確かにベタな話ね」
生徒「大抵、その役割は、女教師じゃなくて、不良少年なんですけどね」

66: 2009/02/08(日) 10:43:51.75
女教師「猫になりたーい♪」
生徒「どうしたんですか、急に」
女教師「知らない?スピッツの名曲なんだけど」
生徒「スピッツ?犬が猫になりたいと歌うんですか?」
女教師「いや、そうではなくて」

68: 2009/02/08(日) 10:51:30.58
女教師「生徒君は音楽にうといみたいね」
生徒「えぇ、まぁ」
女教師「スピッツみたいなメジャーなバンドを知らないなんて」
生徒「そのバンドは女性グループですか?」
女教師「男性グループだけど」
生徒「男が猫になりたいと…」
女教師「うん」
生徒「猫耳をつけて許されるのは、可愛い女性だけなのに」
女教師「いや、そうではなくて」
生徒「良かったな…サクラ大戦のエリカの猫耳は…」
女教師「…」
生徒「スピッツは…変態?」
女教師「むしろ君が変態だ」

69: 2009/02/08(日) 10:56:23.76
女教師「虚構船団なんか読んでるの?」
生徒「えぇ」
女教師「文房具が宇宙旅行する、訳の解らない小説よね?」
生徒「身も蓋もない言い方をすればそうですが、SF、いや文学の可能性を追及した作品であり…」
女教師(やばい、変なスイッチを押しちゃった)
生徒「実験的な小説でありながら、人間の本質を描くという、小説の王道を外れてはおらず、賛否両論あるものの…」
女教師(後10分は続くな…)

70: 2009/02/08(日) 10:59:56.50
女教師「猫は束縛を嫌う動物ですが、だからといって、ほっておいてはいけません」
生徒「はい」
女教師「それは、女性に対しても同じです」
生徒「はい」
女教師「私が退屈しているのを無視して、自分勝手な文学論を1時間も語らないように」
生徒「すいません」

女教師「猫の飼い主は、猫の奴隷でもある」
生徒「はぁ…」
女教師「言い換えると、生徒君は私の奴隷である訳で」
生徒「何をどうやって入れ替えた」

71: 2009/02/08(日) 11:04:27.25
女教師「生徒君が初めて読んだSFって何?」
生徒君「星新一ですね。『妖精配給会社』が好きでした」
女教師「ふーん。どうせ配給するなら、猫にすればいいのに」
生徒「?」
女教師「例えば、全てのアメリカ国民に、可愛い子猫を送ります」
生徒「えぇ」
女教師「アメリカ国民は、自分の飼い猫の愛らしさに、腑抜けにされます」
生徒「はぁ」
女教師「その瞬間を見計らって、アメリカに攻めいれば…占領出来るのよ!」
生徒「猫嫌いのアメリカ人もいるんですけど」

72: 2009/02/08(日) 11:09:03.84
生徒「先生が初めて読んだ小説はなんですか?」
女教師「タイトルは忘れたけど…猫が出てきて…」
生徒「我が輩は猫である?」
女教師「違うわ。妻を頃した男性が、壁に妻と飼い猫を埋め込んで…」
生徒「初めて読んだ小説がそれですか」

77: 2009/02/08(日) 11:16:17.29
翌日

女教師「はい。全員揃いましたね」
生徒「えぇ。まぁ、全員と言っても、部員は僕一人だけですけど」
女教師「今日はダイエットの為、先生は昼飯を食べていません」
生徒「体に悪いですよ」
女教師「先生は、お腹がすいてイライラしているので、不意に不機嫌な鳴き声をあげるかもしれませんが、笑って許してね」
生徒「…不機嫌な鳴き声?」
女教師「ふにゃーご、みたいな」
生徒「ふにゃーご、ですか」
女教師「ふなーご、みたいな」
生徒「ふなーご、ですか」

79: 2009/02/08(日) 11:21:02.45
生徒「先生はただでさえ病気なんですから、昼飯抜きとか、体に悪いですよ」
女教師「大丈夫、毎日、昼食後にはちゃんと、お薬を飲んでるから」
生徒「まさかとは思いますが、昼飯を抜いたから、食後の薬を飲むのを忘れたとか、ないでしょうね」
女教師「…にゃっ!」
生徒「図星ですか」
女教師「図星よりメザシが好きな、今日この頃」
生徒「余裕ですね」

80: 2009/02/08(日) 11:25:12.66
女教師「ふぅ…薬を飲んできたから、もう大丈夫にゃ」
生徒「残念、少し遅かったです」
女教師「にゃ?」
生徒「猫耳と尻尾が…」
女教師「にゃんと!」
生徒(悪くはない…悪くはないぞ…)

84: 2009/02/08(日) 11:30:23.85
女教師「大丈夫にゃ…薬を飲んできたから、もう大丈夫のはずにゃ」
生徒「猫語の制御も効かなくなってますね」
女教師「い、一応いっておくがにゃ」
生徒「大丈夫ですよ。これ以上悪化したら、病院で注射を…」
女教師「ふなーご」

