1: 2012/09/07(金) 02:10:58.60
伊織「なんでよ!」
P「いや。だって、まだ普通に仕事残ってるし」
伊織「あのねぇ、せっかくこの伊織ちゃんが誘ってあげてんのよ? それくらい明日やればいいじゃないの」ムー
P「……無茶言うなよ伊織。この前それやったせいで、俺は律子に怒られたんだぞ」
2: 2012/09/07(金) 02:12:11.66
P「しかも、今日はあの日と違ってまだこんなに残ってる」ドッチャリ
P「コイツを残して俺は帰る訳にはいかない。だから、悪いけど今日はひとりで帰りなさい」
伊織「イヤよ。アタシはアンタと一緒に帰りたいの。ひとりで帰るなんて絶対イヤ」
P「いおりんは我が儘だなぁ」
4: 2012/09/07(金) 02:13:21.95
伊織「そんなの、いつもの事でしょ?」ヤレヤレ
P「自覚あるならなおせよ。あと、その『なにいってんだコイツ』みたいな蔑んだ目やめろ」
伊織「……興奮する?」
P「しねぇよ馬鹿娘。お前の中の俺はどんな変態だよ」
5: 2012/09/07(金) 02:14:20.71
伊織「そうねぇ……。アタシの中のアンタは――」
P「いや、待て。言うな、言わなくていい」
伊織「はぁ……。分かったわよ。アンタも我が儘ねぇ」ヤレヤレ
P「いやいや。なんで俺が悪いみたいになってんだよ。悪いのは全面的にお前だろ」
6: 2012/09/07(金) 02:15:37.29
伊織「はいはい。もうそれでいいわよ」ヤレヤレ
P「……この娘最高にウゼェな。もうはやく帰れよ。しっしっ」
伊織「なによそれ! それが恋人に対する態度?」
P「その言葉、そっくりそのままお前に返してやるよ」ヤレヤレ
7: 2012/09/07(金) 02:17:03.77
伊織「ムキーッ!! もう良いッ! 帰るわよ帰ればいいんでしょこの馬鹿プロデューサー! アンタなんかもう知らないんだから!」
P「はいはい。ギャーギャー騒いでないでさっさと帰れ。ほら、音無さんにも迷惑だろ?」
小鳥「ウハッ! 久々に神スレキタピヨ! フヒヒ……主何歳?っと……え、プロデューサーさん、今何か言いました?」カタカタ
P「いや、別になんでもないです」
伊織「馬鹿ッ! 変態ッ! 痴漢ッ! アンタなんかだいっきらいッ!!」
11: 2012/09/07(金) 02:19:14.86
ドタドタ……ガチャ、バタンッ!
P「まったく、騒がしいヤツだ」
ドタドタ……ガチャ!
伊織「むー……ただいま」トテトテ
P「おかえり。啖呵切って飛び出してった癖に随分早かったな」
12: 2012/09/07(金) 02:20:09.39
伊織「……よく考えたら鍵がないとアンタの部屋入れないじゃない」
P「そうだな」
伊織「……今日、アンタと一緒に帰るつもりだったから鍵持ってきてない」
P「そうか、それは災難だな」
15: 2012/09/07(金) 02:21:43.16
伊織「……鍵、渡しなさいよ」
P「えー、嫌だ」
伊織「なんでよ」ムー
P「だってお前、俺の事嫌いなんだろ?」
伊織「あっ……う、うん」
16: 2012/09/07(金) 02:22:59.43
P「それに、ほら。俺、お前曰く馬鹿で変態で痴漢らしいし」
伊織「……そ、そうよ」
P「お前も、そんなヤツの部屋なんかに居たくないだろ?」
伊織「……ばか、いじわる」グスッ
17: 2012/09/07(金) 02:25:02.16
P「そうだな。お前の言う通り、俺は馬鹿で意地悪だ」
P「それで、伊織。他に何か言うことは?」
伊織「……我が儘言ってごめんなさい」グスッ
P「分かればよろしい」ナデナデ
伊織「ふぁ……ッ///」
22: 2012/09/07(金) 02:26:19.85
P「冷たくされて泣いちゃういおりんマジ天使」ナデナデ
伊織「ばか……。サイテーよアンタ」ギュッ
P「はいはい。いおりんいいこいいこ」ナデナデ
小鳥「……2X歳事務員♀だけど、同僚が職場でイチャついてて生きるのがツラい。……うぇっぷ、砂糖吐きそう」カタカタ
24: 2012/09/07(金) 02:28:18.44
P「じゃあ伊織、そろそろ帰るか」
伊織「え、でも、アンタまだ仕事残ってるんでしょ?」
P「いや。だってそもそもこれ、そこで仕事投げ出して2ちゃんやってる事務員の仕事だし」ヨイショ、ドサッ
伊織「あぁ、アンタはただ小鳥の仕事を手伝ってあげてただけなのね」
26: 2012/09/07(金) 02:31:16.42
P「そういう事。泣きつかれたからスタドリ4本で手を打った」
P「だと言うのにまったくこの人は……。」
P「伊織はこういう駄目な大人になったらダメだぞ」ヨイショ、ドサッ
伊織「大丈夫よ。少なくとも嫁の貰い手はもう居るもの」
28: 2012/09/07(金) 02:33:20.28
P「そうだな。そいつが羨ましいよ」
伊織「アンタよアンタ。このスーパーアイドル伊織ちゃんと結婚出来るんだから、光栄に思いなさいよね!」
P「へーへー、ありがたき幸せですいおりん様。……じゃあ音無さん。俺達そろそろ帰るんで、残りの書類頑張ってくださいね」
小鳥「ピヨォ……」カタカタ
29: 2012/09/07(金) 02:36:17.35
――P宅――
P「で、結局こうなるのか……」
伊織「なによ、伊織ちゃんの椅子になれるのになんか不満があるわけ?」
P「いや、俺の膝に座るのは別にいいけどさ」
P「ただ、お前って意外と甘えん坊だよなって」
30: 2012/09/07(金) 02:38:46.33
伊織「いいじゃない。好きなんだから」
P「俺、そろそろ夕飯作りたいんだけど……」
伊織「なら、このまま作ればいいじゃない」ムー
P「いや、無理だろ。常識的に考えて。俺動けないし」
32: 2012/09/07(金) 02:39:50.28
伊織「じゃあどうしろって言うのよ」ムスッ
P「普通に降りたらいいじゃん」
伊織「アンタの膝から降りたらアタシはどこに座ればいいのよ」
P「そこに座布団あるじゃん」
伊織「……あるわね。それがなに?」
P「そこに座ればいいじゃん」
34: 2012/09/07(金) 02:42:54.23
伊織「イヤよ」
P「えぇー……」
伊織「そんな所に座るくらいなら、舌を噛んで氏ぬ」
P「はぁ……。今日は伊織の好きなP特製ハンバーグにしようと思ったのになぁ……」
伊織「降りるわ」ストン
P「よしよし。お兄さん、物分かりのいい娘は好きだよ」ナデナデ
36: 2012/09/07(金) 02:44:13.87
伊織「……お肉、こねるの手伝う」
P「応、任せるわ」
伊織「ウサちゃんの形にしてもいい?」
P「いいぞ。でも、お前それ食べるの?」
38: 2012/09/07(金) 02:47:06.68
伊織「やっぱりやめておくわ……」
P「ギャー、イタイヨー、イオリチャンニタベラレルゥー」
P「イヤー、コキョウニツマトムスメガイルノニ、イオリチャンノチニクニカエラレチャウー」
伊織「……アンタがそういう事するもの」ハァ…
P「テヘッ☆」のワの
39: 2012/09/07(金) 02:48:08.91
――30分後――
P「焼けたぞー。伊織お皿出して」
伊織「はいはい。ねぇ、箸ってどの引き出しだっけ?」
P「二段目の真ん中」
伊織「分かったわ……って、ここスプーンしか入ってないじゃない!」
41: 2012/09/07(金) 02:49:50.49
P「……の隣の引き出し」
伊織「アンタはいちいち紛らわしいのよ馬鹿!」ガラッ
P「……には、つまようじとフォークが入ってるぞ」
伊織「ムキーッ!!」
42: 2012/09/07(金) 02:50:48.48
P「いおりん可愛いよいおりん」
伊織「うるさいわよ、馬鹿プロデューサー!!」
P「悪かったよ。ちなみに、いおりんお探しの箸はもうテーブルの上に置いてある」
伊織「」
43: 2012/09/07(金) 02:51:57.17
P「……御馳走様でした」
伊織「御馳走様。美味しかったわ」
P「だろー? やっぱり、ハンバーグにおろしとポン酢の組み合わせは神だな」
伊織「そこは『隠し味に愛情が入ってるからな』って言う所じゃないの?」
45: 2012/09/07(金) 02:53:01.78
P「少女漫画の読みすぎだばーか。そんなの恥ずかしくて言えるかよ」
伊織「むー……」
P「拗ねるなよ。またデコが広くなるぞ」
伊織「うっさいわね! デコは関係ないわよ! ――もう寝る!」
46: 2012/09/07(金) 02:54:10.17
P「いや、流石に歯ぐらい磨けよ」
伊織「……歯磨きして寝る!!」
P「え、風呂は入らないの?」
伊織「あーもう! アンタほんとうっさいわね! 歯磨きしてお風呂入って寝るッ!! これで文句ないでしょ!?」
P「あー……うん、そうだね」
伊織「ムキーッ!!」
48: 2012/09/07(金) 02:55:20.54
P「じゃあ伊織、電気消すぞ」カチッ
伊織「……うん」
P「もうちょっと右寄ってくれ、はみ出るから」
伊織「ん、これでいい……?」
P「サンキュ。けど、やっぱりちょっと狭いな」
49: 2012/09/07(金) 02:56:28.01
伊織「そうね。でも、こういうの嫌いじゃないわ」ギュッ
P「こら伊織。あんまり引っ付くな、あっつい」
伊織「いいじゃない、別に。アタシは気にしないわよ」ギュー
P「……ったく、調子に乗ってると襲うぞ?」
52: 2012/09/07(金) 02:57:55.32
伊織「いいわよ? そしたら大声出すから」
P「えぇー……」
伊織「冗談よ、馬鹿。でも、今日はダメ。大丈夫じゃない日だから」
P「俺は別にいいんだけどな。子供出来ちゃっても、責任はしっかり取ってやる」
54: 2012/09/07(金) 02:59:50.46
伊織「それは嬉しいけど、まだダメ。世間の目もあるもの。スーパーアイドル水瀬伊織(16)出来婚電撃引退会見なんて誰も祝っちゃくれないわよ?」
P「まぁな……」
伊織「まったく。普段はあんなに飄々としてる癖に、こういう時だけは直情的なんだから……」
P「えぇと、スマン」
55: 2012/09/07(金) 03:01:12.09
伊織「別に良いわよ、馬鹿」
チュッ
伊織「にひひ♪ 今日はこれで許してちょうだい」ギュー
P「あ、あぁ……」
伊織「お休み。アンタの事、大好きよ」チュッ
58: 2012/09/07(金) 03:05:47.39
P「あぁ……お休み、伊織。俺も好きだよ」
伊織「にひひ♪ 明日もちゃんと、ふたりで一緒に帰るんだからね♪」
P「……善処するよ」
伊織「なによそれ、馬鹿」ムー
P「分かったよ。明日もふたりで一緒に帰る。これでいいだろ?」
伊織「上出来よ♪ 期待してるんだから♪」チュッ
おしり
60: 2012/09/07(金) 03:07:30.47
支援感謝。
機会があればまたどこかでお会いしましょうノシ
61: 2012/09/07(金) 03:08:25.22
乙
引用元: 伊織「ほら、帰るわよ」P「いや、無理」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります