帰り道

純「憂のお姉ちゃんってどんな人？」

憂「優しくてね、一緒にいるだけで癒してくれるの」ニコニコ

純（癒し系の優しいお姉さんか）

憂「それにかわいくてね、ゴロゴロしてる姿が愛らしいの」ニコニコ

純「いいなぁ羨ましいよ」

憂「でしょ」ニコニコ

純「今けいおん部にいるんでしょ？」

憂「うん、ギターにギー太って名前つけるくらい愛してるの」ニコニコ

純「今会いに行ってみていい？」

憂「今？」

純（相当すごい人に違いない！今すぐ会いたい）

憂「今行ったら梓ちゃんに怒られるちゃうよ？」

純「そっか......」

憂「明日休み時間に行ってみる？きっと練習も無いから」

純「うん、是非！！」

純（明日が楽しみ！）

一方

唯「くしゃん！」

澪「唯風邪か？」

唯「いや、誰かきって私の噂してるんだよ」

律「ぐうたらしてるってか？」

紬「多分唯ちゃんがすごいって噂してるのよ」

唯「そうだよね」

澪律梓「絶対無い無い」

翌日

純「早速行こう！」

憂「うん」

梓「純どうしたの？」

憂「お姉ちゃんの話したら会いたくなったみたい」

梓「唯先輩に？澪先輩じゃなくて？」

憂「うん」

純「さっさと行くよ！唯先輩のクラスに！」

梓「はあ......」



紬「あれって梓ちゃんと憂ちゃんと」

律「凄い髪型の奴は梓の友達か？」

紬「どうしたの？」

憂「お姉ちゃんいませんか？」

梓「見た感じいませんね」

ば、爆発？


律「唯なら多分和と澪のクラスに」

純「行くよ！」ダッ

梓「早」

憂「待ってー」タッタッタッ

紬「行っちゃった」

律「昨日の唯のくしゃみの正体ってあの奴か」

純「ここか」

憂「すみません」

和「あら、憂」

憂「お姉ちゃん知りませんか？」

澪「唯なら先生に呼ばれて......」

和「職員室にいると」

純「ダッシュ！」ダッ

梓「また！」

澪「なんだ？」

和「唯を追いかけてるのかしら？」

澪「昨日のくしゃみの正体か」

和「？」

梓「失礼します」

さわ子「あら、どうしたの？」

梓「唯先輩を探してるんですけどいますか？」

さわ子「さっき頼んだプリントを教室に運んでもらったからもう教室に」

純「急げ！」ダッ

梓「あ、ありがとうございます。失礼しました！」

さわ子「賑やかね」

ちょっとトイレしてた

キンコンカンコン

梓「あ、授業始まる」

純「まだ大丈夫、次の授業は先生いつも遅いし」

憂「でもお姉ちゃんの授業の先生はチャイムと同時に来てるよ」

純「」

梓「今日はけいおん部休みだから家行ったら？」

憂「うん、うちにおいでよ」

純「もちろん行くよ！」

先生「授業始まるぞ、さっさと教室もどれ」

純憂梓「すみません......」

放課後

純「さあ、平沢家にレッツゴー！！」

梓「授業張り切り過ぎ」

純「早く早く」

梓「純、この際だから言わせてもらうよ」

純「ん？」

梓「多分純の想像してる唯先輩って」

純「澪先輩以上のスペックの持ち主でしょ！」

梓「」

純「きっとギターもプロ並みに上手いに違いない！」

梓「そ、そんなにいいって訳じゃ」

純「もちろん澪先輩に勝てない部分もある。けど唯先輩は」

梓「憂、どうしよう」

憂「いいと思うよ」ニコニコ

梓「」

平沢家

憂「上がってー」

純梓「おじゃまします」

憂「今お茶だすから待っててね」

純「早速唯先輩の部屋へGO！」

梓「私も唯先輩の部屋は始めて」

憂「お姉ちゃんの部屋なら二階の」

唯の部屋

純「突撃、唯先輩の部屋！」ガチャ

梓「意外と普通」

純「いや、何か隠されているに違いない」

梓「そんな珍しいものなんてあるわけ無いよ」

純「どれどれ？」ガラッ

梓「ちょっ、勝手にクローゼット開けたら」

純「アルバム発見」

梓「......ちょっと見せて」

純「中学時代の唯先輩」ワクワク

梓「唯先輩の過去......」ワクワク

ペラッ

梓「そういえば純って唯先輩と同じ中学だよね」

純「うん、そうだよ」

梓「今まで見たこと無かったの？」

純「」

純「そうだ......同じ中学に二年間いたのに見たこと無いなんて......」

純「それに昨日も今日もなかなか会えない」

純「なんで、なんで！？」

梓「わ、私に聞かないで」

純「不幸だ......」orz

純梓「唯先輩遅いね」

憂「どうしたんだろう、お姉ちゃん」

梓「四人で何処か行ったのかな？」

純「もう待ちきれない！探してくる！！」ダッ

梓「ちょっ！！」

憂「純ちゃん！！」

梓「行っちゃった......」

純「出てきたはいいけど、唯先輩が何処にいるか知らない」

純「どうしよう......」

純「今日は諦めよう......」トボトボ

純「あ、鞄はあるけどアレ忘れた」

純「まあいいや、明日取りに行けば」

純「............唯先輩......」

鈴木家

純「ただいま」ハァ

純母「おかえり」

？「おかえりー」

純「ん？」

？「きみが純ちゃん？」

純「ゆ、ゆ、唯先輩！？」

純母「唯さんが忘れ物届けてくれたのよ」

唯「憂に届けるように言われたからね、はい」

純「あ、ありがとうございます......」

唯「じゃあ、私帰ります」

純母「遅くにありがとうね。純、送っていきなさい」

純「はい」

唯「............」テクテク

純「............」テクテク

純（どうしよう、何か話さないと）

純（でも何話そう？考えておけばよかった）

唯「ねえ純ちゃん」

純「は、はい！」

唯「触らせてもらえないかな？」

純「へ？」

唯「純ちゃん触りたいから触ってもいい？」

純（こんな外で！？）

純「あ、あのその！」

純「なら近くの公園でやりましょうよ」

唯「えー、この近く公園無いよ」

純「じゃあコンビニのトイレとか」

唯「コンビニはあるけどトイレ使えないよ」

純「で、でも」

唯「よーし、じゃあいくよ」

純「人来たらマズいですよ！？」

純（澪先輩より凄いってまさか変態の度合い！？）

純（澪先輩のパンチラより激しいなんて！）

唯「行くよー」

純「ま、まだ心の準備と場所が！！」

翌日

梓「おはよう」

憂「おはよう」

純「」

梓「どうしたの？」

憂「昨日何かあったみたいだね」ニコニコ

梓「何で憂が嬉しそうなの？」

憂「お姉ちゃんの素晴らしさが分かったみたいだから」ニコニコ

梓「素晴らしさ？」

憂「うん、お昼休みになったら分かるよ」

梓（一体、二人の間に何が？）

昼休み

憂「お姉ちゃんは屋上で約束してるって言ってた」

梓「だからって貯水槽の後ろに隠れなくても」

憂「しー、来たよ」

唯「まだ純ちゃんは来てないのか」キョロキョロ

梓「唯先輩だけ？」

憂「純ちゃんも来たみたい」

純「お待たせしました、唯先輩」

唯「待ちくたびれたよー」

梓「今来たばかりじゃないですか」

憂「しっ、梓ちゃん」

唯「約束、覚えていたんだね」

純「当たり前です。昨日した先輩との約束忘れるはずがありません」

けいおん部部室

唯『約束、覚えていたんだね』

純『当たり前です。昨日した先輩との約束忘れるはずがありません』

澪「よく聞こえる」

律「流石ムギの会社のワイヤレスミニマイク」

紬「録音もバッチリよ」

唯『昨日は大丈夫だった？』

純『私はそんなヤワじゃありません』

唯『私の手でダウンしたのに？』ニヤニヤ

純『そ、それは』タジタジ

唯『昨日のことは昨日のこと。今日は今日だからいいよ』

紬「最高......っ！」ボタボタバタッ

澪「ムギ！？」

律「鼻血が滝のように溢れてる......」

屋上

唯「今日も覚悟はできてる？」

純「はい」

唯「じゃあ、行くよ」

純「」ドキドキ

唯「サワサワ、モミモミ」

純「あ、や」

唯「あれぇ？感じてるの？」

純「そ、そんな訳じゃないで」

憂梓「」

唯「ほらほら、もっとやっちゃうよー」サワサワ

純「ああ、あ、ああっ！」ビクッ

唯「楽しーね」サワサワ

唯「ほらほらー、もうダウンしちゃうかなー？」

純「ややああめえー」ビクビク

唯「それ！」ギュッ

純「ああああああああっっ！！！！」

ドサッ

純「」

唯「ああ、ダウンしちゃった」

唯「でも可愛いかったよ、純ちゃん」

純「」

唯「また明日ー、バイバーイ」テッテッテッ

憂「純ちゃん放置して帰っちゃった」

梓「唯先輩って鬼畜なんだ......」

翌日

純「梓、昼食べよー」

梓「あ、いつもの純だ」

憂「昨日はどうしたの？あんな腑抜けたような白さになっちゃったの？」

梓（憂知っててそれ聞くの！？）

純「なんでも無いよ、もう話してバイバイしたし」

憂梓「え？」

純「ちょっと悲しかったけどね、でも一日だけ幸せだったなあ」

梓（まさか唯先輩と別れたの！？）

憂（でもお姉ちゃん今朝はいつも通りだったけど......）

憂梓（一体何があったの？）

屋上

唯「......」

唯「いただきます」

唯「パクパクむしゃむしゃ」

唯「............」

唯「はあ......」

昨日の放課後

唯「あ、純ちゃん」

純「ゆ、唯先輩」

唯「実は、話があるの」

純「はい」

唯「あ、部活の後でもいいよ」

純「というかもう下校時刻になりましたよ」

唯「あ、そうだった」

唯「ここならいいね」

純「話ってなんですか？」

唯「純ちゃんって私のことどう思ってるかなって気になったの」

純「ギターがとっても上手で澪先輩以上に」

唯「......そんな澪ちゃんに勝てるわけ無いよ」

唯「それにギターだって気まぐれだよ」

唯「そんな凄い人じゃないよ」

唯「どこにでもいるようなドジな高校生だよ」

純「そんな自虐的に言わないでください」

唯「純ちゃん......」

純「気まぐれな訳ありません！文化祭や新歓に向けて努力したはずです！」

純「確かに普通の高校生かもしれません。けれど唯先輩は憧れなんです」

唯「憧れって？」

純「楽器は違いますけど演奏が上手で」

唯「......そっか」

唯「でも私は憧れになる存在じゃないよ」

唯「自虐的じゃないけどあずにゃんや澪ちゃんの方がよっぽど上手いし」

唯「練習も私は勉強をほっぽり出してやるくらいだし」

唯「だから言うよ」

唯「私と別れよ」

純「............」

唯「嫌だよね、あんなことしてバイバイだなんて」

純「私は唯先輩しかいないって思ってます」

唯「そうか、そんな虜になっちゃったんだ」

唯「ゴメンね、純ちゃん」

純「いいですよ、もう」

唯「うん、分かってくれたんだ」

純「だけど一つお願いがあります」

唯「お願い？」

唯「あんなのでよかったのかな、純ちゃん？」

唯「もう、昨日のことは忘れよう」



純「恋って難しいね」

梓（同性が初恋なのにそれを言う！？）

憂「きっといい人見つかるよ」

梓「そ、そうだよ」

純「そうだね、でも嬉しかった」

梓「何が？」

純「内緒だよー」ニヤニヤ

純『けれど唯先輩は憧れなんです』

唯「憧れの先輩か......」

唯『でも私は憧れになる存在じゃないよ』

唯「目指してみようかな、憧れの唯先輩」

唯「よし、頑張るぞ。オー！！」フンス



end



唯「あ、デザート忘れてた」

以上です
グダグダ＆中断を繰り返しながらも読んでいただきありがとうございました

乙