86: 2009/02/08(日) 11:37:12.87
女教師「注射は嫌いだけど…まあ、仕方にゃいな」
生徒「わかってくれましたか」
女教師「薬が効いて人間に戻るのが先か…猫になって注射…やだにゃあ」
生徒「あっ、その響きが僕のツボです」
女教師「?」
生徒「やだにゃあ、というのが気持ちいいです」

生徒「ごめんなさい、殺さないで下さい、あれだけは止めて下さい」

88: 2009/02/08(日) 11:44:33.27
女教師「全く…」
生徒「僕とした事が、理性を失ってしまい、真にすいません」
女教師「生徒君は、猫の皮を被った変態にゃ」
生徒「おっしゃる通りです」
女教師「罰にゃ。膝を出すにゃ」
生徒「膝を折るのですか?それとも裂くのですか?」


女教師「膝枕、させるにゃ」

89: 2009/02/08(日) 11:50:14.28
女教師「窓際、ひにゃたぼっこをしながら…」
生徒(ひにゃたぼっこ…ドストライクだ…)
女教師「生徒君のひにゃ枕で、お昼寝にゃ♪」
生徒(ひにゃ枕は、それ程響かないな)

94: 2009/02/08(日) 11:58:12.85
女教師「にゃあ、先生君」
生徒「なんですか?」
女教師「私の事、どう思ってるにゃ?」
生徒「このシチュエーションで、それをきくのは反則です」
女教師「いいじゃにゃい」
生徒「…えぃ」
女教師「にゃっ…生徒君…それは…反則にゃ…」
生徒「僕は、膝枕で寝ている猫の頭を撫でてているだけですが、何か問題でも?」

104: 2009/02/08(日) 12:11:02.55
女教師「生徒君は、撫で方がうまいにゃ」
生徒「昔、猫を飼っていましたから」
女教師(生徒君に飼われて、毎日撫でられてたら…きっとエOチな雌猫に…)
生徒「可愛い雄猫でしたよ」
女教師「…それは、それで」
生徒「?」

105: 2009/02/08(日) 12:17:04.92
女教師「あぁ、早く人間ににゃりたい」
生徒「そうですね」
女教師「先生が猫ににゃったら、生徒君も嫌でしょ」
生徒「そうですね」
女教師「もしかして、いまの猫耳と尻尾が生えた状態がベスト、とか思ってにゃい?」
生徒「まっ、まにゃか」
女教師「にゃんで焦ったのかにゃ?」

106: 2009/02/08(日) 12:20:27.30
生徒「あっ!先生の体がどんどん縮んで…」
女教師「にゃっ…にゃにこれ…」
生徒「…白い子猫になっちゃった…」
女教師「た、大変だにゃぁ」
生徒「えぇ」
女教師「病院に連れて行ってくれるかにゃ?」
生徒「いいですよ」
女教師「ありがとにゃ。報酬はメザシ3本でいいかにゃ?」
生徒「それは別にいいです」

110: 2009/02/08(日) 12:23:55.31
生徒「自転車で行きますんで、カゴに乗って下さい」
女教師「にゃ」
生徒「猫になっても眼鏡は外さないんですね」
女教師「眼鏡は女教師の必須アイテムにゃ」
生徒「それは、否定できませんね」

112: 2009/02/08(日) 12:27:33.66
生徒「大丈夫ですか?気分悪くないですか?」
女教師「気分は悪くにゃいけど…」
生徒「どうしました?」
女教師「そんなに…全裸の私を見つめないでほしいにゃ」
生徒「余裕ですね」

113: 2009/02/08(日) 12:30:49.94
女教師「あのにゃぁ…生徒君…」
生徒「なんですか?」
女教師「もしも…もしも私がこのまま猫のままにゃったら…私の飼い主になって欲しいにゃあ」
生徒「却下です」
女教師「そ…そうにゃよね…こんな生意気な猫なんて飼えないよにゃ…」

116: 2009/02/08(日) 12:33:10.84
生徒「先生が猫のままなんて却下です。人間に戻らないと…僕と結婚出来ないでしょ?」
女教師「にゃ…にゃによ急に…生意気にゃ…」

一瞬、白い子猫が真っ赤になったような気がした

119: 2009/02/08(日) 12:37:23.61
医者「はい、これで大丈夫ですよ」
女教師「ふぅ。なんとか人間に戻れたわ。ありがとう、生徒君」
生徒「先生…その…服を着て下さい…」
女教師「なによ。さっきまで平気で、私の裸を見てたのに」
医者「88・60・90ですね」

122: 2009/02/08(日) 12:40:37.45
女教師「ふぅ。とんだ変態医者だったわね」
生徒「お医者さんの右腕が、曲がってはいけない方向に曲がっていたような」
女教師「ところで、さっきのプロポーズの件だけど…」
生徒「さぁ、帰りますよ」

