1: 2015/05/02(土) 02:00:55.11 ID:ZE8iVUpS0

765プロ



P「ふぅ~、ひと段落ついたな!」

律子「コーヒー飲みますか?」

P「お!じゃあ貰おうかな!」

律子「じゃあ淹れてきますね」









SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430499645

3: 2015/05/02(土) 02:03:55.62 ID:ZE8iVUpS0

律子「あれ?あずささんから電話だわ」

あずさ『もしもし、律子さんですか?』

律子「どうしたんですか?」

あずさ『それが・・また迷ってしまって・・』




4: 2015/05/02(土) 02:08:19.86 ID:ZE8iVUpS0

律子「それで今どこに?」

あずさ『えっと・・伊香保温泉という所です・・』

律子「群馬ですか!?」

あずさ『ごめんなさい~!気づかないうちに・・』


5: 2015/05/02(土) 03:06:22.56 ID:ZE8iVUpS0

律子「近くに宿はありますか?」

あずさ『はい』

律子「とりあえずいい時間なので、今日はそこに泊まってください」

律子「今から迎えに行きますので!」

あずさ『お手数をお掛けします・・』


6: 2015/05/02(土) 03:09:39.44 ID:ZE8iVUpS0

律子「明日は事務所も休みだし、いい機会なので温泉にも浸かりたいので!」

律子「気にしないで下さい!」

あずさ『そう言っていただけると・・』


7: 2015/05/02(土) 03:11:37.08 ID:ZE8iVUpS0

律子「あ!宿からは一歩もでないで下さいね!」

あずさ『はい~!』

律子「それじゃあまた明日!」

あずさ『すみません、よろしくお願いします~!』


8: 2015/05/02(土) 03:16:05.51 ID:ZE8iVUpS0

律子「さて!理由がどうあれ、久々の温泉だわ!」

P「温泉?」

律子「うわっ!脅かさないで下さいよ!」

P「いや、給湯室から中々戻ってこないから・・」


9: 2015/05/02(土) 03:19:47.42 ID:ZE8iVUpS0

律子「えっと、あずささんが迷子で温泉街にいるらしいので」

律子「迎えに行くついでに浸かってこようかと思いまして!」

P「なるほど・・」

律子「プロデューサー殿もどうですか?」

律子(なんて・・来るはずないわよね・・)



10: 2015/05/02(土) 03:25:55.94 ID:ZE8iVUpS0

P「よし!行くか!」

律子「え!?」

P「そんなに驚くことないだろ・・まぁ、確かにいい機会だしな!」

律子(プ、プロデューサー殿と温泉旅行!?)

P「どうした顔が赤いぞ?」


11: 2015/05/02(土) 03:33:22.91 ID:ZE8iVUpS0

P「そうだ!折角だし車で行くか!」

P「車中で山道の景色を見るのもいいもんだぞ!」

律子(プ、プロデューサーとドライブデート!?)

律子(Honey Heartbeat!?酸欠な車内!?)

P「おーい?律子さーん?」


13: 2015/05/02(土) 03:36:50.15 ID:ZE8iVUpS0

律子(はっ!)

律子「ま、まぁそこまで言うなら付いてきてもいいですけど!」

P「律子が誘ったんだろ・・」

律子「さて!善は急げです!」

律子「出発しましょう!」

P「お、おい!引っ張るなよ!」


14: 2015/05/02(土) 03:39:01.35 ID:ZE8iVUpS0

律子「あっ!お疲れ様でした!」

P「お疲れ様でした!音無さん!」



小鳥「・・・」


22: 2015/05/02(土) 19:49:48.16 ID:ZE8iVUpS0

P「よし、じゃあ行こうか」

律子「はい!」

P「それじゃ途中のナビは任せるよ」

律子「任せてください!」




23: 2015/05/02(土) 19:58:21.03 ID:ZE8iVUpS0

律子「そういえばプロデューサーの助手席って初めてです」

P「ん?そういえばどっちも運転手だもんな」

律子「あのっ!ふ、普段は誰か助手席に乗ったりなんかしちゃったり!?」

P「ははっ、最近は仕事くらいでしか乗らないしなぁ」

P「残念ながらそういう人はいないなぁ」

律子「そ、そうですか」

律子(よかった・・)





24: 2015/05/02(土) 20:09:40.47 ID:ZE8iVUpS0

P「そういえば律子の免許ってマニュアルなんだっけ?」

律子「そうですよ!まぁ、あまりMT車に乗る機会はないですけど」

P「確かにそうだよな」

律子「でもこの車はMT車なんですね」

P「ははっ、ただ古いだけだよ」


25: 2015/05/02(土) 20:17:37.02 ID:ZE8iVUpS0

P「BGMかけていいか?」

律子「どうぞ」

P「んじゃ遠慮なく」

律子「あの子たちの曲なんですね」

P「もちろん律子のもあるぞ?」

律子「そ、それは飛ばしてください・・」



27: 2015/05/02(土) 20:31:09.95 ID:ZE8iVUpS0

~♪

律子(こ、この曲は!!)

P「もうすぐ0時かぁ」

律子(シンデレラはベッドで寝る時間!?)

P「なぁ、律子・・そろそろ・・」

律子(ハニー、シート倒したらねえ、you see!?)

律子(待ってください!!こ、心の準備が!!)






28: 2015/05/02(土) 20:32:02.55 ID:ZE8iVUpS0



P「お腹すかない?」



律子「え?」




29: 2015/05/02(土) 20:34:40.23 ID:ZE8iVUpS0

パーキングエリア



P「どうした?車に酔ったのか?」

律子「なんでもありません!」

P「そう?まぁ、好きなの食べていいぞ!」

律子「はぁ・・」




30: 2015/05/02(土) 20:49:18.54
小鳥?そんな奴アウト・オブ・眼中
頼まれたって温泉旅行なんて行かねえよ!!

32: 2015/05/02(土) 21:18:58.34 ID:ZE8iVUpS0

P「律子」

律子「はい?」

P「せっかくだから後で夜景でも見に行くか?」

律子「夜景ですか?」

P「あずささんの宿から少し行ったところなんだけどさ」

P「そこから見る夜景が綺麗なんだよ!」

律子「そうなんですか?まぁ、お任せしますよ」





33: 2015/05/02(土) 21:22:45.42 ID:ZE8iVUpS0

P「よし!決まりな!律子と夜景なんて楽しみだな~!」

律子(もう騙されないわよ!この人は誰にでも言うんだから!)

律子(でも・・二人きりで夜景なんて・・ふふふっ)

P「律子?先行くぞー?」

律子「あっ!待ってください!」


34: 2015/05/02(土) 21:24:39.65 ID:ZE8iVUpS0

P「あ!すまん律子!ちょっとトイレ行くから先に戻っててくれ!」

律子「もう!早くしてくださいよ?」

P「わかってるって!これ車のキーな!」

律子「じゃあ先に戻ってますね!」


35: 2015/05/02(土) 21:28:54.03 ID:ZE8iVUpS0

律子(もう・・デリカシーがないんだから・・)



男A「おっと?お姉さん一人?」

男B「うおっ!超激マブじゃん!」

律子「なんですかあなた達?」




36: 2015/05/02(土) 21:34:28.56 ID:ZE8iVUpS0

男A「まぁまぁ!せっかくだからお茶でもどう?」

律子「結構です!」

男B「なになに~?彼氏と一緒なの~?」

律子「そ、そうです!」

男A「その車も彼氏の?」

男B「げ~!何十年前の化石だよコレ!」

男A「こんなダサいの乗ってる彼氏なんてほっといてさ!俺らと遊ぼうよ!」


38: 2015/05/02(土) 21:44:25.15 ID:ZE8iVUpS0

律子「お断りします!」

男B「俺ら峠で走り屋やってて~!超速いんだよ!」

男A「そうそう!俺らの車凄いんだぜ!アクセラですよ!アクセラ!」

男B「俺の超絶テク見せてやるって!」

男A「という事で行こうぜ!可愛い子ちゃ~ん!」

律子「ちょっと!離してください!」




39: 2015/05/02(土) 21:49:05.54 ID:ZE8iVUpS0

律子(プロデューサー・・助けて・・!)



P「こいつ俺のなんで、気安く声かけないで貰えますか?」

律子「プ、プロデューサー!!」


40: 2015/05/02(土) 21:53:45.10 ID:ZE8iVUpS0

男A「ちっ」

男B「行こうぜ!」




P「すまん律子!大丈夫か!?」

律子「・・・」

『こいつ俺のなんで、気安く声かけないで貰えますか?』

律子「えへへ・・」

P「律子!?」



41: 2015/05/02(土) 22:01:32.14 ID:ZE8iVUpS0

P「怪我が無くて本当に良かったよ」

律子「すみません・・お手数をおかけします・・」

P「いや、女の子を一人にした俺がバカだったよ」

律子「いえ!気にしないで下さい!」

P「おっ!そろそろ着くぞ!」


42: 2015/05/02(土) 22:10:21.57 ID:ZE8iVUpS0

律子「わ~!綺麗っ!!」

P「だろ?」

律子「プロデューサー殿はこの辺詳しいんですか?」

P「うーん、少しな」

律子「?」




43: 2015/05/02(土) 22:32:21.30 ID:ZE8iVUpS0

律子(二人っきりで夜景なんてロマンチックだわ・・)

律子(あれ?っていうかこれってチャンスなんじゃ!?)

律子(・・・)

律子「プ、プロデューサー!!」

P「ん?」


44: 2015/05/02(土) 23:11:14.50 ID:ZE8iVUpS0

律子「あっ、あのですね!プロデューサーはですね!!」

律子「えっとその・・」

律子(言うのよ律子!!)

律子(私の事をどう思ってるのか!そして・・あなたの事が好きって!)


45: 2015/05/02(土) 23:12:32.86 ID:ZE8iVUpS0



律子「う、運転上手ですね!!」





46: 2015/05/02(土) 23:14:43.87 ID:ZE8iVUpS0

P「そう?」



律子(や、やってしまったー!!)

律子(この意気地なし!せっかくのチャンスだったのに!!)

律子(っていうか雰囲気で察しなさいよ!!この鈍感っ!!)


48: 2015/05/03(日) 00:30:17.19 ID:PLyf7Q980

P「まぁ、実はこの辺で昔少し走っててさ!」

律子「そ、そうですね・・」ズーン

P「どうした?」

律子「いえ・・そろそろ向かいましょうか・・」

P「お、おう!」






49: 2015/05/03(日) 02:28:14.30 ID:PLyf7Q980

P「後は下りだからすぐ着くぞ!」

律子「安全運転でお願いしますね」

P「ああ!任せてくれ!」



50: 2015/05/03(日) 02:30:50.37 ID:PLyf7Q980



ゴォオオオオオオッ



P「ん?なんだ?」

律子「あ!あれはさっきの!」


51: 2015/05/03(日) 02:34:41.68 ID:PLyf7Q980



ギャアアァアアア



P「強引な抜き方するなぁ・・」

律子「・・・ださい」

P「え?」

律子「追ってください!」

P「律子!?」


52: 2015/05/03(日) 02:44:59.81 ID:PLyf7Q980

律子「プロデューサー殿はさっき走ってたって言ってましたよね!?」

P「お、おう」

律子「わざとこの車を煽ったり、さっきもこの車が化石だのって!」

P「まぁ、古いのは確かだけど・・」

P「今ので律子が怪我したかもしれないし、さっきも・・」

P「・・よし!しっかり掴まってろよ!」

律子「はいっ!」


53: 2015/05/03(日) 02:51:05.44 ID:PLyf7Q980

男A「さっきの車、ざまぁないぜ!」

男B「当然!当然!もう視界に映ることもないぜ!」



ゴォオオオオオオッ



男A「お、おい!?」

男B「ん?」

男A「後ろ!!」


54: 2015/05/03(日) 02:57:07.87 ID:PLyf7Q980

キンコン キンコン



律子「す、凄い!」

P「流石に直線だと距離が開くな・・」

律子「プロデューサー!なんか変な音が!」

P「あぁ、大丈夫!古い車だと鳴るんだよなぁ」カクンッ

律子「きゃあ!」






55: 2015/05/03(日) 03:11:47.01 ID:PLyf7Q980

男A「おい!」

男B「上等じゃねーか!コーナー2コも抜けりゃ バックミラーから消して見せるぜ!」



P「なんだかんだアイツら結構やるなぁ・・」

P「仕掛ける先は・・この先の5連続ヘアピンカーブ!!」



ギュンッ


56: 2015/05/03(日) 03:17:02.68 ID:PLyf7Q980

男A「バカなっ!このスピードじゃぶつかるぞ!!」

男B「ヒェッー!!」



ガゴアァアアアア



律子「プロデューサー!!」

P「大丈夫だ!俺を信じろ律子!!」

律子「はい!」



─────
───



57: 2015/05/03(日) 03:19:47.27 ID:PLyf7Q980

P「ほら律子、コーヒー」

律子「ありがとうございます」

P「大丈夫か?無茶な運転してすまないな」

律子「いえ、信じてましたから!」




58: 2015/05/03(日) 03:25:26.75 ID:PLyf7Q980

P「さて、あずささんの宿に行く前にひと眠りするか」

律子(ね、寝る!?私と!?)

P「ちょっと固いかもしれないけど、我慢してくれよ?」

律子(か、硬い!?熱い!?)



P「まぁ、女の子を車の椅子で寝させるのもどうかと思うけど・・」

P「まだ早朝だし、チェックインなんて出来ないしなぁ・・」

律子(ですよね・・ははっ)



───


59: 2015/05/03(日) 03:29:37.90 ID:PLyf7Q980

レイクサイドホテル



あずさ「プロデューサーさん!わざわざ遠くまでありがとうございます~」

P「おはようございます!」

あずさ「あら?律子さんは?」

P「疲れちゃったみたいで・・まだ車で」

あずさ「あらあら~、なんか幸せそうな寝顔ね~!」


60: 2015/05/03(日) 03:36:28.03 ID:PLyf7Q980

あずさ「朝食はもう食べました?」

P「いえ、まだですけど」

あずさ「ここのお豆腐が凄く美味しんですよ~!」

P「あそこの豆腐屋かな?」

あずさ「知ってるんですか?」

P「実は地元なんですよここ」

あずさ「あらあら~」


61: 2015/05/03(日) 03:42:37.78 ID:PLyf7Q980

P「あ!豆腐屋といえば、俺が小さい頃の話なんですけど」

P「俺と同じ車に乗ってた伝説の走り屋がいて・・」



おわり



62: 2015/05/03(日) 03:49:35.23 ID:PLyf7Q980

おまけ 温泉




律子「はぁ~!生き返るわ~!」

あずさ「わざわざ遠くまでありがとうございます~!」

律子「いえいえ!まぁ、色々貴重な体験も出来たので・・」

あずさ「あら~?なんか顔が赤いですよ?」

律子「え?の、のぼせちゃったかしら!あははっ!」

あずさ「それじゃあ背中でも流しながら、詳しく聞いちゃおうかしら~!」どたぷ~ん

律子「何度見ても凄まじい・・ってどこを触ってるんですか!!」




今度こそ終わり

63: 2015/05/03(日) 04:00:45.24 ID:PLyf7Q980

次回予告



???「ウィ。とりあえずハイオク満タンいれてもらおうか・・」

黒いFC3Sを駆る謎の男とのバトル!!

次回の『頭文字P』もお楽しみに!!


64: 2015/05/03(日) 04:31:39.35
乙です

65: 2015/05/03(日) 07:12:56.55
豆腐屋のCV:三木眞一郎さんのハチロクに憧れてハチロク買ったみたいな?
とりあえず5連続ヘアピン乙

66: 2015/05/03(日) 07:19:48.30
黒い人はFCなのか… 普段使いはBMW M3辺りか?

67: 2015/05/03(日) 13:02:55.89 ID:PLyf7Q980
>>30で腹筋やばかったです
豆腐屋の親子は地元の伝説ですね

68: 2015/05/03(日) 13:08:34.09
おつ
向井豆腐店のたくみんが黙ってないな

引用元: 律子「頭文字P」