1: 2012/07/12(木) 23:28:22.68 ID:h2B89YDtP
【雄大な計画】

P「わざわざおよびいただきありがとうございます」

黒井「まあ座りたまえ」

P「失礼します。それで、この度の件についてなのですが……」

黒井「あぁ、そのことで呼び立てたのだ」

P「その、大変恐縮なのですが不採用でしたら文面だけでも大丈夫なのですが……」

黒井「何をいう。貴様は採用だ。それも特別優秀な人材として雇うことにしたのだ」

P「ほ、ホントですか!?」

黒井「あぁ。早速だが今日は折り入って貴様に頼みたいことがあってな。わざわざ呼び出したのだ」

P「はぁ……私でよければなんでも」

黒井「うむ。貴様のことだから大丈夫かと思うが、我が社のライバル765プロは知っているか?」

2: 2012/07/12(木) 23:33:01.57 ID:h2B89YDtP
P「はい。この業界ではあの会社がトップ、次いで当社と聞いております」

黒井「その差など微々たるものだ。だが、いかんせん抜きに出るチャンスがない。そこでだ」

黒井「貴様はあの会社で面接を受けるのだ」

P「え、えぇ!?こちらで雇っていただけるのではないのですか?」

黒井「その件に関しては心配するな。こちらとしても優秀な人材は手中に収めておきたい」

黒井「貴様に頼む仕事は765プロにスパイとし働き、情報を盗みだしてくること」

P「なるほど……ですがそううまくいくでしょうか……?」

黒井「それは安心しろ。貴様の経歴などから鑑みるにあの765プロなら迷いなく採用するだろう」

P「はぁ……」

黒井「もちろん重役を与え、それに見合う給料は用意してある。何か異論はあるか?」

P「……わかりました。必ず成果を上げてみせましょう」

―――

4: 2012/07/12(木) 23:38:37.49 ID:h2B89YDtP
P「というわけで今日からお世話になる。よろしくなみんな」

P(黒井社長が見込んでくれただけの働きはしなければいけない)

P(プロデュース業なんてやったことはないが自分の知識と経験を最大限活かすんだ)

P(そうして数か月)

5: 2012/07/12(木) 23:42:03.70 ID:h2B89YDtP
高木「いやぁプロデューサー君にはホント驚かされたねェ」

P「いや、大したことはないですよ」

やよい「まさか私たちの曲で1位をとれるなんて嬉しいでっすー!!」

伊織「あんたなかなかやり手みたいね。これからもがんばんなさいよ?」

真「僕が女の子の格好でテレビに出られるなんて最高です!」

雪歩「私みたいなちんちくりんがテレビなんかに出て大丈夫でしょうか……」

真「大丈夫だよ雪歩!プロデューサーはすごい人なんだから任せておけば!」

雪歩「そ、そうですね……よ、よろしくお願いしますぅ!」

P「はは、こちらからもよろしく頼むよ」

7: 2012/07/12(木) 23:45:13.35 ID:h2B89YDtP
P(思った通りの成果を出すことができ、事務所内での俺の位置は早くも確立された)

P(だがまだだ。これだけじゃまだ経営戦略などわからないことの方が多い)

P(もっともっとアイドルの人気を高めて事務所での俺の存在をアピールしなければ!)

P(さらに数か月)

8: 2012/07/12(木) 23:50:04.17 ID:h2B89YDtP
美希「ハニー!」

P「うわっ!美希か。どうした?」

美希「今ちょうど番組が終わったの!頑張ったから、ナデナデしてほしいな」

P「あ~はいはい。お疲れ様」

美希「あふぅ………ハニーのおかげなの……大好きなの…」

9: 2012/07/12(木) 23:54:10.62 ID:h2B89YDtP
P(美希を含め多くのアイドルが自分の冠番組を持つほどのアイドルになった)

P(アイドルからはすっかり懐かれて、印象は最高の状態だ)

