1: 2012/07/12(木) 21:01:39.75 ID:RY/2icJ10
律子「勝手に殺さないの。床に倒れてはいるけど息はあるわ」
春香「…律子さん、これって鼻血じゃないですか?」
律子「…本当ね。それでもって手元には……いかがわしい表紙の、薄い本…」
貴音「つまりこれは……読んでいるうちに興奮して卒倒した、と」
律子「…小鳥さん…朝っぱらから全く……」
春香「とりあえず、念のため救急車を……」
亜美「果たしてそーでしょうか?」
春香「!?」
貴音「!?」
春香「…律子さん、これって鼻血じゃないですか?」
律子「…本当ね。それでもって手元には……いかがわしい表紙の、薄い本…」
貴音「つまりこれは……読んでいるうちに興奮して卒倒した、と」
律子「…小鳥さん…朝っぱらから全く……」
春香「とりあえず、念のため救急車を……」
亜美「果たしてそーでしょうか?」
春香「!?」
貴音「!?」
4: 2012/07/12(木) 21:04:15.31 ID:RY/2icJ10
律子「え?果たしても何も、見ればそうだって分かるでしょ……」
真美「いや違うね……デカい事件の匂いがプンプンする」
律子「何言ってるのよ……」
亜美「まだここで話を終わらせるわけにはいかないんだよ、律っちゃん……久しぶりに双子が主役を張れるんだよ!」
真美「その通り!この殺人事件……美人双子探偵の真美達が」
亜美真美「「33レス持たせてみせる!!!」」
10: 2012/07/12(木) 21:08:57.71 ID:RY/2icJ10
亜美「まずはこのうつ伏せになっている氏体を調べないとね」ゴロン
律子「ちょっと、勝手に動かしちゃ……だから氏体じゃないって」
真美「まあまあ見ていてくださいな秋月さん。彼女ああ見えて捜査の腕は確かです」
律子「………」
亜美「……ふむふむ、氏因は顔面からの出血多量によるショック氏」ヌチャ
亜美「血もまだ固まっていないし氏体も温かい……周りに凶器になりそうなものは…?」
真美「……ん?亜美、足元になんかあるよ」
亜美「え?どこ?………これはッ!」
律子「どうしたのよ?」
真美「床に血で文字が書かれている……」
春香「文字…まさか…」
亜美「……ダイイングメッセージ…」
貴音「なんと…!」
律子「ちょっと、勝手に動かしちゃ……だから氏体じゃないって」
真美「まあまあ見ていてくださいな秋月さん。彼女ああ見えて捜査の腕は確かです」
律子「………」
亜美「……ふむふむ、氏因は顔面からの出血多量によるショック氏」ヌチャ
亜美「血もまだ固まっていないし氏体も温かい……周りに凶器になりそうなものは…?」
真美「……ん?亜美、足元になんかあるよ」
亜美「え?どこ?………これはッ!」
律子「どうしたのよ?」
真美「床に血で文字が書かれている……」
春香「文字…まさか…」
亜美「……ダイイングメッセージ…」
貴音「なんと…!」
14: 2012/07/12(木) 21:13:45.54 ID:RY/2icJ10
真美「なんて書いてあるの?」
亜美「どれどれ……だいぶ崩れた字だけど、一応読めるね」
"4 щ ト シ щ ト"
真美「…………うーん…」
亜美「…何かの暗号かな?」
律子「何か意味があるのかしら?」
春香「さあ……」
亜美「ていうか、2つ目と5つ目のマークなに?変なの」
律子「たぶんロシア語に使われてる文字だと思うけど…」
亜美「へー。とりあえず、捜査を続行します」
真美「頼んだよ、亜美君」
18: 2012/07/12(木) 21:19:04.66 ID:RY/2icJ10
貴音「意外と本格的に調べるのですね」
真美「ちなみに聞いておきますが、この中で事務所に最初に来たのは?」
春香「わ、私です…刑事さん」
真美「その時の状況を聞いておきましょうか」
春香「じょ、状況ですか?えっと……私がここに来たのは40分ほど前でした」
真美「! ……ふむ、それで?」
律子「春香が空気に飲まれているわね」
春香「でも、事務所に入る前にトイレに立ち寄ったんです。……お菓子も持ってきてたんですけど」
春香「流石にトイレには…って思って、事務所の玄関の前においておきました」
真美「なるほど。それで?」
22: 2012/07/12(木) 21:23:45.60 ID:RY/2icJ10
春香「戻ってきたときにはなぜかカゴがなくて、誰かが持って入ったのかな?と思ってドアを開けると律子さんと貴音さんがいました」
春香「……そのときには、小鳥さんはすでに……」
律子「……何?春香、私たちを疑ってるの?」
春香「いやいや、別にそういうわけじゃ……というか鼻血出して倒れただけなんですよね!?」
律子「そうよ」
貴音「お言葉ですが、我々がここに来たときに小鳥嬢はすでにこの有様でした」
真美「……よーく分かりましたよ」
真美「犯人はこの中にいる!!!!」
「「「!!!???」」」
23: 2012/07/12(木) 21:27:32.72
!?
