1:◆SoZEW6Fbg2 2021/03/21(日) 23:39:36.41 ID:q+QG1+qv0
2: 2021/03/21(日) 23:40:53.76 ID:q+QG1+qv0
シンジ「ちょっ、マリさん!いきなり恥ずかしいよ!」
マリ「おー?照れちゃってこのこの~可愛いんだから~!」
シンジ「あははっ、くすぐったいよ、あはははは!」
ゲンドウ「……ど、どういうことだ……シンジ……」
マリ「またまたぁ、ほんとは分かってるでしょゲンドウくん……いや、お義父さん!」
ゲンドウ「お前にお義父さんと呼ばれる筋合いはない!!」
マリ「ありゃ、マジギレだにゃ」
シンジ「そう怒らないでよ父さん、僕はマリさんと……」
ゲンドウ「いかん、考え直せシンジ!その女が一体何歳か知っているのか!?」
シンジ「え?16歳でしょ?」
マリ「うん」
ゲンドウ「ぬけぬけと……!」
冬月「落ち着け碇。脳が零れてしまうぞ」
マリ「おー?照れちゃってこのこの~可愛いんだから~!」
シンジ「あははっ、くすぐったいよ、あはははは!」
ゲンドウ「……ど、どういうことだ……シンジ……」
マリ「またまたぁ、ほんとは分かってるでしょゲンドウくん……いや、お義父さん!」
ゲンドウ「お前にお義父さんと呼ばれる筋合いはない!!」
マリ「ありゃ、マジギレだにゃ」
シンジ「そう怒らないでよ父さん、僕はマリさんと……」
ゲンドウ「いかん、考え直せシンジ!その女が一体何歳か知っているのか!?」
シンジ「え?16歳でしょ?」
マリ「うん」
ゲンドウ「ぬけぬけと……!」
冬月「落ち着け碇。脳が零れてしまうぞ」
3: 2021/03/21(日) 23:41:26.94 ID:q+QG1+qv0
ゲンドウ「お前も何か言え、冬月。教え子だろう」
冬月「すまんな碇。私は彼等を後押しする側だ」
ゲンドウ「!? どういうことだ冬月!?」
冬月「ユイくんの意志だ。ユイくんは、息子をマリくんに任せると言っていた。将来の伴侶にとな」
ゲンドウ「馬鹿な……ユイがそんなことを言うはずはない……!」
冬月「だが事実だ」
ゲンドウ「うわぁああああ!!!!」
マリ「あーあ、壊れちゃった。じゃ、あとは任せたよん、冬月センセ」
冬月「私の教え子は手の掛かる者ばかりだな……」
マリ「さ、いこいこシンジくん」
シンジ「え、あ、うん。……あの、父さん」
ゲンドウ「うぅ……」
シンジ「僕もちゃんと幸せになるよ、マリさんと一緒に」
ゲンドウ「いやアレはやめておけ!シンジ、おい、待て!」
冬月「……行ってしまったな」
ゲンドウ「なんということだ……私の愛する息子が、まさかアラフォーの毒牙に掛かるとは……」
冬月「アラフィフではないか?」
ゲンドウ「なお悪いわ!」
冬月「碇、脳を拾え。挙式スピーチの原稿を書くぞ」
ゲンドウ「うわぁぁぁぁぁ!!」
冬月「やれやれ……」
冬月「すまんな碇。私は彼等を後押しする側だ」
ゲンドウ「!? どういうことだ冬月!?」
冬月「ユイくんの意志だ。ユイくんは、息子をマリくんに任せると言っていた。将来の伴侶にとな」
ゲンドウ「馬鹿な……ユイがそんなことを言うはずはない……!」
冬月「だが事実だ」
ゲンドウ「うわぁああああ!!!!」
マリ「あーあ、壊れちゃった。じゃ、あとは任せたよん、冬月センセ」
冬月「私の教え子は手の掛かる者ばかりだな……」
マリ「さ、いこいこシンジくん」
シンジ「え、あ、うん。……あの、父さん」
ゲンドウ「うぅ……」
シンジ「僕もちゃんと幸せになるよ、マリさんと一緒に」
ゲンドウ「いやアレはやめておけ!シンジ、おい、待て!」
冬月「……行ってしまったな」
ゲンドウ「なんということだ……私の愛する息子が、まさかアラフォーの毒牙に掛かるとは……」
冬月「アラフィフではないか?」
ゲンドウ「なお悪いわ!」
冬月「碇、脳を拾え。挙式スピーチの原稿を書くぞ」
ゲンドウ「うわぁぁぁぁぁ!!」
冬月「やれやれ……」
