1: 2012/07/08(日) 21:19:51.26 ID:vN2w+JX/0
昔々、あるところにロウ村という小さな村で、小さな小さな商店を経営している一人娘がいました。
ティロリロリーン♪
律子「いらっしゃいませー! ちょっと誰かレジ行って~! いま手離せないからー!」
亡き父親の店を継いで名誉店長となった律子は、労働基準法を越える勢いで働いていました。
律子「いたた……それにしても棚卸作業は腰がやられるわね……」トントン
律子「……」トントン
律子「あ、あぁ~!そういえば今日は少女向け童話の入荷日だったぁ~!」
律子「不覚、最近抜けてるわね……反省反省……」バリバリ
律子「……」ペラペラ……
だけど、そんな律子にもささやかな夢があったのです。それは……
律子「はぁぁ~~~、こんなお伽噺のような恋物語なんて、私には到底無理、か」パタンッ
いつか素敵な王子様に巡り合うことでした。
ティロリロリーン♪
律子「いらっしゃいませー! ちょっと誰かレジ行って~! いま手離せないからー!」
亡き父親の店を継いで名誉店長となった律子は、労働基準法を越える勢いで働いていました。
律子「いたた……それにしても棚卸作業は腰がやられるわね……」トントン
律子「……」トントン
律子「あ、あぁ~!そういえば今日は少女向け童話の入荷日だったぁ~!」
律子「不覚、最近抜けてるわね……反省反省……」バリバリ
律子「……」ペラペラ……
だけど、そんな律子にもささやかな夢があったのです。それは……
律子「はぁぁ~~~、こんなお伽噺のような恋物語なんて、私には到底無理、か」パタンッ
いつか素敵な王子様に巡り合うことでした。
4: 2012/07/08(日) 21:31:11.07 ID:vN2w+JX/0
律子は、身寄りのない3姉妹を従業員として雇っていました。
真「あ、あの、これくださーい!」
伊織「いらっしゃいませぇ……えっと、ゴージャスセレブプリン1個で200ゲイツになりまぁす」カチカチ
律子「伊織! レジの打ち方はこうじゃなくてこう!」タァン!
伊織「ちゃ、ちゃんと打ってたわよ!」
律子「打ててない! それに購買層ボタン間違えた! さっきのはどう見ても10代男性でしょ!」
亜美「おやおや、今日もいおりんはチョ→鬼入ったシゴキをうけてるようですのう」
あずさ「あらあら~(傍観)」
伊織「うぅ~……こんなのパワハラだわ……」カチカチ
律子「手を抜かない、お客さんの笑顔あってのロー村でしょ」
伊織「そんなこといっても、この村は貴族に支配されてて笑顔なんてこれっぽちも無いじゃない」
律子「だからこそ頑張るんでしょ」
国は貴族、平民、奴隷の三階級に別れており、他の階級と不用意に干渉することは固く禁じられていました。
真「あ、あの、これくださーい!」
伊織「いらっしゃいませぇ……えっと、ゴージャスセレブプリン1個で200ゲイツになりまぁす」カチカチ
律子「伊織! レジの打ち方はこうじゃなくてこう!」タァン!
伊織「ちゃ、ちゃんと打ってたわよ!」
律子「打ててない! それに購買層ボタン間違えた! さっきのはどう見ても10代男性でしょ!」
亜美「おやおや、今日もいおりんはチョ→鬼入ったシゴキをうけてるようですのう」
あずさ「あらあら~(傍観)」
伊織「うぅ~……こんなのパワハラだわ……」カチカチ
律子「手を抜かない、お客さんの笑顔あってのロー村でしょ」
伊織「そんなこといっても、この村は貴族に支配されてて笑顔なんてこれっぽちも無いじゃない」
律子「だからこそ頑張るんでしょ」
国は貴族、平民、奴隷の三階級に別れており、他の階級と不用意に干渉することは固く禁じられていました。
9: 2012/07/08(日) 21:42:56.52 ID:vN2w+JX/0
律子「それじゃ、今日もお疲れさま。反省会を開きます」
亜美「律ちゃーん、あいパックが全然届かないYO これじゃ棚がすっかすかでちょ~っとカッコ悪いYO」
あずさ「うぅん、最近は薪と食料くらいしか売れませんねぇ。 この大量のサイリウムの在庫はどうしましょう~」
律子「嗜好品はまるでダメね……」
伊織「大体ね、貴族がなんでもかんでも独占しすぎなのよ」
亜美「平民の立場としては厳しい世の中ですのぅ……」
伊織「このサイリウムだって歌さえ解禁してくれれば……」
貴族は平民以下に対して、歌うことを固く禁止していました。
律子「滅多なこと言わないの。もし歌ったら私たちなんて、即この国からリストラされるわ」
亜美「リ、リストラは勘弁しちくり~! いや、ホントにさ!」
あずさ「うぅん、それにしてもどうして歌っちゃダメなのかしら」
律子「歌は人々の心を惑わすから、だと言われているわ。でも実は他に何か理由はあるみたいだけど……」
ロー村は深刻な経営難に陥っていました。
亜美「律ちゃーん、あいパックが全然届かないYO これじゃ棚がすっかすかでちょ~っとカッコ悪いYO」
あずさ「うぅん、最近は薪と食料くらいしか売れませんねぇ。 この大量のサイリウムの在庫はどうしましょう~」
律子「嗜好品はまるでダメね……」
伊織「大体ね、貴族がなんでもかんでも独占しすぎなのよ」
亜美「平民の立場としては厳しい世の中ですのぅ……」
伊織「このサイリウムだって歌さえ解禁してくれれば……」
貴族は平民以下に対して、歌うことを固く禁止していました。
律子「滅多なこと言わないの。もし歌ったら私たちなんて、即この国からリストラされるわ」
亜美「リ、リストラは勘弁しちくり~! いや、ホントにさ!」
あずさ「うぅん、それにしてもどうして歌っちゃダメなのかしら」
律子「歌は人々の心を惑わすから、だと言われているわ。でも実は他に何か理由はあるみたいだけど……」
ロー村は深刻な経営難に陥っていました。
12: 2012/07/08(日) 21:55:25.50 ID:vN2w+JX/0
しかし、3姉妹は文句をいいつつ、なんだかんだ律子の店で働いていました。
律子「はい、今月のお給料」
伊織「あ、ありがと。はぁ、たった400ゲイツじゃお洋服も買えないわよ……」
亜美「うぅ……今日も下着を裏表履き替える作業が始まるんだね……」
あずさ「あらあら~」
律子「と、まぁそろそろ不平不満が出る頃だと思って……はい、私からのプレゼント」
伊織「へっ」
大きな紙袋をあけると、仕立て屋に作ってもらった上等なお洋服が入っていました。
伊織「こ、これって……」
律子「あんたたちも、年頃の女子でしょ。ちゃ~んとオシャレして、いつか立派なお婿さんを見つけなさい」
亜美「も、もしかしてこれって律ちゃんの貯金……?」
律子「私はいいの。あんた達は私なんかよりずっと美人だし、責任持って私がプロデュースしてあげるわ」
律子はいつもつぎはぎだらけのボロボロの服を着て、髪の毛も簡単な三つ編みお下げでした。
そんな律子を村の人は『頭にエビフライを付けている』という意味で……
シンデレラと呼んだのです。
律子「はい、今月のお給料」
伊織「あ、ありがと。はぁ、たった400ゲイツじゃお洋服も買えないわよ……」
亜美「うぅ……今日も下着を裏表履き替える作業が始まるんだね……」
あずさ「あらあら~」
律子「と、まぁそろそろ不平不満が出る頃だと思って……はい、私からのプレゼント」
伊織「へっ」
大きな紙袋をあけると、仕立て屋に作ってもらった上等なお洋服が入っていました。
伊織「こ、これって……」
律子「あんたたちも、年頃の女子でしょ。ちゃ~んとオシャレして、いつか立派なお婿さんを見つけなさい」
亜美「も、もしかしてこれって律ちゃんの貯金……?」
律子「私はいいの。あんた達は私なんかよりずっと美人だし、責任持って私がプロデュースしてあげるわ」
律子はいつもつぎはぎだらけのボロボロの服を着て、髪の毛も簡単な三つ編みお下げでした。
そんな律子を村の人は『頭にエビフライを付けている』という意味で……
シンデレラと呼んだのです。
15: 2012/07/08(日) 22:02:06.11 ID:vN2w+JX/0
律子「ま、せいぜい青春しなさい。ただし、店をサボったら承知しないからね」
伊織「律子……」
亜美「律っちゃん……」ジワッ
あずさ「律子さん……」
律子「若いっていいわね」
あずさ「……」
亜美「……」
あずさ「……」
伊織「……」
あずさ「……」
亜美「あの、一人律っちゃんより年上がいるんだけど」
律子「細かいことはいいのよ」
3姉妹はひもじい生活をしながらも、律子のお店ですくすくと(一人はおっOいが)育っていきました。
伊織「律子……」
亜美「律っちゃん……」ジワッ
あずさ「律子さん……」
律子「若いっていいわね」
あずさ「……」
亜美「……」
あずさ「……」
伊織「……」
あずさ「……」
亜美「あの、一人律っちゃんより年上がいるんだけど」
律子「細かいことはいいのよ」
3姉妹はひもじい生活をしながらも、律子のお店ですくすくと(一人はおっOいが)育っていきました。
18: 2012/07/08(日) 22:15:21.02 ID:vN2w+JX/0
そんなある日のこと……
──すいませぇん! マッチを買いませんかぁ!
律子「あら、あの外にいる子……」
雪歩「誰かマッチはいらないですかぁ、一度の火遊びでもいいですぅ」
伊織「あぁ、なんだか最近この村でマッチの歩き売りをしてる奴隷みたいよ」
律子「へぇ……」
村人「おっ、丁度火が欲しかったんだ。この葉巻に付けてくれ」
雪歩「フヒッ?!」
雪歩「は、はい、は、はい! ありがとうございますぅ!」カチッ
雪歩「嬉しいな……今日初めてのお客さん……」カチカチッ
しかし、どうしたことでしょう。
いくら擦ってもマッチには火が付きません
──すいませぇん! マッチを買いませんかぁ!
律子「あら、あの外にいる子……」
雪歩「誰かマッチはいらないですかぁ、一度の火遊びでもいいですぅ」
伊織「あぁ、なんだか最近この村でマッチの歩き売りをしてる奴隷みたいよ」
律子「へぇ……」
村人「おっ、丁度火が欲しかったんだ。この葉巻に付けてくれ」
雪歩「フヒッ?!」
雪歩「は、はい、は、はい! ありがとうございますぅ!」カチッ
雪歩「嬉しいな……今日初めてのお客さん……」カチカチッ
しかし、どうしたことでしょう。
いくら擦ってもマッチには火が付きません
19: 2012/07/08(日) 22:22:19.21 ID:vN2w+JX/0
村人「……」イライラ
雪歩「お、お願い……今日こそは付いて……!」カチカチッ
村人「なんだよ! そのマッチ欠陥品じゃねぇか! この薄汚い奴隷め!」トガッ
雪歩「あっ!」ズサー!
律子「あ、あの子……!」ガタッ!
雪歩「うぅ……どうしてだろ……何でこのマッチ火が付かないんだろ……」シクシク
雪歩「太いし……変な匂いするし……もうやだよぅ……」シクシク
律子「!!!」
博識な律子は、すぐにその状況を理解しました。
律子「……」
律子「……」
律子「……」
律子「あれマッチじゃなくてうまい棒じゃない……」
Little Match Girlは致命的なミスを犯していました。
雪歩「お、お願い……今日こそは付いて……!」カチカチッ
村人「なんだよ! そのマッチ欠陥品じゃねぇか! この薄汚い奴隷め!」トガッ
雪歩「あっ!」ズサー!
律子「あ、あの子……!」ガタッ!
