1: 2012/09/18(火) 23:44:20.22
勇者「魔王っ娘とキャッキャするのが夢で勇者になったのに、これは萎えるわ……」
魔王「お前……そんな不純な動機だけでこの城まで来たのか」
勇者「むしろ純粋が故に来ちゃったんだよ。どう責任取ってくれる」
魔王「知らん。とにかく勇者殿の来訪を歓迎しようではないか」
ゾロゾロ……
魔物達「コノ数デ囲マレレバ、勇者デモ一瞬デ肉片ダゼ」
勇者「まじ萎えるわ……」
魔王「お前……そんな不純な動機だけでこの城まで来たのか」
勇者「むしろ純粋が故に来ちゃったんだよ。どう責任取ってくれる」
魔王「知らん。とにかく勇者殿の来訪を歓迎しようではないか」
ゾロゾロ……
魔物達「コノ数デ囲マレレバ、勇者デモ一瞬デ肉片ダゼ」
勇者「まじ萎えるわ……」
5: 2012/09/18(火) 23:50:22.04
魔王「ふむ、さすが勇者と言うべきだな。三百程いたが一瞬で壊滅か」
勇者「勇者が魔王っ娘より弱いと成り立たないしな。レベル上げまくった」
魔王「ならばその力を見せてもらおうか。ゆくぞ!」
勇者「いや、帰るわ。おっさんっていうところで萎えた」
魔王「本当にお前は不純だな」
勇者「勇者が魔王っ娘より弱いと成り立たないしな。レベル上げまくった」
魔王「ならばその力を見せてもらおうか。ゆくぞ!」
勇者「いや、帰るわ。おっさんっていうところで萎えた」
魔王「本当にお前は不純だな」
6: 2012/09/18(火) 23:59:02.58
魔王「ならば私が絶世の美女にでも変化すれば戦うのか?」
勇者「興味はあるけど、途中でそのおっさん顔が脳内に流れるしな。遠慮する」
魔王「だったらどうすれば戦うのだ。背中を討つほど私は堕落していないぞ」
勇者「じゃあ、この窓から見える……あのでっかい城。アレ壊して」
魔王「あれはお前の出身地の街にある城だろう」
勇者「あの身勝手な王が消えてくれれば少しはやる気が出るかもしれない」
勇者「興味はあるけど、途中でそのおっさん顔が脳内に流れるしな。遠慮する」
魔王「だったらどうすれば戦うのだ。背中を討つほど私は堕落していないぞ」
勇者「じゃあ、この窓から見える……あのでっかい城。アレ壊して」
魔王「あれはお前の出身地の街にある城だろう」
勇者「あの身勝手な王が消えてくれれば少しはやる気が出るかもしれない」
7: 2012/09/19(水) 00:04:17.47
魔王「魔物を送り込んだ。一晩あればあの城も廃墟となるだろう」
勇者「ぬるすぎ。魔王って名乗るなら軽く手のひら振ったくらいで消せるだろ」
魔王「チッ……ほら」
勇者「おー、消えた消えた」
勇者「ぬるすぎ。魔王って名乗るなら軽く手のひら振ったくらいで消せるだろ」
魔王「チッ……ほら」
勇者「おー、消えた消えた」
8: 2012/09/19(水) 00:10:50.06
魔王「望みは叶えてやったのだ。今度こそは戦ってもらおう」
勇者「あともうひとつ。あそこの村も消してくれ」
魔王「お前本当に戦う気が……あの村か?」
勇者「そうそう、その村」
魔王「……ほら」
勇者「すげー」
勇者「あともうひとつ。あそこの村も消してくれ」
魔王「お前本当に戦う気が……あの村か?」
勇者「そうそう、その村」
魔王「……ほら」
勇者「すげー」
10: 2012/09/19(水) 00:15:32.57
魔王「城を消させた理由は先程聞いたが、あの村は何だったのだ?」
勇者「あそこに仲間達置いてきたんだよね」
魔王「しかし、お前ほどの力がある勇者の仲間だ。あの程度では氏なないだろう」
勇者「いや、氏んだと思うよ。ここまで一人でレベル上げしてきたから」
魔王「お前……本当に勇者か? 血も涙もないな」
勇者「あそこに仲間達置いてきたんだよね」
魔王「しかし、お前ほどの力がある勇者の仲間だ。あの程度では氏なないだろう」
勇者「いや、氏んだと思うよ。ここまで一人でレベル上げしてきたから」
魔王「お前……本当に勇者か? 血も涙もないな」
14: 2012/09/19(水) 00:24:11.86
勇者「役立たずが消えて、まじですっきりしたわー」
魔王「役立たずとはいえ、何も頃すことはあるまい。仮にも仲間だったのだろう」
勇者「弱いくせに使命感だけ押し付けてきて迷惑だったんだよね」
勇者「世界救う気があるなら、ちょっとでも自力でレベル上げろっつーの」
