クロウ(ウマ娘入れるついでに写真とか何入れてるか探ってやるか)

クロウ「……え」

ジャック「どうした？………」

遊星「？？どうした2人とも」

クロウ「遊星、最後にこれ触ったのいつだ？」

遊星「1か月前だが」

クロウ「充電すらされてねえのかよ！ケーブルは？！」

遊星「机のコンセントから伸びてないか？」

クロウ「目の前にあるならせめて充電しとけよ！」

遊星「電子機器に過充電をすると壊れる危険がある、そのままバッテリーが」

ジャック「ええい！つべこべ言わずに充電しておけ！俺達からの連絡もつかないのもこれが原因か！」

クロウ「ったく……おついたついた」

クロウ「背景から何から全てが初期設定のままじゃねえか」

遊星「触る時間もないしな」

ジャック「まあいい、このスペックならウマ娘程度なら入るだろう」

クロウ「そうだな。さっといれてやるか」

遊星「まだやると決めた訳では無い」

ジャック「お前も流行りくらい乗っておけ」

クロウ「お前が言うと説得力ねえな」

ジャック「リセマラはさせるのか？」

クロウ「遊星はそんな事する奴じゃねえだろ」

遊星「リセマラ？」

クロウ「ああ、好きなカードとか、好きなキャラが出るまでゲームをインストールとアンインストールを繰り返すんだ」

ジャック「強いカードを数枚持っておけばウマ娘を育てる点に置いても有利になるからな。ちなみに俺はしていない」

クロウ「お前はデュエルで手に入れた金そのままウマ娘に垂れ流してるだけだろ！たまには家にも金を入れやがれ！」

ジャック「俺が稼いできた金だ！好きな風に使うのは当然だ！」

遊星「おいクロウ、インストールが終わったみたいだが」

クロウ「ったく……よしここからはお前の操作だ、ほらよ」

遊星「あ、ああ……」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ……

クロウ「あんないつもD・ホイール弄ってるやつがスマホ両手持ちしながら人差し指でタッチしてるのを見るだけですっげえ面白いのはなんでだ」

ジャック「遊星は機械得意というイメージがでかいからだろう」

遊星(……この子達が走るのか……)

遊星「……チュートリアル長いな」

クロウ「割とな」

クロウ「そのチュートリアルの引くガチャは固定で出るキャラ決まってるから、そのまま引くんだぜ」

遊星「ああ、」ﾎﾟﾁ

ジャック「スカーレット、バクシンオー、ゴールドシップ、ウオッカ、ハルウララだな」

遊星「！！」ｷｭｲｲｰｰﾝ

クロウ「んな！痣が光った？！」

ジャック「これは！」

スマホ ウオッカだ！

遊星「ウオッカ！」

クロウ「遊星のスマホが光出した？！」

ジャック「貴様何をした！」

遊星「これは赤き龍の……！」

クロウ「輝きが強くなっていく……」

ジャック「このままではまずい。電源を落とせ遊星！」

遊星「うわぁぁぁ！！！！」






………

…………

おーい

遊星(誰だ……？)


これ氏んでるのか……？


遊星(俺を呼んでいる……？)


遊星「はっ！」

「うわ！びっくりした！生きてるのかよ！」

遊星「こ、ここは？」

「ここはって、トレセン学園の中庭だけど……」

遊星「と、トレセン学園……？！」

遊星(俺はゲームの中に入ってしまったのか……？)

まさかの転生

こいついっつも転生してんな

またパラドックスのせいか

「もしかして、今日新しく来るっていうトレーナーか？」

遊星「トレーナー……？」

遊星「待ってくれ、俺はここにいきなり」

ザッ
「君の事は知っている、不動遊星ッ！」

遊星(窓から飛び降りた！？)

「理事長ッ！秋川だッ！」

遊星「理事長。俺はいきなりここに来たんだ、トレーナーと言われても何が何だか分からないんだ」

理事長「無論ッ！私達がサポートしよう。君はウオッカの専属トレーナーだ！」

遊星「な、なんだって？！」

ウオッカ「そうそう、俺の……って俺の？！！」

理事長「そうだ、君のトレーナーだッ！」

遊星(俺にウオッカのトレーナーが出来るだろうか)

遊星(俺はウマ娘の事は何一つ分からない……)

遊星(だがこれが俺のやるべき事だとすれば……)


