2: 2014/10/10(金) 21:29:09.72 ID:M+z1lv6j0
事務所

響「はいさーい!」

P「おう、おはよう響」

春香「おはよう、響ちゃん!」

美希「おはようなの」

響「今日は午後から取材だったっけ? プロデューサー」

P「あぁ、そうだが、それよりも」チラッ

春香「……」ウズウズ

美希「……」ニコニコ

響「どうしたんだ春香と美希、なんか変だぞ?」

春香「響ちゃん!」ダキッ

美希「お誕生日おめでとうなのー!」ダキッ

響「うぎゃー!」ドンガラガッシャーン

P「お、おいお前たち、大丈夫か!?」

春香「いてて……」

美希「きゅぅ、なの」

3: 2014/10/10(金) 21:30:21.69 ID:M+z1lv6j0
響「もう、いきなり何をするんだー! びっくりしたじゃないかー! って、え?」

響「……誕生日?」

春香「そうだよ響ちゃん、はいこれ、特製クッキー!」

美希「ミキからもプレゼント! アクティブな響に、新しいサンダルをプレゼントなの!」

響「え、あ、えっと……」キョドキョド

P「こら二人共、響が混乱してるだろ? ほどほどにしておけ」

美希「えー、今いいとこなの」

春香「あはは……」

美希「それにしたって、なんだか響、変だったね?」

響「え?」

美希「もしかして、自分の誕生日忘れてた?」

響「……っ/// そんなわけないぞ!」

美希「あはは、顔が真っ赤だよ?絶対忘れてたの!」

響「うぎゃー!」ジタバタ

4: 2014/10/10(金) 21:32:14.94 ID:M+z1lv6j0
春香「まぁ、最近ずっと忙しかったから、忘れちゃってただけだよね? 響ちゃん」

響「そ、そうだそうだ!」

P「……だとしたら少し無理をさせすぎているか?」

響「え?」

P「だって、自分の誕生日を忘れるくらい、頑張ってたってことだろ?」

P「いくら仕事がうまく行っていても、大切な物を疎かにするのは良くないと思うんだ、今後に悪い影響があるかもしれない」ウーム

響(どうしよ、プロデューサー、本気で悩んでる……)

響「あ、あのさプロデューサー」

P「どうした? やっぱり疲れているのか? なら今日の取材は……」

響「そうじゃなくて!」

響「あの……その……」カァー

響「うっかり、忘れてただけ……だから」

P「え?」

響「だーかーらー! 本当に、ただ単純に忘れていただけなの!」

P「そ、そうだったのか」

5: 2014/10/10(金) 21:35:03.08 ID:M+z1lv6j0
響「あぅぅ……すっごく恥ずかしいぞ」

春香「大丈夫だよ! 私なんてしょっちゅう転んでるし!」

美希「それは気をつけるべきだってミキ思うな」

アハハハハ

響「あ、そうだ二人共!」

春香「ん?」

美希「何?」

響「誕生日祝ってくれて、そしてプレゼントまでくれて、ありがとう!」

春香「そんな、感謝されることじゃないよ」

美希「そうだよ? だって765プロの仲間の誕生日なんだから、覚えていて当たり前なの」

響「そんな自分の誕生日を忘れていた自分って……」

美希「わわわ、今の発言は取り消しなの!」

響「あははっ、冗談だぞ! 自分、そこまでネガティブじゃないさ!」

美希「心配して損したの」プクー

響「でも、謙遜しないで自分の感謝の気持ち、受け取ってくれると嬉しいぞ!」

春香「うん!」

美希「了解なの!」

6: 2014/10/10(金) 21:37:08.22 ID:M+z1lv6j0
P「それと、やっぱり皆祝いたい気持ちがあるんだが……スケジュールの都合上会えなくてな」

響「わかってる、それは仕方ないことだって」

P「皆からのプレゼント、ソファの上に置いてある、今のうちに見ておくといいんじゃないか?」

響「わかった、そうする!」

P「あ、それと響」

響「なんだ? プロデューサー」

P「俺からも言わせてもらう、誕生日おめでとう」

響「ありがとう!」

事務所~ソファ前~

響「さっそく、プレゼントを開けよう」ワクワク

響「まずはこれ! なんだか豪華な箱だぞ!」

響「きっと伊織のだな、どんなものが入って」バリバリ、パカッ

ビヨーン

響「うぎゃー!」

響「び、びっくり箱?」ヒラリ

響「紙?」ヒョイ

7: 2014/10/10(金) 21:38:45.13 ID:M+z1lv6j0
ひびきんへ!

とーっておきのプレゼント! ひびきんをびっくりさせる計画大成功! きっと「うぎゃー!」とか声上げたっしょ? んっふっふ~、ひびきんのことはお見通しだかんね!


響「亜美と真美だな! うぅぅ、まんまとはまった自分が悔しいぞ!」


お誕生日おめでとう! でも、この箱買ってお小遣い使い切っちゃった、もし不満があったら、後でイタズラ返ししていいから、許してYO!
亜美&真美

響「おめでとう、の後、何度か消し直した跡がある……自分へのプレゼント、これでよかったのかって迷ったのか?」

響「不満なんかないよ、一生懸命考えてくれたプレゼントなんだから! でも、びっくりさせたからお返ししてやるさー!」

響「さて、ほかのプレゼント……」

8: 2014/10/10(金) 21:39:47.78 ID:M+z1lv6j0
響「雪歩はお茶、真は、なんだか可愛い手鏡だな、伊織からは……冷蔵庫にゴージャスプリン? お昼のあとに食べよう! あずささんは……えっ? これって下着……」

響「こ、こんなのつけられないぞ!/// あと、律子とプロデューサーからが響チャレンジの企画書、律子らしいなぁ……、あとやよいから、またもやしパーティーに招待してくれるのか! 千早からはヘッドホンだぞ!」

響「さっそく装着!」スチャッ

響「大きいな! なんだかDJみたいさ!」

響「進めー負けないーここからーはじーまーるー」ルンルン

小鳥「あのー、DJ響ちゃん」

響「うおわああああ、ぴよ子、いつからそこに!?」

小鳥「ヘッドホンつけたところね」

響「全部見られた」カァー

小鳥「まぁまぁ、はしゃぐ気持ちはわかるから! それに若い証拠よ! 私くらいになると……なると……」

響「はいさい! この話はやめやめ!」

小鳥「そ、そうね、響ちゃん、これは私から、それとこっちが社長から」

響「あれ? なんで別で渡すんだ?」

小鳥「直接渡せるなら、そのほうがいいかなって、はい、どうぞ」

響「ありがと、開けていい?」

小鳥「どうぞ」

9: 2014/10/10(金) 21:41:40.73 ID:M+z1lv6j0
響「あ、ピアスだ」

小鳥「いつものピアスもいいけど、そういうのも可愛らしくっていいと思うわよ?」

響「うん! 気に入った! ありがとうぴよ子!」

小鳥「どういたしまして」

響「それでこっちが社長からか」

響「え?」

小鳥「どうしたの?」

響「な、なんか自分の家族たちの遊び道具、自分の家に送ってくれるって」

小鳥「あら、よかったじゃない」

響「あ、あんまり気合入れたもの送られても、入らないって思うんだけど……」

小鳥「そのへんは社長も加減してるわよ、安心して」

響「そ、そうだな!」

小鳥「それじゃあ、私はこの辺で、プレゼント見るのに夢中になって、取材に遅れちゃだめだからね?」

響「わかってるぞ!」

響「あとは、もう、わかってるぞ!」

響「貴音、きっとラーメンとかラーメンに関する物を用意して……」ゴソゴソ

響「あれ?」

10: 2014/10/10(金) 21:43:03.58 ID:M+z1lv6j0
響「え? プレゼント、もうないの?」

響「て、手紙、貴音の事だから心のこもった手紙とか!」

響「……無い」

響「みんなはプレゼントに、手紙までくれたのに、貴音だけ、なにもないの?」

響「……いや」

響「プロデューサー!」

P「おぉ、なんだ響」

響「貴音の今日のスケジュールって、どうなってる?」

P「えーっと、……あぁ、明日まで東北でロケだな」

響「……そっか」

P「どうした響、なにかあったのか?」

響「なんでもないよ……」

P「いや、そうは言っても、何かあったのなら、素直に話してくれないか?」

11: 2014/10/10(金) 21:44:22.21 ID:M+z1lv6j0
響「……んだ」

P「え?」

響「貴音だけ……プレゼントも、手紙も、なんにもなかったんだ……」

P「なっ、貴音に限ってそんなこと……」

響「ちゃんと確認したんだぞ? でも、無かった」ウルッ

P「! 待て響、何か事情があるかもしれない! 配達物で届くとか!」

響「そ、そうかな?」

P「電話してみたらどうだ? 自分の誕生日の事に触れず、自然に」

響「わかった、やってみる」

ポパピプペ

響「……出ないぞ」

P「今の時間だと、ロケの真っ最中で出られない可能性があるな、折り返し電話がかかってくるだろう」

響「そうだね」

12: 2014/10/10(金) 21:45:29.97 ID:M+z1lv6j0
P「安心しろ、貴音がお前の誕生日を忘れるわけない!」

響「……うん! プロデューサーの言うとおりだ! 色々事情があるだけなんだろうな! 自分は今日も、取材頑張るぞ!」

P「あぁ!」

13: 2014/10/10(金) 21:46:40.47 ID:M+z1lv6j0
取材後

響「もう、夕方か」

響「あ、電話、貴音からだ!」

響「もしもし!」

貴音「響、こんばんわ」

響「あ、こんばんわ」

貴音「何やら電話があったので掛け直しました、何か御用があったのでしょうか?」

響「えっと、その、た、貴音がちゃんとロケしてるかなって気になっただけだぞ!」

貴音「わざわざ心配ありがとうございます。ろけの方は何の滞りもなく終わりました」

響「そっか、おつかれさま」

響(やっぱり……覚えてないのかな? もうちょっと、ストレートに聞いてみよう)

響「貴音~、今日は何の日だ?」

14: 2014/10/10(金) 21:48:02.60 ID:M+z1lv6j0
貴音「十月十日……はて、祝日ではございませんが、何か特別な日なのでしょうか?」

響「え……」

響「ちょ、ちょっといじわるしないでよ、今日は、自分の……」

貴音「! す、すいません響、電車に乗らなければいけませんので! 今日はそのままお帰りになりますか?」

響「……うん」

貴音「それでは、気をつけてお帰りください」

ピッ

響「……」

響「きょ、今日は誕生日なんだ! みんなからプレゼントもらって、いい日なんだ!」

響「ケ、ケーキ買って帰るぞ! 一番でかいやつ!」

15: 2014/10/10(金) 21:50:33.39 ID:M+z1lv6j0
マンション前

響「あ、もう6時過ぎだな」

響「ケーキ、やっぱり大きいな、一人じゃ食べきれないぞ、家族、動物達には甘いもの駄目だし」

響「貴音がいたら……」

カイダンテクテク

響「うっ……」ポロ

響「ひっく……なんで、どうしてぇ……」ポロポロ

響「プレゼントも要らない、おめでとうの一言だけ、聞きたいのに……なんで、貴音は忘れちゃったんだ……親友だと、思ってたのに……」ボロボロ

???「ひ、響!?」

響「ふぇ?」ポロポロ

響「……貴音?」

貴音「どうしたのですか、そのように泣いて! 何処か怪我をしたのですか!?」

響「違うぞ……」

貴音「ではなぜ、そんなに泣いて」

16: 2014/10/10(金) 21:51:47.24 ID:M+z1lv6j0
響「……」グスッ

貴音「……響、よろしければお部屋にあげてもらってもよろしいでしょうか?」

響「……良いよ」


貴音「お邪魔いたします」

響「いぬ美たち、ちょっとだけ、貴音と二人で話したいから、部屋移動しててもらっていいか?」

貴音「それで、どうして泣いて……、いえ、今もそんな悲しそうな顔をしているのですか?」

響「貴音のせいだ……」

響「皆がプレゼントくれたのに! 貴音だけなんにも無いし! ロケで明日までいないって言うし!」

響「貴音は絶対忘れてないって思ったのに! うわあああん!」

17: 2014/10/10(金) 21:53:06.47 ID:M+z1lv6j0

貴音「響」ギュッ

響「なんだよ! 貴音のバカ! もう知らない!」

貴音「ではなぜ、今私がここに居るのでしょう」

響「え? ……あれ」

響「あれ? 明日までロケじゃ……あれれ?」

貴音「さぷらいずのつもりが、響に悲しい思いをさせてしまったようですね……」

貴音「明日までろけと言うお話は嘘です。本当は、本日の午後にはこちらに帰ってくる予定でした」

響「そうだったの?」

貴音「はい、プロデューサー殿には響に注意していただくように頼んだのですが」

響(言われてみれば、確かにプロデューサー、少し不自然だった)

貴音「先ほどの電話の時点で、伝えるべきでした、そうすれば、響を泣かせずにすんだのに……直接伝えることに固執した私は大馬鹿者です」

響「……貴音」

貴音「ですが、それでも言わせてください」

18: 2014/10/10(金) 21:54:15.08 ID:M+z1lv6j0




貴音「お誕生日おめでとうございます、響」




19: 2014/10/10(金) 21:55:27.52 ID:M+z1lv6j0
響「うわあああん」ダキッ

貴音「ひ、響」

響「本当に不安だったんだぞ! 貴音が自分の誕生日忘れちゃったんじゃないかって! 自分なんかどうでもいいんじゃないかって!」

貴音「そんなわけはありません!」ギュッ

貴音「あなたは、私の一番大切な親友です!」ナデナデ

響「うぅ……」ギュー

貴音「落ち着きましたか?」

響「うん」

貴音「それでは」コホン

貴音「これが、私からのプレゼントです」ドンッ

響「うわ、でかい! なにこれ?」

貴音「響と出会った時からずっと持っていたのですが……」

20: 2014/10/10(金) 21:57:31.31 ID:M+z1lv6j0
響「それどころじゃなくて全く気がつかなかったぞ……」

貴音「こちら、けーきでございます」

響「えぇ!?」

貴音「特別に注文致しました。それで響、そろそろ保冷剤が限界なのです。冷蔵庫に入れさせていただけますか?」

響「うぎゃー! こんなのはいるわけないでしょ!」

貴音「なんと!」

響「社長じゃなくて、貴音の心配をするべきだったんだな……」

響「それに、自分もケーキ買ってきちゃった、大きいやつ、これは冷蔵庫に入るけど……」

貴音「本来ならばらぁめんを食べに出たあとに、帰ってきて食べる予定だったのですが、仕方がありません」

貴音「すぐにいただきましょう」

ゴソゴソ

響「えっと、四段ケーキ?」

貴音「はい」

響「張り切りすぎでしょ!? 事務所のみんなで食べきれるかな? ってくらいの大きさだぞ!」

21: 2014/10/10(金) 21:58:40.72 ID:M+z1lv6j0
貴音「も、申し訳ございません」

響「持ってきちゃったものは仕方がないぞ、お皿とか取ってくるから!」

貴音「お待ちしております」



響「……何してるの貴音」

貴音「これはですね、けーきにろうそくをさしているのです」

響「一番上に全部さしてよ! これじゃあ一回で消せないぞ!」

貴音「大丈夫です、見栄えは! 見栄えは最高になりますから!」

響「そういうなら、貴音の好きにしていいよ」

貴音「それではろうそくに火をつけまして」

貴音「電気を消します」

パチッ

響「あ、綺麗……」

響「貴音の言うとおりだね、バランスよくて、綺麗だぞ」

22: 2014/10/10(金) 21:59:49.77 ID:M+z1lv6j0
貴音「響、私からもうひとつプレゼントがありますよ」

響「え?」

貴音「~♪」

響(誕生日の歌)

貴音「~♪ 改めまして、お誕生日おめでとうございます響」パチパチ

響「なんか恥ずかしいな///」

響「それじゃ、ろうそく吹き消すね!」フゥー

響「三個しか消えなかった」

貴音「さあ響、移動してください」

響(やっぱり手間は掛かったぞ)

23: 2014/10/10(金) 22:00:53.39 ID:M+z1lv6j0
貴音「消し終えたところで早速食べましょう」

響「そうだね、あ、もうみんなも呼んでいい?」

貴音「はい、家族でお祝いするのは良い事です」

響「いぬ美、ハム蔵、みんな、これは食べたらダメだからな!」

貴音「皆の分のお食事は?」

響「あ……」

貴音「ど、どうしましょう」

響「え? 今日は誕生日だから、良いって? でもお腹……本当にいいの? じゃあ、食べ終わったら作ってあげるから、ありがとうみんな!」

響「貴音、ケーキを食べ終えてからで良いって、みんな言ってる!」

貴音「それではいただきましょう」

24: 2014/10/10(金) 22:03:15.27 ID:M+z1lv6j0
~~~

響「まだ、二段目……」

貴音「甘いものも悪くありません」モグモグ

響「や、やっぱり多すぎるぞ」

貴音「では響、あーん」

響「え?」

貴音「あーん」

響「え? ちょ? えぇ!?」

貴音「小鳥嬢が、こうすれば美味しく食べられると申しておりました」

響「何言ってるんだぴよ子……」

貴音「ですので、あーん」

響「……あ、あーん」パクッ

貴音「いかがでしょう」

響「お、美味しいよ?」

響(すっごく恥ずかしい///)

25: 2014/10/10(金) 22:04:04.01 ID:M+z1lv6j0
響(すっごく恥ずかしい///)

貴音「なんと、それでは私にもお願いできますか?」アーン

響「え? 今日は自分の誕生日でしょ!? なんで貴音に食べさせるの!」

貴音「さらに美味なけーきを食したいが故に」

響「……し、仕方ないな」

響「ほ、ほら、あーん///」

貴音「あむ」パクッ

貴音「にゃるほろ、ひょれはびみれふね」モグモグ

響「何言ってるかなんとなくわかるけどわかんないぞ」

26: 2014/10/10(金) 22:05:05.69 ID:M+z1lv6j0
~~~

