1: 2017/10/28(土) 21:24:09.939 ID:9PvYkCz00
サターニャ「えーと何々?『このタイムマシンは一度だけ未来か過去に行って戻って来れます。ただし、未来または過去で知った情報は誰にも言えませんので悪しからず。また、滞在時間は3時間です』」

サターニャ「もちろん私が行くのは未来よ! 私は過去を振り返らないわ!!」

サターニャ「えーと……まぁ五年後くらいでいいわね」

サターニャ「ポチっとな」

ぶうぉん

2: 2017/10/28(土) 21:24:58.571 ID:9PvYkCz00
サターニャ「はっ!」

ヴィーネ「サターニャ、静かにしなさい」

サターニャ「(え? 私黒い服着てるわ。髪型も違うみたいだし、私は確かに未来に来たようね)」

ラフィ「サターニャさん、急に大きな声出してどうしたんですか?」

サターニャ「(見た所……お葬式? でも、一体誰のお葬式かしら?)」

ラフィ「サターニャさん?」

サターニャ「遺影が見えるわね」ジー

ヴィーネ「サターニャ、そんなに目を細めてどうしたの?」

サターニャ「え!? あ、あれは……」

ラフィ「サターニャさん!?」

サターニャ「ガヴリールっ!」

ヴィーネ「もう! だから大きな声出さないでって言ってるでしょ!」

サターニャ「ガヴリールが……氏んだ………………」バタ

ラフィ「サターニャさん、どうしたんですか、サターニャさん!!」

ヴィーネ「ちょっと、サターニャ大丈夫!? サターニャ! サターニャ!」

サターニャ「……」

3: 2017/10/28(土) 21:29:09.625 ID:9PvYkCz00
サターニャ「ここは……」

サターニャ「えーと、確かガヴリールが氏んで……」

サターニャ「そうよ! ガヴリールよ!! ガヴリールがどうして氏んでるのよ!?」

サターニャ「確かタイムマシンのおまけで行った時代に何が起きているのかを説明してくれる道具があったわね!」

ガサゴソ

サターニャ「ない! どうして!?」

ラフィ「多分、魂だけが未来へ行ったからではないでしょうか」

サターニャ「え!? ラフィエル!!」

ラフィ「今の言葉で何となく分かりました。サターニャさんは過去から来たんですよね」

サターニャ「ええ!? そうだけど……信じてくれるの?」

ラフィ「はい。魔界通販は万能ですからね」

サターニャ「ガヴリールはどうして氏んだの!?」

ラフィ「それは順を追って説明します。ガヴちゃんは高校卒業後、天界からの仕送りを打ち切られ、家族からも勘当されてホームレスになってしまいました」

サターニャ「ホームレス!? そんな風になる前にガヴリールを止めれば良かったでしょ!」

ラフィ「私とヴィーネさんは県外の大学に進学してしまったため分からなかったのです」

サターニャ「私は!?」

ラフィ「唯一静岡に残ったサターニャさんは大悪魔になると言ったものの、何をしていいか分からず、そのままフリーターになったしまいました。だからガヴちゃんに貸せるお金はほんの少しだったのです」