24: 2012/07/12(木) 21:27:51.38
俺「!!?」
25: 2012/07/12(木) 21:28:31.84
お。俺じゃねえよ!
27: 2012/07/12(木) 21:29:35.63 ID:RY/2icJ10
真美「……はるるん。トイレに行ってから戻ってくるまではどのくらい?」
春香「えっと、10分くらいだったかな……」
真美「つまり律っちゃんとお姫ちんは、はるるんが戻ってくる前…少なくとも今から30分前にはここにいたわけだね」
律子「…まあ、そうなるわね」
真美「さっき亜美が言ってたけど、ピヨちゃんの血はまだ固まっていない…血の状態を見るに氏亡推定時刻はちょうど30分から40分ほど前……」
貴音「医者の家庭だけあって、説得力があるような気がします」
律子「小鳥さんは氏んでないわよ」
真美「つまり、ここにいる3人とも犯行が可能ってわけだぁーッ!!!!」
真美「すなわち誰かが『ウソ』をついているッッッ!!!」
春香「な、なんですって!!」
律子「春香、乗らなくていいの」
32: 2012/07/12(木) 21:35:40.80 ID:RY/2icJ10
亜美「! これは……真美刑事!真美刑事ぃぃぃいい!!!」
真美「どうしたね亜美探偵!!!」
亜美「テーブルの上のカゴに……こんなものが!!」
春香「あ、私のカゴ……!」
真美「これは…真っ赤な液体のついたビン!?」
亜美「…はるるんよぉ……アンタやっちまったなぁ」
春香「わ、私!?」
亜美「おおかた……『リボンを取ったら見た目がかぶるから邪魔になった』とかが動機なんだろう?」
亜美「トイレに行っていたなんてウソで、朝一でやらしい本を読んでるピヨちゃんに嫌気が差したんだ」
亜美「『こんな下衆な女が私と似ているだなんて、許せない……!頃すしかない!』ってね」
亜美「だからこのビンを使ってピヨちゃんの顔面を一発ガツンとやった。違うかい?」
貴音「春香………」
春香「わ、私何もしてないよ!誤解だよ、亜美!」
35: 2012/07/12(木) 21:42:27.90 ID:RY/2icJ10
春香「それにっ!もし私がやったとして、あの血の量だったら普通返り血が飛んでくるはずだよ!?」
貴音「鼻血は返り血というのでしょうか」
律子「…確かに、とくに汚れた様子はないわね」
貴音「そうですね」
亜美「………リボンさ」
春香「えっ?」
亜美「アンタの頭についてるリボン…今日は真っ赤なのを選んだんだね。なぜだい?」
春香「こ、これはただの気分で……」
亜美「ビンをリボンにくくりつけて、ブンブン振り回した勢いで殴りつけたんじゃないのかい?」
亜美「リボンに返り血がついても、最初から真っ赤なリボンなら目立たない…そうだろ?」
春香「だ、だから違うって………!」
37: 2012/07/12(木) 21:48:15.70 ID:RY/2icJ10
真美「…………」
真美「ビンについてるこれ……血にしては色が薄い。しかも匂いもほのかに甘い………」
真美「ペロッ……これは!?」
亜美「真美!?」
真美「ラズベリージャムだ!おいし→!」テーレッテレー
──────
春香「だから言ったじゃない……階段でこけたときに間違ってこぼしちゃっただけだよ…」
亜美「ごめんねはるるん」
春香「クッキーにつけて食べたらおいしいから、あとで皆で食べようね」ナデナデ
亜美「うん!」
律子「春香は無実だったってわけね。当然だけど」
貴音「安心いたしました」
真美「しかし……だとすると、ピヨちゃんを頃したのは一体……」
律子「だから氏んでないわよ」
38: 2012/07/12(木) 21:53:29.61 ID:RY/2icJ10