魔王「役立たずとはいえ、何も頃すことはあるまい。仮にも仲間だったのだろう」
勇者「弱いくせに使命感だけ押し付けてきて迷惑だったんだよね」
勇者「世界救う気があるなら、ちょっとでも自力でレベル上げろっつーの」
16: 2012/09/19(水) 00:31:01.45
魔王「そのような仲間を導くのが勇者ではないのか」
勇者「自分で考え、行動できない人間は勇者パーティに相応しくないな」
魔王「一理あるがな。確かに私もそのような部下を求めている」
勇者「だろ? だからあんな奴らは消えてよかったんだ」
魔王「それは極端すぎる話だ。お前は倫理というか、常識が抜け落ちているな」
勇者「自分で考え、行動できない人間は勇者パーティに相応しくないな」
魔王「一理あるがな。確かに私もそのような部下を求めている」
勇者「だろ? だからあんな奴らは消えてよかったんだ」
魔王「それは極端すぎる話だ。お前は倫理というか、常識が抜け落ちているな」
18: 2012/09/19(水) 00:35:57.51
勇者「もうひと……」
魔王「断る。どうせまた村か街を消せなどというのだろう」
勇者「おっさんってやっぱりケチなんだな」
魔王「幼稚な挑発をしても無駄だ。どうしても消して欲しいのなら私に勝って見せろ」
勇者「その時はアンタ氏んでるじゃん。それこそ幼稚な挑発だろ」
魔王「なるほど。思考能力は低くないようだ」
魔王「断る。どうせまた村か街を消せなどというのだろう」
勇者「おっさんってやっぱりケチなんだな」
魔王「幼稚な挑発をしても無駄だ。どうしても消して欲しいのなら私に勝って見せろ」
勇者「その時はアンタ氏んでるじゃん。それこそ幼稚な挑発だろ」
魔王「なるほど。思考能力は低くないようだ」
19: 2012/09/19(水) 00:45:43.16
魔王「釈然としないな。どうしてお前のように歪んだ者が勇者に?」
勇者「だから言ったじゃん。魔王っ娘とキャッキャする為だって」
魔王「しかし、魔王は私だ。気に入らないのなら斬り捨てて見せろ」
勇者「こうもおっさんだと、モチベーションが全く上がらないんだよな……」
勇者「あ、さっきは遠慮したけど美女に変化するってのやってみてくれ」
魔王「……」
勇者「だから言ったじゃん。魔王っ娘とキャッキャする為だって」
魔王「しかし、魔王は私だ。気に入らないのなら斬り捨てて見せろ」
勇者「こうもおっさんだと、モチベーションが全く上がらないんだよな……」
勇者「あ、さっきは遠慮したけど美女に変化するってのやってみてくれ」
魔王「……」
23: 2012/09/19(水) 00:50:38.73
魔王「ほら、これで満足か」
勇者「魔王っ娘って言うには少しだけ大人っぽいけど、結構良いな」
勇者「ちょっとドキドキしてきた」
魔王「少々動きにくいが、このまま戦ってやろう」
勇者「待て。もう少しだけ年齢を下にした感じで頼む」
魔王「……」
勇者「魔王っ娘って言うには少しだけ大人っぽいけど、結構良いな」
勇者「ちょっとドキドキしてきた」
魔王「少々動きにくいが、このまま戦ってやろう」
勇者「待て。もう少しだけ年齢を下にした感じで頼む」
魔王「……」
26: 2012/09/19(水) 00:56:03.85
魔王「先程よりはこっちのほうが動きやすいか」
勇者「よし、そんな感じだ。こっちもモチベーション上がってきた」
魔王「ならば、そろそろやるか」
勇者「やるとか言うなよ。はち切れそうになるだろ」
魔王「十代中盤の男児のようなことを言うな」
勇者「よし、そんな感じだ。こっちもモチベーション上がってきた」
魔王「ならば、そろそろやるか」
勇者「やるとか言うなよ。はち切れそうになるだろ」
魔王「十代中盤の男児のようなことを言うな」
27: 2012/09/19(水) 01:03:29.97
勇者「よしやる気でた。ほら、先攻くれてやるからかかってこいよ」
魔王「その調子だ。切り刻んでやる……そらっ!」
魔王「あっ……」
勇者「ああ……」
魔王「その調子だ。切り刻んでやる……そらっ!」
魔王「あっ……」
勇者「ああ……」
30: 2012/09/19(水) 01:09:13.15
魔王「……聞きたいことがある」
勇者「なんだ?」
魔王「お前、どれだけレベルを上げたんだ。剣が通らんどころか、折れたぞ」
勇者「宿屋行く時間も惜しんで上げてたけどな。期間自体は3ヶ月ほどか」
魔王「そうか……3ヶ月か……短いな……」
勇者「なんだ?」
魔王「お前、どれだけレベルを上げたんだ。剣が通らんどころか、折れたぞ」
勇者「宿屋行く時間も惜しんで上げてたけどな。期間自体は3ヶ月ほどか」
魔王「そうか……3ヶ月か……短いな……」
33: 2012/09/19(水) 01:18:07.62
勇者「おっさんが体育座りすんな。いや、でも変化してるからちょっと可愛いな」
魔王「もういい、好きにしろ。煮るなり焼くなりというやつだ」
勇者「なんでだよ。たかが剣が折れただけだろ? 道具なんていつかは劣化するんだよ」
魔王「あの剣は自らの骨肉で作っていたのだ。つまり私の分身に等しい」
勇者「なんだそれ、ちょっとキモいぞ」
魔王「通らないならともかく、折れたのだ。つまり……」
魔王「私が全力で攻撃しても、おそらくお前には傷一つ付けられないだろう」
魔王「もういい、好きにしろ。煮るなり焼くなりというやつだ」
勇者「なんでだよ。たかが剣が折れただけだろ? 道具なんていつかは劣化するんだよ」
魔王「あの剣は自らの骨肉で作っていたのだ。つまり私の分身に等しい」
勇者「なんだそれ、ちょっとキモいぞ」
魔王「通らないならともかく、折れたのだ。つまり……」
魔王「私が全力で攻撃しても、おそらくお前には傷一つ付けられないだろう」
35: 2012/09/19(水) 01:26:27.02
勇者「さっきも言っただろ、道具なんていつかは劣化するんだよ」
魔王「分身が劣化しているということは、本体も劣化しているに決まっているだろう」
魔王「それに、私の寿命は殆ど無限に等しい。能力の停滞はあり得るが劣化はあり得ない」
勇者「え、何? つまり降参なの? 戦闘終わり? 魔王戦が? ラスボス戦が?」
魔王「正直言うと、一目見た時点でお前相手に私が勝てるとは思えなかった」
魔王「私の命もここまでか、と悟りはしたが、ここまでの実力差があるとは……」
魔王「分身が劣化しているということは、本体も劣化しているに決まっているだろう」
魔王「それに、私の寿命は殆ど無限に等しい。能力の停滞はあり得るが劣化はあり得ない」
勇者「え、何? つまり降参なの? 戦闘終わり? 魔王戦が? ラスボス戦が?」
魔王「正直言うと、一目見た時点でお前相手に私が勝てるとは思えなかった」
魔王「私の命もここまでか、と悟りはしたが、ここまでの実力差があるとは……」
39: 2012/09/19(水) 01:33:22.87
勇者「分身とはいえ、力が供給されていなかったとかあるだろ? そのくらいで諦めんな」
魔王「そうか……ならばこれを食らえ」
勇者「うお熱ッ!? 不意打ちとかやめろよ本当に!」
魔王「先程城を消し飛ばしたときと同じ呪文だ」
魔王「それを熱いと感じるだけで済むお前は、もはや人間の領域を逸脱している」
勇者「そりゃ勇者だからな。でもその呪文は、魔王からすれば詠唱は容易い部類だろ?」
魔王「正直1発撃つだけで、無いはずの寿命が見えてくるほどに力を消費している」
魔王「そうか……ならばこれを食らえ」
勇者「うお熱ッ!? 不意打ちとかやめろよ本当に!」
魔王「先程城を消し飛ばしたときと同じ呪文だ」
魔王「それを熱いと感じるだけで済むお前は、もはや人間の領域を逸脱している」
勇者「そりゃ勇者だからな。でもその呪文は、魔王からすれば詠唱は容易い部類だろ?」
魔王「正直1発撃つだけで、無いはずの寿命が見えてくるほどに力を消費している」
42: 2012/09/19(水) 01:40:08.71
魔王「そもそもあの威力の呪文をノーリスクで撃てるのなら部下など要らん」
勇者「それもそうだが……ああ、さっき城と村を消しただろ?」
勇者「そのせいで力を消費し切ってるんだ。今の魔王は実力が発揮できていないんだろう」
魔王「なるほど……」
勇者「俺が変に色々なこと要求したのが悪かったな」
勇者「それもそうだが……ああ、さっき城と村を消しただろ?」
勇者「そのせいで力を消費し切ってるんだ。今の魔王は実力が発揮できていないんだろう」
魔王「なるほど……」
勇者「俺が変に色々なこと要求したのが悪かったな」
44: 2012/09/19(水) 01:47:43.92
魔王「私はこの場で2時間程度眠る。起きる頃には魔力は全快しているだろう」
