1: 2017/09/19(火) 23:05:47.909 ID:N+BA+PAH0
ガヴリール「~~~~♪」カチカチ

ガヴリール「いやー、夏休みは最高だな。朝からネトゲできるし」カチカチ

ガヴリール「夏休みだから、姉さんが実家に帰って来いっていうけど……それは、後日でいいか」

ガヴリール「ハニエルには会いたいから、ちゃんと帰るけど」カチカチカチ

ガヴリール「……」カチカチ

グラグラ……

ガヴリール「……ん? なんか揺れた……?」

2: 2017/09/19(火) 23:07:59.273 ID:N+BA+PAH0
グラグラグラグラ!!!!! ガタガタガタガタ!!


ガヴリール「ヒッ……!」ビクッ

ガヴリール「な、なに!? なんで揺れてるの!?!?」

ゴゴゴゴゴゴゴ……

ガヴリール「……止まった?」

ガヴリール「……」

ガヴリール「下界怖い……」グスッ

3: 2017/09/19(火) 23:08:52.231 ID:N+BA+PAH0
ガウリール「さっきのはなんだったろうか……調べてみよう」カチカチ


ガヴリール「さっきの揺れは地震というものらしい……これが下界の天災か……」

ガヴリール「さっきの地震は震度4…………えっ、震度7まであるのかよ……」

ガヴリール「また来たらどうしよう……」オロオロ

ゴゴゴゴゴ……

ガヴリール「ヒッ! またなの!?」ブルブル ガタガタ

4: 2017/09/19(火) 23:09:28.841 ID:N+BA+PAH0
ゴゴゴゴゴ…

ガヴリール「もうやだ……誰かの家に行こう……」グスッ

ガヴリール「ラフィエルは帰省中、ヴィーネ達はまだ下界にいるけど……」

ゴゴゴ…

ガヴリール「!! 神足通!」シュン

6: 2017/09/19(火) 23:10:42.649 ID:N+BA+PAH0
一方その頃

ヴィーネ「最近、地震が多いわね……まあ、魔界ほどではないけど」

ゴゴゴ…

ヴィーネ「今のは……震度2ね!」 シュン

ガヴリール「ヴィーネ!」

ヴィーネ「が、ガヴ!? どうしたのよ! 神足通使って!」

ガヴリール「この揺れが収まるまで家に居させて!」

ヴィーネ「それはいいけど……地震が怖いの?」

ガヴリール「ヴィーネは怖くないのかよ!」

7: 2017/09/19(火) 23:12:10.728 ID:N+BA+PAH0
ヴィーネ「魔界はしょっちゅう地震が起きていたからね。もう慣れたわ」

ガウリール「なにそれ……魔界怖い……」ブルブル

ゴゴゴ…

ガヴリール「ひいっ!?」ダキッ

ヴィーネ「ちょ、ちょっとガヴ///」

ガヴリール「ごめんなさい。このままでお願いします」グスッ

ヴィーネ「い、いいわよ(怯えているガヴ可愛い///)」ギュッ

ガヴリール「……ありがとうございます」

8: 2017/09/19(火) 23:13:23.525 ID:N+BA+PAH0
……………
……

ヴィーネ「そろそろ地震も収まったし離れるわね」スッ

ガヴリール「あっ……」シュン

ヴィーネ「心配しなくても大丈夫よ。ガヴの近くにいつでもいるからね」

ガヴリール「……うん///」

ヴィーネ「じゃあ、折角だし晩御飯食べていきなさいよ」

ガヴリール「お世話になります」ペコッ

10: 2017/09/19(火) 23:14:10.320 ID:N+BA+PAH0
―食事後―

ガヴリール「御馳走様でした」

ヴィーネ「お粗末様。今日はどうするの? 泊まってく?」

ガヴリール「うーん、そうだな……ネトゲもあるし帰ろうかな」カタカタカタ…

ガヴリール「ヒッ! ま、またなの……?」ブルブル

ヴィーネ「……家に泊まっていく?」

ガヴリール「ごめんなさい……お世話になります」ブルブル

11: 2017/09/19(火) 23:14:52.072 ID:N+BA+PAH0
ヴィーネ「……」

ヴィーネ「ガヴ」ギュッ

ガヴリール「な、なに?」

ヴィーネ「安心して。私がついてるからね」ナデナデ