P(社長もこれ以上ないくらい激励してくれる。経営方針の話もたまに回ってくる)

P(これだけの情報、そして俺が組み立てた戦略をすべて持ち帰れば)

P(765プロは一瞬にして地に堕ちる。我ながら素晴らしい働きをした)

P(だがここまで育て上げた俺ならまだ上を目指せる。すべての情報を手に入れ、黒井社長に持ち帰るんだ)

11: 2012/07/12(木) 23:59:35.46 ID:h2B89YDtP
P「そして………」

春香「失礼します!プロデューサーさん!あ、いえ社長!」

P「あぁおはよう春香」

春香「……ここまで登りつめてこられたのはやっぱり社長のおかげです」

春香「アイドル代表として言わせてください!ありがとうございました!」

春香「これからは新社長として、私たちを見守っててくださいね!」

P「……あぁ……でも…」

春香「……でも?」

12: 2012/07/13(金) 00:03:38.45 ID:nHp8sKKVP
P(ついに俺は社長の座に上りつめた。文字通りすべての情報、戦略は俺の思うがまま)

P(これを持ち帰れば他の社員には想像もつかない額の報酬が受け取れるだろうし)

P(新人でその会社にいなかったのにも関わらず重役昇進となれば一躍有名人か)

P(しかし……何か物足りないような……)

13: 2012/07/13(金) 00:06:30.00 ID:nHp8sKKVP
テレビ「~~~♪」

P「ん?……これは…うちのアイドルか。もうすっかりトップアイドルとして定着したな」

P(……そのアイドルをここまで育て上げたのは誰だ?そう、俺だ)

P(それなのに、わざわざ自分で壊すなんて必要があるのだろうか?)

P(……今じゃ、何よりも大切な765プロの仲間、だ)

P(それに、あっちにいったって重役が関の山だろうしな)

15: 2012/07/13(金) 00:11:32.76 ID:nHp8sKKVP
P「春香」

春香「は、はい!」

P「これからもよろしく頼む」

春香「も、もちろんです!!」




黒井「全くいつになったら戻ってくるんだあのプロデューサーは!」

黒井「何だこの音楽は……また765プロのアイドルか……忌々しい!」

黒井「………何?若くしてアイドル界のカリスマ社長……こいつはっ!!」

黒井「許さぬ……この私から誘いを受けておきながら裏切りのうのうと生きていることなど!!」

黒井「今すぐ、こやつがうちのスパイであることをマスコミに公表してくれるわ!!!」

18: 2012/07/13(金) 00:15:36.70 ID:nHp8sKKVP
響「そういえば最近961プロの話を聞かないぞ。ライバル会社で競争してたんじゃないのか?」

貴音「確かにそうですね……おや?『961プロ、”765プロの社長はスパイ”とデタラメ発言が原因で炎上、経営困難』というニュースが」

貴音「……どうやら倒産してしまったようですね」

響「ホントか!?自分たちあそこに居なくてよかったぞー。うちのプロデューサー、いや社長は優秀だからな!」

貴音「えぇ真に。私たちのプロデューサー、いえ社長がすぱいであるわけがありません」



19: 2012/07/13(金) 00:17:21.71 ID:nHp8sKKVP
支援サンクス
お気づきの通り星新一です
一応あと2,3個ネタがあるのでよかったら

24: 2012/07/13(金) 00:20:19.29 ID:nHp8sKKVP
【声の用途】

亜美「うっうー!おはようございまーっす!もやし大好きでーっす!」

真美「ちょ、亜美~!似てるけどそれなんか違うって!」

亜美「え~行けると思うんだけどな~」

真美「じゃあ他の人のやってみてよ!」

亜美「えーっと、それじゃあ……コホン。真美!いい加減遊んでると怒るわよっ!」

真美「わあっ!り、りっちゃんそっくりだ……思わずびっくりしちゃった」

亜美「えっへっへ→!僕にかかればちょろいもんですよっ!」

28: 2012/07/13(金) 00:24:58.54 ID:nHp8sKKVP
律子「いつまでやってるのかしら」

真美「す、すごいね亜美。りっちゃんの後まこちんで、そのあとすぐにまたりっちゃんの真似って」

亜美「えっ?亜美はまこちんの真似しかしてないけど……あぁ!」

律子「私だけど?」

真美「わあっ!りっちゃん!いつからそこに!」

律子「わぁって何よその反応。今よ今。……しかしあんたの声真似似てるわよねぇ」

亜美「でしょでしょ!?ねぇねぇりっちゃん、今度これでラジオやっちゃダメ?」

真美「あ、それ面白そう!」

31: 2012/07/13(金) 00:29:24.78 ID:nHp8sKKVP
律子「ダメに決まってるでしょうが。混乱しちゃうでしょ」

亜美「え→!いいじゃん別に~!じゃあそれ以外に何か使う方法ある?」

律子「番組で使われても困るし、だいたいあんたちょっとうますぎるのよね」

亜美「褒められても嬉しくないよぉ→……せっかく自慢できる特技なのにな~」

律子「とにかく、使うなら事務所くらいにしておきなさい?」

亜美「……は→い」

律子「それじゃ、私は出てくるから。真美も、留守番頼んだわね?」

真美「は→い」

32: 2012/07/13(金) 00:33:17.83 ID:nHp8sKKVP
バタン

亜美「うー……いい案だと思ったのになぁ~」

真美「しかたないっしょ→ホントに声だけだと勘違いしちゃうかもだし」

亜美「うまくても使えないんじゃ意味ないもん!」

プルルルル

真美「電話?今ピヨちゃんも兄ちゃんもいないよね?」

亜美「どうしよっか………あっ!」

真美「え?どうしたの亜美?」

亜美「んっんんー。……はい765プロでございます!」

真美(あ、亜美!?)

亜美(大丈夫、任せとき!)

33: 2012/07/13(金) 00:36:21.21 ID:nHp8sKKVP
???「もしもし音無ですけど……ってあれ?私?」

亜美(うわっ!ぴ、ピヨちゃんだった!ど、どうしよー!)

真美(えぇ!?じゃ、じゃあとりあえず兄ちゃんの真似でもしとこうよ!)

亜美(う、うん……)

亜美「あーもしもし?」

小鳥「あ、なんだ気のせいか。プロデューサーさんですよね?」

亜美「あーそうだよピヨちゃ……」

小鳥「ピヨ?」

亜美「……お、音無さん!そう音無さんだ!」

小鳥「……なんか変ですね?確かに声はプロデューサーさんですけど」

34: 2012/07/13(金) 00:42:29.12 ID:nHp8sKKVP
亜美「え、えぇもちろん!そ、それでどうされたんですか?」

小鳥「……やだなぁ忘れちゃったんですか?」

亜美「えっ!あ、いや……その……」

真美(どうしたの!)

亜美(わ、わかんない!と、とにかく頑張ってみる……)

小鳥「もう、とぼけるんですか?」

亜美「い、いやそういうわけじゃないんです!お、俺も忙しいからなんのことか度忘れしてしまって」

小鳥「全く。ちゃんと覚えてもらわないとダメですからね?」

亜美「す、すみません」

小鳥「ですから、先日私が事務所に帰ってきたときのあれですよ」

37: 2012/07/13(金) 00:50:08.41 ID:nHp8sKKVP
亜美「あ、あれ?」

小鳥「もう、そこまで覚えてないんですか?」

亜美「あ、あぁ……」

小鳥「だから、帰ってきたときにプロデューサーさんがパンツをかぶってたことですよ。女性にこんなこと2度も言わせるなんて」

亜美「え……?」

亜美「ええええええええ!!」

小鳥「ちょ、ちょっとプロデューサーさん?」

真美(ど、どうしたのっ!)

亜美(あ、い、いや……)

亜美「(どうしよう……兄ちゃんがそんな……いや、でもこれはもしかして……使える?)」

38: 2012/07/13(金) 00:56:34.51 ID:nHp8sKKVP
亜美「ごめんなさい音無さん。しっかりくっきり思い出しましたよ」

小鳥「そ、そうですか…。それじゃああの約束も覚えてますよね?」

亜美「あ、あの約束?」

小鳥「そこまで言わなきゃダメですかもう……ですから、黙ってる代わりに毎週この曜日は付き合うって言ったじゃないですか」

亜美「なっ!……そ、そうだったな。すっかり忘れていたよははは」

小鳥「で、いつもならそろそろ連絡くれるのに携帯につながらなかったので事務所にかけてみたんです」

亜美「そ、そういうことだったんですね。すみませんすっかり忘れてました!」

小鳥「まあいいですよ。こっちはちゃんと約束を守ってるんですから、プロデューサーさんも守ってもらわないと」

40: 2012/07/13(金) 01:02:53.27 ID:nHp8sKKVP
亜美「え、えっと具体的に何をしてましたっけ俺たち」

小鳥「まずはいつもの事務所近くのカフェで待ち合わせしてから、買い物して回ったりです」

亜美「そ、そうだったそうだった!」

小鳥「……大丈夫ですか?まさか絞られるのが嫌でしらばっくれようとしたとか?」

亜美「い、嫌そんなことは!」

小鳥「別にいいんですよ?私はパンツを被ったプロデューサーさんの写真をばらまくだけですから」

亜美「そ、それだけは勘弁してください!」

小鳥「ふふっ、大丈夫ですよ。ちゃんと思い出してくれたようですし?」

亜美「あ、あぁはい。それじゃあ今から向かいますんで」

小鳥「はい、楽しみに待ってますよ!」

41: 2012/07/13(金) 01:05:56.03 ID:nHp8sKKVP
ガチャッ

真美「ど、どうだった……?」

亜美「……ふっふっふ」

真美「あ、亜美……?」

――

42: 2012/07/13(金) 01:07:45.97 ID:nHp8sKKVP
小鳥「おっそいなープロデューサーさん。あんまり遅いとツイッターで拡散しちゃうぞ、なんて」

小鳥「今日はどんな服を買ってもらおうかしら!あ、で、できれば今日は帰りたくない……なんて言っちゃったり!」

???「音無さん遅れてすみません」

小鳥「あっ、ぷ、プロデューサーさん!来てたなら言ってくださいよ!」

亜美「やっほ→!」

真美「おはおは→ピヨちゃん!」

小鳥「あ、あれ?亜美ちゃんに真美ちゃん……ぷ、プロデューサーさんは?」

亜美「え?今は亜美達だけだよ?」

真美「うん、ちょうどピヨちゃんを見つけたから声をかけただけ。兄ちゃんに何か用?」

小鳥「えっと……用といえばそうなんだけど~…!そ、そう大事な用なのよ!」

44: 2012/07/13(金) 01:12:11.72 ID:nHp8sKKVP
亜美「そっか→それじゃあお邪魔かな亜美達」

真美「そだね→それじゃあ帰ろっか」

小鳥「そ、それがいいわ!気を付けてね!」

亜美「なんていうと思いましたか、音無さん?」

小鳥「……え?」

亜美「俺がいつ、どんな感じでパンツをかぶってたか、詳しく聞かせてもらえますかね?」

真美「んっふっふ→!真美も聞きたいな~!」

小鳥「え、え?あ、亜美ちゃん?……プロデューサーさん?」

亜美「だから、さっきの電話は亜美だよ?もう、わかるよね?」

45: 2012/07/13(金) 01:18:07.04 ID:nHp8sKKVP
小鳥「そ、それじゃあさっきの……」

亜美「うん。全部知ってるよ~あ→ゆ→のってきょ→はくって言うんだよね、真美?」

真美「うんうん。ケイサツにばれるとつかまっちゃうはずだよ!」

亜美「でも、ケイサツは怖いから、とりあえずりっちゃんに報告しよっか!」

真美「そうだね!そうしよ→!」

小鳥「ま、待って亜美ちゃん!!」

亜美「ん→?どうしたのピヨちゃん?」

小鳥「……何がお望み?」

亜美「流石ピヨちゃん!話がわかるね~!」

46: 2012/07/13(金) 01:22:22.69 ID:nHp8sKKVP
真美「一つ!兄ちゃんと、買い物以上のことはしないこと!」

亜美「二つ!兄ちゃんの変態なとこをもっと写真にとって亜美達に送ること!」

真美「そして三つ!」

亜美「亜美達も、好きなだけお買いものしたいな~?いいでしょ、ピヨちゃん?」

小鳥「う、うぅ……わ、わかったわよぉ……」

真美「やったぁ~!!」

亜美「やったね真美!」

真美「うん!やっぱり声真似ってすごいね!」

亜美「そうだね!こうやってみるとまだまだいろいろできそう!」

亜美「んっふっふ→こんなんじゃ、終わらせないかんね?」


47: 2012/07/13(金) 01:25:21.17 ID:nHp8sKKVP
2個目終了です
ほとんど同じなので内容知ってる方はちょっと物足りないかも
書きため落としながら3個目を頭抱えながら作ってたけどできない……

50: 2012/07/13(金) 01:37:24.43 ID:nHp8sKKVP
【程度の問題】

あずさ「私、ですか?」

P「えぇ。あずささんにぜひお願いしたい番組がありまして」

あずさ「構いませんけど……これって運動するやつじゃないですか?」

P「はいそうです」

あずさ「えっと……こういうのは響ちゃんや真ちゃんに任せた方がいいんじゃ……?」

P「今回はちょっと特別でして」

あずさ「特別、ですか?」

P「はい。別に変な意味はないんですけどグラビアも兼ねてる感じでして」

あずさ「はぁ……」

P「とにかくお願いしたいんです!あずささんならきっと大丈夫ですから!」

あずさ「プロデューサーさんがそこまでいうなら……」


―――

53: 2012/07/13(金) 01:43:40.72 ID:nHp8sKKVP
あずさ「ここは……」

P「そうです。海です」

あずさ「ここで、競争か何かするんでしょうか……?」

P「みたいですね。ちょっと詳しいことを聞いてきたので説明しますね」

P「結局はここからここまでゴールできればいいみたいです」

あずさ「なるほど~。結構簡単そうですね」

P「はい、意外とシンプルですし」

P(だが今回の狙いはそれじゃない。海といったら水着。といったらのグラビア選手権なのだ)

P(アイドルの卵、その中でも胸を武器にする猛者が集まる大会だ)

P(これで数字を取っておけば、必ず目を付けてもらえるはず!)

P(つまり……普通にゴールするよりはハプニングで見せ場を作ってもらった方がいいわけだ)

54: 2012/07/13(金) 01:49:44.82 ID:nHp8sKKVP
P「あずささん、とりあえず最初のローションゾーンではゆっくりでいいので」

P「怪我でもされたら大変ですから。競争とはいえそれほど順位は気にしなくても大丈夫ですし」

あずさ「そうなんですか?じゃあそうしますね~」

P(もちろん滑ってもらった方が画的には最高だ。むしろそのためのゆっくりだ)

あずさ「そのあとのここは……」

P「えっとここは所謂パン食い競争です。咥えたら進んでもらえれば大丈夫です」

P(もちろん上からカメラがセットされている!)

