阿修羅「えっ？って、なにその反応…自覚なかったの？」

伊座並「……具体的に、どんなところが人間離れしてると思ってる？」

阿修羅「まず普通の人間は陽太とひなちゃんのイチャイチャに反応する陽ひなレーダーなんてものは持ってない。それと、素手で壁を破壊するなんて芸当、普通の人間には不可能だからな。あと他には…」

伊座並「もういいわかったわ。もう十分よ」

伊座並「なんてことなの。私はもう、既に人間離れしていたのね…」

阿修羅「そうだな」

伊座並「…これは不味いわね」

阿修羅「え？なにが？」

伊座並「私って序盤の方はクールなヒロインだったでしょ？」

阿修羅「いや序盤から割と面白芸人だったぞ」

伊座並「……コホン。私って序盤の方はクールなヒロインだったでしょ？」

阿修羅（あ、あくまでもクールなヒロインで通すんだな…）

伊座並「だけど今の私は、すっかり人間離れしてしまった。このまま人外離れを受け入れたら、もうヒロインキャラには戻れない気がするの」

阿修羅「……どうだろな？」

伊座並「そこでよ国宝君、何か私が正統派ヒロインに戻る為のアイディアを出して頂戴」

阿修羅「いきなり無茶ぶりだな！？」

伊座並「さあ国宝君、貴方の無い頭をフルスロットルさせて、私を正統派ヒロインの座に返り咲く為のアイディアを出して頂戴」

阿修羅「さっきよりひでーこと言われてるんだが…まあ、そうだな…まずは…」

伊座並「まずは？」

阿修羅「…そもそも杏子ちゃんが人間離れを起こしたのは陽ひなというカップリングにハマってからだ。つまりターニングポイントはあの夏から」

伊座並「ほう…」

阿修羅「なら、答えは簡単…」

阿修羅「 陽　ひ　な　を　我　慢　す　れ　ば　い　い　ん　だ　」

伊座並「なっ！？なんですって！？」ｶﾞ---ﾝ

伊座並「こ、国宝君…それ、本気？私に、そんな苦行を強いるというの！？」

阿修羅「苦行ってんな大袈裟な…」

伊座並「大袈裟では無いわ！陽ひなは私の生きる希望よ！それを我慢しろだなんて…」

阿修羅「けど、過剰摂取もよくねーだろ。毎日毎日陽ひな陽ひな言ってるから杏子ちゃんは人間離れした訳だし」

伊座並「うっ…」

阿修羅「それに、杏子ちゃんは正統派ヒロインになりたいんだろ？」

伊座並「……わかったわ。やる」

阿修羅「うっし、んじゃ、始めようか」

伊座並「…ダイエットだと思えばいいわね。私ダイエットやったことないけど」

阿修羅（うわ…今の発言は色んな女性を敵に回しそうだ）

10分後

伊座並「くっ、ううっ、ぐぅっ……ぬぬぬぬぬっ、くっ！！」

阿修羅（うわぁ…ヒロインがしちゃいけない顔してんなぁ…）

伊座並「ぐうううっ」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

阿修羅（歯ぎしりまで…この時点でヒロインとかもう無理だろ…）

伊座並「……ねえ国宝君」

阿修羅「お？どうした？」

伊座並「…私やっぱり人外のままでいいわ」

阿修羅「はいしゅーりょー」

伊座並「ふぅ…疲れたわ。ダイエットってこんなにも苦しいものだったのね。勉強になったわ……」

阿修羅「お疲れ様杏子ちゃん」

伊座並「よく考えたら私別に相手居ないんだし無理にヒロインになる必要なかったわ。うん」

阿修羅「そですか」

ピーン！

伊座並「ハッ！早速陽ひなレーダーに反応が！こっちね！すぐ行かなきゃ！」

ギュウウウウンン！！

阿修羅（バイクより速いスピードで走り去って行ったよ…）

阿修羅「・・・」

阿修羅「ラーメンでも食いに行くか」

おしまい

いつも神様になった日のssを書いてる人の伊座並さんが人外過ぎたのが面白すぎて、影響を受けて書いてみました

これからも伊座並さんには人外ムーブを起こして貰いたいなと思います

乙
杏子ちゃんスピードフォルムまで習得しててワロタ

>>10

最近プリキュアになったからね

陽ひなを応援する為なら人外の自分さえ受け入れる伊座並さんはまさに陽ひなオタの鑑