1: 2015/04/03(金) 08:02:19.85
魔法少女「えいっ!」ボォッ

敵「うわぁっ!」

魔法少女「やあっ!」ビュー

敵「」カチンコチン

魔法少女「さあ、戦闘員はほとんど倒したわよ!」

魔法少女「これでもまだ戦力が残っているのかしら、幹部さん?」

幹部「ぐっ・・・仕方ない、今日のところは撤退だ!」シュンッ

魔法少女「・・・ふうっ、危なかった。」

魔法少女「あれ以上戦ってたら、体力やばかったかも・・・。」

https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428015739/

2: 2015/04/03(金) 08:09:32.49
?「ありがとう、魔法少女さん!」

魔法少女「えっ?」

?「君が来てくれなかったら、僕達だけじゃ抑えきれなかった。」

魔法少女「そ、そんなことありません!」

魔法少女「私なんかまだまだ未熟で・・・、レッドさん達の方が凄いです!」

レッド「いやいや、そんなことないって。」

ブルー「君だって十分役に立っている。もっと自信を持っていいんだよ。」

イ工口ー「そうだよ、ついさっきだって・・・。」

3: 2015/04/03(金) 08:23:37.76
~回想~

レッド「うおりゃっ!」

敵「ぐああっ!」

レッド「ちっ、数が多すぎる!」

ブルー「奴らも本気を出してきたってことか・・・。」

イ工口ー「はあっ、はあっ・・・。」

敵「・・・」スッ

ブルー「!イ工口ー!後ろ!」

イ工口ー「え・・・?」

敵「どりゃあ!」ドーン

イ工口ー「きゃあああ!」

ズドーン!

イ工口ー「・・・えっ?」

魔法少女「皆さん、遅くなって申し訳ありません!」

イ工口ー「魔法、少女さん・・・?」

魔法少女「ふうっ、防御、間に合ったみたいですね。お怪我がなくてなによりで
す。」

魔法少女「体力、回復させておきますね。」

~回想終了~

4: 2015/04/03(金) 08:41:26.97
イ工口ー「あそこであなたが防御してくれなかったら、あたしやられてたよ。」

ブルー「それに体力の回復がなかったら、ここまで戦えていませんでした。」

レッド「ほら、君はちゃんと役に立ってるだろ?」

魔法少女「そう、なのですか・・・?」

レッド「ああ、そうだって!」

魔法少女「・・・ありがとう、ございます。」

魔法少女(こんな風に感謝されたことって、あんまなかったかも・・・。」

魔法少女「それじゃあ、私はこれで失礼します。」シュンッ

レッド「えっ!ちょ、ちょっと待・・・。」

ブルー「・・・行っちゃいましたね。」

イ工口ー「ま、戦闘は終わったんだし、変身を解きましょ。」

レッド「・・・ああ、そうだな。」

パァァァ

5: 2015/04/03(金) 08:53:28.42
男「・・・。」

幼馴染「ねえ、男。」

男「なんだ。」

幼馴染「やっぱり気になる?魔法少女ちゃんのこと。」

男「・・・まあ、な。仮にも一緒に戦ったし。」

友「彼女が何者なのか、知る機会があればいいのですが・・・。」

幼馴染「でも魔法少女ちゃん、戦闘が終わったらすぐにかえOちゃうよ。」

男「質問する間もないもんな。」

友「だいぶ良くなったとは思いますよ。前は声もかけませんでしたし。」

男「気づいたらいなくなってたって感じだったもんな。」

幼馴染「いつか私達に正体打ち明けてくれるのかな・・・。」

7: 2015/04/03(金) 09:53:55.74
>>6 コメントありがとうございます!

魔法少女「ここまでくれば大丈夫かな・・・?」

パァァァ

少女「ふうっ、やっぱしスカートはひらひらして嫌だねえ。」

少女「よし、そろそろ夕飯の時間だし、家に帰るか。」タッタッタッ

~少女 自宅~

少女「ただいまぁ~。」

少女母「おかえり、どこ行ってたの?」

少女「公園。散歩に行ってた。」

少女母「そう。気分転換もいいけれど、宿題さっさと終わらせなさい。」

少女「はあい。」

~少女 自宅 自室~

少女「はあっ、明日からまた学校かよ。カッタリィなあ。」

少女「そもそも宿題多過ぎ。こんなん土日でやれる量じゃねえっての。」

少女「ったく、馬鹿共と顔合わせんのもいい加減嫌になってきた。」

少女(・・・自分で思っといてなんだが、どうしてこんな俺が魔法少女なんかに?)