4: 2021/03/21(日) 23:44:53.56 ID:q+QG1+qv0
シンジ「ねぇマリさん」
マリ「んー?」
シンジ「父さん、あまり喜んでくれなかったね……なんでだろう」
マリ「キミのお父上はシャイボーイだからさ、本心とは逆の反応をしちゃったわけだよ。間違いない」
シンジ「そっか!そうだよね」
マリ「そーそー。んふふ、どんどんポジティブになってくねぇシンジくん。良い傾向だにゃー」
シンジ「そ、そうかな。だとしたらマリさんのおかげだよ」
マリ「おっ、おぉ……なんか照れる……ほんとに成長したなぁもぉ!!」
綾波「シャイボーイって、なに?」
マリ「うわびっくりした!しかもツーテンポ遅い!」
シンジ「綾波、こんにちは」
綾波「こんにちは碇くん。シャイボーイって、なに?」
シンジ「奥ゆかしい男の人……かな?」
綾波「碇くんみたいな人?」
シンジ「ぅえっ!?」
マリ「あらー、言われちゃってるねぇ」
綾波「ふっ……」
マリ「うわっ、黒い笑み」
綾波「これが……ほくそ笑む……」
マリ「変な事ばかり吸収してるにゃぁ……」
マリ「んー?」
シンジ「父さん、あまり喜んでくれなかったね……なんでだろう」
マリ「キミのお父上はシャイボーイだからさ、本心とは逆の反応をしちゃったわけだよ。間違いない」
シンジ「そっか!そうだよね」
マリ「そーそー。んふふ、どんどんポジティブになってくねぇシンジくん。良い傾向だにゃー」
シンジ「そ、そうかな。だとしたらマリさんのおかげだよ」
マリ「おっ、おぉ……なんか照れる……ほんとに成長したなぁもぉ!!」
綾波「シャイボーイって、なに?」
マリ「うわびっくりした!しかもツーテンポ遅い!」
シンジ「綾波、こんにちは」
綾波「こんにちは碇くん。シャイボーイって、なに?」
シンジ「奥ゆかしい男の人……かな?」
綾波「碇くんみたいな人?」
シンジ「ぅえっ!?」
マリ「あらー、言われちゃってるねぇ」
綾波「ふっ……」
マリ「うわっ、黒い笑み」
綾波「これが……ほくそ笑む……」
マリ「変な事ばかり吸収してるにゃぁ……」
5: 2021/03/21(日) 23:45:39.26 ID:q+QG1+qv0
綾波「それと碇くん。どうして眼鏡の人と一緒にいるの?」
マリ「め、眼鏡の人て」
シンジ「挨拶周りだよ。マリさんと一緒になりました、ってお世話になったみんなに報告してるんだ」
綾波「一緒?」
マリ「ムフフな関係ってことだよん」
綾波「ムフフ?」
マリ「あれ、にゃんにゃんな関係と言ったら分かるかにゃ?」
綾波「にゃんにゃん……? 猫…………交尾?」
マリ「大正解!お見事!」
シンジ「な、何言ってるんだよ二人とも!僕とマリさんはまだ……」
マリ「まーまー、近いうちにそうなるんだから。ね?シンジくん」
シンジ「マ、マリさん……」
綾波「……二人を見てると、ムカムカする……これが……腹立たしい」
マリ「でへへ。ごめ〜ん」
綾波「チッ」
マリ「舌打ち!?」
マリ「め、眼鏡の人て」
シンジ「挨拶周りだよ。マリさんと一緒になりました、ってお世話になったみんなに報告してるんだ」
綾波「一緒?」
マリ「ムフフな関係ってことだよん」
綾波「ムフフ?」
マリ「あれ、にゃんにゃんな関係と言ったら分かるかにゃ?」
綾波「にゃんにゃん……? 猫…………交尾?」
マリ「大正解!お見事!」
シンジ「な、何言ってるんだよ二人とも!僕とマリさんはまだ……」
マリ「まーまー、近いうちにそうなるんだから。ね?シンジくん」
シンジ「マ、マリさん……」
綾波「……二人を見てると、ムカムカする……これが……腹立たしい」
マリ「でへへ。ごめ〜ん」
綾波「チッ」
マリ「舌打ち!?」
6: 2021/03/21(日) 23:46:32.74 ID:q+QG1+qv0
マリ「かーっ、冷たい!そう思わんかねシンジくん!」
シンジ「綾波のああいう反応、新鮮だな……」
マリ「キミってばほんとこの子達に甘いね!」
綾波「ふふ」
