1: 2015/08/11(火) 00:30:06.848
男「…というわけだ」

友「そっか…お前嫌われてんのか…」

男「まあ…そういうわけだな…」

友「そうか…笑える…」

男「なんでだよ」

友「なんで、転校生に嫌われてんだよ…意味わからん」ハハハッ

男「てめぇーな…」

男「ま、嫌われてんなら仕方ないと思うぜ、俺は」

友「ま…ここは紳士である俺が一丁手本を見せてやるぜ」

男「そうか…がんばれ~」

2: 2015/08/11(火) 00:32:52.371
友「あの…転校生さん…ちょっとよろしいでしょうか…」

転校生「うるさい…」

友「…」チーン

男「お~い…大丈夫か?」

友「だ…大丈夫だ…」グフッ

男「あ、血吐いた…」

友「これは…トマ…トジュース…」

男「そうか…」

男「(この場合…なぜトマトジュース?という疑問は捨てよう…)」

3: 2015/08/11(火) 00:36:40.810
男「さて…撃沈した友の弔いのためにがんばるか」

男「あの…転校生さん?」

転校生「さっきからしつこいな…いったい何?」

男「いや…仲良くしようと思って…」

転校生「別にそういう気遣いいらないから」

男「そ、そんな事言わずにさ…」

転校生「もう…しつこいな…良いんだよ別に…一人は…慣れてる」

男「…」

男「いや…別に気遣いのつもりは無いんだよね…」

男「俺は普通に君と仲良くしたい…」

転校生「!」

4: 2015/08/11(火) 00:41:06.526
転校生「…」

男「だから…友達になりたいんだよね」

転校生「…わかったよしつこいから…友達…なってあげる」

男「ありがとう」ニコッ

友「(俺の弔いってどういう意味だよ…)」

男「ん?友どうした?」

友「てめぇ…俺を差し置いて仲良くなりやがって…」

男「ふっ…お前とは違うんだよ…下心丸出しのお前とはな」

友「く…く…くそぉぉぉ!」

10: 2015/08/11(火) 00:47:26.391
男「おはよぉ~」

転校生「おはよ…」

男「(おお、挨拶を返してくれた…)」

友「おはよぉぉ!!転校生ちゃーーーん!」

友「今日も君はこの学校で一番美しい」

男「(妙にリアルな言い回しだな…)」

転校生「…」

男「(そしてスルーだ…友の反応は…)」

友「…」グスッ

男「(泣いてる!!泣いてるのあのバカっ!!)」

男「(それに対して転校生は…)」

転校生「え…いや…あの」オロオロ

男「(ちょっとオロオロしてるっ!かわいい!!)」

12: 2015/08/11(火) 00:51:09.651
転校生「いや…あの…ありがとう」

友「…」パァァァ

友「…(計画通り!)」ニヤッ

男「(転校生が見て無い所ですげぇー嫌な顔してるなあいつ…)」

友「よお、男…さっき俺な…褒めたら喜んでくれたぜっ!」

友「脈ありだっ!」

男「それは無いと思うが…まあ、好きにしててくれ」

友「へっ…お前負け惜しみはよくねぇーぜ?」

13: 2015/08/11(火) 00:56:25.924
昼休み

男「さてと…弁当~♪」

転校生「あ…あの…男君」

男「ん?」

転校生「今日は…一人で食べるの?」

男「ん?いや、友と食べようと思ってるけど…」

転校生「そ…そうか…二人だけかな…」

男「まあ、そうだな」

転校生「じゃ、じゃあさ…私も一緒に食べて良いかな…」

男「ああ、別に全然かま」友「全然OK!!」

転校生「あ、ありがとう」

男「(食い気味に言われてた…ちょっと腹立つがまあ、いいや)」

男「…」

友「…」

転校生「…」

14: 2015/08/11(火) 01:01:57.808
男「(友っ!お前が話題何か振れよっ!!)」

男「(お前、そんなん得意だろっ!!)」

友「…」ガタガタ

男「(めちゃくちゃ緊張してんじゃねぇーかっ!!なんじゃそりゃっ!!)」

転校生「あ、あの…二人とも…やっぱり私邪魔かな?」

男「いやいやいやっ!!全然まったく邪魔じゃないから大丈夫っ!」

男「ただ慣れてないだけだからっ!」

転校生「慣れてない?」

男「そうそう、転校生さんみたいなかわいい子と喋ったことないしっ!」

転校生「かわいい…」///

男「あ、いや…今のは」///

友「(おお、俺を差し置いて…ラブコメの様な雰囲気になっておる…)」

友「(へっ…ここは一歩引いて二人を見守るか…なんていうと思ったかっ!)」

友「(絶対に邪魔してやるぅぅ~)」

男「(みたいな事考えてそうだなあの顔は絶対にこういう事を考えてる顔だ)」

16: 2015/08/11(火) 01:06:06.687
男「で、転校生さんはどこの高校から来たの?」

