1: 2013/05/04(土) 19:38:23.20 
 
シンジ「くそ~、逃げ足が早いや…どこ行った…」キョロキョロ



アスカ「うっさいわね~、さっきから何騒いでんのよ」

シンジ「ゴキブリが出たんだよ…」

アスカ「ゴキブリぃ?何よウチに居るわけ~?」

シンジ「そうなんだよ、いつもキッチンは清潔にして気をつけていたのに、ショックだよ…」

アスカ「そんなに騒ぐくらいの物じゃ無いでしょ」

シンジ「ゴキブリを1匹見つけたら、30匹はいると思えって昔の人は言っていた…」

アスカ「げ…」

シンジ「もしかしたらもっといるかも…」

アスカ「やだ…何とかしなさいよ…」

シンジ「う~ん、なんとかしたいけど…」


アスカ「の、喉乾いて来たわ、ジュース飲も…」スタスタ グチャ…

アスカ「ん?」
 




2: 2013/05/04(土) 19:48:52.06 ID:RqA5+O7DO
 
アスカ「なんか踏んだ」

シンジ「え?」


アスカ「なんかねっちょりしてる」

シンジ「足どけてみてよ」

アスカ「」ソ~

シンジ「アスカお見事」


アスカ「」


アスカ「ウヒィィィィ…」ゾゾゾ~


アスカ「コレ…ナントカシテ…」ゾゾゾ~

シンジ「動かないで、今取るから…」

アスカ「キモイ…キモイ…キモイ…キモイ…キモイ…」ゾゾゾ~

フキフキ

シンジ「ほら取れたよ」

アスカ「アラッテ…アシ…アラッテ…」

シンジ「流しにほら…」
 

3: 2013/05/04(土) 20:01:43.58 ID:RqA5+O7DO
 
ジャアァァァ ジャブジャブ…

アスカ「うひひひひひ」

シンジ「変な笑い声出さないでよ…」ジャブジャブ

アスカ「くすぐったいんだもん、うひひひひひ」


シンジ「ほら綺麗になったよ」

アスカ「サンキュー、あ~気持ち悪かったわ~」フキフキ


シンジ「床も消毒しておこう…」シュッ シュッ フキフキ


アスカ「こんなのが30匹以上居るって~の?」

シンジ「うん…」

アスカ「一匹残らず殲滅してよね~」

シンジ「そうしたいのも山々なんだけど、良い作戦が思い付かないんだよ…」

アスカ「使えないわねぇ~」

シンジ「と、とりあえずゴキホイでも買ってくるよ」

アスカ「早く帰って来てよね、怖いんだから…」
 

8: 2013/05/04(土) 21:21:24.90 ID:RqA5+O7DO
某ホムセン

シンジ「普通にゴキホイ仕掛けても、掛からない連中も居るだろうしなぁ…」

シンジ「ゴ○ジェットも買っとくか…」ヒョイ


シンジ「これは最終兵器だな……バル○ン……食器とか隔離すんのが面倒なんだよな…」ヒョイ

シンジ「こんなもんかな…」

青葉「おっ、シンジ君じゃないか」

シンジ「あ、青葉さん、こんばんは」

青葉「こんな時間に中学生がうろうろしてたら、補導されちまうぜ?」

シンジ「あ、その辺は大丈夫です、ウチの事情は知れ渡ってますから」ニコッ

青葉「知れ渡ってるってのも問題だなぁ…」


シンジ「実はさっきウチにゴキが出て一騒動あったんですよ…」

青葉「ほ~、そうなんだ」
 

11: 2013/05/04(土) 23:35:54.40 ID:RqA5+O7DO
 
青葉「俺の部屋にもよく出るぜ、BB弾の餌食だがな」

シンジ「え!飛び散るじゃないですか!」

青葉「ロッカーは細かい事を気にしねぇんだよ」ニヤッ

シンジ「素でヒキましたよ…」

青葉「ゴキ共を殲滅するなら、ミニガン貸してやるぞ!バブゥゥゥゥって弾ばら蒔いてよ、気分爽快だぜ!」

シンジ「いえ、結構です…」
 

12: 2013/05/04(土) 23:43:13.67 ID:RqA5+O7DO
 
カチコチカチコチカチコチ

アスカ「おっそいわね…」

アスカ「今ゴキブリが出たらどうすんのよ…」キョロキョロ

カサカサ…

アスカ「ん?」クルッ

アスカ「何も居ない…」

カサカサ…

アスカ「はっ?」クルッ


アスカ「ど、どこよ!姿を見せなさいよ!卑怯だわ!」

カサ…

バリバリバリバリバリバリバリバリ

アスカ「なっ!?」ガタタッ!