雪歩「うぅ……どうしてだろ……何でこのマッチ火が付かないんだろ……」シクシク
雪歩「太いし……変な匂いするし……もうやだよぅ……」シクシク
律子「!!!」
博識な律子は、すぐにその状況を理解しました。
律子「……」
律子「……」
律子「……」
律子「あれマッチじゃなくてうまい棒じゃない……」
Little Match Girlは致命的なミスを犯していました。
23: 2012/07/08(日) 22:35:17.36 ID:vN2w+JX/0
雪歩「お腹減った……これが最後の1本ですぅ……」カチッカチッ
雪歩「やっぱり点かない……」ガクッ
雪歩「……」ボッー……
雪歩「わぁ……なんだか景色が見える……」
雪歩「あれは……」
カーンカーン……
雪歩「……」
雪歩「窓から見える……高速道路……」
雪歩「……」
雪歩「きっとこれは……私の来世の景色なんだね……」ガクッ
……。
伊織「ちょ、ちょっと律子! 奴隷に施しを与えちゃいけないわ!」
雪歩「えっ……」
律子「ちょっと、あなたしっかりして! ていうか餓氏する前にその手に持ったのを食べなさい!」
リッチャンハヤサシイデスヨ
雪歩「やっぱり点かない……」ガクッ
雪歩「……」ボッー……
雪歩「わぁ……なんだか景色が見える……」
雪歩「あれは……」
カーンカーン……
雪歩「……」
雪歩「窓から見える……高速道路……」
雪歩「……」
雪歩「きっとこれは……私の来世の景色なんだね……」ガクッ
……。
伊織「ちょ、ちょっと律子! 奴隷に施しを与えちゃいけないわ!」
雪歩「えっ……」
律子「ちょっと、あなたしっかりして! ていうか餓氏する前にその手に持ったのを食べなさい!」
リッチャンハヤサシイデスヨ
26: 2012/07/08(日) 22:48:26.52 ID:vN2w+JX/0
雪歩「あ、あの、ありがとうございましたぁ。まさかマッチが食べ物だったなんて知りませんでした、えへへ」サクサク
律子「……何だか勘違いしてるみたいだけど、まぁいいわ。ほらっ早く主人の元へ帰りなさい」
雪歩「うっ……やっぱりですかぁ……」
律子「奴隷をかくまってるとなると、色々と面倒なのよ。わかってちょうだい」
雪歩「……」
律子「どうしたの?」
雪歩「マッチが売れなかったらわたし……穴掘って埋められちゃいますぅ……」
律子「えっ……」
雪歩「うちはとっても厳しいところで……今日売れたとしても、また明日も売りに……」シクシク
律子「……」
律子「仕方ないわね。そのうまい棒、今日からうちが毎日仕入れるわ」
雪歩「えっ……!」
律子「ま、利害の一致よ。これなら商売として成立するから問題ないでしょ」
こうして、遠いジパングの名産品、うまい棒がロー村に入荷されました。
リッチャンハヤサシイデスヨ
律子「……何だか勘違いしてるみたいだけど、まぁいいわ。ほらっ早く主人の元へ帰りなさい」
雪歩「うっ……やっぱりですかぁ……」
律子「奴隷をかくまってるとなると、色々と面倒なのよ。わかってちょうだい」
雪歩「……」
律子「どうしたの?」
雪歩「マッチが売れなかったらわたし……穴掘って埋められちゃいますぅ……」
律子「えっ……」
雪歩「うちはとっても厳しいところで……今日売れたとしても、また明日も売りに……」シクシク
律子「……」
律子「仕方ないわね。そのうまい棒、今日からうちが毎日仕入れるわ」
雪歩「えっ……!」
律子「ま、利害の一致よ。これなら商売として成立するから問題ないでしょ」
こうして、遠いジパングの名産品、うまい棒がロー村に入荷されました。
リッチャンハヤサシイデスヨ
28: 2012/07/08(日) 23:01:49.69 ID:vN2w+JX/0
うまい棒3000個納品でーす!
律子「はいはい~。げげっ全部、納豆味じゃない……」ガサガサ
伊織「律子、こんなのデタラメじゃない……。こうして取引を続けてるのもホントはまずいし……」サクサク
伊織「なにより食べると口の中がパサパサするわ! あぁん、すごく飲物が欲しくなるっ!」
あずさ「水も貴族さんが一人占めしてるせいで中々汲めませんね~」サクサク
律子「無いものねだりしてもしょうがないでしょ。はい、まずはこの大量の在庫をさばくっ!」サクサク
律子のやる気とは裏腹に借金は増えていく一方でした。
そしてまた、ある日……
律子「はぁ……それにしても困ったわ……」テクテク
──ひぃぃぃぃ!
律子「?! な、なにいまの声……?」
鶴「あおいいいいいつるうううううううう」ジタバタ
律子「えっ、なにこれは」
鶴「あおいいいいつるうううううううううう」ジタバタ
律子は大胸筋矯正サポーターにかかってる一匹の鶴をみつけました
律子「はいはい~。げげっ全部、納豆味じゃない……」ガサガサ
伊織「律子、こんなのデタラメじゃない……。こうして取引を続けてるのもホントはまずいし……」サクサク
伊織「なにより食べると口の中がパサパサするわ! あぁん、すごく飲物が欲しくなるっ!」
あずさ「水も貴族さんが一人占めしてるせいで中々汲めませんね~」サクサク
律子「無いものねだりしてもしょうがないでしょ。はい、まずはこの大量の在庫をさばくっ!」サクサク
律子のやる気とは裏腹に借金は増えていく一方でした。
そしてまた、ある日……
律子「はぁ……それにしても困ったわ……」テクテク
──ひぃぃぃぃ!
律子「?! な、なにいまの声……?」
鶴「あおいいいいいつるうううううううう」ジタバタ
律子「えっ、なにこれは」
鶴「あおいいいいつるうううううううううう」ジタバタ
律子は大胸筋矯正サポーターにかかってる一匹の鶴をみつけました
34: 2012/07/08(日) 23:20:10.31 ID:vN2w+JX/0
大胸筋矯正サポーターの1分間に200回の振動が、鶴の胸をシェイプアップしてゆきます。
ヴヴヴヴヴヴ……!
鶴「くっ」ホッコリ
律子「……」
律子は色々な意味で、とてもかわいそうに思いました。
律子「今、助けてあげるわ」ガシッ
鶴「?! あおいいいいつるううううう!」ジタバタ
律子「コ、コラッ、暴れないの! あっ外れた」カパッ
鶴「!」ガーン!
律子「もう大丈夫よ、それにしても変わった鳴き声ね……」
鶴「あおいぃ……」ションボリ
律子「な、何でガッカリしてるのよ」
ヴヴヴヴヴヴ……!
鶴「くっ」ホッコリ
律子「……」
律子は色々な意味で、とてもかわいそうに思いました。
律子「今、助けてあげるわ」ガシッ
鶴「?! あおいいいいつるううううう!」ジタバタ
律子「コ、コラッ、暴れないの! あっ外れた」カパッ
鶴「!」ガーン!
律子「もう大丈夫よ、それにしても変わった鳴き声ね……」
鶴「あおいぃ……」ションボリ
律子「な、何でガッカリしてるのよ」
38: 2012/07/08(日) 23:29:38.06 ID:vN2w+JX/0
鶴「ねむりいいい……ひめぇ……」
律子「ってもしかして、これって歌?」
鶴「目覚める私はー……」ボソボソ
律子「ちょ、ちょっと静かにしなさい! 貴族に見つかったら大変なことに……!」シー!
鶴「いまぁー……」ボソボソ
鶴「……」シーン
律子「……静かになった」
鶴「……」
鶴「だ!れ!の!た!す!け!も!!!」
律子「人の話を聞け」
鶴「今は!!! いらないからああああああああ!!!!!!!!!!(怒)」バサバサッ
律子「……」
そして次の日……。
ティロリロリーン♪
千早「こんにちは、バイトの面接に来ました」ガチャッ
律子「ってもしかして、これって歌?」
鶴「目覚める私はー……」ボソボソ
律子「ちょ、ちょっと静かにしなさい! 貴族に見つかったら大変なことに……!」シー!
鶴「いまぁー……」ボソボソ
鶴「……」シーン
律子「……静かになった」
鶴「……」
鶴「だ!れ!の!た!す!け!も!!!」
律子「人の話を聞け」
鶴「今は!!! いらないからああああああああ!!!!!!!!!!(怒)」バサバサッ
律子「……」
そして次の日……。
ティロリロリーン♪
千早「こんにちは、バイトの面接に来ました」ガチャッ
43: 2012/07/08(日) 23:40:12.67 ID:vN2w+JX/0
律子「え~っと、それじゃ、意気込みを聞かせてちょうだい」コリコリ
千早「笑顔は苦手ですが、頑張ります」
律子「いきなり減点80点なんだけど……」
千早「くっ……わかりました。そのかわり、商品の提案をさせてください」
律子「へぇ、何かあなたの村でも珍しい特産品があるの?」
千早「はい……」ガサゴソ
千早「あの、カ口リーメイトです。これをロー村で独自に仕入れませんか」
伊織「あぁぁぁぁ! また口の中がパサパサする系じゃない!!!」ワシャワシャ!
あずさ「お水が、お水が欲しくなるわ~!」ウロウロ
千早「そ、それじゃあ……これはどうですか!」ガサゴソ
千早「名付けて、『からあげくん』です。上質な鶴肉を使っています」
伊織「……」
亜美「……」
律子(……いける!)
律子はこの商品にヒットの気配を感じました。
千早「笑顔は苦手ですが、頑張ります」
律子「いきなり減点80点なんだけど……」
千早「くっ……わかりました。そのかわり、商品の提案をさせてください」
律子「へぇ、何かあなたの村でも珍しい特産品があるの?」
千早「はい……」ガサゴソ
千早「あの、カ口リーメイトです。これをロー村で独自に仕入れませんか」
伊織「あぁぁぁぁ! また口の中がパサパサする系じゃない!!!」ワシャワシャ!
あずさ「お水が、お水が欲しくなるわ~!」ウロウロ
千早「そ、それじゃあ……これはどうですか!」ガサゴソ
千早「名付けて、『からあげくん』です。上質な鶴肉を使っています」
伊織「……」
亜美「……」
律子(……いける!)
律子はこの商品にヒットの気配を感じました。
46: 2012/07/08(日) 23:51:08.46 ID:vN2w+JX/0
千早はとても不思議な少女でした。
千早「はい、律子。今日も水を仕入れてきたわ」
亜美「うわっ! 千早ねーちゃんすご→い! これでパサパサ祭りも解決だね→!」
あずさ「うぅん、それにしても一体どこで汲んでるのかしら~。歩いていける場所に井戸なんて無いわ~」
千早「まぁ、なんでもいいですけれど」スタスタ
律子「千早、ありがとう。これで商品の回りも段々良くなってきたわ。あなたのお陰よ……」
千早「律子、ひとつお願いごとがあるの」
律子「なにかしら、何でも言ってちょうだい。……賃金をあげること以外はね」ニヤリ
千早「どうか深夜に、私の部屋を決して覗かないで」
律子「……?」
千早「はい、律子。今日も水を仕入れてきたわ」
亜美「うわっ! 千早ねーちゃんすご→い! これでパサパサ祭りも解決だね→!」
あずさ「うぅん、それにしても一体どこで汲んでるのかしら~。歩いていける場所に井戸なんて無いわ~」
千早「まぁ、なんでもいいですけれど」スタスタ
律子「千早、ありがとう。これで商品の回りも段々良くなってきたわ。あなたのお陰よ……」
千早「律子、ひとつお願いごとがあるの」
律子「なにかしら、何でも言ってちょうだい。……賃金をあげること以外はね」ニヤリ
千早「どうか深夜に、私の部屋を決して覗かないで」
律子「……?」
49: 2012/07/09(月) 00:05:49.02 ID:0+CByypU0
ロー村の店は人々の生活へ次第に浸透していきました。
しかし、不思議と売上は伸びません。
その理由としては……
やよい「うっうー……もやしとてちて長介や……もやしとてちて長介や……」
長介「お姉ちゃん……! しっかりして……!」ユサユサ
ドサッ
やよい「えっ……空からもやしが……」
律子「出世払いにしておくわ。あんた達が一人前になったらちゃーんと返しにきなさいよ」ニコッ
律子は、奴隷が貧困に苦しむのをどうして放っておけなかったからです。
ボロボロのストライプ、エビフライルックスで相変わらず大人たちからはシンデレラと嘲りをうけていました。
伊織「……あんた、ちょっとは自分の事も考えないと」
律子「あーもー子供が生言わないのー、私はそもそも裏方が似合ってるのよ」スタスタ
伊織「……これは」
亜美「知らぬが仏」
あずさ「ほっとけないわね~」
千早「……ぷすっwww……くっくくっ……wwww……仏って……www」プルプルプルプル
さて、lそんな律子に、今日これから始まる彼女の伝説となる日が訪れました。
しかし、不思議と売上は伸びません。
その理由としては……
やよい「うっうー……もやしとてちて長介や……もやしとてちて長介や……」
長介「お姉ちゃん……! しっかりして……!」ユサユサ
ドサッ
やよい「えっ……空からもやしが……」
律子「出世払いにしておくわ。あんた達が一人前になったらちゃーんと返しにきなさいよ」ニコッ
律子は、奴隷が貧困に苦しむのをどうして放っておけなかったからです。
ボロボロのストライプ、エビフライルックスで相変わらず大人たちからはシンデレラと嘲りをうけていました。
伊織「……あんた、ちょっとは自分の事も考えないと」
律子「あーもー子供が生言わないのー、私はそもそも裏方が似合ってるのよ」スタスタ
伊織「……これは」
亜美「知らぬが仏」
あずさ「ほっとけないわね~」
千早「……ぷすっwww……くっくくっ……wwww……仏って……www」プルプルプルプル
さて、lそんな律子に、今日これから始まる彼女の伝説となる日が訪れました。
51: 2012/07/09(月) 00:16:08.67 ID:0+CByypU0
律子「いらっしゃいませー、からあげくん只今セール中でーす」
赤羽根P「おっ、ここが噂の店か、ぃよっし! 気合い入れて調査しないとな」
律子「……(あ、私と同じメガネ属性じゃない)」
赤羽根P「からあげくんください」
律子「はい! 揚げたてをお持ちいたしますから、もうしばらくお待ちください」
伊織「律……ねぇ……!」
律子「?」
伊織「ちょ、ちょ、ちょっと! 律子こっち来なさい!」チョイチョイチョイ
律子「な、なによ。藪から棒に」
伊織「あ、あのパリッとした服装……間違いなく貴族よ……」
律子「え、えぇ?! ま、まさかでしょ!?」
伊織「ちょっと探りいれましょうよ」
……。
赤羽根P「とてもいい店ですね、いやぁ俺もこういう場所でプロデュースしたいなぁ」
律子(これが貴族……?)