少女(なんかの間違いなんじゃないか?)

少女「・・・宿題やるか。」

8: 2015/04/03(金) 10:34:31.08
ピ~ブ~ピ~ブ~

少女「うるさい!やめろよ少女妹!」

少女妹「ええ~なんで駄目なんだよぉ~。」

少女「うるさいし勉強の邪魔!あとその喋り方ムカつくからやめろ!」

少女妹「へいへい、分かりましたよ。」

少女「ったく、本当に邪魔だな・・・。」

~1時間後~

少女「今日夕飯遅いな・・・。」

バタバタ

少女母「遅くなってごめん、ご飯できたよ。」

少女「うん、今行く。」ガタッ

~少女 自宅 台所~

少女母「宿題終わった?」

少女「ん~あと少し。」

少女母「あら、凄いじゃない。いつもそうだと助かるんだけど。」

少女「そりゃ無理だって。」

少女母「それじゃあどうして今日は早いの?」

少女「昨日買った本、まだ読んでない。」

少女妹「ご馳走様」ガタッ

少女母「あなた、いつにも増して食べるの早いわね。」

少女「早く私のタブレットを弄りたいんだろうよ。」

少女母「なるほどねぇ・・・。」

少女「お父さん、今夜いつ帰ってくる?」

少女母「10時頃になるって。」

少女「ふぅん・・・。」

9: 2015/04/03(金) 10:54:15.38
~少女 自宅 自室~

少女「さて、宿題も明日の準備も終わったし、本読みますか。」

少女「・・・。」ペラッ

少女「・・・。」ペラッ

少女「・・・。」ペラッ

少女「・・・駄目だ、全然集中できない。」

少女「一回やめよう。」パタン

少女(・・・本当、どうして魔法少女なんかに・・・。)

10: 2015/04/03(金) 11:25:40.49
~回想(3ヶ月前)~

少女「やっと部活終わったぁ~。」

少女「今日は宿題多いから、さっさと家帰らなきゃ!」タッタッタッ

ウ~ウ~ウ~ウ~

少女「ん?これって・・・。」

パトカー『緊急事態です!悪の組織が現れました!』

パトカー『急いで避難して下さい!繰り返します...』

少女「おいおい嘘だろ・・・。こんな宿題多い日になんて・・・。」

少女「こうなったら戦場駆け抜けて、急いで帰宅するしかない!」

少女「行くぜ!」ダッダッダッ

~30分後~

少女「終わりが見えねえ!」

少女「畜生!そろそろ家に着いてもいいはずなのに!」

敵「!」

少女「なっ・・・!」

敵「おいおい・・・、こんなとこ一人で歩いてちゃ危ないぜ・・・、お嬢ちゃん・・・。」
ニタァッ

少女(ま、マジかぁ・・・。)

少女(俺、ここで人生終了かよ・・・。)

少女(まだ読んでねえ本、たくさんあんのに・・・。)

敵「しねぇ!」ブンッ

少女(うわぁ、痛そ。)

少女(というか、氏の間際でやけに冷静だな、俺。)

ドカーン

敵「うわぁ!」

少女「えっ?」

モクモクモクモク

敵「ちっ、煙で、視界が・・・、って、ん!?」

?「あ、あれ?これって一体・・・。」

魔法少女「どういう状況?」

~回想終了~

11: 2015/04/03(金) 11:39:29.77
少女(あの後気合い入れて炎出たから敵蹴散らして・・・。)

少女(それから適当に倒しながら家探してたら組織が撤退して・・・。)

少女(そしたら服がもとに戻って、家に帰ったんだったけ。)

少女(・・・素直に避難しときゃよかったかな?)

少女母「少女、お風呂沸いたから入りなさい。」

少女「はあい。」

13: 2015/04/03(金) 12:38:24.25
~少女 自宅 風呂場~

チャプン

少女(思い返せば俺、結構危ないことしてたなあ。)

少女(あの後から何回か襲撃があって、出てきた敵全部倒したりとか。)

少女(それから変身のコツとかも掴めてきて、市外の敵も倒すようになってきた
頃、レッドさん達に会ったんだっけ。)



15: 2015/04/03(金) 13:04:45.21
~回想(2ヶ月前)~

魔法少女「はあっ!」ビリビリ

敵「うぎゃあああ!」ビリビリ

魔法少女「なるほど、属性をイメージして攻撃すると、その属性の攻撃が出るん
だ。」

魔法少女「それじゃあ今度は風・・・って、あれ・・・?」

ドカーン! ドゴーン!

