タプリス「天真先輩ルートはいずこに！！」

サターニャ「ラフィエル、ルートってなに？」

ラフィエル「あれですサターニャさん。その人物を攻略する道筋みたいなものです」

サターニャ「つまり倒すって事よね？ ふふん、後輩天使がおこがましいわ。ガヴリールを攻略するのは私なんだから！」

タプリス「帰れバカ悪魔！！！！」

サターニャ「ひぃっ！ なんでいきなりキレたの！？」

ラフィエル「サターニャさんは、ガヴちゃんとよく絡んでますからね。タプちゃん嫉妬してるんです」

タプリス「胡桃沢なんかに天真先輩は渡しません！」

サターニャ「こら！先輩を付けなさいよ！ 呼び捨ててんじゃないわよ！」

タプリス「私、こんなに天真先輩好き好きキャラなのにどうしてこんな展開に……」ｸﾞｽｯ

サターニャ「あんたは所詮サブキャラなんだからすっこんでなさい」

タプリス「きぃー！ 胡桃沢先輩むかつきます！ 同じ悪魔でも月乃瀬先輩は優しいのに！」

サターニャ「悪魔が天使に優しくする方がおかしいわよ」ﾌﾌ-ﾝ

ラフィエル「…………」

ラフィエル「タプちゃんが浮気性だからじゃないですか？」

サターニャ「は？」

タプリス「え？」

ラフィエル「あ、さっきのガヴちゃんルートの話なんですけど」

ラフィエル「タプちゃん、ヴィーネさんの事も好きですよね」

タプリス「えっ、いやいやいやいや……」

タプリス「だってあんなに優しくて思いやりがあって可愛い人ですよ？ むしろ好きにならない方がおかしいでしょう？」

ラフィエル「んー、まあそうですけど」

タプリス「浮気性だなんて心外ですっ」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

サターニャ「……そういえば」

サターニャ「最近あんたが友達と帰ってるの見たんだけど、あれ悪魔の子よね？」

タプリス「く、黒奈さんは友達じゃないです！ ただのクラスメイトです」

サターニャ「仲よさそうに騒いでたわよ」

タプリス「黒奈さんがボケるからツッコミを入れてたんです！」

サターニャ「んじゃ仲良くないのね？」

タプリス「当然です。相手は悪魔ですから！」

黒奈「違う……千咲と私はなかよし……」ﾎﾞｩ

タプリス「ひああっ！？」ｿﾞﾜﾜ

タプリス「黒奈さん！？ どこから現れたんですか！」

黒奈「千咲がいるところなら、どこにでもわく……」

サターニャ「なんか聞いたことあるフレーズね」

ラフィエル「あらら～」ﾆｺﾆｺ

タプリス「いきなり驚かすのはやめてくださいっ」

黒奈「千咲が勝手に驚いてるだけ……」

タプリス「うぅ……最近は黒奈さんに振り回されてばかりで、天真先輩どころか天使のお仕事まで差し支えています……」

ラフィエル「あら、それはいけませんね」

サターニャ「天使の役目を妨害するなんてやるわねあんた」

黒奈「わたし特に何もしてない……」

タプリス「こんな事じゃ天真先輩を更生させるなんてとてもじゃないけどできません……」

黒奈「…………」

黒奈「千咲、天使のお仕事……したいの？」

タプリス「え？ えぇ……まぁ、それが一番の目的ではないですが……とりあえずは」

黒奈「……携帯、貸して？」

タプリス「いいですけど、いったい何を？」

黒奈「まかせて」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ヴィーネの携帯「」ヴヴヴヴ

『月乃瀬先輩、天真先輩が好きって言ってました。学校の屋上で待っているそうですよ！』

ヴィーネ「…………えっ」




ガヴリールの携帯「」ヴヴヴヴ

『天真先輩、月乃瀬先輩が想いを伝えたいそうなので今すぐ学校の屋上に向かってください！』

ガヴリール「…………はぁっ？」

タプリス「ちょっとおおおおおおおお！？」

黒奈「ザ・キューピッド」ｸﾞｯ

サターニャ「こ、これは……」

ラフィエル「えげつな……ぷふっ、ぷくくくく……！」

黒奈「悪魔らしからぬ手助けをしてしまった……」ﾌｩ

タプリス「なにやり遂げた顔してるんですか！ これで二人がくっ付いたらどうするんですか！！」

黒奈「千咲の……仕送りが増える」

タプリス「この悪魔ぁーーー！！」

【翌日】


ガヴリール「ヴィーネー……」ｲﾁｬｲﾁｬ
ヴィーネ「ガヴぅ……」ｲﾁｬｲﾁｬ


タプリス「結局二人とも付き合っちゃったじゃないですか！ どうしてくれるんですか！！」

黒奈「仕送りゲット……」ｸﾞｯ

タプリス「お金なんかどうでもいいんですよ！！ 私の天真先輩と月乃瀬先輩が！！」

黒奈「千咲、焼肉連れてって……」

ラフィエル「ウサギを追いすぎましたね。タプちゃん」

サターニャ「少なくともあの後輩悪魔はウサギじゃないわ……」

黒奈「うふふふふふ……」

タプリス「てんましぇんぱい……つきのせしぇんぱい……」ﾒｿﾒｿ



タプリス「私、絶対諦めませんからねーー！！！」


頑張れタプリス！負けるなタプリス！
タプリスの戦いは今日も続く！


完

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