1: 2009/10/01(木) 04:27:17.89 ID:9RA3vqa60

俺は今、ロボットに乗っている。

もう一度言おう。俺は今、ロボットに乗っている。

俺は今、ザクと戦っている。

もう一度言おう。俺は今、ザクと戦っている。

どうしてこんな事になっているのかといえば、
『ハルヒがスパロボにでもハマってたんじゃないか?』
としか言えない。それぐらい唐突に俺は

スーパーロボット大戦の真っ只中にいた。

2: 2009/10/01(木) 04:28:39.95 ID:9RA3vqa60

ザクのヒートホークが迫る。
避けられるはずもない、なんせ命中率は100%である。

『ひらめき』コマンド? そんなものは無い。
あるのは『根性』だけである。典型的な2軍キャラの精神コマンドだ。

とか言ってる間に撃破されてしまった。
しょうがない。やられ台詞を叫んでおくか。


キョン「チクショおーーーー!!」


以上である。我ながら脇役っぷりに涙が出てくる。

4: 2009/10/01(木) 04:30:47.89 ID:9RA3vqa60

そんなわけで撃破された俺は勝手に作動する
脱出ポッドにより母艦に戻る。

撃破されても絶対に氏なないのはありがたい。
まあこれが主人公の親友だの名のあるパイロットなら
そんなイベントも起ころうが、俺のようなどうでもいい端役には無縁である。


カツ「やあキョン、残念だったね」

俺より先に撃墜されたくせに。

カツ「まあ修理費が安くていいじゃないか、お前の機体は」

5: 2009/10/01(木) 04:31:35.19 ID:9RA3vqa60

俺の機体。

俺はこんなもん頼んだ覚えは無いのだが、
俺の専用機らしいから俺の機体なのだろう。
それにしてもこのスペックはなんとかならんのかね?
見てくれよ、これ。

6: 2009/10/01(木) 04:32:52.15 ID:9RA3vqa60

SOSロボ K4型

HP1900 EN100
運動性60 装甲800

名称  射程 攻撃力 消費
パンチP 1  1300  EN5
キックP  1  1400  EN10
SOSビーム 2~4 1800  EN25


信じられない弱さだろう?
これは気力上げ用の雑魚敵メカではない、
主人公側の機体である。
いくら量産型だからってこれはないだろう。なあ?
こんなものアムロ・レイが乗ろうと東方不敗が乗ろうと結果は見えている。

7: 2009/10/01(木) 04:35:19.55 ID:9RA3vqa60

さて、他のメンバーはどうしているかと言うと、
朝比奈さんはとっくの昔に撃破されて
現在ブリッジでお茶汲み係と化している。

古泉「やあ。強いですね、ザクは。
   さすがジオンの技術は侮れません」

古泉もやられてきたか。

ハルヒ「もう! あったまくるわね! あのロボット!
    なんであたしのロボットにはスーパーデスフラッシュとか
    ハイパータキオンソードとか付いてないのよ!」

お前がそんなもん使ったら街が粉々になる。

そういえば長門はまだ善戦しているのか。
長門ならあのポンコツでもなんとかなるかもな。
だってロボットより長門の方が強そうだし。

9: 2009/10/01(木) 04:37:33.58 ID:9RA3vqa60

ハルヒの考えた小学生みたいな妄想必殺技を
延々と聞いていると、戦闘の終わりを告げるアナウンスが流れた。


『敵部隊の掃討を確認。全パイロットは帰艦後、ブリッジに集合してください』


ブライト「ご苦労だった。皆の奮闘によりジオン軍第十六地球方面部隊を
     殲滅することが出来た。なお、戦利品は撃墜スコアの高い順に
     配給する。6機撃墜のアムロ・レイ大尉。マグネットコーティングだ」

アムロ「助かるよ、ブライト」


こうやって強い機体と弱い機体の差はどんどん広がっていく。
ゲームの世界でも格差社会は存在するのである。

10: 2009/10/01(木) 04:39:01.73 ID:9RA3vqa60

ブライト「4機撃墜、カミーユ・ビダン少尉。チョバムアーマーだ」

カミーユ「有難うございます」

ブライト「3機撃墜、長門有希二等兵。プロペラントタンクだ」

長門「……どうも」

おい、待て。長門はあれで3機も撃墜したってのか?

ハルヒ「さっすが有希ね! 有希ならやると思ってたわ!」


そこ、納得すんな。

11: 2009/10/01(木) 04:40:30.53 ID:9RA3vqa60

メカニックのアストナージさんに呼ばれ、
ドッグに向かうと我らのSOSロボは新品の用に修理されていた。
というか爆発してバラバラになったものをここまで戻すのは
修理なんてレベルじゃあないと思うが、そのへんは突っ込んではいけないのだろう。


アストナージ
「君たちの機体を修理してて発見したんだけど……
 これ、合体機能がついてるみたいだな」

ハルヒ「ほんと? 道理で弱すぎると思ったわ!
    ね、どうやって合体すんの? 言いなさい!」


一応上官じゃないのか? その人。

12: 2009/10/01(木) 04:41:50.42 ID:9RA3vqa60

アストナージ
「それがよくわからないんだ。合体用のジョイントパーツや
 変形機構はあるんだが……何か条件があるのかもしれない」

ハルヒ「なにそれつまんない! ちゃっちゃと調べなさいよ!
    あたしはウルトラファイアーカノンとか撃ちたいのよ!」

アストナージ
「ま、まあ何かわかったら知らせるよ」


伏線なのだろうが嫌な予感しかしないのは俺だけであろうか。
もし合体したとして、操縦権が誰にいくかなど考えるまでもない。
お前が無茶苦茶に暴れるロボットの足役なんて俺はごめんである。

14: 2009/10/01(木) 04:45:34.55 ID:9RA3vqa60

その後スーパーロボット部隊たちは、数々の戦果を
あげていったのだが、無論我々は出撃枠の関係により
途中退場したのであった。獅子奮迅の活躍を見せる長門を除いてな。


まあ戦闘なんてガラじゃあないし、むしろその方が助かる。
俺は傍観してる方が好きなもんでな。それに艦にいる方が楽しい。
何故かというと

15: 2009/10/01(木) 04:47:05.79 ID:9RA3vqa60

キョン「いやあ、ミレーヌさん。ファンです握手してください」

ミレーヌ「え? ほんと? ありがとう~」

色んな作品の可愛いヒロインがゴロゴロいらっしゃるからだ。
ちなみにこの後ハルヒに蹴りを食らった。



逆にこんなことがあるのも困りものだが

クワトロ「君は本当に美しい。まるでララァの再来だ」

みくる「え、えーと。あのぅ……?」


このサングラスの口Oコンには蹴りを入れておいた。

17: 2009/10/01(木) 04:54:58.35 ID:9RA3vqa60

ある時。
ある意味ネオ・グランゾン以上に出会ってはいけない
ものがやってきてしまった。


ブライト「新しい仲間を紹介する。エヴァンゲリオンのパイロット、
     碇シンジ、式波・アスカ・ラングレー、綾波レイだ」

アスカ「あたしが来たからには連戦連勝よ!」

シンジ「よ、宜しくお願いします……」

レイ「よろしく」


なんだかハルヒと長門から炎がメラメラと上がってる
ように見えるのは気のせいであろうか。

19: 2009/10/01(木) 04:56:53.20 ID:9RA3vqa60

ある日の艦内通路での出来事。


長門「…………」

レイ「…………」

長門「どいて」

レイ「どいて」

長門「あなたがどいて」

レイ「あなたがどいて」

長門「何故私がどくの?」

レイ「何故私がどくの?」


実に恐ろしい静かな戦いである。誰か止めろよ。

20: 2009/10/01(木) 04:59:08.62 ID:9RA3vqa60

ある日の艦内自販機前での出来事。


長門「…………」

レイ「…………」

長門「おしるこは私が買う」

レイ「おしるこは私が買う」

長門「あなたは何故おしるこを買うの」

レイ「あなたは何故おしるこを買うの」

長門「飲みたいから」

レイ「飲みたいから」


この調子である、勘弁してくれ。あと誰か止めろよ。

21: 2009/10/01(木) 05:00:38.95 ID:9RA3vqa60

さて、一方の似たもの同士とは言うと。


アスカ「なんであんたがエヴァに乗るのよ!」

ハルヒ「あんたなんかより私の方が適任よ!」

アスカ「ギャーギャーうるさい女ね! ぶん殴るわよ!」

ハルヒ「それはこっちのセリフよ! 蹴り飛ばしてあげるわ!」


その後無理やりエヴァ2号機に乗り込んだハルヒが大暴れし、
グレンダイダーとダイターン3に取り押さえられるまで暴走は続いた。

挙句ブライト館長に罰として独房入りを命じられるも、ハルヒの
『なんでそんなとこ入んなきゃいけないのよ! あんたをブチ込むわよ!』
の抗議により不問となった。てゆーかお前、なんで操縦できるんだ?

27: 2009/10/01(木) 05:36:52.02 ID:9RA3vqa60

それから、俺たちの任務と言えば艦内の掃除だったり
資材の持ち運びだったり、どこがパイロットの仕事なんだろうか
と頭を抱えたくなる。笑顔を振りまき給仕係に成りきってる
朝比奈さんぐらいに楽しみたいもんだが。いやそれもそれでどうかと思うが。

そんな平穏は1人の万年二軍キャラが慌てて駆け寄ってきた事により破られた。


カツ「おい、出撃だ、SOS団のメンバー全員!」

まさか。
我々が出撃するなどと言う事態は、部隊が壊滅して
最後の悪あがきに至った状態であり、即ちゲームオーバーである。
無敵のスーパーロボット部隊がやられるなんて、
どんな恐ろしいラスボスが現れたんだ?

カツ「とにかくこっちの攻撃が通用しなくて……
   しかも、あんたらをご指名なんだよ!」

キョン「ご指名?」

28: 2009/10/01(木) 05:41:46.09 ID:9RA3vqa60

ハルヒ「ついにこの時が来たのね!
    もう掃除だの何だのはウンザリだわ!
    どんな敵? HP200000ぐらい?」

いや掃除は俺と古泉に押し付けてただろ

ハルヒ「もう、ウズウズするわ!
    洗濯だの皿洗いだのやらされてばっかで
    体が鈍ってたのよ! 早くブチのめしにいきましょう!」

それも俺と古泉がやってたろ。アホ。

そんなわけで久々のパイロットスーツに身を包み
錆付いていないか心配なSOSロボに乗り込む。

ハルヒ「一番槍はまかせない!」

通常の3倍の速度でカタパルトから射出されるSOSロボH型
ポキっと折られちまえ。

29: 2009/10/01(木) 05:48:00.99 ID:9RA3vqa60

前線に到達すると、
νガンダムだのグレートマジンガーだの
そうそうたる有名ロボットたちが損傷している。

おいおい、これマジでやばいんじゃないのか。


ハルヒ「敵はどこ? 必中ひらめき集中狙撃魂幸運努力をかけて
    あたしの必殺技で沈めてやるわ!」

そんなの覚えてないだろ。お前。


剣鉄也「敵の隊長がお前らを呼んで来いって言うもんでな。
    ぐっ……俺は帰艦するぜ。もっと戦いたかったんだがな」

あの、俺たちをオトリにして逃げるわけじゃないでしょうね?
ヒーローの名が泣きますよ?


???「フッフッフ。ようやく来たか」

30: 2009/10/01(木) 05:52:03.48 ID:9RA3vqa60


ハルヒ「そ……その声は……」


キョン「おい、何やってんだ谷口」

谷口「よう!」

ハルヒ「ちょっと、何で谷口がいるのよ?
    一気にシラケたわ。もう帰りましょ」

キョン「同感だ」

谷口「おい、待て! 戦えよ! せっかく出てきたんだよ」


谷口の乗るロボットは、俺たちのSOSロボとよく似た感じの
なんだかショボそうなロボットであった。
強いのか? これ。皆さんやられてらっしゃったけど。
そもそも谷口だぞ?

34: 2009/10/01(木) 05:58:50.79 ID:9RA3vqa60

カミーユ「あいつらは……俺たちの攻撃を全く受け付けないんだ!」


長門「その機体は、どうやら我々の機体でしかダメージを与えられない」

なんだそりゃ? って、長門は一機の敵機と交戦していた。


鶴屋さん「やあやあっ! ちょっと遊んでかないっっかい!」

鶴屋さんまで、何してんすか。アホの谷口と一緒に。


国木田「僕もいるよ、キョン」

国木田……。


ハルヒ「あっ、鶴屋さん! 戦いましょ! そうしましょ!」

おい、鶴屋さんならいいのか?


35: 2009/10/01(木) 06:05:50.20 ID:9RA3vqa60

そんなわけで、意味不明だが戦闘が開始されたのであった。


谷口「氏ねぇキョン! ハイパープラズマメテオミサイル!」

ハルヒみたいなネーミングセンスはやめろ。
谷口機から射出されるのは至って普通のミサイル。


キョン「下? いや、正面か!」

一度言ってみたかったんだぜ。
まあ真正面から飛んでくるのが見えてるわけだが。

バーニアを噴射してミサイルをかわす。

谷口「ちっ! 後ろか!」

背後から蹴りを入れる。

『ぐえっ!』っと谷口。

38: 2009/10/01(木) 06:16:33.83 ID:9RA3vqa60

谷口「てめぇよくも! 氏ねぇキョン! インフィニットカイザーパンチ!」

その氏ねぇキョン!も技名の一部なのか?
至って普通のパンチを横移動で回避する。

え? なんでそんなに避けたり操縦できるんだって?
だって回避だの防御だの選んだらあとは命中率の運次第だろ? 何かおかしいだろうか?
ちなみに握っているのは操縦桿ではなくプレステのコントローラーである。

谷口「キョンめ、ちょこまかすんじゃねえよ!」

うるさいのでそろそろトドメを刺してやることにする。


キョン「氏ねぇ谷口! SOSビィィィィィィィィィィム!!」


正義の光を浴びて爆発する谷口ロボ。


谷口「お、覚えてやがれー!!」


最低の捨てセリフを残して谷口の脱出ポットは射出されていった。
誰かあれ狙撃してくれないか?

40: 2009/10/01(木) 06:29:04.60 ID:9RA3vqa60

古泉によって早々と撃墜された国木田はともかく、
ハルヒと鶴屋さんはいまもハイレベルな戦いを繰り広げていた。
あのポンコツロボでどうやったらあんな動きができるんだ?


ハルヒ「なかなかやるわね! さすがあたしのライバルだわ!」

鶴屋さん「ハルにゃんこそ! こんな楽しめる相手に出会えたのは久々だよっ!」

そういう設定だったのか?

ハルヒ「そろそろ決着を付けてあげるわ! 食らいなさい!
     ファンタジックデンジャラススーパーノヴァ!!」

鶴屋さん「負けないよっ! 鶴屋流超必殺最終奥義・鶴亀万年波!!」

痛々しいネーミングのショボいビーム同士がぶつかり合う。
この戦いを見て、スーパーロボットのパイロットの皆さんはどう思うんだろうね? 
 

鶴屋「くっ……! 今日はこのへんで退いてあげるにょろ!」

ハルヒ「次の戦いを楽しみにしているわ!」

どうやら終わったらしい。次は無くていいぞ。    

54: 2009/10/01(木) 08:11:50.43 ID:9RA3vqa60

その戦いのあと。

みくる「こ、ここ、どこなんですかあ~?
    ど、どうしてあたしこんな場所にいるんですかあ~?」

迷子になった朝比奈さんをスーパーロボット総出で捜索したのち、
大満足そうなハルヒの先導で帰艦した。



ブライト「この度の活躍、ご苦労だった」

アムロ「危ないところだった。君たちのおかげで助かったよ」

破嵐万丈「またあの機体が出てきたら頼むぞ。期待している」

兜甲児「おめえら役立たずと思ったらすげえじゃねえか。見直したぜ」


名だたるパイロットの人たちに褒められるってのは悪くないな、うん。

55: 2009/10/01(木) 08:13:08.66 ID:9RA3vqa60

ハルヒ「いやー楽勝だったわ! で、あんた何してたわけ?
    まさかエヴァを壊してアーガマに引きこもってたの? 
    あんな雑魚相手に? あーあ、あんたのせいで国が傾くわよ」

アスカ「うぎぎぎぎぎぎ……!」


長門「…………」

レイ「…………」

長門「悔しい?」

レイ「別に」

長門「そう」

レイ「そう」


なんか小競り合いが発生しているが俺は知らん。
何も見ていない。

57: 2009/10/01(木) 08:14:32.35 ID:9RA3vqa60

さて、それからしばらくは我々の出番もなく安心していたのだが、
スパロボ恒例のルート分割が訪れてしまった。
部隊を二つに分けるので、ショボい二軍機体であろうと
出撃しなければならない、なんとも面倒なイベントである。


ハルヒ「あたし達は宇宙がいいわ! だって宇宙にはロマンがあるもの!
    絶対宇宙よ! 異論ないわよね? はい、決まり」


階級とかそんなものは超越してしまうハルヒの
一方的主張により我々の宇宙ルート行きは決まった。
あるいは居てもいなくても変わらんと思われたのかもしれない。
まあ多分そうだが。

58: 2009/10/01(木) 08:16:18.44 ID:9RA3vqa60

ハルヒ「星ばっかでつまんない! もっとこう、
    デススターだとか宇宙怪獣だとか出てこないのかしら」

最初はわー地球だーだのうひょーコロニーだーだの
嬉しそうに喚いてたくせに。


みくる「あれ、なんでしょう~。あれ?」

ハルヒ「なになに? 何か面白いものみっけた?」

みくる「なんだか……気持ち悪い形してませんか……うぅ」

ハルヒ「きゃー! 宇宙怪獣よ! なんてかっこいいのかしら!」

みくる「ひぃぃいいいいい……」


おい、なんだって? もしやハルヒが作り出したんじゃないだろうな。

59: 2009/10/01(木) 08:17:41.05 ID:9RA3vqa60

『宇宙怪獣の冥王星方向からのワープアウトを確認。
 数およそ800。全パイロットは至急出撃準備』

ハルヒ「戦いの時が来たわ! 八百と言わず八億ぐらいくればいいのに!」

おい、お前が思うと本当にきそうだからやめろ。



ハルヒ「涼宮ハルヒ、いっきまーす!」

楽しそうに出撃するなあ、お前は……

みくる「あ、朝比奈みくる。いき……ひゃあああっ!」

あ。朝比奈さん撃破された。最短記録更新である。

古泉「それにしても数が多いですね。
   それなりに改造を施したといえどこまで持つか」

60: 2009/10/01(木) 08:18:57.48 ID:9RA3vqa60

ハルヒによる誰も文句が言えない予算配分主張により、
SOSロボは全機体と武装を5段階ぐらい改造済みである。
ちなみにハルヒの機体だけフル改造なのは言うまでもない。
資金の無駄遣いここに極まれりだ。
ジムⅢを改造するほうがまだ有意義である。


キョン「さあて、あの兵隊ぐらいは掃除するかね」


宇宙怪獣・兵隊タイプぐらいならなんとか戦えるので、
ちまちまと掃除する。気力が溜まっても特に必殺技が
無いのは空しい限りだ。

61: 2009/10/01(木) 08:19:57.18 ID:9RA3vqa60

ハルヒはというと、母艦タイプの巨大な宇宙怪獣に
戦いを挑んでいる。意外と善戦してるのが怖い。
いけ! がんばれ宇宙怪獣! よし、ハルヒは撃破された。


ハルヒ「あーもう!! あのでっかいのウザいわね!
    あんたたちもちっこいの相手してないで
    あれに向かっていきなさいよ!」

馬鹿と無謀は違うのだよ。


それにしても、ちょっとこれヤバいんじゃないのか?
もう何機も撃破されているんだが。

62: 2009/10/01(木) 08:21:07.84 ID:9RA3vqa60

『アーガマより全パイロットへ。アーガマより全パイロットへ。
 全機後退して帰等せよ。全機後退して帰等せよ』


ああ、負けか。全滅しそうな勢いだもんな。


ハルヒ「なに寝ぼけたこと言ってんのよ!
    前進あるのみよ! アーガマで宇宙怪獣を押すのよ!」

撃破されたお前が言うな。


さあて、さっさと逃げるかね。
ゲームオーバーになるのも嫌だし。

63: 2009/10/01(木) 08:22:16.36 ID:9RA3vqa60


キョン「って、うぉぉぉい!」

何だか知らんが撃破されてしまったぞ。
何が起こったんだ。


脱出ポッドから眺めると、
巨大な一つ目ロボットがこれでもかと言うぐらいの
誘導ミサイルを発射していた。あれの巻き添えを食らったのか。
それにしても実にハルヒが好きそうな武器である。



そんなわけで宇宙怪獣を殲滅してくれたのは
どこからか現れた、ガンバスターとかいう巨大ロボットであった。
乗せろ乗せろとうるさいハルヒは屈強なパイロット総出で止められた。
あんなものにハルヒを乗せたら、試し撃ちと称して
我々が宇宙の塵になると、誰もが思ったに違いない。


87: 2009/10/01(木) 15:58:16.25 ID:9RA3vqa60
さて、強力な巨大ロボットをようやく諦めてくれたハルヒだが、
だったら『我々のロボットに超必殺武器を追加しなさいよ』
というだだをこねる子供そのまんまの要求をし、メカニック達を
大変泣かせたそうだ。以下はその追加武器である。


ハルヒ機にはZガンダムのハイパーメガランチャーを

長門機にはνガンダムのフィン・ファンネルを

みくる機にはダイアナンAのスカーレットビームを
(ハルヒ曰くみくるビーム)

古泉機にはVFシリーズの大型対艦反応弾を

そして俺の機体にはゲッタードラゴンのゲッタートマホークが装備された。


そんなの装備できるのか? なんて事を言っても仕方ない。
改造した人たちだって動作するかわかってないに違いないからな。
ハルヒと長門なら何を装備しても使いこなしそうだが。
ちなみに俺の武装についてはハルヒの趣味である。これただのデカい斧だろ。

89: 2009/10/01(木) 16:25:18.31 ID:9RA3vqa60

とある戦場、Zガンダムのカミーユ・ビダン少尉は
自信最大の晴れ舞台に、獅子奮迅の大活躍をしていた。


ティターンズとの最終決戦。単機で敵戦艦ドゴス・ギアを沈め、
艦内では歓声があがる。無論ヤザンのハンブラビに撃墜された俺もそこにいた。
そのヤザンもZガンダムに撃墜され、カミーユは気力150でノリノリである。


あとはパプテマス・シロッコのジ・O一機となったとき、
カミーユは単機でジ・Oに特攻する。
みんなもスパロボやったら、その作品のラスボスは主人公で倒すよな?


他の味方機もカミーユの勝利を見届けようと傍観する。
いけカミーユ。ウェイブライダー突撃でケリをつけろ、と誰もが思っていた。が、

91: 2009/10/01(木) 16:29:49.06 ID:9RA3vqa60

カミーユ「パプテマス・シロッコ!! お前は生きていちゃいけないに……」

ハルヒ「残るはあいつだけね! あたしの獲物よ! 寄越しなさい!」

ハルヒ「滅びなさい! スペシャルエコロジックSOSフラーッシュ!」

いつぞやZガンダムのスペアをパクったハイパーメガランチャーから
放たれたメガ粒子ビームがジ・Oに襲い掛かる。


爆散するジ・O


カミーユ「んげん……なんだ……」

ハルヒ「やったわ! 正義は勝つのよ」


あやうく精神が崩壊しかけたカミーユは、その後しばらく
自室に引きこもって劇場版ZのDVDをずっとリピート再生していたらしい。

94: 2009/10/01(木) 16:49:26.95 ID:9RA3vqa60

そんなKYな事件があってしばらくの戦場、宇宙怪獣を
やっとの思いで退けたと思ったら、あいつらの登場である。

谷口「おらおらー! キョン達はどこだー!」

国木田「やあ、また来ちゃった」

谷口と国木田に沈められるストライクガンダムやYF-19エクスカリバー。
『原作レイプ』という言葉が思い浮かぶ非常にシュールな光景である。


ハルヒ「来たわね! あんたたち雑魚に用は無いの!
    鶴屋さんを出しなさい!」

鶴屋さん「あたしはここだよっ! 今日こそ決着をつけようハルにゃん!」

ハルヒ「望むところよ!!」

もはや目で動きが追えない超スピードの攻防を繰り広げる
なんか自分達の作品の世界観を忘れてそうな二人。

さて、俺もあいつの相手しないといけないのかね。

谷口「てめーの相手は俺だ、キョン!」


96: 2009/10/01(木) 16:59:16.97 ID:9RA3vqa60

谷口が繰り出す、知ってるカッコイイ英単語を適当に組み合わせた
ショボい必殺技を適当にかわし、ちくちく攻撃してやったらグロッキー状態の谷口。

谷口「ぐ……なかなかやるじゃねえかキョン……」

ほらもう終わりだ。とっとと左向いて帰れ。


鶴屋さん「さらに強くなったねハルにゃん……どうやら勝ち目がなさそうだよっ!」

ハルヒ「投稿しなさい鶴屋さん! 悪いようにはしないわ」

お前にそんな権限あるのか?


鶴屋「まさかこれを使う時がくるなんて……いくよ、谷口くん! 国木田くん!」

谷口・国木田「ラジャー!」


鶴屋機、谷口機、国木田機が集結する。
自爆でもするのか?

97: 2009/10/01(木) 17:06:48.14 ID:9RA3vqa60

鶴屋「本当のあたしたちを見せてあげるよっ! ドッキング・オン!」

谷口・国木田「ドッキング・オン!」

どこかで聞いたような勇ましいBGMが流れて、ガシャガシャと変形する3機のロボット。
この間に攻撃しちゃいけないのか?


鶴屋「3機合体・ワキヤクオー見参!!」

そしてよくわからない合体ロボットが出来上がった。

ハルヒ「まさか合体するとわね! でも負けないわ!
     あたしたちも合体するわよ!」

いや、どうやって合体するのか知らないし。
それ以前に朝比奈さんとっくに撃破されてるし。





99: 2009/10/01(木) 17:19:57.68 ID:9RA3vqa60

鶴屋さん「悪いけどっ、ここでみんな氏んでもらうよっ!」

ハルヒ「でっかくなったぐらいでなんなのよー!」

1人で特攻するハルヒ。そのセリフは多分氏ぬセリフだ


鶴屋さん「食らうといいよっ! 必殺! ワキヤクビィィィィィム!」

巨大なビームの光に包まれるハルヒ。ほらみろ。

と、思ったら精神コマンド『身代わり』を使っていた古泉機が粉々になっていた。
お前よ、ハルヒにそんなもん使ってたらイデオンでも軽く沈むぞ。

ハルヒ「なんて威力なの! でもなんとか耐えたわ!」

いや、耐えたんじゃなくて古泉がお前のかわりに木っ端微塵にだな。


102: 2009/10/01(木) 17:31:11.47 ID:9RA3vqa60

ハルヒ「こうなったら、あたしたちも合体するわよ!」

だから数が足りないって。お前のせいでさらにもう一機。

ハルヒ「そんなのどうでもいいのよ! なんとかなるわよ!
    きっとこのボタンだわ! いやこれね! こっちかしら!」

あちこちからミサイルやら熱線やらワイヤー式高電圧クローが飛び出すハルヒロボ。
そんなもんどこに装備してたんだ?

ハルヒ「もう、どれよ! これもこれもこれもこれこれも……これだわ!」

キョン「おわっ!」

いきなりハルヒ機に吸い寄せられる俺の機体。なんだ何が起こった?


変なBGMが流れてガシャガシャウインと変形する3機のSOSロボ。


ハルヒ「超絶ミラクルビューティフル合体! SOSⅤ見参!!」


だから足りてないって。右手と左足がないんだが。

104: 2009/10/01(木) 17:40:38.87 ID:9RA3vqa60

鶴屋「それがハルにゃんたちの真の姿なんだねっ! 相手に不足はないよっ!」

ハルヒ「そうよ! SOSⅤになったからにはもう負けないわ! 覚悟なさい!」

もう突っ込む気も失せたので、右足となった俺は適当に傍観しておくことにする。


鶴屋「いくよっ! ワキヤクデストロイアターーーック!!」

ハルヒ「えーと武器どこ? これかしらあれjかしらそれかしら……
     あーもう! なんも作動しないわよ!」

だから中途半端に合体なんてするからだろ。

ハルヒ「こうなったら……スーパーSOSキィィィィィック!!」

おい、足に誰がいるか知ってんのか!! やめろ!!

ハルヒ「とぉりゃああああああああぁぁ!!」

鶴屋「ぐっ! なかなかやるね! 今回はこれで退くよ!」


勝った。ゲロ吐いた。

108: 2009/10/01(木) 18:17:01.75 ID:9RA3vqa60

ある日の艦内での出来事。
彼女を寝取ったとかなんとかの
トレンディ・ドラマ的な喧嘩が起こっていた。


キラ「やめてよね……本気でケンカしたら、サイが僕に敵うはずないだろ」

腕を極められ、突き飛ばされるメガネ。

サイ「キラ……」


彼女を寝取られた上に屈辱的なセリフを吐かれるメガネ君。
哀れではあるが、他人が口を出す問題では……いや、口どころか
手を出してしまいそうな奴がいる。そいつに見られたら……

109: 2009/10/01(木) 18:18:19.30 ID:9RA3vqa60

ハルヒ「うりゃっ!!」

遅かった。
ドロップキックが綺麗に決まって吹っ飛ぶキラ・ヤマトくん。

キラ「な、なにするんですか!」

ハルヒ「あんたみたいに下のユルいガキんちょがいると軍規が乱れるの!」

どう考えても一番乱してるのはお前である。


その後ハルヒにボコボコにされたキラくんは、医療室のベッドの上で
ザフト軍壊滅の知らせを聞いたそうである。
その際大戦果を挙げたのはハルヒと長門だが、
まさか狙ってたんじゃないだろうな、ハルヒ。

111: 2009/10/01(木) 18:21:38.80 ID:9RA3vqa60

そんなこんなで幾多の戦いが過ぎ去り、
物語はそろそろ終盤に差し掛かってきた。
話数で言えば50話ぐらいである。

数々の戦果を挙げフル改造と追加武装、
その他各種の特殊改造を施したSOSロボは、
もはや開始当初の面影もない化け物機体と化していた。
軽くオリジナル機最終機体が作れそうな予算と人員を
消費したのは言うまでもない。

以下はハルヒ機のスペックである。


真・SOSロボ改 H型スペシャル

HP7000 EN400
運動性160 装甲2000

名称             射程  攻撃力 消費
高出力ビームソードP     1~3  3600   EN5
発射式プラズマ溶解ナイフP   2~4  3900  x8
ハイパーSOSビーム       2~7  4400   EN35
誘導識別式SOSミサイルMAP 1~5  3000  x3
ファイナルSOSバスター       3~8  5200   EN90