響「結局ほとんど、貴音が食べちゃった」

響「でも、自分もケーキだけでお腹いっぱい」

貴音「それでは、皆の食事を作りましょう」

響「そうだ、それがあった」

貴音「それでは響、共につくりましょう」

響「オッケー、って……貴音は帰らないの?」

貴音「本日は響の家に泊まる予定ですよ?」

響「……」

響「え? そうだったの?」

貴音「はい、これもプレゼントの一環だと、小鳥嬢が」

響「全くもって意味がわかんない」

響「まぁ、そういうことなら、貴音にも手伝ってもらうからね!」

貴音「はい」

ピンポーン、タクハイビンデース

響「あ、社長からかな?」

29: 2014/10/10(金) 22:09:47.91 ID:M+z1lv6j0
~~~

響「それで……」

貴音「はい?」

カポーン

響「なんでお風呂も一緒に入るんだ~!」

貴音「プレゼントの一環、これもことr」

響「わかった! もうわかったから! 貴音の好きにして!」

貴音「綺麗な髪ですね」ワシャワシャ

響「貴音の髪のほうが綺麗じゃないか」

貴音「そんなことございませんよ」ザバーッ

貴音「さ、次は背中を流して差し上げます」

響「はーい」

貴音「響の肌は綺麗です」

響「それこそ、貴音には敵わないって」

貴音「いえ、このツヤ、この弾力」プニプニ

響「ひゃあああ!? どこ触ってるんだ!」

貴音「はて?」

響「くすぐったいから普通に洗って欲しいんだけど!」

貴音「仰せの通りに」ゴシゴシ

響(あっ、ちょうどいい力加減、気持ち良いな……)

貴音「はい、洗い終わりました、それでは前の方を」

響「!? それだけはダメだぞ!」

貴音「せっかくの誕生日ですよ? 楽にしていていいのですが」

響「それとは別の話! たぶんぴよ子の思う壺だから! だからそれはだめ!」

貴音「わかりました」ションボリ

30: 2014/10/10(金) 22:11:45.36 ID:M+z1lv6j0
~~~

ベッド

響「それで、なんとなくとは思っていたけど」

貴音「はい」

響「やっぱり一緒に寝るんだね」

貴音「響を安心して眠らせるのが、私の今日の役目です」
ナデナデ

響「子供じゃないんだぞ! 頭撫でるなー!」

貴音「まぁ、そう言わずに」ナデナデ

響「うー……」

響(なんだか安心する)

響「貴音」

貴音「はい?」ナデナデ

響「今日はありがとう、自分の誕生日祝ってくれて」

貴音「私が好きでやっているのです、泣かせてしまったのは最大の汚点ですが、それ以外はうまくできたつもりです」ナデナデ

響「うん、すごく嬉しかった、ほかのみんなには悪いけど、一番のプレゼントだったぞ、ケーキとか……あ」

31: 2014/10/10(金) 22:13:12.97 ID:M+z1lv6j0
響「自分が買ってきたケーキ忘れてた……」

貴音「なんと、それは」ナデナデ

響「明日の朝早くなら、多分まだ大丈夫だよ、だから今日は……もう寝よう?」ウトウト

貴音「はい、響、明日は私もあなたもお休みです。ゆっくり休んでください」ナデナデ

響「そう……だったんだ……じゃ、掃除とか……」ウトウト

響「すぅ……すぅ……」

32: 2014/10/10(金) 22:16:16.00 ID:M+z1lv6j0
貴音「お休みになられましたか」

貴音「あぁ、一つ忘れておりました。寝る前に言うべきと、言われていたことを」

貴音「あなたは大切な親友であり、それ以上でもあります」

貴音「かなさんどですよ、響」

33: 2014/10/10(金) 22:20:33.03 ID:M+z1lv6j0
以上で終わりです。

結構時間に余裕あったから、もう少し見直してからでもよかったかと少し後悔。

ありがとうございました。

34: 2014/10/10(金) 22:31:20.32

引用元: 響「一番のプレゼント」