1: 2012/11/11(日) 18:10:44.09 
シンジ「いただきます」

アスカ「むぐむぐ」

シンジ「美味しい?」

アスカ「んぐっ・・・普通ね」

シンジ「たまには美味しいって言ってくれてもいいのに・・・ん?」

シンジ(あれ?そういえばアスカってそこ座ってたっけ?)

シンジ(前は正面に座ってた気がするんだけど・・・いつの間に隣に)

シンジ「ねぇアスカ」

アスカ「んっ、なによ」

シンジ「アスカの席ってそこだったっけ?」

アスカ「べつにわたしがどこ座ろうと勝手じゃないの」

シンジ「ま、まあそうだけど・・・」




22: 2012/11/11(日) 18:16:20.86 ID:xgLF/KD70
シンジ「はい、お茶」

アスカ「ん」

シンジ「ふぅー・・・緑茶はいいね。人類が生み出した文化の極みだよ」

アスカ「なにわけわかんないこと言ってんのよ。バッカみたい」

シンジ「い、いいじゃないか・・・あれ?」

シンジ(普通に隣に座ってる・・・前はすぐ部屋にこもってたのに)

アスカ「なに見てんのよ」

シンジ「べ、べつに・・・」

34: 2012/11/11(日) 18:21:59.05 ID:xgLF/KD70
ガチャッ

アスカ「・・・」フキフキ

シンジ「あ、出たんだ」

アスカ「どこ行くのよ」

シンジ「僕もお風呂入ろうと思って」

アスカ「ちょっと待った。ん」スッ

シンジ「また?ドライヤーくらい自分で出来るだろ」

アスカ「手がふさがって本読めないじゃない」

シンジ「そんなこと言ったって・・・かわりに僕の手が塞がるじゃないか」

アスカ「ん!」スッ

シンジ「わかったよ・・・」

シンジ「・・・」ブォォォ

アスカ「~~~♪」

シンジ「・・・・・・」

シンジ(・・・前は僕がちょっと近寄るだけでもすぐ罵倒してきたのに。なんかアスカ変わったなぁ)

43: 2012/11/11(日) 18:24:57.43 ID:xgLF/KD70
アスカ「あれ?シンジは?」

ミサト「出てったわよ~」

アスカ「はぁ!?なんでよ!」

ミサト「なんか最近アスカが馴れ馴れしくてうざいんだって~」

アスカ「・・・・・・」


終わり

44: 2012/11/11(日) 18:25:28.21
え?






え?

45: 2012/11/11(日) 18:25:41.42
お前には失望した

51: 2012/11/11(日) 18:26:10.03
おい

52: 2012/11/11(日) 18:26:17.25
書くなら早くしろ、書かないなら帰れ!