………

一方その頃

キングヘイロー「このブルーアイズマウンテンというコーヒーは美味しいですわね」

ジャック「うむ！おかわりだ！」

キングヘイロー「と言っても6杯は飲み過ぎですわ！！」

ジャック「これを飲んだらトレーニングだ！貴様を必ずG1ウマ娘にしてやる！」

キングヘイロー「と、トレーナー……！」

ジャック「キングの走りは常にエンターテイメントなければならない！」

ジャック「キングは1人！お前だ！！」

キングヘイロー「ええ！！」

クロウ「……」

テイオー「……ねえトレーナー、僕すっごくこの空気気まずいんだけどどうしたの？」

クロウ(目の前にトウカイテイオーが居たら誰だって緊張すんだろ！！！)

クロウ「な、なんでもねえよ、はは、はは……」

テイオー「トレーナー！手が震えてる！資料全部落としてるよ！！！」

クロウ(どうすんだよおおおおおおお！！！)

ウオッカ「ゆうせ、あいや、トレーナー」

遊星「遊星でいい、どうしたんだ」

ウオッカ「俺の目標って知ってるか？」

遊星「……そういえば聞いてなかったな」

ウオッカ「日本ダービー、あそこで俺は勝ちたいんだ」

遊星「ダービー……あの幸運なウマ娘が勝つと言われる……」

ウオッカ「ウイニングライブ。トレーナーに見せて……トレーナー？」

遊星(ウオッカを、ダービーに勝たせる……それが赤き竜が見せたいものだろうか……)

クロウ「遊星、ちょっといいか？」

テイオー「おじゃましまーす！」

ウオッカ「て、テイオー？！」

遊星「クロウか」

クロウ「お前次のレースどこに出るんだ？」

遊星「ダービーだ」

ウオッカ「うえっ？！！ダービー？！時期かなり空いてるぜ？！」

クロウ「……そのダービー、テイオーも出るんだ」

遊星「テイオーが？」

ジャック「キングヘイローもダービーに出させる」

クロウ「ジャック！」

遊星「ジャック、クロウ、悪いがウオッカに今回のダービーを勝たせる」

遊星「クロウのテイオー、ジャックのヘイロー……いい壁だ」

ウオッカ「……ああ！」

テイオー「まあ僕が勝つけどね！」

キングヘイロー「私ですわ！」

ウオッカ「いいや俺だ！」

クロウ「チーム5ds対決か……おもしれえ！」

ジャック「遊星、デュエルでは負けたがレースでは負けん！」

遊星「俺もだ、レースでも勝つ！」

クロウ「テイオー！行くぞ！トレーニング量増やすぞ！」

テイオー「わかった！じゃあねー！」

ジャック「遊星。次に会う時はダービーだ覚えておけ」

キングヘイロー「楽しみにしていますわ」

………
……

日本ダービー当日

遊星「1番人気はテイオー、2番人気はウオッカ、3番人気はキングヘイロー……」

遊星「ウオッカ、渡したいものがあるんだ」

ウオッカ「……！これって」

遊星「俺の服だ、サイズも調整してピッタリに作ったはずだ」

遊星「このダービーまでにかなりきついメニューを組んできた」

遊星「ウオッカ、必ず勝つんだ」

遊星「お前のセンターのウイニングライブ……見させてくれ」

ウオッカ「……おう！任せておけ！行ってくるぜ！！」


遊星(やるべき事はやった、あとは……)

クロウ「やっぱお前もか、遊星」

遊星「見ていたのか？」

クロウ「最後だけな」

遊星「このダービーは俺達の、いやウオッカたちにはいいレースをしてほしい」

ジャック「それは俺も同意だ」

クロウ「ジャック、お前も自分のコート渡してきたのか？」

ジャック「当然だ、お前達のことだどうせ渡しているだろうと思ってな、走りやすく調整しておいた」

遊星「勝ってくれ……ウオッカ！」

さあ始まりました、日本ダービー！
幸運なウマ娘が勝つと言われるダービー！
今年の幸運なウマ娘は誰か！各ウマ娘ゲートに入りました！

今ゲートが……

ジャック(勝て……キングヘイロー！)

クロウ(テイオー……！！)

遊星(ウオッカ……！)


開きました！！！




おわり

＜次回予告＞
遊星「ついに始まった日本ダービー」

遊星「ウオッカ、必ず勝ってくれ！！」

遊星「次回、ウマ娘王5D’s」

遊星「サティスファクション」

遊星「俺達の満足はこれからだ！」
クロウ「俺達の満足はこれからだ！」
ジャック「俺達の満足はこれからだ！」
ウオッカ「俺達の満足はこれからだ！」
テイオー「僕達の満足はこれからだ！」
ヘイロー「私達の満足はこれからだ！」

どういうことなの

もっと長く見ていたかった、でも満足するしかねえ
乙