1: 2011/11/08(火) 19:42:19.79 ID:4JepvvG5P
放課後、教室
律「……駄目だ。すげー眠い」 ぐたー
紬「今日の体育、水泳だったものね」
澪「ムギは元気そうだな」
紬「水泳、楽しかったもの♪」 きらきら
澪「対して唯は、もう駄目か」
唯「・・・そんな事無いよ。だって澪ちゃん、さっきはプールの上で盆踊りだったじゃない」 ぐー
律「全然意味が分からんし、何気に怖い」
律「……駄目だ。すげー眠い」 ぐたー
紬「今日の体育、水泳だったものね」
澪「ムギは元気そうだな」
紬「水泳、楽しかったもの♪」 きらきら
澪「対して唯は、もう駄目か」
唯「・・・そんな事無いよ。だって澪ちゃん、さっきはプールの上で盆踊りだったじゃない」 ぐー
律「全然意味が分からんし、何気に怖い」
2: 2011/11/08(火) 19:44:07.70 ID:4JepvvG5P
紬「みんな眠そうだし、今日はもう帰る?」
律「でも新曲の練習もしたいし、梓に示しが付かないだろ。私達、水泳の授業があったから眠いんですって言えるか?」
澪「確かに、先輩としての威厳には欠けるよな」
唯「威厳って、一番大事だよね」 ぐー
律「まさに寝言だな、おい」
律「でも新曲の練習もしたいし、梓に示しが付かないだろ。私達、水泳の授業があったから眠いんですって言えるか?」
澪「確かに、先輩としての威厳には欠けるよな」
唯「威厳って、一番大事だよね」 ぐー
律「まさに寝言だな、おい」
3: 2011/11/08(火) 19:46:09.41 ID:4JepvvG5P
和「本当、よく寝てるわね」
紬「昔から、って感じ?」
和「え、何が?」
紬「今そんな顔で、唯ちゃんの事見てたから」
和「そうかしら」
紬「うふふ♪」
紬「昔から、って感じ?」
和「え、何が?」
紬「今そんな顔で、唯ちゃんの事見てたから」
和「そうかしら」
紬「うふふ♪」
4: 2011/11/08(火) 19:48:12.56 ID:4JepvvG5P
律「ムギが言ったように、唯って昔からこんな感じなのか?」
和「まあね。でも軽音部に入ってからは、色々変わったかも知れない」
澪「変わった?」
和「良い方向へね。だからみんなには感謝してるわ」
紬「まるでお姉さんみたい」
和「そうかしら」
唯「・・・なんの事?」 むくり
和「良いから、唯は寝てなさい」
唯「はーい」 ぐー
律「なんだよ、それ」 くすっ
和「まあね。でも軽音部に入ってからは、色々変わったかも知れない」
澪「変わった?」
和「良い方向へね。だからみんなには感謝してるわ」
紬「まるでお姉さんみたい」
和「そうかしら」
唯「・・・なんの事?」 むくり
和「良いから、唯は寝てなさい」
唯「はーい」 ぐー
律「なんだよ、それ」 くすっ
5: 2011/11/08(火) 19:50:14.20 ID:4JepvvG5P
軽音部部室
カチャ
梓「済みません、遅れました」
律「ふぁーっ」
梓「眠いんですか?」
律「馬鹿だな。私達はいつでも気合い充実。やる気に満ちあふれてるぜ」
梓「澪先輩、目閉じてません?」
澪「心眼だ、梓。私は心の目で、梓を見てるんだ」
梓「はぁ」
澪「・・・見えたっ。梓は、今部室にいないっ」
梓(だったら澪先輩は、誰と話してるんですか)
カチャ
梓「済みません、遅れました」
律「ふぁーっ」
梓「眠いんですか?」
律「馬鹿だな。私達はいつでも気合い充実。やる気に満ちあふれてるぜ」
梓「澪先輩、目閉じてません?」
澪「心眼だ、梓。私は心の目で、梓を見てるんだ」
梓「はぁ」
澪「・・・見えたっ。梓は、今部室にいないっ」
梓(だったら澪先輩は、誰と話してるんですか)
6: 2011/11/08(火) 19:52:25.37 ID:4JepvvG5P
唯「・・・」 ぐー
梓「唯先輩はいつもの事として。ムギ先輩は、平気そうですね」
紬「水泳って、学校における一大イベントだと思うのよ。そのためには予選、本戦。クラス対抗水泳合戦。水泳ばんざーい、ばんざーい。ばんざーい♪」
梓(明らかにムギ先輩もおかしいな)
唯「・・・おはよう、あずにゃん」 むくり
梓「おはようございます。目、醒めました?」
唯「そこはかとなしには」
梓「なんですか、それ」
唯「たはは」
梓「唯先輩はいつもの事として。ムギ先輩は、平気そうですね」
紬「水泳って、学校における一大イベントだと思うのよ。そのためには予選、本戦。クラス対抗水泳合戦。水泳ばんざーい、ばんざーい。ばんざーい♪」
梓(明らかにムギ先輩もおかしいな)
唯「・・・おはよう、あずにゃん」 むくり
梓「おはようございます。目、醒めました?」
唯「そこはかとなしには」
梓「なんですか、それ」
唯「たはは」
8: 2011/11/08(火) 19:54:42.29 ID:4JepvvG5P
梓「今日は、もう帰りましょうか?」
律「いや。新曲の練習があるだろ。練習しようぜ、練習」
梓(そっち、トンちゃんしかいないし)
律「はは。澪の奴、まだ泳いでるぞ」
澪「何言ってるんだ、お前。言って良い事と悪い事があるぞ」
唯「まあまあ。ケンカは犬も歩けば爪楊枝だよ」
紬「唯ちゃんはやっぱり、ばんざーい。ばんざーい、ばんざーい♪」
梓(誰か、なんとかして)
律「いや。新曲の練習があるだろ。練習しようぜ、練習」
梓(そっち、トンちゃんしかいないし)
律「はは。澪の奴、まだ泳いでるぞ」
澪「何言ってるんだ、お前。言って良い事と悪い事があるぞ」
唯「まあまあ。ケンカは犬も歩けば爪楊枝だよ」
紬「唯ちゃんはやっぱり、ばんざーい。ばんざーい、ばんざーい♪」
梓(誰か、なんとかして)
9: 2011/11/08(火) 19:56:47.62 ID:4JepvvG5P
10分後
律「・・・あれ。どうして私、水槽の前に」
唯「あずにゃん、来てたんだ」
澪「ムギ、何してる?」
紬「・・・え?・・・じゅ、準備運動?」
梓(みんな、目が覚めたみたいだな)
律「よーし。梓も来た事だし練習するぞー」
唯、澪、紬「おー」
梓(嫌な予感しかしないよ)
律「・・・あれ。どうして私、水槽の前に」
唯「あずにゃん、来てたんだ」
澪「ムギ、何してる?」
紬「・・・え?・・・じゅ、準備運動?」
梓(みんな、目が覚めたみたいだな)
律「よーし。梓も来た事だし練習するぞー」
唯、澪、紬「おー」
梓(嫌な予感しかしないよ)
10: 2011/11/08(火) 19:58:49.07 ID:4JepvvG5P
律「ワンツー、ワンツー。ワンツー。ワンツー」 タンタン、タンタン、タンタン、タンタン
澪「律、早い。走りすぎだ」
唯「だったら、ゆっくりまったり歩いて行こうよ」
紬「私、お茶淹れるわね♪」
律「ワン、ツー。ワン、ツー・・・」
澪「律、早し。早ければ、早くて、早し、早きこと、早けれども」
唯「まあ、何となく意味は分かるけどね」
紬「私、お茶淹れるわね♪」
梓(言わんこっちゃない)
澪「律、早い。走りすぎだ」
唯「だったら、ゆっくりまったり歩いて行こうよ」
紬「私、お茶淹れるわね♪」
律「ワン、ツー。ワン、ツー・・・」
澪「律、早し。早ければ、早くて、早し、早きこと、早けれども」
唯「まあ、何となく意味は分かるけどね」
紬「私、お茶淹れるわね♪」
梓(言わんこっちゃない)
11: 2011/11/08(火) 20:00:43.93 ID:4JepvvG5P
10分後
律「・・・駄目だ。全然集中出来ん」
梓「今日はもう止めましょうよ」
唯「でも、先輩としての威厳がね」
梓「そんなの、元々ありませんよ」
唯「たはは、そかそか」
梓「はいです」
律、澪、紬(それって、私達も?)
律「・・・駄目だ。全然集中出来ん」
梓「今日はもう止めましょうよ」
唯「でも、先輩としての威厳がね」
梓「そんなの、元々ありませんよ」
唯「たはは、そかそか」
梓「はいです」
律、澪、紬(それって、私達も?)
12: 2011/11/08(火) 20:02:47.02 ID:4JepvvG5P
律「いやー、面目ない。明日からは頑張るからさ」
梓「それよりも、今日の帰りは大丈夫ですか?」
律「平気平気。澪は私が送っていくからさ」
紬「私は電車だし、その後は迎えに来てもらうから」
唯「じー」
梓「口に出さないで下さい。唯先輩は、私が送りますから」
律「じゃ、唯の事頼むな。澪、眠いなら肩貸すぞ」
澪(覚醒モードッ♪)
梓「それよりも、今日の帰りは大丈夫ですか?」
律「平気平気。澪は私が送っていくからさ」
紬「私は電車だし、その後は迎えに来てもらうから」
唯「じー」
梓「口に出さないで下さい。唯先輩は、私が送りますから」
律「じゃ、唯の事頼むな。澪、眠いなら肩貸すぞ」
澪(覚醒モードッ♪)
13: 2011/11/08(火) 20:04:50.42 ID:4JepvvG5P
夕方、帰り道
梓「澪先輩達、大丈夫でしょうか」
唯「みんなしっかりしてるからね。・・・りっちゃんじゃないけど、本当に面目ない」
梓「良いですよ。変に無理して、皆さんが体調を崩す方が困りますし」
唯「あずにゃんはしっかりしてるね。私のお姉さんになって欲しいくらいだよ」
梓「憂がいるだけで十分過ぎます」
唯「でも憂は妹だからね。私は姉として、憂の面倒をみないと駄目なんだ」
梓「そういうの、唯先輩っぽいですね」
唯「たはは」
梓「澪先輩達、大丈夫でしょうか」
唯「みんなしっかりしてるからね。・・・りっちゃんじゃないけど、本当に面目ない」
梓「良いですよ。変に無理して、皆さんが体調を崩す方が困りますし」
唯「あずにゃんはしっかりしてるね。私のお姉さんになって欲しいくらいだよ」
梓「憂がいるだけで十分過ぎます」
唯「でも憂は妹だからね。私は姉として、憂の面倒をみないと駄目なんだ」
梓「そういうの、唯先輩っぽいですね」
唯「たはは」
14: 2011/11/08(火) 20:07:11.50 ID:4JepvvG5P
平沢家、玄関
憂「リビングに布団敷いたから、少し仮眠してね。その後でご飯を食べて、今日は早く寝ようか」
唯「憂-。お姉ちゃんは頑張るよ」
憂「うん。私も一所懸命応援するね」
唯「憂ー♪」
梓(何を頑張るの?何を応援するの?姉の威厳って、何?)
憂「リビングに布団敷いたから、少し仮眠してね。その後でご飯を食べて、今日は早く寝ようか」
唯「憂-。お姉ちゃんは頑張るよ」
憂「うん。私も一所懸命応援するね」
唯「憂ー♪」
梓(何を頑張るの?何を応援するの?姉の威厳って、何?)
15: 2011/11/08(火) 20:09:10.06 ID:4JepvvG5P
憂「梓ちゃん、今お茶の用意するから」
梓「いや。私はもう帰るよ。それより、唯先輩の事よろしくね」
唯「本当、面目ない」
憂「ふふ。それじゃ梓ちゃん、お休みなさい」
梓「憂もね。唯先輩、お休みなさい」
唯「明日こそ。明日こそは、先輩の威厳をお見せします」 パタン
梓(明日、学校休みだし)
梓「いや。私はもう帰るよ。それより、唯先輩の事よろしくね」
唯「本当、面目ない」
憂「ふふ。それじゃ梓ちゃん、お休みなさい」
梓「憂もね。唯先輩、お休みなさい」
唯「明日こそ。明日こそは、先輩の威厳をお見せします」 パタン
梓(明日、学校休みだし)
17: 2011/11/08(火) 20:11:17.12 ID:4JepvvG5P
翌月曜。放課後、教室
律「今日は体育もなかったし、元気溌剌だぜー」
澪「先週は、梓にふがいないところを見せてしまったからな」
紬「やっぱり、先輩の威厳よね」
唯「よーし。今日はあずにゃんを、びしばし指導するぞー」
律「お前、まだ眠いのか」
律「今日は体育もなかったし、元気溌剌だぜー」
澪「先週は、梓にふがいないところを見せてしまったからな」
紬「やっぱり、先輩の威厳よね」
唯「よーし。今日はあずにゃんを、びしばし指導するぞー」
律「お前、まだ眠いのか」
18: 2011/11/08(火) 20:13:24.07 ID:4JepvvG5P
和「でも唯が先輩なんて、ちょっと戸惑うわね」
唯「それは自分でも思う時があるよ。あずにゃんから先輩って呼ばれると、にやけちゃうし」
澪「でも梓にとっては、良い先輩じゃないのかな」
唯「本当に?」
紬「うん、うん。優しくて温かくて思いやりがあって、良い先輩だと思うわよ」
律「ギターとしては、圧倒的に中野先輩って感じだけどな」
唯「もう、りっちゃーんはー」
澪、紬「あはは」
和「ふふ」
唯「それは自分でも思う時があるよ。あずにゃんから先輩って呼ばれると、にやけちゃうし」
澪「でも梓にとっては、良い先輩じゃないのかな」
唯「本当に?」
紬「うん、うん。優しくて温かくて思いやりがあって、良い先輩だと思うわよ」
律「ギターとしては、圧倒的に中野先輩って感じだけどな」
唯「もう、りっちゃーんはー」
澪、紬「あはは」
和「ふふ」
19: 2011/11/08(火) 20:15:24.95 ID:4JepvvG5P
軽音部部室
カチャ
唯「あれ。あずにゃん、もう来てたんだ」
梓「・・・」 すかー
律「全力で寝てるな」
澪「・・・どうする?」
紬「まずは、静かにバッグを置きましょうか」
澪「ああ」 そろそろ
唯「寝てるあずにゃんも可愛いね」
律「先輩の威厳は示せないけどな」
唯「威厳よりも、あずにゃんの寝顔の方がずっと大切だよ♪」
律「なんだ、それ」 くすっ
カチャ
唯「あれ。あずにゃん、もう来てたんだ」
梓「・・・」 すかー
律「全力で寝てるな」
澪「・・・どうする?」
紬「まずは、静かにバッグを置きましょうか」
澪「ああ」 そろそろ
唯「寝てるあずにゃんも可愛いね」
律「先輩の威厳は示せないけどな」
唯「威厳よりも、あずにゃんの寝顔の方がずっと大切だよ♪」
律「なんだ、それ」 くすっ
20: 2011/11/08(火) 20:17:25.75 ID:4JepvvG5P
梓「・・・やってやれない事もないです」 くー
唯「あずにゃん、どういう事?」
紬「唯ちゃん。寝言に質問するのは良くないって言わない?」
律「じゃ、落書きするか」
唯「可哀想だよ、猫ヒゲなんて」
澪「描かないんだ。それにあまり騒ぐと、梓が起きるぞ」
唯「だったら、子守歌歌おうか。・・・あずにゃん、夜泣きで困ったなー♪」
律「平沢さん、それ根本的に違うから」
唯「あずにゃん、どういう事?」
紬「唯ちゃん。寝言に質問するのは良くないって言わない?」
律「じゃ、落書きするか」
唯「可哀想だよ、猫ヒゲなんて」
澪「描かないんだ。それにあまり騒ぐと、梓が起きるぞ」
唯「だったら、子守歌歌おうか。・・・あずにゃん、夜泣きで困ったなー♪」
律「平沢さん、それ根本的に違うから」
22: 2011/11/08(火) 20:19:28.72 ID:4JepvvG5P
10分後
梓「・・・済みません、今起きました」 むくり
唯「おはよう。ねむにゃんだったね、今」
梓「私も水泳の授業があったので。すぐ、練習の準備をします」
紬「まあまあ。まずはお茶を飲んで、お菓子を食べて。少しゆっくりしましょうか」
梓「済みませんです」 ずずー
澪「梓、髪の毛乱れてるぞ」 さすさす
律「ほら、口にクリーム付いた」 拭き拭き
紬「素直に世話を焼かれる梓ちゃんも可愛いわね♪」
唯「世話を焼く澪ちゃんとりっちゃんも可愛いよ」
紬「なんだか、良いわよねー」
唯「ねー」
梓(うし、とら、たつ、み) くー
梓「・・・済みません、今起きました」 むくり
唯「おはよう。ねむにゃんだったね、今」
梓「私も水泳の授業があったので。すぐ、練習の準備をします」
紬「まあまあ。まずはお茶を飲んで、お菓子を食べて。少しゆっくりしましょうか」
梓「済みませんです」 ずずー
澪「梓、髪の毛乱れてるぞ」 さすさす
律「ほら、口にクリーム付いた」 拭き拭き
紬「素直に世話を焼かれる梓ちゃんも可愛いわね♪」
唯「世話を焼く澪ちゃんとりっちゃんも可愛いよ」
紬「なんだか、良いわよねー」
唯「ねー」
梓(うし、とら、たつ、み) くー
23: 2011/11/08(火) 20:21:32.39 ID:4JepvvG5P
30分後
梓「・・・済みません、また寝てました」
律「気にすんなよ。無理してもなんだし、今日は早めに解散しようぜ」
梓「いや。それは」
澪「良いから。唯、戸締まり頼む」
唯「はーい」 ぱたぱた
紬「私、梓ちゃんのバッグ持つわね」
律「それなら私は、むったんを持つか」
梓「いや。それは」
唯「戸締まり完了。それじゃ、あずにゃんの家までレッツゴー」
律、澪、紬「おー」
梓「・・・済みません、また寝てました」
律「気にすんなよ。無理してもなんだし、今日は早めに解散しようぜ」
梓「いや。それは」
澪「良いから。唯、戸締まり頼む」
唯「はーい」 ぱたぱた
紬「私、梓ちゃんのバッグ持つわね」
律「それなら私は、むったんを持つか」
梓「いや。それは」