113: 2009/10/01(木) 18:46:49.26 ID:9RA3vqa60

他の機体はと言うと、長門機は射程9の
大型ファンネル一種のみの武装で
ワープ機能や一定以下のダメージを無効化する
バリア機能を備えていたり……ああこれは機体の
能力じゃなくて長門の能力だったか。


朝比奈機はどう考えても戦闘の役に立たないと判断され
修理装置と補給装置を追加したら、
いつのまにかレベルが部隊トップだったり、
古泉機はこれといった特徴もないバランス型機体であったり、
俺はというとどこぞのスーパーロボットからパクってきた
巨大な斧をハルヒの命令により装備させられていたりする。


そして何の作品の敵か忘れたが、ゼントラーディ軍とやらを
壊滅し、勝利の喜びでタコ踊りするハルヒの邪魔をするように
あいつらは再びやってきた。

114: 2009/10/01(木) 18:53:06.77 ID:9RA3vqa60

???『フッフッフ。今日こそおめえらの年貢の納め時だぜ』

いや、もったいぶって登場しなくていいから谷口

谷口「さっそくだが氏ねぇ! キョン!」

もう谷口との戦闘描写を書いてると脳が痒くなってくるので省略することにする。


谷口「さすがキョンだな……それでこそ俺のライバルだぜ!」

勝手にライバルにするな。


鶴屋さん「こうなったら合体するよ!」

ガシャガシャウインしてる間に一発撃ってみたら、
鶴屋さんが凄く怖い顔をしたのでやめておくことにする。


鶴屋さん「3機合体・ワキヤクオー見参!!」


ハルヒ「あたしたちも合体するわよ!」


117: 2009/10/01(木) 19:07:06.45 ID:9RA3vqa60

ハルヒ「SOS-1! マイクロブラックホールエンジンを起動するわ!」

長門「SOS-2、 超伝導モーター始動開始」

古泉「SOS-3、ポジトロンドライブ出力最大」

みくる「え、SOSふぉ~。は、ハイパー流体ジョイントユニット、か、開放!」

なんだこの前フリは? 前に合体した時こんなものなかったんだが。

キョン「SOS-5、ドッキング機構全展開……と」


ハルヒ「いくわよ! 超絶合体……」

それにしてもこの奇妙なBGMどっから流れてるんだ?

ハルヒ「SOSⅤ見参!!」

あのロボットが合体して、どうやったらこの形になるんだ? と思える。
おもちゃメーカー泣かせの合体ロボが完成した。


谷口「なげーよ」

キョン「すまん」

118: 2009/10/01(木) 19:17:19.78 ID:9RA3vqa60

鶴屋「ようやくおでましだねっ! 合体してる間に友達にメールしてたよ!」

いやもう、撃っちゃってよかったんじゃないですか?

ハルヒ「さあ、あたしたちの真の力を見せてあげるわ! かかってらっしゃい!」


よくわからない巨大ロボット2体の取っ組み合いを傍観というか無視する
他のスーパーロボット達。我々に関ったら何か取り返しのつかない事になると
思っているに違いない。


鶴屋「ダークネスデンジャラス鶴屋キィィィィィック!」

ハルヒ「シャイニングバケーションSOSパァァァァァンチ!」


その場で考えたに違いない技の応酬を繰り広げるハルヒロボと鶴屋ロボ。
だが真の力を得た合体SOSロボは鶴屋ロボを圧倒する。
よかった、早く終わりそうで。

119: 2009/10/01(木) 19:25:28.19 ID:9RA3vqa60

鶴屋「まさかワキヤクオーが手も足も出ないなんて! さすがだよハルにゃんっ!」

ハルヒ「SOSⅤは無敵よ! 今日こそ印籠を渡してあげるわ!」

渡すのは引導じゃないのか?


鶴屋「最後の悪あがきだよ! やーーーー!!」

???「もう鶴屋さんたちに勝ち目はないよ。
     見苦しいからそのへんにしておいてくれないかい」

鶴屋「あ……あなたは……皇帝陛下!? 何故ここにいるにょろ?」

ハルヒ「何者よ! 戦いの邪魔しないでよ!」

???「敗者には氏あるのみ……そうだろう? 鶴屋さん」


またわけのわからん新キャラが出てきた。
もう終わらせて欲しいんだがね、この話。

120: 2009/10/01(木) 19:30:39.43 ID:9RA3vqa60

鶴屋「そ、そんな。あたしはまだ戦えるさっ!」

どこからか雷っぽいものが落ちてきて黒コゲになる鶴屋ロボ

鶴屋「ちょっ、痛いじゃないのさ! ひいいいいいぃぃ!」

谷口「ぎゃぁぁああああああ!」

ハルヒ「なにすんのよ! あたしが黒コゲにしようと思ってたのに!」

どっちにしてもそうなる運命だったわけか。


佐々木「僕はササキ皇国の皇帝、佐々木さ」

ハルヒ「あ……あなたは……!」

……佐々木……お前……恥ずかしくないのか?

ハルヒ「誰だっけ? キョンの知り合い?」

キョン「いや……まあ……」

121: 2009/10/01(木) 19:35:57.88 ID:9RA3vqa60

佐々木「キョンは……そう、僕の親友さ」

ハルヒ「な……親友?」

親友っていうほど仲良かったか?

佐々木「なあキョン、そうだろう?」

キョン「うーん、そのようなそうでないような……」

ハルヒ「ぎ、ぎ、ぎぎぎぎぎ……」

ああ、ハルヒがイライラしてる。凄く。
おい、空気読んで早く帰ってくれ佐々木。

佐々木「それは出来ない相談だよ、キョン。
     僕は君を迎えにきたんだ。
     僕の……夫としてね」

何かとんでもない事言ったぞこいつ。

123: 2009/10/01(木) 19:43:11.19 ID:9RA3vqa60

みくる「キョンくん……そうだったんですか……?」

いや、違いますからほんと。

古泉「例の中学時代の彼女ですか、ふむ、
    実に見麗しい女性ですね」

おい! いらんこと言うなアホ! 彼女じゃない!!

ハルヒ「ぎぎぎぎぎぎぎぎぎいっぎぎ!!」

佐々木「キョン、僕の夫となれば、君に皇位を譲ろう。
     ササキ皇国は強大だ。君たちの軍隊全員が束になっても勝てない……
     だが、君が皇帝になれば戦いは終わる、平和が訪れる。
     どうだい? キョン。 考えるまでもないと思うが」

キョン「あーいや、そんなこと言われてもだな」……

皇帝という響きにちょっと魅力を感じたが、
そんなことになったらどう考えてもハルヒに惨殺される
バッドエンドが見えているわけで。

124: 2009/10/01(木) 19:50:06.31 ID:9RA3vqa60

ハルヒ「あんたね! 何勝手なこと言ってんのよ!!
     キョンはそんなもんなりたがらないわ!
     こいつには惨めな一兵卒として一生を終える
     薄暗い未来が待ってんのよ! 誰があんたなんかに!」

俺の意見は無視かよ。まあ意見する度胸も無いが。

佐々木「そうか。ならば今は猶予を与えるよ。
     もしその気になったら……いつでも来るがいいさ。
     それとも……戦いを選ぶというのなら……くつくつ」

そう言い残して佐々木は消えていった。
お前も俺の意見ぐらい聞いたらどうなんだおい。


ハルヒ「あームカツク女だわね! キョン! とっととブチ頃しにいくわよ!」

いや、一応俺の友人なんだからブチ頃すとか言われても困るんだ。


127: 2009/10/01(木) 20:02:01.70 ID:9RA3vqa60

俺たちと佐々木皇帝とのやりとりを一切無視する、部隊の皆さん。
どうやら完全に関らない方針で決定したらしい。
それがいい、下手に関ると原作レイプどころでは済まなくなる。

谷口「おーい、ここのメシは量が少なくねえか?」

国木田「まあ食べれるだけマシじゃないか。
    でももうちょい塩分を抑えてほしいね」

鶴屋さん「あ、おかわりおくれっ! 山盛りで!」

お前ら、捕虜の分際で随分態度がデカいな。

谷口「だってよお、使い捨てにされてマジで腹が立つだろ?
   あの佐々木って女、可愛い顔してひでぇ奴だぜ」

鶴屋さん「あたしはハルにゃんと一緒に戦いたいからさ!
     いいだろっ?」

ハルヒ「鶴屋さんが一緒なら心強いわ! よろしくね!」

決定権? そんなものはハルヒにあるに決まっている。
今やブライト艦長を始め誰もハルヒに逆らおうとする者は居ない。

129: 2009/10/01(木) 20:13:09.54 ID:9RA3vqa60

さて、正規のスーパーロボット部隊の戦いはいよいよ最終局面を迎える。
なんとか言う巨大な悪の組織との、なんとか言うラスボスとの戦いを目前に控えていた。

この手のラスボスは唐突に登場して『わはは! 実は私が裏で……』などと言い出す
ぽっと出の存在なので、いちいち名前も覚えていないのである。

そんな戦いの直前、ブライト艦長他お偉い方にSOS団は召集された。


ブライト「ええと、そのだな、これから我々は最後の戦いに赴くわけだが……
     涼宮くんたちはその……ほら、因縁の相手がいるのだろう?
     だからその、兵力を温存してだな……」


ブライト艦長たちの『頼むから最後ぐらい邪魔しないでくれ』という必氏の懇願に、
ハルヒは出させろ戦わせろと猛反発していたが、SOS団一同の長時間に及ぶ説得により、
渋々納得した。


ハルヒ「仕方ないわね……じゃあ見物しててあげるからちゃっちゃと片付けるのよ!
     そのかわり佐々木とかいう女と戦う時は邪魔するんじゃないわよ! いい?」


願ったり叶ったりであろう。むしろ『一緒に戦え』などと言われたら
ブライト艦長たちは土下座して拒否したんではないかと思う。

131: 2009/10/01(木) 20:23:53.19 ID:9RA3vqa60

そして、ラスボスとスーパーロボット達の熾烈な戦いを
ヘタクソだのあたしならこうするだの延々と文句を言いながら
眺めていたハルヒだが、遂にトドメの一撃を食らい消滅していくラスボスを見て

ハルヒ「やっと終わったわ! 時間かかりすぎなのよ! ほらみんないくわよ!」

などと言い出すのでみんなで止めた。
せめて勝利の余韻ぐらい味合わせてやれよな。
クライマックスの感動的なシーンなんだからさ。

なんとかプロジェクトの熱い歌が流れる中、戦いを終えたパイロット達が帰艦してきた。
長い戦いの日々を思い起こし、むせび泣く者までいる。
お疲れさん、数々の邪魔を許してくれよな。


134: 2009/10/01(木) 20:29:05.91 ID:9RA3vqa60

ブライト「これからは君たちの戦いだ、健闘を祈っている」

アムロ「君たちならきっとできると信じているよ」

クワトロ「勝利の栄光を、君に」

『こいつらやっと出ていってくれるのか……』という表情がありありの激励を受け、
我々はついに最後の戦いへと向うこととなった。


アスカ「あんた」

ハルヒ「……なによ」

アスカ「生きて帰ってきなさいよ」

ハルヒ「あったりまえじゃない!」


レイ「……」

長門「……」

レイ「頑張って」

長門「了解した」


これがツンデレというやつであろうか。

136: 2009/10/01(木) 20:39:58.46 ID:9RA3vqa60

ハルヒ「みんな! いよいよ最後の決戦よ! SOS団の名に恥じない戦いをするのよ! 涼宮ハルヒ、出るわ!」

古泉「いざこの時になると、今までの戦いが長いようで短かく感じますね。古泉一樹、発進します」

長門「長門有希、出撃する」

みくる「な、なんだかドキドキしますぅ~。あ、朝比奈みくる、いきまぁす!」

鶴屋さん「あたしも暴れちゃうからね! 鶴屋、行くよっ!」

谷口「俺の見せ場が来たぜ! 男谷口、出るっ!」

国木田「あ、もう行っていいの? 国木田、出まーす」



さあて、ようやく終われるんだな、長かったぜ。ほんと。

キョン「キョン、行きます!」

138: 2009/10/01(木) 20:51:40.83 ID:9RA3vqa60

それにしても、どこから沸いて出てきたのか、ササキ皇国のロボットがウジャウジャいやがるぜ。


長門「敵部隊は木星の方角及びてんびん座の方角から我々を
    挟み撃ちにしようと陣形を敷いている。
    部隊を二つに分けて各個撃破するのが望ましい」


涼宮「もう、そんなのまだるっこしいわ! 全機全速前進あるのみよ!
    敵の親玉を一気に殲滅するのよ!」

などとほざく統率パラメーター0のハルヒ小隊長の指揮を無視し、
我々は敵ロボット部隊と遭遇、交戦する。


みくる「ひゃわあああああぁ! き、来ます~!」

キョン「落ちろ、カトンボ!」

撃墜してくださいと言わんばかりの朝比奈機に迫る敵機を撃墜する。

キョン「ああくそっ! ひとつやふたつ落としたぐらいじゃどうにもならん!」


139: 2009/10/01(木) 20:59:26.73 ID:9RA3vqa60

ハルヒ「ええい、ちょこまかと数ばっかり多いわね! 合体するわよ!
     ほんとは見せ場にとっておきたかったけどやむを得ないわ!」

キョン「ったくしょうがねえな」

掛け声及びその他は省略して合体を完了する。
なぜ敵がガシャガシャウインの間待ってくれるのかは考えてはいけない。

ハルヒ「超絶インクレディブル合体! SOSⅤ見参!!」

合体ロボのなんとかいうマップ兵器でワラワラと沸いてくる敵部隊を焼き払う

ハルヒ「消滅しなさい! アルティメットSOSフラーーーーッシュ!!」

次々と爆散する敵ロボット。操縦はハルヒで楽でいいぜ。キックは使うなよ、な?


鶴屋さん「あたしたちも合体するよっ!」

谷口「ほいきた!」







142: 2009/10/01(木) 21:10:50.41 ID:9RA3vqa60

SOSロボと脇役ロボのマップ兵器乱れ撃ちにより、次第に敵ロボットは数を減らしていく。

ハルヒ「どんなもんよ! チョロいわね!」

などとハルヒが勝ち誇っていると、
突如前方の宇宙空間が歪み、ワープ空間のような巨大な穴が現れる。

「くつくつ。戦いを選ぶとは、面白いじゃあないか」

ハルヒ「来たわね! 佐々木さん!」

佐々木が乗っているであろう、俺たちの乗る商品化が困難であろう微妙なロボットより
遥かにかっこいい感じの、黄金のロボットがワープホールより姿を現す。


橘「来ちゃいました、うふ」

九曜「――敵 ――殲滅スル」

藤原「ふん。くだらん」

3機のお供ロボットまで連れてな。

143: 2009/10/01(木) 21:18:17.99 ID:9RA3vqa60

ハルヒ「やられ役まで連れてきて、むしろ有難いわ!
     気力上げに丁度いいわね」


佐々木「じゃあ、倒してみたらどうだい? 橘さん、あなたは
     あっちの脇役をお願いするよ。九曜さんと藤原さんは
     涼宮さんの相手を頼んでいいかい」

藤原「あんなもの、僕が出るほどじゃない。
    九曜だけで十分だ」

佐々木「くつくつ。それもそうだね。じゃあお願いするよ、九曜さん」


九曜「――了解 ――殲滅スル」


ハルヒ「なに? あたしらを舐めてんの? 全員でかかってこない事を後悔させてあげるわ!」

144: 2009/10/01(木) 21:30:45.45 ID:9RA3vqa60

九曜「――――」

黒いボディの九曜機が超スピードで上方に移動し、
掌にエネルギーを収束させ、巨大な光の玉を打ち出す。
おい、避けないとヤバイんじゃないか?

ハルヒ「あんなもん、SOSバリアで弾き返してやるわよ!
     有希、SOSバリアよ!」

有希「了解。上方に防護フィールドを展開」

勝手にSOSバリアと名づけられた、恐らく長門の能力であるバリアと
九曜の放った光の玉がぶつかる。うおっ、まぶしっ!

瞬間、大きな衝撃。なんと長門のバリアはいとも簡単にやぶられ、
我らがSOSロボに直撃していた。


145: 2009/10/01(木) 21:35:18.98 ID:9RA3vqa60

みくる「ひやわあああああぁ!!」

ハルヒ「もう! いったいわね! なにすんのよ?」

とか言ってる間に目の前に九曜ロボが。


九曜「―――」

掌から伸びたビームの筋が、SOSロボを貫く。
おおい、朝比奈さんのパーツはやめろよ? まあハルヒの所でよかったが。


ハルヒ「ちょ、危ないじゃないの! ええい、こっちも反撃するわよ!
     なんか適当に強そうな武器でやっちゃいなさい!」

古泉「バンカーバスターミサイル、全弾発射します」

SOSロボの放ったこれでもかという数のミサイルが、九曜ロボに至近距離で炸裂する。

146: 2009/10/01(木) 21:44:44.83 ID:9RA3vqa60

九曜「―――被弾 ――損傷確認」

ハルヒ「どんなもんよ!」

まともに大量のミサイルを食らった九曜ロボは、装甲を砕かれ中破していた。
なんだ、結構あっさり倒せそうじゃないか。と、思った矢先、

九曜「―――損傷 ――修復」

みるみるうちに破壊された箇所がゼリーみたいになって修復されていく。
おい、なんだそれ反則だろ。そのターンのうちに回復するとか無しだろ。


ハルヒ「なによあれ! なんで治るのよ? ズルいわね!」

古泉「自己修復機能を備えているようですね。 
    あれほどの速度で修復を行うなんて、凄い技術です」

解説してる場合か! ほら、元気になった九曜ロボの蹴りが……

149: 2009/10/01(木) 21:59:02.51 ID:9RA3vqa60

みくる「きゃわああああっ!」

おい、朝比奈さんのパーツを蹴りやがったな。よし頃す。絶対頃す。

だが攻撃は続く。頭部へのストレート

ハルヒ「ぐっ……ちょっと! 頭打ったじゃないの!」

九曜「―――」

なおも続く打撃攻撃。
突きと蹴りが次々と襲いかかる。
なんで火器を使わないんだ?

……ああ、わかった。遊ばれてるんだ。
なんてこったい、チクショウ。

長門「胸部の損傷拡大。涼宮ハルヒの操縦席の前方装甲、強度低下。
    これ以上の攻撃を受けると装甲を突破する」

ハルヒ「うっ……!」

おいおい、まさか氏んぢまうとかいうなよ? ゲームだろ? ギャグだろ? これ。

九曜ロボは攻撃を停止し、掌にエネルギーを収束させる。止めを刺す気か?

狙いはハルヒのいる胸部装甲に……っておい、冗談だよな? 人が氏ぬ話じゃないだろ? おい!

150: 2009/10/01(木) 22:03:34.82 ID:9RA3vqa60

九曜「―――!」

エネルギーを帯びた光が炸裂したのが見えた。

ハルヒ……氏んぢまったのか?


ハルヒ「…………なんで?」

アスカ「あんた弱いくせに、無謀さだけは一人前ね」

エヴァ2号機がATフィールドを展開して、九曜の一撃を受け止めていた。

アスカ「フィールド……全開!!」

増幅されたATフィールドが九曜ロボを弾き飛ばす。

九曜「――――!」


153: 2009/10/01(木) 22:10:47.22 ID:9RA3vqa60

レイ「長門有希、あなたはまだまだね」

長門「……何故……」

エヴァ零号機がスナイパーライフルを零距離で九曜ロボに向け打ち出す。

なんだ? このお約束的でベタな救出劇は。



ハルヒ「あ、あんたねえ! 誰が助けてくれっていったのよ!」

アスカ「氏にかけてたくせに偉そうに! 感謝しなさいよ! ほら、土下座!」


長門「余計なお世話」

レイ「それ、強がり?」


ほら、喧嘩が始まった。


156: 2009/10/01(木) 22:16:53.58 ID:9RA3vqa60

シンジ「あ、あのっ……喧嘩してる場合じゃ……」

ハルヒ「うるさい! あんたは黙ってなさい!」

アスカ「うるさい! あんたは黙ってなさい!」


エヴァ初号機まで、いや、それだけじゃない」


兜甲児「仲間のピンチだ、放っておけねえだろ?」

クワトロ「まったく、世話がやけるボウヤたちだ」

ブライト「全機、目標は4機の敵機動兵器の殲滅だ!」


マジンガーZが、サザビーが、νガンダムが、ガンバスターが、味方達全員が
いつのまにか出撃していた。 

159: 2009/10/01(木) 22:22:47.59 ID:9RA3vqa60

橘ロボに倒されかけていた鶴屋ロボの元にも、多くの味方機が突撃する。

キラ「涼宮さん、いつぞやは殴ってくれて、痛かったですよ」

藤原ロボにも多数の機体が攻撃を掛けている。

デューク「ダブルハーケン!!」

真吾「ゴーフラッシャー!!」


もはや戦況は一変した。
佐々木ロボもガンバスターとイデオンの同時攻撃を受け、大苦戦している。

誰の目にもどちらの勝ちかは明らかだった。

160: 2009/10/01(木) 22:29:18.06 ID:9RA3vqa60

佐々木「くつくつ……面白い……面白いじゃあないかキョン……。
     僕たちをここまで追い詰めるなんてね……。
     キョン、もう一度聞くが、僕の要求を受け入れる気はないかい?」

別に俺は最初から拒否したつもりなど無いのだが、
『うん、いいよ』などと言ってしまえばハルヒのみならず
全ての味方機から攻撃を受けそうだったので、ここは空気を読んでかっこよく決めておく。

キョン「悪いな、お前の言う事は聞けん。
    観念して投降しろ、佐々木」


佐々木「そうかキョン、残念だ……非常に残念だよ。
     自ら君の命を奪いたくなかったんだが、やむを得ないようだ」


キョン「強がってないで白旗を揚げろ」


佐々木「……さあ、合体だ」
     

162: 2009/10/01(木) 22:37:51.57 ID:9RA3vqa60

4機のロボットが一瞬で集結し、眩い光に包まれる。
ガシャガシャウインの隙を見せる事もなく、合体が完了し

巨大な黄金のロボットが姿を現した。
ガンバスターより遥かにデカい。どういう仕組みなんだ?それ

ハルヒ「なんかわけのわかんない事になってるけど、
     あんなのはイタチの最後っ屁よ!
     ほらみんな! ちゃっちゃとやっちゃいなさい!」

満身創痍のくせに指揮官面をするな。


佐々木「くつくつ。小うるさい虫ケラの掃除をさせて貰うよ」

合体佐々木ロボから何十ものビットのようなものが飛び出してくる。


佐々木「ほら、消えるといい」

165: 2009/10/01(木) 22:45:26.09 ID:9RA3vqa60

ビットは散り散りばらばらに四散し、味方機めがけ迫る

避けようとした味方機の目前で……

カツ「うわああぁぁああああ!!」

大爆発を起こした。
久しぶりにお前の出番を見たのに……カツよ。

見ると、他の味方機も次々と爆発に巻き込まれ大破していく。


ハルヒ「なによ……あれ……」


佐々木「くつくつ。もう逃げられないよ。
     みんな氏んでもらう。それは僕の願いさ、キョン」

半泣きで脱出ポッドに乗ってるカツを見たから氏にはしないんじゃないか?


