1: 2012/08/03(金) 14:55:05.39
SPP「どうしたんだ?」

P「これ、どうなってるんですか!? このビジュアルレッスン!」

SPP「はぁ?」

P「なんで、指定の色のパネルが下にきてるんですか? これじゃあ、上に重なっているパネルがどいてくれないと押せないじゃないですか」

SPP「あぁ……表現力レッスンのことな」

P「早くどっかいってくれよ。時間が無くなっていくだろう……」イライラ

SPP「難易度上がると、パネル自体も小さくなるし動きも早くなるからな」

P「だぁーっ! 押し間違えた! 邪魔だ、邪魔!」

SPP「あっ、時間切れ」

ノーマルレッスン

P「く、くそう……」


4: 2012/08/03(金) 15:06:58.00
SPP「Pの所だと、違うのか? 表現力レッスン?」

P「基本的な所は同じですけど……俺の所は、指定のパネルは他と重ねっても絶対に上に配置されましたから」

SPP「あぁ、なるほどな」

P「というか、レッスン全般が俺の所と違うんですよ」

P「とくに、このダンスレッスン」

P「リズムに合わせて……かと思ったら」

P「パネルに合わせて、ボタンとキー入力とかビックリですよ」

SPP「どちらかと言うと、これが本家なんだけどな」

5: 2012/08/03(金) 15:19:27.88
箱P「でも、SPPのでも楽な方だぞ?」

SPP「あっ、箱先輩。お疲れ様です」

P「それより箱P先輩、今の先輩が言ってた楽な方ってどういうことですか?」

箱P「うん。だって、SPのダンスレッスンはミスしても入力できるからな」

SPP「そうですね。アイドルが、バランスくずしていますけど……実はパネルは回転しているから入力できるんですよね」

箱P「でも、俺の場合は完全にロスタイム食うからな。その分、キー入力はなかったが」

7: 2012/08/03(金) 15:32:33.61
P「はぁ……疲れた」

箱P「なんだ、もう終わりか? だらしないな」

P「だいたい先輩たちのレッスンは難易度が高いというか、イライラするのが多いんですよ」

箱P「お前のレッスンがぬるいだけじゃないか?」

P「ミニゲームなんですから、簡単でいいんですよ!」

SPP「ヴォーカルレッスンは割と簡単だったろ?」

P「2ボタン同時押しがあるなんて聞いてませんよ……」

SPP「そう言うなよ。ぶっちゃけ、こればっかりは馴れだよ」

P「そんな身もふたもないこと言わないでくださいよ」



12: 2012/08/03(金) 15:54:38.01
P「はぁ、まさかこんなにレッスンが違うなんて思わなかった」

P「レッスンの種類も多いし、オーディションの形式も違うし」

赤羽根P「やっぱり、新規ファン獲得のために易しくした部分はあるんじゃないですか?」

P「あっ、赤羽根さん……仕事の方はいいんですか?」

赤羽根P「あっ、はい。今日の仕事は終わったので、こちらにお邪魔させてもらいました」



14: 2012/08/03(金) 16:00:52.94
箱P「でも、赤羽根の言う通りお前のって、新規ファン向けっていう部分はあるかもな」

赤羽根P「俺の時にも、CMで「PS3で、初めてのアイドルマスター!」って宣伝してましたし」

SPP「赤羽根ので興味を持たせて、Pのを買わせるって寸法だったな」

P「あの、すいません」

箱P「ん、どうした?」

P「俺、いつのまにか竜宮シナリオが追加されたPS3が主流扱いになってますけど」

P「箱P先輩、もともとはあなたと同じハードですからね?」

箱P「……」

P「箱P先輩?」

箱P「悪い、すっかり忘れてた」

17: 2012/08/03(金) 16:11:31.63
P「でも、レッスンか……赤羽根さんがうらやましいですよ」

赤羽根P「俺がですか?」

P「だって、赤羽根さんの所は勝手にイメージレベルあがってるじゃないですか」

P「俺からしてみれば、セルフレッスンでパーフェクトとってるようなものですよ」

