1: 2019/03/10(日) 20:54:10.465 ID:VBAK9fnv0
【ラフィエル宅】


ガヴリール「ガツガツガツガツ!」

ラフィエル「うふふ、お味はいかがですか?」

ガヴリール「めっちゃ美味い!!」

ラフィエル「わぁ、良かったです! まだまだいろんな種類があるのでたくさん食べてくださいね」

ガヴリール「いやほんと最高だわ。ここ最近全然まともなもん食べてなくて肉なんて数日ぶりだよ」

ガヴリール「初めてホルモン食べたけど普通の肉とはちょっと違う味がして癖になるというか」

9: 2019/03/10(日) 20:56:01.835 ID:VBAK9fnv0
ガヴリール「……ん、このコリコリしたの美味いな。なんだろこれ」

ラフィエル「それはコブクロって言うんです。とっても貴重な部位なんですよ」

ガヴリール「へー、よく手に入ったな」モグモグ

ラフィエル「私の子宮です」

ガヴリール「……」

ラフィエル「美味しいですか? ガヴちゃん」ニコニコ

ガヴリール「ん、う、うん……お、おいしい……よ……」ガクガクブルブル

11: 2019/03/10(日) 20:58:01.668 ID:VBAK9fnv0
ガヴリール「……」 モグ…

ガヴリール「ごめん、やっぱティッシュにぺってしていい?」

ラフィエル「私の子宮ティッシュにペってしないでください」ガ-ン

12: 2019/03/10(日) 21:00:03.232 ID:VBAK9fnv0
ガヴリール「あの、まさか、これぜんぶ……」

ラフィエル「はい。こっちが小腸、これが大腸で」

ガヴリール「いいよ解説しなくて!」

ガヴリール「うわぁ……なんの冗談なんだよマジでさぁ……私のホルモンデビューがこんな形で始まるなんて……」

ガヴリール「え、じゃあその、あれなの? いまラフィ、その……中無い感じなの?」

ラフィエル「ええ。触ってみます?」

ガヴリール「い、いいいいらないって!!」

ガヴリール「いやもうなんでこんな事したんだよほんと……ちょっと受け止めきれないんだけど……」

ラフィエル「全部ガヴちゃんが悪いんです」

ガヴリール「え……」

14: 2019/03/10(日) 21:02:05.664 ID:VBAK9fnv0
ラフィエル「ガヴちゃん、最近ずっとヴィーネさんやサターニャさんに構ってばかりじゃないですか」

ガヴリール「あの二人は勝手に押しかけてくるだけで私自身は構ってないだろ」

ラフィエル「でも結局最後はなんだかんだ付き合ってあげてるでしょう?」

ガヴリール「ん……」

ラフィエル「私だって自分の事を見てほしいんです」

ラフィエル「だけど私までガヴちゃんに構ってもらったら負担が大きくなってしまう……だから、ずっと我慢していたのですが……」

ラフィエル「そうやってガヴちゃんの事を日々押し込めていたら反対にどんどん気持ちが膨らんでしまって」

ラフィエル「いっそのこと一つになってしまえば私がガヴちゃんの一番近くにいられると気がついたんです」

ガヴリール「えぇ…………」

18: 2019/03/10(日) 21:04:01.853 ID:VBAK9fnv0
ラフィエル「と言うわけで、せっかくなら食べてもらおうと思いまして!」

ガヴリール「発想がおかしいんだよ発想が!」

ラフィエル「流石に食べられる側は嫌でしょう?」

ガヴリール「そういう細かな気づかいは助かるけどそれ以前の話なんだよこれ……」

ラフィエル「あと食べ物なら簡単に釣れると思ったので」

ガヴリール「バカにしてんのか!」

ラフィエル「……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「釣られたけどね!」

ラフィエル「そうですね」

19: 2019/03/10(日) 21:06:10.610 ID:VBAK9fnv0
ラフィエル「私の愛、受け取ってくれますよね? ここまですればガヴちゃんに気持ちが伝わりますよね」

ラフィエル「私はこんなにガヴちゃんの事を想っているんです」

ガヴリール「いやいやいや、無理だよ私、ほんと重いのとかダメだって。絶対背負いきれない」

ラフィエル「でも、私今中身ほぼ無い状態なので比較的軽いと思いますよ?」

ガヴリール「物理的な重量の話はしてないんだよ!!」

ガヴリール「ていうかラフィエル回復魔法持ってなかったっけ、自分で治せないの?」

ラフィエル「頑張ればいけるかもしれませんが、なにぶんお腹が減っていて力が出ないんですよ~」

ガヴリール「やめてよそういうブラックジョーク」

ラフィエル「いえいえ冗談抜きでそろそろ……」

パァァァァァ

ラフィエル「あ、お迎えが来たみたいですね」

ガヴリール「え、ちょっと、輪と翼が出てるけど」

20: 2019/03/10(日) 21:07:13.376
氏ぬのか

22: 2019/03/10(日) 21:08:12.219 ID:VBAK9fnv0
ラフィエル「それじゃあガヴちゃん、ちょっと天界に帰ってます」パァァァァ

ラフィエル「私のホルモン、ちゃんと全部食べてくださいね~」

シュウウウン……

ガヴリール「……」

ガヴリール「……天に昇っていったか」

ガヴリール「バカだなラフィ。こんな事したって24時間後には全部出てくるんだぞ……」

23: 2019/03/10(日) 21:10:10.015 ID:VBAK9fnv0
【後日・学校】


ガヴリール「って事が先週あってさぁ」

サターニャ「頭狂ってんじゃないのあんたら!?」

ガヴリール「いやいやおかしいのはラフィでしょ。私はそれなりに動揺してたよ」

サターニャ「ラフィエルがここ数日学校に来てないから聞いてみればなにその話」

サターニャ「それで、ラフィエルの、その、お肉はどうしたの?」

ガヴリール「とりあえず冷蔵庫にしまってあるよ。食う?」

サターニャ「あんたも十分おかしいわ!!」

ガヴリール「だって臓物貰ったって困るだろ……簡単に捨てるわけにもいかないし私もどうしたらいいか」

サターニャ「友達から微妙な誕生日プレゼント貰った時みたいに言うのやめなさいよ」

24: 2019/03/10(日) 21:12:01.997 ID:VBAK9fnv0
ラフィエル「ガヴちゃん、サターニャさん。おはようございます~」

サターニャ「ひぃぃぃぃ!? 何でいるの!?」

ガヴリール「お、無事生き返れた?」

ラフィエル「やっぱり復活申請が通るには数日かかっちゃいますね。市役所の方にも気軽に使うなって怒られてしまいました」

ラフィエル「ちゃんとお腹も治ってますよ。……触ってみます?」

ガヴリール「い、いいいらないってば」

29: 2019/03/10(日) 21:14:24.419 ID:VBAK9fnv0
サターニャ「……天使って氏んでも復活できるのね」

ラフィエル「結局天界に帰るだけですからね。市役所で新しい身体をもらえばまた下界に降りて来れますよ」

ガヴリール「魔界にはそういうのないの?」

サターニャ「いやまあ、あるけど……悪魔が氏んでも魔界に帰るだけだし」

ガヴリール「ま、簡単に復活できるとはいえ自分の身体を食わせてくるくらいラフィに寂しい思いをさせてたのは悪かったよ」

ガヴリール「今後はもっと構ってやるから」

ラフィエル「ほんとですかっ。嬉しいです!」

サターニャ「いやおかしいでしょその結論も」

31: 2019/03/10(日) 21:17:50.141 ID:VBAK9fnv0
サターニャ「そういえばヴィネット遅いわね。普段ならもっと早いのに」

ラフィエル「珍しいですね。遅刻でしょうか?」

サターニャ「くふふふ、いないうちに大悪魔の私が机にラクガキしてやるわ。S級悪魔的行為ね!」

ガタンッ

サターニャ「うわっとと。あ、ヴィネットの机倒しちゃった……あら、日記?」

『ねぇガヴ、昨日は何してたの?私ガヴの家で晩御飯作ってずっと待ってたのよ。ガヴの好きなものいっぱい用意してたのになんで? なんでラフィと一緒にいるのよ』

『私よりもラフィの方がいいの?ねぇねぇねぇ。こんなにもガヴに尽くしてきたのに、こんなにもガヴの事が大好きなのにガヴは結局私のことなんか見てないでしょ』


『いいわ、私のこと絶対忘れられないように、二人で思い出を作りましょう』


ガヴリールの携帯『』ヴヴヴヴ

ガヴリール「お? メールが……」

『ガヴ、私の家に焼肉食べに来ない?』

ガヴリール「マジで!? 行く!」




32: 2019/03/10(日) 21:33:23.676
サイコホラーかよ乙

33: 2019/03/10(日) 21:34:40.344
やっぱりサターニャだな

34: 2019/03/10(日) 21:35:34.894
学習しないガヴであった

引用元: ラフィエル「ガヴちゃん、ホルモンを食べに来ませんか?」 ガヴリール「マジで!? 行く!」