赤羽根P「おっ、ここが噂の店か、ぃよっし! 気合い入れて調査しないとな」
律子「……(あ、私と同じメガネ属性じゃない)」
赤羽根P「からあげくんください」
律子「はい! 揚げたてをお持ちいたしますから、もうしばらくお待ちください」
伊織「律……ねぇ……!」
律子「?」
伊織「ちょ、ちょ、ちょっと! 律子こっち来なさい!」チョイチョイチョイ
律子「な、なによ。藪から棒に」
伊織「あ、あのパリッとした服装……間違いなく貴族よ……」
律子「え、えぇ?! ま、まさかでしょ!?」
伊織「ちょっと探りいれましょうよ」
……。
赤羽根P「とてもいい店ですね、いやぁ俺もこういう場所でプロデュースしたいなぁ」
律子(これが貴族……?)
53: 2012/07/09(月) 00:28:03.87 ID:0+CByypU0
律子「あ、あの……お客様……」カチカチ
亜美「うわっ、律ちゃん緊張しまくってる……割と本番に弱いよね……」
赤羽根P「はい?」
律子「と、とてもいい服ですね、もしかして貴族ですか、なぁ~んて……あは……あはは……」
伊織「直球すぎよ……」
赤羽根P「!? あ、あのあの、違、違い、違……」
あずさ「あらあら~、あの方も動揺してるわ~」
赤羽根P「! そうだ……お、俺は……」クルッ
赤羽根P「……」
赤羽根P「赤羽根・ニコラス・ケンジです」
律子「えっ」
赤羽根P「ヘ、ヘロー……アカバァネ・ニコラス……ケンジィ……」
律子「……」
赤羽根P「……」
律子(なんだ、ただの異国の方じゃない)
亜美「うわっ、律ちゃん緊張しまくってる……割と本番に弱いよね……」
赤羽根P「はい?」
律子「と、とてもいい服ですね、もしかして貴族ですか、なぁ~んて……あは……あはは……」
伊織「直球すぎよ……」
赤羽根P「!? あ、あのあの、違、違い、違……」
あずさ「あらあら~、あの方も動揺してるわ~」
赤羽根P「! そうだ……お、俺は……」クルッ
赤羽根P「……」
赤羽根P「赤羽根・ニコラス・ケンジです」
律子「えっ」
赤羽根P「ヘ、ヘロー……アカバァネ・ニコラス……ケンジィ……」
律子「……」
赤羽根P「……」
律子(なんだ、ただの異国の方じゃない)
59: 2012/07/09(月) 00:38:56.54 ID:0+CByypU0
律子「ふぅ、失礼しました。私、てっきりあなたを貴族かと……」
赤羽根P「……イルワケナイダロ!」
律子「そうですよね」
赤羽根P「イルワケナイダロ!」
律子「何で2回言ったんですか?」
赤羽根P「何だかやり切れない感じがして……」
赤羽根P「とにかく、これで俺は失礼しまーす! これカットで!これ絶対カットで!」ダッダッダ
律子「……」
律子「何だったのかしら……」
千早「http://www.youtube.com/watch?v=hUhAIz9uqAE
」
伊織「えっ、千早今何て言ったの?」
千早「今のはまほ……」
亜美「えっ?」
千早「……ゲホゲホ……! ななななな、何でもないわ。調子が悪いので、私はもうタイムカードを切ってあがらせてもらいます」ガショーン
律子「? 千早……風邪ひいたのかしら……」
赤羽根P「……イルワケナイダロ!」
律子「そうですよね」
赤羽根P「イルワケナイダロ!」
律子「何で2回言ったんですか?」
赤羽根P「何だかやり切れない感じがして……」
赤羽根P「とにかく、これで俺は失礼しまーす! これカットで!これ絶対カットで!」ダッダッダ
律子「……」
律子「何だったのかしら……」
千早「http://www.youtube.com/watch?v=hUhAIz9uqAE
」
伊織「えっ、千早今何て言ったの?」
千早「今のはまほ……」
亜美「えっ?」
千早「……ゲホゲホ……! ななななな、何でもないわ。調子が悪いので、私はもうタイムカードを切ってあがらせてもらいます」ガショーン
律子「? 千早……風邪ひいたのかしら……」
61: 2012/07/09(月) 00:51:01.41 ID:0+CByypU0
律子は看病をしようと、こっそり千早の部屋に行くことにしました。
律子「ここが千早の部屋ね……ていうか店の従業員スペースだけど……」
律子「ちはやーリンゴ摩り下ろしたの作ってきたわよー、これ食べて元気だしなさーい」
律子「……んん? 何だか声が聞こえるわ」
──あー
律子「……?」
──んあー
律子「え゛っ゛」
──ん、んあ、んあー
千早の部屋からは、面妖な喘ぎ声が聞こえてきました。
律子「ちょ、ちょ、ちょっと! あの子、中で何やってるのよ……!!」
律子「……」
律子は迷いましたが、そっと、そぅっとドアを押し開けました。
そこには……
律子「ここが千早の部屋ね……ていうか店の従業員スペースだけど……」
律子「ちはやーリンゴ摩り下ろしたの作ってきたわよー、これ食べて元気だしなさーい」
律子「……んん? 何だか声が聞こえるわ」
──あー
律子「……?」
──んあー
律子「え゛っ゛」
──ん、んあ、んあー
千早の部屋からは、面妖な喘ぎ声が聞こえてきました。
律子「ちょ、ちょ、ちょっと! あの子、中で何やってるのよ……!!」
律子「……」
律子は迷いましたが、そっと、そぅっとドアを押し開けました。
そこには……
64: 2012/07/09(月) 01:01:08.95 ID:0+CByypU0
鶴「んあー」
なんと、1匹の鶴がそこにいたのです。
律子「あ、あなたはあの時の……!」
鶴「くっ……!」
鶴「……」
鶴「あおいいいいつるううううう」
律子「近所迷惑だからやめなさい」
……。
鶴「ごめんなさい……律子、私は千早じゃなく、明日の行き先など知らない群れを離れた鳥。あなたにどうしても恩返しがしたかった」
律子「……」
鶴「私は以前、森にいる不思議な女性に魔法を教えてもらったの。それで鳥から人になることができた」
律子「……」
鶴「だけどこの変身の魔法には効力があって、毎夜唱えなければいけないの。その呪文が、『んあー』」
律子「……」
鶴「どうしても、聞かれたくなかった」カァァ……
なんと、1匹の鶴がそこにいたのです。
律子「あ、あなたはあの時の……!」
鶴「くっ……!」
鶴「……」
鶴「あおいいいいつるううううう」
律子「近所迷惑だからやめなさい」
……。
鶴「ごめんなさい……律子、私は千早じゃなく、明日の行き先など知らない群れを離れた鳥。あなたにどうしても恩返しがしたかった」
律子「……」
鶴「私は以前、森にいる不思議な女性に魔法を教えてもらったの。それで鳥から人になることができた」
律子「……」
鶴「だけどこの変身の魔法には効力があって、毎夜唱えなければいけないの。その呪文が、『んあー』」
律子「……」
鶴「どうしても、聞かれたくなかった」カァァ……
66: 2012/07/09(月) 01:12:09.21 ID:0+CByypU0
律子「そう、だから水も、からあげくんも簡単に調達できたのね。合点がいったわ」
鶴「この姿を見られたらもうここにはいられないわ。もう昨日には帰れない……」
律子「……」
鶴「さようなら、あなたを忘れない」バサバサッ
律子「待ちなさいっ!」
鶴「……」ピタッ
律子「ロー村はいつでも、あなたの来店を待っているわ。奴隷でも、平民でも、貴族でも、鳥でも、関係ない」
鶴「……」
律子「だって……」
律子「ロー村は……どんな時でも……誰でも安心して来れる……」グッ
律子「人と人とを繋ぐ……」
律子「……!」
律子「マチのほっとステーションなんだから!!!」
鶴「律子……ありがとう……ありがとう……」バサッバサッ
律子「……またのご来店……お待ちしておりますっ……!」ポロ……
鶴「この姿を見られたらもうここにはいられないわ。もう昨日には帰れない……」
律子「……」
鶴「さようなら、あなたを忘れない」バサバサッ
律子「待ちなさいっ!」
鶴「……」ピタッ
律子「ロー村はいつでも、あなたの来店を待っているわ。奴隷でも、平民でも、貴族でも、鳥でも、関係ない」
鶴「……」
律子「だって……」
律子「ロー村は……どんな時でも……誰でも安心して来れる……」グッ
律子「人と人とを繋ぐ……」
律子「……!」
律子「マチのほっとステーションなんだから!!!」
鶴「律子……ありがとう……ありがとう……」バサッバサッ
律子「……またのご来店……お待ちしておりますっ……!」ポロ……
67: 2012/07/09(月) 01:13:40.95
( ;∀;) イイハナシダナー
69: 2012/07/09(月) 01:24:49.22 ID:0+CByypU0
そして鶴が過ぎ去ってから……
厳冬の訪れと共に、経営は一層と冷え込みをみせました。
しかし……
律子(あの日、千早が去り際に言った言葉。歌は魔法、か……。どういう意味なのかしら)
ティロリロリーン♪
律子「いらっしゃいませー」
貴音「面妖な郵便です」
律子「ありがと、毎日御苦労さま」パシッ
律子「えーっと……随分とまぁ仰々しい体裁ねぇ。なになに……」
[王子様の嫁オーディション開催]
律子「は?! え、えぇ!? な、ななななんでこんな辺境の村にこんな城の招待状が……!」
律子「まさか……」
──イルワケナイダロ!
律子「あの人、本物の貴族だったわけぇぇぇえええ?!」
ある日突然、律子に千載一遇のチャンスが訪れたのです。
厳冬の訪れと共に、経営は一層と冷え込みをみせました。
しかし……
律子(あの日、千早が去り際に言った言葉。歌は魔法、か……。どういう意味なのかしら)
ティロリロリーン♪
律子「いらっしゃいませー」
貴音「面妖な郵便です」
律子「ありがと、毎日御苦労さま」パシッ
律子「えーっと……随分とまぁ仰々しい体裁ねぇ。なになに……」
[王子様の嫁オーディション開催]
律子「は?! え、えぇ!? な、ななななんでこんな辺境の村にこんな城の招待状が……!」
律子「まさか……」
──イルワケナイダロ!