125: 2009/02/08(日) 12:49:48.49
女教師「二人乗りは、教師として認められませんから」
生徒「妙な所だけ、律儀なんですね」
女教師「一緒に歩いて帰ろっか。腕を組んで、ね」
生徒「えっ…」

女教師は腕を組むと、満面の笑みを浮かべて

女教師「にゃあ」

支援ありがとう。書きためてた分が尽きたので、一応これで最終回です
残ってたら、また書くかもしれませんが、落としてもらっても何の問題もないです


126: 2009/02/08(日) 12:51:38.91
ええええええええ

127: 2009/02/08(日) 12:52:02.94
超絶乙

150: 2009/02/08(日) 15:16:36.52
医者「次の方、どうぞ」
女教師「はい」
医者「…経過は順調ですね。それでは、お薬を出しておきます。ナース君、準備して」
ナース「かしこまりましたにゃ」
女教師「え?ナースさんも、猫になっちゃう病ですか?」
医者「いいえ、私の趣味です」
ナース「勤務中に猫っぽく喋ると、先生がお給料1割アップしてくれるんにゃ」
女教師(病院、変えよっかな)

152: 2009/02/08(日) 15:20:24.95
医者「そうそう、この猫っぽくなる病、正式名称『ネコミミノキホンハメイド』病なんですが」
女教師(医学界は馬鹿ばっかだ)
医者「まぁ、正式名称をつけたのは私ですが」
女教師(お前かよ)
医者「解っていない事が多くて、どうやって感染するのか不明なんですよ」
女教師「はぁ」
医者「もしかしたら、キスで感染するかもしれませんので、あまりそういった行為は控えてもらえますか?」
女教師「えっ?」
医者「まぁ、病気になっても命に別状ないですし、大切な人とのキスなら止めませんけどね」
女教師「…」

154: 2009/02/08(日) 15:23:34.42
女教師「はい。全員揃いましたね」
生徒「えぇ。まぁ、全員と言っても、部員は僕一人だけですけど」
女教師「…ふぅ」
生徒「どうしたんですか?」
女教師「少し、嫌な事があって」
生徒「なんですか?」
女教師「…千葉にネズミがいるじゃない」
生徒「えぇ。可愛くて婦女子に大人気の」
女教師「あのネズミを見て、美味しそう、って思っちゃった」
生徒「千葉のあいつは量産型ですから、一匹ぐらい食べても大丈夫でしょ」

156: 2009/02/08(日) 15:26:39.00
女教師「深い意味はないけど、2月14日は暇?」
生徒「はい」
女教師「生徒君は甘いものは好き?」
生徒「はい…チョコくれるんですか?」
女教師「にゃっ…どうして解ったのにゃ!?」
生徒「どうしてバレないと思ったんですか?」

158: 2009/02/08(日) 15:29:19.05
女教師「村上春樹を読んでるの?」
生徒「えぇ」
女教師「春樹の小説の主人公ってさ、たいした努力もせずに、女の子とエOチ出来ちゃうよね」
生徒「まぁ、そうですかね」
女教師「世の中には、どんなにキスしたくても、出来ない人もいるのに…」
生徒「?」
女教師「やれやれだにゃ」

159: 2009/02/08(日) 15:32:25.96
生徒「先生、何か僕に隠し事をしてませんか?」
女教師「し、してないよ…」
生徒「先生は嘘と隠し事のセンス、ないんですから」
女教師「なっ、なにも隠してないにゃっ!」
生徒「あっ、逃げ出した」

160: 2009/02/08(日) 15:35:48.91
女教師「ぐすっ…にゃあご…」
生徒「まったく。屋上まで逃げなくても…」
女教師「逃げ出したんじゃにゃいもん…ひにゃたぼっこしたかっただけにゃんだから…」
生徒「はいはい。それでいいですよ」
女教師「にゅうー」
生徒「いつまでも泣かないの」

162: 2009/02/08(日) 15:38:45.86
女教師「実は…な訳にゃ」
生徒「なるほど。キスが出来なくなった、と」
女教師「うにゃ」
生徒「で、キスしたい人でもいるんですか?」
女教師「べ…別にいないにゃあ」

生徒「僕もキスしたい人はいませんけど」
女教師「…」
生徒「医学界の発展に協力したい気持ちはあります」
女教師「?」
生徒「本当にキスで移るか、人体実験です」
女教師「にゃっ!…にゃっ…にゃぁ…」

163: 2009/02/08(日) 15:41:51.56
女教師「私とキスしたかったんだったら、そう言えばいいのに…」
生徒「僕は、医学界の発展に貢献したかっただけですから」
女教師「…生徒君も、嘘と隠し事は苦手みたいだにゃ」
生徒「どうですかね」

164: 2009/02/08(日) 15:44:42.15
医者「次の方、どうぞ」
女教師「はい」
医者「どうしたんですか、今日は」
女教師「実は…知り合いとキスしてしまって…」
医者「そうですか。で、その相手は、あなたにとって大切な人ですか?」
女教師「…はい」
医者「なら、大丈夫です。好きな人とキスするのが女性の役目なら、病人を全力で治すのが私の役目!」
女教師「先生…」
ナース(先生ったら、格好いい。ちょっと濡れたわ)

166: 2009/02/08(日) 15:50:24.23
医者「もしも、あなたの彼女が病気になったとしても…」
女教師「えっ?」

女教師「キスした相手は男性ですけど」
医者「なら、問題ないです。この病気、男性限定ですから」
女教師「なっ!」
医者「ウィルスだって空気読みますからw男に猫耳なんてwないないw」
女教師「にゃぜ、それを先に言わにゃぁぁぁい!」
ナース「あぁ、先生の左腕が曲がってはいけない方向に!」

以上で「ナースは超絶美人だけど、貧乳を気にしてる編」了です

176: 2009/02/08(日) 16:33:37.21
生徒「なる程、謎は解けました」
女教師「ん?」
生徒「猫の習性として、愛情を持つ相手と目が合うと、両目をぎゅっと閉じるというのがあるんですね」
女教師「?」
生徒「たまに先生が僕を見て、両目を閉じるのは、愛情表現のひとつなんですね」
女教師「…ごめんね、ウィンクが下手で」
生徒「えっ…」
女教師「片方だけ器用に閉じられなくて、ごめんね」
生徒「えっ、いゃ、そのぉ…」

179: 2009/02/08(日) 16:46:21.17
女教師「最近、体が柔らかくなったの」
生徒「猫の柔軟さは凄いですもんね」
女教師「前屈でも余裕で床に手がつくし…ほらねっ」
生徒「凄いですね」

生徒(あっ…胸元が無防備に…)

女教師「ね、凄いでしょ」
生徒「えぇ。宇宙の深遠のように…深い谷間でした…」
女教師「?」

保守してくれてありがとう
暇な人は何か書いていって下さい

183: 2009/02/08(日) 17:08:05.15
生徒「猫は愛情表現として、噛むことがあるそうです」
女教師「へぇ」
生徒「僕を噛まないで下さいね」
女教師「噛まないわよ」
生徒「僕を噛むとしたら、どこを噛みますか?」

女教師(ジーッ)

女教師「だから、噛まないわよ」
生徒(下半身に危険な視線を感じたたような)

190: 2009/02/08(日) 17:49:26.12
女教師「うにゃー。寒いの嫌い」
生徒「今日は特に寒いですからね。雪が校庭一面に積もって…」
女教師「ね、図書室まで雪を持ってきて」
生徒「は?」
女教師「持ってきてくれないと、薬飲まないからね」
生徒「ワガママなんだから…」

生徒「はい、これでいですか」
女教師「うん。これで、猫だるまを作ります」
生徒「すぐ溶けますよ…僕は読む本を捜してきますからね」

女教師「うん。出来た」
生徒「意外に出来のいい…可愛い猫だるまですね」
女教師「生徒君にあげる。それじゃ、今日は用事があるので先に帰るにゃ」
生徒「えっ?」

生徒「ホントに帰っちゃった」
生徒「猫だるま…すぐに溶けるよな」
生徒「ん?溶けた猫だるまから、ビニールに入った何かが…」
生徒「そういや、今日はバレンタインだっけな…」

193: 2009/02/08(日) 18:18:14.77
女教師(いいニオイ…さんまの焼けるニオイ…)
女教師(あの定食屋からね…今日はさんま定食にしようかな)
女教師(さんまに大根おろしをのせて…醤油をタップリかけて…たまにゃらい!)
生徒「あっ、先生!」
女教師「にゃっ!」
生徒「今から食事ですか?」
女教師「えっ、えぇ」
生徒「僕も母が急用で出かけたので、今日は外食なんですよ。一緒に食べます?」
女教師「そっ、そうね。それじゃ、そこのイタ飯屋でも…」
生徒「はい、そこの定食屋ですね」
女教師「えっ?」
生徒「本当はそっちがいいんてしょ?」
女教師「なんで分かったの?」
生徒「先生は分かりやすい人ですから」
女教師「まったく。相変わらず生意気にゃ」

生徒(好きな人の気持ちぐらい、解りますから)

196: 2009/02/08(日) 18:33:06.49
女教師「最近、猫の言葉が解るようになったの」
生徒「気のせいです」
女教師「今日も、登校途中に、雄猫からプロポーズされたの」
生徒「気のせいです」
女教師「私には婚約者がいるからと言って、断ったけどね」
生徒「…」
女教師「嬉しそうね♪」
生徒「気のせいです」

212: 2009/02/08(日) 19:43:05.81
女教師「これが、普段の私の写真」
生徒「えぇ、可愛いですね」
女教師「これが、完全に猫になった私の写真」
生徒「えぇ、可愛いですね」
女教師「これが、ほとんど人間のままの私に、猫耳と尻尾だけが生えた状態の写真」
生徒「これ、下さい」
女教師「生徒君は実に解りやすいにゃ」

215: 2009/02/08(日) 19:57:31.33
女教師「私の担当は、美術でしょ」
生徒「なんという後付け設定」
女教師「普段見ている風景と、猫になった時に見た風景は違うのよね」
生徒「そうでしょうね」
女教師「記憶の中にある、猫の時に見た風景を描いてみたいの」
生徒「…なんだか、今日の先生は大人です」
女教師「だから、今日は薬飲まないから。猫になって、あの風景をもう一度感じたいの」
生徒「それが目的か。駄目です、飲みなさい」
女教師「えー。お薬、苦いもん」
生徒「我慢しなさい。注射は嫌でしょ」
女教師「うにゃー」
生徒「先生を大人だと思った、10秒前の自分が嫌いです」

220: 2009/02/08(日) 20:24:36.20
女教師「生徒君は、普段通りに本を読んでくれればいいからね」
生徒君「まったく…急に僕をモデルに絵を描きたいなんて」
女教師「うん。いい感じ」
生徒「あっ、凄いですね、先生。ほとんど絵の具を見てないじゃないですか」
女教師「え?」
生徒「どこにどの絵の具を置いてるか、記憶してるんですね」
女教師「うぅん、最近、猫っぽくなって嗅覚が発達しだしたから、匂いでどの色の絵の具か把握出来るようになったの」
生徒「はぁ」
女教師「絵の具も所詮、化学薬品」
生徒「餓狼伝を読んだ事のない人には伝わらないネタですね」

223: 2009/02/08(日) 20:39:40.56
女教師「飽きたにゃ」
生徒「先生、まだ30分もたってないですよ」
女教師「まぁ、でも、ほとんど完成」
生徒「まさか、そんな。ちょっと見せて下さい…って、こ、これは…凄い」
女教師「まぁね」
生徒「30分でここまで描けるなんて…先生は天才ですね」
女教師「照れる照れる」
生徒「それにしても、僕がいるのは当然として、僕の横に…先生が立ってますね」
女教師(生徒君の横には、いつも私が、にゃんてね♪)
生徒「どうせなら、猫耳バージョンの先生がいいんですけど」
女教師「にゃんだって?」

227: 2009/02/08(日) 20:53:03.70
生徒「あれっ?先生がいない」
女教師「zzz」
生徒「…本棚の上で寝るとは」
生徒「何故、あの体勢で落ちないんだろう」
生徒「何故、あの体勢でパンツもブラも見えないんだろう」

230: 2009/02/08(日) 21:15:09.43
女教師「あー、面白かった」
生徒「読み終わったんですか?僕が読み終わるまで、少し待ってて下さいね」
女教師「OK」
女教師「ねぇ、まだかな」
生徒「まだOKという台詞から、5分もたってないですが」
女教師「猫と女は待つ生き物じゃなくて、待たせる生き物なの」

237: 2009/02/08(日) 22:00:12.37
生徒「猫は自分が捕らえた獲物を持ち帰る習性がある、か。なる程」
女教師「へー」

女教師「あっ、メールだ。担当医からだ…」
生徒「む。なんで先生のメールをあの馬鹿医者が知ってるんですか?」
女教師「へっへー。気になる?」
生徒「いや、別に」
女教師「珍しい病気だから、容態を毎日メールで送って欲しいって、頼まれててさ」
生徒「なる程」
女教師「でも、向こうから送られてくるなんて、珍しい…って、あの馬鹿医者!」
生徒「どうしました?」女教師「生徒君、部活は中止。これから私の部屋に来て、今日は泊まって欲しいにゃ」
生徒「えーと。部屋に持ち帰る…僕は先生の獲物!?」

239: 2009/02/08(日) 22:11:44.15
女教師「馬鹿医者からのメールによると、この前渡した薬に不備があった事に、今気付き…今夜あたり、体調が不安定になるでしょう、と」
生徒「それじゃ、病院に入院させてもらった方が…」
女教師「尚、私とナース一同は、ハワイでバカンスを楽しんでおり、明日まで帰りません、と」
生徒「…色んな意味で許せませんね」
女教師「今日は信頼出来る方と1日過ごして下さいって」
生徒「…仕方ないですね。今日は先生の部屋で泊まりますよ」

244: 2009/02/08(日) 22:28:30.14
女教師「ようこそ、私の部屋へ」
生徒「綺麗にしてますね」
女教師「まぁね」
生徒「壁の一部に穴があいてるのが気になりますが」
女教師「だって、だって壁にゴキブリが…」
生徒「あっ、書庫があるんですね」

生徒「凄いな…小説から漫画まで…あっ、洋書がある。先生、英語を読めるんですか?」
女教師「まぁね」
生徒「壁を蹴破る体力があって、英語を原文で読める語学力があって、凄い絵を描ける画力があって…凄いですね」
女教師「そんなに誉められたら…惚れ直した?」
生徒「いえ、先生に恋愛感情は持ち合わせてないですから」
女教師「それだけは頑なに否定する…生徒君はツンデレ?」