アスカ「いやあああああ!飛ぶなんて聞いてないわよおおお!」

バリバリバリバリ ピトッ…

アスカ「ひっ…」

キュゥゥゥゥ… バタッ!

 


15: 2013/05/05(日) 06:56:04.38 ID:L1CurB4DO
 
シンジ「それじゃ青葉さん、お休みなさい」ペコリ

青葉「ああ、それじゃ」


シンジ(エアガンでゴキブリを撃つなんて、おぞましいよ…)


プシュー

シンジ「ただいま」

スタスタ

シンジ「あ!アスカ!?」


アスカ「」

シンジ「アスカ!アスカ!大丈夫?」ユサユサ


アスカ「ウウ…シンジ…」

シンジ「どうしたんだよ?何が有ったの?」


アスカ「飛んできた…」

シンジ「え?」

アスカ「ゴキブリが飛んで、あたしに向かって来たのよ~」ウルウル

シンジ「そ、それは怖かったね…(ゴキブリごときで失神すんなよ…)」
 

17: 2013/05/05(日) 09:03:18.60 ID:L1CurB4DO
 
シンジ「とりあえずゴキホイ仕掛けるよ、どれだけ取れるか見ものだね」ガサガサ

アスカ「そんなもので捕獲出来るの?」

シンジ「うん…中に粘着シートが入ってるんだ」ペリッ

アスカ「ふ~ん…」ツン…ベタッ

シンジ「あっ!」

アスカ「ちょっ!やだ取れない!」ブンブン

シンジ「バカだなぁ…いきなり触るなよ」ベリッ

アスカ「知らなかったのよ…」

シンジ「とにかく居そうな場所に仕掛けるよ…」
 

18: 2013/05/05(日) 09:19:16.81 ID:L1CurB4DO
翌朝

シンジ「どれどれ…取れてるかな~」ヒョイ

シンジ「うわ~凄いや…ギッシリ取れてるよ、これも…これもだ」


アスカ「おはよ…」ゴシゴシ

シンジ「おはようアスカ、ゴキブリいっぱい取れたよ」

アスカ「うぇ…朝から気持ち悪いもん見せないでよ…」

アスカ「ひぇ~まだ動いてるじゃん…」ゾゾゾ~

シンジ「これはもう捨てるから安心してよ…まとめて袋に詰めてトドメのゴキジ○ットを…」ガサガサ…シューッ


シンジ「念のためもう一度新しく仕掛けるか…」


アスカ「いったいどうしてこんなに増えたのかしらね…?」

シンジ「もしかしたら、よその家でバル○ンでも焚いたのかもしれないな~」

アスカ「何よそれ?」

シンジ「殺虫成分の煙で部屋中を満たすんだ、危険を察知したゴキブリが逃げて来たのかも知れないよ」

アスカ「迷惑ねぇ…」
 


19: 2013/05/05(日) 09:43:53.95 ID:6q8+3hJ1o
 
アスカ「ウチでもそれやれば良いんじゃないの?」

シンジ「食品や食器を隔離するのが面倒なんだよ、手伝ってくれるならやるけど?」

アスカ「めんどくさいからイヤ」

シンジ「だろ?だからゴキホイで様子を見よう…」

アスカ「うん…」


シンジ「今日はシンクロテストの日だね」

アスカ「そうね、どうせまたあたしが一番でしょうけど?」

シンジ「ははは、アスカには敵わないな…」

ガラッ…

ミサト「お、おはよぉ…」ヨロッ…

アスカ「ミ、ミサト?帰ってたの?」

シンジ「うわっ酒くさっ…」

ミサト「明るくなってから帰ったわ…うぷっ」ダダダッ

バタン   オエエエエエエエエエ…

アスカ「きったないわねぇ…」
 



21: 2013/05/05(日) 09:59:50.21 ID:6q8+3hJ1o
 
シンジ「ミサトさ~ん、大丈夫ですか?もう本部に行く時間ですけど…」

ミサト「ゴベン…ムリ…アダシヤスムワ…」

シンジ「ダメですよ!普通の会社じゃ無いんですから!降格されちゃいますよ?」

ミサト「ウウウウ…イギダグナイ…ケドシカタナイワネ…」ヨロヨロ


アスカ「そのままで運転出来るのぉ?まだ酔っぱらってるみたいよ?」

シンジ「仕方ないから外の黒服さんに頼もうか…」

アスカ「ミサト!早く着替えなさいよ!遅れちゃうわ!」

ミサト「ワカッタワヨ…」ヨロヨロ

~~~~~~~~

黒服「葛城三佐、勘弁して下さいよ~任務以外の事で使われると、うちらも困りますよ…」

ミサト「ゴメン…コンカイダケ、オネガイ…」

アスカ「もう時間が無いわ、黒服さんお願いね」

シンジ「すみません、よろしくお願いします」ペコリ

黒服「はぁ…今回だけにして下さいよ」
 
 

23: 2013/05/05(日) 10:11:12.93 ID:6q8+3hJ1o
 
NERV本部


リツコ「あらあら、ミサトなんて様よ…」

ミサト「ちょっち飲み過ぎちゃったわ…若い男のこは元気ねぇ…」

リツコ「呆れた、またナンパしたのね?」

ミサト「これが生きがいなのよ、ほっといて…」


リツコ「まぁ良いわ、薬飲んで座ってなさい」

ミサト「ごめんリツコ…」


リツコ「レイ、シンジ君、アスカ、テスト始めるわよ」

レイ『了解』

シンジ『了解』

アスカ『了解』



リツコ「あら…シンジ君とアスカのシンクロ値が低いわ…」

ミサト「え?」

リツコ「まぁ僅かだけど、何かあったのかしら?」

ミサト「さぁ…」

リツコ「あなた保護者でしょうに、しっかりしなさい!」

ミサト「ハヒ」
 



25: 2013/05/05(日) 10:21:02.96 ID:6q8+3hJ1o
 
 
リツコ「今日のテストの結果は、あまり良くなかったわ…レイはいつも通りだけど」

リツコ「あなた達、何かあったの?」
 

シンジ「実は今ゴキブリに悩まされてて…」

アスカ「もう気持ち悪いったらありゃしないわ~」

シンジ「アスカなんかゴキブリに飛び付かれて失神しちゃうし…」

アスカ「そこは言うな!!」ゲシッ!


リツコ「ゴキブリねぇ…」チラッ

ミサト「な、なによ?あたしは知らないわよ?」
 

リツコ「あなた最近部屋の掃除とかしてる?」

ミサト「してない」

リツコ「酒瓶とか空き缶とか放置してるでしょ?」

ミサト「してる」


シンジ「自分の部屋は自分で掃除するって掟があるじゃないですか!」

ミサト「ごめ~ん」

アスカ「ゴキの温床になってる気配濃厚な感じね…」
 

26: 2013/05/05(日) 10:27:43.29 ID:6q8+3hJ1o

リツコ「ミサト、あなたゴキブリの餌や水分補給に使われてるわよ」

ミサト「な、なんでよ?」

リツコ「歯カスや唾液が餌と水分になるわ」

ミサト「ゲッ…」

アスカ「きったな…」ヒキッ…

リツコ「ん~ムニャムニャとか言う時に2~3匹食べちゃってるかも知れないわね」

ミサト「ま、マジで?」

リツコ「ええ」

ミサト「オエエエエエエ」

リツコ「ちょっ!ここで吐かないでよ!」


シンジ「さ、最低だ…ミサトさんって…」

アスカ「貰いゲロしそう…ウプッ」
 
 

27: 2013/05/05(日) 10:58:23.96 ID:6q8+3hJ1o
 
リツコ「とにかく帰ったら部屋の掃除をすることね」

ミサト「はぁはぁ…わかったわよ…」

シンジ「何か良い駆除方法無いですか?」

リツコ「ホウ酸を使った薬剤が有効よ」

シンジ「ホウ酸ですか?」

リツコ「ゴキブリがそれを体内に入れたら、水分を吸収出来なくなって氏滅するわ」

リツコ「水を求めて下水に向かうから、部屋は汚れないし下水に流されて片づけ要らずで一石二鳥よ」

シンジ「凄いよ、それが良い!」

リツコ「こんな事もあろうかと、作ってあったの」コトッ

リツコ「全部で12個あるから、存分に使いなさい」

アスカ「リツコって宇宙戦艦に乗ってる眉毛の無いオッサンみたいね…」

シンジ「ありがとうございます!早速試してみますよ!」
 

28: 2013/05/05(日) 11:09:06.01 ID:6q8+3hJ1o
 
ミサト宅

シンジ「ほらミサトさん!さっさと掃除しますよ!」

ミサト「めんどくさいなぁ~」

シンジ「ミサトさんは衣類をクリーニングに出すヤツと、ウチで洗濯出来るヤツと分けてくださいね!」

ミサト「へ~い…」

シンジ「アスカは瓶を集めて流しに持って行って、後で洗うから」

アスカ「何であたしまで…」シブシブ

シンジ「うわっ…この空き缶臭ぇ~、いつから有るんだろ全く…」

カサカサ…サササッ

シンジ「いるいる…ゴキブリがわんさかだよ…」

アスカ「うひぃぃぃぃぃ…気持ち悪い…」

シンジ「空き缶も全部洗わないと出せないな…」

ミサト「ごめんね~」

アスカ「ごめんで済めば使徒は襲って来ないわよ」

シンジ「ホントだよ!ちゃんとしてくださいよ!」

ミサト「」ショボーン
 

29: 2013/05/05(日) 12:01:29.56 ID:6q8+3hJ1o
 
ジャァ~ ガボガボ バシャバシャ

シンジ「ふ~、やっと洗い終わったよ…」

アスカ「どうするのこの瓶と缶の山?」

シンジ「缶は明日リサイクルステーションに出すよ、瓶は酒屋さんに持って行ったらお金になるかな?」

ミサト「酒屋さんに配達頼みましょう、ついでに回収して貰ったら良いわ」

シンジ「そっか、ついでに醤油とミリンも頼みますよ、そろそろ無くなりそうなので」

ミサト「わかったわ」ピッ

ミサト「あ、コンフォート17の葛城ですけど~、いつものお酒と醤油とミリンお願いね~」ピッ

ミサト「これでOKね」

シンジ「ミサトさん、部屋に掃除機かけてくださいよ、後で僕が拭き掃除しますから」

ミサト「了解~」

アスカ「シンジはマメねぇ」

シンジ「しようがないよ、放って置くとやらないんだから…」
 
 

 

30: 2013/05/05(日) 12:08:34.02 ID:6q8+3hJ1o
 
アスカ「シンジ~、あたしお腹空いたんだけど~」

シンジ「あ、掃除に夢中になってて晩ご飯の事忘れてた…」

アスカ「ええ~、どうするのよ!あたしに飢え氏にしろってーの?」

シンジ「1食抜いたくらいじゃ氏なないと、思うよ?」
 

ミサト「シンちゃ~ん、出前取りましょうよ」

アスカ「やりっ!お寿司ね!お寿司!」

シンジ「お寿司は高いよ…そんなに食費掛けられないって…」

ミサト「いいわよ、おごるから♪」

シンジ「あ、もしもしコンフォート17の11-A-2号室の葛城ですけど、握り特上3人前お願いします」ガチャ

アスカ「はやっ」


ミサト「特上って…」トホホ…
 
 

31: 2013/05/05(日) 12:27:37.01 ID:6q8+3hJ1o
 
シンジ「よし!部屋は綺麗になったぞ!後は汚さないように気を付けて下さいね!」

ミサト「ど、努力します…」

ピンポーン

酒屋「ちわ~!三河屋で~す!」

ミサト「あらサブちゃん、御苦労さま」

酒屋「はい、いつもの日本酒と醤油とミリンっと」ゴト

ミサト「ありがとね~」

酒屋「いえいえ、月末集金に来ますんで、またよろしくお願いしま~す!」

プシュー


33: 2013/05/05(日) 18:12:21.04 ID:6q8+3hJ1o
 
ピンポーン

寿司屋「毎度!特上3人前お待ち!」

ミサト「あら梅さん、久しぶりね~」

寿司屋「ミサトちゃ~ん、もっと頻繁に使ってくんねーかなぁ~」

ミサト「ウチの懐事情も厳しいのよねぇ~」

アスカ「きゃっほー!お寿司お寿司!」

寿司屋「おろろ?どうしたってんだい?異人さんがいるじゃねーか?」

シンジ「テーブルに運ぼう」

寿司屋「今度ぁ坊主かい!しばらく見ないうちに家族が増えやがったのかい?」

ミサト「まぁ、これも仕事の一環なのよね~」

寿司屋「く~、にくいねぇ!坊主!美人2人に囲まれて暮らすたぁ~にくすぎるぜぃ!」

シンジ「う、ど、どうも…(知らぬがなんとやらか…)」

寿司屋「そいじゃまた出前取ってくれよ!」

プシユー

 

34: 2013/05/05(日) 18:29:58.99 ID:6q8+3hJ1o
 
アスカ「美味しい~!」

シンジ「ホントに美味しいよ」

ミサト「なんてったって特上だし、心して食べなさいよ」

アスカ「ミサト様々ね~♪」

バリバリバリバリバリ  ピタッ

アスカ「」

シンジ「」

ミサト「」


アスカ「ぎゃあああああああ!!!お寿司が!!あたしのお寿司があああ!!」

シンジ「」サッ

ミサト「」ガタッ


アスカ「頃してやる、頃してやる、頃してやる、頃してやる、頃してやる、頃してやる、頃してやる」

カサササ

アスカ「待てえええええ!!!糞ゴキがぁああああああ!!!!」

シンジ「アスカ!落ち着いて!」

アスカ「どおおうりゃああああああああああああ」グワッ ドカッ!

ミサト「ちょっ!やめなさいよアスカ!」

アスカ「許さない!!!絶対ぶっ頃す!!!!」

 

39: 2013/05/06(月) 04:52:57.89 ID:hdZQCIfDO
 
アスカ「氏ね!氏ね!氏ね!」

バンッ!バンッ!バンッ! グチャ

シンジ「あ」

ミサト「あ」

アスカ「」


アスカ「」ゾゾゾ~

アスカ「ウヒィィィィ…キモチワルイ…」ゾゾゾ~

シンジ「怒りに任せてふんずけるからだよ…」

シンジ「ほら、足どけて」フキフキ

アスカ「アラッテ…アシ…アラッテ…」

シンジ「わかったよ」
 

43: 2013/05/06(月) 07:41:06.29 ID:hdZQCIfDO
 
ジャアァァァ~ジャブジャブ

アスカ「ぶっふふほ」

シンジ「だから変な笑い声出さないでよ」

シンジ「ほら綺麗になったよ」フキフキ

アスカ「ありがと…」


アスカ「あ~あ…あたしのお寿司が…」

シンジ「僕の分けるから元気出しなよ」ニコッ

ミサト「あたしのも分けてあげるわ」


アスカ「あんたたち…」ウルウル

 

44: 2013/05/06(月) 10:20:08.96 ID:hdZQCIfDO
 

アスカ「なんか最近、ペンペンの姿見ないわね…」

ミサト「そう言えばそうね…」

シンジ「ご飯時になると、うるさいくらいだったのに」

ミサト「ペンペ~ン、ちょっち出て来てくれる~?」
プシュー

ペンペン「くわっ?(なんだ?)」

アスカ「ちゃんと生きてるわね」

ミサト「そうね」

シンジ「ペンペンご飯いらないの?」

ペンペン「くわー!(いらん!)」バタバタ

シンジ「なんかいらなそうですね…」

ミサト「何か食べたのかしら…」


アスカ「この流れから察するに、最悪の展開が予測されるんですけどぉ…」

シンジ「ま、まさかね…」

カサカサカサ…
 



45: 2013/05/06(月) 10:47:38.53 ID:hdZQCIfDO
 
ペンペン「くわっ!(そこっ!)」パシッ!

パリパリ… ングッ


アスカ「」

ミサト「」

シンジ「」


アスカ「ゴキを…」

ミサト「喰ってる…」ゾ~

シンジ「ダメだよペンペン!ゴキブリなんか食べちゃ!」

ペンペン「くわくわっ!(なぜだ?意外に旨いぜ)」
 

46: 2013/05/06(月) 11:50:42.68
アシダカ軍曹飼おうぜ

47: 2013/05/06(月) 13:03:25.06 ID:hdZQCIfDO
 
ペンペン「くわわっ!くわー!(最近のマイブームはもっぱらこれだぜ!)」

シンジ「何を言ってるか分からないけど…ゴキブリを美味しいと思ってるっぽいよ…」

アスカ「うわ…近づかないでよ、キモペンギン…」ヒキッ

ミサト「ゴキブリ共は早めに殲滅しないと、ヤバいわね~」

シンジ「今夜リツコさんにもらったホウ酸トラップ仕掛けますよ…」

 

49: 2013/05/06(月) 13:21:49.56 ID:hdZQCIfDO
 
数日後

アスカ「あの晩から見なくなったわね、ゴキブリ」

シンジ「そうだね、リツコさんに感謝しなきゃ」

ミサト「ペンペンは寂しそうね~美味しい餌が居なくなって…」

アスカ「ペンペン…お腹壊したりしてないの?」

ミサト「それが全然平気みたいなのよね~」

アスカ「へ~、さすがペンギンねぇ…」


ガサガサガサ!

アスカ「ええっ!?」

シンジ「うわっ!!デカっ!!」

ミサト「何これ?30センチは有るわよ!?」

アスカ「ミサト!あんたが産んだんでしょ!なんとかしなさいよ!」

ミサト「バカなこと言わないでよ!ゴキブリなんて産んで無いわよ!!」

シンジ「もうこうなったら、物理攻撃しか無いよ…」カタッ

アスカ「シ、シンジ!?フライパンで?」

ガサガサガサ!

シンジ「逃がすか!!」ブン!

バキィィィィン!

アスカ「なっ!?」

シンジ「え、AT…」

ミサト「フィールドぉ!?」

ガサガサガサ! キシャアアアアア!!

アスカ「ひっ!!」ビクッ!

ミサト「ど、どうして?ゴキブリが使徒なの!?」

シンジ「どっちにしたって、このままじゃどうにもなりませんよ!」

ミサト「みんな!伏せて!」チャカッ!

パンッ!!パンッ!!

バキキィィィィン!!

ミサト「ダメだわ、ATフィールドを貫けない!」
 

53: 2013/05/06(月) 13:44:20.89 ID:hdZQCIfDO
 
バサッ

アスカ「羽の下にコアらしき部位があるわ!」

ミサト「間違いなく使徒ね…」

シンジ「ど、どうしましょう…」

バサバサバサ!

アスカ「飛んで逃げる気よ!!」

ミサト「逃がさないで!」

シンジ「そんなこと言ったって、こっちは生身ですよ!!」

ミサト「くっ…」ピッ


ミサト「リツコ!大変よ!巨大なゴキブリの使徒がウチに出現したわ!」

リツコ『なんですって?そんな、あり得ないわ!?ガチャガチャ…あっ…』

ミサト「なによ、あっ…て…あんたまさか心当りあるんじゃないわよね?」

リツコ『ごめんなさい、その子は逃がして良いわ』

ミサト「はぁ~!?」

リツコ『その子は私が実験で作り出した、人工使徒よ…本物の使徒の用な害は無いわ』

ミサト「あんたね~!なんて物作り出してんのよ!このマッドサイエンティスト!!」

リツコ『あら、最高の誉め言葉よ、ありがとう』

ミサト「きぃー!!一体このゴキブリどうすんのよ!」

リツコ『外に出してちょうだい、勝手にで私の所に帰って来るから』

ビー!パカッ

シンジ「あっ!ビームでガラスに穴を!」

ミサト「あっちゃー遅かったか…」

バサバサバサバサバサバサ…


アスカ「飛んで行っちゃったわ…」

シンジ「はぁ…一体なんだったんだろ…」

 

56: 2013/05/06(月) 14:54:46.99 ID:hdZQCIfDO
 
翌日

リツコ「ごめんなさいね、驚かせてしまったわね」

アスカ「驚いたなんてもんじゃないわよ!」

ミサト「なんだってまた、あんなもの作ったの?」

リツコ「上からの命令よ」


シンジ(あんな悪趣味な物…絶対父さんだよ…)


リツコ「シンジ君に渡したホウ酸トラップと同じ入れ物に、卵をしまって置いたのが間違いだったわ」

リツコ「酸素に触れると孵化する仕組みだったのよ…」

シンジ(なんで同じ入れ物にしまって置くんだよ…わかるわけ無いよ…)


リツコ「何に使う気か分からないけどね、アンチATフィールドまで発生させる事が出来るわ…」フゥ~

ミサト「な~んか、胡散臭いわね~」


アスカ「あたしなんだかアホらしくなって来たわ…」

シンジ「うん…」

アスカ「もう帰ろ…」

ミサト「そうね、あとガラス代の請求書、リツコの所に届くからよろしくね~」

リツコ「」

 

57: 2013/05/06(月) 15:11:07.74 ID:hdZQCIfDO
 
シンジ「さて、今夜は何にしようかな~」

アスカ「あたしお肉が食べたいわ」

シンジ「肉か…豚肉のスライスがあるから、生姜焼きにでもしようか?」

アスカ「賛成!」

ミサト「ビールにも合いそうだし、あたしも賛成するわよん」

シンジ「わかりました、ちょっと待っててくださいね…」
 

60: 2013/05/06(月) 15:56:26.33 ID:hdZQCIfDO
 
シンジ「酒と醤油、ミリンを等量混ぜるよ」マゼマゼ

シンジ「そこに生姜とニンニクをおろした物を混ぜる…マゼマゼ」

シンジ「砂糖少々と隠し味の焼肉のタレを一垂らし…」タラッ…

シンジ「これでタレは出来た、このタレに肉を漬け込むよ」ヒタヒタ モミモミ


シンジ「30分くらい放置するよ、その間にキャベ千とかトマトとか切って置こう」ストトトトトトトトトトト

アスカ「あんたの包丁捌きは驚愕に値するわ…」


シンジ「時間があるから、もう1品作って置こうかな…」

シンジ「ほうれん草と油揚げと小女子の炒め物だよ、簡単で美味しいんだ」

シンジ「ほうれん草はシュウ酸カルシウムが含まれてて、過剰摂取すると結石の元になるけど」

シンジ「他のカルシウムが豊富な食品を取れば、シュウ酸カルシウムを吸収しにくくなるからね、小女子が最適だよ美味しいし」

アスカ「へぇ~」

シンジ「作り方は簡単、材料を油で炒めて、塩コショウと旨味調味料で味付けするだけ」ジャッジャッ

シンジ「ほら出来た」

アスカ「早っ」

シンジ「そろそろ肉も焼こうか…」
 

61: 2013/05/06(月) 16:06:50.00 ID:hdZQCIfDO
 
シンジ「肉はいっぺんに焼こうとすると、汁が出ちゃうからね、一人前ずつ焼くよ」ジュワアア

アスカ「う、うまそげ…」グキュルル…

シンジ「アスカはお皿に野菜盛り付けてね」

アスカ「らじゃ!」モリモリ ツケツケ

シンジ「よっ!」ジュワアア

シンジ「いっちょ上がり!」シュワア…

アスカ「もうダメ…我慢できない…」ハァハァ

シンジ「アスカ、ハァハァ自重」
 

62: 2013/05/06(月) 16:27:16.74 ID:hdZQCIfDO
 
シンジ「よし、準備OKだよミサトさん呼んできてよ」

アスカ「ミサト~!ご飯出来たわよ~!」

ミサト「はいは~い」ヘラヘラ

アスカ「あ、あんたもう酔っぱらってんの?」

ミサト「お酒はあたしの燃料よ~ん♪」ヘラヘラ


シンジ「もう…まるでダメなお姉さんだよ…マダオだよ…」

アスカ「まぁ良いわ、もうお腹ペコペコ早く食べましょ!」

イタダキマース!

アスカ「ま、まぁまぁの味ね!」モキュモキュ モリモリ

ミサト「くぅ~!ビールに合う合う!」グビグビ

シンジ「アスカの食べっぷりはスゴいな…これで太らないのが不思議だよ…」

アスカ「シンジ!おかわり!」ズイッ

ミサト「あたしももう一本~♪」


シンジ「逞しいな~ウチの女達は…」



一騒動あったが、結果的には平和に1日を終える葛城家であった。




葛城家の日常 その七

【葛城家の日常】シリーズ
【エヴァ】アスカ「ゴホッ!ゲホッ!」
【エヴァ】アスカ「クーラー壊れた…」
【葛城家の日常】シンジ「」ガアー ガアー
【葛城家の日常】シンジ「福引き…当たっちゃったよ…」
おしまい


63: 2013/05/06(月) 16:58:21.90


タイトルに日常がないから分からなかったぞ

65: 2013/05/06(月) 18:33:57.50
ほのぼのと仲いい感じでよかった!おつ!!

引用元: シンジ「このっ!こいつめ!」バンッ バンッ