真美「では、律っちゃんさんとお姫ちんさんに質問します」
律子「はいはい」
真美「先ほどはるるんさんが『トイレから戻ってきたらカゴがなかった』といいました」
真美「結局そのカゴは事務所の中にあったんですが…心当たりは?」
律子「ないわ。私と貴音は一緒に来たけど、ドアの前には何も置いてなかった」
貴音「律子嬢の言うとおりです」
真美「そうですか……なるほど…ふむ」
律子「まだこの小芝居続けるの?」
亜美「真美、今何レス目?」
真美「11レス目」
亜美「まだまだ粘るよ」
真美「OK!」
春香「レス?」
39: 2012/07/12(木) 21:57:15.53 ID:RY/2icJ10
真美「ではさっきの話をまとめると……」
真美「犯行当時、事務所にはこの3人以外に人がいたということですかな?」
律子「まあ、それはあるかもしれないわね。事務所の中に春香のカゴを運び入れた人間がいるってことですもの」
貴音「しかし、今はまだ早い時間です。こんな朝早くに事務所に来る人物は限られるのでは」
春香「いつも早いのは、プロデューサーさんか社長あたりだと思うけど……」
真美「よし。亜美君、念のため社長室の調査を」
亜美「あいさー」タッタッ
律子「ちょっと、勝手に入ったら怒られるわよ!」
真美「……ま」
真美「二人が本当のことを話しているって保証もないんだけどね………」ニヤリ
律子「……今度は私たち?いいわよ、好きに調べて。どうせ何も出てこないから」
貴音「私たち互いが証人です」
真美「口裏あわせなんてのも、やろうと思えばできるんだよ。お二人さん」
真美「犯行当時、事務所にはこの3人以外に人がいたということですかな?」
律子「まあ、それはあるかもしれないわね。事務所の中に春香のカゴを運び入れた人間がいるってことですもの」
貴音「しかし、今はまだ早い時間です。こんな朝早くに事務所に来る人物は限られるのでは」
春香「いつも早いのは、プロデューサーさんか社長あたりだと思うけど……」
真美「よし。亜美君、念のため社長室の調査を」
亜美「あいさー」タッタッ
律子「ちょっと、勝手に入ったら怒られるわよ!」
真美「……ま」
真美「二人が本当のことを話しているって保証もないんだけどね………」ニヤリ
律子「……今度は私たち?いいわよ、好きに調べて。どうせ何も出てこないから」
貴音「私たち互いが証人です」
真美「口裏あわせなんてのも、やろうと思えばできるんだよ。お二人さん」
41: 2012/07/12(木) 22:02:40.14 ID:RY/2icJ10
真美「まあ、律っちゃんたちはとりあえず置いといて……兄ちゃんのデスクも調べておこうか」ガサゴソ
律子「ちょっとダメよ!大事な書類もあるかもしれないのに」
真美「何かあるかなー……?」ガサゴソ
春香「真美、怒られるよ……あれ?昨日湯呑片付け忘れてたのかな…」
真美「…うわぁっ!?」ガタン
律子「!?」
貴音「どうしたのです!?」
真美「な………む……///」
春香「どうしたの?その引き出しに何かあるの?」
春香「……うわぁ…///」
律子「………大量の同人誌……しかもR18の……」
貴音「何とも名状しがたい光景ですね」
43: 2012/07/12(木) 22:08:40.87 ID:RY/2icJ10
真美「」
律子「探偵さんには刺激が強すぎたかしら。春香、読んでないでしまいなさい」
春香「ふぁいっ!?で、でも、どうしてプロデューサーさんの机にこんなにたくさん」
貴音「殿方である以上、仕方のないことではあるかと思いますが」
律子「貴音、あなた随分冷静ね」
貴音「私は18歳以上なので」
律子「…そう」
ガチャ
亜美「真美ー!社長室に…どうしたの?」
真美「いや……大丈夫………///」