魔法少女「あそこで誰かが・・・、戦ってる・・・?」

魔法少女「と、とにかく行ってみよう。」ビュンッ

~都市 中心部~

魔法少女「ふうっ、風になるとさすがに速いね。」

魔法少女「さて、この辺のはずなんだが・・・。」

ドッカーン!

魔法少女「!あっちか!」タッタッタッ

?「はあっはあっ・・・。」

?「くっ、万事休す、ですか・・・。」

?「うっ、やばい、かも・・・。」

幹部「さあ、これでとどめだ、ヒーロー諸君。」

魔法少女(間に合え!)

魔法少女「防御魔法発動!」

ガキンッ

幹部「な、なにいっ!」

魔法少女(ま、間に合った・・・。)

魔法少女「大丈夫ですか!」

?「あ、ああ。」

?「あなたは、一体・・・?」

魔法少女「自己紹介は後で!まずはこの状況をなんとかしましょう!」

?「え、ええ・・・。

~回想終了~

16: 2015/04/03(金) 13:14:32.76

少女(それから幹部撃破して、戦場で時々会って、一緒に戦って。)

少女(本当、いろいろあったなあ。)

少女(・・・やっぱり、しばらくなんにも言わないで帰ったの、まずかったかな?)

少女(ま、過ぎたもんはしょうがないか。)

少女「・・・あがろ。」ザバアッ

17: 2015/04/03(金) 13:20:44.12
~少女 自宅 自室~

少女(はあっ、明日からまた学校か・・・。めんどくせ。)

少女(演技すんのも疲れんだけど。)

少女(早く卒業してぇなあ、あんな学校。)

少女「・・・あっ。」

少女(目覚ましかけんの忘れてた。)ガサッ

少女(6時にセットして、音量は最大っと。)ピッピッ

少女(ふうっ、これで気兼ねなく寝れる。)ドサッ

18: 2015/04/03(金) 13:27:23.78
~翌日~

少女「じゃ、行ってきま~す。」

少女母「行ってらっしゃい。」

~通学路~

少女(いつものことながら・・・、ここの坂はきついな・・・。)

男子生徒A「うっわ、お前遅ぇな。」

少女(出た。いつものうざい奴。)

男子生徒A「お~い、聞いてんのかよ。」

少女(無視無視)

男子生徒A「ちっ、面白くねえ。」タッタッタッ

少女(やっと行ったか。)

19: 2015/04/03(金) 14:01:06.83
~学校~

女子生徒A「少女さぁん、おはよぉ~。」

少女「ああ、うん、おはよう。」

少女(うぜえ。)

男子生徒B「やべえ、俺まだ宿題終わってねえ。」ニヤニヤ

男子生徒C「んなの俺だって同じだよ。」ニヤニヤ

少女(ニヤニヤして気持ち悪ぃんだよてめーら。やってねえならさっさとやれ
や。)

~1時限目 理科~

教師「それじゃあ前回の復習から始めるぞ。火山灰が固まった堆積岩を何と言う
か。分かる奴は手を挙げろ。」

少女「・・・。」スッ

少女(って、えっ!俺だけ!?)

教師「よし、じゃあ少女。」

少女「はい、凝灰岩です。」

教師「正解だ。」

少女(ちょっと待て。これこの前やったばっかりだぞ!こいつら復習してないの
かよ!いやそれ以前に覚えてないのか!?)

21: 2015/04/03(金) 17:48:02.67
~色々あって放課後~

少女(今日は部活ないから、早く家帰ってゲームしよ。)

親友「少女、一緒に帰らない?」

少女「もちろんだよ親友!」

少女(気が変わった。親友と話しながら帰ろう。)

~通学路~

少女「ほとんどの人、全然真面目に授業受けてないの!マジムカつく!」

親友「ああ、それめっちゃ分かる!って、ごめん、あたしこっちだから。」

少女「うん、じゃあね。」

親友「さようなら。」タッタッタッ

少女「・・・あ~あ、行っちゃった。」

少女「まだ全然言い足りないなあ~。」

少女「愚痴自由に言えるの、親友だけなんだけど・・・。」

ドッカーン!

少女「!悪の組織の襲撃!?」

少女「やばい!変身しなくちゃ!」

パァァァ

魔法少女「よし、変身完了!」

魔法少女「まずは上から様子を!」ビュンッ

22: 2015/04/03(金) 18:09:10.20

~〇〇市 上空~

魔法少女「!」

魔法少女(市役所に戦闘員がたくさん集まっている。あそこが本部と考えた方が
よさそうね。)

魔法少女(このまま行ってもいいけど、地上の人を助ける為にも降りて・・・。)

魔法少女「!?」

女子生徒A「嫌あああ!助けてえええ!」

魔法少女「・・・ちっ、めんどくせえっ!」ビュンッ

~〇〇市 通学路~

女子生徒A「あ・・・あ・・・。」

敵「大丈夫だって。すぐ楽になるよ。」ニヤニヤ

女子生徒A「い・・・嫌・・・。」ガタガタ

敵「よぉし、それじゃあ一息に・・・。」ニタァッ

魔法少女「ちょっと待ったあああ!」バシュンッ

敵「ぐああっ」バタンッ

魔法少女「しばらくそこで眠ってろ!」パチンッ

敵「う・・・あ・・・?」パタン

魔法少女「・・・ふうっ、大丈夫?」

女子生徒A「あ・・・そ、それ・・・。」

魔法少女「?」

女子生徒A「それ・・・、頃した、の?」

魔法少女「え?い、いやいや、眠らせただけだよ!」

女子生徒A「そ、そう?よかった・・・。」

魔法少女「それより、あなたはどうしてここに?」

女子生徒A「け、警報が出て家に帰ろうとしたら、取り囲まれて・・・。家、すぐ近
くで・・・。」

魔法少女「・・・わかった。家、近いんだよね。送ってくよ。」

女子生徒A「えっ、本当!?」キラキラ

魔法少女「・・・うん。」ニコッ

23: 2015/04/03(金) 18:30:20.66
魔法少女(ああ、私はやっぱり、この目が嫌いだ。)

魔法少女(自分のことしか考えていない、わがままなガキの目。)

魔法少女(私だって、自分のことを優先して考えている。)

魔法少女(でも、ここまで自分勝手じゃない。)

魔法少女(きっとこいつは、私の背負うリスクなんて、考えてもいないだろ
う。)

女子生徒A「ねえねえ、どうやって行くの?」

魔法少女「ああ、うん。とりあえず、私の背におぶさって。」

女子生徒A「あ、うん。」ドサッ

魔法少女「乗ったね、じゃあしっかり掴まってて。」ダッ

女子生徒A「!」

女子生徒A(な、なにこれ!?景色が霞んでる!)

~女子生徒A 自宅前~

魔法少女「はい。着いたよ。」ズサァッ

女子生徒A「えっ、もう!?」

魔法少女「うん。」

女子生徒A「す、凄い・・・。一体どうしたら、こんな早く・・・。」

魔法少女「もともと距離が近かっただけ。じゃあね。今日のことを誰にも言わな
いで。」ビュンッ

女子生徒A「あ・・・、行っちゃった・・・。」

25: 2015/04/03(金) 19:59:56.22
~〇〇市 市役所前~

魔法少女(着いた。)ズサァッ

魔法少女(・・・レッドさん達は、まだ来てないみたいだな。)

魔法少女(待つか、先に突入するか・・・。)

敵「いたぞっ、魔法少女だ!」

魔法少女「!」

魔法少女(囲まれてる!)

敵「なんとしても捕まえるぞ!」

「「「うおおおおお!」」」

魔法少女(ちっ、なんて数!倒しきれそうにない!)

魔法少女(また眠らせてもいいけど、あれはまだ効果が不安定だし・・・。)

魔法少女(こうなったら、市役所に逃げ込んで・・・って、そうか!)

魔法少女「うおりゃっ!」ドーン

敵「ぐああっ!」ドシーン

魔法少女(敵の目的は、私を市役所の中に入れることだったんだ!)

魔法少女(そうすれば私は袋のネズミ、出入口を塞げば、外に出ることはできな
い!)

魔法少女「はあああっ!」ドーン

敵「なっ!コンクリートの壁!?」

26: 2015/04/03(金) 21:28:34.83
お風呂入ってました。遅くなってすみません。

~コンクリートの壁の中~

魔法少女(どうする?このまま飛び込んだところで、奴らの思う壷だ!)

魔法少女(それに、悪の組織が市役所を乗っ取ってからかなり時間が経っているはず。)

魔法少女(何もしていないはずがない!十中八九罠が仕掛けてある!)

魔法少女(だが、このまま引き下がるわけにも・・・。)

魔法少女(くそっ、どうすれば奴らを撤退・・・ん?撤退?)

魔法少女(そういえばあいつら、いつも幹部の指令で動いていたな・・・。)

魔法少女(市役所にあえて入り、幹部を倒せば、撤退とまではいかなくても、ちりぢりにすることはできるかもしれない。)

魔法少女(だが、やはり危険・・・。)

ガンッガンッ

魔法少女「!」

敵「もっと力を入れろお!」

ピシッピシッ

魔法少女「・・・ここに留まるよりはマシか。」


今日はここまでにします。おやすみなさい。

28: 2015/04/04(土) 07:23:02.41
おはようございます。続き投下します。

~コンクリートの壁の外~

敵「ちっ、なかなか崩れねえな・・・。」

敵「早く崩して、攻め込まねえと・・・。」

ピシッ

敵「ん?」

ドーン! ガラガラ!

敵「うおっ!な、なんだ!?」

ビュンッ!

魔法少女「どけえええ!」

敵「うわあああ!」ドシッ

魔法少女「っ・・・。」

ガシャン

敵(な、何だったんだ、今の?)

敵(だ、だが市役所には閉じ込めた。)

敵(これで奴は袋のネズミだ!)

29: 2015/04/04(土) 13:37:34.50
>>27 コメントありがとうございます!

すみません、部活行ってました。

~〇〇市役所内~

ガタン!