SPP「俺の時は、約束の時間に数秒遅れるだけで怒られたな……」

19: 2012/08/03(金) 16:20:24.07
赤羽根P「それを言ったら、俺の方も皆さんがうらやましいですよ」

P「俺と先輩たちが?」

SPP「箱先輩、俺達、赤羽根にうらやましがられることしてましたっけ?」

箱P「う~ん、心当たりがないな」

P「普通にアイドルとコミュニケーションとって」

SPP「普通にアイドルとレッスンして」

箱P「普通に営業して、仕事とって」

赤羽根P「それですよ、それ!」

赤羽根P「なんで、営業に成功して、仕事をとるのがさも当たり前のようになっているんですか!?」

赤羽根P「皆さんの感覚は絶対におかしいですよ」

赤羽根P「俺なんて、最初の方とかかなり苦労しているのに……」



20: 2012/08/03(金) 16:31:40.26
赤羽根P「おまけに皆さんは、俺の夢である「全員トップアイドル」をやってしまいますし」

赤羽根P「本当に皆さんのことがうらやましくて、とても尊敬しています」

赤羽根P「皆さんのような人と同じ事務所のプロデューサーであることを誇りに思いますよ」

P「先輩、先輩……赤羽根さんにいきなり褒められたんですけど」

SPP「赤羽根は誠実さに定評があるからな」

箱P「でも、全員トップアイドルってそんなに難しいことなのか?」

SPP「さぁ……? 俺の場合は、最悪思い出があれば多少イメージレベルが低くてもIUを優勝できましたから」

22: 2012/08/03(金) 16:43:25.62
箱P「つまり、こういうことだな。Pは赤羽根がうらやましくて、赤羽根はPがうらやましい」

P「そうなるんでしょうか?」

赤羽根P「Pさんは、俺にないものを。俺は、Pさんにないものをもっていますから」

箱P「ふむ……そうか」

SPP「だったら、お互い交代してみたらどうだ?」

P&赤羽根P「えっ?」

24: 2012/08/03(金) 16:57:04.46
P「あの……先輩、何を言っているのかわからないのですが」

SPP「言葉の通りだ。Pが赤羽根の方に行って、プロデュースをする」

箱P「でっ、赤羽根がこいつの方に行って、プロデュースするってことか」

SPP「はい、そういうことです」

赤羽根P「そんなSPPさん、突然そんなこと困りますよ」

P「そうですよ、先輩!」

SPP「どうしてだ?」

P「自分の担当するアイドルを他の男に任せておけるわけないでしょう!」

赤羽根P「……」

P「あっ……いや、別に赤羽根さんが嫌いとかそういうのじゃないですからね?」

赤羽根P「えぇ、わかってますよ」



25: 2012/08/03(金) 17:11:35.02
SPP「まぁ、Pの言いたいこともわかるけど、物は試しってことでさ」

SPP「何もずっと交代するわけじゃないんだからさ」

P「それは、そうですけど」

箱P「赤羽根のところの春香たちを見れば、お前のプロデュースにもいい影響があるんじゃないか?」

赤羽根P「お互い学べるものはある……ということですね」

SPP「そういうことだ。理解が早くて、助かるよ」

P「わかりましたよ……そういうことなら」

赤羽根P「Pさん、春香たちをよろしくお願いします」ペコッ

P「あ、うん。赤羽根さんも、俺の方の春香たちをよろしく」

29: 2012/08/03(金) 17:19:45.22
SPP「よしっ、それなら早速準備だ!」

赤羽根P「あの、すみませんSPPさん。どうやって、俺はPさんの、Pさんは俺の所へ行くんですか?」

SPP「そんなの、ちょいと空間を歪めてしまえばいいだけの話さ」

P「いやいや、そんなこと無理に決まってるじゃないですか」

赤羽根P「それに、そもそも俺たちはどうやってここに来れたのか……よくわからないんですけど」

箱P「赤羽根、考えるな。なにも考えていないから」

箱P「でも、空間くらいなら歪められるだろ」

ゴオオオオオッ!

