1: 2010/09/25(土) 21:42:08.02

女「おはよう。」

男「ああ、おはよう。」

女「突然だけど、日曜日に一緒に映画見にいかない?」

男「本当に突然だな。なんかあったのか。」

女「別に、チケットが偶然一枚余っただけ。」

男「そうなのか。まあ、了解した。」

女「あのさ。」

男「何?」

女「偶然チケットが余っただけだから。」

男「さっきも言ってたじゃないか。」

女「大事なことだから、2回言ったの。」

8: 2010/09/25(土) 22:15:57.97

男「そんなことより早く学校に行こうぜ。」
女「まだ時間あるんだし、ゆっくり行こうよ。遠回りとかしようよ。」
男「なんでわざわざそんなことを。」
女「ジュースが買いたいから。」
男「自販機ならあそこにあるぞ?」
女「急に神社に行きたくなって。」
男「結構前に通り過ぎたぞ。」
女「この前新しくできたレストランに行ってみたくて。」
男「まだ営業時間じゃないな。」
女「男と2人っきりになりたくて。」
男「ふーん…………えっ?」
女「嘘だよ。」
男「嘘か。」
女「そーだよ嘘だよ。」
男「2回も言うなよ。」
女「大事なことだからね。」

9: 2010/09/25(土) 22:29:20.75

男「昼飯の時間きた。腹へりすぎて氏にそう。」

女「男、弁当作ってきたよ。」

男「いきなりどうしたんだよ。」

女「作りすぎた訳じゃないよ。うまく作れなかったから男にあげるの。」

男「そうなのか?割とうまく作れてると思うぞ?こんな弁当作ってくれる嫁さんがほしいくらいだ。まあいいや、いただきまーす。」

女「男、今言ったことをもう一度言って。もう一度言って。」

男「えっ?なんでだよ。」

女「大事なことだから。」

男「女の作って弁当がおいしすぎて忘れちまったよ。」

女「男のバカ。バカ。」

男「な、なんだよ。」

女「明日も作ってくるからね。」

男「あ、ああ。」

10: 2010/09/25(土) 22:45:55.55

次の日

女「作ってきたよ。」

男「今日もおいしそうだな。しかし、女のテンションがいつも低いからちょっとおいしく食べずらいんだが。ちょっとはテンションあげてくれよ。」

女「私誉められるととってもテンションがあがるの。だからきっと今はテンション超最高だよ。」

男「普段と変わらないって。」

女「しかたないでしょ。男と一緒にいられるだけでテンション最高なんだから。誉めてくれたから今はテンション超最高。」

男「えっ、いきなり告白?」

女「嘘だぜ嘘だぜ。」

男「まあ、テンションがいつもと違うのは本当みたいだな。」

12: 2010/09/25(土) 22:56:58.02

日曜日日曜日

男「約束の日だな。」

女「さっそく映画館へ行こう。」

男「どうでもいいんだけどさ、なんでチケット余ったの?」

女「気にしないで。」

男「そう言われると気になる。」

女「気にしないで。」

男「わかったよ。」
女「………ちょっとくら気にしてくれてもいいのに。」

男「たいしたことじゃないんだろ。」

女「ちょっとくらい気にしてくれてもいいのに。」

男「もう映画館ついたな。」

女「…………映画楽しみ。」

14: 2010/09/25(土) 23:15:39.37

男「ホラー映画なのか。」

女「ホラー映画嫌い?」

男「大好き。女はホラー映画平気なの?」

女「ホラー映画初体験だからわかんない。」

男「まあ、とりあえず見ようぜ。」


映画終了


男「やっぱりホラー映画最高。女はどうだった?」

女「……………………………………。」
男「女、もしかして泣いてんの?」

女「……………泣いてない。むしろどこで泣くの?」

男「えっ、いや、だから、まあ、ホラー映画だし。」

女「全然怖くなかった。全然怖くなかった。」

男(怖かったのか……………。)

15: 2010/09/25(土) 23:25:06.68

男「あ、この前女が言ってたレストラン。」

女「お腹減った。入ろうよ。」

男「了解した。」



店員さん「いらっしゃいませ!御注文をお伺い致します!」
男「じゃあ、スペシャルランチってやつで。」

女「私はカレーで。」
店員さん「かしこまりました!御注文を繰り返させていただきます!スペシャルランチとカレー、えーと、スペシャルランチとカレーでございますね!かしこまりました!」



男「あの店員さん女にちょっとにてるな。」

女「そう?」

16: 2010/09/25(土) 23:34:59.55

女「カレーおいしい。」

男「スペシャルランチもおいしい。」

女「私の作る弁当と比べるとどっちがおいしい?」

男「女の作る弁当。」

女「即答だね。私はお世辞言われても嬉しくないよ。」

男「いや、本当にスペシャルランチより女の作る弁当はおいしいよ。」

女「本当に?」

男「本当に。」

女「俺はお世辞言われても嬉しくないんだぜ。」

男「テンション超最高なのがバレバレなんだが。」

17: 2010/09/26(日) 00:05:28.20

男「スペシャルランチを選ぶとドリンクバーが使い放題のみたいだ。烏龍茶ゲットしてくる。」

女「行ってらっしゃい。」

男「ドリンクバーはどこだろう。」

店員さん「あっ、お客様、ドリンクバーはこちらです。」

男「ああ、ありがとうございます。さて、さっそく烏龍茶ゲットしよう。」

店員さん「……………お客様お目が高いですね。」

男「えっ?」

店員さん「なんと!この店で烏龍茶にはですね、恋愛ご利益があるという噂がありましてね!」

男「つい最近できたレストランなのにもうそんな噂があるんですか。嘘も大概にしてください。」

店員さん「す、鋭いですね。まあ、本当はあなたと彼女さんがとっても仲良しみたいだったのでちょっかい出してみたかっただけなんですけどね。」

男「真面目に仕事してください。ていうか、彼女じゃありません。」

店員さん「でも、仲良しですよね?」

男「まあ、多分、それなりに。」

店員さん「じゃあちょっかい出したいです!」

男「仕事してください。」

20: 2010/09/26(日) 00:20:03.82

店員さん「冗談ですよ。それにしても、あなたがた付き合ってるようにしか見えませんよ?」

男「言われてみればそうかもな。」

店員さん「いつか本当に付き合っちゃうようなことがあれば私がさっき言った嘘も本当になるんですけどね。」

男「俺的にはそうなっても全然良かったりするんですけどね。」

店員さん「かっこいいこと言いますね!かっこいいこと言いますね!」

男「あなたもテンション超最高ですね。」

22: 2010/09/26(日) 00:30:08.18
女「烏龍茶ゲットするのになんでこんなに時間がかかるの。」

男「ちょっと店員さんにちょっかい出されそうになってた。」

女「どういうこと?」

男「あんまり気にするな。」

女「そう言われると気になる。」

男「気にするな。」

女「気になるよ。」

男「言ってほしい?」

女「うん。」

男「俺は女と仲良しだってことだよ。」
女「よくわかんないけどまあいいや。」

俺「もっと追求してくると思った。」

女「私と男は仲良しだからね。」

男「答えになってない。」

女「いいの。私と男は仲良しだからね。」

男「よくわかんないけどそうなんだな。」

27: 2010/09/26(日) 01:15:36.19
勢いで立てたスレだからオチは考えてないよ。

男「他にどっか行きたい所ある?」

女「男の家。」

男「散らかってるから却下。」

女「散らかってるのくらい気にならないよ。むしろ私が掃除してあげるよ。」

男「それはそれで見られたくない物があるから却下。」

女「工口本くらい気にならないよ。むしろ私が買ってきてあげるよ。」

男「俺の家意外に行きたいところは。」
女「男の家。」

男「仕方ないなー。」

28: 2010/09/26(日) 01:38:59.65

男「ついたぞ。」

女「じゃあさっそく工口本買いに行こうか。」

男「本当に買いに行く気だったのかよ。」

女「いや、男の家が予想以上に汚かったから掃除したくないだけ。」

男「素直だな。」

女「冗談だよ。」

