1: 2010/04/01(木) 01:22:08.83 ID:GnNBFptF0
上条「誰かに嘘ついてみるか……」

4: 2010/04/01(木) 01:38:40.23
美琴「あら、あんたこんなとこで何してんのよ?」

上条「なんだ、ビリビリか‥。お前こそ何してんだよ。」

美琴「何してるって、散歩よ。っていうか、何度もいうけど、ビリビリっていうなっつてんでしょうがぁ!」

上条「だから、そっちこそいきなり電撃飛ばすの止めてもらえませんか!?」
上条(‥‥そうだ!)

5: 2010/04/01(木) 01:51:47.31 ID:mE9djpi5i
上条(ビリビリに幻想頃しが無くなったって言えば、これからいきなり電撃やられないし、今日くらい嘘ついていいよな?寧ろこの嘘は正当防衛に値してるよな‥?)

上条「ス、ストップ!実は俺、幻想頃しが無くなっちまったんだ!だから、お前の電撃を受けたら、上条さんは氏んでしまうんだよ!」

6: 2010/04/01(木) 01:56:42.67 ID:mE9djpi5i
美琴「え‥?嘘?なんでよ?」

美琴「なんて、私が言うとでも思った?今日はエイプリルフール。そんな嘘に騙されないわよ!」ビリビリ

上条(う‥流石に騙されないか‥。こうなったら食らったフリでもしてみるか。)

上条「や、やめろぉ!うわぁぁ!」

9: 2010/04/01(木) 02:11:55.00 ID:mE9djpi5i

上条(あれ?上手くいったのか?)

上条「だから、いったじゃねーかよ‥‥。だから、これからは電撃飛ばさないでくれ‥‥。」

美琴「だ、だって信じられる訳ないじゃん!って言うか病院いかないと!ほら、いくわよ!」

上条「大丈夫だよ。不幸体質の上条さんは幻想頃しが無くなっても、これ位で氏ぬような体じゃないし、病院にいくお金がありません。あ、でも次くらったら氏ねるな。」

8: 2010/04/01(木) 02:04:48.10 ID:mE9djpi5i
上条「だから‥‥やめろって‥‥‥」バタ

美琴「‥‥え?」

美琴「嘘でしょ?ていうか、あのレベルの電撃くらったら即氏よ!」

上条「詳しく言うと、日に日に能力が弱くなってんだ。まだ少し幻想頃しの能力が残ってんだけど、お前の電撃を消すほど効力はないんだ‥。正直マジで上条さんはマジで氏んだと思いましたよ‥‥。」

美琴「‥な、なんでもっと早く言わなかったのよ!」

13: 2010/04/01(木) 02:20:16.31 ID:mE9djpi5i
上条(これはラッキー!上条さん俳優の才能あるんじゃないか?兎に角、これでこれからはビリビリされなくてすむ!」

上条「というわけで、上条さんは身体を癒やしに家に帰ります。」ヨタヨタ

美琴「バカ!大丈夫な訳ないでしょ!私のせいだし、病院代くらい出してあげるから、いくわよ!」グイ

上条「え?ほ、本当に大丈夫ですから!」

上条(これはまずい事になってしまった!全部バレたら何をされるかわかんねぇ!)

16: 2010/04/01(木) 02:25:53.93 ID:mE9djpi5i
美琴「絶対連れて行く!あんたに何かあったら私の責任じゃない!」

上条「ほら、上条さんはこんなに元気だから、何かあることなんてないって!」ヒョイヒョイ

美琴「今元気でもわからないじゃない!仮にこれであんたが氏んだら私、自分ですk‥‥。兎に角!私の言うこと聞いて!じゃないと、氏なない程度の電撃食らわすわよ!」

18: 2010/04/01(木) 02:34:05.01 ID:mE9djpi5i
病院にて

上条(まずい事になったな‥。まさかこんな事になるとは‥。)

看護婦「次の方どうぞ~。」

美琴「ほら、いくわよ!」

上条「あ、あぁ。(参ったな、どうしたものか‥。不幸だ‥‥。)」

冥土帰し「また君かね。君も懲りないねぇ。ん?今日はあの時のお嬢ちゃんと一緒か。どうして君が中学生と一緒に?まさかそういう事だったら、私は専門外だからね。」

上条・美琴「‥‥‥」

20: 2010/04/01(木) 02:41:28.73 ID:mE9djpi5i
美琴(そういう事って‥‥//でも、将来的にはこいつとならいいなっていうか、なんというか‥//)プシュー