律子「プロデューサーの引き出しに真美や亜美が見てはいけない本が一杯あったの」
亜美「それってえOちぃ本ってこと?」
律子「……そうよ、わかったら見に来るな」
46: 2012/07/12(木) 22:12:33.63 ID:RY/2icJ10
真美「………ゴホン!うん……で、でもコレで謎がとかちつくされてきたよーな気がする」
春香「ホント!?」
律子「謎も何も、最初から分かってるんだけど」
真美「犯人は兄ちゃんかもしれない!!」
「「「!!!???」」」
貴音「真美、何故そう思ったのです?」
真美「だって、引き出しの中にこんなに一杯本があったらさ」
真美「ピヨちゃんが持ってるのもそこに入ってた奴だって考えるのが普通じゃない?」
春香「……言われてみれば…」
真美「つまり、その本はもともと兄ちゃんのだったってワケ」
律子「あまり考えたくはないけど…否定はできないわね」
真美「朝一番に事務所に来た兄ちゃんは、仕事の準備を進めるピヨちゃんに後ろからこっそり…」
真美「このエOチな本でバァンと殴りつけた!!」
47: 2012/07/12(木) 22:16:09.63 ID:RY/2icJ10
真美「そしてピヨちゃんは衝撃のあまり鼻血吹いて失神……」
律子「どうしてそんな薄い本で殴るの?それに後ろから殴って鼻血が出るの?」
真美「後ろから顔面を殴ったんだよー。そしてそのまま逃走したのだ………」
亜美「兄ちゃん朝来てたの?」
真美「間違いないよ」
貴音「どこにそのような証拠が?」
真美「これさ!」
律子「……湯呑?何でプロデューサーの机に」
真美「はるるん、触ってごらん」
春香「う、うん……」スッ
春香「! あ、温かい……!」
律子「どうしてそんな薄い本で殴るの?それに後ろから殴って鼻血が出るの?」
真美「後ろから顔面を殴ったんだよー。そしてそのまま逃走したのだ………」
亜美「兄ちゃん朝来てたの?」
真美「間違いないよ」
貴音「どこにそのような証拠が?」
真美「これさ!」
律子「……湯呑?何でプロデューサーの机に」
真美「はるるん、触ってごらん」
春香「う、うん……」スッ
春香「! あ、温かい……!」
48: 2012/07/12(木) 22:20:22.08 ID:RY/2icJ10
真美「そう、それこそさっきまでここに兄ちゃんがいた動かぬ証拠……」
律子「小鳥さんが飲むためにそこに置いただけじゃないの?自分の机がグチャグチャで場所がないから」
亜美「で、でも何で兄ちゃんはそんなことを!?」
真美「そんなの決まってるよ………」
真美「気絶したところをおそうつも」
律子「いい加減にしなさい!」コツン
真美「いったあい!」
律子「さっきから好き勝手言いたい放題ね。人に罪をなすりつけて楽しい?」
真美「そういうつもりじゃないよ~。ただ、どうしてピヨちゃんが倒れてるのか色々考えてただけで……」
律子「プロデューサーなら今朝私の携帯に電話があって、今日は体調が悪いから病院に寄って午後から出勤って連絡があったの」
亜美「そうだったんだ」
春香「来たら、この大量の本について説明してもらわないといけませんね///」パラパラ
貴音「春香、読んでいないで早くしまうのです」
50: 2012/07/12(木) 22:25:09.46 ID:RY/2icJ10
亜美「ねえ真美、そのお茶のことなんだけどさ………」
真美「なに?」
亜美「…社長室にもあったよ。あったかかった」
真美「!?」
律子「社長がいるの?なら話を聞けば」
亜美「ううん、社長はいなかった」
真美「……そうか…謎は深まるばかり…」
亜美「でも、しばらくしたら帰ってくるんじゃないかな?その時に聞いてみよーよ」
真美「そだね」
律子「…小鳥さんが倒れてる原因はとっくに分かってるんだけどね」