魔法少女「!やはり罠だったか・・・。」

魔法少女「仕方ない。さっさと幹部を倒して、市役所を解放しよう。」タッタッタッ

敵「おおっと、そうはいかないぜ。」ズラッ

魔法少女「ちっ、中にもか!」ダダダッ

魔法少女「凍りつけ!」ダンッ ピキピキッ

敵「」カチーン

魔法少女「くっ、幹部は・・・、どこに・・・?」

キーン

?『あ~テステス、マイクテスト~マイクテスト~。』ガチャガチャ

魔法少女「!?」

?『うん、君が魔法少女ちゃんだね。もしかして僕のこと、捜してる?』

?『僕だったら二階の会議室にいるよ。罠は特に仕掛けてないからね。』

?『ま、その代わり戦闘員がいっぱいいるよ♪精々頑張ってね♪』

ボス『ちなみに僕の名前はボス。よろしくね☆』キーン ガチャッ

魔法少女「・・・行くか。」ザッ

30: 2015/04/04(土) 18:34:15.55
~〇〇市役所前~

レッド「よし、着いたぞ!〇〇市役所だ!」

イ工口ー「ここを解放すれば、撤退するはずだよね!それじゃあ早速・・・。」

ブルー「!二人共、待ってください!」

レッド「ん?どうしたんだ、ブルー?」

ブルー「市役所の扉が塞がれてます。」

レッド「なにっ!」

イ工口ー「ほ、ほんとだ。戦闘員が塞いでる・・・。」

レッド「なあに、だったら蹴散らすだけ・・・。」

ブルー「よく見てください、レッド。」

レッド「え?」

ブルー「戦闘員達、『内側』を向いています。」

レッド「は?」

イ工口ー「えっ!それじゃあおかしいよ!」

イ工口ー「外からの侵入を防ぐんだったら、外側を向いてなきゃ!」

レッド「そういえばそうだな・・・。」

ブルー「・・・もしかしたら。」

レッド&イ工口ー「?」

ブルー「誰かを閉じ込めているのかもしれませんね。」

レッド&イ工口ー「!」

31: 2015/04/04(土) 18:40:48.85
レッド「そ、そうか!」

イ工口ー「逃げ出すのを、防ぐ為に・・・。」

ブルー「はい、おそらくは。」

レッド「それじゃあ捕まっているのは、市長とか市役所の職員かもしれねえな。」

ブルー「その可能性が高いかと。」

イ工口ー「じゃあ下手に突撃したら、人質にされちゃうかも・・・。」

レッド「くそっ、どうすればいいんだ!」

?「私達なら無事です。」

レッド「!あ、あなた方は・・・。」

32: 2015/04/04(土) 19:09:08.97
レッド「市長さん!それに職員の皆さんも!」

イ工口ー「どうしてここに!?」

市長「こんなご時世ですから、秘密の通路を作っておきましてな。」

職員A「言い出したときは驚きましたが、まさか役に立つとは思いませんでした。」

職員B「それで通路を通って、脱出したというわけです。」

ブルー「とにかく、皆さんが無事でなによりです。」

イ工口ー「・・・ん?ちょっと待って?」

イ工口ー「それじゃああいつら、一体誰を閉じ込めてるの?」

レッド&ブルー「!」

レッド「た、確かに・・・。」

ブルー「市長さん達がここにいる以上、市役所は無人のはず。」

ブルー「なぜあんなことを・・・?」

職員C「あ、あの・・・。」

レッド「ん?なんですか?」

職員C「わ、私見ました!」

職員C「コスプレした女の子が、市役所に入って行くのを!」

イ工口ー「なんですって!?」

ブルー「どんな服装でしたか?」

職員C「え?ええと、ひらひらしたピンクのスカートを履いていて、ツインテールで、おもちゃ?のステッキを持っていて・・・。」

職員C「アニメに出てくる、魔法少女みたいな・・・。」

レッド「!魔法少女だ!」

職員D「そ、その子なら俺も見たぞ!」

職員D「敵に追い詰められて、自分から入ってったみたいだった!」

イ工口ー「そ、それじゃあ閉じ込められてるのは・・・。」

ブルー「魔法少女さんに、間違いなさそうですね。」

レッド「よしっ、魔法少女を助けに行くぞ!」

33: 2015/04/04(土) 22:59:43.06
皆既月食、いかがでしたか?

~〇〇市役所内~

魔法少女(・・・今さらだけど、人質とか取られてたらどうしよう・・・。)タッタッタッ

魔法少女(・・・その時はその時だな。)タッタッタッ

敵「止まれ!」ズラッ

魔法少女「!」

敵「ここから先は行かせん!」

魔法少女「邪魔。」ビュォォォー

敵「」カチンコチン

敵「ぬおおお!」

魔法少女「押し流す!」ジャー!

敵「うわあああ!」

敵「ま、まだまだあ!」

魔法少女「焼けろおおお!」ボオッ!

敵「あぎゃぁぁぁ!」バタンッ

魔法少女「・・・殲滅、完了。」

魔法少女(さて、会議室はどこだろう?)タッタッタッ

魔法少女(ん?)
_____
|会議室|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
魔法少女(あった。)キィッ

魔法少女(レッドさん達がいないのは、ちょっと不安だけど・・・。)

魔法少女「・・・行きますか、最終決戦。」

35: 2015/04/04(土) 23:45:53.93
~〇〇市役所内 会議室~

ボス「おっ、意外に早かったねえ。」

魔法少女「・・・あなたがボス?」

ボス「当たり前だろ。ここ一人しかいないし♪」

魔法少女「悪いけど、あなたを倒させてもらう。」スッ

ボス「まあまあ落ち着いてよ、魔法少女ちゃん♪」

ボス「戦うのは構わないけど、まず僕の質問に答えてちょうだい♪」

魔法少女「・・・わかった。」

ボス「うん、ありがとう♪」

ボス「ズバリ!君はなんの為に戦ってるの?」

魔法少女「・・・秩序と平和を守る為。」

ボス「はい出ました、よくある答え。」

魔法少女「?」

すみません、今日はここまでにします。おやすみなさい。

37: 2015/04/05(日) 10:58:42.96

ボス「大抵そういうんだよねえ~、正義の味方は。」

ボス「というかさ、僕達がいなくなっても全然平和じゃないじゃん。」

魔法少女「・・・どういう意味?」

ボス「そのまんまだよ。」

ボス「犯罪者ははびこってるし、会社にはふんぞりかえって、ろくに仕事をしない上司がいる。」

ボス「学校に来ても、まともに授業受けない奴らもたくさんいるよ。」

ボス「こんなの平和って呼べないじゃん。」

ボス「そこでね、僕等は『革命』を起こそうと思った。」

魔法少女「革命?」

ボス「うん♪あ、でも革命って言葉は、ちょっと当てはまらないかも。」

ボス「う~ん、なんていうか・・・、一度壊して直すって感じ。」

ボス「一回国の機能とかぜーんぶストップさせて、そっから僕等での政治を始めるんだ。」

ボス「こんなクソみたいな国だもん、一度滅ぼしたっていいよね♪」

魔法少女「どこでもそうなのかは置いておいて、滅ぼすのはいいと思うぞ。」

ボス「!?」

38: 2015/04/05(日) 12:54:48.35
ボス「え・・・いや、ちょっと待って!?」

ボス「君、正義の味方だよね?」

魔法少女「立場的には、な。」

ボス「そ、そんなこと言っちゃっていいの!?」

魔法少女「いや・・・、だってさ。」

魔法少女「犯罪者とか会社の話はともかく、学校はあなたが言った通りの状況だよ。」

魔法少女「来てもろくに授業を聞かず、くっちゃべってる馬鹿共だらけ。真面目にやってる奴はほんとんどいない。」

魔法少女「少なくても、うちの学校は滅ぼしていいと思う。」

ボス「そ、それじゃあさ。」

ボス「僕等の仲間にならない?」

ボス「君も滅ぼしたいんでしょ、この国を。」

魔法少女「それとこれとは話が別だ。」

ボス「はあ!?」

魔法少女「『滅ぼしてもいい』とは言ったが、『滅ぼしたい』とか『滅ぼしてほしい』とかは言ってないぞ。」

ボス「なんなんだよそれ!?話が噛み合ってねえじゃねえか!」

ボス「んじゃあもう一度聞くが、てめえは何の為に戦ってんだよ!」

魔法少女「・・・正義。」

ボス「は?」

魔法少女「私が・・・、正義だから。」

42: 2015/04/06(月) 06:32:58.94

魔法少女「・・・あなた、学校は卒業してる?」

ボス「まあ、一応は・・・。」

魔法少女「それじゃあ、先輩になった経験もあるよね?」

ボス「あるにはあるが、それが一体どう関係してるんだ?」

魔法少女「先生に言われなかった?」

魔法少女「『先輩として立派に見られるような行動をとれ』って。」

ボス「・・・言われた。」

魔法少女「私が戦っているのも、同じ理由。」

魔法少女「正義として、立派に見られるような行動をとらないといけないから。」

これから学校なので、一体きります。帰ってきたらまたあげます。

44: 2015/04/09(木) 06:42:39.00

ボス「・・・ごめん、言ってること全然わかんない。」

魔法少女「うん、それでいい。」

魔法少女「どっちかっていうと、私が言ってること、分かるほうがおかしいから。」

魔法少女「とにかく、私はあなた達の仲間にはなれない。」

ボス「・・・ふ~ん、そっかあ~。」

ボス「それじゃあ仕方ないねえ~。」ニヤア

46: 2015/04/11(土) 08:31:35.56
ボス「それじゃあ・・・。」ビュンッ

魔法少女「!」ガキンッ

ボス「実力行使しかないってことだネ★」ニカッ

魔法少女「・・・ああ。」ザッ

47: 2015/04/11(土) 15:25:01.20
ボス「はあっ!」ビュンッ

魔法少女(防御!)ガキンッ

ボス「ふふふ・・・。」バンッ バンッ

魔法少女「くっ・・・。」

魔法少女(空気の弾丸で・・・。)

魔法少女(相殺!)バシュンッ バシュンッ

ボス「ふふふっ、アハハハハッ!」バババババッ

魔法少女(マ、マシンガン!?)

魔法少女(一体いつ、どこから・・・。)ガガガガガッ

ボス「アハハハハッ!楽しいなあ!」

魔法少女「た、楽しい?」

ボス「そうだよお、とおっても楽しい!」ニカッ

48: 2015/04/11(土) 16:04:15.50
ボス「だってさあ、今まで相手にしてきた奴らはみーんな負けちゃったんだもん。あっさりとね。」

ボス「だけど君は結構長続きしてる。これは期待できそうだなあ。」ニヤニヤ

魔法少女(あ~これイッちゃってるなあ・・・。)

ボス「うおりゃっ!」ダダダッ

魔法少女(に、肉弾戦!?)

ボス「僕ねえ~格闘技もマスターしてるんだあ~。」ドドドッ

ボス「一分野だけって舐めてもらっちゃあ困るなあ~。」ニヤアッ

魔法少女「っ・・・。」

魔法少女(なにか、なにかないのか!?この状況をなんとかする方法は!)

魔法少女(!そうだ!)

50: 2015/04/12(日) 10:18:33.66
ボス「ん~動きが鈍くなってきたねえ~。」ドッドツ

ボス「そろそろ終わりにする?」ニヤッ

魔法少女「っ、冗談じゃないね!」ボッ

ボス「ぬわっ!」

ボス「・・・な~んてね★」

ボス「悪いけど、そん位で僕は・・・。」

魔法少女(今だ!)ビュンッ

ボス「!?」

魔法少女(氷の粒を飛ばして・・・。)ビュンッ ビュンッ

魔法少女(その隙に!)

魔法少女「はあああっ!」ボオオオオオッ!

ボス「なっ!」

ボス(炎の・・・壁!?)

ボス(・・・いや、奴もずっと集中することはできないはず。)

ボス(壁が無くなったとき、攻撃すればいいだけの話だ。)

ボス(視界はこちらの方が悪いが、体力は向こうの方が消耗してる。)

ボス(どの道、あの子は負けるしかない!)

バアアア・・・

ボス(よし、壁が無くな・・・。)

魔法少女「拘束!」パチンッ

ボス「!」ガチッ

52: 2015/04/12(日) 21:51:17.89
ボス「・・・くくっ、なるほどね。」

ボス「さっき放った魔法は・・・。」

魔法少女「ああ、全て囮だ。」

ボス「ははっ、道理で威力が弱かった訳だ。」

ボス「目くらましが目的だもん、威力なんて必要ないよね。」

魔法少女「・・・眠れ。」パチンッ

ボス「・・・うん。」ガクッ

魔法少女「・・・・・。」

ダダダダダ・・・

魔法少女「?」

レッド「無事かあああ、魔法少女さんんん!」

魔法少女「!」

53: 2015/04/13(月) 21:46:34.06
ブルー「レ、レッド、早過ぎます・・・。」

イ工口ー「つ、着いて行くのがやっとだよお・・・。」ヨロヨロ

魔法少女「あ、あの・・・、大丈夫ですか?」

レッド「ああ、そっちこそ大丈夫か?」

魔法少女「はい、大丈夫です。」ニコッ

レッド「よ、よかった・・・。」

ブルー「無事でなによりでした。」

魔法少女「あ、すいません、皆さん。」

魔法少女「ボス、捕まえておきました。」

レッド&ブルー&イ工口ー「!?」

54: 2015/04/13(月) 21:50:28.28
イ工口ー「い、いやいやちょっと待って!」

イ工口ー「ほんとに捕まえたの!?」

魔法少女「はい、この通りです。」ヒョイ

魔法少女「では、私はこれで失礼します。詳しい事情は彼から聞いてください。」ビュンッ

レッド「あ、待って!」

ブルー「・・・また行ってしまいましたね・・・。」

イ工口ー「やっぱ早いね・・・。」

55: 2015/04/13(月) 21:55:41.43
~公園~

魔法少女「・・・。」スタンッ

パァァァ

少女「・・・なぜ戦うか、か。」

~少女 自宅~

少女「ただいまあ。」

少女母「おかえりなさい。大丈夫だった?」

少女「うん、大丈夫。」

少女母「そう、よかった・・・。」

少女「宿題してるね。」

少女母「分かったわ。」

56: 2015/04/13(月) 22:10:01.38
~少女 自宅 自室~

少女「・・・。」カリカリ

少女(・・・なんで?)

少女(私はなんで戦ってる?)

少女(氏ぬ可能性だって、あるのに。)

少女「・・・あ、間違えた。」ゴシゴシ

~少女 自宅 台所~

少女(特別守りたいものがあるわけでも、正義感が強いわけでもない。)

少女母「少女、宿題は終わった?」

少女「うん、終わったよ。」

少女(一体、どうして?)

~少女 自宅 風呂場~

少女(どうしてだろう?)

少女(なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?)

少女「・・・。」

少女「・・・ああ、そっか。」バシャン

~少女 自宅 自室~

少女(私は・・・。)

少女(私は、何となく戦ってるんだ。)

57: 2015/04/13(月) 22:13:57.66
少女(ただ適当になんとなく。)

少女(理由も、目的もなく。)

少女「・・・明日も。」

少女(明日も、平和を守ろう。)

少女(たとえ守る理由が不純でも、私はやっぱりヒーローだから。)

~完~

58: 2015/04/13(月) 22:17:12.64
これで終了になります。読んでくださった方、ありがとうございました!

引用元: 少女「今日も正体を隠して平和を守る。」