おばさん「おーい、レイちゃーん!」
綾波「あ……私、そろそろ戻るから」
シンジ「うん、また」
綾波「今度は碇くんだけで来て」
マリ「こ、こいつぅ……」
綾波「あ、それと。5番目の人が、あっちの方でスイカ作ってる」
シンジ「カヲル君が?」
綾波「口を開けば碇くんの話しかしないの。とても鬱陶しいから行ってあげて」
シンジ「もちろんだよ。ありがとう、綾波」
綾波「ううん、それじゃ。眼鏡の人も、それじゃ」
マリ「ん、ばーい」
シンジ「綾波のああいう反応、新鮮だな……」
マリ「キミってばほんとこの子達に甘いね!」
綾波「ふふ」
おばさん「おーい、レイちゃーん!」
綾波「あ……私、そろそろ戻るから」
シンジ「うん、また」
綾波「今度は碇くんだけで来て」
マリ「こ、こいつぅ……」
綾波「あ、それと。5番目の人が、あっちの方でスイカ作ってる」
シンジ「カヲル君が?」
綾波「口を開けば碇くんの話しかしないの。とても鬱陶しいから行ってあげて」
シンジ「もちろんだよ。ありがとう、綾波」
綾波「ううん、それじゃ。眼鏡の人も、それじゃ」
マリ「ん、ばーい」
7: 2021/03/21(日) 23:47:27.96 ID:q+QG1+qv0
シンジ「……ほっ」
マリ「にゃにゃ?」
シンジ「綾波が楽しそうで良かった」
マリ「かなり充実してるって感じ。みんなと仲良くなってるみたいだね」
シンジ「うん……僕、それが凄く嬉しいんだ」
マリ「妬けちゃうにゃぁ〜」
シンジ「あはは」
マリ「あのねぇシンジくん。冗談抜きで本当に妬いてるんですけどぉ」
シンジ「機嫌直してよ。僕に出来ることなら何でもするから」
マリ「おっ、言ったな〜!もう撤回させないからね、絶対なんでもさせちゃおっと!」
シンジ「お手柔らかに……」
マリ「しっかし渚カヲルか。私、アイツ苦手だにゃ」
シンジ「マリさんにも苦手な人とかいるんだ」
マリ「そりゃいるよ。ああいうタイプは特にね」
シンジ「へぇ……僕は好きだけどな、カヲル君」
マリ「やべ、シンジくん盗られないように気を付けなきゃ」
マリ「にゃにゃ?」
シンジ「綾波が楽しそうで良かった」
マリ「かなり充実してるって感じ。みんなと仲良くなってるみたいだね」
シンジ「うん……僕、それが凄く嬉しいんだ」
マリ「妬けちゃうにゃぁ〜」
シンジ「あはは」
マリ「あのねぇシンジくん。冗談抜きで本当に妬いてるんですけどぉ」
シンジ「機嫌直してよ。僕に出来ることなら何でもするから」
マリ「おっ、言ったな〜!もう撤回させないからね、絶対なんでもさせちゃおっと!」
シンジ「お手柔らかに……」
マリ「しっかし渚カヲルか。私、アイツ苦手だにゃ」
シンジ「マリさんにも苦手な人とかいるんだ」
マリ「そりゃいるよ。ああいうタイプは特にね」
シンジ「へぇ……僕は好きだけどな、カヲル君」
マリ「やべ、シンジくん盗られないように気を付けなきゃ」
8: 2021/03/21(日) 23:52:13.23 ID:q+QG1+qv0
カヲル「農薬はいいね。スイカを潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ」
加持「うちのは無農薬ですよ、元司令」
カヲル「ハハッ、冗談だよリョウちゃん」
シンジ「おーい、カヲルくーーん!!」
カヲル「ハッ!!!この声は……シンジ君!?」
シンジ「カヲル君!」
カヲル「シンジ君!」
マリ「ワンコ君!」
カヲル「キミちょっと席を外してくれないかな?」
マリ「いきなり会うなりなんだコラァ!」
シンジ「ははっ」
マリ「笑い事じゃにゃいよマイダーリン!?」
加持「こりゃまた、賑やかだなぁ……」
9: 2021/03/21(日) 23:52:47.69 ID:q+QG1+qv0
シンジ「しゃくしゃく……うん、美味しい!」
マリ「悔しいけど確かに美味いわこりゃ」
シンジ「このスイカ、カヲル君が作ったの?」
カヲル「そうだとも。こうして君に食べてもらう日を夢見ていたんだ」