真美「それがホントかどうかわかんないから調べてるんじゃーん」
貴音「しかし、気になるのはこのだいいんぐめっせーじです」
亜美「4 щ ト シ щ ト 、か……いったい何の意味があるんだろう」
51: 2012/07/12(木) 22:29:45.63 ID:RY/2icJ10
律子「…たしかに、コレばっかりは不思議ね。小鳥さんが書いたとしたら、そもそもどういう意図で残したのか……」
亜美「ちなみに、この変な文字なんて読むの?」
律子「『シャー』よ」
真美「よんしゃーとししゃーと…?」
貴音「………これでは分かりませんね」
春香「…この文字、よく見ると英数字のⅲっぽくないですか?」
貴音「……言われてみれば」
律子「そうかしら」
真美「だとして、どう読めばいいの?」
春香「待って。し、さん、と、しさんと………」
亜美「しさん……」
律子「……しさん…」
貴音「………資産と、資産と…!」
亜美「ちなみに、この変な文字なんて読むの?」
律子「『シャー』よ」
真美「よんしゃーとししゃーと…?」
貴音「………これでは分かりませんね」
春香「…この文字、よく見ると英数字のⅲっぽくないですか?」
貴音「……言われてみれば」
律子「そうかしら」
真美「だとして、どう読めばいいの?」
春香「待って。し、さん、と、しさんと………」
亜美「しさん……」
律子「……しさん…」
貴音「………資産と、資産と…!」
53: 2012/07/12(木) 22:33:45.44 ID:RY/2icJ10
春香「……資産、ってことは……」
亜美「ウチで一番金持ちな、資産家の生まれ……」
真美「………」ゴクリ…
「「「いおりん……!!」」」
律子「いやいや。どうしてそこで伊織が出てくるのよ」
貴音「しかし、この伝言によると……」
律子「ちょっと読みが安直過ぎるんじゃないかしら?そんな簡単に結びつけちゃったら……」
真美「……ピヨちゃんはいおりんの財産を狙ってたんだ……」
律子「ほら始まった」
亜美「ウチで一番金持ちな、資産家の生まれ……」
真美「………」ゴクリ…
「「「いおりん……!!」」」
律子「いやいや。どうしてそこで伊織が出てくるのよ」
貴音「しかし、この伝言によると……」
律子「ちょっと読みが安直過ぎるんじゃないかしら?そんな簡単に結びつけちゃったら……」
真美「……ピヨちゃんはいおりんの財産を狙ってたんだ……」
律子「ほら始まった」
55: 2012/07/12(木) 22:37:51.45 ID:RY/2icJ10
真美「そう……ピヨちゃんは、表向きはアイドル事務所で働くただの事務員……」
真美「しかしなかなか結婚できないピヨちゃん」
真美「そこで考えた。男がダメなら女と結婚すればいいじゃない!」
律子「…………」
亜美「真美、頑張れ!あと12レス」
真美「あいよー」
真美「でもせっかくだから玉の輿がいい!」
真美「そこで目をつけたのがいおりんだったのだ……」
春香「禁断の愛って奴だね……」
真美「しかし財産目当てで言い寄られつづけたいおりんはうんざりして」
真美「耐え切れなくなった今朝のこと、ついに兄ちゃんのエOチな本でピヨちゃんを……!!」
律子「あーもしもし伊織?おはよう。寝てた?ごめんね起こして。ええ。いつも通り事務所で待ってるわ。じゃ」ピッ
真美「しかしなかなか結婚できないピヨちゃん」
真美「そこで考えた。男がダメなら女と結婚すればいいじゃない!」
律子「…………」
亜美「真美、頑張れ!あと12レス」
真美「あいよー」
真美「でもせっかくだから玉の輿がいい!」
真美「そこで目をつけたのがいおりんだったのだ……」
春香「禁断の愛って奴だね……」
真美「しかし財産目当てで言い寄られつづけたいおりんはうんざりして」
真美「耐え切れなくなった今朝のこと、ついに兄ちゃんのエOチな本でピヨちゃんを……!!」
律子「あーもしもし伊織?おはよう。寝てた?ごめんね起こして。ええ。いつも通り事務所で待ってるわ。じゃ」ピッ
56: 2012/07/12(木) 22:43:33.58 ID:RY/2icJ10
律子「はい、伊織の犯行じゃありませんでした。というか誰の犯行でもありません」
真美「ちぃっ」
律子「小鳥さんが伊織に言い寄るわけないし、わざわざプロデューサーのエOチな本で殴る必要もない。33点」
亜美「……となると、残った可能性は……」
ガチャ
高木「ふぅ……」
律子「社長!」
真美「奴だ!高木順二朗を捕まえろおおおおぉぉおぉぉ!!!」ダキィ
亜美「覚悟おおおおぉぉぉぉおお!!!!」ダキィ
高木「うわっ!何の騒ぎかね!?」
律子「二人とも!やめなさい!やめろッッ!!!!」
59: 2012/07/12(木) 22:50:03.77 ID:RY/2icJ10
高木「いや……ははは、びっくりしたよ」
律子「すみません……」
高木「気にすることはない。それで、私に聞きたいことって?」
真美「ピヨちゃんを頃したのは社長だろう!」バン
亜美「さっさと楽になっちまったほうがいいぜ?」
高木「いやいや……私はむしろ、鼻血を出して倒れた音無君のためにガーゼを買ってきたところだったのだよ」
亜美真美「「えっ、マジで?」」
春香「そうだったんですか?」
律子「ほらやっぱり。二人とも謝りなさい」
亜美「…ごめんなさい」
真美「…社長大好き」
高木「気にしてないよ。ははは」
律子「じゃあ、外のカゴを中に入れたのも社長ですか?」
高木「カゴ?あれのことかね?ああ、きっと天海君のだと思って中に入れておいたのだよ」
律子「…そうだったんですか」
律子「すみません……」
高木「気にすることはない。それで、私に聞きたいことって?」
真美「ピヨちゃんを頃したのは社長だろう!」バン
亜美「さっさと楽になっちまったほうがいいぜ?」
高木「いやいや……私はむしろ、鼻血を出して倒れた音無君のためにガーゼを買ってきたところだったのだよ」
亜美真美「「えっ、マジで?」」
春香「そうだったんですか?」
律子「ほらやっぱり。二人とも謝りなさい」
亜美「…ごめんなさい」
真美「…社長大好き」
高木「気にしてないよ。ははは」
律子「じゃあ、外のカゴを中に入れたのも社長ですか?」
高木「カゴ?あれのことかね?ああ、きっと天海君のだと思って中に入れておいたのだよ」
律子「…そうだったんですか」
64: 2012/07/12(木) 22:56:11.45 ID:RY/2icJ10
春香「…………」ソワソワ
貴音「……春香、どうしたのです。小鳥嬢の持っている、血まみれの同人誌に目が釘付けですよ」
春香「えっ!?べっべべ別に中身が気になるとか読んでみたいとかそういうつもりじゃ」
貴音「…………」
春香「ホントです!ホントですってば信じてくださ今だ!あっしまった足が滑ったぁ!!!」ドンガラガッシャーン
貴音「春香!大丈夫ですか!?」
春香「いっててて着地ミスった、じゃないうっかり小鳥さんの鼻血まみれ同人誌を両手にもってページを開いちゃったぁー!しまったぁー!」
律子「……………」
亜美「…………」
真美「…………」
春香「………?これ……」
春香「あっ!分かりましたよ!ダイイングメッセージの謎が!!」
69: 2012/07/12(木) 23:02:42.03 ID:RY/2icJ10
律子「えっ、分かったの!?じゃなくてそれしまいなさいよ!」
春香「いいですか!床に書かれた文字が読めなかったのは当然です!」