85: 2012/11/11(日) 18:55:13.39 ID:eIYC3bA4O
アスカ「うざいってなんなのようざいって!!」

ミサト「さあねぇ。シンジ君に直接聞いてみたらいいじゃない」

アスカ「……バカシンジはどこに行ったのよ」

ミサト「どこだろね~。ちょっと考えればわかるんじゃないかしら」

アスカ「……」

ミサト「ま、頑張んなさい。さてと、ビールビールゥ♪」

アスカ「……えこひいきね」

88: 2012/11/11(日) 18:59:22.31 ID:eIYC3bA4O
~綾波宅~

シンジ「ふぅー。やっぱり綾波の部屋は落ち着くなー」

シンジ「何もないけど」

シンジ「そこがいいんだよね」

シンジ「ああ、綾波の枕」

シンジ「綾波……綾波…………はやなみッ……はやなみッ」スリスリスリスリ

ガチャ

シンジ「はやなみッ………はや――」

レイ「なぜ、いるの」

シンジ「あ、おかえり」

89: 2012/11/11(日) 19:01:31.89 ID:eIYC3bA4O
シンジ「ご飯出来てるよ」

レイ「どうやって入ったの」

シンジ「お風呂も沸かしてあるよ」

レイ「答えて」

シンジ「ねぇ、どっち? ご飯にする? お風呂にする?」

レイ「……ご飯」

シンジ「わかった今準備するからね」

92: 2012/11/11(日) 19:04:30.60 ID:eIYC3bA4O
ガタガタ

レイ「そのテーブルどうしたの」

シンジ「落ちてたやつ拾った」

レイ「そう」

シンジ「ご飯をよそって……お茶漬け海苔を……で、お湯を……はい、出来たよ」

レイ「なにこれ」

シンジ「お茶漬けだよ」

レイ「これがご飯なの?」

シンジ「そうだよ」

レイ「……」

シンジ「気に入らない?」

レイ「……」

シンジ「永谷園だよ?」

レイ「食べるわ」

94: 2012/11/11(日) 19:08:25.19 ID:eIYC3bA4O
シンジ「いやーやっぱり永谷園のお茶漬けは美味しいね」ガサガサ

レイ「そうね。山葵を少し落とすとまた格別だわ」モグモグ

シンジ「お、通だねーはやなみ! 僕は醤油を少し加えるのが好きなんだ」

レイ「それも良いかもしれないわ。人が手を加えることにより、更に美味しさを増すお茶漬け」

シンジ「やっぱり永谷園は凄いや!!」

レイ「そうね」

シンジ「アハハハハハハハハハハハ!!」

レイ「フフフ」

シンジ「いやぁ最近のアスカったらなんか変でさ」

レイ「それを今言うの」

95: 2012/11/11(日) 19:12:01.75 ID:eIYC3bA4O
シンジ「なんかこう、いつも視界に入るんだ」

レイ「そう」

シンジ「何がしたいのか僕にはわからないよ」

レイ「そう」

シンジ「常にお腹が空いてるのかもしれない。腹ペコゲルマンはこれだから困る」

レイ「そう」

シンジ「あ、ちなみにこの部屋にはピッキングして入ったよ。実は上手いんだよね僕」

レイ「そ――」

シンジ「いやぁしかしアスカったら最近どうしたんだろう」

レイ「やめて」

シンジ「え?」

レイ「私といる時に腹ペコゲルマンの話はしないで」

シンジ「……ご、ごめんよはやなみッ!」

98: 2012/11/11(日) 19:17:15.63 ID:eIYC3bA4O
ピリリリリ

シンジ「あ、電話だ」

レイ「携帯持っていたの」

シンジ「永谷園のではないけどね」

レイ「駄目ね」

シンジ「誰だろう」

―着信 クレイジーゲルマン―

シンジ「あ、ああああアスカだ!!」ビクビク

レイ「出れば」

シンジ「嫌だよ!! アスカは声だけで僕を不快にさせるチャンピオンなんだ!!」

レイ「出れば」

シンジ「嫌だ!!」

100: 2012/11/11(日) 19:20:05.64 ID:eIYC3bA4O
レイ「出ないと私の枕を窓から捨てるわ」

シンジ「……仕方ない。綾波がそう言うのなら」ピッ

シンジ「もしも――」

アスカ「こらあああああバカシンジ!! 今から行くから待ってなさい!!」プチッ

プープープー

シンジ「ひ、ひいいいい」

レイ「なに」

シンジ「アスカが!! ガラガラアスカがやってくる!! お腹を空かせて!! アイツはグルメじゃない!!」

レイ「大丈夫なの」

シンジ「うわあああああああああああああ!! あああああああはやなみの布団は良い匂いだなぁ」スンスン

レイ「正気なの」

101: 2012/11/11(日) 19:22:16.22
何でとんねるずwww

102: 2012/11/11(日) 19:23:16.45 ID:eIYC3bA4O
ドンドンドン

アスカ『こらあああああバカシンジ!! そこにいるんでしょ!?』

レイ「来たわ」

シンジ「僕はいないって言って」スンスン

レイ「わかった」

ガチャ

アスカ「あ、えこひいき!! バカシンジいるんでしょ? 返しなさいよ!!」

レイ「なぜ?」

アスカ「なぜって……あんたバカァ? いいから返しなさい!!」

レイ「入って」

アスカ「え?」

レイ「はやく」

アスカ「う、うん」

107: 2012/11/11(日) 19:27:56.32 ID:eIYC3bA4O
シンジ「あ、はやなみ。アスカは帰ったの?」スンスン

アスカ「いるわよ。布団に篭ってないで出てきなさい」

シンジ「そっかぁ良かった。あの腹ペコゲルマンは僕を狙ってるんだ。主に僕の腸内をね。こわいだろう?」スンスン

アスカ「こいつ何言ってんの?」

レイ「さあ」

シンジ「それに僕の前でいつも薄着でふらふらふらふら。フランケンシュタインかてなんちて。思春期の僕には刺激が強すぎるんだ」スンスン

レイ「家ではいつもこんな感じなの」

アスカ「さあ。本性がコレなのかも」

シンジ「帰ったならいいや。ありがとうはやな――」ガバッ

アスカ「よう」ニヤッ

110: 2012/11/11(日) 19:32:39.56 ID:eIYC3bA4O
シンジ「うわああああああああああああ!! アスカが、アスカがいるううううううう!!」