加持「こういうの、案外向いていたのかもしれませんね」
カヲル「ふふふ。汗水垂らして命を愛でるのも悪くないと思えるよ」
シンジ「カヲル君、加持さんと同じくらい麦わら帽子が似合うなぁ」
カヲル「そうかい?君に褒められればなんだって嬉しいよ」
加持「麦わら帽子なら、シンジ君もよく似合うと思うぞ。どれ、久々に畑仕事をやってもらえるかな」
シンジ「わわっ、えっ、草むしりですか!?これから!?」
加持「まぁまぁ。偶には土に触れるのも良いぞ、少年」
シンジ「か、加持さ〜ん……」
マリ「あらら、攫われちゃった」
カヲル「慌てふためくシンジ君も可愛いね。そして麦わら帽子もよく似合う」
マリ「それは否定しないけどさ」
マリ「悔しいけど確かに美味いわこりゃ」
シンジ「このスイカ、カヲル君が作ったの?」
カヲル「そうだとも。こうして君に食べてもらう日を夢見ていたんだ」
加持「こういうの、案外向いていたのかもしれませんね」
カヲル「ふふふ。汗水垂らして命を愛でるのも悪くないと思えるよ」
シンジ「カヲル君、加持さんと同じくらい麦わら帽子が似合うなぁ」
カヲル「そうかい?君に褒められればなんだって嬉しいよ」
加持「麦わら帽子なら、シンジ君もよく似合うと思うぞ。どれ、久々に畑仕事をやってもらえるかな」
シンジ「わわっ、えっ、草むしりですか!?これから!?」
加持「まぁまぁ。偶には土に触れるのも良いぞ、少年」
シンジ「か、加持さ〜ん……」
マリ「あらら、攫われちゃった」
カヲル「慌てふためくシンジ君も可愛いね。そして麦わら帽子もよく似合う」
マリ「それは否定しないけどさ」
10: 2021/03/21(日) 23:53:45.55 ID:q+QG1+qv0
カヲル「……………」
マリ「…………」
マリ「……えっ、何?凝視しないでくれる?」
カヲル「…………フッ。まさか君とはね。いや、君だからこそか」
マリ「と言うと?」
カヲル「彼を幸せにするのは僕だと思っていた。僕が彼を幸せにしたかった。けれど……君だったんだね」
マリ「ま、ね。僭越ながら精一杯、頑張る所存だよん」
カヲル「ああ、頼んだよ。ようやくなんだ。彼もそろそろ、幸せにならなきゃいけないからね」
マリ「……だにゃー」
カヲル「以前のシンジ君なら、これから先上手くやっていけるだろうかと、不安で堪らなくなっていたかもしれない」
マリ「でも、ちゃんと成長してる。誰かの想いをちゃんと受け取れる人に」
カヲル「ああ、そうだね」
マリ「私が見守ってくよ。シンジくんの隣でさ」
11: 2021/03/21(日) 23:54:34.15 ID:q+QG1+qv0
シンジ「ふぅ、くたびれちゃった」
加持「お疲れさん。スイカ食べるかい」
シンジ「さっき食べたばかりですよ」
加持「ははは」
シンジ「でも良いです。久々で、僕も楽しかったですから」
加持「そいつは良かった」
マリ「おつー、シンジくん。ほいタオル」
シンジ「ありがとうマリさん」
加持「おっ、気が利くレディだ。これは良い奥さんになるぞ」
マリ「良い事言うじゃん!良かったねぇシンジくん!」
シンジ「あはは、撫で回さないでよぉ」
加持「シンジ君、こりゃ尻に敷かれるなぁ……」
マリ「経験者は語るってやつかね?」
加持「耳が痛い話だよ」
12: 2021/03/21(日) 23:56:08.13 ID:q+QG1+qv0
シンジ「さてと。加持さん、僕らはそろそろ」
加持「なんだ、もう行くのかい。もう少し待てば、ミサトやウチの息子が帰って来るのに」
シンジ「それは残念ですけど、アスカ達にも会いに行かなきゃいけませんから。ミサトさんとリョウジ君に、よろしく伝えておいてください」
加持「了解したよ」
シンジ「……それじゃあね、カヲル君。逢えて嬉しかった」
カヲル「今日はありがとう、シンジ君。そして君もね」
マリ「ん」
カヲル「僕はいつでもシンジ君の幸せを願っているよ。辛いことがあればいつでも相談に乗るからね」
シンジ「うん、ありがとう」
カヲル「また逢おう、シンジ君」
13: 2021/03/22(月) 00:00:16.71 ID:bVcXFSWh0
シンジ「ねぇ、マリさん」
マリ「ん?どしたどした」
シンジ「カヲル君と少しは仲良くなれた?」
マリ「いんや、別に」
シンジ「えー!僕が草むしりしてる間、仲良く話してるように見えたのに」
マリ「君の話をしてただけ。共通の話題、それしかないし」
シンジ「ぼ、僕の話?なんだか恥ずかしいな……」
マリ「陰口とかじゃないから安心しなよ」
シンジ「はは、まさか!マリさんとカヲル君に限ってそんな心配しないってば。あ、そういえばアスカ達の場所、聞いておけば良かったね」
マリ「歩いてれば見つかるって。さっきも、その前もそうだったじゃん?」
シンジ「それもそっか」
マリ「ところでシンジくん、何か忘れてない?」
シンジ「へ?なんだろ」
マリ「こんにゃろ、さっき約束したばっかなのに!なんだぁ、抱き締めれば思い出すのかオォン!?」
シンジ「わわっ、マリさっ、息ができな……っ!」
マリ「なんでもするって言ったじゃん!私の言うことなんでも~!」
シンジ「あ、お、思い出した!ちゃんと思い出したよぉ!」
マリ「そいつぁ結構!そしてたった今命令を思い付いた!それはね~!」
アスカ「うわ……アンタら何してんの」
マリ「おろ?おーっす、姫」
14: 2021/03/22(月) 00:01:13.33 ID:bVcXFSWh0
アスカ「道端でイチャコラとまぁ……ちったぁ人の目を気にしなさい」
マリ「いやはや、失敬失敬」
シンジ「あ、アスカ!」
アスカ「どっから顔出して話しかけてんのよ変態!」
シンジ「ご、ごめん……」
マリ「すけべだなぁシンジくんは」
シンジ「マリさんが言わないでよ!」
アスカ「はぁ……んで、今日は何?」
シンジ「みんなに会って廻ってるんだ。アスカとケンスケにも会っておこうと思って。ケンスケは?」
アスカ「ケンケンはどんな日でも6時起床。とっくに働きに行ってるわ」
シンジ「アスカは何してるの?」
アスカ「私は歩いてる」
マリ「プーじゃん!」
アスカ「うっさいわよコネメガネ!」
15: 2021/03/22(月) 00:08:01.46 ID:bVcXFSWh0
アスカ「まぁでも、まさかアンタらがくっつくとはね。そんな素振りあったかしら」
マリ「実はあったんだー。ね、シンジくん」
シンジ「え、そうなの?」
マリ「オイオーイ!」
シンジ「あはは、冗談冗談」
マリ「一丁前に!」
シンジ「ごめんってば」
アスカ「……今のアンタら二人、ぶっちゃけうざいけど……ま、明るいに越したことはないわね」
マリ「んふふ、そりゃそーだ」
アスカ「シンジも多少マシになったじゃない」
シンジ「うん。自覚がないわけじゃない」
アスカ「そこは自覚あるって断言しなさいよ、馬鹿ね」
16: 2021/03/22(月) 00:23:09.05 ID:bVcXFSWh0
村人「あら、アスカさん。こんにちは」
アスカ「んあっ!?あ、こんにちは」
村人「今日はお友達と一緒なの?」
アスカ「と、友達というか、腐れ縁みたいなもんで……別にそんな……」
シンジ「僕ら、アスカの昔からの友人です」
マリ「にゃー」
アスカ「んなぁ!?」
村人「あら、やっぱりそうなのね。アスカさん、優しいものね。それじゃ私はこれで」
アスカ「あ、ま、また! ………ふぅ」
シンジ「……」
マリ「……」
アスカ「……」
アスカ「……な、何よ!ニヤニヤしてんじゃないわよコラァ!」
17: 2021/03/22(月) 00:46:25.87 ID:bVcXFSWh0
ーーーー
マリ「だっはっはっ!もうちょっとまともに受け答えしてよー姫!笑いそうになっちゃったにゃー!」
アスカ「思いっきり笑ってんじゃない!あーもう、ほんっとムカつく!!」
シンジ「良かった……ちゃんとここに馴染んでるんだね、アスカ」
アスカ「ケンケンに迷惑かけるから、仕方なくよ!処世術ってやつよ!」