上条「な‥だ、大の大人が何言ってんですか!?それに間違っても紳士な上条さんはこんなお子様に手を出したりしません!」

美琴「わ、私がお子様ですって!?あんたと2つ位しか歳変わんないじゃない!それに‥」

冥土帰し「いったい君達はなんの話しをしてるんだい?私は何かを言ってないがね。とりあえず、君が診察を受けに来たみたいだけど‥。元気そうじゃないか。どうしてきたんだい?」

22: 2010/04/01(木) 02:49:53.17 ID:mE9djpi5i
上条・美琴(‥‥ハメられた!)

上条「と、とりあえず俺がこのビリビリの電撃を受けたんですよ。」

冥土帰し「でも、君の右手には幻想頃しがあったよね?」

上条「そ、それが‥。実は最近、幻想頃しの能力が段々弱って来てて‥。今じゃレベル1か2でも消せるかわからないくらいになっちゃって‥‥。」

上条(カエル顔‥嘘言って、ごめんなさい。まぁエイプリルフールだしいいよな‥。)

冥土帰し「本当かね?まぁいい。とりあえず診察に移ろうか。と言ってもそれだけ元気なら大丈夫そうだけど‥。」

23: 2010/04/01(木) 02:58:23.22 ID:mE9djpi5i
診察を終えて。

上条(よかった。バレなくて‥。バレたらまた追い回される所だったな‥。)

上条「な?上条さんは大丈夫って言ったろ?」

美琴「そうね。とりあえず何もなくてよかったわ。」

美琴「あのさぁ‥。あの‥。ごめん‥。私全然あんたの話しを信じれなくて‥。どんな言い訳しても駄目なのは分かってる。人を信じないとか最低の人間よね。それに普通、レベル5の人間が無能‥」

上条「あぁ、大丈夫、大丈夫。何も気にしてねーからさ!幻想頃しがなくなったとか俺に言われても、信じれないって。だから気にすんなよ。」

上条(すげぇ反省してるな‥‥。上条さん、今更嘘をついたことに心が痛んできた。)

24: 2010/04/01(木) 03:06:08.83 ID:mE9djpi5i
美琴「私の事嫌いになった?」

上条「この程度で人を嫌いになったりする上条さんではありません。」

美琴「ほんとに?」

上条「ホントのホント。お前には毎回ビリビリされてるけど、俺はお前を嫌いだと思った事はねぇよ。寧ろ俺はお前の事が好きだ。」

27: 2010/04/01(木) 03:14:56.49 ID:mE9djpi5i
美琴(すすすすす好きって!?あいつが私の事をい、今好きって言った…!?これは夢!?いや、こいつの事だから、そういう意味で言った訳じゃないはず…落ち着け私!)

美琴「そ、そう。ありがとう…。」

上条「どうした?顔赤いぞ?病院で風邪でももらったか?」

美琴「ううん、大丈夫!それより、もうお昼だし、私が慰謝料として奢ってあげるから、お昼食べに行かない?」

上条「いや、いいよ。病院代出してもらったし、悪いだろ。(嘘ついて奢ってもらうとか出来ない…。)」

美琴「奢らないと私の気がすまないの!ダメ?」

上条「そこまで言うならいいぜ。(最低だ、俺って…。)」

29: 2010/04/01(木) 03:23:00.97 ID:mE9djpi5i
美琴「じゃあ、なんか食べたいものある?」

上条「俺は食えたら何でもいいよ。ビリビリ決めろよ。」

美琴「だから、ビリビリって言う……私には御坂美琴って名前があんの!名前で呼んでよね。もし次にビリビリって言ったら、ビンタお見舞いしてやるわ。」

上条「わかりましたよ、御坂さん。で、何か食べたいものあんのか?さっきも言ったけど、俺はなんでもいいぜ。」

上条(ビリビリするのを止めた!とにかく作戦大成功じゃないですか!)

