1: 狐好き ◆FoxCute/.YQ1 2015/09/27(日) 20:46:57.498 ID:zwLL2gND0
妖狐「趣向を変えて縁側で、なんていうのもどうです?」

妖狐「少し肌寒いですけど、こういうことが出来る日はもうそうそうありませんさかいに」

妖狐「丁度今晩は十五夜のお月さんみたいですし、お月さんを肴に一杯引っ掛けながらも、中々乙やありません?」

妖狐「……うふふっ、はい。では支度をいたしますね」

2: 2015/09/27(日) 20:47:26.790 ID:zwLL2gND0
妖狐「ひゃあっ」

妖狐「やっぱり冷えますねぇ。ちょっと厚着しておいてよかったですねぇ」

妖狐「まずはお酒を入れて、ほんのり温まっちゃいましょか」

妖狐「こんなこともあろうかと、お燗、用意しておいたんです」

妖狐「地酒の純米酒です。これ、好きなんですよねぇ」

3: 2015/09/27(日) 20:47:43.305 ID:zwLL2gND0
妖狐「お風呂に張るお湯の温度くらいが、純米酒には合うらしいんですよ」

妖狐「では、乾杯いたしましょうか」

妖狐「はい、かんぱ~い。うふふふっ」

4: 2015/09/27(日) 20:47:54.739 ID:zwLL2gND0
妖狐「ふぅ~っ。五臓六腑に染み渡りますねぇ」

妖狐「あっ、見てくださいお客様。あそこにお月さん」

妖狐「今日は一段と綺麗に見えますねぇ」

妖狐「『わたし、氏んでもいいわ』なんて、ウチは言いませんよ?」

妖狐「ふふっ」

5: 2015/09/27(日) 20:48:38.910 ID:zwLL2gND0
妖狐「丁度良くお酒も馴染んできたことですし、そろそろ始めましょうか」

妖狐「本日は特別に、こーこっ」

妖狐「せっかくの縁側ですし、たまには膝枕でもええですよねぇ」

妖狐「本日だけの特別サービスですよ?」

妖狐「では頭を外側に向けて、左耳を上にするように載せてくださいね」

妖狐「はい、ほな左耳から始めさせていただきますね」

6: 2015/09/27(日) 20:49:30.745 ID:zwLL2gND0
妖狐「入口からゆっくりと」

妖狐「……ふふっ」

妖狐「すいません、なんや可笑しゅうて」

妖狐「今まで色々とさせていただきましたけど、膝枕は初めてやなぁと思いまして」

妖狐「新鮮に思えてきてもうて、つい」

妖狐「では、奥の方も、かいていきますよ」

7: 2015/09/27(日) 20:49:45.601 ID:zwLL2gND0
妖狐「お月さんを眺めながら耳かきやなんて、贅沢ですねぇ」

妖狐「おまけに膝枕で」

妖狐「今度は、する方やなくてされる方がええですねぇ」

妖狐「なーんて、冗談ですよぅ」

妖狐「うふふ」

8: 2015/09/27(日) 20:50:58.073 ID:zwLL2gND0
妖狐「はい、左耳はこれくらいですね」

妖狐「すみません。膝枕なので、本日は軽めにしておこうかと」

妖狐「でも締めのお耳ふーは忘れませんよ?」

妖狐「はい、ふぅ~っ」

妖狐「うふふっ」

妖狐「では濡れ綿棒で事後のケア、しちゃいましょうか」

9: 2015/09/27(日) 20:51:40.179 ID:zwLL2gND0
妖狐「次は右耳を始めさせていただきますので」

妖狐「お顔をこちら側に向けてくださいな」

妖狐「……、ふふふ。これ、ちょっと恥ずかしいですねぇ」

11: 2015/09/27(日) 20:51:55.456 ID:zwLL2gND0
妖狐「ほな始めますよ~」

妖狐「先程と同じように入口から~」

妖狐「お客様の気持ええとこ、もうぜ~んぶ知ってますからねぇ」

妖狐「任せてくださいよぅ。うふふっ」

12: 2015/09/27(日) 20:52:17.191 ID:zwLL2gND0
妖狐「外耳道を力を入れずに」

妖狐「撫でるようにゆっくりと~」

妖狐「……へ? んもぅ、別に酔ってませんよぅ」

妖狐「本当に酔ってたら……もっとすごいこと、しちゃいますよ?」

妖狐「うふふふふっ」

14: 2015/09/27(日) 20:52:33.028 ID:zwLL2gND0
妖狐「はぁい、こんなもんですかねぇ」

妖狐「ではお待ちかねの……」

妖狐「……ちゅっ」

妖狐「うふふふっ」

妖狐「お耳ふーだけやのうて、こっち」

妖狐「今日だけのサービスですからね?」

16: 2015/09/27(日) 20:52:58.331 ID:zwLL2gND0
妖狐「じゃ、濡れ綿棒でのケアしちゃいましょうか」

妖狐「ぱぱっと終わらせちゃいましょうね~」

妖狐「この少しひやっとする感じが、ええんですよねぇ」

18: 2015/09/27(日) 20:53:35.879 ID:zwLL2gND0
妖狐「……もう一つ、サービスいかがです?」

妖狐「ほな上向いてくださいな。ウチの顔がよぅく見えるように。……はい」

妖狐「この尻尾、ふわふわもこもこでええでしょう? ウチの自慢なんですよ?」

妖狐「これを、それぇっ」

妖狐「ふふふ、尻尾でお顔のもふもふマッサージですよぅ? どないです?」

20: 2015/09/27(日) 20:54:07.716 ID:zwLL2gND0
妖狐「……ん、また冷えてきてまいましたねぇ」

妖狐「お酒も冷めてきたみたいですし、そろそろ中に戻りましょうか」

妖狐「お月見耳かき、いかがでした?」

妖狐「……ふふっ、ご満足していただけたようで、何よりです」

21: 2015/09/27(日) 20:54:32.363 ID:zwLL2gND0
妖狐「ほな、中に戻ってから、お酒を温め直して二回戦と参りましょうか」

妖狐「お手をこちらに」

妖狐「うふふ、お手はまだ暖かいですね」

妖狐「まだまだ夜は長いですし……」

妖狐「もう少し、お付き合い願いますね」

~fin~

22: 2015/09/27(日) 20:55:01.712 ID:zwLL2gND0
    ∧ヘ
  从ミ  ‘`プ  文字だけで関西弁を表現するのはむずかしや
  (∧)/`"i´    
  ゞ'、__゙)_b..

23: 2015/09/27(日) 20:57:20.828
参考音声はよ

引用元: 妖狐「本日も耳かき、致しましょうか?」