248: 2009/02/08(日) 22:46:06.65
生徒「漫画もいっぱいありますね。ワンピース、パタリロ、絶望先生…」
女教師「うん。実は漫画の中のキャラクターで、私の理想像を体現しているのが…」
生徒「誰です?ナミ?ロビン?」
女教師「一途に恋人を愛し続けて、料理がうまくて、綺麗好きで、その上頭が良くて、強くて、スタイルが良くて、美形で…」
生徒「そんな完璧超人いました?」
女教師「パタリロのマライヒ」
生徒「男じゃないですか…まぁ、マライヒなら僕も有りですけど」

251: 2009/02/08(日) 23:03:10.73
女教師「男もOK…生徒君の守備範囲の広さには、身震いするね」
生徒「グラン・マからコクリクまで守備範囲ですから」
女教師「よくわからないけど、とんでもない事を言ってるような…」

女教師「とりあえず、シャワー浴びてくるね」
生徒「どうぞ」

女教師「あっ」
生徒「さすがに不安定な状態ですね」
女教師「さて…猫(完全体)になってしまった訳にゃけど…」
生徒「えぇ」
女教師「仕方にゃい、このまま風呂に行くにゃ…生徒君、ついて来てくれるかにゃ」
生徒「はっ?」
女教師「にゃにを驚いているんにゃ?猫がひとりで体を洗えるとでも?」

255: 2009/02/08(日) 23:12:28.15
生徒「シャワーの温度はこれぐらいでいいですか?」
女教師「うん…快適にゃ」
生徒「それじゃ、体を洗いますね」
女教師(むっ、相変わらずのテクニシャンぶり…猫の気持ちいい所を的確に…)
生徒「痛くないですか?」
女教師「大丈夫…にゃ…にゃぁぁぁ」
生徒(落ち着け、俺。これは猫の鳴き声、猫の鳴き声)

256: 2009/02/08(日) 23:20:59.62
生徒(もしも、この状態で急に人間に戻ったら、理性は持つのかな?)
女教師「にゃ、にゃ、にゃにこれ…こんなの初めてにゃぁ…」
生徒(無理だな)
女教師「にゃ、にゃんか…生徒君の一部分が膨らんでるにゃ」
生徒「き、気のせいですよ」
女教師「生徒君は…猫の体を洗って発情する変態なんだにゃ」
生徒(否定できない自分が嫌い)

260: 2009/02/08(日) 23:31:22.32
女教師「そこを…もっと強く洗って欲しいにゃ」
生徒「はい」
女教師「ふにゃ、にゃ、にゃめ、にゃめ、にゃっちゃう、にゃっちゃうよぉ」
生徒(にゃっちゃう…だと)

女教師「ふぅ…えぃ」
生徒「ちょっ…先生…何を…」
女教師「猫の体を洗って変な気になってる変態には…お仕置きにゃ」
生徒「ちょっ、そこを肉球で挟むのは、アーッ」

自己規制

女教師「さて、そろそろあがるかにゃ」
生徒「えぇ。こんなに疲れた風呂は始めてですよ」

264: 2009/02/08(日) 23:40:56.04
女教師「夕飯も食べたし、そろそろ寝るかにゃ」
生徒「えぇ。布団はどこに?」
女教師「ん…あっ!また状態変化、今度は猫耳つき人間バージョンにゃ…」
生徒「…とりあえず、服を着てもらえますか?」
女教師「にゃにを今更…さっき風呂場で…」
生徒「あれは僕が猫の体を洗った…それだけのこと…」

269: 2009/02/08(日) 23:48:53.47
生徒「キティちゃんのパジャマとは…可愛いですね」
女教師「あんまりジロジロ見るにゃ…恥ずかしいにゃ」
生徒「裸を見られても大して気にしないのに、変わってますね、先生は」
女教師「変わってる?君に言われたくにゃいな。さっき猫の手で…」
生徒「さぁ、寝ましょうか」

273: 2009/02/08(日) 23:56:07.45
生徒「僕の分の布団はどこです?」
女教師「にゃい」
生徒「…」
女教師「私と一緒にベッドで寝るにゃ」
生徒「お約束の展開ですね」

生徒「変な事、しないで下さいね」
女教師「それは普通、女の台詞にゃ」
生徒「僕は変な事はしませんから」

277: 2009/02/09(月) 00:05:03.88
女教師「ふーん。変な事をしない自信があるんにゃ。私…そんなに魅力ないかな」
生徒「そんな事はないですよ。ただ、ね」
女教師「?」
生徒「僕は放課後の図書室で、先生とダラダラ過ごす時間が一番好きなんです」
女教師「…」
生徒「もしも一線を超えたら…もしも先生に子供が出来たら…あの幸せな時間がなくなってしまいますからね」
女教師「ふん…にゃまいきにゃ…にゃあ…」