30: 2010/04/01(木) 03:28:55.07 ID:mE9djpi5i
美琴「じゃあ私が決めるわ。この間新しく出来た話題のイタリアレストランがあるんだけど、そこでもいい?」

上条「あぁ、いいぜ。」

美琴「そう。じゃあ早速行きましょ♪」

上条(なんだか急にご機嫌になったな。まぁあんなにも凹んでたのが元気になってくれて、少し救われた気持ちの上条さんですよ。)

34: 2010/04/01(木) 03:39:06.96 ID:mE9djpi5i
レストランにて

上条「なんでこんなにもカップルばかりなんですか?」

美琴「仕方ないじゃない。雑誌でカップル特集で掲載されたんだから。だからカップルじゃないと入り辛いじゃない?だからあんたを連れてきたのよ。とりあえず何食べる?」

上条「そうですか。俺はお前と一緒のでいいよ。」

美琴「あんたが決めなさいよ。決断力がない男は嫌われるのよ。」

上条「だからモテないんですかねぇ……。」

美琴「はぁ?‥‥まぁいいわ。じゃあ私が適当に注文するわね。」

37: 2010/04/01(木) 03:47:39.71 ID:mE9djpi5i
美琴(‥こいつとこんな形でここに来れるとは!私だってやれば出来るじゃん!)

上条「何もじもじしてんだ?トイレならあっちみたいだけど。」

美琴「違うわよ!で、どうして右手の力がなくなっちゃったの?いつ気付いたのよ?」

上条(まずい!適当に話を繕わなければ。)

上条「あ、あぁ。何でかは分からないんだ。気付いたのは知り合いの魔術師が気付いたんだ。俺も最初は信じられなかったんだが、軽い魔術をいきなりふっかけられてさ。塞ぎきれなかったんだ。」

美琴「そうなんだ。でもそれってマズいんじゃないの?あんたの事を恨んでるヤツは魔術側にも、学園都市にいるじゃない。それを知った奴らに襲われたらどうするつもり?」

38: 2010/04/01(木) 03:51:18.96 ID:mE9djpi5i
上条(それは考えていなかった!どうしましょう!)

上条「そ、そうだよな。まぁ魔術側は知り合いの魔術師が守ってくれるし、学園都市でこの事を知ってんのはお前だけだから今のとこは大丈夫でしょう。だから誰にも言うなよ?」

美琴「わかったわ。」

店員「お待たせしましたー♪」

39: 2010/04/01(木) 03:58:59.52 ID:mE9djpi5i
上条「それにしてもここの料理は旨いな!久しぶりにこんな旨いものを食べて感動ですよ!」モグモグ

美琴「あんたの口に合ってよかったわ。」モグモグ

モグモグ

美琴「決めたわ。」

上条「急にどうした?」

美琴「あんたは私が守ってあげる。」

上条「ふぇ?」

美琴「だから、あんたの事は私が守るって言ってんの。魔術側は魔術師が守ってくれるか知らないけど、科学側は誰もいないんでしょ?だから私がボディーガードしてあげるわ。」

上条(非常にマズいですよ、これは!)

40: 2010/04/01(木) 04:04:06.40 ID:mE9djpi5i
上条「いや、そこまでしてもらうのは悪いって!それに科学側も魔術師がしばらくはずっと守ってくれるって言ってたし。」

美琴「じゃあ私にやられた時はどうしてあんたの事助けなかったの?それに、その魔術師って出来るヤツなの?私は仮にもレベル5で学園都市3位なんだから、ボディーガードにして不足はないはずよ。はい、決定ね。文句ある?」

上条「え、あの、その…。」

美琴「なに?」

上条「ないです。」

41: 2010/04/01(木) 04:14:46.97 ID:mE9djpi5i
美琴(これでこいつと一緒にいる理由が出来たわ!やるじゃん私!)

上条「店も混んでるし、そろそろでましょ。」

上条「あぁ。(ここは、正直に嘘だと言おう。)」

店員「ありがとうございましたー」

上条「あのさ、実は…」

土御門「カミヤン、こんなとこで何してるぜよ!外でうろうろしてちゃ危ないぜよ!兎に角俺についてくるニャー!」

上条「おい、いきなり出てきて、引っ張るなよ土御門!いったい何だってんだよ!」

土御門「何だってと言いたいのはこっちだにゃー!どうして幻想頃しが無くなったぜよ?」

上条「え?どうしてそれを……。」

44: 2010/04/01(木) 04:24:15.41 ID:mE9djpi5i
土御門「一方通行から聞いんだにゃー。」

上条「なんであいつが知ってんだよ!?」

美琴「え、よくわからないんだけど、あいつにバレるのってまずくない?」

土御門「一方通行はカミヤンを襲うつもりはないから心配ないぜよ。」

上条「おい土御門!だからなんであいつが知ってんだよ!」

土御門「打ち止めが病院の先生から聞いたらしいぜよ?まさか本当だとは思わなかったが、原因はわからないのかにゃー?」

美琴「わかってたらコイツだって、こんな事になってないでしょ。今こいつは丸腰だから私がボディーガードってわけで一緒にいたの。魔術側はどんなヤツがボディーガードなのよ。」

土御門「レベル5がボディーガードなのは心強いな、カミヤン。魔術側は今聖人の強いねーちんがこっちにむかってるぜよ。」

美琴(女のボディーガード‥!?)

45: 2010/04/01(木) 04:40:13.45 ID:mE9djpi5i
美琴「そ、そいつがどんだけ強いかは知らないけど、私がいるし、その人は必要ないんじゃない?」

土御門「常盤台のお嬢様が夜もずっとカミヤンといれるのかにゃ?それは無理な話しぜよ?」

美琴「ぅ、で出来るわよ!要するに、こいつと四六時中一緒にいればいいんでしょ!?」

土御門「寮はどうするにゃー?常盤台の寮は厳しいんじゃないのかにゃ?」

美琴「ど、どうにかなるわよ!」

土御門「無責任な事はいっちゃだめぜよ。カミヤンの幻想頃しは厄介なものと思ってる魔術師がかなり多い。今のカミヤンなら簡単に倒せる可能性が高い。倒せるなら一瞬の隙をも狙ってくるぜよ。だからずっとカミヤンと一緒にいれないとダメなんだぜい。」

美琴「わかったわよ。じゃあ昼は私。夜はそっちに任せるわ。これなら文句ないでしょ?」

土御門「まぁそれなら大丈夫じゃないかニャー?まぁ考えとくぜよ。ただねーちんが着くのは、今日の24時から26時の間らしい。だから今日はボディーガードを頼むぜよ?」

美琴「やってやるわよ!」

上条(どうしよう‥‥取り返しがつかない所まで来てしまいましたよー!不幸だぁあぁぁ!)

49: 2010/04/01(木) 04:55:43.38 ID:mE9djpi5i
土御門「ちなみにカミヤン。シスターはいったん黄泉川先生のところで一方通行と一緒にいてもらうにゃ。今のカミヤンじゃあ守れないぜよ?じゃあ俺は忙しいからいくぜよ。頼んだぜ、第三位さん。」タッタ

上条「あ、ちょっと‥‥。あぁ。」

美琴「で、あんたどうするの?外にいちゃマズいんじゃない?って聞いてる?」

上条(あぁエイプリルフールなんてなければよかった‥‥。)

50: 2010/04/01(木) 05:03:19.71 ID:mE9djpi5i
美琴「ねえってば!」

上条「え、あ、うん。そうだな……。本当にどうしよう……。」

美琴(こいつがこんなに不安そうな顔、見た事無いわ……。やっぱりこいつも怖いんだ。私が守ってあげないと‥‥!)

美琴「とりあえず、私の寮にこない?今黒子は風紀委員でいないしさ、あんたの家よりかは幾らか安全でしょ?」

上条「いや、流石にそれは悪い。っていうか俺一人で大丈夫だって!」

美琴「ダメよ!一人とか頃して下さいって言ってるみたいなもんじゃない。私の寮が嫌なら、あんたの部屋に行くわ。」

52: 2010/04/01(木) 05:09:06.00 ID:mE9djpi5i
上条「いや、俺の部屋はちょっと‥‥ほら、汚いんですよ。だからダメ!それに上条さんは氏にませんから、大丈夫ですよ?」

美琴「今は昔のあんたじゃないんだから。部屋が汚いとか命と比べられないでしょ?部屋くらい私が掃除してあげるわ。それに、もしあんたが氏んだら私‥‥。とにかく、私の部屋か、あんたの部屋かを決めなさい。」

上条「じゃあ、お邪魔するのも悪いし、俺の部屋で‥。」

54: 2010/04/01(木) 05:17:21.60 ID:mE9djpi5i
18時前上条宅にて

美琴(ついにこいつの部屋に来たわ!なんだか分からないけど、私ファイト!)

上条「汚い所ですけど、どうぞ。」

美琴「あら、汚くないじゃない。っていうか綺麗方なんじゃない?」

上条「あはは‥‥そりゃどうも‥‥」

美琴「そんな怖がらなくても大丈夫よ。あんたの命は、私の命に代えても守ってあげるわ。だから、そんな引きつった顔しないでよ。いつものあんたらしい顔しなさいよ!」

上条「いや、だって、その‥‥」

美琴「あんたの不安そうな顔みてると私まで不安になるじゃない。だから、安心した顔しててよ。そしたら私も安心出来るから。」

61: 2010/04/01(木) 05:28:44.16 ID:mE9djpi5i
上条「御坂‥‥。ありがとう。」

御坂「そうそう、最初からその顔しときなさいよ。っていうか、やっとちゃんと名前で呼んでくれたわよね。」

上条「え?あぁ、そうだな。」

上条「あのさ、実はさ‥‥。」


65: 2010/04/01(木) 05:56:31.31 ID:mE9djpi5i
美琴(どどどどうしよう!このタイミングで告白!?)

美琴(あいつから?ああありえないわ!あいつからなんて!)

美琴(でもでもでも、さっきだって、私の事好きって言ってくれてたし、夏休みの時だってあんな事いってたし‥‥)

美琴(でも、まだ勘違いの可能性もあるわ。あいつは無意識にそう言うやつだから)

美琴(でも、無意識ってことは、私に告白してきてたって可能性も‥‥)

美琴(どうしよう。心の準備まだななんですけど‥)

美琴(黒子には内緒ね。でも自慢したい‥)

上条「あの‥‥御坂さん。」

美琴「は、ハイぃ!?なんでせうか!?」

69: 2010/04/01(木) 06:01:31.97 ID:mE9djpi5i
上条「今から言う事はエイプリルフールだけど嘘じゃないからちゃんと聞いて欲しい。」

美琴(おおお、落ち着け私!勝利は目の前よ!)

美琴「う、うん。何よ?」

上条「あのさ、その‥」

美琴「何かあるなら、早く言いなさいよ!」

美琴(深呼吸、深呼吸‥‥人人人‥‥‥)

上条「幻想頃しが無くなったって言うの嘘なんだ‥‥。」


美琴「じ、実は私もあんたの事前から好k‥‥」

美琴「え」

71: 2010/04/01(木) 06:17:37.29 ID:mE9djpi5i
その頃
21時、電話にて
神裂「‥‥で、どうでしたか?上条当麻の様子は?」

土御門「全く問題なかったにゃー。会った時にすぐに右手に特性ミニマムだけども強力な土御門スペシャルなお札を貼り付けたけど、すぐに消滅したぜよ。」

神裂「全く‥。エイプリルフールだからといって、ついてはいけない嘘を‥‥。こちらも混乱しましたよ。それで、今彼は?」

土御門「こっちも色々走らされたから、ちょっとからかったぜよ。」

神裂「と、言うと?」


72: 2010/04/01(木) 06:33:37.30 ID:mE9djpi5i
土御門「こっちが幻想頃しが本当に消滅したと思いこんでる様に演技したにゃー。」

土御門「カミヤン、顔が真っ青だったぜよ。あの顔はなかなかみれないぜよ?まぁこれで反省したんじゃにゃいのかな。まぁ超電磁砲には少し悪い事したぜよ。」

神裂「何故超電磁砲なのでしょう?」

土御門「何故か一緒にいたんだにゃー。成り行きでカミヤンのボディーガードを1日頼んだんだにゃー」

土御門「まぁ事がバレてビリビリ追い回されればいい気味ぜよ。それにこれできっと数多きフラグもやっと一つ折れるぜい。」

神裂「‥‥。今日1日とは?」

土御門「バレしだい終了だけど、あの気合いじゃ、バレなきゃ明日の夜くらいまでずっといるんじゃないかにゃ?」

神裂「それこそ悪い冗談です。すぐに向かいます。」

PーPーP

土御門「‥え」

74: 2010/04/01(木) 06:42:34.56 ID:mE9djpi5i
――上条宅

美琴「今なんて?」

上条「いや、だから、その、ごめんなさい!私、上条当麻はエイプリルフールだからといって、よからぬ嘘を言ってしまいました!誠に申し訳御座いませんでした!」

美琴「え‥‥?じゃあ、朝の電撃食らったのは?」

上条「演技です。」

美琴「私が‥‥私がどんだけ心配したと思ってんのよぉぉぉぉお!!!」

上条「いや、部屋で電気は止めて下さい御坂さん!」

美琴「うっさい!あんた効かないんでしょ!?いや、頃す!」

上条「うわあああああ!!止めて下さい!!」

上条「そ、それにお前が電撃を飛ばさなきゃこんな事にって、やめろぉぉ!家電がぁ!」

美琴「言い訳なんて聞きたくない!私がどんだけアンタの事考えてた分かんないクセに!」

75: 2010/04/01(木) 06:53:52.69 ID:mE9djpi5i
上条「心配ならそんな電撃止めて下さい!」

美琴「もう心配なんかじゃないわよ!」

美琴「私がどんな気持ちでアンタの事守るって言ったと思ってんの!?なんで?ここまで覚悟したのに‥‥あんたの嘘に踊らされてただけとか‥‥。」

上条「御坂‥‥。ごめん。自分で自分の事最低って分かってるよ。自業自得だな‥‥。」

ギュ

美琴(なななななんで今手を握ってくるわけよ!?)

上条「俺の事頃したいんだろ?左手なら幻想頃しは効かない。直接電流を流せば、俺を殺せる。頃すのが嫌なら氏なない程度に流し続けて苦しめてくれればいい。」

上条「俺が今すぐに出来る償いだ。俺はお前を裏切った。人として最低な、一番やっちゃいけない嘘で!さぁやってくれ。」

76: 2010/04/01(木) 07:00:52.50 ID:mE9djpi5i

上条「ん?どうした?」

美琴「あんた、本当にバカね。そんなのする気にもなれないわ。たかが一つの嘘で人を頃したり、そんな拷問紛いな事出来る?アンタもアンタよ。なんで一つの嘘で氏を覚悟してんのよ。まぁなんていうかアンタらしいけど。」

上条「いや、人として最低な事をしたから。それに、そんな事をした相手がお前だったからだよ。」

美琴「ど、どういう意味よ?」

上条「いや、なんつうかさ、お前になら殺されてもいいかなって。いや、まぁなんていうか、殺せはちょっと勢いだったかな‥。でも氏を覚悟したのはたしかですよ?」

美琴「バカらしいわ。バカ過ぎんのよ、あんたは。」

79: 2010/04/01(木) 07:08:36.82 ID:mE9djpi5i
上条「バカなのは十分承知ですよ。ただ、人って人を信じられなくなったら終わりだと思うんだよ。だから、かなりの償いを受けないと気が済まないんだよ。」