ガヴリール(ヴィーネ暖かい……///)ギュウ

12: 2017/09/19(火) 23:15:50.075 ID:N+BA+PAH0
ヴィーネ「さてそろそろ寝ましょうか。がヴはどこで寝る?」

ガヴリール「……ヴィーネと一緒のベッド」

ヴィーネ「分かったわ。こっちにおいで」ポンポン

ガヴリール「うん……ヴィーネ」

ヴィーネ「どうしたの?」

14: 2017/09/19(火) 23:16:54.707 ID:N+BA+PAH0
ガヴリール「今日は一日中、そばに居てくれてありがとう」

ヴィーネ「いいのよ。誰だって怖いものはあるからね」

ガヴリール「それでも感謝しかないよ。ヴィーネの傍にいたら安心できるんだ」

ヴィーネ「そう……それじゃ」

ヴィーネ「今度、地震があったら私を頼って。私がガヴを必ず守るからね」ニコッ

15: 2017/09/19(火) 23:17:44.455 ID:N+BA+PAH0
ガヴリール「!!」ドキッ

ガヴリール「お、おやすみ!」ガバッ

ヴィーネ「ちょ、ちょっと! なんで背を向けるのよ!」

ガヴリール「……」

ヴィーネ「もう……」プクー

ヴィーネ「……おやすみ、ガヴ」カチッ 照明オフ

16: 2017/09/19(火) 23:18:27.365 ID:N+BA+PAH0
ガウリール(今日、ヴィーネと一緒に過ごして分かったことがある……)

ガヴリール(ずっと、ヴィーネにドキドキさせられっぱなしだった)

ガヴリール(そして……この感情の正体は……)

ガヴリール(私はもしかしたらヴィーネのことを///)

18: 2017/09/19(火) 23:20:18.857 ID:N+BA+PAH0
一か月後 天界


ゼルエル「まったく……ガヴリールは結局帰省しなかったではないか」

ゼルエル「ハニエルも会いたがっているというのに……ここはひとつ説教を」ブツブツ

ゼルエル「ん? 郵便受けに手紙が入っているな。まさか、ガヴリールからか?」ペラッ



親愛なるゼルエル姉さんへ

その後のことについて報告します

下界の修業中に出会った天使のような悪魔の子 月乃瀬=ヴィネット=エイプリル

彼女と出会ってから一年とちょっとが経過したとき、私と彼女を結びつける運命的なことがありました

19: 2017/09/19(火) 23:22:10.725 ID:N+BA+PAH0
それは地震です。天界では全く起こらない地震も魔界では頻繁に起こるそうで、ここ下界でも起きました

初めての地震を経験し、恐怖からヴィーネの家に行きました
彼女は怖がっている私を守ってくれて……そこからヴィーネの家によく遊びに行くようになり、段々と彼女と親密になっていきました

それと同時に彼女のことを好きになっていき……勇気を出して私から告白をしました


結果は……成功でした!

彼女も私のことが好きだったそうなので、恋人になれてとても嬉しかったです。両想いというものです!

色々あって、最終的にはヴィーネと一緒に住むようになりました

21: 2017/09/19(火) 23:23:03.926 ID:N+BA+PAH0
ゼルエル「懐かしいな……最初は私も地震怖かった思い出がある……」シミジミ

ゼルエル「それにしても一緒に住むのは早くないか? 夏休み終わってから、まだ一週間だぞ?」

ゼルエル「ん……? 続きがあるな」ペラッ


追伸  そんなヴィーネと卒業したら結婚します!

ゼルエル「……」

ゼルエル「お姉ちゃんはまだ、結婚は早いと思うな……」

22: 2017/09/19(火) 23:24:42.792 ID:N+BA+PAH0
終わりです
元ネタは地震がきっかけでドイツ人と結婚する話

23: 2017/09/19(火) 23:29:00.571

サクッと読めてよかった

27: 2017/09/19(火) 23:58:59.810
地震で始まる恋(百合)

引用元: ガヴリール「なんだこの揺れ……?」