278: 2009/02/09(月) 00:09:13.94
女教師「じゃあ、このまま、先生君の背中に胸を押し付けたまま、寝てやるにゃあ」
生徒「ちょっ…ちょっと先生…」
女教師「おにゃすみ…にゃさい…」
生徒「おやにゅみ…にゃさい…」

284: 2009/02/09(月) 00:25:28.43


生徒「ふぅ…ほとんど寝れなかった…先生はもう起きてるみたいだな」
女教師「生徒君、起きた?」
生徒「あっ、はい。おはようございます」
女教師「おはよー。ねぇ、生徒君。生徒君は、女の子と泊まった事あるの?」
生徒「いや、今日が初めてです」
女教師「そっかー。それじゃ、これも初めてかにゃ?」
生徒「えっ?」
女教師「恋人が用意した朝食と…おはようのキス…」

キスの音は「チュ」だと思っていたけど…僕と女教師のキスは…
「にゃあ」という音を響かせた


431: 2009/02/09(月) 22:03:37.44
生徒(いつもの日曜日は、先生と図書館へ出かけたりしてるんだけど)
生徒(先生から、急用が出来たという電話があったし…ゲームでもするか)

生徒「久しぶりにやるな、ドラクエ3」
生徒「先生が、女戦士のコスプレをしたら…ふぅ」

433: 2009/02/09(月) 22:06:26.21
生徒「冷静に考えたら、女戦士は兜をかぶるから、猫耳が見えないじゃないか」
生徒「女武道家のコスプレがいいかな、先生のキャラ的にも」
生徒「武道家の格好で…猫耳と尻尾付きで…ニヤニヤ」

妹「ママー、お兄ちゃんがブツブツ言いながら、ゲームしてるー」
母「妹ちゃん。今のお兄ちゃんみたいな人を街で見かけたら、走って逃げるのよ」
妹「はーい」

434: 2009/02/09(月) 22:09:57.37
生徒(ゲームにも飽きたし、友の家でも行こうかな)
生徒(あれっ?あの喫茶店にいるのは先生と…一緒にいる男は誰だろう)
生徒(高そうな背広が様になってるイケメンだな)
生徒(大人の男だな…僕よりずっと、先生にお似合いじゃないか…)
生徒(あっ、喫茶店から出てきた。隠れなきゃ)

女教師「それで、ルイス・ウィエンの猫の絵を…」
生徒(ルイス・ウィエンの…猫?)

435: 2009/02/09(月) 22:13:42.00
女教師「はい。全員揃いましたね」
生徒「…」
女教師「ん?元気ないじゃない」
生徒「別に、なんでもないですよ」
女教師「?」

女教師「バカねー。あの男の人は違うのよ。あの人は、ファンタジーランドの人」
生徒「ファンタジーランド?」
女教師「知らない?遺伝子操作でユニコーンやドラゴンといった、架空の動物を実際に作って、園内に放つの」

女教師「サファリパークみたいに、バスに乗って、ファンタジーの世界を観光出来るのよ」
生徒「で、そのファンタジーランドの人が、なんで先生の所に?」

437: 2009/02/09(月) 22:17:05.56
女教師「私の病気の原因を作ったから」
生徒「?」
女教師「遺伝子をいじってる時に、突然変異で発生したウィルスが、誤って研究所の外に出て」
生徒「それに先生が感染した、と。迷惑な話ですね」

女教師「まぁ、向こうは平謝りで、治療費も払ってくれるし、色々便宜を払ってくれる約束もしてくれたし、ね」
生徒「そうだったんですか」
女教師「そうそう、ファンタジーランドのチケットを貰ったんだけど、一緒に行く?」
生徒「いいですね」

438: 2009/02/09(月) 22:21:29.59
女教師「ところで、生徒君は、ファンタジーランドの人を彼氏と誤解し・た・の・か・に・ゃ?」
生徒「…楽しそうですね」
女教師「嫉妬したのかにゃ?かにゃ?」
生徒「してないですよ」
女教師「ふふん。生徒君は、素直じゃない時の方が可愛いにゃ♪」

439: 2009/02/09(月) 22:27:11.33
女教師「ここがファンタジーランドか。凄く混んでるね」
生徒「あっ、入口で、ファンタジーの世界のコスチュームを貸してくれるみたいですね」
女教師「生徒君は勇者でいいかな」
生徒「えぇ」
女教師「私は…」
生徒「あっ、すいません」
受付嬢「はい」
生徒「その、危ない水着をこちらの女性に」
女教師「ちょっと待つにゃ」

440: 2009/02/09(月) 22:34:16.86
生徒「すいません。調子に乗ってました」
女教師「まったく…」
受付嬢「申し訳ありません。危ない水着は、全て貸し出し済みで…」
女教師「へぇー。こんなきわいどいの、借りる人もいるんだ」
受付嬢「意外と人気あるんですよ。先程も、お医者様と看護士さんのカップルがレンタルされまして」
女教師・生徒「あぁ、たぶん、知り合いです」

441: 2009/02/09(月) 22:39:29.83
生徒「武道家のコスチュームなんてどうです?」
女教師「まぁ、これならいいわね」
生徒「オプションで、猫耳と尻尾もつけて」
女教師「えー。こんな場所に来てまで、猫耳なのー」
生徒「お願いします」
女教師「むー」
生徒「お願いします」

444: 2009/02/09(月) 22:43:38.31
女教師「なんだか、恥ずかしいな」
生徒「可愛いですよ」
女教師「にゃ、にゃによ…照れるじゃにゃいの…」

女教師「でも、サイズが小さいのよね。なんだか胸がきつくて…」
生徒(だが、それがいい)

453: 2009/02/09(月) 23:13:11.94
ごめんなさい。規制されてたみたいで…

生徒「バスも広くて快適ですね」
女教師「えぇ。ねぇ、見て、生徒君。ユニコーンがいるよ」
生徒「本当だ。凄いですね」

生徒(先生、凄い真剣に見てるな。珍しい物を見つけた子猫みたいだ…可愛いな)

女教師「ねぇ、生徒君」
生徒君「はい?」
女教師「角をうまくつかめば勝てると思うんだけど」
生徒「戦うのかよ」

458: 2009/02/09(月) 23:18:18.63
生徒「今度は、湖に人魚の群れがいますね」
女教師「綺麗…セクシーね」
生徒「えぇ」
生徒(貝殻が邪魔だけど…)
女教師「貝殻の下が見たいんだったら、私のを見せてあげるにゃ♪」
生徒「えっ…えーっと…」

461: 2009/02/09(月) 23:24:13.37
生徒「あれっ?前の方の座席に座ってるのは?」
女教師「私の担当医とナースさんね」
生徒「えぇ、でも、意外でしたね」

生徒「危ない水着をつけてるのが、担当医さんの方とは…」
女教師「目をあわしちゃ駄目よ」

462: 2009/02/09(月) 23:30:40.24
バスガイド「右手に見えますのが、当ファンタジーランドの一番人気…」

生徒「…凄い」
女教師「凄いにゃあ」

そこには、草原を埋め尽くすように、数え切れない猫の群れが

女教師「こんなに沢山の猫が集団でいると…」
生徒「なんだか感動しますね」

463: 2009/02/09(月) 23:37:59.70
女教師「こんなに沢山の猫が集団でいると…」
生徒「なんだか感動しますね」

女教師「この群れの中に、白い子猫になった先生が混じったら…生徒君、見つけられる?」
生徒「勿論ですよ」
女教師「どうやって?」
生徒「僕が一番幸せに思える場所を捜せばいいだけの話です。そこに立てば、隣りに先生がいますから」
女教師「まったく…くさい台詞だにゃ」

465: 2009/02/09(月) 23:51:29.47
女教師「ファンタジーランドの人が、言ってたんだけど」
生徒「何ですか?」
女教師「お詫びの気持ちとして、新婚旅行の費用を負担してくれるって」
生徒「そうなんですか」
女教師「私、ルイス・ウィエンという人の描く猫の絵が大好きで…特に彼が愛する奥さんと過ごし時間に描いた絵が好きで…」
生徒「…」
女教師「いつか…新婚旅行で…生徒君と一緒に、その人の絵を見に行けたらにゃって…」
生徒君「先生…ありがとう…」

466: 2009/02/09(月) 23:58:31.08
女教師「ふふ…最近、変なクセがついてしまってにゃ」
生徒「なんです?」
女教師「毛繕いをするクセ」
生徒「猫はしますもんね」
女教師「まぁ、毛はないけど、指とかをつい舐めてしまって…」
生徒「はい」
女教師「ねぇ…生徒君の指、舐めさせてほしいにゃ」
生徒「えっ?」

470: 2009/02/10(火) 00:12:37.90

それから僕達は、お互いの指を毛繕いした

女教師「ねぇ」
生徒「なんですか?」
女教師「沢山の猫達が、バスの窓の向こうにいるけれど…お互いの指を毛繕いする猫なんて…いにゃいよね」
生徒「えぇ」

471: 2009/02/10(火) 00:21:55.16
女教師「約束にゃ…今ふたりが毛繕いした指に…結婚指輪を…にゃ…」
生徒「はい」

女教師「うにゅー。恥ずかしいにゃ。こうゆう時、なんて言ったらいいのかにゃぁ」
生徒「僕達の場合は、ふたりで声を揃えて言えばいいんじゃないですか?」
女教師「ふふ…そうするかにゃ」

女教師・生徒「にゃあ」

長々とすいません
支援、ありがとう

474: 2009/02/10(火) 00:26:33.67
お疲れ!
またなんか書いてくれよなw

引用元: 女教師「にゃあ」