美琴「もういいわよ。で、一つ聞きたいのはなんでこんな嘘を?」

上条「いや、幻想頃しが無くなったっていえば、電撃が飛んで来ないかなと‥‥。」

美琴「‥‥。そんな理由?」

上条「そ、そんな理由とはなんですか!?こっちは命かかってるたぞ!」

美琴「まぁいいわ。なんかもうどうでもよくなっちゃった。で、どうするの、魔術師達は。あ、あと‥いつまで手を握ってるつもり‥‥?///」

80: 2010/04/01(木) 07:15:50.19 ID:mE9djpi5i
上条「あ、すまん。」

美琴「や、やっぱり離しちゃダメ!ア、アンタには今日一日、ずっと電撃が流れてくるか分からない恐怖味わってもらうわ!」

上条「え?」

美琴「な、なんか文句ある?」

上条「ありません。でも、お前嫌じゃないか?好きでも無いヤツの手を握り続けるなんて。」

美琴「に、握って来たのはアンタからじゃない!それにs‥嫌いじゃないからいいのよ‥‥」

81: 2010/04/01(木) 07:34:07.69 ID:mE9djpi5i
上条「まぁお前がいいならいいけどよ」

‥‥
‥‥‥

上条「あの、いつまでここにいらっしゃいおつもりですか?」

美琴「だって魔術師きたら大変じゃない。」

上条「右手でなんとか出来るよ」

美琴「相手がどんなヤツかわかんないじゃない!だから私がついててあげるわ。」

上条「あのさ、こんなの言っちゃダメなんだろうけどさ、お前が命懸けで守るとか言ってくれたり、不安そうだと思った俺を励ましてくれるの‥凄く嬉しかったよ。」

83: 2010/04/01(木) 07:41:12.71 ID:mE9djpi5i
美琴「な、何よいきなり!?いきなり過ぎない!?」

上条「ですよね。」

美琴「でも、アンタが妹達の事件の時、本当に命張って戦ってくれたよね。ありがとう。」

上条「あれは‥‥俺は何もしてねぇよ。」

美琴「でも、私は救われたわ。ありがとう。」ニコ

上条「あ、あぁ。(‥不覚にも可愛いと思った上条さんは口リコンですか‥?)

美琴(あの時のこいつかっこよかったな‥)ドゥフフフ

上条(なんなんですか?あの天使の様な笑顔からの不適な笑みは!?前言撤回だな‥)

86: 2010/04/01(木) 07:52:01.59 ID:mE9djpi5i
その頃、上条宅の対面屋上

神裂「‥‥。嘘はバレてないのでしょうか。それにしても、イチャイチャし過ぎではありませんか。少しも羨ましいなどと思いませんが。」

神裂「‥‥。ただ、御坂美琴。‥‥‥。」

上条宅

美琴「あのさ、あんたってす好きな人いる?」

上条「上条さんにですか‥‥?そういうお前はどうなんだよ?」

美琴「アンタ以外誰がいんのよ!」

美琴「いいいいや、あのこ、これはアンタに質問したのに、アンタが、俺に?みたいな事いうからアンタ以外に回答者がいr‥‥」

上条「アハハハ!エイプリルフールでも嬉しいよ。ありがとう。」

美琴「え?あのさ、その嬉しいって?」


87: 2010/04/01(木) 07:59:05.97 ID:mE9djpi5i
上条「え?そりゃ、上条さんだって男です。こんな可愛い娘に嘘でも告白されて嬉しく無い訳ないじゃないですか。」

美琴「‥‥‥////」ボンッ

上条「あの、御坂さん?聞いてます?」

美琴(今、私からの告白嬉しいって‥)

美琴(しかも、可愛いって‥‥!?確かに言ったよね?言ったよね!?)

美琴(もし、本当にちゃんと告白したら‥‥?)

美琴(美琴!勇気を出すのよ!)


―――屋上

神裂「!」

88: 2010/04/01(木) 08:07:04.46 ID:mE9djpi5i
美琴「あ、あああ、あのさぁ」

上条「なんでせうか?」

美琴「その‥‥」

ガシャーン

上条・美琴「‥!?」

神裂「私はSalvare000!」

上条「か、神裂!?っていきなり魔法名って‥‥!?」

上条「落ち着け神裂!御坂は敵じゃないし、まず俺の幻想頃しは無くなってないんだよ!」

神裂「知っています。私はそんな要件で来たんじゃありません。その学園都市、第三位、御坂美琴に用があってきました。」

91: 2010/04/01(木) 08:17:56.83 ID:mE9djpi5i
上条「どういうことだよ、神裂!?」

美琴「こいつがアンタを狙った魔術師?」

神裂「違います。むしろ上条当麻は‥‥我々にとって大切な存在です。」

美琴「じゃあなんで私達に用があるのよ?襲うつもりないなら普通に入って来なさいよ!」

神裂「窓から来たことは謝ります。申し訳ありません。ただ‥‥。」

上条「魔術師が来たのか!?‥‥って俺が幻想頃しが無くなってないってのを知ってるって言わなかったか?」

神裂「えぇ。知っています。あなたが嘘を言っていた事も知っています。だからここには魔術師は愚か、誰も襲いには来ません。」

上条「じゃあどうしてここに?」

92: 2010/04/01(木) 08:28:53.34 ID:mE9djpi5i
神裂「兎に角、誰も襲いには来ません。だから御坂美琴。アナタは帰りなさい。今すぐにです。」