勇者「勇者の目の前で堂々と……いや、そもそも俺が悪いから仕方ないな」
魔王「眠っている間に斬るならそれでもいい。私も悲しみと痛みを感じずに済む」
勇者「そんなことはさすがにしないけどな……」
勇者「ところで、寝てる間って変化が解けたりするのか?」
魔王「このような呪文は意識して解除しなければ解けはしないが、どうした?」
勇者「……いや、なんでも」
魔王「それでは、眠……る……」
勇者「勇者の目の前で堂々と……いや、そもそも俺が悪いから仕方ないな」
魔王「眠っている間に斬るならそれでもいい。私も悲しみと痛みを感じずに済む」
勇者「そんなことはさすがにしないけどな……」
勇者「ところで、寝てる間って変化が解けたりするのか?」
魔王「このような呪文は意識して解除しなければ解けはしないが、どうした?」
勇者「……いや、なんでも」
魔王「それでは、眠……る……」
48: 2012/09/19(水) 01:57:30.75
勇者「本当に寝た……寝顔が素晴らしく可愛いな。変化の呪文が高性能すぎる」
勇者「でも中身はおっさんなんだよな……しかし段々そのことは気にならなくなってきた」
勇者「床の上だけど冷たくないのか……マントでも敷いてやるか」
勇者「よっ……と、これでよし。でも少し触っただけなのに理性が壊れそうになってきた」
勇者「でも俺って勇者だし、魔王はなかなか良い奴だし、変なことするのもアレじゃん?」
勇者「だから、期待には答えにくいっていうか……というか誰の期待? 下半身?」
勇者「でも中身はおっさんなんだよな……しかし段々そのことは気にならなくなってきた」
勇者「床の上だけど冷たくないのか……マントでも敷いてやるか」
勇者「よっ……と、これでよし。でも少し触っただけなのに理性が壊れそうになってきた」
勇者「でも俺って勇者だし、魔王はなかなか良い奴だし、変なことするのもアレじゃん?」
勇者「だから、期待には答えにくいっていうか……というか誰の期待? 下半身?」
52: 2012/09/19(水) 02:06:44.39
勇者「襲うのはやはり倫理的に駄目だな。男として最低だ」
勇者「でも魔王が、俺のことを倫理が抜け落ちてるとか言ってたような気がするな」
勇者「ちょっと違ったか? まあ似たようなことを言っていた」
勇者「だったらもう良いんじゃね? 抜け落ちたなりの行動しても良いんじゃね?」
勇者「い、いや駄目だ。そう、こいつはおっさん、こいつはおっさ……」
勇者「……変化の呪文が高性能すぎるだろ……可愛い」
勇者「でも魔王が、俺のことを倫理が抜け落ちてるとか言ってたような気がするな」
勇者「ちょっと違ったか? まあ似たようなことを言っていた」
勇者「だったらもう良いんじゃね? 抜け落ちたなりの行動しても良いんじゃね?」
勇者「い、いや駄目だ。そう、こいつはおっさん、こいつはおっさ……」
勇者「……変化の呪文が高性能すぎるだろ……可愛い」
54: 2012/09/19(水) 02:13:53.49
勇者「頑張るんだ俺……自問自答でそろそろ2時間経過しただろう……」
勇者「早く起きろよクソ……もう少し不細工な感じで寝ればいいのによ……」
勇者「もういいか……俺はよく我慢し」
魔王「ん……あぁ」
魔王「私はまだ生きているか。済まないな、待たせてしまった」
勇者「お、おう。もう少し遅いとやばかった」
魔王「……? まあいい。靄が晴れたようにすっきりとしている」
魔王「やはり勝てるとは思えんが、大暴れする程度はできるだろう」
勇者「そうか。正直気が引けるが、世界を救うためだ。本気でいってやる」
勇者「早く起きろよクソ……もう少し不細工な感じで寝ればいいのによ……」
勇者「もういいか……俺はよく我慢し」
魔王「ん……あぁ」
魔王「私はまだ生きているか。済まないな、待たせてしまった」
勇者「お、おう。もう少し遅いとやばかった」
魔王「……? まあいい。靄が晴れたようにすっきりとしている」
魔王「やはり勝てるとは思えんが、大暴れする程度はできるだろう」
勇者「そうか。正直気が引けるが、世界を救うためだ。本気でいってやる」
55: 2012/09/19(水) 02:18:22.02
魔王「む……これはお前のマントか。本当に済まないな、返すぞ」
勇者「おう……」
勇者(なんか生ぬるいな……ところでこのマントってこんな赤色だったか?)
魔王「剣は折れていたのだったな……ならば魔の王らしく呪文で向かってやろう」
魔王「焼けろ!」
勇者「おう……」
勇者(なんか生ぬるいな……ところでこのマントってこんな赤色だったか?)
魔王「剣は折れていたのだったな……ならば魔の王らしく呪文で向かってやろう」
魔王「焼けろ!」
57: 2012/09/19(水) 02:24:11.16
勇者「……」
魔王「やはりダメージは通らない……か、そこまで涼しい顔をされるとなかなか凹むな」
勇者「いや、ダメージというか本当に全く熱くないが……」
魔王「一種の慣れだろう……耐性というべきか。さすがは勇者だ」
勇者「そ、そうか。他にもいくつか呪文が使えるんだろ?」
魔王「風の刃で切り裂いて……私の剣が折れた時点で結果は見えているが……そらっ」
勇者「……」
魔王「切り裂くどころか、どうして風すら起きん!」
魔王「やはりダメージは通らない……か、そこまで涼しい顔をされるとなかなか凹むな」
勇者「いや、ダメージというか本当に全く熱くないが……」
魔王「一種の慣れだろう……耐性というべきか。さすがは勇者だ」
勇者「そ、そうか。他にもいくつか呪文が使えるんだろ?」
魔王「風の刃で切り裂いて……私の剣が折れた時点で結果は見えているが……そらっ」
勇者「……」
魔王「切り裂くどころか、どうして風すら起きん!」
59: 2012/09/19(水) 02:27:49.39
魔王「絶対零度の……」
勇者「寒くない」
魔王「大地の……」
勇者「揺れない。壊れない」
魔王「即氏の……」
勇者「それ怖ッ!」
魔王「そもそもレベル差が開きすぎて効かないだろうしな……」
勇者「寒くない」
魔王「大地の……」
勇者「揺れない。壊れない」
魔王「即氏の……」
勇者「それ怖ッ!」
魔王「そもそもレベル差が開きすぎて効かないだろうしな……」
60: 2012/09/19(水) 02:33:02.77
魔王「なんということだ……魔力が完全に消失している」
勇者「そんな馬鹿な……なんとなく心当たりはあるが」
魔王「本当に手詰まりだな、2時間も待たせて済まなかった。斬れ」
勇者「……萎えた」
魔王「なに……?」
勇者「攻撃手段皆無な女の子なんて斬れないし、ラスボス戦がこんなのとか萎えるわ」
魔王「だったら変化を再詠唱して……」
勇者「だから、魔力が無くなってるんだろ?」
魔王「も、戻らん……」
勇者「そんな馬鹿な……なんとなく心当たりはあるが」
魔王「本当に手詰まりだな、2時間も待たせて済まなかった。斬れ」
勇者「……萎えた」
魔王「なに……?」
勇者「攻撃手段皆無な女の子なんて斬れないし、ラスボス戦がこんなのとか萎えるわ」
魔王「だったら変化を再詠唱して……」
勇者「だから、魔力が無くなってるんだろ?」
魔王「も、戻らん……」
61: 2012/09/19(水) 02:35:25.02
勇者「帰るわ」
魔王「待て、帰るなら斬ってから……」
勇者「知らん。帰る」
魔王「おい本当に帰るな。お前は何をしにここへ……」
ガチャ……バタン
魔王「あ……」
おわり
魔王「待て、帰るなら斬ってから……」
勇者「知らん。帰る」
魔王「おい本当に帰るな。お前は何をしにここへ……」
ガチャ……バタン
魔王「あ……」
おわり
64: 2012/09/19(水) 02:40:13.74
ガチャ……
魔王「か、帰ってきたか!」
勇者「ここ、今日から俺ん家な」
魔王「……は?」
本当におわり
魔王「か、帰ってきたか!」
勇者「ここ、今日から俺ん家な」
魔王「……は?」
本当におわり
69: 2012/09/19(水) 02:47:24.76
おっさん魔王と無気力勇者のアンニュイストーリーかと思いきややはりラブコメだった
なんにせよ乙
なんにせよ乙
引用元: 勇者「魔王が普通におっさんだった」
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