唯「戸締まり完了。それじゃ、あずにゃんの家までレッツゴー」
律、澪、紬「おー」
24: 2011/11/08(火) 20:23:30.51 ID:4JepvvG5P
夕方、商店街
唯「あずにゃん、まだ眠そうだね」
梓「水泳が、結構ハードだったので」 うつら、うつら
唯「私が、おんぶしてあげようか?」
梓「小柄に見えますけど、私もそれなりに体重はありますよ」
唯「無理かな」
梓「気持だけ頂いておきます」
律「和ませる奴らめ。・・・唯ー、おんぶおばけだぞー」 どかっ
唯「あーん、りっちゃん重いー♪」
澪(なんだろう。背中がすーすーするな。一人っきりって、こんな物なのかな)
唯「あずにゃん、まだ眠そうだね」
梓「水泳が、結構ハードだったので」 うつら、うつら
唯「私が、おんぶしてあげようか?」
梓「小柄に見えますけど、私もそれなりに体重はありますよ」
唯「無理かな」
梓「気持だけ頂いておきます」
律「和ませる奴らめ。・・・唯ー、おんぶおばけだぞー」 どかっ
唯「あーん、りっちゃん重いー♪」
澪(なんだろう。背中がすーすーするな。一人っきりって、こんな物なのかな)
26: 2011/11/08(火) 20:25:28.38 ID:4JepvvG5P
平沢家、リビング
唯「・・・って事があったんだけど。憂は平気そうだね」
憂「私はペース配分して泳いでたから」
唯「そっか。・・・憂、マッサージしてあげようか?」
憂「大丈夫、本当に大丈夫だから」
唯「そっか。それなら、膝枕してあげるよ」
憂「まだ眠くないよー」
唯「良いから、良いから。お姉ちゃんの言う事を聞きなさい」
憂「はーい♪」 ごろん
唯「・・・って事があったんだけど。憂は平気そうだね」
憂「私はペース配分して泳いでたから」
唯「そっか。・・・憂、マッサージしてあげようか?」
憂「大丈夫、本当に大丈夫だから」
唯「そっか。それなら、膝枕してあげるよ」
憂「まだ眠くないよー」
唯「良いから、良いから。お姉ちゃんの言う事を聞きなさい」
憂「はーい♪」 ごろん
27: 2011/11/08(火) 20:27:27.39 ID:4JepvvG5P
唯「憂、いつもありがとね」
憂「どうしたの、急に」
唯「あずにゃん、今日すごい眠そうだったんだよね。それなのに憂は普段通りにご飯を作ったり、色々頑張ってくれたから。ありがとうって思ったんだ」
憂「私は全然疲れてないし、お姉ちゃんはいつも軽音部で頑張ってるじゃない」
唯「私はお茶飲んでるだけだよ。・・・私もこれからは姉として。先輩として頑張らないとね」
憂「お姉ちゃん♪」
唯「憂ー♪」
憂「どうしたの、急に」
唯「あずにゃん、今日すごい眠そうだったんだよね。それなのに憂は普段通りにご飯を作ったり、色々頑張ってくれたから。ありがとうって思ったんだ」
憂「私は全然疲れてないし、お姉ちゃんはいつも軽音部で頑張ってるじゃない」
唯「私はお茶飲んでるだけだよ。・・・私もこれからは姉として。先輩として頑張らないとね」
憂「お姉ちゃん♪」
唯「憂ー♪」
28: 2011/11/08(火) 20:29:27.38 ID:4JepvvG5P
翌朝、教室
唯「という訳で昨日は、憂に添い寝してあげました」
和「たまにはお姉さんぽい事もするのね」
唯「てへへ」
律「うぃーっす」
澪「おはよう。今日も暑いな」
唯「夏も、暑くなかったら良いんだけどね」
和「それじゃ、夏とは言わないでしょ」
唯「そかそか」
紬「みんなおはよー。あつはなついわねー」
律「この、ベタな事言いやがって」
唯、澪、和「あはは」
唯「という訳で昨日は、憂に添い寝してあげました」
和「たまにはお姉さんぽい事もするのね」
唯「てへへ」
律「うぃーっす」
澪「おはよう。今日も暑いな」
唯「夏も、暑くなかったら良いんだけどね」
和「それじゃ、夏とは言わないでしょ」
唯「そかそか」
紬「みんなおはよー。あつはなついわねー」
律「この、ベタな事言いやがって」
唯、澪、和「あはは」
29: 2011/11/08(火) 20:31:34.45 ID:4JepvvG5P
2年、教室
純「あー、暑い。溶けちゃいそうだよ」 ぐったり
梓「夏だからね」 ぐったり
憂「二人とも大丈夫?」
純「そういう憂は、平気そうだね」
憂「昨日は早く寝たから。それに、お姉ちゃんが添い寝してくれたんだよ♪」
純「夏場に一緒に寝るって、暑くない?」
憂「あまり気にした事無いな。でも純ちゃんも、猫ちゃんと一緒に寝たりするでしょ」
純「あまり気にした事無いな」
梓(唯先輩と猫って、同じなの?)
純「あー、暑い。溶けちゃいそうだよ」 ぐったり
梓「夏だからね」 ぐったり
憂「二人とも大丈夫?」
純「そういう憂は、平気そうだね」
憂「昨日は早く寝たから。それに、お姉ちゃんが添い寝してくれたんだよ♪」
純「夏場に一緒に寝るって、暑くない?」
憂「あまり気にした事無いな。でも純ちゃんも、猫ちゃんと一緒に寝たりするでしょ」
純「あまり気にした事無いな」
梓(唯先輩と猫って、同じなの?)
31: 2011/11/08(火) 20:33:38.08 ID:4JepvvG5P
6時限目、屋内プール
律「今日も水泳かー」
澪「夏だからな」
唯「プールサイドで、足をちゃぷちゃぷさせるのって楽しいよね」 ちゃぷちゃぷ
紬「私もやってみるわね♪」 ちゃぷちゃぷ
律「澪、私達もやるぞ」 ちゃぷちゃぷ
澪「全く」 ちゃぷちゃぷ
律「今日も水泳かー」
澪「夏だからな」
唯「プールサイドで、足をちゃぷちゃぷさせるのって楽しいよね」 ちゃぷちゃぷ
紬「私もやってみるわね♪」 ちゃぷちゃぷ
律「澪、私達もやるぞ」 ちゃぷちゃぷ
澪「全く」 ちゃぷちゃぷ
33: 2011/11/08(火) 20:36:01.71 ID:4JepvvG5P
同時刻、屋内プール対面側
梓「・・・なんか、波立ってない?」
純「海じゃないんだからさ。」
憂「でも、なんだか楽しいよね」
純「まあね。・・・うぷっ」
梓「純、大丈夫?・・・うぷっ」
憂「二人とも大丈夫?でも、どうして波が起きてるのかな・・・。おっと」 ひらっ
梓、純(出来る奴っ)
梓「・・・なんか、波立ってない?」
純「海じゃないんだからさ。」
憂「でも、なんだか楽しいよね」
純「まあね。・・・うぷっ」
梓「純、大丈夫?・・・うぷっ」
憂「二人とも大丈夫?でも、どうして波が起きてるのかな・・・。おっと」 ひらっ
梓、純(出来る奴っ)
34: 2011/11/08(火) 20:38:00.45 ID:4JepvvG5P
律「まだまだっ。お前達の本気は、そんな物かっ」 じゃぶじゃぶ
紬「琴吹、力の限り頑張りますっ」 じゃぶじゃぶ
唯「私、もう駄目みたい・・・」 ちゃぷちゃぷ
澪「唯、頑張れっ。諦めるには、まだ早いぞっ」 ちゃぷちゃぷ
唯「みんな、ごめん。私、ここでお別れみたい。みんなに会えて、私・・・」 ちゃぷ
紬「琴吹、力の限り頑張りますっ」 じゃぶじゃぶ
唯「私、もう駄目みたい・・・」 ちゃぷちゃぷ
澪「唯、頑張れっ。諦めるには、まだ早いぞっ」 ちゃぷちゃぷ
唯「みんな、ごめん。私、ここでお別れみたい。みんなに会えて、私・・・」 ちゃぷ
35: 2011/11/08(火) 20:39:59.02 ID:4JepvvG5P
律「馬鹿野郎っ。お前一人だけ行かせるかっ」
紬「唯ちゃん、私の手に捕まってっ」 がしっ
澪「唯、私の手にもだっ」 がしっ
唯「ありがとー。みんな、ありがとー」
律「・・・海岸だ。海岸が見えたぞー」
唯、澪、紬「わーっ♪」
紬「唯ちゃん、私の手に捕まってっ」 がしっ
澪「唯、私の手にもだっ」 がしっ
唯「ありがとー。みんな、ありがとー」
律「・・・海岸だ。海岸が見えたぞー」
唯、澪、紬「わーっ♪」
37: 2011/11/08(火) 20:42:05.81 ID:4JepvvG5P
わーっ♪
純「なんか、叫び声が聞こえない?」
梓「聞こえるね」
純「波もすごくなってきたね」
梓「なってきたね」
純「梓、どうしたの?」
梓「なんだか、嫌な予感がするんだよね。・・・うぷっ」
純「え、何が?・・・うぷっ」
純「なんか、叫び声が聞こえない?」
梓「聞こえるね」
純「波もすごくなってきたね」
梓「なってきたね」
純「梓、どうしたの?」
梓「なんだか、嫌な予感がするんだよね。・・・うぷっ」
純「え、何が?・・・うぷっ」
38: 2011/11/08(火) 20:44:05.04 ID:4JepvvG5P
憂「二人とも、波を読めば良いんだよ。・・・よっと」 さっ
純「波を」
梓「読む?」
憂「あ、また来たよ」
純「・・・見切った」
梓「えいっ」
ごごごごごーっ
純、梓「・・・だ、駄目だっ」
憂「二人とも、私に捕まってっ。・・・えいっ」 さっ
純、梓(うーいー♪)
純「波を」
梓「読む?」
憂「あ、また来たよ」
純「・・・見切った」
梓「えいっ」
ごごごごごーっ
純、梓「・・・だ、駄目だっ」
憂「二人とも、私に捕まってっ。・・・えいっ」 さっ
純、梓(うーいー♪)
39: 2011/11/08(火) 20:46:07.29 ID:4JepvvG5P
律「我々は助かったぞー」
紬「ばんざーい♪」
唯「みんな、ありがとー。ありがとー」
澪「全員揃って、無事生還だ」
律「・・・梓を除いてはな」
澪「私は諦めないぞ。梓は絶対どこかで無事に過ごしてる。・・・絶対だっ」
紬「梓ちゃん、今頃何してるのかしら」
唯「日に焼けて、こげにゃんになってたりして」
律、澪、紬「あはは」
梓(先輩方、何がそんなにおかしいんですか)
紬「ばんざーい♪」
唯「みんな、ありがとー。ありがとー」
澪「全員揃って、無事生還だ」
律「・・・梓を除いてはな」
澪「私は諦めないぞ。梓は絶対どこかで無事に過ごしてる。・・・絶対だっ」
紬「梓ちゃん、今頃何してるのかしら」
唯「日に焼けて、こげにゃんになってたりして」
律、澪、紬「あはは」
梓(先輩方、何がそんなにおかしいんですか)
40: 2011/11/08(火) 20:48:11.47 ID:4JepvvG5P
唯「・・・あれ、あずにゃん。無事だったんだ」
梓「無事も何も。ここ、屋内プールですよ」
唯「たはは。ついつい、船が難破した後で盛り上がっちゃってね」
憂「お姉ちゃん、無事で良かったね」
唯「ありがとー。憂も、元気そうで何よりだよ」
憂「お姉ちゃん♪」
唯「憂♪」
純(これ、なんの会話?)
梓「無事も何も。ここ、屋内プールですよ」
唯「たはは。ついつい、船が難破した後で盛り上がっちゃってね」
憂「お姉ちゃん、無事で良かったね」
唯「ありがとー。憂も、元気そうで何よりだよ」
憂「お姉ちゃん♪」
唯「憂♪」
純(これ、なんの会話?)
42: 2011/11/08(火) 20:50:09.17 ID:4JepvvG5P
律「梓達も水泳だったのか」
梓「これでは、今日の部活もぐだぐだになりそうですね」
紬「それはそれで、また楽しいじゃない」
梓「楽しい、ですか」
紬「ええ。それに後の事を考えて、今の楽しさを我慢する必要は無いと思うのよね」
純「はー。ムギ先輩は良い事言うなー」
梓「私の先輩だからね」 ふふん
唯「そうやって先輩を自慢ちゃうあずにゃんは可愛いねー」 もふもふ
梓「や、止めて下さいよ-」
紬「うふふ♪」
梓「これでは、今日の部活もぐだぐだになりそうですね」
紬「それはそれで、また楽しいじゃない」
梓「楽しい、ですか」
紬「ええ。それに後の事を考えて、今の楽しさを我慢する必要は無いと思うのよね」
純「はー。ムギ先輩は良い事言うなー」
梓「私の先輩だからね」 ふふん
唯「そうやって先輩を自慢ちゃうあずにゃんは可愛いねー」 もふもふ
梓「や、止めて下さいよ-」
紬「うふふ♪」
43: 2011/11/08(火) 20:52:10.24 ID:4JepvvG5P
和「何してるの、あなた達」
唯「あ、和ちゃん。プールサイドで足をちゃぷちゃぷさせるのって楽しいよね」
憂「和さんも、ここどうぞ」
和「ありがとう。・・・こう?」 ちゃぷちゃぷ
唯「はー♪」
憂「お姉ちゃん、幸せそうだね」
唯「ちゃぷちゃぷ、楽しいもん」
和「本当、唯はいつも幸せで良いわね」
唯「あー。和ちゃん、今ちょっと馬鹿にしたー」
和「そんな事無いわよ。ね、憂」
憂「ふふ♪」
唯「あ、和ちゃん。プールサイドで足をちゃぷちゃぷさせるのって楽しいよね」
憂「和さんも、ここどうぞ」
和「ありがとう。・・・こう?」 ちゃぷちゃぷ
唯「はー♪」
憂「お姉ちゃん、幸せそうだね」
唯「ちゃぷちゃぷ、楽しいもん」
和「本当、唯はいつも幸せで良いわね」
唯「あー。和ちゃん、今ちょっと馬鹿にしたー」
和「そんな事無いわよ。ね、憂」
憂「ふふ♪」
45: 2011/11/08(火) 20:54:07.18 ID:4JepvvG5P
放課後、教室
律「・・・いかん、マジで眠い」
澪「目を閉じただけで眠れそうだ」
紬「今日の練習、どうする?梓ちゃんも疲れてるだろうし」
唯「中止にしようか、さすがに」
律「・・・甘っちょろい事言ってんじゃねーっ」 ばんっ
澪「で、その心は」
律「ちょっとは驚けよな」
紬「だってりっちゃん、そんな事で怒らないもの」
唯「りっちゃん、りっちゃん」
律「ちぇー」
澪(分かってる。みんな分かってる♪)
律「・・・いかん、マジで眠い」
澪「目を閉じただけで眠れそうだ」
紬「今日の練習、どうする?梓ちゃんも疲れてるだろうし」
唯「中止にしようか、さすがに」
律「・・・甘っちょろい事言ってんじゃねーっ」 ばんっ
澪「で、その心は」
律「ちょっとは驚けよな」
紬「だってりっちゃん、そんな事で怒らないもの」
唯「りっちゃん、りっちゃん」
律「ちぇー」
澪(分かってる。みんな分かってる♪)
46: 2011/11/08(火) 20:56:13.74 ID:4JepvvG5P
律「つまりさ。眠いしだるいし、今すぐ帰って布団に潜り込みたいよ。本当、すげー眠いんだよ。気を抜いたら溶けそうなくらい眠いんだよ」
澪「やっぱり帰るのか」
律「だーかーら。私達が、眠気ごときに負けてどうするのかって話さ」
紬「睡魔対私達。世紀の決戦ね」
唯「さっきまでスイマーだったしね」
唯、紬「あはは」
律「とりあえず、すいませんって言ってもらおうか」
澪「やっぱり帰るのか」
律「だーかーら。私達が、眠気ごときに負けてどうするのかって話さ」
紬「睡魔対私達。世紀の決戦ね」
唯「さっきまでスイマーだったしね」
唯、紬「あはは」
律「とりあえず、すいませんって言ってもらおうか」
47: 2011/11/08(火) 20:58:14.42 ID:4JepvvG5P
澪「で、睡魔とどう戦うんだ」
律「言うまでも無いだろ」
澪「・・・なるほどな。みんな、部室に急ぐぞっ」 とたとたっ
律「この。負けるかっ」 とたとたっ
紬「私だってっ」 とたとた
律「言うまでも無いだろ」
澪「・・・なるほどな。みんな、部室に急ぐぞっ」 とたとたっ
律「この。負けるかっ」 とたとたっ
紬「私だってっ」 とたとた
50: 2011/11/08(火) 21:00:22.88 ID:4JepvvG5P
和「唯も行かないの?」
唯「和ちゃんは眠くないかなと思ってね。この後、生徒会の活動があるんでしょ」
和「心配してくれてありがとう。私は大丈夫だから、唯も無理しないでね」
唯「ありがと。・・・やっぱり良いよね、学校って。色々大変だけど、その分やり甲斐があるって最近思うようになってきたよ」
和「唯がそんな事言うなんて、私も年をとる訳だわ」
唯「もう、ひどいよー」
和「ごめん、ごめん。それじゃ私も、生徒会室に行くわね」
唯「うん。途中まで、一緒に行こうよ」
和「分かったから、そんなに引っ張らないで」
唯「てへへー♪」
唯「和ちゃんは眠くないかなと思ってね。この後、生徒会の活動があるんでしょ」
和「心配してくれてありがとう。私は大丈夫だから、唯も無理しないでね」
唯「ありがと。・・・やっぱり良いよね、学校って。色々大変だけど、その分やり甲斐があるって最近思うようになってきたよ」
和「唯がそんな事言うなんて、私も年をとる訳だわ」
唯「もう、ひどいよー」
和「ごめん、ごめん。それじゃ私も、生徒会室に行くわね」
唯「うん。途中まで、一緒に行こうよ」
和「分かったから、そんなに引っ張らないで」
唯「てへへー♪」
51: 2011/11/08(火) 21:02:12.69 ID:4JepvvG5P
2年教室
純「あー。今日、ジャズ研休みでよかった」 ぐったり
梓「軽音部はどうかな」 ぐったり
憂「今日はお休みしたら?」
梓「・・・いや、一応顔だけは出さないと。先輩達、来てるかも知れないし」
純「あれだけ動いて今日練習してたら、マジ尊敬しちゃうかも」
梓「・・・してなくても、尊敬しちゃうけどね」
純「ん?梓ちゃん、何言った?」
梓「純の馬鹿ー」 じたばた
憂「ふふ♪」
純「あー。今日、ジャズ研休みでよかった」 ぐったり
梓「軽音部はどうかな」 ぐったり
憂「今日はお休みしたら?」
梓「・・・いや、一応顔だけは出さないと。先輩達、来てるかも知れないし」
純「あれだけ動いて今日練習してたら、マジ尊敬しちゃうかも」
梓「・・・してなくても、尊敬しちゃうけどね」
純「ん?梓ちゃん、何言った?」
梓「純の馬鹿ー」 じたばた
憂「ふふ♪」
52: 2011/11/08(火) 21:04:10.66 ID:4JepvvG5P
廊下
梓「どうして純も付いてくるのよ」
純「良いじゃない。ジャズ研は休みなんだし、梓も先輩達がいなければ帰るんでしょ」
梓「まあね」
憂「つまり純ちゃんは、梓ちゃんと一緒に帰りたいんだよね」
純「なっ」
梓「ふーん」 にやにや
純「憂の馬鹿ー」 じたばた
憂「ふふ♪」
梓「どうして純も付いてくるのよ」
純「良いじゃない。ジャズ研は休みなんだし、梓も先輩達がいなければ帰るんでしょ」
梓「まあね」
憂「つまり純ちゃんは、梓ちゃんと一緒に帰りたいんだよね」
純「なっ」
梓「ふーん」 にやにや
純「憂の馬鹿ー」 じたばた
憂「ふふ♪」
53: 2011/11/08(火) 21:06:13.53 ID:4JepvvG5P
軽音部、部室前
ジャジャーン♪
梓「・・・嘘、練習してる」
純「嘘って何よ、嘘って」
梓「はは、冗談冗談。・・・もしかしてこれはテープの音源で、先輩達はどこかに隠れて私を見てるのかな」
純「なんのためによ。でも先輩達がいるのなら、私は帰ろうかな」
梓「遠慮しなくて良いって。純もたまには、顔を出しなよ」
純「・・・怖くない?」
梓「困った先輩はいるけど、怖い先輩なんて一人もいないよ」
憂「怖いのはむしろ、梓ちゃんだよね」
梓「うー、いー」
純「あはは」
ジャジャーン♪
梓「・・・嘘、練習してる」
純「嘘って何よ、嘘って」
梓「はは、冗談冗談。・・・もしかしてこれはテープの音源で、先輩達はどこかに隠れて私を見てるのかな」
純「なんのためによ。でも先輩達がいるのなら、私は帰ろうかな」
梓「遠慮しなくて良いって。純もたまには、顔を出しなよ」
純「・・・怖くない?」
梓「困った先輩はいるけど、怖い先輩なんて一人もいないよ」
憂「怖いのはむしろ、梓ちゃんだよね」
梓「うー、いー」
純「あはは」
54: 2011/11/08(火) 21:08:10.10 ID:4JepvvG5P
カチャ
梓「済みません、遅れました」
純、憂「お邪魔します」
律「おう、梓。ん?純ちゃんと憂ちゃんも一緒か」
純「今日、ジャズ研がお休みなので。・・・皆さん練習してますけど、眠くないんですか」
紬「がっつり眠いでーす」
純(何故ピースサイン)
澪「つまり私達は、音の戦士な訳さ」
純(澪先輩、眠いのかな)
梓(違うと思うよ、多分)
梓「済みません、遅れました」
純、憂「お邪魔します」
律「おう、梓。ん?純ちゃんと憂ちゃんも一緒か」
純「今日、ジャズ研がお休みなので。・・・皆さん練習してますけど、眠くないんですか」
紬「がっつり眠いでーす」
純(何故ピースサイン)
澪「つまり私達は、音の戦士な訳さ」
純(澪先輩、眠いのかな)
梓(違うと思うよ、多分)
56: 2011/11/08(火) 21:10:14.71 ID:4JepvvG5P
唯「今私達って、すごい眠いじゃない。だから演奏をして、眠気を吹き飛ばそうって訳」
梓「ああ、なるほど。それはちょっと面白そうですね」
律「ハードな演奏をすれば、眠気なんて吹き飛んでくぜ」
澪「新たな戦士も登場したしな。ニューエイジ、サウンドエンジェルだ」
律「・・・それははともかく、純ちゃん達も一緒にやろうぜ」
純「こ、光栄ですっ。サウンドエンジェル・ピュアベルとして、一所懸命頑張りますっ」
憂「えーと、私は」
澪「大丈夫。そこは、平沢姉妹の秘められたシスターズパワーが発動するから」
唯「憂は、オルガンお願いね。メロディだけで良いから」
梓(なんだろう、唯先輩がまともに感じる)
澪「ぴゅあっぴゅあっ、ふわっふわっ♪ぴゅあっぴゅあっ、ふわっふわっ♪」
梓「ああ、なるほど。それはちょっと面白そうですね」
律「ハードな演奏をすれば、眠気なんて吹き飛んでくぜ」
澪「新たな戦士も登場したしな。ニューエイジ、サウンドエンジェルだ」
律「・・・それははともかく、純ちゃん達も一緒にやろうぜ」
純「こ、光栄ですっ。サウンドエンジェル・ピュアベルとして、一所懸命頑張りますっ」
憂「えーと、私は」
澪「大丈夫。そこは、平沢姉妹の秘められたシスターズパワーが発動するから」
唯「憂は、オルガンお願いね。メロディだけで良いから」
梓(なんだろう、唯先輩がまともに感じる)
澪「ぴゅあっぴゅあっ、ふわっふわっ♪ぴゅあっぴゅあっ、ふわっふわっ♪」
59: 2011/11/08(火) 21:12:15.82 ID:4JepvvG5P
紬「それで、何を演奏する?」
律「夏だから、夏っぽいのにするか」
唯「ウサギとカメは?」
律「・・・夏っぽいか、それ?」
紬「でも、この学校っぽくはあるわよね」
純「ああ、手すり」
憂「うんうん」
梓「私は構いませんが」
澪「コード進行も簡単だし、良いんじゃないのか」
律「そうだな。それじゃウサギとカメを、思いっきり熱く演奏するぞっ」
唯、澪、紬、梓、純、憂「おーっ」
律「夏だから、夏っぽいのにするか」
唯「ウサギとカメは?」
律「・・・夏っぽいか、それ?」
紬「でも、この学校っぽくはあるわよね」
純「ああ、手すり」
憂「うんうん」
梓「私は構いませんが」
澪「コード進行も簡単だし、良いんじゃないのか」
律「そうだな。それじゃウサギとカメを、思いっきり熱く演奏するぞっ」
唯、澪、紬、梓、純、憂「おーっ」
60: 2011/11/08(火) 21:14:25.40 ID:4JepvvG5P
紬「もしもしカメよーカメさんよ-」
唯「カメさん頑張れーっ」
澪「世界のうちで、お前程ー」
律「負けんなー、ウサギーッ」
純「なんだか、無闇に熱いね」
梓「無闇に、意味も分かんないけどね」
憂「でも、なんだか楽しいよ」
純、梓「うんっ♪」
唯「カメさん頑張れーっ」
澪「世界のうちで、お前程ー」
律「負けんなー、ウサギーッ」
純「なんだか、無闇に熱いね」
梓「無闇に、意味も分かんないけどね」
憂「でも、なんだか楽しいよ」
純、梓「うんっ♪」
61: 2011/11/08(火) 21:16:28.95 ID:4JepvvG5P
5分後
純「・・・」 うつらうつら
梓「ちょっと、純」
律「純ちゃん寝てるのか?」
紬「今日はここでお開きにする?」
澪「私達も、さすがに眠いしな」
純「・・・ジャズ研、舐めんなーっ」 ぼぼーん
唯「あはっ。軽音部も負けないよー」 じゃじゃーん
律「おっし。私達も、本気出してくぞー」
澪、紬「おーっ」
純「・・・」 うつらうつら
梓「ちょっと、純」
律「純ちゃん寝てるのか?」
紬「今日はここでお開きにする?」
澪「私達も、さすがに眠いしな」
純「・・・ジャズ研、舐めんなーっ」 ぼぼーん
唯「あはっ。軽音部も負けないよー」 じゃじゃーん
律「おっし。私達も、本気出してくぞー」
澪、紬「おーっ」
62: 2011/11/08(火) 21:18:11.26 ID:4JepvvG5P
律「無茶苦茶眠いぜーっ」
紬「もう、今すぐ寝ちゃいそうーっ」
澪「帰ったら、すぐ寝るぞーっ」
唯「軽音部ふぁいとーっ」
純「ジャズ研最高ーっ」
梓「純、すごいな」
憂「私達も負けずに頑張ろうよ。・・・お姉ちゃーん♪」
唯「うーいー♪」
梓「あはっ。やってやるでーすっ」
紬「もう、今すぐ寝ちゃいそうーっ」
澪「帰ったら、すぐ寝るぞーっ」
唯「軽音部ふぁいとーっ」
純「ジャズ研最高ーっ」
梓「純、すごいな」
憂「私達も負けずに頑張ろうよ。・・・お姉ちゃーん♪」
唯「うーいー♪」
梓「あはっ。やってやるでーすっ」
63: 2011/11/08(火) 21:20:11.34 ID:4JepvvG5P
軽音部部室前
さわ子「あー、疲れた。お茶とお菓子は良いけど、ここまで上がってくるのが大変なのよね」
やってやるですーっ
さわ子「・・・なんだか、滅茶苦茶盛り上がってるじゃない」
ぎゅぃーん、ぎゅぎゅぎゅいーん
さわ子「・・・私も、ちょっと混ぜてもらおうかしら」
今日は夜通し演奏するぞー
さわ子「・・・ギター、持ってこようっと♪」 とたとたっ
さわ子「あー、疲れた。お茶とお菓子は良いけど、ここまで上がってくるのが大変なのよね」
やってやるですーっ
さわ子「・・・なんだか、滅茶苦茶盛り上がってるじゃない」
ぎゅぃーん、ぎゅぎゅぎゅいーん
さわ子「・・・私も、ちょっと混ぜてもらおうかしら」
今日は夜通し演奏するぞー
さわ子「・・・ギター、持ってこようっと♪」 とたとたっ
64: 2011/11/08(火) 21:22:09.57 ID:4JepvvG5P
カチャ
さわ子「お前達、私が来るのを待っていたっ・・・」
しーん
さわ子「・・・もしかしてみんな、寝ちゃってる?」
和「ええ、さわこ先生」
さわ子「もう、せっかく演奏に混ぜてもらおうと思ったのに」
和「みんな張り切りすぎて、疲れちゃったみたいです。私も今来た所なんですけど」
さわ子「仕方ない。演奏は、また今度にするか。真鍋さん、みんなを起こしたら早く帰るのよ」
和「はい。お疲れ様でした」
さわ子「お疲れ様。あーあ。こんな事なら、メイクしてくるんじゃなかったわ」 ぱたん
和(それで、あの顔だったのか)
さわ子「お前達、私が来るのを待っていたっ・・・」
しーん
さわ子「・・・もしかしてみんな、寝ちゃってる?」
和「ええ、さわこ先生」
さわ子「もう、せっかく演奏に混ぜてもらおうと思ったのに」
和「みんな張り切りすぎて、疲れちゃったみたいです。私も今来た所なんですけど」
さわ子「仕方ない。演奏は、また今度にするか。真鍋さん、みんなを起こしたら早く帰るのよ」
和「はい。お疲れ様でした」
さわ子「お疲れ様。あーあ。こんな事なら、メイクしてくるんじゃなかったわ」 ぱたん
和(それで、あの顔だったのか)
66: 2011/11/08(火) 21:24:07.67 ID:4JepvvG5P
夕方、商店街
唯「さわちゃんのメイク、私も見たかったなー」
和「唯も憂も、ぐっすり寝てたんだから仕方ないじゃない」
唯「たはは。・・・こんな時間になっても、まだ明るいね」
和「だって、夏だもの」
唯「みんなの影が、重なってるよ」
和「そうね」
憂「昔は3人で、良く一緒に家へ帰ったよね」
和「ええ。ついこの間みたいに思ってたけれど。なんだか、すごく懐かしく感じられるわ」
唯「さわちゃんのメイク、私も見たかったなー」
和「唯も憂も、ぐっすり寝てたんだから仕方ないじゃない」
唯「たはは。・・・こんな時間になっても、まだ明るいね」
和「だって、夏だもの」
唯「みんなの影が、重なってるよ」
和「そうね」
憂「昔は3人で、良く一緒に家へ帰ったよね」
和「ええ。ついこの間みたいに思ってたけれど。なんだか、すごく懐かしく感じられるわ」
67: 2011/11/08(火) 21:26:10.08 ID:4JepvvG5P
憂「お姉ちゃんは部活に頑張ってるし、和ちゃんは生徒会だし。小学校や中学校で分かれちゃったりした事もあるから」
和「・・・和ちゃん、か。憂、学校だとそう呼ばないわね」
憂「やっぱり上級生だし、生徒会長だし。そこはやっぱり、私も気を遣うよ」
唯「そかな。クラス委員長になっても生徒会長になっても、和ちゃんは和ちゃんだよ」
和「本当、唯は昔変わらないわね」
憂「だって、お姉ちゃんだもん」
和「そういう憂もね」
憂「え、そうかな?」
和「本当、あなた達姉妹は♪」
和「・・・和ちゃん、か。憂、学校だとそう呼ばないわね」
憂「やっぱり上級生だし、生徒会長だし。そこはやっぱり、私も気を遣うよ」
唯「そかな。クラス委員長になっても生徒会長になっても、和ちゃんは和ちゃんだよ」
和「本当、唯は昔変わらないわね」
憂「だって、お姉ちゃんだもん」
和「そういう憂もね」
憂「え、そうかな?」
和「本当、あなた達姉妹は♪」
68: 2011/11/08(火) 21:28:14.05 ID:4JepvvG5P
憂「・・・いつまでも、こうして一緒にいられるといいのにね」
和「そうね。でも・・・」
唯「大丈夫だよ。和ちゃん、憂」
和「どうして?」
唯「今こうして一緒にいられるって事は、みんな一緒にいたいって事だもん。だから私達は、ずっと一緒にいられるんだよ」
憂「お姉ちゃん♪」
和「そうね。でも・・・」
唯「大丈夫だよ。和ちゃん、憂」
和「どうして?」
唯「今こうして一緒にいられるって事は、みんな一緒にいたいって事だもん。だから私達は、ずっと一緒にいられるんだよ」
憂「お姉ちゃん♪」
69: 2011/11/08(火) 21:30:08.00 ID:4JepvvG5P
唯「和ちゃん。今日はうちに、泊まりにおいでよ」
和「・・・そうね、たまには良いかも知れないわね」
唯「やった。和ちゃんと一緒のベッドで眠るなんて、本当に昔に戻ったみたい♪」
和「一緒のベッドなのは決定なの?」
唯「勿論です。憂が右、和ちゃんが左。私が真ん中ね」
和「全く、ちゃっかりしてるんだから」
和「・・・そうね、たまには良いかも知れないわね」
唯「やった。和ちゃんと一緒のベッドで眠るなんて、本当に昔に戻ったみたい♪」
和「一緒のベッドなのは決定なの?」
唯「勿論です。憂が右、和ちゃんが左。私が真ん中ね」
和「全く、ちゃっかりしてるんだから」
70: 2011/11/08(火) 21:31:14.21 ID:4JepvvG5P
憂「でもお姉ちゃんがベッドから落ちると大変だから、私はその方が安心だよ」
唯「憂ー♪」
憂「お姉ちゃん♪」
和「・・・やっぱりあなた達は、私が見守らないと駄目みたいね。・・・これからも、ずっと」
終わり
唯「憂ー♪」
憂「お姉ちゃん♪」
和「・・・やっぱりあなた達は、私が見守らないと駄目みたいね。・・・これからも、ずっと」
終わり
72: 2011/11/08(火) 21:32:10.22 ID:4JepvvG5P
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
後半の澪はやり過ぎかとも思いましたが、徹夜明けのハイテンションみたいなノリという事でご容赦を。
テーマとしては、「唯憂和」ですね
後半の澪はやり過ぎかとも思いましたが、徹夜明けのハイテンションみたいなノリという事でご容赦を。
テーマとしては、「唯憂和」ですね
74: 2011/11/08(火) 21:33:00.68
乙
ほっこりした
ほっこりした
75: 2011/11/08(火) 21:35:27.47
乙
面白かった
澪は疲れてたんだな
面白かった
澪は疲れてたんだな
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