1: 2012/09/16(日) 15:13:08.00
千早「語呂が悪いわね」
春香「『えいちあーるけー』じゃなくて、『ハルカ』だよぅ!」
春香「『ハルカ フォーティーエイト』だよ!」
千早「…趣味も悪いわ」
春香「そ、そんな事無いよ!」
千早「はぁ…」
春香「という訳で、いってみよー!」
春香「『えいちあーるけー』じゃなくて、『ハルカ』だよぅ!」
春香「『ハルカ フォーティーエイト』だよ!」
千早「…趣味も悪いわ」
春香「そ、そんな事無いよ!」
千早「はぁ…」
春香「という訳で、いってみよー!」
4: 2012/09/16(日) 15:17:46.16
春香「ジャンケン大会ですよ、ジャンケン大会!」
千早「また?相変わらず唐突ね」
真美「優勝したら何か貰えるの→?」
春香「えっと…それは…」
千早「考えて無いのね…」
春香「うーん…」
貴音「では優勝者が皆に一杯ずつらぁめんを奢って貰うという事に…」
真美「そんなのお姫ちんしか得しないYO!」
亜美「そ→そ→!亜美たち、そんなに食べられないYO!」
春香「じゃあ…皆に一つずつお願いを聞いてもらうって事で!」
真「良いねそれ!」
響「自分も賛成だ!」
真美「んっふっふ→!それじゃあこれは…」
亜美「是非とも優勝しなくてはなりませんな→!」
千早「この2人の優勝だけは阻止しなくては…」
千早「また?相変わらず唐突ね」
真美「優勝したら何か貰えるの→?」
春香「えっと…それは…」
千早「考えて無いのね…」
春香「うーん…」
貴音「では優勝者が皆に一杯ずつらぁめんを奢って貰うという事に…」
真美「そんなのお姫ちんしか得しないYO!」
亜美「そ→そ→!亜美たち、そんなに食べられないYO!」
春香「じゃあ…皆に一つずつお願いを聞いてもらうって事で!」
真「良いねそれ!」
響「自分も賛成だ!」
真美「んっふっふ→!それじゃあこれは…」
亜美「是非とも優勝しなくてはなりませんな→!」
千早「この2人の優勝だけは阻止しなくては…」
6: 2012/09/16(日) 15:22:58.52
春香「総当たり戦にしよう!」
真「そうだね。別に48人居るわけじゃないし」
響「頑張るぞー!」
……
春香「結局貴音さんが優勝した…」
真「絶対僕らの次の手が見えてるよあれ…」
響「アイコもなしでストレート勝ちってどう考えてもおかしいぞ…」
春香「うぅ…私、誰にも勝てなかったよー…」
真「まぁ春香は…」
響「しょうがないぞ…」
貴音「では皆のもの!」
貴音「わたくしはらぁめんを所望します!」
真「そうだね。別に48人居るわけじゃないし」
響「頑張るぞー!」
……
春香「結局貴音さんが優勝した…」
真「絶対僕らの次の手が見えてるよあれ…」
響「アイコもなしでストレート勝ちってどう考えてもおかしいぞ…」
春香「うぅ…私、誰にも勝てなかったよー…」
真「まぁ春香は…」
響「しょうがないぞ…」
貴音「では皆のもの!」
貴音「わたくしはらぁめんを所望します!」
7: 2012/09/16(日) 15:29:36.68
春香「総選挙ですよ、総選挙!」
響「いきなりそれ!?」
貴音「はて?」
真「どうやって選挙するの?」
春香「ファン投票ですよ、ファン投票!」
真「だから…どうやって?」
貴音「ふぁん投票…」
貴音「わたくし、らぁめんに一票を投じようと思います!」
真「うわぁ!貴音さんが趣旨をぜんぜん理解してない!」
春香「うーん。難しいなぁ」
春香「保留で!」
響「いきなりそれ!?」
貴音「はて?」
真「どうやって選挙するの?」
春香「ファン投票ですよ、ファン投票!」
真「だから…どうやって?」
貴音「ふぁん投票…」
貴音「わたくし、らぁめんに一票を投じようと思います!」
真「うわぁ!貴音さんが趣旨をぜんぜん理解してない!」
春香「うーん。難しいなぁ」
春香「保留で!」
9: 2012/09/16(日) 15:36:16.56
P「よし、じゃあ帰るか」
春香「はいっ!」
【事務所】
ガチャッ
春香「ただい…」
パンッ パパンッ
春香「うわ!」
『おめでとー!』
春香「え…?」
P「誕生日おめでとう、春香」
亜美「おめ→!」
真美「おめおめ→!」
春香「そっか…今日って…」
千早「春香…っ!」
春香「えへへ…ありがとう、千早ちゃん!」
春香「はいっ!」
【事務所】
ガチャッ
春香「ただい…」
パンッ パパンッ
春香「うわ!」
『おめでとー!』
春香「え…?」
P「誕生日おめでとう、春香」
亜美「おめ→!」
真美「おめおめ→!」
春香「そっか…今日って…」
千早「春香…っ!」
春香「えへへ…ありがとう、千早ちゃん!」
10: 2012/09/16(日) 15:39:51.71
千早「おかえりなさい…春香」
春香「…!」
春香「…うん、ただいま!」
春香「あの…プロデューサーさんはこの事を…?」
P「ん?サプライズパーティーの事か?もちろん知ってたぞ」
春香「もー!言ってくださいよー!」
P「それじゃサプライズにならないだろ」
やよい「春香さん、おめでとうございますー!ハイターッチ!」
パシンッ
やよい「イェィ!えへへー」
美希「…おめでとうなの、春香」
春香「…うん!ありがとう、美希」
小鳥「おめでとう、春香ちゃん」
小鳥「これでまた一歩…老いへの歩みを進めたのよ」
P「オイ誰かこの鳥止めろ」
春香「…!」
春香「…うん、ただいま!」
春香「あの…プロデューサーさんはこの事を…?」
P「ん?サプライズパーティーの事か?もちろん知ってたぞ」
春香「もー!言ってくださいよー!」
P「それじゃサプライズにならないだろ」
やよい「春香さん、おめでとうございますー!ハイターッチ!」
パシンッ
やよい「イェィ!えへへー」
美希「…おめでとうなの、春香」
春香「…うん!ありがとう、美希」
小鳥「おめでとう、春香ちゃん」
小鳥「これでまた一歩…老いへの歩みを進めたのよ」
P「オイ誰かこの鳥止めろ」
11: 2012/09/16(日) 15:45:12.75
社長「おかえり、天海君!」
社長「今回は大変だったね」
春香「あはは…ご心配おかけしました」
