1: 2015/08/30(日) 00:55:26.131
男「友よ…今から女さんに告白してこい」

友「えっ!?何で」///

男「俺は知ってる…お前と女さんが両思いなことを」

友「そ、そういう嘘つくんじゃねぇよ…」

男「…嘘だと思うのか?だったら確かめてきたやるよ…」

友「は?どうやって」

男「俺が…女さんに告白するんだ」

友「はぁ!!?」

男「そして…フラれるのはま、当然として…」

友「当然なのか…」

男「そのときに聞いてやるよ…」

友「普通に聞けばいいんじゃないのか?」

男「普通に聞いたらはぐらかされるに決まってるだろっ!」

男「さぁ!行くぞっ!」

2: 2015/08/30(日) 00:57:24.286
友「…」

男「何してる?」

友「あ、俺も行くの?」

男「当然だろっ!じゃなきゃ信用できないだろ」

男「じゃあ、とりあえず告白する場所を指定してくるっ!」

友「お、おお…がんばれ?」

男「よし…完了だ」

友「早いな…」

男「ああ、勢いに任せた」

友「大丈夫か?」

体育館裏

友「(随分ベタな場所だな…)」

友「(あ、来た…)」

女「あの…話って何?」

3: 2015/08/30(日) 01:00:47.180
男「ああ、それなんだが…」

男「俺…女さんの事が好きなんだ…どうかっ!付き合ってくださいっ!」

女「…っ!」

友「(マジで告りやがったっ!)」

男「…」

女「あの…気持ちはうれしいですけど…ごめんなさい」

女「私…好きな人いるの…」

男「す…好きな人ですか…その…不躾なお願いですが…教えてもらえませんか?」

女「あ、あの…君と仲がいい…友くんなんだけど…」

男「そ、そうですか…あの…俺なんかが言うのはアレだけど…がんばってください」

女「は…はい…ありがとうございます」

男「それじゃ…俺はこれで」

女「は…はい」

5: 2015/08/30(日) 01:08:07.592
男「どうだ…完璧だろ」

友「そ、そうだな…ちょっと罪悪感が残るけど…」

男「そうか?」

友「……」

友「でも、サンキューっ!」

友「俺…告白してくるよ!!」ダッ

男「フッ…またつまらぬ正解を導いてしまった…」

男「さて、次は誰の正解を導こうかな~」

6: 2015/08/30(日) 01:11:01.946
男「ん?あれは…友」

友「好きですっ!」

女「うれしいっ!」

男「(正解だったな…)」

男「さてと…!」

男「ん?あれは…」

イケメン「…」

男「おい…お前どうしたんだ」

イケメン「ん?君は?」

男「俺は男って者だ」

イケメン「そうか…実はボク今悩んでるんだ」

男「何に?」

イケメン「ボクに告白してきた女の子がいるんだ…」

男「うん」

7: 2015/08/30(日) 01:13:06.323
イケメン「それが二人なんだ…」

男「同時?」

イケメン「いや…同時じゃない…ボクはどちらを選べば…」

男「…そうか、ならば俺が正解を導いてやる!」

イケメン「本当かい!」

男「ああっ!」

イケメン「助かるよ!」

男「とりあえず…その二人について教えてもらおうかな…」

イケメン「ああ」

イケメン「カクカクシカジカ」

男「なるほど…お前は二人の女を振ったほうがいい…」

イケメン「え…なぜっ!?」

9: 2015/08/30(日) 01:16:11.303
男「なぜなら…どちらかと付き合えば…」

男「きっと…違う子がその付き合った子にいじめをするからだ」

イケメン「なぜ…そこまでわかるんだい?」

男「お前に告白してきた女の子の特徴からだよ…お前はおとなしい子が好きだろ」

イケメン「なぜ、それを…」

男「だから、きっといじめに合う…ならばどちらも振ってあげたほうがいい」

イケメン「そうか…ありがとう、ボクはそこまで考えが無かったよ…」

男「それが、あたりまえさ」

イケメン「ありがとう!男くん」ダッダッダ

男「ああ、じゃあな」

男「ふう…ちゃんと導いたな」

10: 2015/08/30(日) 01:23:21.543
男「さて…次はどんな答えを導こうか…」

不良「チッ…おい…お前」

男「ん?」

不良「お前…正解を導くらしいな」

男「そうだが」

不良「じゃあ、俺の悩みの正解を教えてくれないか」

男「いいぞ…」

不良「実はな…俺の家母子家庭でよ…母さんを早く楽にして俺が働きたいんだが」

不良「それを母さんが反対するんだ…俺はどうしたらいい?」

男「…それは難しい問題だ…」

男「だが…なぜ反対するとお前は思う?」

不良「それがわかりゃ…苦労しねぇよ…」

男「そうか…それはな…お前が大事だからだよ」

不良「!」

男「お前にはしっかりとした道を歩いて欲しいんだ…見たところお前は不良っぽいな」

12: 2015/08/30(日) 01:25:58.708
不良「ああ、昔ちょっとな」

男「じゃあ、今すべきこと…わかるよな」

不良「ああ、アンタのおかげで吹っ切れたぜ…」

不良「俺…ちゃんと大学行って…母さん楽にしてやるっ!」

不良「ありがとなっ!」

男「気にするな」

不良「急がなきゃな!」ダッダッダ

男「今回も正解を導いてやったな…」

13: 2015/08/30(日) 01:29:00.139
男「さて、次はどういう問題が来るかな…」

無口「…」クイクイ

男「ん?」

無口「…」

男「なにかな…?」

無口「私の…問題の答え…頂戴」

男「あ、ああいいよ」

無口「私…友達できないのどうすればいい?」

男「…そうか君はなぜ…友達ができないと思う?」

無口「…わからない」

男「そうか…君…自分から他人に話しかけるの苦手?」

無口「…」コクッ

男「そっか…じゃあ、理由はそれだね…」

無口「?」

14: 2015/08/30(日) 01:37:07.073
男「待ってるだけじゃ…友達はできないんだよ?」

無口「…っ!」

男「そう…君から話しかけてごらん…きっと…友達ができるから」

無口「…」コクコク

無口「…」タッタッタ

男「(今回は少し心配だな…ちょっとだけその後の様子もみるか…)」

男「…」ジィー

無口「あ、あの」

クラスメイト「…何?」

無口「その本…私も好きなんだけど…」

クラスメイト「え!本当!!?」

無口「う…うん…」ビクッ

クラスメイト「これ、面白いよね!!」

無口「うん…」

15: 2015/08/30(日) 01:47:05.002
男「(よ~し…問題ないみたいだなっ!)」

男「(ふう…よかったー)」

男「さて…次はどうしようかなー」

男「問題を正解に導いていくぜ…!」ポン

男「ん?」

ツンデレ「あんたが噂の…導きする人?」

男「噂になるくらい有名になったのか…!」

ツンデレ「別にどうでもいいでしょ…それは」

ツンデレ「その…あんたに導いて欲しい答えあんだけど…」

男「お、おお」

ツンデレ「私…好きな人の前だと…その…素直になれないんだよね」

男「ほお、どんな感じに?」

ツンデレ「その…勘違いしないでよねっ!とかつい言っちゃう…」

17: 2015/08/30(日) 01:52:32.051
男「ほう…で?俺にどうして欲しいの?」

ツンデレ「この性格…治して欲しいの…」

男「…う~ん…それは無理だな…」

ツンデレ「あ…あんた絶対に導くって!!」

男「いや…性格はちょっと…無理だな」

男「あ、でも…好きな人の方はどうかできるかも…」

ツンデレ「え…!本当!?」

男「ああ…とりあえず…その人誰か教えてくれない?」

ツンデレ「あ、ここに写真があるの…それと情報教えるわ」

ツンデレ「カクカクシカジカ」

男「ふぅ~ん…君ね…鈍感だね」

ツンデレ「はぁ!?」

男「その話聞く限り…どう考えても…君の事好きだよ…その男の人」

ツンデレ「そ、そんなことあるわけ…」

男「いや…俺の導く答えだぜ?外れてる可能性の方が低い…」

18: 2015/08/30(日) 02:03:39.165
ツンデレ「あ…あんたの言う事絶対に信じるからね…」

ツンデレ「これで、失敗したら何かおごりなさいよ!!」

男「あ、ああ」

ツンデレ「…」タッタッタ

男「(ふう…疲れた…さてと次はどんな問題がくるかな?)」

男「ん?」

チャラ男「よっす」

男「…よっす」

チャラ男「アンタ導き人~」

男「なんだ…それ?」

チャラ男「なんか?厨二的なネーミングっつか?」

男「俺がつけたわけじゃないぞ…」

チャラ男「マジで~」

男「ああ、あとそのテンションうざいな」

チャラ男「あ、すみません」

19: 2015/08/30(日) 02:08:13.612
男「何それ…それが素?」

チャラ男「はい…実は悩みが」

男「お前みたいな能天気が悩み」ハッ

チャラ男「いや…鼻で笑わないでください…」

男「悪いな…で?」

チャラ男「実は…俺このテンションに疲れたんです…」

男「は?」

チャラ男「俺もともとこっちが素でさっきみたいのもうやめたいんです」

男「やめりゃーいいじゃん」

チャラ男「それができないから相談なんじゃないですかぁ~」

チャラ男「周りがその…俺にこういうテンションを強要してくるんすよ」

男「そうか…それなら…そうだな~う~ん…」

男「あっ!そうだ!!」

男「お前…いっそ見た目をめちゃくちゃ真面目にしてこい!」

チャラ男「え…今すぐっすか?」

20: 2015/08/30(日) 02:11:02.255
男「ああ、今すぐっ!ゴーレッツゴー!」

チャラ男「はっ!はい!!」

男「できたか…」

真面目男「…どうですかね」

男「そんだけ、真面目にしてたら誰もそのテンションは強要してこねぇーだろ」

真面目男「そ、そうですかね」

男「そうそう、元々格好が悪かったんだよ!うん」

真面目男「なんか…ありがとうございました」

男「おう、あとは自分しだいだな」

男「がんばれよっ!」

真面目男「はいっ!がんばりますっ!」ダッダッダ

男「本当に真面目な奴だな…」

男「さて~今回の仕事はもう終わりかな~お疲れ~自分~」

終わり

21: 2015/08/30(日) 02:18:33.881

引用元: 男「俺は…正解を導くものだっ!」友「え?何を言ってるの?」