春香「なぜならこれは床にかかれたものではないからですよ!」
貴音「なんと…!」
真美「はるるん!真美たちの役割取らないでよ!」
春香「小鳥さんはこの本を読んで、興奮のあまり鼻血を出血大サービスしました」
春香「しかし高ぶる気持ちを抑えられなかった小鳥さんは、この本にその思いを託したんです」
高木「……つまり……」
春香「本当のメッセージはこの本の中にあります!!」バッ
真美「」
亜美「ひゃぁ///」
律子「春香ぁ!やめなさい春香ぁ!!」
70: 2012/07/12(木) 23:06:45.93 ID:RY/2icJ10
高木「……これは…」
春香「そう!高槻家にお泊りに来たプロデューサーさんが兄弟の寝ているところでやよいにいたずらする、それはもう過激なお話です///」
春香「兄弟にばれないように声を我慢するやよいの描写がもう………うわぁそんなとこまで?///」
高木「なるほど……」
貴音「春香……あなたは変わってしまったのですね……」
春香「でもほら、見てください!さっきの"4 ш ト シ ш ト"はここに書かれたものが反転して写ったもの」
春香「本物は…………こっちだったんです!!!!」
ヤ
ヨ
イ
ツ
ヨ
イ
貴音「やよいつよい……?」
74: 2012/07/12(木) 23:09:24.08
ぅゎ ゃょぃっょぃ
76: 2012/07/12(木) 23:10:11.65 ID:RY/2icJ10
春香「やよいつよい……やよいの可愛さと工口さに無限の可能性を感じた小鳥さんの、渾身の一言だったというわけです……」
貴音「…そうだったのですか……小鳥嬢、あなたという人は……っ!」
律子「…………何これ」
真美「……はるるんにいいところ取られちゃったね」
亜美「ねー」
小鳥「………ぅぅん……寝バック……」zzz…
亜美「あ、ピヨちゃん起きそう」
律子「一応病院に連れて行く必要があるのかしら?…小鳥さん、小鳥さん!大丈夫ですか?」
小鳥「……ん、律子さん……ここは…?」
律子「事務所ですよ。小鳥さん、鼻血出して倒れてたんです」
小鳥「鼻血………? まさか…!」バッ
80: 2012/07/12(木) 23:15:51.63 ID:RY/2icJ10
春香「…………」パラパラ
小鳥「」
小鳥「春香ちゃあああああああああああああん!!!!!!!!」
春香「分かってます!ちょっと待ってください!!」
小鳥「春香ちゃんは見ちゃダメぇぇぇえええ!!!!大事なものなのぉ!!」
春香「待ってください!もうすぐ出ます!!」パラパラ
小鳥「だからダメなのぉ!!!」
律子「小鳥さん。もしかして、これ全部あなたのですか?プロデューサーの机に入ってるのも……?」
小鳥「」ビクッ
85: 2012/07/12(木) 23:20:11.49 ID:RY/2icJ10
小鳥「……………あの………私の机に入りきらなくて…」
律子「…………」
小鳥「家に入りきらなくなったから、事務所の机にこっそり隠しておいたんですけど……それでも一杯になっちゃって…」
小鳥「プロデューサーさんの引き出しは1つ使ってなかったから、内緒で借りてたんです……」
律子「……あなたって人は…で?どうして倒れてたんです?」
小鳥「そ、それは…この本、昨日買ったばっかりで…どうしても楽しみで仕方なくて!」
小鳥「だから今朝、ゆっくりお茶を飲みながら楽しもうと……でも、朝一で読むには刺激が……ごめんなさ」ブバッ
律子「」
小鳥「」
春香「…………」ダッ
バタン
87: 2012/07/12(木) 23:24:45.49 ID:RY/2icJ10
律子「あっ!」
小鳥「!」ダッ
律子「小鳥さん!今走っちゃ体が………」
小鳥「春香ちゃあああぁぁぁぁん…………待ってええぇぇぇぇ………」