律子「社長、今日は春香の誕生日パーティーなんですから…」
社長「う、うむ。そうだったね」
亜美「大変なのはこれからっしょ→!」
千早「そうね。これからはしばらく関係者に謝罪とお礼をしてまわらないと」
雪歩「お礼参りですぅ」
真「雪歩…」
亜美「ゆきぴょん…」
千早「萩原さん…」
雪歩「えっ?えっ?」
やよい「はーい!みなさん、ケーキですよー!」
社長「今回は大変だったね」
春香「あはは…ご心配おかけしました」
律子「社長、今日は春香の誕生日パーティーなんですから…」
社長「う、うむ。そうだったね」
亜美「大変なのはこれからっしょ→!」
千早「そうね。これからはしばらく関係者に謝罪とお礼をしてまわらないと」
雪歩「お礼参りですぅ」
真「雪歩…」
亜美「ゆきぴょん…」
千早「萩原さん…」
雪歩「えっ?えっ?」
やよい「はーい!みなさん、ケーキですよー!」
12: 2012/09/16(日) 15:52:06.19
真美「春香さん!ケーキですよ、ケーキ!」
亜美「はやく食べましょうよ~」
春香「も、もうー!亜美、真美!真似しないでよー!」
響「春香が三人いるかと思ったぞ…」
雪歩「そっくりでしたぁ…」
亜美「48まであと45人!」
響「何それ?」
真美「HRK48だよ、まこちん!」
真「おい、亜美!真美!」
春香「HRK48…いいね、それ!」
真「えぇー…」
亜美「はやく食べましょうよ~」
春香「も、もうー!亜美、真美!真似しないでよー!」
響「春香が三人いるかと思ったぞ…」
雪歩「そっくりでしたぁ…」
亜美「48まであと45人!」
響「何それ?」
真美「HRK48だよ、まこちん!」
真「おい、亜美!真美!」
春香「HRK48…いいね、それ!」
真「えぇー…」
14: 2012/09/16(日) 15:58:28.26
【事務所】
響「はいさーい」
春香「あっ、響ちゃん!」
響「おはよー、春香」
春香「ねぇねぇ、昨日のドラマ見た?」
響「えぇっと…どんなんだっけ?」
春香「とうとうミカが告白したんだよ!」
響「あっ…そっか」
春香「主人公もなかなかミカの気持ちに気付かないからヤキモキしたよね!」
響「うんうん!誰かさんに似てるよねー」
春香「あはは!確かに、プロデューサーさんにそっくり!」
P「何の話だ?」
響「ぷ、プロデューサー!」
春香「いつの間に入ってきたんですか!」
P「ついさっきだよ」
響「はいさーい」
春香「あっ、響ちゃん!」
響「おはよー、春香」
春香「ねぇねぇ、昨日のドラマ見た?」
響「えぇっと…どんなんだっけ?」
春香「とうとうミカが告白したんだよ!」
響「あっ…そっか」
春香「主人公もなかなかミカの気持ちに気付かないからヤキモキしたよね!」
響「うんうん!誰かさんに似てるよねー」
春香「あはは!確かに、プロデューサーさんにそっくり!」
P「何の話だ?」
響「ぷ、プロデューサー!」
春香「いつの間に入ってきたんですか!」
P「ついさっきだよ」
15: 2012/09/16(日) 16:03:01.07
春香「何でもありませんよぅ」
P「そうか?」
春香「乙女の秘密です!」
P「ふーん…まぁいいや。今日の予定だけど」
春香「えっと…」
響「ん?その手帳、また新しくなった?」
春香「あ、うん。私書き込むこと多いから」
響「…そっか」
P「そうか?」
春香「乙女の秘密です!」
P「ふーん…まぁいいや。今日の予定だけど」
春香「えっと…」
響「ん?その手帳、また新しくなった?」
春香「あ、うん。私書き込むこと多いから」
響「…そっか」
16: 2012/09/16(日) 16:11:02.21
【レッスンスタジオ】
春香「ふぅー…今日もレッスンきつかったー」
P「お疲れ、春香。ほら、お茶だ」
春香「ありがとうございます、プロデューサーさん」
P「大丈夫そうか?」
春香「あはは…。まぁ、体に覚えさせて、後は事前に復習するしか」
P「そうだな…」
トレーナー「でも、だんだん動きは良くなってるわよ」
春香「本当ですか!?」
トレーナー「えぇ。この調子ならいけると思うわ」
春香「やった…!」
春香「ふぅー…今日もレッスンきつかったー」
P「お疲れ、春香。ほら、お茶だ」
春香「ありがとうございます、プロデューサーさん」
P「大丈夫そうか?」
春香「あはは…。まぁ、体に覚えさせて、後は事前に復習するしか」
P「そうだな…」
トレーナー「でも、だんだん動きは良くなってるわよ」
春香「本当ですか!?」
トレーナー「えぇ。この調子ならいけると思うわ」
春香「やった…!」
18: 2012/09/16(日) 16:20:07.52
P「良かったな、春香」
春香「はい…。はい…!」
P「よーし、じゃあ飯食いにいくか!」
春香「えっ、おごりですか!?」
P「うーん、まぁ良いだろ。今日一日頑張ったご褒美だ」
春香「やった♪」
P「…あ」
春香「どうしました?」
P「…今回はファミレスで良いか?」
春香「もう、しょうがないですね!それで我慢してあげます」
P「すまん」
春香「あはは、冗談です」
春香「一緒にご飯を食べられるだけで私、幸せです」
春香「はい…。はい…!」
P「よーし、じゃあ飯食いにいくか!」
春香「えっ、おごりですか!?」
P「うーん、まぁ良いだろ。今日一日頑張ったご褒美だ」
春香「やった♪」
P「…あ」
春香「どうしました?」
P「…今回はファミレスで良いか?」
春香「もう、しょうがないですね!それで我慢してあげます」
P「すまん」
春香「あはは、冗談です」
春香「一緒にご飯を食べられるだけで私、幸せです」
19: 2012/09/16(日) 16:27:37.55
【事務所】
ガチャッ
千早「おはようございます」
春香「あ、千早ちゃん!おはよう!」
千早「おはよう、春香」
春香「ねぇねぇ、昨日のドラマ見た?」
千早「えっと…」
ガチャッ
響「はいさーい」
春香「あ、おはよう響ちゃん!」
響「おはよう、春香」
春香「響ちゃんは昨日のドラマ見た?」
響「もちろん見たぞ!主人公、鈍感だよねー」
春香「そうなの!私もうヤキモキしちゃってさー!」
千早「……」
ガチャッ
千早「おはようございます」
春香「あ、千早ちゃん!おはよう!」
千早「おはよう、春香」
春香「ねぇねぇ、昨日のドラマ見た?」
千早「えっと…」
ガチャッ
響「はいさーい」
春香「あ、おはよう響ちゃん!」
響「おはよう、春香」
春香「響ちゃんは昨日のドラマ見た?」
響「もちろん見たぞ!主人公、鈍感だよねー」
春香「そうなの!私もうヤキモキしちゃってさー!」
千早「……」
20: 2012/09/16(日) 16:34:28.17
響「春香、今日もレッスンなのか?」
春香「え?そうだけど…私、昨日はレッスン無かったよ?」
響「あ、そうだっけ。ごめんごめん」
春香「あれ?」
響「ん?」
春香「…私、また?」
響「ん…いや、自分が迂闊だったぞ。ごめんね」
春香「響ちゃんは悪くないよ!私がポンコツだから…」
千早「春香!」
春香(ビクッ)
千早「そんな事は冗談でも言わないで」
春香「ご、ごめん…」
千早「…私こそごめんなさい、大声出して」
春香「…千早ちゃん」
春香「どうして……謝ってるの…?」
春香「え?そうだけど…私、昨日はレッスン無かったよ?」
響「あ、そうだっけ。ごめんごめん」
春香「あれ?」
響「ん?」
春香「…私、また?」
響「ん…いや、自分が迂闊だったぞ。ごめんね」
春香「響ちゃんは悪くないよ!私がポンコツだから…」
千早「春香!」
春香(ビクッ)
千早「そんな事は冗談でも言わないで」
春香「ご、ごめん…」
千早「…私こそごめんなさい、大声出して」
春香「…千早ちゃん」
春香「どうして……謝ってるの…?」
21: 2012/09/16(日) 16:39:22.27
【レッスンスタジオ】
トレーナー「今日はこのぐらいにしましょうか」
春香「はい!ありがとうございました!」
トレーナー「…まだ元気そうね。もう一回いきましょうか」
春香「えぇー!?む、無理ですよぅ!」
トレーナー「うふふ…冗談よ。じゃあまた今度」
春香「…はい、また」
【スタジオビル 出口】
春香「疲れたー…」
P「おう、春香」
春香「あ、プロデューサーさん!」
P「レッスン終わったのか?」
春香「はい!」
P「晩飯まだだろ?一緒にどうだ?」
トレーナー「今日はこのぐらいにしましょうか」
春香「はい!ありがとうございました!」
トレーナー「…まだ元気そうね。もう一回いきましょうか」
春香「えぇー!?む、無理ですよぅ!」
トレーナー「うふふ…冗談よ。じゃあまた今度」
春香「…はい、また」
【スタジオビル 出口】
春香「疲れたー…」
P「おう、春香」
春香「あ、プロデューサーさん!」
P「レッスン終わったのか?」
春香「はい!」
P「晩飯まだだろ?一緒にどうだ?」
24: 2012/09/16(日) 16:44:57.84
春香「おごりですか?」
P「い、いや…うーん…」
春香「あはは…冗談ですよ!」
春香「2日続けてはキツイですもんね」
P「え?あ、あぁ」
春香「何食べよっかなー…」
P「うーん…」
春香「…プロデューサーさん」
P「何だ?」
春香「昨日、何食べましたっけ」
P「…何だったかな」
春香「…あはは、変ですよね」
春香「昨日、一緒にご飯食べた事は覚えてるんです」
春香「無理しておごってもらった事も」
P「い、いや…うーん…」
春香「あはは…冗談ですよ!」
春香「2日続けてはキツイですもんね」
P「え?あ、あぁ」
春香「何食べよっかなー…」
P「うーん…」
春香「…プロデューサーさん」
P「何だ?」
春香「昨日、何食べましたっけ」
P「…何だったかな」
春香「…あはは、変ですよね」
春香「昨日、一緒にご飯食べた事は覚えてるんです」
春香「無理しておごってもらった事も」
26: 2012/09/16(日) 16:50:56.20
春香「でも、何を食べたのか思い出せないんです」
春香「何を食べて、何を話したのか…」
春香「肝心な事を何も覚えてないんです!」
春香「大切な事だったのに!プロデューサーさんとの大切な思い出なのに!」
P「春香…」
春香「どうして!?なんで思い出せないの!?」
春香「忘れる訳無いのに!なんで何も出てこないの!?」
春香「私…私…!」
P「春香!落ち着け!」
春香「何を食べて、何を話したのか…」
春香「肝心な事を何も覚えてないんです!」
春香「大切な事だったのに!プロデューサーさんとの大切な思い出なのに!」
P「春香…」
春香「どうして!?なんで思い出せないの!?」
春香「忘れる訳無いのに!なんで何も出てこないの!?」
春香「私…私…!」
P「春香!落ち着け!」
27: 2012/09/16(日) 16:56:20.55
【 】
P「48時間…」
『はい、48時間です。場合によって差はありますが』
P「どうにか…ならないんですか…」
『一過性のものという可能性も十分あります』
P「じゃあ、元に戻るって可能性も…」
『はい。ですが、楽観視は出来ません』
P「そんな…」
『こればかりは、経過を見ていくしか…』
P「そうですか…」
P「……くそっ」
【 】
P「48時間…」
『はい、48時間です。場合によって差はありますが』
P「どうにか…ならないんですか…」
『一過性のものという可能性も十分あります』
P「じゃあ、元に戻るって可能性も…」
『はい。ですが、楽観視は出来ません』
P「そんな…」
『こればかりは、経過を見ていくしか…』
P「そうですか…」
P「……くそっ」
【 】
29: 2012/09/16(日) 17:03:42.06
春香「…私、好きなんです」
P「……」
春香「私、プロデューサーさんの事が好きです」
P「……」
春香「初めて会ったとき、優しい笑顔が素敵だなって思いました」
P「……うん」
春香「熱心に仕事をしている姿に惹かれました」
P「……うん」
春香「気付いたら、好きになっちゃってました」
P「…うん」
春香「…あの事故の瞬間、『伝えなきゃ』って思いました」
P「…あぁ」
春香「だから伝えます」
春香「私天海春香は、765プロのプロデューサーさんの事が大好きです」
P「……」
P「……」
春香「私、プロデューサーさんの事が好きです」
P「……」
春香「初めて会ったとき、優しい笑顔が素敵だなって思いました」
P「……うん」
春香「熱心に仕事をしている姿に惹かれました」
P「……うん」
春香「気付いたら、好きになっちゃってました」
P「…うん」
春香「…あの事故の瞬間、『伝えなきゃ』って思いました」
P「…あぁ」
春香「だから伝えます」
春香「私天海春香は、765プロのプロデューサーさんの事が大好きです」
P「……」
30: 2012/09/16(日) 17:08:24.26
春香「ちょっと!あまりに無感動すぎやしませんか!?」
P「いや、そんな事は…」
春香「……四回目ですもんね」
P「うん…だけど…そういう事じゃなくて…」
春香「多分…前回も、前々回も同じ事言ったと思いますけど」
P「……」
春香「手帳には書いてるんです。『プロデューサーさんに告白をした』って」
春香「ただ、覚えてないんです」
春香「何て言ったかも、何て答えだったのかも、全部知ってます」
春香「でも、わかってても…ううん」
春香「わかってるからこそ、辛いんです」
春香「『ちゃんと告白したんだ』って、覚えてない事が辛いんです」
P「…春香」
春香「だから、ご迷惑でしょうけど…何度も告白させてください」
P「…迷惑なんかじゃないさ」
P「いや、そんな事は…」
春香「……四回目ですもんね」
P「うん…だけど…そういう事じゃなくて…」
春香「多分…前回も、前々回も同じ事言ったと思いますけど」
P「……」
春香「手帳には書いてるんです。『プロデューサーさんに告白をした』って」
春香「ただ、覚えてないんです」
春香「何て言ったかも、何て答えだったのかも、全部知ってます」
春香「でも、わかってても…ううん」
春香「わかってるからこそ、辛いんです」
春香「『ちゃんと告白したんだ』って、覚えてない事が辛いんです」
P「…春香」
春香「だから、ご迷惑でしょうけど…何度も告白させてください」
P「…迷惑なんかじゃないさ」
31: 2012/09/16(日) 17:15:05.64
春香「答えは…わかってますけど」
P「…悪い」
春香「もう!謝らないでくださいよぅ!」
P「でも…」
春香「答えが変わるかもしれないって、ちょっと期待してたんですから」
P「それは…」
春香「プロデューサーさんは、一度決めたら頑固ですから」
春香「私、大好きだから覚えてるんです」
P「春香、そういう言い方は…」
春香「…ご飯、何食べましょっか」
P「…悪い」
春香「もう!謝らないでくださいよぅ!」
P「でも…」
春香「答えが変わるかもしれないって、ちょっと期待してたんですから」
P「それは…」
春香「プロデューサーさんは、一度決めたら頑固ですから」
春香「私、大好きだから覚えてるんです」
P「春香、そういう言い方は…」
春香「…ご飯、何食べましょっか」
33: 2012/09/16(日) 17:19:40.98
【765プロ会議室】
亜美「そんな!じゃあはるるんは亜美たちの事忘れちゃったの!?」
律子「違うわ亜美。逆よ」
真美「逆?」
律子「記憶が出てこないんじゃない。作れないのよ」
亜美「そんなのどっちでもいいよ!」
亜美「思い出が出来ないか思い出せないかの違いでしょ!」
亜美「大体なんでそんな冷静なの!律っちゃんは悲しくないの!?」
亜美「竜宮小町じゃないからって──」
律子「ふざけんじゃないわよ!!!」
真「律子」
律子「……」
真「亜美も。今のは違うだろ」
亜美「…うん。ごめん、律っちゃん」
律子「…いえ、私も冷静じゃなかったわ。ごめんなさい」
亜美「そんな!じゃあはるるんは亜美たちの事忘れちゃったの!?」
律子「違うわ亜美。逆よ」
真美「逆?」
律子「記憶が出てこないんじゃない。作れないのよ」
亜美「そんなのどっちでもいいよ!」
亜美「思い出が出来ないか思い出せないかの違いでしょ!」
亜美「大体なんでそんな冷静なの!律っちゃんは悲しくないの!?」
亜美「竜宮小町じゃないからって──」
律子「ふざけんじゃないわよ!!!」
真「律子」
律子「……」
真「亜美も。今のは違うだろ」
亜美「…うん。ごめん、律っちゃん」
律子「…いえ、私も冷静じゃなかったわ。ごめんなさい」
34: 2012/09/16(日) 17:25:32.22
伊織「で?快復する見込みは?」
P「わからない」
伊織「何よそれ」
P「医者によると可能性はあると」
やよい「…うぅ…?」
真美「アイドル活動は?続けられるんだよね?」
P「それも…わからない」
真美「…難しいの?」
P「新しい歌やダンスを覚えるのも仕事だからな…」
真美「あ…そっか…」
真美「……」
真美「ねぇ、いおりん…」
伊織「お金積んで解決するんなら、この部屋を札束で埋めてやるわよ」
真美「…ごめん」
P「わからない」
伊織「何よそれ」
P「医者によると可能性はあると」
やよい「…うぅ…?」
真美「アイドル活動は?続けられるんだよね?」
P「それも…わからない」
真美「…難しいの?」
P「新しい歌やダンスを覚えるのも仕事だからな…」
真美「あ…そっか…」
真美「……」
真美「ねぇ、いおりん…」
伊織「お金積んで解決するんなら、この部屋を札束で埋めてやるわよ」
真美「…ごめん」
36: 2012/09/16(日) 17:30:03.95
やよい(響さん、春香さんに、何かあったんですか…?)
響(やよい…)
やよい(みんな、怒ったり泣いたりで怖いです…)
響(…やよい、落ち着いて聞いてくれ)
やよい(はい?)
響(春香は前方性健忘症…つまり…)
貴音「忘れてしまうのです。これからの時間の全てを」
やよい「貴音さん…?おっしゃってる事がよく…」
響「春香との思い出は、もう作れないって事だぞ…」
やよい「えっ…」
雪歩「あの…プロデューサー…」
P「何だ?」
雪歩「その、千早ちゃんには…」
P「…春香が伝えた」
響(やよい…)
やよい(みんな、怒ったり泣いたりで怖いです…)
響(…やよい、落ち着いて聞いてくれ)
やよい(はい?)
響(春香は前方性健忘症…つまり…)
貴音「忘れてしまうのです。これからの時間の全てを」
やよい「貴音さん…?おっしゃってる事がよく…」
響「春香との思い出は、もう作れないって事だぞ…」
やよい「えっ…」
雪歩「あの…プロデューサー…」
P「何だ?」
雪歩「その、千早ちゃんには…」
P「…春香が伝えた」
37: 2012/09/16(日) 17:35:27.42
春香『千早ちゃんにだけは言っておくね。別に他の人に伝えて貰っても構わないけど』
春香『さっきお医者さんに言われたんだ』
春香『私、最長でも48時間しか新しい事を覚えていられないらしいの』
あずさ「千早ちゃんはどうしてますか…?」
P「普通ですよ」
あずさ「普通なんて…そんな…」
P「いつも通りです。今日もレッスンに行ってるはずですよ」
あずさ「千早ちゃんが何も感じずに普通の気持ちでいるなんて…」
あずさ「そんなこと、ある訳無いじゃないですか…!」
P「当たり前じゃないですか」
あずさ「…?」
P「千早にとっては一番の親友がこんな事になったんです」
P「親しい人を守れなかった事が一番堪えてるのは千早です」
貴音「…まさか、歌が…?」
春香『さっきお医者さんに言われたんだ』
春香『私、最長でも48時間しか新しい事を覚えていられないらしいの』
あずさ「千早ちゃんはどうしてますか…?」
P「普通ですよ」
あずさ「普通なんて…そんな…」
P「いつも通りです。今日もレッスンに行ってるはずですよ」
あずさ「千早ちゃんが何も感じずに普通の気持ちでいるなんて…」
あずさ「そんなこと、ある訳無いじゃないですか…!」
P「当たり前じゃないですか」
あずさ「…?」
P「千早にとっては一番の親友がこんな事になったんです」
P「親しい人を守れなかった事が一番堪えてるのは千早です」
貴音「…まさか、歌が…?」
38: 2012/09/16(日) 17:40:14.94
伊織「…!」
P「いや、歌は歌えてる。だが…」
貴音「……」
P「……」
貴音「…あなた様」
P「……。 …飯を食えてない」
貴音「…まさか」
P「水分は無理に飲ませてるんだがな。固形物は口にすると吐く」
伊織「…元々まともな食事してないじゃない」
P「…あぁ。多分倒れるのも時間の問題だ」
伊織「あんたプロデューサーでしょ。何他人事みたいに言ってんのよ!」
P「止められないさ。あの目を見たらな」
響「グスッ…目…?」
P「無力な自分自身を呪い続けてる、そんな目だ」
P「例え縛り付けても歌い続けるだろうな」
P「いや、歌は歌えてる。だが…」
貴音「……」
P「……」
貴音「…あなた様」
P「……。 …飯を食えてない」
貴音「…まさか」
P「水分は無理に飲ませてるんだがな。固形物は口にすると吐く」
伊織「…元々まともな食事してないじゃない」
P「…あぁ。多分倒れるのも時間の問題だ」
伊織「あんたプロデューサーでしょ。何他人事みたいに言ってんのよ!」
P「止められないさ。あの目を見たらな」
響「グスッ…目…?」
P「無力な自分自身を呪い続けてる、そんな目だ」
P「例え縛り付けても歌い続けるだろうな」
39: 2012/09/16(日) 17:44:57.47
美希「…千早さんのせいじゃないの」
P「わかってる。もちろん美希、お前の責任でもない」
美希「ミキのせいなの!」
P「違う。あの時、俺の方が明らかに春香の近くに居た」
P「あの場に居た人間一人が責任をとる必要があるとしたら、俺だ」
美希「ハニーの…せいじゃないの…」
P「だったら美希の責任も無い」
真「僕たちもあの時の話は聞いてる。美希が気に病む事は無いよ」
美希「真くん…ミキ…ミキ…」
P「…悲観的になる事も無いさ。言っただろ?快復する可能性だってある」
P「そして何より…春香が消えたわけじゃない」
P「春香がアイドルを続けたいと思った時に」
P「いや、『続けたい』と思える場を守るべきだと俺は考えてる」
P「その為に、まずは千早に立ち直ってもらわなきゃな…」
P「わかってる。もちろん美希、お前の責任でもない」
美希「ミキのせいなの!」
P「違う。あの時、俺の方が明らかに春香の近くに居た」
P「あの場に居た人間一人が責任をとる必要があるとしたら、俺だ」
美希「ハニーの…せいじゃないの…」
P「だったら美希の責任も無い」
真「僕たちもあの時の話は聞いてる。美希が気に病む事は無いよ」
美希「真くん…ミキ…ミキ…」
P「…悲観的になる事も無いさ。言っただろ?快復する可能性だってある」
P「そして何より…春香が消えたわけじゃない」
P「春香がアイドルを続けたいと思った時に」
P「いや、『続けたい』と思える場を守るべきだと俺は考えてる」
P「その為に、まずは千早に立ち直ってもらわなきゃな…」
40: 2012/09/16(日) 17:50:57.11
【病室】
春香「明日はいよいよ退院なんですね」
P「あぁ、いよいよだ!」
千早「良かったわね、春香…」
春香「うん。ずいぶん待たせちゃったみたいだね、千早ちゃん」
千早「気にする事無いわ」
春香「結局、入院中に元には戻れなかったけど…」
千早「元に戻るも何も、春香はずっと春香よ」
春香「ありがとう…。この記憶も、消えちゃうのかな」
P「記憶なんて元々曖昧なモンだろう」
P「春香も前からうっかりが多かったしな。それがちょっと増えただけだ」
春香「あ、それは酷いですよ、プロデューサーさん!」
千早「ふふ…」
春香「千早ちゃんまでー!もー!」
春香「明日はいよいよ退院なんですね」
P「あぁ、いよいよだ!」
千早「良かったわね、春香…」
春香「うん。ずいぶん待たせちゃったみたいだね、千早ちゃん」
千早「気にする事無いわ」
春香「結局、入院中に元には戻れなかったけど…」
千早「元に戻るも何も、春香はずっと春香よ」
春香「ありがとう…。この記憶も、消えちゃうのかな」
P「記憶なんて元々曖昧なモンだろう」
P「春香も前からうっかりが多かったしな。それがちょっと増えただけだ」
春香「あ、それは酷いですよ、プロデューサーさん!」
千早「ふふ…」
春香「千早ちゃんまでー!もー!」
42: 2012/09/16(日) 17:55:23.24
春香「でも、本当に戻って良いんですか?」
P「当たり前だろ。社長も音無さんも寂しがってるぞ」
春香「しかも、こんな状態でライブなんて…」
P「春香の出演がちょっと延期になってるだけだ」
P「出ない方がファンの皆がガッカリするんじゃないか?」
春香「歌もダンスも覚えられないのに…」
P「天海春香ってそんなに物覚え良かった方だっけ…?」
春香「う…」
千早「私、ダンスの事は他人に言えませんが、歌に関しては…」
春香「二人とも私に戻ってほしくないんですか!?」
P「あはは、まさか。明日を楽しみにしてるさ」
春香「あはは…あー…明日…?」
春香「えっと、すいません。明日って何の日でしたっけ?」
P「当たり前だろ。社長も音無さんも寂しがってるぞ」
春香「しかも、こんな状態でライブなんて…」
P「春香の出演がちょっと延期になってるだけだ」
P「出ない方がファンの皆がガッカリするんじゃないか?」
春香「歌もダンスも覚えられないのに…」
P「天海春香ってそんなに物覚え良かった方だっけ…?」
春香「う…」
千早「私、ダンスの事は他人に言えませんが、歌に関しては…」
春香「二人とも私に戻ってほしくないんですか!?」
P「あはは、まさか。明日を楽しみにしてるさ」
春香「あはは…あー…明日…?」
春香「えっと、すいません。明日って何の日でしたっけ?」
43: 2012/09/16(日) 17:59:39.45
【レッスンスタジオ】
トレーナー「今日はこれ以上は絶対に駄目。もう休みなさい」
春香「ハァ…ハァ……はい…ありがとう……ハァ……ございました…」
P「失礼しまーす」
春香「あ…プロ…デューサー…」
P「は、春香!?」
トレーナー「どうしてもって言われてね。私もちょっと力入れすぎたわ」
P「どうしてこんな…」
春香「もう…日数無いんですよね…?」
春香「曜日感覚が無いんで、いまいち実感沸かないですけど…」
春香「私、新しい歌が覚えられる訳でも無いですし」
春香「可能性のあるダンスで頑張るしか…」
P「それで倒れちゃ本末転倒だろ…」
春香「そうですよね…すいません…」
トレーナー「今日はこれ以上は絶対に駄目。もう休みなさい」
春香「ハァ…ハァ……はい…ありがとう……ハァ……ございました…」
P「失礼しまーす」
春香「あ…プロ…デューサー…」
P「は、春香!?」
トレーナー「どうしてもって言われてね。私もちょっと力入れすぎたわ」
P「どうしてこんな…」
春香「もう…日数無いんですよね…?」
春香「曜日感覚が無いんで、いまいち実感沸かないですけど…」
春香「私、新しい歌が覚えられる訳でも無いですし」
春香「可能性のあるダンスで頑張るしか…」
P「それで倒れちゃ本末転倒だろ…」
春香「そうですよね…すいません…」
45: 2012/09/16(日) 18:05:20.78
【事務所】
千早「春香にはあぁ言いましたけど…私…」
P「『元に戻って欲しい』…か?」
千早「…はい」
P「…『元に戻れるかもしれない』、そう言って千早には希望を持たせたが…」
千早「その事は感謝しています。それがあったから私は立ち直れたので」
P「俺も元に…戻って欲しいな。今の春香を否定する訳じゃないが」
千早「私、春香と一緒にもっともっと思い出を作りたい」
P「あぁ」
千早「私だけが覚えてたんじゃ…あまりにも寂しいです…」
P「うん。でも大丈夫さ。春香もそれを望んでる」
P「だから、きっとまた、思い出を作っていけるようになる」
千早「…そう…ですね」
千早「春香にはあぁ言いましたけど…私…」
P「『元に戻って欲しい』…か?」
千早「…はい」
P「…『元に戻れるかもしれない』、そう言って千早には希望を持たせたが…」
千早「その事は感謝しています。それがあったから私は立ち直れたので」
P「俺も元に…戻って欲しいな。今の春香を否定する訳じゃないが」
千早「私、春香と一緒にもっともっと思い出を作りたい」
P「あぁ」
千早「私だけが覚えてたんじゃ…あまりにも寂しいです…」
P「うん。でも大丈夫さ。春香もそれを望んでる」
P「だから、きっとまた、思い出を作っていけるようになる」
千早「…そう…ですね」
47: 2012/09/16(日) 18:10:01.10
春香「おはようございまーす!」
P「おう、おはよう!」
千早「おはよう、春香」
春香「おはようございます、プロデューサーさん!千早ちゃん!」
P「ライブまであと一週間だ!気合入れろよー」
春香「一週間…。短いですねー」
P「そうだ!だから頑張らねばならん!そして今日の予定は…」
春香「ダンスレッスン!ですよね?」
P「おっ、確認してきたのか。えらいぞ」
春香「ん…まぁ、他は出来ないでしょうし…」
千早「春香…?」
春香「あはは、何言ってんだろ私」
春香「と、ところでプロデューサーさん!」
P「ん?何だ?」
春香「ライブまで、後どのくらい時間がありますかね?」
P「おう、おはよう!」
千早「おはよう、春香」
春香「おはようございます、プロデューサーさん!千早ちゃん!」
P「ライブまであと一週間だ!気合入れろよー」
春香「一週間…。短いですねー」
P「そうだ!だから頑張らねばならん!そして今日の予定は…」
春香「ダンスレッスン!ですよね?」
P「おっ、確認してきたのか。えらいぞ」
春香「ん…まぁ、他は出来ないでしょうし…」
千早「春香…?」
春香「あはは、何言ってんだろ私」
春香「と、ところでプロデューサーさん!」
P「ん?何だ?」
春香「ライブまで、後どのくらい時間がありますかね?」
48: 2012/09/16(日) 18:14:34.49
千早(改善するどころか…時間が…)
P(短くなってる…)
春香「え、えっと…?」
P「あ、あぁ!悪い!ボーっとしてた!」
P「ライブまであと一週間だ」
P「気合入れろよ!」
春香「はいっ!」
……
千早「大丈夫でしょうか…」
P「ダンスはいままでの比じゃなく練習時間はかかってるが」
P「通して踊る事は出来てる。質も良い」
P「ただ、あの調子だと…」
千早「ライブ…春香はもつでしょうか…」
P(短くなってる…)
春香「え、えっと…?」
P「あ、あぁ!悪い!ボーっとしてた!」
P「ライブまであと一週間だ」
P「気合入れろよ!」
春香「はいっ!」
……
千早「大丈夫でしょうか…」
P「ダンスはいままでの比じゃなく練習時間はかかってるが」
P「通して踊る事は出来てる。質も良い」
P「ただ、あの調子だと…」
千早「ライブ…春香はもつでしょうか…」
49: 2012/09/16(日) 18:19:40.30
【ライブ会場】
春香「本番…なんですね…」
P「そんなに緊張するなよ。昨日のリハだって完璧だったろ」
春香「いえ、その…実感が無くて…」
亜美「はるる→ん!いつものお願→い!」
真美「あれが無いと始まらないっしょ→!」
春香「うん…じゃあ…」
スゥ~~ッ
春香「765プロー!ファイトー!!」
『おー!!』
春香「本番…なんですね…」
P「そんなに緊張するなよ。昨日のリハだって完璧だったろ」
春香「いえ、その…実感が無くて…」
亜美「はるる→ん!いつものお願→い!」
真美「あれが無いと始まらないっしょ→!」
春香「うん…じゃあ…」
スゥ~~ッ
春香「765プロー!ファイトー!!」
『おー!!』
50: 2012/09/16(日) 18:24:25.74
【控え室】
P「始まった…」
美希「じゃあ、行って来るね!」
P「おう!大事な掴みだ、頼むぞ!」
春香「えっと…次は…」
……
律子「次!竜宮小町、入るわよ!」
春香「えっと…えぇっと…?」
真「春香!僕と一緒に着替えを!」
春香「う、うん…?」
P「貴音!千早!着替えは!?」
千早「終わりました!」
貴音「もう少し…!胸がキツくて…!」
千早「くっ…!」
P「始まった…」
美希「じゃあ、行って来るね!」
P「おう!大事な掴みだ、頼むぞ!」
春香「えっと…次は…」
……
律子「次!竜宮小町、入るわよ!」
春香「えっと…えぇっと…?」
真「春香!僕と一緒に着替えを!」
春香「う、うん…?」
P「貴音!千早!着替えは!?」
千早「終わりました!」
貴音「もう少し…!胸がキツくて…!」
千早「くっ…!」
51: 2012/09/16(日) 18:29:21.61
P「ふぅー…しばらくはあずささんのバラードとトークか」
P「あずささんには悪いけど、ちょっと休憩させてもらおう」
あずさ『あらあら~』
美希「…♪……♪」
春香「あれ?美希、それって今日歌う新曲?」
美希「え?う、うん。そうだよ」
春香「へー。ちょっと聞かせてもらっていい?」
美希「いいよ。一緒に聞こう」
春香「えへへ…ありがと」
『Future star』
『今はまだ未知の夢』
『どれだけの 世界が広がる』
P「あずささんには悪いけど、ちょっと休憩させてもらおう」
あずさ『あらあら~』
美希「…♪……♪」
春香「あれ?美希、それって今日歌う新曲?」
美希「え?う、うん。そうだよ」
春香「へー。ちょっと聞かせてもらっていい?」
美希「いいよ。一緒に聞こう」
春香「えへへ…ありがと」
『Future star』
『今はまだ未知の夢』
『どれだけの 世界が広がる』
52: 2012/09/16(日) 18:33:52.63
春香「…格好良い歌だね」
美希「…うん」
春香「私…ちゃんと踊れるかなぁ」
美希「…春香以外には踊れないの」
美希「だって、あんなに頑張ってたもん」
美希「春香が踊れなかったら、誰も踊れないって思うな!」
春香「…私、そんなに頑張ってたんだ」
美希「…そうだよ。ソンケーするの」
春香「……」
美希「な、何なのその顔?今までの人生でそんな顔した人見た事ないの」
春香「いや、美希が私を尊敬するだなんて…」
美希「…どうせ忘れちゃうんだろうから言っちゃうけど」
春香「…うん」
美希「ミキ、春香に嫉妬してるの」
美希「…うん」
春香「私…ちゃんと踊れるかなぁ」
美希「…春香以外には踊れないの」
美希「だって、あんなに頑張ってたもん」
美希「春香が踊れなかったら、誰も踊れないって思うな!」
春香「…私、そんなに頑張ってたんだ」
美希「…そうだよ。ソンケーするの」
春香「……」
美希「な、何なのその顔?今までの人生でそんな顔した人見た事ないの」
春香「いや、美希が私を尊敬するだなんて…」
美希「…どうせ忘れちゃうんだろうから言っちゃうけど」
春香「…うん」
美希「ミキ、春香に嫉妬してるの」
58: 2012/09/16(日) 18:55:09.97
春香「嫉妬!?私に!?」
美希「ミキね、世界で一番キラキラ出来るの」
春香「うん?」
美希「どんな事だって、ミキがちょっと頑張れば、一番になれちゃうの」
春香「…美希、天才だもんね」
美希「そうなの!」
美希「…そのはず、だったの」
美希「歌もダンスも、ミキのほうがずっと上手かったの」
春香「今でもそうだよ…」
美希「そんな事無いの」
美希「覚えてないかもしれないけど、もうダンスじゃミキ、敵わないの」
春香「えぇ…?そうなの…?」
美希「ずーっと、ハンプクレンシューする天才には勝てないの」
美希「ミキね、世界で一番キラキラ出来るの」
春香「うん?」
美希「どんな事だって、ミキがちょっと頑張れば、一番になれちゃうの」
春香「…美希、天才だもんね」
美希「そうなの!」
美希「…そのはず、だったの」
美希「歌もダンスも、ミキのほうがずっと上手かったの」
春香「今でもそうだよ…」
美希「そんな事無いの」
美希「覚えてないかもしれないけど、もうダンスじゃミキ、敵わないの」
春香「えぇ…?そうなの…?」
美希「ずーっと、ハンプクレンシューする天才には勝てないの」
60: 2012/09/16(日) 18:59:56.40
美希「ダンスも上手くなって、ハニーもとっちゃうんだもん」
春香「とった…?」
美希「美希にはわかるの。ハニーは春香に惚れちゃったの」
美希「もうメロメロなの」
美希「記憶が無くなるからって…」
美希「…ずっとハンプクして『初めての告白』するんだもん」
美希「ズルイの…」
ギュッ
春香「ごめん…ごめんね…」
春香「なんで美希が泣いてるのかわからないけど」
春香「きっと…私が泣かせてしまったんだよね」
春香「ごめんね、美希…」
美希「春香…」
美希「本当に…ズルイの…」
春香「とった…?」
美希「美希にはわかるの。ハニーは春香に惚れちゃったの」
美希「もうメロメロなの」
美希「記憶が無くなるからって…」
美希「…ずっとハンプクして『初めての告白』するんだもん」
美希「ズルイの…」
ギュッ
春香「ごめん…ごめんね…」
春香「なんで美希が泣いてるのかわからないけど」
春香「きっと…私が泣かせてしまったんだよね」
春香「ごめんね、美希…」
美希「春香…」
美希「本当に…ズルイの…」
62: 2012/09/16(日) 19:04:32.43
P「次、美希、真、響、春香!準備は?」
『いけます!』
P「よし!じゃあ行って来い!」
小鳥「いよいよ…ですね」
P「えぇ…」
小鳥「今回、春香ちゃんが覚えたダンスの3曲目」
P「春香が踊る全7曲の内、4曲は以前に覚えていたもの」
P「残る3曲の内、2曲はフリが少ないボーカルイメージ曲…」
小鳥「けれど、残り一曲は…」
P「『Day of the future』…完全なダンスイメージ曲です」
P「美希のソロでのバックダンサーだから、歌わなくては良いとは言え…」
小鳥「大丈夫でしょうか…」
P「…春香は、ずっと練習をしてきました」
『いけます!』
P「よし!じゃあ行って来い!」
小鳥「いよいよ…ですね」
P「えぇ…」
小鳥「今回、春香ちゃんが覚えたダンスの3曲目」
P「春香が踊る全7曲の内、4曲は以前に覚えていたもの」
P「残る3曲の内、2曲はフリが少ないボーカルイメージ曲…」
小鳥「けれど、残り一曲は…」
P「『Day of the future』…完全なダンスイメージ曲です」
P「美希のソロでのバックダンサーだから、歌わなくては良いとは言え…」
小鳥「大丈夫でしょうか…」
P「…春香は、ずっと練習をしてきました」
64: 2012/09/16(日) 19:09:13.13
あずさ「ふぅ~…。さすがに3曲続けては疲れましたぁ…」
P「お疲れ様です。後は美希たちの曲で最後です」
あずさ「そうですね~…。春香ちゃんの調子は…?」
P「…俺は、春香を信じています」
【ステージ】
美希「みんなー!楽しんでるぅー!?」
『うおおーッ!!』
美希「あはっ☆元気いっぱいなの!」
美希「じゃあこの曲にも、みんなノってくれるよね!」
P「お疲れ様です。後は美希たちの曲で最後です」
あずさ「そうですね~…。春香ちゃんの調子は…?」
P「…俺は、春香を信じています」
【ステージ】
美希「みんなー!楽しんでるぅー!?」
『うおおーッ!!』
美希「あはっ☆元気いっぱいなの!」
美希「じゃあこの曲にも、みんなノってくれるよね!」
65: 2012/09/16(日) 19:15:21.31
『いつまでもいらないわ』
『壊れた絆』
『新しいスタートをきる』
春香(大丈夫…踊れてる…)
春香(始まる前に確認もした…)
春香(体が…ちゃんと動いてくれる…)
『Future smile』
『 いつまでも笑顔なら』
『 幸せはきっとやって来る』
『 Future sky』
『 晴れ渡る空を見上げ』
『 星たちの輝く流星』
春香(もう少し…。いける…。いける…!)
『壊れた絆』
『新しいスタートをきる』
春香(大丈夫…踊れてる…)
春香(始まる前に確認もした…)
春香(体が…ちゃんと動いてくれる…)
『Future smile』
『 いつまでも笑顔なら』
『 幸せはきっとやって来る』
『 Future sky』
『 晴れ渡る空を見上げ』
『 星たちの輝く流星』
春香(もう少し…。いける…。いける…!)
66: 2012/09/16(日) 19:19:25.75
美希(見てる…?ハニー…)
美希(春香…)
『叫び続けているのは』
『夢を現実にするため』
P「よしっ!あと少しだ!」
美希(春香、こんなに頑張ったんだもん…)
美希(ハニーも、自分の気持ちに正直になってもいいって思うな)
美希(……春香を大切にしなきゃ、ハニーの事許さないの)
美希(……)
『……』
美希(あっ…)
P「…!?」
美希(春香…)
『叫び続けているのは』
『夢を現実にするため』
P「よしっ!あと少しだ!」
美希(春香、こんなに頑張ったんだもん…)
美希(ハニーも、自分の気持ちに正直になってもいいって思うな)
美希(……春香を大切にしなきゃ、ハニーの事許さないの)
美希(……)
『……』
美希(あっ…)
P「…!?」
67: 2012/09/16(日) 19:25:11.59
【調整室】
P「サビ部分を!」
音響「わかってる!」
律子「歌詞が…飛んだ…」
音響「とりあえずリピートさせたが、あと二回で歌詞が出てこなきゃ」
P「どうしたんだよ、美希…!」
【ステージ】
美希(どうしよう…歌詞…飛んじゃったの…)
美希(ダメ…ダメなの…春香のステージ、台無しにしちゃ…)
美希(今日の春香の出演は、これで最後なのに…!)
美希(…頭が…真っ白だよ……)
『いつまでも輝く』
『 日々の中で』
美希(え?)
P「サビ部分を!」
音響「わかってる!」
律子「歌詞が…飛んだ…」
音響「とりあえずリピートさせたが、あと二回で歌詞が出てこなきゃ」
P「どうしたんだよ、美希…!」
【ステージ】
美希(どうしよう…歌詞…飛んじゃったの…)
美希(ダメ…ダメなの…春香のステージ、台無しにしちゃ…)
美希(今日の春香の出演は、これで最後なのに…!)
美希(…頭が…真っ白だよ……)
『いつまでも輝く』
『 日々の中で』
美希(え?)
68: 2012/09/16(日) 19:30:04.07
春香『見つかり始めるよ』
春香『君の声が 聞こえる』
【調整室】
P「春香!?」
音響「よっし!リピート、切るぞ!」
【ステージ】
美希(春香…)
春香『Good-bye memories この思い出』
春香『春風舞う陽だまりの』
春香『君と過ごしたMiracle』
春香『超えて行く』
春香・美希『Good-bye daily life いつか過ぎ行く』
春・美『思いのカケラたち』
春・美『走り続けているのは』
春・美『強くあり続けるため』
春香『君の声が 聞こえる』
【調整室】
P「春香!?」
音響「よっし!リピート、切るぞ!」
【ステージ】
美希(春香…)
春香『Good-bye memories この思い出』
春香『春風舞う陽だまりの』
春香『君と過ごしたMiracle』
春香『超えて行く』
春香・美希『Good-bye daily life いつか過ぎ行く』
春・美『思いのカケラたち』
春・美『走り続けているのは』
春・美『強くあり続けるため』
70: 2012/09/16(日) 19:35:04.79
……
P「春香ッ!」
美希「春香ぁ!!」
春香「あはは…ごめんね、美希、でしゃばっちゃって…」
美希「ううん…そんな事無いの…!」
P「春香…どうやって歌詞を…」
春香「……えへへ」
千早「…!」
千早「春香、あなたまさか!」
美希「春香…おかえりなさいなの…」
春香「えへへ…。ただいま、美希。千早ちゃん。プロデューサーさん」
春香「ただいま、みんな!」
『春香「HRK48ですよ、HRK48!」』
おわり
P「春香ッ!」
美希「春香ぁ!!」
春香「あはは…ごめんね、美希、でしゃばっちゃって…」
美希「ううん…そんな事無いの…!」
P「春香…どうやって歌詞を…」
春香「……えへへ」
千早「…!」
千早「春香、あなたまさか!」
美希「春香…おかえりなさいなの…」
春香「えへへ…。ただいま、美希。千早ちゃん。プロデューサーさん」
春香「ただいま、みんな!」
『春香「HRK48ですよ、HRK48!」』
おわり
72: 2012/09/16(日) 19:48:14.03
おつ
引用元: 春香「HRK48ですよ、HRK48!」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります