1: 2012/08/26(日) 00:17:21.01
アフリカのキャンプ地

澪「ついにこの日がやってきたな唯!」

唯「うん!」

澪「いやぁそれにしても長い道のりだった」

唯「澪ちゃんはよく頑張ったよ!」

澪「唯もだよ!でもまだこれは目的じゃなくて過程だっ!」

唯「そうだよ澪ちゃん!私たちはこれからが本番だよ!」

澪・唯「待ってろアフリカの動物たちー!!」

5: 2012/08/26(日) 00:23:01.86
あれは高校2年の夏だった…

唯「律ちゃん!律ちゃん!」

律「なんじゃらほい」

唯「なんと昨日PS3を購入したのです!!」ブイッ

律「うぉおマジか!今度唯の家に行ったときにさせてくれよ!」

唯「いいよ~、でもねソフト何買えばいいかわからなくて…」

唯「とりあえずスタントマン☆イグニッションは買ったんだけど」

律「なんかまたビミョーなのを買ってるな」

8: 2012/08/26(日) 00:28:59.74
唯「それでねおすすめのソフトを教えてほしいんだけど…」
 「今の話の流れから律ちゃんは持ってないらしいから…うーん」

律「力になれなくてごめんなぁ…おっ!そういや澪プレステ持ってたよな?」

澪「うん…持ってるけど」

律「なんかいいのないのか?」

澪(うわっ…好きなジャンル人それぞれなのに聞くなよ~)
 (どうしよう…おすすめって言ったらCoDとBFだよ…カマトトぶりが露呈するよ…)

紬「澪ちゃんどうしたの?」

澪(早く答えないとまずいな…あっそうだ)
 「唯、アフリカっていうゲームが面白いらしいぞ」

唯「アフリカ?」
紬「アフリカ?」


9: 2012/08/26(日) 00:33:59.04
澪「そうそう!アフリカ!ネットでも大評判なんだ」
 (別の意味でな)

律「らしいぞってことは澪はしたことないのか」

澪「あぁしようとも思わないしな」ボソッ

唯「澪ちゃん?」

澪「あぁ…なんでもない」

唯「そっか~アフリカか~」ピカーン

唯「そうだ!皆今日うちに泊まりに来ない?」
 「アフリカを帰りに買って一緒にしようよ!」

律「おぉいいな!賛成!」

紬「家の人に確認するわ~」

澪「えっ……」

唯「待ってろアフリカ!」

10: 2012/08/26(日) 00:37:47.65
そんなこんなで唯の家

梓「で…なんで唯先輩んちに泊まりすることになったんですか」

律「いいじゃーん!固いことは~」

梓「まぁいいですけど…今日は何をするんですか?」

唯「ふっふっふっ…あずにゃん驚くことなかれ」
 「澪ちゃんおすすめのゲーム!アフリカを皆でするのです!」

梓「プーックスクスクス」

紬「梓ちゃんどうしたの?」


12: 2012/08/26(日) 00:41:01.53
梓「いえwwwなんでもないですwww」
 (うはwwwアフリカとかwww澪先輩VIPPERかよwww)

澪(そんな目で見るな梓…)

律「とりあえずやろうぜっ!」

唯「ソフトをセット!」ウィーン

13: 2012/08/26(日) 00:44:47.01
TV「AFRIKA」

唯「やっぱすごいきれいだね~!実写みたい!」

律「いや…ホントにすごいなこれホントにゲームなのか?」

紬(アフリカ……いったいどんなゲームだというの)

梓(明日VIPにスレ立てよwww「部活の先輩がアフリカ買ってたんだが」にしよ)

澪(まぁ見ないでたたくのは失礼かな…どんなのだろう)

14: 2012/08/26(日) 00:48:00.50
唯たちはひととおりプレイしたのだが…

律「…………」
紬(予想と違ってたわ……ライオンになって求愛したりするゲームとばかり…)

梓(これはwww予想通りの沈黙ターイムwww)
 「唯先輩どうでしたwww」

唯「………」
澪「………」

15: 2012/08/26(日) 00:51:28.77
唯「すごくいいよっ!!こんなにいいゲームなんて思いもしなかった!」

梓「えっ!?」

唯「動物たちはかわいいし!景色はきれいだし!私アフリカ廃人になりそうだよ」

梓「ホントですか!?どこにそんな……」
 (アフリカ廃人だと……先輩戻ってきて…)