P「そして最後の砂浜コース、たぶん砂が日に焼けて暑いんですよねぇ……」

あずさ「そ、そうなんですか……」

P「あ、でもまあなんとかなります。ピョンピョンしながらでもいいですから走り抜けてしまってください」

あずさ「わかりました」

P「ざっとそんなとこです。一応優勝するといろいろもらえるみたいですけど気にしないで気楽に行きましょう!」

あずさ「はい~それじゃあ頑張ってきますね~」

55: 2012/07/13(金) 01:55:27.45 ID:nHp8sKKVP
P(さてと、あずささんは……うわぁ…露出度の高いビキニだこと)

P(他のアイドルも……ふむ。結構なスタイルだが、胸だけで言えばあずささんがずば抜けてるか)

P(実況、解説もあずささんの話題中心で進めている。これは期待が持てるぞ!)


P(さぁて……始まったか。うむ……まずは、このローションステージ)

P(あからさまなステージだが、やはり見るものの心をくすぐるな)

P(あーあーみんながみんな転んでローションまみれのいい画だなこりゃ)

P(さて、肝心のあずささんは……おぉ、一人立ってるじゃないか!)

57: 2012/07/13(金) 01:58:26.18 ID:nHp8sKKVP
あずさ「ゆ、ゆっくり……ゆっくり……あっ!………ほっ…」

P(慎重に……いいぞあずささん……最後、その坂踏ん張ってくれ!)

あずさ「つ、つるつるします……ね……」

P(し、慎重にすり足で動くせいか胸の揺れがすごいことに……どっちにしてもいい感じですあずささん!)

あずさ「も、もうちょっと……あ、あっ!!」ツルッ

P「あっ!!」

あずさ「い、いたたた……ぬ、ぬるぬるします……」

P(こ、これはなんという光景……ゴール前で全身ローションまみれ……カメラ独占しすぎかな…?)

58: 2012/07/13(金) 02:04:29.54 ID:nHp8sKKVP
P(現在1位でパン食いステージ。いいペースですあずささん)

P(まあなんといってもここはちょっと高めの位置にあるパンが癖物で)

P(必氏になって咥えようとするアイドルが上から見れちゃうんだよね)

P(あずささんはっと……苦戦してるけどこりゃ……ヤバイ画だな……)

あずさ「んっ!はっ!……ん~ちょっと高いわねぇ……」ピョンピョン

P(跳ねるたびにどたぷーんって、他のアイドルがかわいそうだななんか)

あずさ「ふん!あっ!とほぎまひたー!!」パクッ

P(いやそれマズイですあずささん……パンくわえたままカメラ目線は工口すぎます……)

あずさ「んっ……むぐっ……もぐっ……んくっ」

P(あ、別にそれ食べきらなくてもよかったんだけどな。でも、画は最高だと思う)

P(……気のせいかちょっと他陣営からヤジが……それでもあずささんのリアクションが人気なんだろうなぁ…)

P(相変わらずカメラ独占しちゃったけどレースはこれで3位に落ちちゃったか)

59: 2012/07/13(金) 02:10:03.05 ID:nHp8sKKVP
P(さて砂浜にひかれていたブルーシートがなくなってここから直に砂浜だ)

P(さて一番手は……熱そうだな……やっぱりなかなか踏み出せないか)

P(って2番目も立ち往生。おいおい大丈夫なのかこの調子で)

P(あっ、あずささんがおいついたか。さてどう動いてくれるかな……)

あずさ「熱そうですねぇ……ちょっとだけ……あっ!あつぃっ!」

P(まあそうですよね……でもこのままだと誰もゴールできないじゃん)

P(あぁ!一人行った!ダッシュで、でも辛そうだな……行けるか?)

P(……あぁ……途中で泣き出しちゃったよ……そりゃそうだよなぁ)

P(ちょっと過酷すぎるんじゃないかなこれ。あずささん大丈夫かな?)

P(……途中棄権もでてるようだしちょっと聞いてこようか……)

あずさ「……よしっ。……・い、いきますっ!!」

P「えっ?あ、あずささんっ!?」

あずさ「あっ!あ、あついっ!やっ、やっ!」ダダダ

P(が、頑張れ……頑張ってあずささん!!)