P「ん? この音は?」


34: 2012/08/03(金) 17:24:06.31
ズシーン!

インベル「……」

P「い、インベルさん……」

赤羽根P「相変わらず大きいですね」

箱P「38.83メートルだからな」

SPP「北米版のbox発売決定、おめでとうございます」

36: 2012/08/03(金) 17:33:27.47
SPP「それじゃあ、インベルさん。お願いします」

インベル「……」

P「うわっ、空間に穴が」

箱P「アウリンへの扉が開いた」

赤羽根P「あの……何をいってるんですか?」

SPP「後は、その穴に二人が入れば問題ない」

P「えっ、でもこれって何か危ない感じが」

箱P「いいから、行けって……」ゲシッ

P「うわあああっ!」

箱P「ほら、赤羽根も」

赤羽根P「あっ、はい!」

39: 2012/08/03(金) 17:41:15.29
P「んっ……ここは」

P「どこだ?」

P「妙に古臭いというか……ボロい」

P「その割には、見覚えがある」

P「……あぁ、そっか」

P「ここは765プロか」

P「事務所、移転してないのか」

P「窓ガラスにテープで、765プロって貼ってある……懐かしい」


40: 2012/08/03(金) 17:50:44.53
春香「おはようございます、プロデューサーさん!」

P「あっ、おはよう春香」

P「調子はどうだ?」

春香「今日は寝坊しちゃいましたけど、調子はいいですよ」

P「そっか、来るときに転ばなかったか?」

春香「へっ? どうしてですか?」

P「いやっ、慌てて来ただろうからな」

春香「もう、私はいつも転んでるわけじゃないですよ」

41: 2012/08/03(金) 18:01:19.86
P「今日の予定は」

P(えっと……おっ、見やすいな)

P「今日の予定は、番組の収録か」

P「……」

春香「プロデューサーさん、どうかしたんですか?」

P「いや、なんでもないよ。気合入れていこうな」

春香「はいっ!」

P「あっ、悪い。春香、俺すこし用事があるから先に車で待っててくれ」

春香「はーい」

P「さて、すこし知らべるか。流石にどんな番組かをしならないとアドバイスもできないしな」

42: 2012/08/03(金) 18:09:18.08
収録中……

P「……」

P「……おかしい」

P「何も問題が起きない……」

P「というより、むしろ順調」

P「俺の予定では、何かしら問題が起きて……そこで俺がパフェコミュを発動して」

P「俺と春香のいちゃいちゃにニヤニヤする……もとい、絆を深める。そういう展開じゃないのか?」

P「俺、主人公なんだよな?」

47: 2012/08/03(金) 18:22:30.19
P「ちょっと、待て。落ち着け、俺」

P「ここで一つ、アイドルマスターとはどういうものか確認しようじゃないか」

P「えっと、パッケージの裏面には……」


芸能事務所765プロのプロデューサーとなり、3人のアイドルを選んでユニットを結成!
様々な活動で、アイドル達を育てよう!
夢に向かってくじけそうなとき、彼女達が頼れるのは、プロデューサーのあなただけ!
目指すは共通の夢・トップアイドル!


P「……」

P「頼られてない……」

49: 2012/08/03(金) 18:30:02.42
インベル、コクピット内

箱P「おお、あいつ早速戸惑ってるよ」

SPP「そうですね。てっきり、自分が中心になってアイドルたちと関係を築いていくかと思っていたんでしょうね」

箱P「でも、そういうのいつもラスト数分でやっていたよな」

SPP「ぶっちゃけ、あいつにスポットライトを当てても意味ないですしね」

箱P「俺のアイドルを映せ! 俺のアイドルを! ってのが、視聴者の本音か?」

SPP「まぁ、かわいい女の子ばかり出てくるアニメですから」



50: 2012/08/03(金) 18:40:56.34
箱P「アイドルとプロデューサーというより」

SPP「アイドルとアイドルの絡みの中に、プロデューサーがいるって感じですね」

箱P「千早の復活のくだり?」

SPP「えぇ……まぁ、はい。あと、やよいの弟が物置に逃げる話とか」

SPP「っていうか、なんで別の世界なのにインベルさんののモニターにはちゃんと映っているんですかね?」

箱P「インベルは、いつだって春香を見守っているからな」

SPP「愛ですね……」

箱P「愛だな……」

SPP「あと、箱先輩。どいてくれませんか? 狭いです」

51: 2012/08/03(金) 18:46:07.57
箱P「そう言えば、赤羽根の方はどうなっているんだ?」

SPP「えっと、ちょっと待ってください。インベルさん、お願いできますか?」

インベル「……」

SPP「あっ、切り替わった」

箱P「どれどれ?」

54: 2012/08/03(金) 19:02:05.37
赤羽根P「春香、アルバムの発表会見もうすぐ準備できるってさ」

春香「……」

赤羽根P「どうしたんだ、春香? 何か問題でも起きたのか?」

春香「プロデューサーさん、私、ダメです。会見で何を言えばいいのか、全然思いつきません」

赤羽根P「本当か? 困ったな、会見までもうあまりないし……」

春香「今日の会見にきている人に、このアルバムの良さを伝えるための何ていいんだろ?」

赤羽根P「そうだな……」

赤羽根P「あまり考え込まなくていいんじゃないかな?」

春香「えっ?」

57: 2012/08/03(金) 19:10:48.75
赤羽根P「このアルバムが出来るまで……色々と苦労があっただろ?」

春香「はい。私とプロデューサーさん、大勢のスタッフの皆さんで作り上げたものですから」

春香「歌の表現が上手くいかなくて、皆さんに大迷惑をかけてしまった時もありました」

赤羽根P「でも、諦めなかったし、妥協もしなかった。。それはどうしてだ?」

赤羽根P「ファンの人に、みんなに聞いてもらいたかったからだろ」

春香「プロデューサーさん……」

赤羽根P「その春香の想いを、正直に伝えればいいと俺は思う」

春香「……」





60: 2012/08/03(金) 19:19:56.16
春香「そうですね……私、考えすぎていました」

春香「言葉で飾るより、私のありのままを私の言葉で伝えればいいんですね」

春香「ありがとうございます、プロデューサーさん。なんだか、すっきりしました」

赤羽根P「春香の想い、言葉、歌……きっとみんなに響くよ」

春香「響く? えっと、それは……・」

  
   タッチしてください


赤羽根P「えっ!?」

66: 2012/08/03(金) 19:35:22.59
赤羽根P「えっと……」

   タッチしてください

赤羽根P「その……」

   タッチしてください

赤羽根P「うぅ……」

ピトッ

春香「頭……ですか?」

赤羽根P「そ、そうだ。春香は元気がいっぱいだから、声も大きいし」

赤羽根P「その……頭に響く、つまり記憶に強く残ると思うんだ」

春香「ん~、でも私のことはもうファンの方や記者の皆さんには知っていただいていますし……」

赤羽根P「うっ、それもそうか……」

春香「あっ、もうこんな時間! すみませんプロデューサーさん、私行ってきます!」

赤羽根P「あっ、あぁ……頑張ってこいよ」



ノーマルコミュニケーション

71: 2012/08/03(金) 19:47:38.44
インベル、コクピット内

箱P「赤羽根ぇ……」

SPP「何となく予想ついてましたけどね」

SPP「ちなみに正解は」

箱P&SPP「胸を触って……心に響く」

箱P「当然だな」

SPP「当然ですね」

箱P「Pの奴だったら、即πタッチしただろうな」

SPP「あいつ、タッチコミュは全部胸を選びますからね」

73: 2012/08/03(金) 19:57:33.50
箱P「赤羽根も赤羽根だ。あそこまで来ておいて、なぜ頭なんだよ」

箱P「普通に考えて……」

箱P「ここまで来たらもう誰にも抑えられない!」

SPP「振りかざしたその手で、お前は何を掴むのか!?」

箱P「分かりきってるだろ……赤羽根的にも」

SPP「そうですね」

75: 2012/08/03(金) 20:04:28.51
SPP「しかし、あれですね」

箱P「なんだ?」

SPP「これ、赤羽根というより……」

SPP「初心羽根ですね」

箱P「というより、女性が苦手なのか? 赤羽根は」

SPP「そんなんでしたら、アイドルのプロデューサーなんてやれませんよ」

箱P「だよな……」



76: 2012/08/03(金) 20:08:45.16
箱P「まぁ、仮に赤羽根が女性が苦手なら、雪歩と相性が良さそうだな」

SPP「雪歩も男が苦手ですからね。同じ悩みを抱えるもの同士っといったところですか?」

箱P「そうそう……あっ」

SPP「どうしました、箱先輩?」

箱P「女が苦手な男と、男が苦手な穴掘り女」

箱P「これって、Girlsブラ」

SPP「それじゃあ、Pの方に切り替えてみましょうか」

95: 2012/08/03(金) 20:49:00.82
春香「プロデューサーさん、レッスンを見に来るなんて珍しいよね」

千早「そうね。普段だったら、私たちに任せて仕事をとるのに忙しいのに」

真美「それがさ、兄ちゃん。もう仕事、とってきたっぽいよ」

響「えっ、それ本当か!?」

真美「うん、何かテレビ局の偉い人と話してたから」

真「それで、時間が出来たから僕たちのレッスンを見にきたのかな? 下手な所は見せられないぞ……」

P(赤羽根さん。謙虚なのはいいけど、舐められ気味ですよ)

P(強気で営業しかけないといけない部分は必要だ)

P(それにしても……)

P(タッチしてぇ……)


99: 2012/08/03(金) 21:00:00.49
P(トレーニングウェアを着ながら、珠のような汗を流す女の子たち)

P(水分補給として水を飲む時に動く喉……)

P(はっ……!?)

P(まさか赤羽根さんは、この興奮で自分を抑えられそうにないから)

P(だとしたら、赤羽根さん……あなたは正しい)

P(でも、今の俺は……無理だ)

P(たとえ、バッドコミュになろうがどうなろうが……自分を抑えられそうにない)

千早「プロデューサー、真剣な目つきをしてるわね」

雪歩「少し怖いです~」

貴音「レッスンを見る者と行う者、どうやら真剣勝負のようですね」

やよい「うぅ、負けません。プロデューサーを驚かせて見せます」

美希「……」

102: 2012/08/03(金) 21:09:32.79
響「どうしたんだ、美希。なんか元気ないぞ」

美希「ん~?」

千早「そう言えば、すこし様子が変ね」

春香「プロデューサーさんが来たら、まっさきにプロデューサーさんのもとに行くのに」

美希「うん……なんかちょっとだけダルいの」

貴音「美希、よろしかったら休息を」

美希「ううん、これくらい平気なの」

美希「それよりハニーが来ているなら、ミキのキラキラしているところちゃんと見てもらわないと」

貴音「美希……強いのですね、あなたは」

美希「?」

104: 2012/08/03(金) 21:14:13.41
春香「それじゃあ、皆一度通しでやってみよう」

春香「プロデューサーさん、よく見ていてくださいね?」

P「あぁ……」

P(πタッチ云々は後で、考えないとな)

P(今は、レッスンの指導に集中するか)

P「じゃあ、みんな始めてくれ」

107: 2012/08/03(金) 21:18:24.17
P「……」

P「……?」

P「……」

P「……」

P「……!」

P「ちょっと待ってくれ。いったん、止め」



112: 2012/08/03(金) 21:30:20.95
P「美希……」

美希「ん~、どうしたのハニー?」

P「調子の方はどうだ?」

美希「そんなの元気に決まってるの」

P「それじゃあ、どうしてさっきのダンスで一瞬遅れたんだ?」

美希「そ、それはたまたまなの」

P「そうか。それなら、それでいい。でもな、美希」

P「なら、どうして美希の息はそんなに上がってるんだ?」

美希「えっ?」

P「ここだって、すごいことになってる……」

  タッチし

P「……」

ムニュ

美希「ひゃん……っ! は、ハニー!?」

P「鼓動、すごく早い。まだ、そんなに動いてないのに」

118: 2012/08/03(金) 21:39:26.69
P「無理しているの、バレバレだぞ?」

美希「ハニーには、わかっちゃうんだね」

P「当たり前だろ。俺は美希のプロデューサーなんだからさ」

P「今日は帰って、ゆっくり休め」

美希「でも、ハニーに美希のキラキラしたところ」

P「本番で見せてくれればいいよ」

P「みんな、すまない。美希を送っていくから、あとはいつものように自主レッスンで頼む」

皆「……」

P「?」

120: 2012/08/03(金) 21:47:37.49
美希「……きっと、みんな驚いてるからなの」

P「美希?」

美希「ハニーが普段からミキ達のことを気にしていてくれるのはわかっているけど、こんな風にしてくれたことなかったから」

P「そ……そうか」

美希「あはっ、でもハニーってば実は大胆なんだね」

美希「いきなりミキの胸に触ってくるなんて」

P「そうか? これくら普通だと思うけどな」

美希「イヤン、ハニーたら」

123: 2012/08/03(金) 21:56:58.14
P「バカなこと言ってないで、行くぞ」

美希「はーいなの」

P「あっ、あと……」

P「真、響、ダンスに力を入れすぎだ、もっと周りにあわせろ」

P「春香、さっきステップ間違えてたろ、こけるぞ」

P「千早、若干顔が固いぞ」

P「雪歩、体力がないのは分かるが頑張れ。遅れてる」

P「真美にやよい、調子良さそうだな。そのままいけ」

P「貴音、美希を気にしてくれていたのはありがたいが自分のことにも集中しろ」

P「それじゃあ、俺は美希を送ってくるからな」

皆「はっ、はい!」

132: 2012/08/03(金) 22:08:22.47
インベル、コクピット内

箱P「分かってはいたけど凄いな……あいつ」

SPP「そうですね。Pは、タッチコミュには胸一択。普通の会話のコミュだってパフェコミュを取れないときが多い」

箱P「そのせいで、あいつは思い出がすくない」

SPP「でも、そんなのを無視できるくらいにPのアイドルのイメージは高い」

箱P「あいつのレッスンは確実にパーフェクトになるかな」

SPP「おまけに、ボーナスつきなんてざら」

箱P「これで思い出アピールの回数が多かったらって思うと……ぞっとするな」

SPP「負けるんですか?」

箱P「勝つに決まってるだろ。そういうお前はどうなんだよ?」

SPP「負けるつもりはありませんよ」

138: 2012/08/03(金) 22:21:09.08
SPP「いやぁ、でも本当にすごいですよね……P」

SPP「担当アイドルを全てIA全賞制覇。おまけに……」

箱P「担当アイドルでもない竜宮を短期間でIUを制覇するほどのグループにする」

箱P「化け物だな」

SPP「それを箱先輩がいいますか?」

箱P「お前もだろ……」

149: 2012/08/03(金) 22:29:09.07
箱P「おっ、そろそろ1日の終わりの時間だ」

SPP「それじゃあ、後輩を迎えにいきましょうか」

SPP「インベルさん、お願いします」

インベル「……」

153: 2012/08/03(金) 22:39:35.36
P「ただいま戻りました」

赤羽根P「ただいま戻りました」

箱P「お疲れ様だな。ちょっと待ってろ、雪歩から分けてもらった新茶を淹れてくるから」

P&赤羽根P「ありがとうございます」

SPP「それで、どうだったんだ? 交換してみての感想は」

P「う~ん、そうだな。赤羽根さん」

赤羽根P「はい、何ですか?」

P「俺、赤羽根さんのところ……合わないや」

赤羽根P「Pさん……」

P「女の子達が仲間同士でワイワイやってるのもいいけどさ……」

P「やっぱり、俺はアイドルの女の子とイチャイチャする方が性にあってる」


157: 2012/08/03(金) 22:53:13.55
赤羽根P「俺は、少しはプロデューサーランクが上がったなって思っていましたけど」

赤羽根P「Pさんの所へ行って、自分の未熟さを感じました」

赤羽根P「コミュニケーションもうまくやれませんでした」

赤羽根P「レッスンだって、散々でした」

P「あっ、大丈夫でした? イメージレベルが高いから、レッスンも」

赤羽根P「グッドでした。千早に今日は調子が悪いのかって心配されちゃいましたよ」

P「まぁ、しょうがないですよ。お互い、馴れない中やったわけですし」

赤羽根P「お気遣い、ありがとうございます」

P「よ、よしてくださいよ。同じプロデューサーじゃないですか」


162: 2012/08/03(金) 23:05:03.69
赤羽根P「俺、夢は「全員トップアイドル」ってがありましたけど、それにもう一つ新しい夢ができましたよ」

P「新しい夢ですか?」

赤羽根P「俺、いつかPさんのような立派なプロデューサーになってみせます!」

P「俺……ですか?」

赤羽根P「はい。Pさんは俺の目標です」

P「そ、それはどうも……」

SPP(赤羽根は、Pがπタッチ主義者だってこと知らないんだろうな……)

箱P(コミュはともかく、仕事は超一流だからな)

166: 2012/08/03(金) 23:16:58.98
P「えっと、その赤羽根さん」

赤羽根P「はい」

P「目標にしてくれるのは嬉しい。でも、赤羽根さんより少し先輩の俺から一つ言わせてください」

P「俺は、あくまで「アイドルマスター2」のプロデューサーです。そして、赤羽根さんはアニマスのプロデューサーです」

P「赤羽根さんが俺を目指して、変わっていくかもしれませんけど」

P「赤羽根さんは俺にはなりえませんから」

P「つまり、自分を見失わないでください」

P「変わらなくてはいけない部分ってありますけど、変わってはいけない部分ってありますから」

箱P&SPP「……」

赤羽根P「Pさん……ありがとうございます」ペコッ

箱P「先輩風ふかせてんな」

P「か、からかわないでくださいよ」


170: 2012/08/03(金) 23:26:44.28
SPP「それじゃあ、話もまとまりましたし本日は解散しましょうか」

箱P「あぁ、それがいいな。じゃあ、俺は帰るな」

インベル「……」

P「インベルさんも今日はお疲れ様でした」

P「さて、俺たちも帰りましょうか、赤羽根さん」

赤羽根P「あっ、あのPさん!」

P「はい、何ですか?」

赤羽根P「俺、みんなをトップアイドルにした時は……」

赤羽根P「そちらの事務所にのりこんで、勝負しに行きますから!」

赤羽根P「覚悟していてください!」

P「……」


楽しみに待ってるよ、未来のアイドルマスター……


fin

172: 2012/08/03(金) 23:28:11.41

いい話風味に収まったな

173: 2012/08/03(金) 23:28:59.61
あれ?ぷちますPは?

174: 2012/08/03(金) 23:30:09.50
ぷちますPはいつものように律子に叱られて残業してるよ

引用元: P「ちょっと、先輩!」