律「澪は…どうだった?」



16: 2012/08/26(日) 00:53:33.03
澪「……ごめんちょっと気分悪いから帰ってもいい?」

唯「えっ!?大丈夫澪ちゃん?」

澪「あぁ家に帰れば治りそうだ」

律「唯!私心配だから澪を家まで送っていくな」

17: 2012/08/26(日) 01:00:09.74
帰り道

律「おいっ!大丈夫か澪!?」

澪「律!……あのゲームどう思った?」

律「えっ…あーっ…なんか退屈なゲームだなって」

澪(!!)
澪「何を言ってるんだ!あのゲームはPS3の中でまさしく最高のゲームと言って過言ではないだろう!」
 「あのきれいな背景!息が伝わってきそうなほどの動物のリアリティ!」
 「まぁリアルじゃない部分もかなりあるが!これだけ言わせてくれっ!」
 「世界よこれが(AFRIKA)がゲームだっ!」

律「澪どうしたんだ…帰ってこーい」

澪「私は何にもおかしくないぞ!唯の家にいたら憂いちゃんに迷惑がかかりそうだから外に出たんだ!」
 「まだまだ話は続くぞ!そもそも私が共感したのはカメラマンが主役……」

律「澪の家で聞いてやるから!公園でそんな叫ぶなって!」

18: 2012/08/26(日) 01:05:08.85
まぁそんなこんなで高3の夏

唯「澪ちゃん!私生物学部に進もうと思ってるんだ…そしていずれは!」

澪「やっぱりそうきたか…唯私はプロのカメラマンの道を目指すことにするよ」

唯「そっか澪ちゃんカメラ前から好きだったもんね!」

澪「あぁ!そしていずれは…」

澪・唯「二人でアフリカ上陸だーっ!」

紬(うふふふ…今のうちにBBCと連携しようかしら…いやナジョジオ?)
律(もうついていけないわ……)

梓(あれからあだ名がアフにゃんになった…唯先輩……)

21: 2012/08/26(日) 01:10:13.11
そして時は流れてゆき……

澪「唯っ!すっかり学者になって!」

唯「いやいやまだ私なんてひよっこの学者だよぉ…」

澪「またまたそんな謙遜しちゃって…教授になってるじゃないか!」

唯「うん!頑張ったからね!澪ちゃんは動物カメラマンとしてカリスマ的存在になったよねぇ」
 「雑誌にも取り上げられるようになっちゃって」

澪「はずかしいな…まぁこれもあの日があったからな」

唯「そうだねあの日に感謝しないと」

24: 2012/08/26(日) 01:14:48.97
唯「澪ちゃん!この日でこれまでの学生生活のノリは禁止にするよ!」

澪「そうだな!もう二人とも立派な大人でこれからしないといけない仕事がたんとあるしな」

唯「ということで澪ちゃん!今日は活動しないからテントで休もう」

澪「すっかり指導役だな」

唯「へへっ……あ!そうだ夜はこのベースキャンプか出ないようにしてね」

澪「夜は危ないからなっ!気を付けないと」

唯「それじゃあお休み!」

澪「お休み」

26: 2012/08/26(日) 01:18:07.72
翌朝

唯「うーん眠れたっ!」

澪「おはよう唯…コーヒー沸かしといたぞ」

唯「ありがとう!澪ちゃん」ズズッ

唯「澪ちゃんの淹れたコーヒーおいしい!どうやって作ったの?」

澪「いやただのインスタントだけど…」

唯「そっか……きっと澪ちゃんが淹れたからおいしいんだよ」

澪「唯///」

27: 2012/08/26(日) 01:21:45.64
澪ちゃん、ライオンに食われちゃうの

28: 2012/08/26(日) 01:24:59.20
澪「っと…こんな茶番はよして…唯朝ご飯食べて準備しな」

ムギ「チッ!」

唯「?」
澪「?」

澪「いまなんか聞こえなかったか?」

唯「うーん…サバンナモンキーの鳴き声じゃない?テントの近くによくいるし」

澪「そっか…それよりも唯今日はどうするんだ?アフリカるのか?」

唯「私はまとめないといけない資料があって数日はテントごもりだよ~…はぁ」
 「数日は澪ちゃんだけで行かないといけないね」

澪「そっか…そうだな…いい写真いっぱいとってくるよ!」

唯「お願いするね!」

ムギ(ふぅ……)