サターニャ「そんな……。それで!」

ラフィ「どこにも採用してもらえないガヴちゃんはいよいよ本気で困ってしまい、その……風俗店で働き始めました」

サターニャ「風俗店? 風俗店って何?」

ラフィ「その……簡単に言えば、人間の男性にいやらしい事をしてお金をもらうお仕事の事です」

サターニャ「そんな!? ガヴリールが!? そんな……」バタ

ラフィ「サターニャさん!? しっかりしてください! サターニャさん!!!」

サターニャ「……」

5: 2017/10/28(土) 21:33:14.965 ID:9PvYkCz00
サターニャ「ん……」

ラフィ「あ、やっと目が覚めましたか」

サターニャ「ああ……ガヴリールが……ガヴリールがそんな……………………」ボロボロ

ラフィ「サターニャさん……」

サターニャ「私がもっとしっかりしてれば。ちゃんと大悪魔になってさえいればそんな事には」ボロボロ

ラフィ「サターニャさん大丈夫ですよ」

サターニャ「何が大丈夫なのよ!! ガヴリールはもうこの世にはいないのよ!」

ラフィ「ええ。ですからサターニャさんが未来を変えて下さい」

サターニャ「え?」

ラフィ「サターニャさんは過去から来たんですよね。でしたら、過去のガヴちゃんを救う事が出来るはずです」

サターニャ「その手があったわね!!」

ラフィ「続き、聞きますか」

サターニャ「もちろんよ! さ、私はもう平気よ。何があっても倒れないわ!」

ラフィ「その後、ガヴちゃんはお店で出会った男性と結婚。子供も生まれました」

サターニャ「ガヴリールが……結婚……子供……」クラクラ

ラフィ「サターニャさん、大丈夫ですか?」

サターニャ「平気よ」フラフラ

ラフィ「しかし、結婚生活は上手くいかず、子供と焼身自頃してしまったのです」

サターニャ「うぅ……ガヴリール………………」ポロポロ

ラフィ「サターニャさん、何か質問はありますか?」

サターニャ「エンジェル珈琲は? ガヴリールエンジェル珈琲で働かせてもらえなかったの?」

ラフィ「それが……マスターさんがさらなる珈琲豆を探す旅に出てしまい、店が閉店してしまったのです」

サターニャ「うぅ……」ボロボロ

ラフィ「さ、サターニャさん。ガヴちゃんを救うことは出来ますか」

サターニャ「うっ! もちろ」

シュバ

7: 2017/10/28(土) 21:35:39.105 ID:9PvYkCz00
現代

サターニャ「んよ」

サターニャ「え!?」

サターニャ「戻ってきたの……?」

10: 2017/10/28(土) 21:38:49.504 ID:9PvYkCz00
サターニャ「ガヴリールが……うっ」ボロボロ

サターニャ「ガヴリールっ!」ドタドタドタドタ



ガヴの家

ザー

サターニャ「ガヴリール開けて! ガヴリールっ! ガヴリールっ! ガヴリールっ! ガヴリールっ!」ドンドンドンドン

ガヴ「なんだよ。そんな叩かなくても開けるからちょっと待ってろ。あと、チャイム使え」

ガチャ

サターニャ「ガヴリールっ!」ギュウウ

バタ

ガヴ「うわぁ! 急に何するんだよ! ベチャベチャの身体で抱き付くなよ、気持ち悪いな! 傘さしてこなかったのか!?」

サターニャ「ガヴリールっ! ガヴリールっ! ガヴリールっ! ガヴリールっ!」

ガヴ「だから、急にどうしたんだ!?」

サターニャ「生きてる、良かった……」ギュウウウウ

ガヴ「生きてるから、離れてくれ。重いんだよ」

サターニャ「……」ブルブルブルブル

ガヴ「?」

サターニャ「さぶい」ブルブルブルブル

ガヴ「風呂入って来い」