バタン
貴音「…………」
亜美「…………」
真美「…………」
律子「社長。今回の小鳥さんは減給処分モノだと思うんですが」
高木「……3ヶ月でいいかな。あと彼女を病院へ連れて行ってくれるかね」
律子「はい。プロデューサーと交換してきますね」
89: 2012/07/12(木) 23:29:27.44 ID:RY/2icJ10
真美「かくして事務員殺人事件は無事解決したのだった……」
亜美「あと2レス残ってるけど、どうするの?」
真美「………決まってるよ」
亜美「………だね」
亜美真美「「真犯人を捕まえる」」
亜美「それまでゆっくり待ってよう」
真美「それがいいね」
亜美「…………」
真美「…………」
亜美「…………」
真美「…………」
90: 2012/07/12(木) 23:33:17.70 ID:RY/2icJ10
──────
ガチャ
やよい「おはようございまーす!……あれ、どうして床にケチャップが?」
亜美「……やよいっち…」
真美「…………」
やよい「…ど、どうしたの………?」
亜美「お前を可愛い罪で逮捕する!!!!」
真美「ついでに工口工口罪の疑いもある!!!」
やよい「え、えぇっ!?何言ってるの二人とも!?」
亜美「お前のせいで、お前のせいでっ!」
真美「今朝は大変だったんだぞー!!捕まえろー!!!」
やよい「たっ、助けてくださいぃー!!」ダッ
亜美「追えーっ!」ダッ
真美「うぉーっ!」ダッ
ガチャ
やよい「おはようございまーす!……あれ、どうして床にケチャップが?」
亜美「……やよいっち…」
真美「…………」
やよい「…ど、どうしたの………?」
亜美「お前を可愛い罪で逮捕する!!!!」
真美「ついでに工口工口罪の疑いもある!!!」
やよい「え、えぇっ!?何言ってるの二人とも!?」
亜美「お前のせいで、お前のせいでっ!」
真美「今朝は大変だったんだぞー!!捕まえろー!!!」
やよい「たっ、助けてくださいぃー!!」ダッ
亜美「追えーっ!」ダッ
真美「うぉーっ!」ダッ
93: 2012/07/12(木) 23:35:55.65
亜美真美に逮捕されたい
94: 2012/07/12(木) 23:37:33.79 ID:RY/2icJ10
律子「………探偵に逮捕権はないと思うけど」
貴音「……律子嬢」
律子「…貴音、お疲れさま。大変だったわねお互い」
貴音「春香の作ってくれたクッキー……らずべりーじゃむと一緒に頂きましょう」
律子「……そうね」
普通にやればたった5レスで終わる超簡単なSSを、正味33レス分のKB(キロバイト)いっぱいまで、何とかもたせる名(迷)探偵。
その名も、33レス探偵(兼アイドル)・双海姉妹。
次々と繰り出される推理に、ガンガン増える一方の容疑者。
その果てに、真犯人は見つかるのか、見つからないのか!!
只今、ちょうど33レス目です。
亜美「よし!なんとか持った」
真美 「やったね!」
やよい「」ピクピク
おはり
95: 2012/07/12(木) 23:38:52.24
おつなの
100: 2012/07/12(木) 23:40:59.20 ID:RY/2icJ10
たった33レスでも見切り発車だと持たせるのに苦労しますよ
お付き合いありがとう
お付き合いありがとう
103: 2012/07/12(木) 23:44:21.17 ID:RY/2icJ10
あと 小鳥さんが鼻血噴射した同人誌が気になる方は
やよいとおとまり でぐぐると幸せに慣れるかもしれません
ステマじゃないよ
やよいとおとまり でぐぐると幸せに慣れるかもしれません
ステマじゃないよ
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