ハルヒ「許せないわ! カツの仇をとってやるから!」

いや、氏んでないし。

166: 2009/10/01(木) 22:51:06.34 ID:9RA3vqa60

コスモ「イデオンソーーード!!」

不意をついてイデオンから放たれる巨大な光の帯が佐々木ロボに襲い掛かる。

勝った。これを防いだらスパロボに対する冒涜だ。


だが、

佐々木「くつくつ。効かないよ、そんなものはね」

佐々木ロボが発生させたバリアにいとも簡単に弾かれる。


ああ、なるほど。こいつは『ぼくのかんがえたさいきょうのロボット』であり
こいつに勝てるものは存在しない。
なぜなら、どんなに強いロボットが存在しようと、

『ぼくのほうがつよいもん!』

で、終了してしまうのだ。
よって手詰まり、ゲームオーバーである。

168: 2009/10/01(木) 22:58:58.21 ID:9RA3vqa60

自軍最強ロボの最大の攻撃が全く通じないのを
目の当たりにして、戦意喪失する者、それでも果敢に向っていく者。
次々と佐々木ロボの前に散っていく。

もう、結果は明らかであった。
誰がどう考えても俺たちの負けだ。

キョン「……退却だ。ブライト艦長、撤退命令を」

ハルヒ「嫌よ!!」

おい、何言い出すんだよ。もうお前にもわかるだろ?
それに、これ以上みんながやられていくのも見たくないだろ?

ハルヒ「嫌よ!! あたしは1人でも戦うわ!
     みんなは退却しなさい!! 
     有希、合体を解除して!!」

有希「…………」

何言ってんだお前は、気でも触れたか。

169: 2009/10/01(木) 22:59:40.28
強すぎワロタwwwww
イデオンソードって確か因果律操作する武器だよな

171: 2009/10/01(木) 23:07:20.50 ID:9RA3vqa60

キョン「おいハルヒ、落ち着け! 無茶を言うな!」

ハルヒ「あたしは戦うの!! あいつをやっつけるの!!
     キョンは渡さないんだからーーーーー!!」



ブライト「何事だ!?」

オペレーター「わかりません。宇宙空間内に正体不明のエネルギー反応!」


マヤ「アンチATフィールドに似た識別コード不明の事象が発生、拡大していきます!」

ミサト「まさか……サードインパクト!?」


長門「大規模な時空間転移が発生」

キョン「ど、どういうことだ?」

長門「涼宮ハルヒが、世界に干渉した」

172: 2009/10/01(木) 23:12:33.14 ID:9RA3vqa60

キョン「ハルヒは何をしでかしたんだ……おわっ!」

突如合体が解除され、バラバラに飛び散るSOSロボ。

谷口「ちょ、ちょっと、なんだっ?」

同じく鶴屋ロボの合体も解除される。

何が起こったんだ? おい?


8機のロボットは再び集結し……

ガシャガシャウインガシャガシャウインと合体しだした。

そして完成した、巨大な白いロボット。その名も



ハルヒ「究極最終合体! エンドレスエイト見参!!」



だ、そうである。

173: 2009/10/01(木) 23:13:35.59
ここでまさかの∞8!

175: 2009/10/01(木) 23:17:13.36
え・・・ループしちゃうのか?

177: 2009/10/01(木) 23:20:49.69 ID:9RA3vqa60

佐々木「くつくつ。そんなもので僕に勝てると思っているのかい?」

ハルヒ「あーごちゃごちゃうるさいわね!! あたしのほうがつよいのよ!!」


宇宙の全ての法則を超越する、ハルヒの『あたしのほうがつよいのよ!!』の魔法により、
エンドレスエイトなるロボットは永遠に最強の存在となった、その強さたるや


佐々木「ならば食らうといい。最終奥義・ササキクツクツウェィィィィィブ!!」

ああ佐々木、お前までそんなキャラに……
佐々木ロボの放った最強の攻撃は、スパロボ換算で攻撃力100万の無茶苦茶な攻撃である。
だが、

ハルヒ「そんなもの、痛くも痒くもないわ!」

エンドレスエイトの装甲(100億)により完全に無効化される。
なんだその小学生みたいな数字?

178: 2009/10/01(木) 23:28:36.68 ID:9RA3vqa60

ハルヒ「お腹も空いてきたから、もうちゃっちゃと終わりにするわ!
     食らいなさい!! 究極超絶最終必殺輪廻転生政権交代奥義……」


ハルヒ「エェェンドレス……エイトォォォオオオオオ!!
     永遠に終わらない夏休みの中で朽ち果てなさい!!」


ハルヒによる永遠の一撃(攻撃力1000億万)は一瞬で佐々木ロボを
終わらない夏休みの彼方に消し去った。あ、単位のことはハルヒに文句を言ってくれ。



ハルヒ「やったわね!! SOS団の大勝利よ!!」


そうかい。おめでとう。

181: 2009/10/01(木) 23:32:46.48 ID:9RA3vqa60

味方たちから大歓声が巻き起こる。
ハルヒはロボットの肩に立ってバンザイをしている。
確かここ、宇宙だったよな?

古泉「さすが涼宮さんです、それにしても素晴らしい戦いでした」

みくる「あたし感動しました~」

長門「…………」

ふう。まあこれで全て終わったし、
めでたしとするか。

って、どうした長門? 指指して。

長門「…………あれ、見て」


182: 2009/10/01(木) 23:36:37.54 ID:9RA3vqa60

キョン「ん……なんだ? …………おい、ハルヒ」

ハルヒ「なによ、あんたも喜びを分かち合いなさい」

キョン「だから……あれ、見ろって……」

ハルヒ「もう。何よ?」


ハルヒの放った必殺技により、地球が三日月型になっていた。


ハルヒ「もう、そんなことどうだっていいのよ!
     バンザーイ! バンザーイ!」

どうでもよくねえよ! ほら、帰るところが無くなった
スーパーロボットの皆さんが唖然としてるだろ!!

185: 2009/10/01(木) 23:40:31.95 ID:9RA3vqa60

ハルヒ「バンザーイ! バンザーイ! ほら、みんなもやりなさい!
     バンザーイ! バンザーイ! バンザーイ! バンザーイ!」

ああもう、どうにでもなれ。 どうにでも!

キョン「バンザーイ! バンザーイ!」

みくる「バンザーイ! バンザーイ!」

古泉「バンザーイ! バンザーイ!」

長門「万歳 万歳」


キョン「バンザーイ! バンザーイ!」

はは……ははは……夢なら覚めてくれよな……


186: 2009/10/01(木) 23:45:51.59 ID:9RA3vqa60

キョン「ばんざぁい……ばんざぁい……ううん……」

キョン「はっ!」

古泉「お目覚めですか? 僕も今目が覚めたところです」

みくる「う~ん……あれ……部室……?」

キョン「ええと、俺たちたしか……」

長門「我々は、徹夜でスーパーロボット大戦をプレイしていた。
    涼宮ハルヒの願望により、我々はゲームの世界に入り込んだ」

キョン「ああそうだったな……部室でスパロボやってたんだった」


古泉「ところで、これ見てください」

キョン「げっ!!」


俺は焼却炉にダッシュした。ハルヒが起きる前に、
このハルヒがど真ん中に印刷されてるスパロボのパッケージとソフトを捨てにいくためにな。




おわり。

188: 2009/10/01(木) 23:46:47.70
まあ夢落ちが妥当な落としどころだろう

面白かったよ、乙

189: 2009/10/01(木) 23:49:20.20

192: 2009/10/02(金) 00:09:35.89
>>186
1、ハルヒはまだ目が覚めてない

2、ハルヒがパッケージにいる

ということはハルヒはまだゲームの中にいるんじゃないのか?

なのに焼却してしまったら・・・

引用元: キョン「下? いや、正面か!」