15: 2017/10/28(土) 21:42:56.441 ID:9PvYkCz00
お風呂場

サターニャ「本当に、生きててよかったわ。まだ間に合うわよね」

ガチャ

サターニャ「え? なにこれ?」

サターニャ「あ、タイムマシンのおまけの行った時代で何が起きているのかを説明してくれる道具……」

サターニャ「どうやって使うのかしら? このボタンかしら?」

ポチ

ガヴ『ガヴリールです。今日も楽しんで言って下さい』ヌルヌルヌルヌル

サターニャ「ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!」

19: 2017/10/28(土) 21:46:03.701 ID:9PvYkCz00
ガヴ「大きな声出すなよ。ゴキブリでもいたのか?」

サターニャ「……」チーン

ガヴ「おい、サターニャ!? 大丈夫か!? サターニャ! サターニャ!」

21: 2017/10/28(土) 21:48:53.526 ID:9PvYkCz00
サターニャ「ん……。あれ?」

ガヴ「やっと起きたか。気絶したりしてどうしたんだ?」

サターニャ「私決めたわ!」

ガヴ「何をだ?」

サターニャ「私大悪魔になるのやめる」

ガヴ「あ? いったい何になる気だよ」

サターニャ「あと、ここに住むわ。ガヴリールを更正させるの!」

ガヴ「ウザったいから止めろ。後私は絶対に更正なんてされないからな」

サターニャ「その時は私がガヴリールを養うから大丈夫よ!」

ガヴ「……(ま、その内飽きるだろ)」

24: 2017/10/28(土) 21:51:48.010 ID:9PvYkCz00
サターニャ「まずは片付けね、その後に晩御飯をつくって……」ブツブツ

ガヴ「サターニャ、今なんて言った!?」

サターニャ「だから、まずは部屋を片付けて、その後に晩御飯を作るのよ」

ガヴ「サターニャが料理なんて作るなよ。私はカップ麺があるから十分だ」

サターニャ「そんなの駄目! 私が作るからガヴリールは黙ってなさい!」ドン

ガヴ「んっ……………… 分かったよ。ヴィーネに作ってもらうから、それでいいだろ(今日のサターニャ何なんだよ。妙にしつこいな)」

サターニャ「ヴィネット来る間に私は荷物持って来るから!!」

27: 2017/10/28(土) 21:55:19.783 ID:9PvYkCz00
数分後

ヴィーネ「サターニャ、ガヴから話は聞いたわよ。一体何があったの?」

チラ

サターニャ「ヴィネット、ちょっとこっち来て」グイ

ヴィーネ「何?」

サターニャ「それがね」パクパク

ヴィーネ「え?」

サターニャ「だから(はっ! タイムマシンで知った事は他人に話せないんだったわ!!!)」

ヴィーネ「はっ! もしかして、サターニャ、ガヴが好きなの!?」

サターニャ「違う! 違う! 違うわよ!!/// 何に言ってんの!?/// これは友情よ!!」

ヴィーネ「私もガヴを更正させようとした事何度かあったけど、泊まり込み、しかも引っ越しまでしようとは思わなかったわよ」

サターニャ「だって、ガヴリールをこのままにしておいたら、とんでもない事になりそうでしょ」

ヴィーネ「まぁ、そうだけど……」

サターニャ「だから私に協力しなさい!」

ヴィーネ「ええ……」

サターニャ「私にガヴリールの世話の仕方を教えなさいよ!」

ヴィーネ「なら、料理と掃除と洗濯と歯磨きと爪切りとお風呂と宿題と着替えと……」

サターニャ「ちょっと! ヴィネットガヴリールにそんな事やってたの!?」

ヴィーネ「ええそうよ」

サターニャ「着替えも!?」

ヴィーネ「ガヴ、学校行く時なかなか着替えたがらないのよ」

サターニャ「へぇ……」

31: 2017/10/28(土) 21:58:38.079 ID:9PvYkCz00
ガヴ「どうだ、サターニャを説得できたか」

サターニャ「ガヴリール、今日から私がいるからね!」

ガヴ「出来てないな」

ヴィーネ「だって、サターニャの目が本気よ。こんなの珍しいわ」ヒソヒソ

ガヴ「それは私も気付いてたけどさ」ヒソヒソ

サターニャ「さぁ、ヴィネット! 私に料理を教えなさい!」

ヴィーネ「はいはい、ちょっと待ってね」

33: 2017/10/28(土) 22:00:56.866 ID:9PvYkCz00
翌日

ガヴ「ラフィエル助けてくれよ、サターニャが……」

ラフィ「サターニャさんがどうしたんですか?」

サターニャ「ガヴリールこっち来なさい! 足の爪伸びてるでしょ、切ってあげるわ!」

ガヴ「昨日からずっとこうなんだよ…………」

ヌギヌギ

ラフィ「えーと、サターニャさん、急にどうしたんですか?」

ヴィーネ「昨日私も理由を聞いたんだけど、教えてくれないのよ」

ラフィ「サターニャさん、そんな事をしていては大悪魔になれませんよ」

サターニャ「いいのよ、私大悪魔になるのやめたの!!」

パチ パチ パチ パチ パチ パチ

ヴィーネ「ええぇ!?」

ラフィ「ええぇ!?」

ヴィーネ「サターニャ何があったのよ!?」

サターニャ「魔海にはこんな言葉があるでしょ『良い事をする悪魔は大悪魔であらず。でも、友達を大切にしない悪魔は悪魔にあらず』!!」

パチ パチ パチ パチ パチ パチ

ラフィ「サターニャさんに何があったんですか……」

サターニャ「さ、爪切り終わったわよ。次は一緒に宿題やりましょう」

ガヴ「うざい、助けてラフィエル」

ラフィ「私に言われましても……」

35: 2017/10/28(土) 22:03:57.360 ID:9PvYkCz00
翌日

ガヴ「……。もう疲れた」グッタリ

ヴィーネ「一応聞くけど、何があったの?」

ガヴ「一日中サターニャに付きまとわれた……」



サターニャ「ガヴリールっ! 次のバイトから珈琲は私が運ぶわねっ!!」

サターニャ「ガヴリールっ! 部屋かたずけてあげるわね!!」

サターニャ「ガヴリールっ! ゴミ箱はここに置いておくわね!!」

サターニャ「ガヴリールっ! 前髪切ってあげるわ!!!」

サターニャ「ガヴリールっ! 頭洗ってあげるわ!!」

サターニャ「ガヴリールっ! 子守唄歌ってあげるわ!!」

サターニャ「ガヴリールっ! あーんしてっ!!」

サターニャ「ガヴリールっ! お金貸してあげるわっ!!」

サターニャ「ガヴリールっ! 着替えさせてあげるわね!!」

サターニャ「ガヴリールっ! 道路側は危ないからこっち来なさい!!」

サターニャ「ガヴリールっ! お尻拭いてあげるわね!!」

44: 2017/10/28(土) 22:07:08.472 ID:9PvYkCz00
ガヴ「さらに調理部では……」





サターニャ「今日から調理部に入るわ!!」

まち子「それはいいけど、胡桃沢さん、何作ったの?」

サターニャ「巨大パフェよ! さ、ガヴリールあーんして!!」

ガヴ「サターニャはお菓子さえ作らせておけば安全だから、適当に流してくれ。あーん」モグモグ

47: 2017/10/28(土) 22:10:06.363 ID:9PvYkCz00
ガヴ「って事があったんだ」

ヴィーネ「パフェ食べられて良かったじゃない」

ガヴ「パフェが多すぎて食べた後吐いた」

ヴィーネ「あ……」

ガヴ「もう疲れた……」グッタリ

サターニャ「ガヴリールっ! 大丈夫!? 今日はおんぶしてあげるからね!!」

ヴィーネ「サターニャ、ガヴに構い過ぎよ」

サターニャ「ガヴリールが心配なんだから仕方がないでしょ!!」

ヴィーネ「ガヴを過保護に育てて立派になると思う?」

サターニャ「それは……」

ヴィーネ「だからね、ガヴを立派にしたいならもっとガヴの気持ちを考えながら行動しなさい」

サターニャ「……」

51: 2017/10/28(土) 22:12:52.178 ID:9PvYkCz00
ガヴの家

ガヴ「で、私を更正させるのは諦めたのか?」

サターニャ「私決めた!」

ガヴ「何をだ?」

サターニャ「私、ガヴリールに甘えるわっ!」

ガヴ「は?」

サターニャ「ガヴリールに私を世話させてしっかり者にするのよ! いい考えでしょ!!」

ガヴ「……」

サターニャ「ガヴリール好き好きっ! ねえぇ構って構って!!」ゴロオロスリスリベタベタハグハグチュチュ

ガヴ「……」

サターニャ「ねぇガヴリールっ! ガヴリールっ!」ハグハグチュ

ガヴ「……」

サターニャ「ガヴリールっ! ガヴリールっ!」

ガヴ「……」

サターニャ「ガヴリール……」

ガヴ「……」

サターニャ「ねぇ、ガヴリール……」

ガヴ「……」ポイ

サターニャ「あ……」

ガヴ「……」

サターニャ「……」スタスタスタ

ガヴ「(やっと行ったか。ウザったかったな)」

サターニャ「……」バタ

53: 2017/10/28(土) 22:16:25.535 ID:9PvYkCz00
ガヴ「ん? なんだこれ?」

ガヴ「ガヴリールノート10?」

ガヴ「私の事に付いてびっしり書いてるな……」

ガヴ「ヴィーネのレシピの事から私が学校でしたことまで……」

ガヴ「うわ! いつトイレ行ったとか書かなくていいんだよ!!」

ガヴ「……。ガヴリールノート50まである、これここ3,4日で書いたのかよ」

ガヴ「本気……なんだな」

ガヴ「…………」

ガヴ「はぁ………」

ガヴ「分かったよ! ゴミ箱に捨てればいいんだろ!!」ガサ

54: 2017/10/28(土) 22:19:09.078 ID:9PvYkCz00
サターニャ「んえ? あ!? 今何時!?!?」

ガヴ「7時半だ」

サターニャ「もうそんな時間!? 今ご飯作ってあげるからね!!」

ガヴ「いい、もうヴィーネに作ってもらった」

サターニャ「え?」

ガヴ「あと、サターニャ、一緒に住むなら風呂は私から入らせろよ」

サターニャ「え! え!?」

ガヴ「それと私は絶対に更正なんてしないからな。それでもいいならここにいろ」

サターニャ「ガヴリールっ!」ギュウ

ガヴ「うわぁ! だから抱き付くなよ!!」

57: 2017/10/28(土) 22:22:30.463 ID:9PvYkCz00
数日後

タプリス「天真先輩! 胡桃沢先輩と同棲したというのは本当なんですか!?」

ガヴ「違う。サターニャが勝手に私の家に住んでるだけだ」

タプリス「胡桃沢先輩! どうして天真先輩の家に住むんですか!!」

サターニャ「ガヴリールのためよ!」

タプリス「天真先輩、胡桃沢先輩なんか追い出してくださいよ!! 蹴るなりドロップキックするなり一蹴するなり色々すればいいではないですか!!」

ガヴ「何で全部蹴とばしてるんだよ。私普段そんなことしないだろ」

サターニャ「……」

タプリス「まぁ確かにそうですが。胡桃沢先輩、天真先輩に変な事したら絶対に許しませんからね!!」

62: 2017/10/28(土) 22:25:06.156 ID:9PvYkCz00
サターニャ「そういえば、タプリスって未来ではどうなってるのかしら? あの機械で見てみましょう」