男「冗談なのか。」
女「私は素直じゃないからね。」

男「割と素直なやつだと思ってたんだが。」

女「男に対しては特に素直じゃないよ。」

男「なんでだ。」

女「男は鈍いね。」

男「?」

女「男は鈍いね。」

30: 2010/09/26(日) 01:59:55.69

女「いろんな物が散らかりまくりの部屋の片隅に男の小学校のアルバム発見。小学生の頃の男が見たい。見るね。」

男「何も期待するなよ。」

女「今と何にも変わってないね。変わって無さ過ぎて面白くないよ。」

男「だから期待するなって言ったじゃないか。」

女「これからも面白くない男でいてね。」

男「なんだその嫌な要求。」

女「男には変わらないでいてほしいってことだよ。」

男「よくわからん。」

女「その鈍さは直してほしいけどね。」

32: 2010/09/26(日) 02:30:27.84
男「どうだ、俺の家は散らかってるだけで全然面白くないだろう。」
女「そうだね。暇だから工口本買ってくるね。」
男「工口本欲しいのかよ。」

女「正直怖いもの見たさみたいなものはある。」

男「…………じゃあ俺のベッドのしたを探ってみろ。」

女「わかった。」

ガサゴソガサゴソ

女「発見した。」

男「思う存分読むんだ。」

5分後

女「……………。」
男「感想は?」

女「見てはいけないものを見てしまった気分だね。この変態野郎。」
男「男子だからね、そのくらい勘弁して。」
女「男に襲われる前に帰るね。」
男「襲わないよ。」
女「変態野郎に襲われる前に帰るね。」
男「襲わないって。」
女「ゴメン。家に帰って男の弁当作って寝る。さよなら。」
男「か、帰っちゃった…………………弁当楽しみ。」

33: 2010/09/26(日) 03:15:50.12
次の日の朝
男「女の前で下ネタを言うのはやめよう。」
店員さん「あっ!おはようございます!今は店の前の掃除をしいています!」

男「見ればわかります。」

店員さん「あれから関係に進展はありましたか?」
男「そんな短期間で進展するとおもいますか?」
店員さん「思いません!」
男「じゃあなんでそんな質問したんですか。」
店員さん「おちょくりたいからです!若い男女の恋愛はほほえましいです!見ているだけでテンションがあがります!」

男「あなたもまだ若いじゃないですか。あなたこそ彼氏はいるんですか?」
店員さん「!?あ、あなたはほんとうにするどいですね!最も質問されたくないことを的確に質問してくる!」
男「いないんですね。」
店員さん「うわーん!あなたは鬼畜ですね!もう烏龍茶飲んできます!」
男「噂が本当になるといいですね。」

37: 2010/09/26(日) 04:29:02.65
男「俺たちってさ仲良しだよな。」
女「仲良しだよ。」
男「仲が良くて一緒に映画見に行ったりする男女ってさ、なんとなくだけど…………カップルっぽいよな。」
女「……そうだね。」
男「俺たちもさ、ちょっとカップルっぽいかもな。」
女「………ちょっとじゃなくて、普通にカップルっぽいよ。」
男「…………カップルっぽいじゃなくてさ……。」
女「……。」
男「……。」
女「…………私、男と付き合いたい。」
男「急になんだよ。嘘か?」
女「怖いもの見たさ………かな。」
男「…………。」
女「…………私、男と付き合いたい。」
男「…………。」

38: 2010/09/26(日) 04:38:50.18
夕方

店員さん「あっ!またあいましたね!下校は2人一緒なんんですね!」
男「店員さんには彼氏できましたか?」
店員さん「そんな短期間に彼氏なんできるわけないじゃないですか!」
男「ちょっとおよくりたくてね。」
店員さん「やっぱりあなたは鬼畜ですね!」
男「でも、あの烏龍茶、結構効果あるかもしれませんよ?」
店員さん「えっ?」
男「あの烏龍茶、結構効果あるかもしれませよ?」


endend

41: 2010/09/26(日) 04:54:06.83
こんなクソスレを見てくれた人達みんなありがとう。
最後の最後でタイピングミスしちゃってるのが我ながら本当に残念だしめちゃくちゃ速度も遅かったけど自分なりになっとくできるものが書けました。本当にありがとうございます。
もし万が一明日の朝まで残ってたらなんか書くかもしれませんが、正直大した物は書けそうにないので全く期待しないでください。

ありがとうございました。

46: 2010/09/26(日) 08:14:17.95
よかったぞ。乙

52: 2010/09/26(日) 11:00:23.50
神社

店員さん「彼氏ができますように!彼氏ができますように!」

店員さん「…………神社に通い始めて今日で2週間。」

店員さん「いくらお祈りしても叶わない願い……………。」

店員さん「この神社に神様はいないのだろうか!」

店員さん「…………まあ、神頼みばっかりで自分が何もしないのが悪いんだけどね……………。」

アルバイト「あのー、何してるんですか?」

店員さん「!?新人のアルバイト君!?こんな所で何してるの!?」

アルバイト「僕と同じことを質問しないでください!」

53: 2010/09/26(日) 11:08:52.35
アルバイト「僕はちょっと神頼みに来ました。」

店員さん「奇遇だね。私もだよ!」

アルバイト「不景気ですからね。店のためなら神頼みでも何でもしますよ。店員さんはどうして神頼みを?」

店員さん「君には彼女はいるかい?」

アルバイト「?いませんけど。」

店員さん「寂しかったりしないのかい?」

アルバイト「今の生活に満足してますし、仕事も楽しいので、別に。」

店員さん「この裏切りもの!」

アルバイト「…………彼氏が欲しいんですか?」

店員さん「す、するどいね君は!」

56: 2010/09/26(日) 11:17:43.17
アルバイト「それで毎日仕事が終わったら神社に行ってたんですね。」

店員さん「それだけじゃあないよ!なめてもらっちゃあこまるぜ!」

アルバイト「?」

店員さん「仕事の前ににも行ってます!」

アルバイト「どうでもいいですよ。」

店員さん「どうでもよくない!大事なことなの!毎日2回は神頼み!」

アルバイト「自分で努力した方が早いと思います。」

57: 2010/09/26(日) 11:30:29.29

店員さん「努力って言っても、何をすれば良いのかな?」

アルバイト「仕事中カップルばっかり眺めてるのに思い浮かばないんですか?」

店員さん「眺めたことはあっても実際にカップルになったことはないからね…………。」

アルバイト「そんなこと言ってたら何歳になっても彼氏なんてできませんよ。何歳になってもね。」

店員さん「なんで2回いったの!」

アルバイト「結構重要なポイントだからですよ。」

60: 2010/09/26(日) 11:44:50.59

店員さん「じゃあもう君が彼氏になってよ!」

アルバイト「いきなりなにを言い出すんですか。」

店員さん「努力の方法がわからないバカなわたしにはもう神様か君か烏龍茶しか頼れるものがないのだよ…………」

アルバイト「烏龍茶?」

店員さん「私たちが働いてるレストランの烏龍茶は恋愛ご利益が爆発する奇跡の烏龍茶だよ!」

アルバイト「爆発すんですか」

店員さん「実際に烏龍茶のご利益でカップルが誕生しております!」

アルバイト「本当ですか?」

店員さん「本当だよ!烏龍茶なめてもらっちゃあこまるぜ!」

63: 2010/09/26(日) 12:09:06.22
店員さん「じゃあさ」

アルバイト「なんですか?」

店員さん「カップルごっこしようよ!」

アルバイト「な、なんですかそれ」

店員さん「カップルの気持ちを理解するためにさ、今度の日曜日にカップルになりきってデートみたいなことしてみない?映画館行ったりさ!」

アルバイト「デートみたいなことって言うか、デートですよそれ」

店員さん「細かいことは気にしないの!」

アルバイト「まあ、暇ですから、いいですけど…………」

店員さん「ありがとうアルバイト君!じゃあ朝10時にレストランの前で待ち合わせね!」

アルバイト「遅れないように行きます」

店員さん「約束だよ!」

アルバイト「わかりました」

店員さん「約束だよ!」

アルバイト「約束です」

64: 2010/09/26(日) 12:25:59.22
日曜日日曜日

店員さん「映画なんて久しぶりだなー」

アルバイト「今日は何の映画を見る予定ですか?」

店員さん「カップルで見るって言ったら恋愛映画が定番だね」

アルバイト「………店員さん、提案があります」

店員さん「?提案?」

アルバイト「吊り橋効果って知ってます?」

店員さん「ジェットコースターに乗ったときとかのドキドキがなんたらかんたらってやつ?」

アルバイト「そうです。それを利用しましょうよ」

店員さん「?」

アルバイト「ですからね、見るのは恋愛映画じゃなくて……………」

66: 2010/09/26(日) 12:29:48.40
アルバイト「いやードキドキしましたねー。」

店員さん「……………………」

アルバイト「…………もしかして、ホラー映画は苦手でしたか?」

店員さん「そんなことないよ!全く怖くなかった!」

アルバイト「そうですか」

店員さん「全く怖くなかった!」

アルバイト「怖かったんですね」

68: 2010/09/26(日) 13:11:27.99

店員さん「もうカップルっぽいことが思い浮かばない!」

アルバイト「あきらめるのが早過ぎます。」

店員さん「いや、あきらめないよ!店員さんをなめてもらっちゃあこまるぜ!だからアルバイト君も考えて!」

アルバイト「そうですね、カップルと言ったら………………あの、店員さん」

店員さん「?何?」

アルバイト「…………手、繋ぎませんか?」

店員さん「!?」

アルバイト「嫌ですか?カップルって、手を繋いでるイメージがあったんですけど………」

店員さん「い、嫌じゃないよ!そうだよね、カップルって、そんなイメージだよね!」

アルバイト「じゃあ、繋ぎましょう」

店員さん「えへへ、なんだか本当のカップルみたいだね。ちょっと照れちゃうよ」

アルバイト「………店員さん、かわいいこといいますね」

69: 2010/09/26(日) 13:21:01.34
店員さん「ドキドキするね!」

アルバイト「ドキドキしますね。」

店員さん「手を繋いでるだけなのにね!」

アルバイト「そうですね」

店員さん「しかし!吊り橋効果なんかに私はだまされない!」

アルバイト「?」

店員さん「店員さんはこのドキドキをカップル特有のドキドキだと勘違いするような女じゃないのさ!」

アルバイト「………………店員さんはもう少し考えることをしてください」

70: 2010/09/26(日) 13:31:05.67
店員さん「もうすっかりカップルみたいだね」

アルバイト「そうですね」

店員さん「……………!?」

アルバイト「?どうかしたんですか?」

店員さん「い、嫌、別に、何でもないよ!えへへ」

アルバイト「?」

店員さん「…………あのさ」

アルバイト「なんですか?」

店員さん「………カップルって言ったらさ、やっぱりあれかなって思うんだよね」

アルバイト「……………なんですか?」

店員さん「…………キス?」

アルバイト「…………」

店員さん「………………」

71: 2010/09/26(日) 13:42:49.37
アルバイト「……………バカなことを言わないでください」

店員さん「そ、そうだよね!カップルごっこだもんね。さすがにキスはきついよね!」

アルバイト「そうですよ。キスは本当の彼氏ができてからにしてください」

店員さん「そうだね!わかったよ!」

アルバイト「………………」

店員さん「…………今日はありがとうね」

アルバイト「どうしたんですか急に」


店員さん「楽しかったよ。なんだか本当にカップルの気持ちがわかった気がしちゃったよ!」

アルバイト「それはどうも」

店員さん「楽しかったよ」

アルバイト「……………僕もです」

72: 2010/09/26(日) 14:07:45.87
店員さん「今日も仕事頑張るぞー!」

アルバイト「今日は仕事頑張るんですね」

店員さん「いつも頑張ってるよ!」

アルバイト「そうですか」

店員さん「もちろん神頼みもしてきたよ!」

アルバイト「神頼みはどうでもいいです」

店員さん「どうでもよくないよ!もう!烏龍茶飲む!」

アルバイト「恋愛ご利益があるんでしたよね」

店員さん「そうだよ。今朝も2番テーブルの上に飲みかけの烏龍茶があったから私が全部飲んでおいたよ!あの烏龍茶を残すなんて、なんてもったいないことするお客様なんだろうか」

アルバイト「あ、あの、その烏龍茶…………」

店員さん「?」

アルバイト「………僕が飲みかけてたやつだと思います………」

店員さん「!?」

アルバイト「………僕が飲みかけてたやつだと………思います」

74: 2010/09/26(日) 14:19:48.15
店員さん「……………えへへ、関節キスだね」
アルバイト「………そうですね」

店員さん「…………今度の日曜日にさ」アルバイト「?」

店員さん「……………カップルごっこしようよ」
アルバイト「またですか?」
店員さん「暇だからさ………」

アルバイト「良いですよ」

店員さん「…………なんで烏龍茶飲んだの?」

アルバイト「……………恋愛ご利益があるんでしたよね?」

店員さん「…………そうだよ」

アルバイト「…………ちょっと、彼女がほしくなりましてね」

店員さん「………私も彼氏ほしいなー」
アルバイト「…………」

店員さん「…………烏龍茶」

アルバイト「?」

店員さん「烏龍茶なめてもらっちゃあこまるぜ!」


endend

80: 2010/09/26(日) 15:36:28.09
後日談後日談

店員さん「あっ!おはようございます!今は店の前の掃除をしているわけではありませんよ!」

男「見ればわかります。最近この店も繁盛してきましたね。まさか本当に烏龍茶が話題になるとは」

店員さん「ほとんどカップルのお客様しか来なくなりましたよ」

男「それはそれで問題かもしれませんね」

店員さん「あなたと彼女さんはあの日以降来ませんね。烏龍茶おいしいですよ?」

男「スペシャルランチもな」

店員さん「じゃあ来てくださいよ!」

男「あなたがちょっかい出してくるじゃないですか。そんなことより、あなたは彼氏作る努力しないんですか?」

店員さん「………彼氏はいりませんよ」

男「?」

店員さん「仲良しですから!」

男「誰とですか」

店員さん「烏龍茶とです!」

男「?………そうですか」

81: 2010/09/26(日) 15:46:58.83
女「…………男」

男「ああ、おはよう」

女「朝、店員さんと喋ってたね。いろいろ」

男「今日に限ったことじゃないけどな。最近よく喋ってるよ」

女「………男」

男「なんだ。一応言ってけど、店員さんとは別に深い関係な訳じゃないぞ」

女「………………カレー」

男「?」

女「カレーもおいしいよ」

男「…………そうだな」

女「カレーもおいしいよ」

男「今度食べに行くか」

女「うん」

82: 2010/09/26(日) 16:03:09.10
男「でもやっぱ女の作る弁当が世界最高峰だな」

女「……………お世辞は嬉しくないって言ったはずだぜ?」

男「いいや、本当に女の作る弁当は完璧だよ。おいしすぎる」

女「調子乗ってんじゃねーぞ男」

男「女の作る弁当よりおいしい料理なんてあるのか?」

女「…………照れるんだよバカ男」

男「誉めるところしか見つからないぜ」

女「かっこいいこと言うじゃねーかバカ男」

男「2回もバカ男って言う必要ないだろ」

女「大事なことだから、2回言ったの。」

87: 2010/09/26(日) 18:15:51.54
アルバイト「店員さん、今朝男の人と楽しそうに喋ってましたね。………結構親しげでしたけど」

店員さん「あの人は男君だよ。最近よく喋るんだ」

アルバイト「そうなんですか…………」

店員さん「男君は鬼畜だけど良い人だよ!」

アルバイト「…………へー」

店員さん「男君にはとってもかわいい彼女さんがいるんだよ!アルバイト君、嫉妬しちゃいけないよ!」

店員さん「!彼女がいるんですか?」

店員さん「そうだよ。すっごくお似合いのカップルなんだから!おちょくりたい!」

アルバイト「へー………彼女がいるんだ……お似合いの………そうなんだ…………安心した…………」

店員さん「?なんで安心したのさ」

88: 2010/09/26(日) 18:45:03.85
店員さん「アルバイト君も早く彼女ほしいんでしょ?」
アルバイト「そうですね。とってもほしいです」

店員さん「…………好きな人とかいるの?」

アルバイト「……………どうでもいいでしょう」

店員さん「どうでもよくないよ!」

アルバイト「…………なんでですか?」

店員さん「えっ?そ、それは、その、あれだよ…………」

アルバイト「…………どれですか」

店員さん「……………仕事仲間だしさ…………」
アルバイト「………仕事仲間、ですか」

店員さん「……………友達だしさ………」
アルバイト「…………友達、ですか…………」

店員さん「…………カップルもどきだしさ………」
アルバイト「………カップルもどき、ですか…………」

店員さん「……………………」
アルバイト「……………」

89: 2010/09/26(日) 18:53:41.87
店員さん「…………仲良しだしさ…………」
アルバイト「……………仲良し、ですか…………そうですね。僕と店員さんは仲良しです」

店員さん「……………好きな人、いるんですか?」

アルバイト「………いますよ」

店員さん「…………へー」

アルバイト「…………その人と僕は………」

店員さん「……?」

アルバイト「……………仲良しです」

店員さん「…………………」

90: 2010/09/26(日) 19:04:03.15
店員さん「…………仲良しなら………告白しちゃいなよ」

アルバイト「……………振られるのが怖いんですよ」

店員さん「…………大丈夫だよ」

アルバイト「…………そうでしょうか?」

店員さん「…………大丈夫だよ」

アルバイト「………店員さんは…………」

店員さん「?」

アルバイト「もう彼氏いらないって、今朝、言ってたよね」

店員さん「………言ってたよ」

アルバイト「……………」

96: 2010/09/26(日) 20:39:50.86
店員さん「………………いつも一緒にいるからですよ」

アルバイト「……?」

店員さん「……………彼氏になってもらわなくても…………いつも一緒にいられる人だから」

アルバイト「………」

店員さん「………仲良しだし………」

アルバイト「…………」

店員さん「………君は好きな人に告白するべきだよ……………きっと大丈夫だから」

アルバイト「……………」

店員さん「………きっと大丈夫だから」

アルバイト「…………僕たちって」

店員さん「…………?」

アルバイト「回りくどすぎますよね」

店員さん「………えへへ、そうだね!」

97: 2010/09/26(日) 21:02:24.51
店員さん「私の好きな人はね、実はとっても近くにいるの!」

アルバイト「奇遇ですね。僕もですよ」

店員さん「それとね、アルバイト君に言いたいことがあるんだ!」

アルバイト「奇遇ですね。僕もですよ」
店員さん「吊り橋効果って凄いんだね!」

アルバイト「そうですね。」










アルバイト「大好きですよ」
店員さん「えへへ、私も!」

100: 2010/09/26(日) 21:43:54.46
アルバイト「大好きですよ」

店員さん「もっと言ってくれるともっとうれしい」

アルバイト「とっても大好きですよ」

店員さん「大好きだよ!」





男「あのー…………」


アルバイト&店員さん「!!」

101: 2010/09/26(日) 21:57:50.74
店員さん「び、びっくりした!どうしたの男君!」
男「いや、あの、カレー食べにきたんですけど…………」
店員さん「き、休業日だって扉に書いてあるじゃないか!」
男「えっ!あっ、す、すいません!…………なんだかお取り込み中だったみたいですね…………」
アルバイト&店員さん「このことは誰にもばらしちゃだめだからね!!」

男「いや、でも…………」

アルバイト&店員さん「??」

女「………………」

アルバイト&店員さん「………………」

女「……私も………見ました」


アルバイト&店員さん「……………」

女「……私も………見ました」

アルバイト&店員さん「なんで………2回言ったの………」

女「…………大事なこと…………ですからね」

男&女&アルバイト&店員さん「……………そうだね」

ENDEND

104: 2010/09/26(日) 22:17:59.85
乙!

引用元: 女「大事なことだから、2回言ったの。」