うどんじゃないの？

ギィ・・・

戦士「食べるならほかでくえ」

女の子「あっ・・・」
女の子2「すびばぜん・・」

戦士「ハァ・・・中に入れ　こんなに顔中鼻水と涙まみれにしやがって　お腹減ったのか」

女の子「あ・・・そのちが・・・」
女の子2「ちがいます・・」

戦士「嘘言え　俺がとびっきりのそばを作ってやる」

そばにはこだわりのある戦士さん

女の子「そばにいさせてください」

キッチン付部屋かよ

ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ･･･ｸﾞﾂｸﾞﾂｸﾞﾂ･･･

女の子「はぁ・・・・」
女の子2「・・・・・・」

戦士「もう少しだ　待ってろ」

女の子1「うわぁ・・・」
女の子2「てんぷらそば」

戦士「食え」

女の子1「じゅるる・・・・」
女の子2「サクッ・・・じゅるる・・・」

戦士「うん　どうした泣いてるのか・・？」

女の子1「うええ・・・えっぐひっぐ・・じゅるる・・・」
女の子2「ぐすん・・げほっ・・ごほっ」

戦士「そうか　おいしかったか！！良かったな！！ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」

翌朝

戦士「・・・・なにか大きな音が聞こえるな　これは手で叩く音だな・・良い音だ」

ギィ・・・・

ペシーンッ！！パァンッ！！

女の子1「ごめんなさい」
女の子2「ぐすん・・・」

宿主「なんていうやつだ！！客を一人喜ばせられないとは！！誰が養ってるんだ！！」

女の子1「ひぐっ！！」
女の子2「いたいよぅ・・・・」

戦士「・・・・！？　貴様！！！」

宿主「戦士様　聞き分けない子に罰をあたえてるんでさ・・・」

戦士「こんな年端もいかない子に蕎麦を打たせるとはどういうことだ！！」

き、きさまは蕎麦戦士ソバックス！

宿主「ああ　いや・・・その」

戦士「いいかこっちにこい！！」

宿主「やめてください・・・痛いのは・・・勘弁・・・うんっ？」

戦士「こうやって練るんだ　そしてこの包丁で切る　店主お湯を沸かしてくれ」

宿主「はい」

こうして女の子二人と宿主は協力してだしつゆとそばを作りはじめた・・・

宿主「なんだろうこのきもち・・・」
女の子「よいしょ・・・」戦士「そうだ　愛情をこめて」
女の子2「えいやぁ！！」　戦士「そうだ　力があるな」

そして　かけそばが出来上がった・・・

戦士「いただきます・・・」
宿主　女の子　女の子2「いただきます・・・」

戦士「ん・・・？どうした」

宿主「おいしいな・・・こうやって誰かと料理とか子供以来だ・・・」
女の子（・・・・スッ）

宿主「ごめんなぁ・・・・ごめんなぁ・・・・」
女の子2「泣かないで・・・」

戦士「フッ・・・・あとはお前たち次第だ」

こうして戦士はまた一つの家族を救った　この細長い蕎麦の麺は千切れやすくそして長い
それはまるで人の人生のよう・・・

戦士の旅は始まったばかりだ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく

今日の晩は蕎麦にするか