シンジ「あのアスカの口から処世術という言葉が出るなんて……」
マリ「成長したなぁ……」
アスカ「一転してしんみりするなぁっ!」
シンジ「だって、あのアスカだよ」
マリ「ほんとほんと。いやぁ、帰り際に良いモノ見せてもらった……クフフッ」
アスカ「……はぁぁぁぁぁ。まぁいいわ、寛大な心で許したげる。私も大人になったんだし、アンタらはガキの見た目のまんまだし。……もう行くの?」
シンジ「行くよ」
マリ「今度こそお達者で、姫」
アスカ「アンタらもね。このバカップルが」
マリ「褒めてる?」
アスカ「褒めてる」
マリ「ふふっ、ありがと!アスカ!」
アスカ「じゃあね、マリ。そしてシンジも」
シンジ「うん。さよなら、アスカ」
マリ「だっはっはっ!もうちょっとまともに受け答えしてよー姫!笑いそうになっちゃったにゃー!」
アスカ「思いっきり笑ってんじゃない!あーもう、ほんっとムカつく!!」
シンジ「良かった……ちゃんとここに馴染んでるんだね、アスカ」
アスカ「ケンケンに迷惑かけるから、仕方なくよ!処世術ってやつよ!」
シンジ「あのアスカの口から処世術という言葉が出るなんて……」
マリ「成長したなぁ……」
アスカ「一転してしんみりするなぁっ!」
シンジ「だって、あのアスカだよ」
マリ「ほんとほんと。いやぁ、帰り際に良いモノ見せてもらった……クフフッ」
アスカ「……はぁぁぁぁぁ。まぁいいわ、寛大な心で許したげる。私も大人になったんだし、アンタらはガキの見た目のまんまだし。……もう行くの?」
シンジ「行くよ」
マリ「今度こそお達者で、姫」
アスカ「アンタらもね。このバカップルが」
マリ「褒めてる?」
アスカ「褒めてる」
マリ「ふふっ、ありがと!アスカ!」
アスカ「じゃあね、マリ。そしてシンジも」
シンジ「うん。さよなら、アスカ」
18: 2021/03/22(月) 01:09:25.49 ID:bVcXFSWh0
マリ「シンジくん、手を繋ごう」
シンジ「うん、マリさん」
マリ「さてさて。行くか!」
シンジ「うん、そうだね」
マリ「はぁ~、しっかし君も私も、よく頑張ったにゃあ」
シンジ「うん、凄く頑張った」
マリ「君も、すっかり自分を肯定できるようになった。それはとても重要なこと。生きていくうえで、必要不可欠なモノなんだから。もう失くしちゃダメだからね」
シンジ「分かってるさ」
マリ「ま、もし失くしても私が見つけてあげる。私はいつでも君の味方だから」
シンジ「ありがとう、マリさん。僕も同じ気持ちだよ」
マリ「……えっ?」
シンジ「マリさんが辛い時は僕が支える。互いを思いやって、助け合う。それが僕の望んだ世界だから……って言っても、マリさんなら、そんな心配、余計なお世話かな」
マリ「…………ううん、すっごく嬉しいよ。ありがとう、シンジくん……頼りにしてる」
19: 2021/03/22(月) 01:12:38.58 ID:bVcXFSWh0
マリ「そだ!命令決めたのに、まだ聞いてもらってなかったにゃ」
シンジ「なんでも言うことを聞く、ってやつ? まだ有効だったの?」
マリ「あったりまえだばかちん! いい? よーく聞きなさい」
マリ「これからもずっと、私のそばにいて。いつまでも、ずっとこの手を握っていて」
シンジ「……はは。わざわざ口に出すまでもないことじゃないか」
マリ「わざわざ言わなきゃいけないこともある!それで……返答は?」
シンジ「マリさんのそばにいるよ。ずっとそばにいる」
マリ「……ふふっ、よろしい!それじゃ行こう!」
シンジ「うん、マリさん!」
20: 2021/03/22(月) 01:13:19.24 ID:bVcXFSWh0
終わりです。読んでくださった方ありがとうございました。
21: 2021/03/22(月) 01:38:14.21
おつおつ
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