律子「あの人、本物の貴族だったわけぇぇぇえええ?!」
ある日突然、律子に千載一遇のチャンスが訪れたのです。
72: 2012/07/09(月) 01:38:32.45 ID:0+CByypU0
律子「王子様……」
律子は自分の全身を鏡に映してみました。
律子「あはは……我ながら女子力低すぎ……最近は数字と睨めっこしてばかりだし……」
──シンデレラ、おまえ教科書がボーイフレンドかよwwwww
律子「……」
──シンデレラ、おまえキラキラショーウィンドウ興味ねーのかよwwww
律子「……」ギュッ
ティロリロリーン♪
伊織「ち、遅刻だわ~! あずさいい加減道覚えなさいよ!」
あずさ「ご、ごめんなさい~」
亜美「んん? 律っちゃん、何凹んじゃってるさ。悩んでもちかたないYO!」
律子「……」
律子「あ、あはは! やっぱり私の計算に狂いはなかったわ!」
律子「みんな喜びなさい、お城からみんなへ舞踏会の招待が来たのよ!」
律子「ちゃーんと踊りは覚えていきなさいよね! 私がみっちり指導してあげるから!」
律子は自分の全身を鏡に映してみました。
律子「あはは……我ながら女子力低すぎ……最近は数字と睨めっこしてばかりだし……」
──シンデレラ、おまえ教科書がボーイフレンドかよwwwww
律子「……」
──シンデレラ、おまえキラキラショーウィンドウ興味ねーのかよwwww
律子「……」ギュッ
ティロリロリーン♪
伊織「ち、遅刻だわ~! あずさいい加減道覚えなさいよ!」
あずさ「ご、ごめんなさい~」
亜美「んん? 律っちゃん、何凹んじゃってるさ。悩んでもちかたないYO!」
律子「……」
律子「あ、あはは! やっぱり私の計算に狂いはなかったわ!」
律子「みんな喜びなさい、お城からみんなへ舞踏会の招待が来たのよ!」
律子「ちゃーんと踊りは覚えていきなさいよね! 私がみっちり指導してあげるから!」
76: 2012/07/09(月) 01:51:36.93 ID:0+CByypU0
律子「ど、どうしたの? 嬉しくないの?」
伊織「にひひっ、ちょっと出掛けてくるわ。あずさ、亜美行きましょ」
バタンッ
律子「な、なによあの子たち……」
……。
ティロリロリーン♪
亜美「りっちゃん、お待たせー! チョ→ナイスタイミングじゅわぁぁん!」
あずさ「実は、私たちの所にはもう招待状が届いていたんです~」
伊織「はい、今度は私たちからのプレゼントよ」
律子「こ……これって……」
大きな袋を取り出すと、とっても高そうなドレスが入っていました。
律子「10000ゲイツ以上もするじゃない……! どうしてこ、こんな高いもの……!」
伊織「にひひっ、ちょっと出掛けてくるわ。あずさ、亜美行きましょ」
バタンッ
律子「な、なによあの子たち……」
……。
ティロリロリーン♪
亜美「りっちゃん、お待たせー! チョ→ナイスタイミングじゅわぁぁん!」
あずさ「実は、私たちの所にはもう招待状が届いていたんです~」
伊織「はい、今度は私たちからのプレゼントよ」
律子「こ……これって……」
大きな袋を取り出すと、とっても高そうなドレスが入っていました。
律子「10000ゲイツ以上もするじゃない……! どうしてこ、こんな高いもの……!」
80: 2012/07/09(月) 02:02:12.32 ID:0+CByypU0
伊織「べ、別にあんたのためじゃないんだからね! 踊りもあんたのほうが踊れるだろうし!」
伊織「見事にあんたが玉の輿になれたら、ロー村もちょっとは繁盛すると思ったからよ!」
伊織「……なんてね。にひひっ」
律子「お、お金はどこから?! まさか盗ん……!」
亜美「んっふっふ→ さて、どこでしょうか」
律子「!」
律子「ま……まさか……!」
あずさ「うふふ~」
伊織「えぇ……」
律子「あれは、あなた達の父親の形見じゃ……」
あずさ「いいんです~、皆で決めたことですから~」
伊織「えぇ……」
伊織「質に入れたから、七彩ボタン」
律子「……!」
伊織「見事にあんたが玉の輿になれたら、ロー村もちょっとは繁盛すると思ったからよ!」
伊織「……なんてね。にひひっ」
律子「お、お金はどこから?! まさか盗ん……!」
亜美「んっふっふ→ さて、どこでしょうか」
律子「!」
律子「ま……まさか……!」
あずさ「うふふ~」
伊織「えぇ……」
律子「あれは、あなた達の父親の形見じゃ……」
あずさ「いいんです~、皆で決めたことですから~」
伊織「えぇ……」
伊織「質に入れたから、七彩ボタン」
律子「……!」
82: 2012/07/09(月) 02:15:13.66 ID:0+CByypU0
伊織「ま、ちゃーんと、私たちの手元に返ってくるって信じてるわ」
亜美「律ちゃん、すぅぅんごいお土産持って帰ってきてYO!」
あずさ「うぅん、結婚は律子さんに、先を越されちゃいそうですね~」
律子「あんたたち……」
律子「……」
律子「……ばかっ……」
伊織「お説教は、帰ってから聞くわ」
……。
旅立ちの日には、ロー村の常連が盛大に見送りをしました。
伊織「行ってらっしゃい、レジ打ちはこの伊織ちゃんが完璧にやっておくから安心しなさい!」
プチピーマン「ボク、開店以来、毎日通ってました!」
やよい「もやし炒めたくさん食べてきてくださいねー!」ガルーン!
律子「みんな……」スゥゥゥ……
律子「……世界の果てまで行ってきM@S!」ビシィッ
そして、シンデレラは遠い地にある、王子様のいるお城へと向かいました。
亜美「律ちゃん、すぅぅんごいお土産持って帰ってきてYO!」
あずさ「うぅん、結婚は律子さんに、先を越されちゃいそうですね~」
律子「あんたたち……」
律子「……」
律子「……ばかっ……」
伊織「お説教は、帰ってから聞くわ」
……。
旅立ちの日には、ロー村の常連が盛大に見送りをしました。
伊織「行ってらっしゃい、レジ打ちはこの伊織ちゃんが完璧にやっておくから安心しなさい!」
プチピーマン「ボク、開店以来、毎日通ってました!」
やよい「もやし炒めたくさん食べてきてくださいねー!」ガルーン!
律子「みんな……」スゥゥゥ……
律子「……世界の果てまで行ってきM@S!」ビシィッ
そして、シンデレラは遠い地にある、王子様のいるお城へと向かいました。
83: 2012/07/09(月) 02:17:27.72 ID:0+CByypU0
もう今日は限界でございM@S
1: 2012/07/10(火) 00:01:16.04 ID:/kXo4UO20
伊織「ま、ちゃーんと、私たちの手元に返ってくるって信じてるわ」
亜美「律ちゃん、すぅぅんごいお土産持って帰ってきてYO!」
あずさ「うぅん、結婚は律子さんに、先を越されちゃいそうですね~」
律子「あんたたち……」
律子「……」
律子「……ばかっ……」
伊織「お説教は、帰ってから聞くわ」
……。
旅立ちの日には、ロー村の常連が盛大に見送りをしました。
伊織「行ってらっしゃい、レジ打ちはこの伊織ちゃんが完璧にやっておくから安心しなさい!」
プチピーマン「ボク、開店以来、毎日通ってました!」
やよい「もやし炒めたくさん食べてきてくださいねー!」ガルーン!
律子「みんな……」スゥゥゥ……
律子「……世界の果てまで行ってきM@S!」ビシィッ
そして、シンデレラは遠い地にある、王子様のいるお城へと向かいました。
亜美「律ちゃん、すぅぅんごいお土産持って帰ってきてYO!」
あずさ「うぅん、結婚は律子さんに、先を越されちゃいそうですね~」
律子「あんたたち……」
律子「……」
律子「……ばかっ……」
伊織「お説教は、帰ってから聞くわ」
……。
旅立ちの日には、ロー村の常連が盛大に見送りをしました。
伊織「行ってらっしゃい、レジ打ちはこの伊織ちゃんが完璧にやっておくから安心しなさい!」
プチピーマン「ボク、開店以来、毎日通ってました!」
やよい「もやし炒めたくさん食べてきてくださいねー!」ガルーン!
律子「みんな……」スゥゥゥ……
律子「……世界の果てまで行ってきM@S!」ビシィッ
そして、シンデレラは遠い地にある、王子様のいるお城へと向かいました。
5: 2012/07/10(火) 00:13:18.65 ID:/kXo4UO20
シンデレラは野を越え、山を越え、歩を進めます。
レンタルの馬車を借りると高いので、経費削減で徒歩にすることにしました。
律子「はぁ……はぁ……城って本当に遠いわね……」
律子「あ~も~運動不足のせいか、ふくらはぎパンパンよ~!」
道の途中、小さな牧場を見かけました。
牛吉「も~」
律子「ちょっと、ここで休憩させてもらいましょう……」
響「はいさーい! 自分、ここの牧場主。完璧なトップブリーダー。よろしくね!」
律子「デミタスコーヒーください」
……。
響「えっ、シンデレラは今からお城へ行くのか?」
律子「そうだけど……何か問題が?」
響「うん、何でも~城への道の途中で恐い恐~い魔女がいるらしいぞ」
律子「魔女……?」
響「何でも、聞いたことのないすっごく恐ろしい呪文を唱えるそうなんだ……うぅ~……」
レンタルの馬車を借りると高いので、経費削減で徒歩にすることにしました。
律子「はぁ……はぁ……城って本当に遠いわね……」
律子「あ~も~運動不足のせいか、ふくらはぎパンパンよ~!」
道の途中、小さな牧場を見かけました。
牛吉「も~」
律子「ちょっと、ここで休憩させてもらいましょう……」
響「はいさーい! 自分、ここの牧場主。完璧なトップブリーダー。よろしくね!」
律子「デミタスコーヒーください」
……。
響「えっ、シンデレラは今からお城へ行くのか?」
律子「そうだけど……何か問題が?」
響「うん、何でも~城への道の途中で恐い恐~い魔女がいるらしいぞ」
律子「魔女……?」
響「何でも、聞いたことのないすっごく恐ろしい呪文を唱えるそうなんだ……うぅ~……」
9: 2012/07/10(火) 00:28:56.34 ID:/kXo4UO20
シンデレラは、一抹の不安を胸に残しながら先へ先へと進みます。
律子「ぃよっし! いっちょ気合い入れますか!」キュッ!
エビフライをキュッと結び、シンデレラは走り出しました。
ネイルのお手入れはいつもの3倍です。
……。
律子「あった! あれがお城……さすがスケールが違うわ……」タッタッタ
大きな大きなお城が、シンデレラの目の前に見えました。
もうすぐ辿り着く……と、その時……
ボキッ!
律子「うわっわ!」グラッ
なんと、ヒールが折れてしまったのです。
律子「おぅっふ!」バシャーン!
更に運の悪いことに、転んだ拍子に水たまりにダーイビーングしてしまいました。
律子「ぃよっし! いっちょ気合い入れますか!」キュッ!
エビフライをキュッと結び、シンデレラは走り出しました。
ネイルのお手入れはいつもの3倍です。
……。
律子「あった! あれがお城……さすがスケールが違うわ……」タッタッタ
大きな大きなお城が、シンデレラの目の前に見えました。
もうすぐ辿り着く……と、その時……
ボキッ!
律子「うわっわ!」グラッ
なんと、ヒールが折れてしまったのです。
律子「おぅっふ!」バシャーン!
更に運の悪いことに、転んだ拍子に水たまりにダーイビーングしてしまいました。
10: 2012/07/10(火) 00:36:34.75 ID:/kXo4UO20
律子「う、うわわわわ。ドレスが泥だらけじゃない……」
律子「みんなにせっかく用意してもらったのに……! どうしましょう……!」
律子「……」グスン
律子「……!」ブンブン
律子「いえ、それでも行くのよ!」タッタッタ
……。
ヘロヘロプリンセスはなんとか現場到着しました。
だけど……
律子「ちょ、ちょっと! ここに、ちゃんと招待状があるでしょう?!」
番兵「そんな汚らしい格好で城に入れるわけないだろう! 帰った帰った!」
番兵「それに何だ、そのエビフライは。ソースがついてるじゃないか」
律子「こ、これは泥よ!」
番兵「ソースだろうが、泥だろうが、もうちょっと立派な格好をしてから来るんだな」
律子「……!」
王子様までもう一歩というところで、シンデレラは門前払いを受けてしまいました。
律子「みんなにせっかく用意してもらったのに……! どうしましょう……!」
律子「……」グスン
律子「……!」ブンブン
律子「いえ、それでも行くのよ!」タッタッタ
……。
ヘロヘロプリンセスはなんとか現場到着しました。
だけど……
律子「ちょ、ちょっと! ここに、ちゃんと招待状があるでしょう?!」
番兵「そんな汚らしい格好で城に入れるわけないだろう! 帰った帰った!」
番兵「それに何だ、そのエビフライは。ソースがついてるじゃないか」
律子「こ、これは泥よ!」
番兵「ソースだろうが、泥だろうが、もうちょっと立派な格好をしてから来るんだな」
律子「……!」
王子様までもう一歩というところで、シンデレラは門前払いを受けてしまいました。
13: 2012/07/10(火) 00:47:06.91 ID:/kXo4UO20
律子「あぁ~……どうしましょう……ここに川なんか無いし……!」タッタッタ
律子「仕立てやに行こうにも、もうお金が……」タッタッタ
律子「もしかして、万事休す……?」ジワッ……
鬼の目にも涙。
シンデレラの瞳には涙が溜まってきました。ペロペロ。
と、その時、どこからか声がしました。
──泣くのはおよし、シンデレラ。
律子「えっ、だれ、どうして私の名前を……」キョロキョロ
──ずっとあなたを見ていた。私は……
律子「あなたは……もしかして魔女?」
──いいえ、私は……。
若林「私は神です」
神(既婚)が現れました。
※なお、実在している声優の若林直美さんとは一切関係がありません。
律子「仕立てやに行こうにも、もうお金が……」タッタッタ
律子「もしかして、万事休す……?」ジワッ……
鬼の目にも涙。
シンデレラの瞳には涙が溜まってきました。ペロペロ。
と、その時、どこからか声がしました。
──泣くのはおよし、シンデレラ。
律子「えっ、だれ、どうして私の名前を……」キョロキョロ
──ずっとあなたを見ていた。私は……
律子「あなたは……もしかして魔女?」
──いいえ、私は……。
若林「私は神です」
神(既婚)が現れました。
※なお、実在している声優の若林直美さんとは一切関係がありません。
15: 2012/07/10(火) 00:59:43.58 ID:/kXo4UO20
律子「神って……私とそっくりじゃない」
若林「いやー、律っちゃんはつらい事があっても、いつも笑顔でがんばる良い子、うん」
律子「……でも、せっかく皆が支えてくれたのに己の不注意で」
若林「だいじょぶだいじょぶー、わたしが舞踏会へ行かせてあげるから」
律子「えっ」
若林「えっと、ではまず畑からスペパププ、川で毒ヒュンテュラ、野原でボルボレを捕ってきてちょうだい」
……。
言われるがままに、シンデレラは動物を捕獲してきました。
律子「これでいいんですか?」
若林「バッチリ、それじゃ魔法をかけてあげるわよー」
若林「……」ブツブツブツ
神(既婚)は聞いたこともないような恐ろしい呪文を唱え始めました。
若林「…ッ…!」
若林「わふー!」 カッ……!
若林「いやー、律っちゃんはつらい事があっても、いつも笑顔でがんばる良い子、うん」
律子「……でも、せっかく皆が支えてくれたのに己の不注意で」
若林「だいじょぶだいじょぶー、わたしが舞踏会へ行かせてあげるから」
律子「えっ」
若林「えっと、ではまず畑からスペパププ、川で毒ヒュンテュラ、野原でボルボレを捕ってきてちょうだい」
……。
言われるがままに、シンデレラは動物を捕獲してきました。
律子「これでいいんですか?」
若林「バッチリ、それじゃ魔法をかけてあげるわよー」
若林「……」ブツブツブツ
神(既婚)は聞いたこともないような恐ろしい呪文を唱え始めました。
若林「…ッ…!」
若林「わふー!」 カッ……!
19: 2012/07/10(火) 01:11:53.41 ID:/kXo4UO20
すると、なんということでしょう。
動物たちは動物たちは黄金の馬車に代わりました。
律子「す、すごい。これが変身の呪文……! そういえば千早の呪文と似てるわ……」
若林「さぁ、もう時間がないわ。これに乗って行ってちょうだい」
律子「で、でもこんなボロボロの格好じゃ」
若林「ふっふっふ、よく見てみなさい」スッ
シンデレラは神(既婚)の用意した鏡で、自分の姿を見てみると……
律子「えっ……」
ドレスはピカピカになり……
律子「す、すごい、髪型も……」
おめでとう、シンデレラはノンフライ律っちゃんに進化した!
若林「この魔法は12時までしか続かないから、それを忘れないでちょうだい」
若林「いい? だけど私はあなた、信じればだれでも魔法は使える。 それを覚えておいて」
若林「……若林直美役の秋月律子でした!」スッ
神(既婚)は律子の目の前から揺れる蜃気楼のように消えてしまいました。
なお、実在している声優の若林直美さんとは一切関係がありません。
動物たちは動物たちは黄金の馬車に代わりました。
律子「す、すごい。これが変身の呪文……! そういえば千早の呪文と似てるわ……」
若林「さぁ、もう時間がないわ。これに乗って行ってちょうだい」
律子「で、でもこんなボロボロの格好じゃ」
若林「ふっふっふ、よく見てみなさい」スッ
シンデレラは神(既婚)の用意した鏡で、自分の姿を見てみると……
律子「えっ……」
ドレスはピカピカになり……
律子「す、すごい、髪型も……」
おめでとう、シンデレラはノンフライ律っちゃんに進化した!
若林「この魔法は12時までしか続かないから、それを忘れないでちょうだい」
若林「いい? だけど私はあなた、信じればだれでも魔法は使える。 それを覚えておいて」
若林「……若林直美役の秋月律子でした!」スッ
神(既婚)は律子の目の前から揺れる蜃気楼のように消えてしまいました。
なお、実在している声優の若林直美さんとは一切関係がありません。
22: 2012/07/10(火) 01:25:48.25 ID:/kXo4UO20
お城の大広間には美しいドレスを着た未来のお姫様候補がオーディションを受けていました。
春香「私は天海春香ですっ!いぇぃ! 1日3回お尻から血がでちゃいますっ!」
春香「えっ事故アピールですか? 人を奈落に落としちゃったことが……」
審査員「名前呼ばれなかった人は帰っていいよ」
春香「そ、そんなぁ~」
……。
真美「真美ですぅ→」
審査員「名前呼ばれなかった人は帰っていいよ」
真美「えっ出番これだけ?! 亜美ずるい~!」ブーブー
オーディションは熾烈を極めていました。
そこへ……
馬「ひひぃーん!」パカラッパカラッ
黄金の馬車に乗ったシンデレラが大広間へ現れたのです。
律子「ち、遅刻してすいません! まだエントリーしていますか!」
高木「あれは……」ティン!
ティン……ティンティンティンティン……ティンティン!
誰もがシンデレラのカワイイ姿にティン!と来ました
春香「私は天海春香ですっ!いぇぃ! 1日3回お尻から血がでちゃいますっ!」
春香「えっ事故アピールですか? 人を奈落に落としちゃったことが……」
審査員「名前呼ばれなかった人は帰っていいよ」
春香「そ、そんなぁ~」
……。
真美「真美ですぅ→」
審査員「名前呼ばれなかった人は帰っていいよ」
真美「えっ出番これだけ?! 亜美ずるい~!」ブーブー
オーディションは熾烈を極めていました。
そこへ……
馬「ひひぃーん!」パカラッパカラッ
黄金の馬車に乗ったシンデレラが大広間へ現れたのです。
律子「ち、遅刻してすいません! まだエントリーしていますか!」
高木「あれは……」ティン!
ティン……ティンティンティンティン……ティンティン!
誰もがシンデレラのカワイイ姿にティン!と来ました
25: 2012/07/10(火) 01:38:18.22 ID:/kXo4UO20
律子「あ、領収書切ってください」スタッ
馬車「」バリッ
律子「えっと、どうすれば」キョロキョロ
審査員「ひ、ひとまずここに座ってください」
律子「……順番待ちかぁ」ドサッ
赤羽根P「こんにちは、あなたも王子へ求婚を?」
律子「あっ、あなたは……赤羽根・ニコラス・ケンジさん……」
赤羽根P「……オウ、イエィ……イェイイェイ……。って、どうしてその名前を……」
律子「わわっ、何でもないです、そっかそっか気づいてないのか……」
赤羽根P「ははっ、城にこんなに活気があるのは久々だなぁ」
律子「貴族にも、あなたみたいな人がいるんですね……てっきり私、恐い人ばかりかと」
馬車「」バリッ
律子「えっと、どうすれば」キョロキョロ
審査員「ひ、ひとまずここに座ってください」
律子「……順番待ちかぁ」ドサッ
赤羽根P「こんにちは、あなたも王子へ求婚を?」
律子「あっ、あなたは……赤羽根・ニコラス・ケンジさん……」
赤羽根P「……オウ、イエィ……イェイイェイ……。って、どうしてその名前を……」
律子「わわっ、何でもないです、そっかそっか気づいてないのか……」
赤羽根P「ははっ、城にこんなに活気があるのは久々だなぁ」
律子「貴族にも、あなたみたいな人がいるんですね……てっきり私、恐い人ばかりかと」
29: 2012/07/10(火) 01:54:31.37 ID:/kXo4UO20
赤羽根P「色々な人種がいますからね、一人一人、違った個性を持っている。」
律子「私は生まれながらに平民ですから、ちょっとカルチャーショック受けてます」
赤羽根P「やはり、お城の生活っていうのは憧れますか」
律子「えぇ、子供の頃から甘~~い夢をもっていましたから」
赤羽根P「へぇ」
律子「でも、最近は現実の方が忙しくて忙しくて。おちおち夢なんて見てらんないですよ」
赤羽根P「……オーディションに受かったら、貴族の生活が待っていますね」
律子「……いえ、それも悪くないかなって思ったんですけれど」
赤羽根P「えっ」
律子「私、受かったら王子に直談判します。この国の経営方針を」ドサッ
赤羽根P「こ、これは……す、すごい書類の量ですね……」
律子「この国は無駄が多すぎます。階級での規制を取りはらって積極的に品物は流通させたほうが……」ブツブツ
律子「私は生まれながらに平民ですから、ちょっとカルチャーショック受けてます」
赤羽根P「やはり、お城の生活っていうのは憧れますか」
律子「えぇ、子供の頃から甘~~い夢をもっていましたから」
赤羽根P「へぇ」
律子「でも、最近は現実の方が忙しくて忙しくて。おちおち夢なんて見てらんないですよ」
赤羽根P「……オーディションに受かったら、貴族の生活が待っていますね」
律子「……いえ、それも悪くないかなって思ったんですけれど」
赤羽根P「えっ」
律子「私、受かったら王子に直談判します。この国の経営方針を」ドサッ
赤羽根P「こ、これは……す、すごい書類の量ですね……」
律子「この国は無駄が多すぎます。階級での規制を取りはらって積極的に品物は流通させたほうが……」ブツブツ
32: 2012/07/10(火) 02:10:17.30 ID:/kXo4UO20
赤羽根P「もしかして……故郷へ帰るつもりですか?」
律子「えぇ」
赤羽根P「もし結婚できたら、城で一生豪遊も……」
律子「ふふっ、結末は知らないほうが、どんなエンディングかわからない方が面白いじゃないですか」
赤羽根P「……」
律子「それに私には、もう家族がいますから。みんな曲者で苦労しますけどね」
赤羽根P「家族……?」
律子「……マチのほっとステーションです」ニコッ
赤羽根P「?」
律子「それにしても王子様も平民から婚約者を選ぶなんて随分と変わりものですねぇ」
赤羽根P「あー……それなんですけど……」
赤羽根P「俺の提案なんです。王子はいまいち自信が無く、宰相の言いなりで……」
律子「もしかして、この国の独占も……」
赤羽根P「……これで王子も少しは変わってくれるといいんですけどね」
律子「えぇ」
赤羽根P「もし結婚できたら、城で一生豪遊も……」
律子「ふふっ、結末は知らないほうが、どんなエンディングかわからない方が面白いじゃないですか」
赤羽根P「……」
律子「それに私には、もう家族がいますから。みんな曲者で苦労しますけどね」
赤羽根P「家族……?」
律子「……マチのほっとステーションです」ニコッ
赤羽根P「?」
律子「それにしても王子様も平民から婚約者を選ぶなんて随分と変わりものですねぇ」
赤羽根P「あー……それなんですけど……」
赤羽根P「俺の提案なんです。王子はいまいち自信が無く、宰相の言いなりで……」
律子「もしかして、この国の独占も……」
赤羽根P「……これで王子も少しは変わってくれるといいんですけどね」
33: 2012/07/10(火) 02:19:22.36 ID:/kXo4UO20
赤羽根P「とても気の優しい方なんですが、いまいち……その……女々しいというか……」
律子「なるほど、ま、ちょっとは話の通じそうで安心しました」
律子「いざとなったら、ゲンコツの一発でもかまそうと思ってたんですけど」ニヤリ
赤羽根P「はは……」
──ぎゃおおおおおおん!
律子「えっ」
──や、やっぱり無理ですよぉ~! ボクがけ、結婚なんてぇ~!
律子「今のは……」
赤羽根P「……王子です」
律子「はーはー……」
……。
えっと、エントリーナンバー4番の方、出番でーす。
律子「……まだかしら、あと十五分しか……」チラッチラッ
律子「なるほど、ま、ちょっとは話の通じそうで安心しました」
律子「いざとなったら、ゲンコツの一発でもかまそうと思ってたんですけど」ニヤリ
赤羽根P「はは……」
──ぎゃおおおおおおん!
律子「えっ」
──や、やっぱり無理ですよぉ~! ボクがけ、結婚なんてぇ~!
律子「今のは……」
赤羽根P「……王子です」
律子「はーはー……」
……。
えっと、エントリーナンバー4番の方、出番でーす。
律子「……まだかしら、あと十五分しか……」チラッチラッ
35: 2012/07/10(火) 02:31:53.16 ID:/kXo4UO20
エントリーナンバー5番の方、出番でーす
律子「私は6番、ま、間に合うかしら。うぅ、緊張してきたぁ。……ちょっとトイレへ……」カチコチ
翔太「お手洗いはここを曲がって先へ行ったところだよー」
涼「うぅ~漏れちゃう漏れちゃう!」タッタッタ
律子「えっ……ちょ、ちょ、ちょっと! あんた待ちなさい!」
涼「えっ」
律子「そこ男子トイレよ? 間違えてるわ」
涼「あ、あの……! うっ、その……!」
律子「いくら急いでるからって、年頃の女性が男子トイレで用を足すのはどうかと思う」
涼「うっう……!」ジタバタ
律子「まぁ、余計なお節介かも知れないけれどね……身なりを見るにあなた貴族でしょ。しっかりしないとダメよ」
涼「わ、わかりました……! だからもう……!」ジバタバタ
律子「私は6番、ま、間に合うかしら。うぅ、緊張してきたぁ。……ちょっとトイレへ……」カチコチ
翔太「お手洗いはここを曲がって先へ行ったところだよー」
涼「うぅ~漏れちゃう漏れちゃう!」タッタッタ
律子「えっ……ちょ、ちょ、ちょっと! あんた待ちなさい!」
涼「えっ」
律子「そこ男子トイレよ? 間違えてるわ」
涼「あ、あの……! うっ、その……!」
律子「いくら急いでるからって、年頃の女性が男子トイレで用を足すのはどうかと思う」
涼「うっう……!」ジタバタ
律子「まぁ、余計なお節介かも知れないけれどね……身なりを見るにあなた貴族でしょ。しっかりしないとダメよ」
涼「わ、わかりました……! だからもう……!」ジバタバタ
37: 2012/07/10(火) 02:43:50.86 ID:/kXo4UO20
──エントリーナンバー6番の方、どこにいますかー!
律子「! う、うわっ! 私の出番じゃないっ!」ダッ
涼「あっ!」ドンッ……!
律子「きゃっ……」カシャーン
涼「ぎゃおっ……」
涼「……あっ……」ジワッ……
シンデレラはぶつかった拍子にガラスのメガネを落としてしまいました。
律子「メガネメガネ……メガネメガネ……見えない……」ウロウロ……
──エントリナンバー6番の方ー! 早く来ないと失格ですよー!
律子「……う、うわっし、仕方ない! このまま行くしかないわ!」スタッ
律子「引き留めて悪かったわ! それじゃぁね~!」フラフラッ
涼「……」
涼「……」
涼(気の強い女の人ってステキかも知れない……)
おやおや、王子様はズボンに染みいってくる温かさを、恋の温もりと勘違いしてしまったようですね。
律子「! う、うわっ! 私の出番じゃないっ!」ダッ
涼「あっ!」ドンッ……!
律子「きゃっ……」カシャーン
涼「ぎゃおっ……」
涼「……あっ……」ジワッ……
シンデレラはぶつかった拍子にガラスのメガネを落としてしまいました。
律子「メガネメガネ……メガネメガネ……見えない……」ウロウロ……
──エントリナンバー6番の方ー! 早く来ないと失格ですよー!
律子「……う、うわっし、仕方ない! このまま行くしかないわ!」スタッ
律子「引き留めて悪かったわ! それじゃぁね~!」フラフラッ
涼「……」
涼「……」
涼(気の強い女の人ってステキかも知れない……)
おやおや、王子様はズボンに染みいってくる温かさを、恋の温もりと勘違いしてしまったようですね。
39: 2012/07/10(火) 02:54:44.95 ID:/kXo4UO20
律子「ひ、広間はどこよ~?」フラッフラッ
ド近眼のシンデレラは会場へ向かって長い長い廊下を、おぼつかない足取りで進みます。
律子「あ、あった……! ぼんやりだけど扉が見えるわ……!」フラッフラッ
──それでは6番の方が来ないので……。
律子「ちょ、ちょっと待ったぁー!」バタンッ!
シンデレラは扉を勢いよく開けました。
審査員「……!」
律子「待たせて申し訳ありません! 私だけの特等席は……」
シーン……。
審査員「し……」
律子「し?」
審査員「侵入者がいるぞ! なんだその汚い身なりは!」
律子「えっ……あっああああっ……! しまったぁぁ……!」
なんということでしょう、十二時が過ぎてしまい、
シンデレラの魔法はとけてしまったのです。
ド近眼のシンデレラは会場へ向かって長い長い廊下を、おぼつかない足取りで進みます。
律子「あ、あった……! ぼんやりだけど扉が見えるわ……!」フラッフラッ
──それでは6番の方が来ないので……。
律子「ちょ、ちょっと待ったぁー!」バタンッ!
シンデレラは扉を勢いよく開けました。
審査員「……!」
律子「待たせて申し訳ありません! 私だけの特等席は……」
シーン……。
審査員「し……」
律子「し?」
審査員「侵入者がいるぞ! なんだその汚い身なりは!」
律子「えっ……あっああああっ……! しまったぁぁ……!」
なんということでしょう、十二時が過ぎてしまい、
シンデレラの魔法はとけてしまったのです。
42: 2012/07/10(火) 03:06:05.81 ID:/kXo4UO20
審査員「つまみだせ!」
律子「ま、まままま待ってくださいっ! 異議あり! 私は6番の……」
番兵「嘘をつけ! お前なんてせいぜいADだ!見切れてるんだよ!」ガシッ
律子「ちょ、ちょっと、そ、そうだ、まずは実力を試させてくださ……!」
番兵「俺は強引な番兵! 城の外へ戻す!」
……。
番兵「くにへかえるんだな」ポーイ
律子「わわっ……」ズサー
バタンッ
律子「……そんな……」
律子「あはは……ま、そうよね……私なんて全然かわいくないし……スタイルも悪いし……」
律子「どうせ……ダメだったわよね……ちょっとノンフライになったからって調子乗って……」
律子「……」
律子「せっかく、みんなが買ってくれたドレスだったのに……」
律子「私のせいだ……! 私の不注意で……!」グッ……
律子「ま、まままま待ってくださいっ! 異議あり! 私は6番の……」
番兵「嘘をつけ! お前なんてせいぜいADだ!見切れてるんだよ!」ガシッ
律子「ちょ、ちょっと、そ、そうだ、まずは実力を試させてくださ……!」
番兵「俺は強引な番兵! 城の外へ戻す!」
……。
番兵「くにへかえるんだな」ポーイ
律子「わわっ……」ズサー
バタンッ
律子「……そんな……」
律子「あはは……ま、そうよね……私なんて全然かわいくないし……スタイルも悪いし……」
律子「どうせ……ダメだったわよね……ちょっとノンフライになったからって調子乗って……」
律子「……」
律子「せっかく、みんなが買ってくれたドレスだったのに……」
律子「私のせいだ……! 私の不注意で……!」グッ……
45: 2012/07/10(火) 03:18:17.15 ID:/kXo4UO20
亜美「あれぇ~、ゴージャスセレブプリンがいつのまにか棚から無くなってるYO あずさお姉ちゃん知らない?」
あずさ「し、知らないわ~。きっと神隠しに会ったのよ~」
ティロリロリーン♪
伊織「はぁい、いらっしゃいませぇ~。立ち読みはこの伊織ちゃんが許さないんだからね」カチカチ
律子「……伊織、お客さんをまず見る、それと……レジ打ち間違えてる」
伊織「り、律子! 随分遅かったじゃないの」
あずさ「あらあら~、律子さぁん、お帰りなさい~」
亜美「んでんで! 律っちゃん! 結果はDo-dai!?」
律子「……」
律子「あはは! 多分ダメだったわ! 分析不足だったみたい」
亜美「えっ……」
律子「それと、私、ちょっと体調悪いみたいで、数日だけ休ませてちょうだい」
あずさ「り、律子さぁん、何かあったんですかぁ?」
律子「長旅で疲れただけよ。あ、その間、伊織が代理店長ね」バタンッ
伊織「……?」
あずさ「し、知らないわ~。きっと神隠しに会ったのよ~」
ティロリロリーン♪
伊織「はぁい、いらっしゃいませぇ~。立ち読みはこの伊織ちゃんが許さないんだからね」カチカチ
律子「……伊織、お客さんをまず見る、それと……レジ打ち間違えてる」
伊織「り、律子! 随分遅かったじゃないの」
あずさ「あらあら~、律子さぁん、お帰りなさい~」
亜美「んでんで! 律っちゃん! 結果はDo-dai!?」
律子「……」
律子「あはは! 多分ダメだったわ! 分析不足だったみたい」
亜美「えっ……」
律子「それと、私、ちょっと体調悪いみたいで、数日だけ休ませてちょうだい」
あずさ「り、律子さぁん、何かあったんですかぁ?」
律子「長旅で疲れただけよ。あ、その間、伊織が代理店長ね」バタンッ
伊織「……?」
47: 2012/07/10(火) 03:33:34.84 ID:/kXo4UO20
シンデレラは、それ以来事務室に引き籠ってしまいました。
雪歩「あ、あの……うまい棒入荷に来ましたぁ……」
伊織「はい、はい、御苦労さま。って全部チョコ味じゃない」
雪歩「今日も律子さんはお休みですか? もう1週間になりますけど……」
亜美「う、うん、最近はあんまりご飯も食べてないっぽいし……」
伊織「仕事64%、眼鏡23%、昼ご飯9%、お金3%、乙女1%の成分表の律子が、引き籠るなんて……」
あずさ「あらあら~……(悲壮)」
……。
亜美「律ちゅわ~ん、ポジティブにいこーよー」コンコンッ
伊織「律子、七彩ボタンの事は気にしなくていいから……」
あずさ「そうですよ~」
……。
律子「あんた達が気にしてなくても……私が気にするのよ……」
律子「父親の形見……私にとっては、このお店……きっと同じくらい大切なもの……」
シンデレラは、己にとても厳しい人でした
りっちゃん、頑張れ(願望)
雪歩「あ、あの……うまい棒入荷に来ましたぁ……」
伊織「はい、はい、御苦労さま。って全部チョコ味じゃない」
雪歩「今日も律子さんはお休みですか? もう1週間になりますけど……」
亜美「う、うん、最近はあんまりご飯も食べてないっぽいし……」
伊織「仕事64%、眼鏡23%、昼ご飯9%、お金3%、乙女1%の成分表の律子が、引き籠るなんて……」
あずさ「あらあら~……(悲壮)」
……。
亜美「律ちゅわ~ん、ポジティブにいこーよー」コンコンッ
伊織「律子、七彩ボタンの事は気にしなくていいから……」
あずさ「そうですよ~」
……。
律子「あんた達が気にしてなくても……私が気にするのよ……」
律子「父親の形見……私にとっては、このお店……きっと同じくらい大切なもの……」
シンデレラは、己にとても厳しい人でした
りっちゃん、頑張れ(願望)
50: 2012/07/10(火) 03:42:53.23 ID:/kXo4UO20
伊織「……律子が休業している今、私たちでお店を回すしかないわ」
亜美「う、うん! メチャ頑張ろYO!」
伊織「えぇ、もう少女じゃないって、驚かせてあげましょうよ!」
あずさ「……」
亜美「スデに一人少女じゃないお方がいるけど……」
伊織「細かいことはいいのよ」
3姉妹は、それから、それはもう必氏に働きました。
ティロリロリーン♪
伊織「にひひっ、いらっしゃいませぇ~!(猫かぶりスマイル)」
真「あれれ、今日は名誉店長いないのかなぁ」
あずさ「ごめんなさい~、お休みでして~」
真「そっか……残念だなぁ……」
常連の人は、律子を心配して毎日のように通ってくれました。
しかし……ある日のこと……
亜美「う、うん! メチャ頑張ろYO!」
伊織「えぇ、もう少女じゃないって、驚かせてあげましょうよ!」
あずさ「……」
亜美「スデに一人少女じゃないお方がいるけど……」
伊織「細かいことはいいのよ」
3姉妹は、それから、それはもう必氏に働きました。
ティロリロリーン♪
伊織「にひひっ、いらっしゃいませぇ~!(猫かぶりスマイル)」
真「あれれ、今日は名誉店長いないのかなぁ」
あずさ「ごめんなさい~、お休みでして~」
真「そっか……残念だなぁ……」
常連の人は、律子を心配して毎日のように通ってくれました。
しかし……ある日のこと……
54: 2012/07/10(火) 03:55:05.52 ID:/kXo4UO20
亜美「いおり~ん! 大変だYO! メチャヤバいYO! ドビックリだYO!」
伊織「な、なによ」ビクッ
亜美「き、貴族が審査に来てるっ! 商品隠さないと!」
伊織「は、はぁ?! いつも来る日は決まってるじゃない! な、何で抜き打ちで来るのよ!」
あずさ「あらあら~! あらあら~!(混乱)」
……。
黒井「ウィ、王子、よく見ていたまえ。これが弱者の巣だ」
涼「あ、あの……宰相さん、今日は用件が違うハズじゃ……」オロオロ
黒井「ノン、奴らはゴキブリ同然だ。反乱分子は、気づいた時に叩かばならんのだよ」
伊織「な、何しに来たのよ……。ちゃんと衛生基準法も経営法も守ってるわ……」
黒井「おやぁ~、本当にそうかな? 前々からここじゃ何やら怪しい噂を聞いているが」
黒井「何でも、歌声が聞こえるとか、奴隷をかくまってるとかいう噂をなぁ~~~」
伊織「……!」
伊織「な、なによ」ビクッ
亜美「き、貴族が審査に来てるっ! 商品隠さないと!」
伊織「は、はぁ?! いつも来る日は決まってるじゃない! な、何で抜き打ちで来るのよ!」
あずさ「あらあら~! あらあら~!(混乱)」
……。
黒井「ウィ、王子、よく見ていたまえ。これが弱者の巣だ」
涼「あ、あの……宰相さん、今日は用件が違うハズじゃ……」オロオロ
黒井「ノン、奴らはゴキブリ同然だ。反乱分子は、気づいた時に叩かばならんのだよ」
伊織「な、何しに来たのよ……。ちゃんと衛生基準法も経営法も守ってるわ……」
黒井「おやぁ~、本当にそうかな? 前々からここじゃ何やら怪しい噂を聞いているが」
黒井「何でも、歌声が聞こえるとか、奴隷をかくまってるとかいう噂をなぁ~~~」
伊織「……!」
55: 2012/07/10(火) 04:05:55.93 ID:/kXo4UO20
黒井「さぁ、店を捜索しろ! いけ! 強引な番兵! 違法品を押収しろ!」
番兵「はい!」ダッダッダ
あずさ「や、やめてください~」オロオロ
赤羽根P「ま、待ってください。これは違法じゃないんですか」
黒井「力こそパワー、所詮、人は圧倒的な権力には逆らえないのだよ」
亜美「ま、まずいよ……うまい棒を押収されたら……」
村人「お、おいあんたたちふざけた真似してんじゃ……」
黒井「おやぁ、今何やらおかしなセリフが聞こえたが」
黒井「お前も、国の外へとリストラするかね」
村人「ひっ……!」ガクッ
リストラ……それは氏よりも恐ろしい刑でした。
黒井「そこで黙ってみてればいい」
伊織「こ、こんなの晒しあげじゃない……」
番兵「はい!」ダッダッダ
あずさ「や、やめてください~」オロオロ
赤羽根P「ま、待ってください。これは違法じゃないんですか」
黒井「力こそパワー、所詮、人は圧倒的な権力には逆らえないのだよ」
亜美「ま、まずいよ……うまい棒を押収されたら……」
村人「お、おいあんたたちふざけた真似してんじゃ……」
黒井「おやぁ、今何やらおかしなセリフが聞こえたが」
黒井「お前も、国の外へとリストラするかね」
村人「ひっ……!」ガクッ
リストラ……それは氏よりも恐ろしい刑でした。
黒井「そこで黙ってみてればいい」
伊織「こ、こんなの晒しあげじゃない……」
57: 2012/07/10(火) 04:22:13.44 ID:/kXo4UO20
番兵「宰相殿、うまい棒が見つかりました!」
黒井「……この店を即刻潰すことにする」ニヤリッ
伊織「!!! ちょ、ちょっといくらなんでも……!」
村人「……」
雪歩「……」
雪歩「ま、待ってくださぁい! そんなのダメですぅ!」
黒井「む?」
雪歩「それは私のうまい棒です! 罰は私が受けますから、お店だけは残してくださぁい!」
伊織「……雪歩は黙ってて!」
やよい「……」
やよい「そ、そうですよ! 潰すなんてぜぇ~ったいにダメですぅ!」
黒井「貴様たちは奴隷だな……」ニヤリ
やよい「うっうー! ここまできたら、もう血ぃみんと、おさまらんですよ!!!」
伊織「腕っぷしのやよい……!」
黒井「……この店を即刻潰すことにする」ニヤリッ
伊織「!!! ちょ、ちょっといくらなんでも……!」
村人「……」
雪歩「……」
雪歩「ま、待ってくださぁい! そんなのダメですぅ!」
黒井「む?」
雪歩「それは私のうまい棒です! 罰は私が受けますから、お店だけは残してくださぁい!」
伊織「……雪歩は黙ってて!」
やよい「……」
やよい「そ、そうですよ! 潰すなんてぜぇ~ったいにダメですぅ!」
黒井「貴様たちは奴隷だな……」ニヤリ
やよい「うっうー! ここまできたら、もう血ぃみんと、おさまらんですよ!!!」
伊織「腕っぷしのやよい……!」
59: 2012/07/10(火) 04:31:39.26 ID:/kXo4UO20
やよい「腕相撲ならぜぇ~ったいに負けないんだからぁー!」
黒井「……」
黒井「クク、皆の者、よぉく見ておくといい。貴族に逆らったものがどういう末路を迎えるのか!」
真「み、みんな! このお店にはいっぱいお世話になっただろ! な、なんとかしないと……」
村人「……」
村人「あと一歩、勇気が出ない」
真「……!」
プチピーマン「……ふざけるなっ!」
伊織「プチピーマンさん……!」
プチピーマン「お前がいくら村人からあらゆるものを奪っても、絶対に奪えないものがあるんだ!」
黒井「フン、村人の絆とでもいいたいのか」
プチピーマン「あぁ、そうだ。なぜならこのロー村の中心にあるこの店は……」
プチピーマン「商品だけを売ってるんじゃない……」
プチピーマン「笑顔と心を売ってるんだよぉぉぉおおお!!!」
黒井「……」
黒井「クク、皆の者、よぉく見ておくといい。貴族に逆らったものがどういう末路を迎えるのか!」
真「み、みんな! このお店にはいっぱいお世話になっただろ! な、なんとかしないと……」
村人「……」
村人「あと一歩、勇気が出ない」
真「……!」
プチピーマン「……ふざけるなっ!」
伊織「プチピーマンさん……!」
プチピーマン「お前がいくら村人からあらゆるものを奪っても、絶対に奪えないものがあるんだ!」
黒井「フン、村人の絆とでもいいたいのか」
プチピーマン「あぁ、そうだ。なぜならこのロー村の中心にあるこの店は……」
プチピーマン「商品だけを売ってるんじゃない……」
プチピーマン「笑顔と心を売ってるんだよぉぉぉおおお!!!」
61: 2012/07/10(火) 04:43:10.43 ID:/kXo4UO20
──よおぉぉぉおおお……!
涼「……」ジワッ……
王子に染みわたったものは、尿ではなくほんの少しの勇気でした。
涼(これが、本当に悪い人たちなの……?)
スタスタ……。
黒井「もう戯言はいい! 捕えろ!」
──ちょっと待った。
黒井「だれだ?!」
律子「はぁ……店の前での騒音は近所迷惑なのでおやめください……」スタスタ
伊織「り……」
プチピーマン「律子さぁん!」
律子「おちおち、部屋でプランBも練ってられないわ」
伊織「あ、あんたショック受けて寝込んでたんじゃ……」
律子「私がそう何日も何日も無益なことしてるわけないでしょ」
涼(あれ、あの人どこかで……?)
涼「……」ジワッ……
王子に染みわたったものは、尿ではなくほんの少しの勇気でした。
涼(これが、本当に悪い人たちなの……?)
スタスタ……。
黒井「もう戯言はいい! 捕えろ!」
──ちょっと待った。
黒井「だれだ?!」
律子「はぁ……店の前での騒音は近所迷惑なのでおやめください……」スタスタ
伊織「り……」
プチピーマン「律子さぁん!」
律子「おちおち、部屋でプランBも練ってられないわ」
伊織「あ、あんたショック受けて寝込んでたんじゃ……」
律子「私がそう何日も何日も無益なことしてるわけないでしょ」
涼(あれ、あの人どこかで……?)
62: 2012/07/10(火) 04:54:47.71 ID:/kXo4UO20
黒井「貴様はだれだ?」
律子「……」
律子「私がこの店の責任者です」
黒井「ほぉ、そうか、そうか。では、貴様が主犯格か」
律子「……」
律子「……」
律子(ヤバイ……意気込んで出てきたはいいけど何も解決策を考えて来なかったわ……)
律子(万事休すってとこね)
律子(このままじゃ、暴動が起きるかも。無駄な血は見たくないわ)
律子「……これは私が全部計画したことです。他の子たちは無理やり働かせていただけ」
伊織「えっ……」
律子「この店は、私のワンマン経営の超ブラック企業なんです」
黒井「なにぃ……」
律子「……」
律子「私がこの店の責任者です」
黒井「ほぉ、そうか、そうか。では、貴様が主犯格か」
律子「……」
律子「……」
律子(ヤバイ……意気込んで出てきたはいいけど何も解決策を考えて来なかったわ……)
律子(万事休すってとこね)
律子(このままじゃ、暴動が起きるかも。無駄な血は見たくないわ)
律子「……これは私が全部計画したことです。他の子たちは無理やり働かせていただけ」
伊織「えっ……」
律子「この店は、私のワンマン経営の超ブラック企業なんです」
黒井「なにぃ……」
63: 2012/07/10(火) 05:04:34.21 ID:/kXo4UO20
律子「村人たちもただ騙していただけ」
律子「だから……他の皆は見逃して……」
──ふふっ、律子らしくない苦しい言い逃れね
律子「えっ……」
千早「あまりにいいお店だったから、リピーターとして来てしまったわ」
律子「ち、ちはや……」
千早「あおいいいいつるうううううう」
黒井「! き、貴様! それは歌……!」
千早「えぇ、あなたたちはある歌の存在を恐れてる、だから禁止した」
千早「……律子、今のあなたなら魔法がつかえる」
律子「へっ?」
千早「さぁ、今こそ変身の呪文を!」
律子「……」
律子「……」
律子「えっ、まさかこの大観衆の前で唱えるの」
律子「だから……他の皆は見逃して……」
──ふふっ、律子らしくない苦しい言い逃れね
律子「えっ……」
千早「あまりにいいお店だったから、リピーターとして来てしまったわ」
律子「ち、ちはや……」
千早「あおいいいいつるうううううう」
黒井「! き、貴様! それは歌……!」
千早「えぇ、あなたたちはある歌の存在を恐れてる、だから禁止した」
千早「……律子、今のあなたなら魔法がつかえる」
律子「へっ?」
千早「さぁ、今こそ変身の呪文を!」
律子「……」
律子「……」
律子「えっ、まさかこの大観衆の前で唱えるの」
65: 2012/07/10(火) 05:08:20.78 ID:/kXo4UO20
千早「これしかないわ! そうしないと、きっと争いが起こる」
村人「なんだなんだ……?」
律子「し、失敗したらどうするのよ~!」
千早「大丈夫、信じればきっと使える」
律子「……」
千早「さぁ」
律子「わ、わかったわよ……」
律子「……わふぅ……」
千早「もっと大きな声で」
律子「……わふー」
千早「も っ と ! 」
律子「……!」グッ
律子「 わ ふ ー ! ! !」
村人「なんだなんだ……?」
律子「し、失敗したらどうするのよ~!」
千早「大丈夫、信じればきっと使える」
律子「……」
千早「さぁ」
律子「わ、わかったわよ……」
律子「……わふぅ……」
千早「もっと大きな声で」
律子「……わふー」
千早「も っ と ! 」
律子「……!」グッ
律子「 わ ふ ー ! ! !」
67: 2012/07/10(火) 05:18:41.30 ID:/kXo4UO20
黒井「……」
村人「……」
──わふー……
──ふー……
シーン……
律子「……氏にたい……」カァァ……
シンデレラが魔法を唱えると……
律子「……」
パァァァァ……!
律子「あ、こ、これは……」
シンデレラの服装がピカピカのドレスになり、今度は七彩に光り輝き始めました。
律子「な、何だか……不思議な気分……ワクワクしてきたわ」
涼「あ、あの人は……!」
涼「この落し物のメガネの持ち主だ……」
涼「国中を探し回っても、度が合う人はいなかったのに……!」
村人「……」
──わふー……
──ふー……
シーン……
律子「……氏にたい……」カァァ……
シンデレラが魔法を唱えると……
律子「……」
パァァァァ……!
律子「あ、こ、これは……」
シンデレラの服装がピカピカのドレスになり、今度は七彩に光り輝き始めました。
律子「な、何だか……不思議な気分……ワクワクしてきたわ」
涼「あ、あの人は……!」
涼「この落し物のメガネの持ち主だ……」
涼「国中を探し回っても、度が合う人はいなかったのに……!」
69: 2012/07/10(火) 05:25:10.48 ID:/kXo4UO20
千早「頭に浮かんだ呪文があるはず、それこそ今、最も必要な魔法……歌よ」
律子「……」スッ
シンデレラはマイクをかざしました。
律子「La...LaLa...LaLaLaLaLa....♪」
黒井「い、今すぐあの娘を捕えろ!」
番兵「りょ、了解!」
赤羽根P「待ってください!」ガシッ
番兵「くっ、離せ」
赤羽根P「このまま……!」
赤羽根P「とぅどぅけさせてくださいっ!!!」
律子「無意識、いつもあなーたーをみてーるーの♪」
村人「……」ピクッ
律子「気づいて、すぐに落ちつきたくなーる♪」
村人「な、なんだこの気分は……」
律子「……」スッ
シンデレラはマイクをかざしました。
律子「La...LaLa...LaLaLaLaLa....♪」
黒井「い、今すぐあの娘を捕えろ!」
番兵「りょ、了解!」
赤羽根P「待ってください!」ガシッ
番兵「くっ、離せ」
赤羽根P「このまま……!」
赤羽根P「とぅどぅけさせてくださいっ!!!」
律子「無意識、いつもあなーたーをみてーるーの♪」
村人「……」ピクッ
律子「気づいて、すぐに落ちつきたくなーる♪」
村人「な、なんだこの気分は……」
70: 2012/07/10(火) 05:36:11.17 ID:/kXo4UO20
律子「話せばー話題つ・きないくらいにー♪」
雪歩「な、何だろう……こんな気持ち……初めて……」プルプル
律子「楽しくー二人の~時間過ごせる♪」
やよい「体がもとめれぅ……!」プルプル
律子「ああ~~どうしてわ~たし~♪」
村人「自然と笑顔に……」プルプル
黒井「な、何だ……何が起こっている……」
律子「心構えーなしではー♪」
律子(たくさんの人が、私だけを見てる、私の歌を聞いてる)
律子「あーえーなーいーのー♪」
律子(これって、何だかずっと子供の頃から憧れてた……)
──お姫様みたい。
律子「いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい!」
村人「いっぱいっぱいいっぱいいっぱいwwwwwwwwww」
黒井「?!」
雪歩「な、何だろう……こんな気持ち……初めて……」プルプル
律子「楽しくー二人の~時間過ごせる♪」
やよい「体がもとめれぅ……!」プルプル
律子「ああ~~どうしてわ~たし~♪」
村人「自然と笑顔に……」プルプル
黒井「な、何だ……何が起こっている……」
律子「心構えーなしではー♪」
律子(たくさんの人が、私だけを見てる、私の歌を聞いてる)
律子「あーえーなーいーのー♪」
律子(これって、何だかずっと子供の頃から憧れてた……)
──お姫様みたい。
律子「いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい!」
村人「いっぱいっぱいいっぱいいっぱいwwwwwwwwww」
黒井「?!」
73: 2012/07/10(火) 05:42:38.11 ID:/kXo4UO20
律子「いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい! 聞かせてほしい!」
村人「いっぱいっぱいいっぱいいっぱいwwwwwwwwww」
黒井「い、今すぐやめさせるんだ!」
番兵「……」
黒井「どうした! 動け!」
番兵「すいません、な、なんだか……」プルプルプル……!
黒井「なに?!」
律子「そう、ぜったい ぜったい ぜったい ぜったい ぜったい!」
番兵「ぜったい ぜったい ぜったい ぜったいwwwwwwwwwwwwwww」
黒井「バカな……あの強引さに定評がある番兵までが……」
千早「そう、律子、これこそ……全ての人の心をひとつにする魔法よ」
律子「うん、ぜったい ぜったい ぜったい ぜったい!」
千早「ぜったい ぜったい ぜったい ぜったいwwwwwwwwwww」
村人「いっぱいっぱいいっぱいいっぱいwwwwwwwwww」
黒井「い、今すぐやめさせるんだ!」
番兵「……」
黒井「どうした! 動け!」
番兵「すいません、な、なんだか……」プルプルプル……!
黒井「なに?!」
律子「そう、ぜったい ぜったい ぜったい ぜったい ぜったい!」
番兵「ぜったい ぜったい ぜったい ぜったいwwwwwwwwwwwwwww」
黒井「バカな……あの強引さに定評がある番兵までが……」
千早「そう、律子、これこそ……全ての人の心をひとつにする魔法よ」
律子「うん、ぜったい ぜったい ぜったい ぜったい!」
千早「ぜったい ぜったい ぜったい ぜったいwwwwwwwwwww」
76: 2012/07/10(火) 05:50:11.31 ID:/kXo4UO20
ワァアアアア……!
……。
あずさ「りつこさぁん……輝いてるわぁ~……」ウルッ
伊織「あずさ、亜美、売れ残りのサイリウム全部持ってきなさい!」
亜美「えっ、どうするのさ……」
伊織「にひひっ、そんなのトーゼン、ばらまくのよ!」
……。
ロー村が緑の蛍光色で輝き始めました。
遠い遠い城からもその光が見えるくらい、それは眩しい光だったそうな。
律子「みんなぁーもっと大きな声でー!」
亜美「イェェェイ!!! 騒ぎまくるぜぃー!」ブンブン!
律子「パーフェクトなーけいかーくーでーきーてるのー♪」
黒井「く、くそ……!」プルプルプル
黒井「この私が……断じてぇ……!」プルプルプル……
律子「ねぇ、いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい!」
黒井「いっぱいっぱいいっぱいいっぱいwwwwwwwwww」
……。
あずさ「りつこさぁん……輝いてるわぁ~……」ウルッ
伊織「あずさ、亜美、売れ残りのサイリウム全部持ってきなさい!」
亜美「えっ、どうするのさ……」
伊織「にひひっ、そんなのトーゼン、ばらまくのよ!」
……。
ロー村が緑の蛍光色で輝き始めました。
遠い遠い城からもその光が見えるくらい、それは眩しい光だったそうな。
律子「みんなぁーもっと大きな声でー!」
亜美「イェェェイ!!! 騒ぎまくるぜぃー!」ブンブン!
律子「パーフェクトなーけいかーくーでーきーてるのー♪」
黒井「く、くそ……!」プルプルプル
黒井「この私が……断じてぇ……!」プルプルプル……
律子「ねぇ、いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい!」
黒井「いっぱいっぱいいっぱいいっぱいwwwwwwwwww」
79: 2012/07/10(火) 05:56:21.91 ID:/kXo4UO20
律子「きこえなーーーい!」
ワァァアア……!
律子「そう、ぜったい ぜったい ぜったい ぜったい!」
一同「ぜったい ぜったい ぜったい ぜったいwwwwwwwwwwwwww」
……。
涼「あの、赤羽根さん」
赤羽根P「はい」
涼「ボクの国で……こんな光景、こんな笑顔が見られるなんて、思ってませんでした」
律子「さぁーみんなも一緒にー!」
律子「そう、いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい!」
ワァァアア……!
律子「そう、ぜったい ぜったい ぜったい ぜったい!」
一同「ぜったい ぜったい ぜったい ぜったいwwwwwwwwwwwwww」
……。
涼「あの、赤羽根さん」
赤羽根P「はい」
涼「ボクの国で……こんな光景、こんな笑顔が見られるなんて、思ってませんでした」
律子「さぁーみんなも一緒にー!」
律子「そう、いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい!」
81: 2012/07/10(火) 06:08:21.22 ID:/kXo4UO20
ワァアアア……!
律子「……」チラッ
律子「らすとすぱーとー」タッタッタ
涼「えっ」
律子(やれやれ、あの人が王子なんて思ってなかったわ)
律子(世話が焼けそうねぇ)
律子(ま、先のことなんてどうなるかわからないわね)
律子「……」チラッ
律子「らすとすぱーとー」タッタッタ
涼「えっ」
律子(やれやれ、あの人が王子なんて思ってなかったわ)
律子(世話が焼けそうねぇ)
律子(ま、先のことなんてどうなるかわからないわね)
84: 2012/07/10(火) 06:15:01.68 ID:/kXo4UO20
律子「うん、ぜったい ぜったい ぜったい ぜったい。 好きだと思う!」タッタッタ!
一同「ぜったい ぜったい ぜったい ぜったい wwwwwwwwww」
律子「……」ピタッ
涼「えっ」
シンデレラは王子の目の前へ立ち止って、メガネを手に取り……。
律子「うん、ちょっとだけ探ってみよう」
ガラスのメガネをつけるとピッタリと目元に収まりました。
赤羽根P「ま、まさかあの人が王子の捜していた……!」
赤羽根P「……!」
赤羽根P「今すぐ視力検査を、視力検査をお願いします!」
律子「私のメガネ、好き? 嫌い?」ニコッ
涼「……」
涼「す……!」
真「好きだあああああああ!!」
こうして、階級はなくなり、ロー村はまちのホットステーションとして、いっぱいいっぱい栄えたとさ。
めでたしめでたし
一同「ぜったい ぜったい ぜったい ぜったい wwwwwwwwww」
律子「……」ピタッ
涼「えっ」
シンデレラは王子の目の前へ立ち止って、メガネを手に取り……。
律子「うん、ちょっとだけ探ってみよう」
ガラスのメガネをつけるとピッタリと目元に収まりました。
赤羽根P「ま、まさかあの人が王子の捜していた……!」
赤羽根P「……!」
赤羽根P「今すぐ視力検査を、視力検査をお願いします!」
律子「私のメガネ、好き? 嫌い?」ニコッ
涼「……」
涼「す……!」
真「好きだあああああああ!!」
こうして、階級はなくなり、ロー村はまちのホットステーションとして、いっぱいいっぱい栄えたとさ。
めでたしめでたし
85: 2012/07/10(火) 06:22:07.80 ID:/kXo4UO20
……。
あずさ「うふふ~めでたしめでたし」
亜美「うぅ~……感動スタペクタルタルだよぅ……」ズビッ
あずさ「亜美ちゃん亜美ちゃん、鼻水鼻水」
亜美「あずさお姉ちゃん、今度はこの絵本をね……」
律子「コラー! 亜美、あずささん、もう収録の時間ですよ! 遊んでないで準備するっ!」
あずさ「あらあら~、ご、ごめんなさい~」
亜美「この絵本のシンデレラによく似てるけど……」
律子「はい? なぁ~に言ってるのよ、もうすぐ竜宮小町の大事なライブだから、ビシビシ鍛えてあげるわ」
亜美「やっぱり、こっちのりっちゃんは鬼だYO!」
あずさ「うふふ~、そうねぇ、うふふ~」
……パタンッ……
おしまい
あずさ「うふふ~めでたしめでたし」
亜美「うぅ~……感動スタペクタルタルだよぅ……」ズビッ
あずさ「亜美ちゃん亜美ちゃん、鼻水鼻水」
亜美「あずさお姉ちゃん、今度はこの絵本をね……」
律子「コラー! 亜美、あずささん、もう収録の時間ですよ! 遊んでないで準備するっ!」
あずさ「あらあら~、ご、ごめんなさい~」
亜美「この絵本のシンデレラによく似てるけど……」
律子「はい? なぁ~に言ってるのよ、もうすぐ竜宮小町の大事なライブだから、ビシビシ鍛えてあげるわ」
亜美「やっぱり、こっちのりっちゃんは鬼だYO!」
あずさ「うふふ~、そうねぇ、うふふ~」
……パタンッ……
おしまい
87: 2012/07/10(火) 06:29:42.90 ID:/kXo4UO20
ティロリロリーン♪
美希「おにぎりくださいなの」
律子「はい。80ゲイツになります」
美希「ロー村のおにぎりは最高なの! おにぎり波ぁ~!」
律子「磯臭っ」
─友情出演 星井美希──
こんな時間まで、
読んでくれた方、支援してくれた人本当にありがとうございました。
美希「おにぎりくださいなの」
律子「はい。80ゲイツになります」
美希「ロー村のおにぎりは最高なの! おにぎり波ぁ~!」
律子「磯臭っ」
─友情出演 星井美希──
こんな時間まで、
読んでくれた方、支援してくれた人本当にありがとうございました。
88: 2012/07/10(火) 06:33:22.02
美希www
小ネタ満載で面白かった。
乙
小ネタ満載で面白かった。
乙
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります