12: 2011/01/15(土) 04:46:31.32
唯「ういー アイスちょうだーい~ アイス~」

憂「だめだよ、お姉ちゃん。もうすぐご飯だよ」

唯「アイスは別腹だよ~」

憂「先に食べたらご飯が別腹行きになっちゃうよ」

唯「憂のイケズ……」

憂「はいはい、ご飯の後で食べようね。……あっ、いけない。お醤油切らしてた」

憂「お姉ちゃん、ちょっと待っててね。お隣のおばあちゃんにお醤油借りてくるから」バタバタ

唯「あいー いってらっさーい」

13: 2011/01/15(土) 04:49:27.94
唯「チャンスktkr」

唯「憂がいないうちに……確か冷凍庫の奥に……」

唯「おおっ!いとしのアイスちゃん発見っ!」

唯「急いで食べなきゃ!」シャリシャリ

唯「あうっ……頭にキーンと……」

唯「でも美味しい」シャリシャリ



憂「……お姉ちゃん?」

16: 2011/01/15(土) 04:54:20.87
唯「はうあっ!? 憂さん……いつのまに……」

憂「アイスはご飯の後って言ったのに……」

唯「大丈夫だよ~ アイスの1個ぐらいでおなか膨れないよ~」

憂「もう、ちゃんとご飯食べるんだよっ」


~夕食~


唯「…………」ゲフッ

憂「お姉ちゃん、あんまり食べてないけど、もしかして……」

唯「やっぱりすぐお腹いっぱいになっちゃったよ」

憂「だから言ったのに……」

唯「ごめんよ~~あはは~~」

憂「…………」

唯「う~い~ あれっ?」

憂「もういい!もうお姉ちゃんなんて知らない!」

17: 2011/01/15(土) 05:03:05.91
憂「毎日毎日、お姉ちゃんのためにご飯作ってるのに!」

唯「あわわわ……」

憂「私のご飯よりアイスの方が好きなら、もうアイスだけ食べてればいいんだよ!」

唯「うい……、ご、ごめんよぉぉ~~」

憂「もうご飯下げちゃうね。お姉ちゃんはアイスをお好きなだけどうぞ」

唯「ういぃぃぃ……」ウルウル

18: 2011/01/15(土) 05:05:35.91
~翌日~


律「へぇ~、そんなことがあったのか」

澪「……それは唯が悪いだろ、どう考えても」

梓「そうですよ、唯先輩」

唯「もう私どうしたらいいのか……ううっ……」

紬「そうねぇ、憂ちゃんにとにかく謝るしかないんじゃないかしら」

澪「だよなぁ」

唯「やっぱりそうだよね…… そうするよ……」

19: 2011/01/15(土) 05:09:28.13
唯「ただいま~」

憂「おかえり、お姉ちゃん」

唯「あっ……、憂、昨日はごめんよ……」

憂「ううん、私も言いすぎちゃって。ごめんねお姉ちゃん」

唯「うわああああん、うい~~~」スリスリ

憂「あはは、お姉ちゃん、くすぐったいよぉ」

20: 2011/01/15(土) 05:16:58.36
~夕食~


唯「おおっ、今日はすき焼きだね! 豪華~!」

憂「スーパーでお肉が安かったから奮発しちゃった。 えへっ」

唯「もうお腹ペコペコだよ~」

憂「あっ、これは私のご飯だよ?」

唯「えっ……?」

憂「お姉ちゃんにはちゃんと用意してるから、ほら」ガサガサ

憂「ガリガリ君に雪見だいふく、これはパナップで、奮発してハーゲンダッツも」

唯「…………」

憂「お姉ちゃんはご飯よりアイスが好きなんだし、これからは遠慮なく食べていいんだよ(ニコッ」

22: 2011/01/15(土) 05:19:49.83
~一週間後~


澪「ええっ!?それじゃあ、あの日からずっと唯のご飯はアイスなのか??」

律「うーむ、憂ちゃんの怒りは収まらなかったのか」

梓「それにしても相当な怒りですね、夕食にアイスだなんて……」

唯「もう、いまでは何も言わす当然ように置かれていて……どうしたらいいやら……」

紬「唯ちゃん、こういうのはどうかしら?」

紬「いつもご飯を作ってくれる憂ちゃんの身になって、今日は唯ちゃんがご飯を作るの」

律「おおー、ムギ、ナイスアイデア!」

澪「そうだな、実際にご飯作ることで、憂ちゃんの苦労がより分かるだろうしな」

唯「よーし!ありがとうムギちゃん! やってみるよ!」

紬「唯ちゃん、しっかりねっ!」

唯「じゃあ今日は憂より先に帰るために、部活はお休みするね!」

梓「唯先輩、がんばってください!」

23: 2011/01/15(土) 05:29:37.73
憂「ただいま~」

唯「あっ、おかえりぃ~」

憂「あれっ、お姉ちゃんエプロンなんかして……どうしたの?」

唯「うん、実は今日のご飯は私が作ろうと思って……」

憂「お姉ちゃん……」

唯「ご飯を作るのって大変なんだね、知らなかったよ。それなのに私ったら……」

唯「いままで憂に甘えてばかりでごめんね。これからは私ももっと家事をするよ」

憂「ううん、お姉ちゃん……私こそ意地悪してごめんね」グスッ

唯「ああっ、泣かないでよ~~ うい~~」グスッ

憂「お姉ちゃんだって泣いてるよぉ~~」

唯「あはははは、ほんとだ~」

24: 2011/01/15(土) 05:39:19.65
唯「ほらほら、座って座って。すぐ用意しちゃうから」

憂「うん、お姉ちゃん、ありがとっ」

唯「ぐつぐつ煮込んで……こんなものかな?」

唯「できたー!」

憂「あっ、クリームシチューだね!いい匂い~」

唯「えへへへへ、初めてだから上手くできてるか心配だけどね~」

憂「ううん、すっごく美味しそうだよ、お姉ちゃん!じゃあ私取り皿もってくるね」

唯「あ、いいよいいよ。自分でもってくるから」

憂「あれ……? お皿一枚だけ……?」

唯「うん、だってこれは私のご飯だから」

憂「えっ……?」

唯「憂のはちゃんと買ってあるよ~~。えっとね……」ガサゴソ




END

引用元: 唯「ゆーうーアイスー」 ゆう「お姉ちゃん、アイスはご飯の後で」