29: 2012/08/26(日) 01:25:55.39
ムギは概念となったのだ

31: 2012/08/26(日) 01:31:31.56
澪「うーん…アフリカの素晴らしい空気を今私は体中に取り込んでいるぞっ」
 「アフリカと私と唯…カレーとライスのような運命共同体なんだな…きっと」
 
ムギ「ジャンボ!澪さん……わたしがサファリを案内するムーギタです」

澪(どっかで聞いたような声だな……)

ムギ「ささっ!早く車にどうぞっ!私が運転しますので」

澪「お願いします…ってやはり荷台ですか…助手席はっ…」

ムギ「荷台にどうぞっ」

澪「………」

32: 2012/08/26(日) 01:35:14.70
ムギ「さぁ行きますよ!あ…私に話しかけたいときは○ボタンを押してください」

澪(○ボタン…何の話?)

ムギ「さぁそれではあらためて…しゅっぱつおしんこー!」ウィーン

澪「…ええっとムギータさん?」

ムギ「シャランラシャランラ」

澪「○ボタン…?」ボソッ

ムギ「なんですか澪さん?」

澪「うわぁめんどくさっ!」

33: 2012/08/26(日) 01:38:40.69
ムギ「あっ!あそこにトムソンガゼルがいますよ!かわいいですねぇ」
  「近づいてみましょう」グォーン

澪「うわっ!ホントだ生で見たらものすごくかわいいですねぇ!」パーッ

ムギ「あらら…逃げちゃいました」

澪「近くで撮りたかったなぁ…」

ムギ「まぁまぁまぁ…もうすぐすごい光景が見れますから」グォーン

34: 2012/08/26(日) 01:42:06.50
ムギ「ここがアワリの水場です」

澪「うわっ…すごい…こんなのテレビでしか見たことないよっ!」
 「湖の周りにシマウマがっ…あっトムソンガゼルの群れ!キリンも4頭いるっ!」

ムギ「ふふふっ…喜んでもらえたようですね…車から降りますか?」

澪「はいっ!そうします!」

ムギ「あまり車から離れないでくださいね」

36: 2012/08/26(日) 01:49:30.13
澪「よーしっいっぱい写真撮るぞーっ!」

澪「まずは茂みに隠れて…ここから水場の写真を撮ろう」

澪「こういうのは動物をとるには待つのが肝心だからなっ…」

数十分後

ムギ「澪ちゃんあそこから動かないですね…あぁ間違った」
  「動かないなぁ…やっぱり動物の撮影は大変なのね…」ゴソゴソ
  「どれ唯ちゃんの行動でもみようかしら」

ムギ(………)

ムギ「唯ちゃんも考え事してるわね…」

ムギ(何か面白いことないかしら………ってああっ!)
  (澪ちゃんの氏角からシマウマが近づいてるっ…どうしよう…)

37: 2012/08/26(日) 01:53:14.51
澪(よしっ!!キリンが水場の真ん中に来て水を飲んでるっ!)
 (にちょうどよさそうな写真ができるぞっ)

澪「……今だっ」パシャ

澪(………)ドキドキ

澪(うわっ!すごくよく撮れてる…やっぱ私完璧ねっ!)

ガサガサ

澪「!?」

澪(いったいどうしたんだ?)

38: 2012/08/26(日) 01:57:45.20
シマウマ(あぁやっぱここの草ウメーッ)パクパク

澪(うわっ……気づかないうちにシマウマが目の前にっ!!)
 (逃げるべきか…写真とるべきか…逃げないと氏ぬっ?)

澪「否っ!!写真を撮って氏ぬなら本望っ!!!」パシャ

シマウマ「ヒヒーン」ビクッ

ボカッ!!! シマウマノウシロゲリ

ムギ「み、澪ちゃーん!」

39: 2012/08/26(日) 02:03:20.57
唯「ってなわけで……澪ちゃんがベースキャンプに運ばれてきました」

ムギ「いやぁまったくびっくりしました…こんなに体張る人だとは思わなくて…」
  「すみません」

唯「いや…ムーギタさんが謝る必要はないよ」
 「澪ちゃん!いくらいい写真が撮れても命落としたら意味がないよッ!」

澪「ううっ…唯…」

唯「澪ちゃんが受け身をとってなかったら捻挫じゃ済まないんだよっ!」

澪「…あぁごめんな唯…今度から気を付けるよ…」

唯「まぁ…それが澪ちゃんのいいとこでもあるんだけど」ボソッ

澪「ん?なんか言ったか唯?」

唯「なんでもなーい」

40: 2012/08/26(日) 02:08:03.23
唯「とりあえず澪ちゃんの撮った写真を本部に送るね」

澪「そういや本部からシマウマの顔面の写真を撮れってさっきメールが入ってたな」

唯「うん!なんという偶然!」

澪「いや…体張ったかいがあるよ…」

唯「じゃあこの写真おくるね…」

唯「澪ちゃん……この写真すごくいい…というか澪ちゃん完璧だよ!」
 「どんな学術書よりも優れた写真だよ!」

澪「お世辞はやめてくれよ唯…照れるからさ…」

唯「お世辞じゃないよっほんとだよ!」

イチャイチャ ワイワイ

一日目終了

42: 2012/08/26(日) 02:11:28.88
二日目

唯「今日も私はテントにいるね…あ!そういやカバのあくびとって来いって命令があったよ」

澪「カバか……」

唯「うん…あくびはなかなか粘らないと取れないと思うよ!」
 「あと絶対に近寄りすぎたらだめだからねっ!絶対の絶対だよッ!」

澪「うん…わかってるよ…カバはなぁ…」

澪「気乗りしないけど行ってくる!唯も頑張ってな!」

唯「任せてーっ!今日までに終わらせちゃうからっ!」

44: 2012/08/26(日) 02:19:16.77
ムギ「ジャンボ!澪さん!今日は暑いですねぇ…とある日の熊谷にいる気分です」

澪「おはようございます…ムーギタさんはよく日本の子とご存じなんですね」

ムギ「はい…日本はとってもいいところですからね…知りたくもなるのです」
  「そういえば今日はカバを撮りに行くんですって?」

澪「えぇ…あーっテントから声が漏れてましたか…どこかにいい場所ありますか?」

ムギ「昨日言い忘れてましたがベースキャンプのすぐ先にカバの集まるヒポプールがありますよ」
  「よくカバが何頭か水浴びしてますよ!そこへ行けばすごくいい写真が撮れると思います」

澪「ヒポプール…これまた直球な名前ですね…まぁいいでしょう…行きます!」

ムギ「では荷台へ……それでは出発おしんこー!」

澪(毎回いうのかそれ?)

45: 2012/08/26(日) 02:21:13.23
ムギ「ささっ、ここがヒポプールです」
  「かわいいですねカバがのんきに水浴びしていますよ」

澪「うーん…ホントに気乗りはしないけど…命令だからな…」

ムギ「ん?澪さん?下りないのですか?」

澪「あぁ…降ります…」

48: 2012/08/26(日) 02:27:47.84
澪「とりあえず…水場近くの草むらの近くで待機しとくか…」

澪(うわっ……あんな近くにカバがいるよっ…怖いな…)
 
数十分後

ムギ「ふわぁ…暇すぎて百合マンガの構成考えてたわ…」
  「うーん……澪ちゃんは魂ここに無しって感じね…」ゴソゴソ
  「とりあえず唯ちゃんを見とこうかしら…」

唯「ふーむ…久…に…ロタ……よしこれでヨシッと!!」

ムギ「あら?唯ちゃんもしかしてvipやってるの?」
 
ムギ(後で確認しておかないと…ところで澪ちゃんは…)

49: 2012/08/26(日) 02:32:21.87
澪(まずい…これは非常にまずい…カバがこっちに近づいてきている…)
 (いや…でも今まさにあくびしようとしているカバがいる……クソっ…)

澪「落ち着け澪っ!こんなことは今までいっぱいあったじゃないか…起氏回生の一手を…」

ムギ「あぁ…これはまずいわ!さすがにカバは氏に直結するっ!」

ムギ「斉藤っ!」

斉藤「はいっ、なんでしょう?」バサッ

51: 2012/08/26(日) 02:38:39.62
ムギ「澪ちゃんを助けなさい!澪ちゃんはてんぱったらとんでもない行動をしちゃうの!」

斉藤「はいっ…それでは彼女に気づかれないように任務を遂行してきます」


澪(逃げちゃだめだ…逃げちゃだめだ…)

澪(いま湖のカバがあくびをしようとしているっ…)
 (!!)
 (そうだっ!!この手がっ!)

澪「うおおーっ!!」

ムギ「まさか!?」

カバ「!!」

ダンッ!!

澪(近づいてきたカバの頭をジャンプ台にして……空中からあくびカバさんを激写!!)パシャ
 (後は…)



澪「泥につかるだけよぉおおおおお!!」ドッボーン

ムギ「澪ちゃん!?」

52: 2012/08/26(日) 02:42:28.02
ムギ「まさか…こんな荒業があるとは……プロ根性大したものだわ…」
  「カバもあの泥跳ねに驚いて…運よく逃げたみたいだし…まったくなんてラッキーマンなのかしら」

ムギ「澪さーん!!早く車に戻ってください!!危ないですよッ!!」

澪「うわぁああああ…カバ怖かったっ…」ガクブル

ムギ「ふぅ…無事でよかったです澪さん…さぁ帰りましょうか…」

53: 2012/08/26(日) 02:45:55.94
ムギ(あら?誰か忘れているような…あっ!!斉藤は?)

カバA(なんだ平原の真ん中にスーツの男がいるぞ…)

カバB(さっき俺たちにさっき見せてたぞこいつ…)

カバC(やっちまうか!)

斉藤「…ん?ここわって…うわぁーっ!!!」

ムギ「さ、斉藤ーっ!!」

澪「えっ!誰!?」ビクッ!!

54: 2012/08/26(日) 02:49:23.35
ムギ「斉藤…氏んだんでしょうか…」

澪「いや…生きてると信じましょう」

ムギ「そうですね…」

澪(探しに行きましょうか?)
 「カバは怖いんで早く帰りましょうよ!!!」

ムギ「心の声が漏れてますよ…」

澪(!!)シマッタ

ムギ「とりあえずベースキャンプに戻りましょう」

55: 2012/08/26(日) 02:54:12.42
澪「ただいまっ!!」

ムギ「とりあえず私は今日帰ります」

澪「はい…明日もよろしくお願いします」

唯「おかえり~澪ちゃん!!」

澪「なんか誇らしげな顔をしてるな」

唯「おっ!!やっぱり気づいちゃいますか…さすがは澪ちゃん!」
 「実はねぇ……今日でまとめる作業終わったから明日からいっしょに行けるよ!!」

澪「本当か!やった…これで一緒に見て回れるな!!」
 
唯「へへへ~♪」

澪「唯…こっちは大変だったぞ」

唯「えっ!!泥だらけだからなんかあったんだとは思ったんだけど…」

57: 2012/08/26(日) 03:05:00.36
澪「実はかくかくしかじかで…」

唯「それは災難だったね…いやぁでも澪ちゃんが無事でよかったよ…」

澪「斉藤さんがなぁ…大丈夫ならいいんだけど…」

唯「そうだよねぇ……」シュン

唯「見つかるることを信じなきゃ…飛行機から落ちて助かった人もいるしね…きっと大丈夫だよ」
 「それより私たちは調査調査!早く寝るよ!」 

二日目終了

58: 2012/08/26(日) 03:08:05.74
三日目の朝

澪「……ムーギタさん来てないな…」

唯「おはよう!澪ちゃん!」
 「うーん…運転はどうする?」

澪「おはよう……私がするよ!唯運転苦手だろ!?」

唯「うん!じゃあお願いする!!」

澪「それじゃ行こうか!!」グォーン


60: 2012/08/26(日) 03:17:26.13
BGM♪ UnmeiwaEndless!

唯「わっ!見てっ!サバンナモンキーがいる!可愛いねぇ」
澪「おおっ可愛いな!」グォーン

唯「うわーっ!!見てみてっ!カバがいるよーっ!!」
澪(ソウナンダ ジャア ワタシ セイトカイイクネ)

唯「ふむふむ…トムソンガゼルの生態は…」
澪「うわっ!やっぱりかわいい」ホワーン

唯「澪ちゃーん!キリンがネッキングしてるよ!ほら写真写真!」
澪「おおっ!唯ごめん!ツキノワテリムクが近くに来てたから写真を撮ってた」
 「すごいっ…これがネッキング…」


62: 2012/08/26(日) 03:22:27.87
唯「ふーっ…いっぱい写真撮ったねぇ…私も現地の観察で考察が深くなったよ」

澪「あぁ後で写真整理しないと…というかこの辺一帯はだいぶ調査すんだな」

唯「そうだねぇ……あっ!!新しい地図が出てるよ!そこの方へ行ってみようか?」

澪「そうだな……うん!いくか!」

唯「奥まで言ったら帰れなくなると思うから、少しだけね」

澪「ふぅ…よし運転するか」クラッ

唯「澪ちゃん大丈夫?一回帰る?」

澪「いや大丈夫だ…運転を代ってくれたらうれしいんだけど…」

唯「うん…まかせて!!」



63: 2012/08/26(日) 03:27:27.39
唯「うーっ久々運転するなぁ…事故ったらどうしよう…」

澪「そんな不吉なこと言わないでくれよ……」
 「それに平らな平原を爆走するのは気持ちいいよ…研究の気分転換になると思う」

唯「そうだねっ……」ガタンッガタンッ
 「なんでこの車MTなの!?」

澪「あれ?唯AT限だっけ?」

唯「いやMTなんだけど…苦手で…特にクラッチが…」
 「それとねチョコーッとだけ運転の仕方忘れてるの…」

澪(たぶんちょこっとじゃないな…)
 「どれ…ちょっと教えるから」

唯「ありがとう澪ちゃん」

64: 2012/08/26(日) 03:30:49.40
唯「澪ちゃんの指導でばっちりだよ!!澪ちゃん教習員の才能あるよ!」

澪「ほらバカなこと言ってないでいくぞ!」

唯「そうだね」グイーン ガタッ…

澪「……」

唯「いやぁ…ちょっとエンストの練習!」

澪「大丈夫だよね…」

唯「今度こそ任せて!」グィーン

澪「おっ!できるじゃないか!助手席は楽だな~」


65: 2012/08/26(日) 03:36:48.32
唯「ふぅ…ここが新しい地図の場所の入口か」
 「そういやこの先チーターとか凶暴なのが多いらしいよ」

澪「是非写真に撮りたいな…」

唯「今日はもう帰ろうか?」

澪「そうだなっ…帰りは私が運転するよ!」グォーン

唯「澪ちゃん!!前!」

澪「うわっ!!」

唯「いてて……トムソンガゼルを轢いちゃうところだったね」

澪「あぁ…まぁハンドルきったお陰で助かった…じゃあ行くか…」ウィーン グオォォォン

澪・唯「!?」

唯「どうしたの!?」

澪「わからない…」グォーン ギュルギュルギュル

唯「…あ…タイヤが空回りしてる…抜けられそうにないや…」

澪「なんだって!?」

67: 2012/08/26(日) 03:40:14.20
澪「どうしよう…この場所はチーターとか出るんだろう……」

唯「……澪ちゃん!!後ろ後ろ!!」

澪「えっ!?」クルッ

チーター「…………」ツーン

澪「ひいっ!唯~っ」

唯「これはやばい……」
 (どうしよう……なにか手は……澪ちゃんをおとりに逃げる!?)

68: 2012/08/26(日) 03:47:22.93
唯(いや…そんなのだめだっ…論理的…友達的に考えて…)
 (私が囮になるしか……)

澪(唯…まさか自分が囮になんて…)

澪「唯!!私はお前を囮にして逃げたりなんかはしないっ!!」
 「むしろわたしが囮になるから逃げろ!!」

唯「そんなの駄目だよっ…一緒ににげなゃっ!」ポスッ
 (カメラ!?)

澪「それもってベースキャンプまで逃げて!!なに私の命は写真だからね!」
 「なに写真がある限り私は生き続けるよ」

唯「澪ちゃーん!!」

澪「早くっ!!」

唯「うっ…ごめん澪ちゃんっ…」

70: 2012/08/26(日) 03:52:21.50
唯「なんとかベースキャンプまでかえってこれた……澪ちゃん……」
 「うん…きっと生きて……グスッ」

唯「いや駄目だ…澪ちゃんの命である写真をPCに取り込まなきゃね…」

唯「アフリカスイギュウの写真…澪ちゃんこのときかなり危なかったなぁ…」
 「これはインパラの写真か……うんよく取れてる…ほんとにいい写真だよ」

カチカチカチッ

唯「!?」

唯「これは私の写真!?……澪ちゃん……」

唯「澪ちゃーん!!」


72: 2012/08/26(日) 03:57:58.55
唯「……ここから走ってはいけないどうしよ…」

ムギ「お困りのようですね」

唯「貴方はムーギタさん……いやムギちゃん…わたしは最初からわかってたよ」

ムギ「やっぱり気づかれてたかぁ…それよりも唯ちゃん澪ちゃんを助けに行くわよ!!」

唯「……でもどうやって?」

ムギ「ふふっ…すでにヘリが用意されているわ…さぁ乗るわよ」

74: 2012/08/26(日) 04:03:31.54
澪「……ううっ……車の中に立てこもったはいいけど……」

チーター「…………」ガンッガンッ

澪「鉄のドア一枚向こうにチーターがいるよ……もうダメっぽいな……
 「でも唯にカッコつけて氏ねるならいいかぁ……」

バリバリバリバリ

澪「………ん?なんだヘリ?」

唯「………ちゃーん!!…澪ちゃーん!!」

澪「唯!!なんでヘリなんかに!?」


唯「ムギちゃん!澪ちゃんがまだ生きてる!」

ムギ「唯ちゃんどいていて……いまからこの機関銃で威嚇射撃するから」

76: 2012/08/26(日) 04:08:51.96
ムギ「チーターよお前の罪を数えなさい!」

バリリリリリリリリリリリリリリ バリリリリリリリリリリ

唯「ムギちゃん!ムギちゃん!撃ち過ぎだよっ」
 「チーターを逃がすだけじゃなくて…澪ちゃんが氏んじゃうよ!!」

ムギ「あら!?澪ちゃんが何か言ってるわ?」

澪「…ィー……メディーーーック!!」

唯「メディック?」

77: 2012/08/26(日) 04:11:36.40
ムギ「なんのことかしら?まぁいいわ…早く王子様を助けてあげなきゃね」

唯「ええっ!?そんな王子様なんて///」

ムギ「さぁそこに梯子があるからそこから助けましょう」

唯「…うん!!」

79: 2012/08/26(日) 04:15:40.68
唯「澪ちゃん!!さっきはありがとう!!…さぁ手を伸ばして……」

澪「ヒック……グスッ……唯…」

手と手が触れ合う

唯「ムギちゃーん!!澪ちゃん確保したよ!!」

ムギ「オッケーよ!!斉藤ベースキャンプへ戻るのよ!」

斉藤「かしこまりましたムギお嬢様」

80: 2012/08/26(日) 04:18:24.65
ベースキャンプの中

澪「…………」グッタリ

ムギ「澪ちゃん帰ってきたら気絶しちゃったわね……」

唯「真夜中にチーターのそばに一人でいたから…精神的にまいっちゃったのかも…」

斉藤「そっとしておいた方がよさそうね」

81: 2012/08/26(日) 04:24:14.14
ムギ「唯ちゃん……さっきの話だけど……ちょっと外に出ましょう」

唯「うん」


ムギ「澪ちゃんって唯ちゃんにとってどんな存在なのかしら?」

唯「うーん……一緒にアフリカに行くきっかけを作ってくれたし…」
 「私の人生に大きな影響を与えた人物かな?」

ムギ「ホントにそれだけかしら?私は深く追及しないけどお互い知っておいて方がいい部分はあると思うわ」

唯「お互いに………ムギちゃん……なんかわかった気がする!」
 「まずは澪ちゃんに謝ってから……うん…それから!私頑張るね!」

83: 2012/08/26(日) 04:26:30.76
澪「……うん?あれ……ここは?」

斉藤「気が付きましたか?」

澪「うわぁっ!……ってあれ斉藤さん?生きてたんですか?」

斉藤「ええっ…なんとか……」

澪「そっか……一瞬氏後の世界かと思っちゃいましたよ」

斉藤「…………」

84: 2012/08/26(日) 04:31:21.04
斉藤「紬お嬢様なら外にいらっしゃいます」

澪「えっ!?なんでムギが?わざわざ来てくれたのか?」

ムギ「ジャンボ!澪ちゃん!私ですよ私ムーギタですよ」

澪「うわっ……ムーギタってムギだったのか」

ムギ「まったく……澪ちゃんの鈍感さにはホントに飽きれるわぁ…」

澪「……えっ?まぁ鈍感ってのは認めるけど……」

86: 2012/08/26(日) 04:34:58.00
ムギ「澪ちゃんは自分の内面をもっと見なさい!」
  「何かが心に映ってない?」

澪「うーん………唯が逃げていくときの涙が浮かぶ……」
 「怖かったから泣いてたんだろうな…」

ムギ「………ホントにもう……まぁ私は何もしないわ……」

ムギ「さぁ明日は休んでまた調査をするわよ!」

澪「うん」

三日目終了

唯「わかったよ」

88: 2012/08/26(日) 04:39:26.05
ムギ「今日は休息日ね…私は席を外すから~」

澪「おう」

唯「うん」


澪「さて…………」

唯「……………」

澪「………いやぁ…唯が無事でよかったよ」

唯「…………」

澪「まぁあそこで私はカッコよく散る予定だったんだけどな……」

唯「……」

澪「駄目だなぁわた・・・」

唯「昨日っ……逃げてごめん……」

90: 2012/08/26(日) 04:45:54.86
澪「いや…そのことは別に怒ってもないし……気にしなくていいよ」

唯「それでも……一応謝っておきたくて」

澪「うん………」

澪「でも言っとくけど唯が助かるなら…私の命は惜しくなかったと今でも思ってる」

唯「………ありがとう……本当に……」グスッ

澪「おいおい……皆助かったから泣かなくてもいいだろう?」

唯「なんで……なんで澪ちゃんはそんなに強いの!?」

91: 2012/08/26(日) 04:50:58.16
澪「えっ!?」

唯「カメラマンとしての…プロ根性もだけど……人を助けるために…しかも私なんかを…」
 「澪ちゃんは…強すぎるよ…カッコ良すぎるよ…なんでなの?」グスッ

澪「………うーん…誰でも助けるってわけじゃないぞ…」
 「あれがもし見ず知らずの他人だったら私は逃げてたと思う…たぶん両方氏ぬだろうけど」

澪「……あの時は唯だから助けたって事じゃだめか?」
 「こんな返答しか思いつかないけど」

93: 2012/08/26(日) 04:56:18.14
唯「………」グスッ

澪「………」
 (なんか恥ずかしいセリフだったかな?)

唯「……澪ちゃんは…ずるいよ」

澪「ん?何がずるいんだ?」

唯「へへへ…やっぱり私澪ちゃんのこと大好きっ!///」ダキッ

澪「うわぁ!暑いじゃないか唯…抱きつくなっ」

唯「もうちょっとだけぇ♪」

95: 2012/08/26(日) 05:03:19.65
「唯『もうちょっとだけぇ♪』」
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ムギ「………………」ジー

ムギ「澪ちゃん………これは皆惚れるわね……」

斉藤「いががされましたお嬢様?」

ムギ「澪ちゃんが想像以上の鈍感さだったってことに驚いてるの……」
  「鈍感でもまぁこれから二人の仲は縮まっていくとおもうわ」

斉藤「そのようですね」

ムギ(頑張れ唯ちゃん)


96: 2012/08/26(日) 05:05:44.08
唯「ねぇ澪ちゃん!?」

澪「ん?なんだ唯?」

唯「私の事どう思ってる?」

澪「……頼もしい相棒かな?」

唯「はぁ」

まだまだ先は長いようです

終わり

97: 2012/08/26(日) 05:07:27.67
百合百合な展開がなくてすいません
期待してた方本当にすみません
なんとか話が不時着しました
読んでくれた方本当にありがとうございました

98: 2012/08/26(日) 05:11:05.46

面白かったよ

引用元: 澪「アフリカ!」 唯「私も!」