転校生「○○高校よ…」

男「へぇ~そこって結構頭いいところじゃなかったっけ」

転校生「そうでもないよ…」

男「(なんだ?なんか…悲しそうな顔してる?)」

友「(○○高校か…)」

放課後

男「転校生さ~ん一緒に帰ろうよ~」

転校生「あ、はい」

友「お~し行くか~」

17: 2015/08/11(火) 01:09:23.321
男「それにしても~あれから何もなかったなぁ~」

友「まったくだぜ…いい所が無いんだよっ!」

転校生「何の話?」

男「漫画の話~」

友「これっ!」

転校生「あ、これ知ってる…」

男「マジっ!?」

友「これ超おもしれーよなっ!」

男「ここが微妙なんだけどさぁ~」

友「次からは面白くなると思うけど…」

転校生「これ知ってる人全然いなかったから…」

友「そうだよなぁ~隠れた名作ってやつか?」

男「いや…そうでもないと思うけど…」

18: 2015/08/11(火) 01:14:08.685
男「じゃあな~」

友「ばいばい~」

転校生「さようなら~」

男「いや~あんなかわいい子と帰れる日が来るとは…」

友「なぁ…男ちょっといいか?」

男「なんだ?」

友「いや…○○高の話だ…」

男「なんかあるのか?」

友「いじめがあったらしいんだよ…」

男「へぇ~」

友「もしかしたら…そのいじめにあってたのって…」

男「…転校生さんとでも言う気か?」

友「ありえない話でもないだろ」

男「…」

20: 2015/08/11(火) 01:17:21.317
次の日

男「なぁ、転校生さん…そういえばさ」

転校生「何?」

男「なんで転校なんてしたの?」

友「(意外と直球で聞くんだな…)」

転校生「…ごめん…ちょっとそれは…」

男「そ、そっか…」

転校生「…」

男「(まさか…本当に…)」

友「(やっぱりな…)」

男「いや…でもよ…」

友「もう、いいんだよ…絶対にそうに決まってるだろ…」

22: 2015/08/11(火) 01:21:17.186
男「…じゃあ、直接、転校生さんに聞く…」

友「バカか!お前…直接聞くなんて!触れて欲しくないに決まってんだろ!」

男「…そ、そうだよな…」

男「で、でもっ!」

友「嫌われても良いのかよ…」

男「それは…いや…でも聞くっ!それでそいつら潰す…」

友「お前…結構横暴なやつだな…ま、そこがいい所なのか…?」

転校生「話って?」

23: 2015/08/11(火) 01:23:26.037
男「そ、それは…転校生さん」

転校生「何?」

男「君って…い…」

転校生「い?」

男「いじめ…られてたの?」

転校生「え?何で?」

男「なんでって…最近いじめが○○高校であったらしいから…」

転校生「ああ、それか…そっかそれで転校してたと思ったんだ…」

転校生「…」

男「…」ゴクッ

24: 2015/08/11(火) 01:26:42.041
転校生「…」フフッ

男「?」

男「え…どうしたの?」

転校生「いや…そんなに聞くのが怖かったのかなぁ~って」

転校生「思ったら…おかしくて…」フフッ

男「いや…でも言われて良いもんでもないと思うけど…」

転校生「確かに私はいじめられてたよ…でもね」

転校生「そんなやつら全員ぶっ潰して退学にしてやったもんっ!」フフッ

男「え…じゃあ、なんで…転校なんか」

転校生「それはね…ここの高校に私の初恋の人がいるから…」

男「は…初恋っ!?」

25: 2015/08/11(火) 01:31:01.299
男「(というか…そんなことで転校できるなんて…結構ぶっ飛んでるな…)」

転校生「それがね…どうやら君みたいなんだよね」

男「…!?」

転校生「覚えてないと思うけど…」

男「えっ!何時会ったっけ…」

転校生「そうね…幼稚園くらいの時かな…」

男「…う…うそぉ~」

転校生「それで…あの…一つ言いたい事あるんだよね…」

男「な…何?」

転校生「好きです…付き合ってください…」

男「…っ!!」///

転校生「…」///

男「も…もちろん喜んで」ニコッ

転校生「!」

26: 2015/08/11(火) 01:33:21.517
転校生「…」ダキッ

男「うおっ!」

男「…」ギュッ

友「(…あ~そういえば…転校生ちゃん…居たな…そんな子…)」

友「(幼稚園の頃はよく告白してたもんなぁ~…くそぉぉ…)」

友「(俺は結局裏方っすか…ま、いいけどね)」

終わり

27: 2015/08/11(火) 01:40:37.173
おつかれ

28: 2015/08/11(火) 01:51:39.529

引用元: 男「お…俺は男…よろしく」転校生「あっそ」