アスカ「あたしのどこがうざいってのよ? 教えなさいよ!!」ツカツカツカ

シンジ「うわああああ来るな!! 僕に近付くな!! 僕を見ないでよ!! そんな涙目で!!」

アスカ「うるさいバカシンジ!!」

シンジ「なら殺せよ!!」

アスカ「なんであたしがアンタを殺さなくちゃならないのよ!!」

シンジ「じゃあ僕の前から消えてくれよ!! それかアスカで見抜きさせろよ!!」

アスカ「いいわよ!!」

シンジ「だから――って、え?」

115: 2012/11/11(日) 19:38:02.24 ID:eIYC3bA4O
アスカ「なんでもすればいいじゃない!! ここじゃなくて、家で!!」

シンジ「あ、アスカ?」

アスカ「なによ!!」

シンジ「なんで薄着なの? 寒くないの? それになぜ裸足なの? 走ってきたの? 膝擦りむいてるよ。転んだの? それに、なんで泣いてるの?」

アスカ「薄着なのと裸足なのは急いでいたからで……膝は転んだからで……なぜ泣……あああああああああああうるさい!!」

シンジ「な、なんだよ急に。これだからヒステリックゲルマンは」

アスカ「す……すすすすす好きだからでしょ!?」

シンジ「はい?」

アスカ「だから!! 好き……だからでしょ!!」

シンジ「アスカが綾波を?」

アスカ「なんでそうなるのよ!!」

117: 2012/11/11(日) 19:42:51.96 ID:eIYC3bA4O
アスカ「アンタの事が好きだからでしょ!!」

シンジ「綾波が?」

アスカ「アンタの思考回路はドブ川から産まれたの?」

シンジ「え、アスカが? 僕を? いやいやいやいやいやそんなまさか」

アスカ「そのまさかよ!! ああああもう!! スッキリした!!」

シンジ「へーそうなんだへー。え? ああ、うん。え? へー。はーそっかそうなんだ」

アスカ「で、アンタはどうなのよ」

シンジ「僕は赤味噌が好きかな」

アスカ「誰が味噌汁の話をしてるのよ!!」

シンジ「僕に作ってくれないかな? 赤味噌のお味噌汁」

アスカ「え?」

119: 2012/11/11(日) 19:46:32.29 ID:eIYC3bA4O
シンジ「帰ろうか、アスカ」

アスカ「え? あ、うん」

シンジ「僕も好きだよ。アスカのこと」

アスカ「あ、あああアンタってばッ!! 何真顔で恥ずかしいこと」

シンジ「帰ろう」ギュッ

アスカ「あ……うん」


レイ「まって」

シンジ「あれ、綾波? いたの?」

121: 2012/11/11(日) 19:49:21.73 ID:eIYC3bA4O
レイ「すこし、まって」

シンジ「何?」

アスカ「どうしたの?」

レイ「二人を見ていると」

シンジ「うん」

レイ「いらいらするの」

シンジ「そうなんだ。病院行った方がいいよ。じゃあね。ほら行くよアスカ」グイッ

アスカ「ちょ」

バタン

レイ「……」シーン

122: 2012/11/11(日) 19:52:30.26 ID:eIYC3bA4O
アスカ『放っておいていいの?』

シンジ『なにが? さあ、これからはアスカと生活が待ってるよ!!』

アスカ『バッ――なに大声で恥ずかしいこと言ってんのよ!! それに別にそれ以上のコトダッテ……』

シンジ『え? なんか言った?』

アスカ『言ってなああああああああい!!』

シンジ『うわあああああまたヒステリーだあああああ!!』

キャーキャー

レイ「……」

いらいら

レイ「……」

123: 2012/11/11(日) 19:53:51.62
イラ波さん

126: 2012/11/11(日) 19:57:00.89 ID:eIYC3bA4O
ガチャ

シンジ&アスカ「ただいまー」

ミサト「あら? なによなによー手なんか繋いじゃってー。なに? なんかあったの?」

シンジ「いやあ」

アスカ「クスクス」

ミサト「なによー? 年寄りは蚊帳の外ってわけー? ま、ほどほどにしなさいね」

シンジ&アスカ「はーい」

シンジ「さてと。今日はこれからなにしようか」

アスカ「なんでもいいわよ」

シンジ「なんでも? 今なんでもするって言ったよね!?」

アスカ「ちが……別に深い意味は」

シンジ「ふーんそっか残念だな――」

ピリリリリ

シンジ「あ、電話だ」

127: 2012/11/11(日) 20:01:18.45 ID:eIYC3bA4O
アスカ「アンタの携帯って古いわよね」

シンジ「永谷園のではないからね」

アスカ「駄目ね」

シンジ「誰だろう?」

―着信 青髪のっぺらドール―

シンジ「綾波だ。なんだろう」ピッ

シンジ「もしもし」

レイ「わたしいま、じぶんのへやにいるの」プチッ

プープープー

シンジ「?」

アスカ「なに?」

129: 2012/11/11(日) 20:04:59.34 ID:eIYC3bA4O
シンジ「いや、なんかじぶ――」

ピリリリリ

シンジ「また綾波だ」ピッ

レイ「わたしいま、じぶんのへやからでたの」プチッ

プープープー

シンジ「なに?」

アスカ「どうしたの?」

シンジ「綾波がメリーさんみたいなことやってる」

アスカ「なんで?」

シンジ「知らない」

ピリリリリ

ピッ

レイ「わたしいま、やおやさんのまえにいるの」プチッ

レイ「わたしいま、きんじょのいぬにほえられたの」プチッ

130: 2012/11/11(日) 20:08:31.92 ID:eIYC3bA4O
レイ「わたしいま、うすぎをしているの」プチッ

レイ「さむいの」プチッ

レイ「わたしいま、はだしではしっているの」プチッ

レイ「わたしいま、ころんだの」プチッ

レイ「いたい」プチッ

レイ「すりむいた」プチッ

レイ「ないた」プチッ

シンジ「なんか薄着に裸足で走ってころんだって」

アスカ「ねぇあの子さ」

シンジ「んー?」

131: 2012/11/11(日) 20:13:06.05 ID:eIYC3bA4O
レイ「わたしたちいま、あなたのいえのまえにいるの」

シンジ「わたし……たち? ちょっとアスカ、外を見てみて」

アスカ「なによ――ってきゃああああああああああああああ!!」

シンジ「なに?」

アスカ「ちょっ……え、えこひいき……え?」

シンジ「なんだよ」ガチャ

レイ「ナデナデシテー」
レイ「カマッテー」
レイ「サワッテー」
レイ「アイシテー」
レイ「タベテー」
レイ「ナガタニエーン」
レイ「ファー」
レイ「シュコーシュコー」
レイ「サムーイ」

シンジ「うわあああああああああああ綾波の大行列うううううう!!」

133: 2012/11/11(日) 20:15:04.05
ナガタニエーンww

136: 2012/11/11(日) 20:17:33.07 ID:eIYC3bA4O
レイ達「ファー」

シンジ「うわああああああ来るなあああああああ僕に近付くな!! 沢山の目で僕を見ないでよ!!」ガバッ

アスカ「やッ――あたしを盾にしないでよ!!」

レイ達「ファー」

シンジ「来るなああああああああああ!!」

レイ達「ファー」




―――




シンジ「うわあああああああああああああ!!」ガバッ

シンジ「……自分の……部屋?」

シンジ「……」

シンジ「ゆ、夢オチいいいいいい!?」

140: 2012/11/11(日) 20:21:10.82 ID:eIYC3bA4O
シンジ「な、なんだ夢か。そうか夢なんだ。あんな恐ろしい夢……」

アスカ「ちょっとバカシンジ!! はやく起きないと遅刻よ!!」ガチャ

シンジ「ああおはようアスカ。ねぇ、アスカって僕のこと好きなんだよね?」

アスカ「な、あ、朝から何寝惚けてんのよ!! はやく行くわよ!!」

シンジ「否定はしないんだ」

アスカ「うるさい!!」

シンジ「ふふっ」



~学校~



シンジ「おはよう」

レイ「おはよう」

142: 2012/11/11(日) 20:23:08.74 ID:eIYC3bA4O
シンジ「あれ」

レイ「?」

シンジ「綾波の席ってそこだったかな?」

レイ「そう」

シンジ「いつから?」

レイ「さいしょから」

シンジ「そうだっけ? 僕まだ寝惚けてるのかな」

レイ「じゅぎょうがはじまるわ」

シンジ「おっといけない」

143: 2012/11/11(日) 20:27:17.97 ID:eIYC3bA4O
チーンコーンカーンコーン

先生「永谷園の起源とは――」

シンジ「ふむふむ」

レイ「クスクス」

シンジ「ん? いま笑った?」

レイ「ううん」

シンジ「そっか」

レイ「……」


わたし、レーイさん

いま

あなたの

うしろにいるの


レイ「ファーブルスコ」


おしまい

144: 2012/11/11(日) 20:28:51.01 ID:eIYC3bA4O
ハハッなんだこれ
乗っとりすまぬでござる
おやすみ

145: 2012/11/11(日) 20:29:20.54
乙!

148: 2012/11/11(日) 20:32:34.08
永谷園のステマ乙

引用元: シンジ「なんかアスカがだんだん近寄ってきてる気がする」