サターニャ「えーと、あったわ」

サターニャ「また見れるのかしら?」ポチ

タプリス『これも天真先輩のためです』ヌルヌルヌルヌルヌル

サターニャ「あ゛ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

64: 2017/10/28(土) 22:28:14.668 ID:9PvYkCz00
ガヴ「また叫んだりしてどうしたんだよ?」

サターニャ「タプリスのためにもガヴリールを絶対に改心させるわ!!!」

ガヴ「?」

サターニャ「そのためにもまずは来月の期末テストよ!!」

ガヴ「サターニャ私より勉強できないだろ」

サターニャ「はっ! ガヴリール勉強教てぇ!!」

ガヴ「ヴィーネに教えてもらえ」

サターニャ「それだとガヴリールのためにならないでしょ!!」

ガヴ「なら私かヴィーネの家で3人でだ。それならいいだろ」

サターニャ「さすがはガヴリール。良いアイディアね!!」

66: 2017/10/28(土) 22:31:27.732 ID:9PvYkCz00
期末テスト後

サターニャ「見てみて!」

ガヴ「うわぁ相変わらずひでぇ点数」

サターニャ「でも、とうとう最下位から脱出したのよ!!」エッヘン

ヴィーネ「テスト前頑張って練習したもんね!」ナデナデ

サターニャ「やめなさいって!!///」

ラフィ「すごいですね!! まぁ、最下位の方はテスト当日風邪を引いていたそうですが」

サターニャ「別にいいでしょ!! ガヴリールは!」

ガヴ「学年20位だった」

ヴィーネ「20位!?」

ラフィ「ガヴちゃん、随分上がりましたね」

ガヴ「ヴィーネと一緒にサターニャに勉強教えてたらこうなった」

ラフィ「これならいい大学狙えるようになるんじゃないですか?」

ガヴ「大学?」

ヴィーネ「進路希望調査よ。紙貰ったでしょ」

サターニャ「はっ! 忘れてた!!!」

67: 2017/10/28(土) 22:34:42.224 ID:9PvYkCz00
サターニャ「ガヴリールは進路希望調査なんて書いたの?」

ガヴ「前と同じ、何もせずに暮らしたい、だ」

サターニャ「そんなの駄目よ! ちゃんとしたの書きなさい!!」

ガヴ「なら、エンジェル珈琲店員」

サターニャ「あの店もうすぐ閉店するんでしょ、駄目よ!」

ガヴ「ああ、マスターが新たなる珈琲豆を求めて旅をするそうだ」

サターニャ「だから駄目よ! ガヴリールは将来何になりたいの?」

ガヴ「そう言うサターニャはなんて書いたんだよ」

サターニャ「私は実家を継ぐことにしたの。だからそれ系の学校よ!」

ガヴ「ふーん」

サターニャ「だからガヴリールもちゃんとしたの書きなさい!」

ガヴ「なにが、だから何だよ。私はこれでいいんだよ」

サターニャ「駄目!! 何かあった時は私が養ってあげるけど、自立しなさい!!」

ガヴ「分かったよ、じゃあこれでいいか」カキカキ

サターニャ「Fラン大学じゃない! こんなの駄目よ! もっとちゃんとした所書きなさい!」

ガヴ「これ!」カキカキ

サターニャ「駄目!」

ガヴ「これ!!」カキカキ

サターニャ「駄目!!」

68: 2017/10/28(土) 22:37:26.010 ID:9PvYkCz00
約1年後

ガヴ「で、何で私はサターニャと同じ学校に通ってるんだ?」

サターニャ「これで安心ね」

ガヴ「何が安心なんだよ。安心した事といえば、せいぜい姉さんがこの学校通う事喜んでたことぐらいだろ。絶対怒ると思ってたぞ」

サターニャ「お姉ちゃんが怒っても大丈夫よ。ガヴリールには私が付いてるわ」

ガヴ「来年タプリスも私と同じ学校入るって言ってるし、私達の人生、一体どうなるんだよ」

サターニャ「ふぅ。これで安心ね」

ガヴ「何が安心なんだよ」

サターニャ「ガヴリールと一緒のアパート借りたから一緒に住みましょう!!」

ガヴ「え? また一緒に住むのぉ?」

サターニャ「タプリスも一緒に住みたいっていうなら特別に住ませてあげてもいいわよ!!」

ガヴ「いい。これ以上人口密度を上げるな」

69: 2017/10/28(土) 22:40:40.016 ID:9PvYkCz00
数年後

タプリス「私天真先輩と一緒に働けるなんて夢のようです」クネクネクネ

サターニャ「ふぅ。とりあえずヌルヌルは回避できたようね」

ガヴ「ヌルヌル?」

サターニャ「胡桃沢洋菓子店2号店、地上に開店してから早5年だけど、何とか繁盛してて良かったわ」

タプリス「胡桃沢先輩の弟さんが大学の経済学部入ってるんですよね?」

サターニャ「ええそうよ! 私達の手伝いがした言ってね、あいつ本当にシスコンなんだからっ!!」

ガヴ「あ、私休憩入ってくるから。タプリス後頼む」

タプリス「はい、任せて下さい!」

サターニャ「……」

タプリス「……」

サターニャ「ガヴリールが意外と接客上手くてよかったわ」

タプリス「前に喫茶店で接客やってましたからね」

サターニャ「本人の前では言えないけど、2号店の売り上げが良いのはガヴリールのおかげだと思ってるのよ。エンジェル珈琲の時と違って真面目に接客してくれてるから嬉しいわ」

タプリス「本人の前で言ってあげればいいではないですか。天真先輩、喜んでくれると思いますよ」

サターニャ「!!/// こんな事ガヴリールの前で言えるわけないでしょ!///」

タプリス「まぁそうですけどね」

ガヴ『/// 聞こえてるぞ///』

73: 2017/10/28(土) 22:43:36.418 ID:9PvYkCz00
また数年後

サターニャ弟「ふぅ。今日も疲れたね」

サターニャ「ええ。店が順調で良かったわ。あんたのおかげよ」

サターニャ弟「///」

サターニャ「(でも、本当に良かったわ。ガヴリールは生きてるし、変な店で働いてないし、それに変な男とも……)あ! 男!!!」

サターニャ弟「? お姉ちゃん??」

ドタドタドタ

サターニャ「ガヴリールっ!」

ガヴ「ん?」

サターニャ「今彼氏っているの!?」

ガヴ「……いない」

サターニャ「良かったぁ……」

ガヴ「…………///」

サターニャ「安心してね、ガヴリールっ! 私達ずっと一緒だから絶対に変な男と結婚なんて……」

ガヴ「遅い」

サターニャ「え?」

ガヴ「だから遅いんだよ」

サターニャ「?」

ガヴ「いったい何年待ったと思ってるんだよ/// 私からは絶対に言えないし……」

サターニャ「ちょっと! 何を言って……」

ガヴ「だからその……。駄目だった私をここまでしてくれたのはサターニャのおかげだし、私もずっと一緒にいたいし、断る理由ないから、だから……」

サターニャ「ガヴリール!?」

ガヴ「私も……サターニャとずっと一緒にいたい。………………………………結婚………………………………………………………………したい///」

サターニャ「はっ!」

ガヴ「ああもう何言わせるんだよ!! とにかく! 結婚しよう、サターニャ///」

サターニャ「……………………………………………………………………………………………………………………………………はい」

75: 2017/10/28(土) 22:45:44.446 ID:9PvYkCz00
リゴーン

タプリス「おめでとうございます!! 天真先輩、胡桃沢先輩」パチパチ

ラフィ「おめでとうございます!! ガヴちゃん、サターニャさん」パチパチ

ヴィーネ「おめでとう。ガヴ、サターニャ」パチパチ

ゼルエル「おめでとう。ガヴリール、サタニキア」パチパチ

ハニエル「おめでとう。ガヴお姉ちゃん、サターニャお姉ちゃん」パチパチ

サターニャ弟「おめでとう。お姉ちゃん、ガヴリールさん」パチパチ

ガヴ「みんなありがとう」

サターニャ「……///」

78: 2017/10/28(土) 22:48:52.881 ID:9PvYkCz00
数年後

ガヴ「今の時代は便利になったよな。女の子同士で子供が出来るなんてびっくりだ。それに魔界と天界の行き来も……」

サターニャ「そうね。ガヴリールは休んでて、私は店に行ってくるわ」

ガヴ「私も行くよ。よいしょっと」

サターニャ「ガヴリールは休んでて。店は私と弟だけで十分よ」

ガヴ「サターニャのお父さん体壊してタプリスヘルプに行ってるし、二人だけだと見せまわすの大変だろ」

サターニャ「平気よ! 子供のためにも頑張るわ!!」

ガヴ「なぁ、サターニャ」

サターニャ「なに?」

ガヴ「今幸せか?」

サターニャ「もちろんよ! 弟のおかげで店の売り上げは順調だし、子供はもうすぐ生まれるし、ガヴリールと結婚してるし///」

ガヴ「サターニャ///」

サターニャ「そういうガヴリールはどうなのよ?」

ガヴ「私も幸せだ。私を幸せにしてありがとう、サターニャ」

79: 2017/10/28(土) 22:50:40.624 ID:9PvYkCz00
サターニャ「ガヴリールを助けるために今まで頑張ってきたけど、いつの間にか私の方が助けられてたみたいね」

サターニャ「ガヴリールがいたから今まで頑張って来れたわ」

サターニャ「ガヴリールがいたから私も堕ちずにすんだわ」

サターニャ「さ、ガヴリールと子供のためにもお菓子作り頑張りましょう!!」

サターニャ「好きよ、ガヴリール」


80: 2017/10/28(土) 22:50:53.994
おつ

81: 2017/10/28(土) 22:52:05.919

やっぱガヴサタだな

引用元: 【ガヴドロ】サターニャ「魔界通販でタイムマシンを買ったわ!」