美琴「なんでアンタにそんな事、言われなきゃいけない訳?アンタの性で、せっかく告は‥‥何にせよ、私に喧嘩売ってんの!?」

神裂「私は間違ってなかったようですね。」

神裂「そして、帰らないというなら、実力行使しかありませんね‥‥。」

95: 2010/04/01(木) 08:43:52.59 ID:mE9djpi5i
上条「ま、待て待て!とりあえず二人とも落ち着いてくれ!一体今の一瞬で、敵でもないと分かってるのに、そんな戦闘になっちゃう訳ですか!?」

美琴(‥‥こいつやっぱり鈍感だわ。)
神裂(‥‥上条当麻‥‥恐ろしい。)

上条「落ち着きましょう?ね?それにここは俺の家ですし、夜も遅いですし。」

神裂「そうですね。周りに迷惑を掛けるのは好きではありません。」

美琴「窓をぶっ壊しといて、よく言えるわね‥。」

99: 2010/04/01(木) 08:48:06.41 ID:mE9djpi5i
ガチャ

禁書「ただいまなんだよ!ってどうして部屋がこんな事になってるんだよ?」

禁書「しかも、とーま?また私という女がいながら、別の女の子を連れこんでるんだよ!」

上条「違うんだ禁書目録!これにはワケが‥‥っ!」

ガブ

上条「痛いから許して下せい、禁書目録様!」

美琴・神裂「‥‥‥」

100: 2010/04/01(木) 08:52:59.23 ID:mE9djpi5i
美琴「ちょ、ちょっとアンタ!アンタと、このシスターはどういう関係なの!?」

神裂「禁書目録、元気そうで何よりです。ですが、上条当麻との関係は一体どういうものなのですか?」

禁書目録「当麻は私の夫なんだよ!」

美琴・神裂「!」

上条「イテテ‥‥夫なワケないだろ。第一俺は高校生ですよ?」


102: 2010/04/01(木) 08:58:53.36 ID:mE9djpi5i
美琴「このシスターもなかなか面白い嘘を言うわね。まぁ確かに結婚出来る年齢なのは」

神裂「頃すぞ。」

上条「ところで黄泉川先生のとこはどうだった?」

禁書「黄泉川?私は小萌の所に言ってたんだよ!小萌に嘘ばっかり言われて、私はご立腹なんだよ!」

上条「なんだ、そうだったのか。なんだよ土御門のヤツ‥‥」


105: 2010/04/01(木) 09:04:11.50 ID:mE9djpi5i
美琴「で、ホントの所、シスターはあんたのなんなの?」

神裂「彼女は彼のパートナーであり、彼は彼女の命の恩人です。」

禁書「そうなんだよ!そしてとーまの彼女なんだよ!」エヘン

美琴「そんな冗談じゃもう驚かないわよ。」

神裂「いくらエイプリルフールだからといって、嘘をつくと上条当麻の様に痛い目にあいますよ、禁書目録。」

109: 2010/04/01(木) 09:22:07.95
禁書「ん?今日はもうエイプリルフールじゃないんだよ?もう4月2日なんだよ?」

美琴「じゃあ余計嘘はついちゃダメでしょ。」

禁書「何をいってるの?嘘なんかじゃないんだよ?なんでエイプリルフールじゃないのに無駄に嘘いわなきゃいけないの?」

美琴・神裂「え?」

禁書「とーま、二人が信じてくれないんだよ。」ギュ

上条「えぇ?ああ、コイツの言ってる事はホントだよ。」

110: 2010/04/01(木) 09:26:44.58
美琴「あんた‥‥やっぱり許さない!」ピリビリ

神裂「上条当麻。あなたのついた嘘で、どれだけの者が‥‥。あなたの罪は重い。」シャキ!ジュパ!

上条「な、なんでだよ!?なんでこんな事になるんですかぁああ!?」
美琴・神裂「黙れぇ!」

上条「不幸だぁぁぁぁあああ!」

美琴「なにが不幸よ!」ビリビリ

神裂「私の前でその言葉は言うな!特に今の私の前では!」

上条「ぅぎゃゃゃゃゃやや」

fin

121: 2010/04/01(木) 11:44:35.80
おつ

引用元: 上条「エイプリルフールか……」