60: 2012/07/13(金) 02:14:15.02 ID:nHp8sKKVP
あずさ(ご、ゴールが遠いわ……プロデューサーさん……)

あずさ(もう……ダメ……)

あずさ「……」バタッ

P「あずささん……?あずささん!」

あずさ「……あっ、熱いっ!!」

P「そ、そりゃ寝転がっても熱いですよ!」

あずさ「ひゃっ、ぷ、プロデューサーさん!た、助けて!」

P「わかってますけど、ちょ、ちょっと暴れないでください!」

あずさ「あ、い、あっ……やぁ!」ジタバタ

P「そ、そんなに暴れたら……!」


P「あっ」

P(あずささんの……ビキニが……)

P(………こりゃ参った)

62: 2012/07/13(金) 02:18:40.33 ID:nHp8sKKVP
P(結局1位も何もなくMVPをもらったがあずささんはすっかりへこんでしまった)

P(まあでもこれで将来安泰かな!はっはっは!)

ディレクター「ちょっと765プロのキミ、いいかな?」

P(お、早速だ!)

P「はい!」

ディレクター「ちょっとさ、大人げないかなって思うのよ」

P「はい!……はい?」

ディレクター「もうちょっとバランスよく進めたかったんだけど、全部おたくがもってっちゃうからさぁ」

P「は、はぁ……」

ディレクター「他のところからも苦情きてるから、ちょっとそこらへん考えて欲しかったってのが正直なとこ」

P「は、はぁ……すみませんでした…」

ディレクター「まあ次はもっとしっかり頼むよ」

P「はい……あれ?」

P(これ、ダメ、ってこと?やっぱり……あずささんじゃやりすぎだったか……)

P(……ならば!)

63: 2012/07/13(金) 02:22:49.43 ID:nHp8sKKVP
千早「私、ですか?」

P「えぇ。千早にぜひ頼みたい番組があるんだ」

千早「構いませんけど……これって運動するやつじゃないですか?」

P「あぁ、そうだ」

千早「えっと……こういうのは我那覇さんや真に任せた方がいいんじゃ……?」

P「今回はちょっと特別でな」

千早「特別、ですか?」

P「あぁ。別に変な意味はないんですけどビジュアル面でも兼ねてる感じだから」

千早「はぁ……」

P「とにかくお願いしたいんだ!千早ならきっと大丈夫だから!」

千早「プロデューサーがそこまでいうなら……」


64: 2012/07/13(金) 02:27:34.35 ID:nHp8sKKVP
P(と、いうわけで思い切って同じ番組に千早にでてもらうことにした)

P(相変わらず露出の多いビキニ、のはずなんだが)

P(……ひときわ目立つな)

P(お、スタートした。……早いな千早)

P(他がローションでまごまごしてる間にさっさとクリアしてパンも咥えて……)

P(砂浜も……クリア……・ゴール?)



P(この前とは真逆なのにまたもこっぴどく叱られた)

P(千早はいい汗かいてるが……まあ素直に褒めてやりたいがな)

P(この前とは別にカメラを独占したのが悪かったのか……?)

――

P「大きすぎたからいけないんだ。そう思って小さいのを選んでみた」

P「それでもダメだった」

P「結局は程度の問題ってことか……難しいな」


65: 2012/07/13(金) 02:30:30.91 ID:nHp8sKKVP
これをアイマスで書いてみたい、というのをいくつか挙げて書いてみました
上に上げられてた宇宙系も書きたかったんですがいかんせん絡ませずらいという
SF系やら博士の研究系はどうもアイドルと噛ませる描写が思いつかず……
オリジナルもできれば書いてみたいですな

66: 2012/07/13(金) 02:32:20.35 ID:nHp8sKKVP
以上3つだけだったけど
またあれば書きたいと思っている

支援保守サンクス それじゃおやすみ

67: 2012/07/13(金) 02:32:38.85
おつん

引用元: P「ショートショートの世界へようこそ」