1: 2012/06/06(水) 20:36:24.06
真「ボクだってフリフリのスカート穿いたり、リボン付けたりしてみたいんです!」
P「ダメなもんはダメだ」
真「お願いしますよー、プロデューサー!」
P「絶対にノゥ」
真「どうしてなんですかぁ!」
P「オフならいいが、アイドル活動にまで持ち込むのはダメだ。お前の人気に関わる」
真「ぐぬぬ……」
P「ダメなもんはダメだ」
真「お願いしますよー、プロデューサー!」
P「絶対にノゥ」
真「どうしてなんですかぁ!」
P「オフならいいが、アイドル活動にまで持ち込むのはダメだ。お前の人気に関わる」
真「ぐぬぬ……」
2: 2012/06/06(水) 20:39:24.77
真「着てみたいんです~、そのままアイドルしてみたいんです~」クネクネ
P「クネクネしてもダメだ」
真「むーっ」プクー
P「頬膨らましてもダメだ」
真「ぷ・ろ・でゅ・う・さぁ~」ダキダキ
P「抱きついてもダメだ」
真「……フゥ~」
ガタタッ
P「み、耳に息を吹きかけるんじゃない!」ゾクゾク
P「クネクネしてもダメだ」
真「むーっ」プクー
P「頬膨らましてもダメだ」
真「ぷ・ろ・でゅ・う・さぁ~」ダキダキ
P「抱きついてもダメだ」
真「……フゥ~」
ガタタッ
P「み、耳に息を吹きかけるんじゃない!」ゾクゾク
8: 2012/06/06(水) 20:42:10.00
真「まこりんが、こんなにお願いしてるんだよ?」ウルウル
P「まこりんでもダメ!」
ガチャッ
伊織「あっつー……」パタパタ
P「お、今日も時間通りだな伊織」
伊織「……何?真、あんたまた頼み込んでんの?」
真「いくら断られても、ボクは絶対に諦めたりしないぞ!」
P「あのなぁ……」
P「まこりんでもダメ!」
ガチャッ
伊織「あっつー……」パタパタ
P「お、今日も時間通りだな伊織」
伊織「……何?真、あんたまた頼み込んでんの?」
真「いくら断られても、ボクは絶対に諦めたりしないぞ!」
P「あのなぁ……」
10: 2012/06/06(水) 20:45:30.75
伊織「あんたはカッコイイ女の子をウリにしてんのよ。それが事務所の方針」
伊織「その真逆の格好なんかさせる訳ないじゃないの」
真「そ、それは、そうだけど……でも!」
伊織「大体真がカワイイ女の子の格好したって……ねぇ?」ヤレヤレ
真「……何だよそれ」ムカッ
伊織「だって事実じゃない。一体この世界のどこにそんな需要があんのよ」
真「い、言わせておけば……!」ワナワナ
伊織「その真逆の格好なんかさせる訳ないじゃないの」
真「そ、それは、そうだけど……でも!」
伊織「大体真がカワイイ女の子の格好したって……ねぇ?」ヤレヤレ
真「……何だよそれ」ムカッ
伊織「だって事実じゃない。一体この世界のどこにそんな需要があんのよ」
真「い、言わせておけば……!」ワナワナ
11: 2012/06/06(水) 20:48:34.57
P「はいはい、二人ともそこまで!」パンパン
P「伊織は余計なこと言い過ぎ。真もあんまりカッカするな」
伊織「……ふん」プイッ
真「………」ギリッ
P「はぁ……さてと、時間だ。準備できてるんなら行くぞ、伊織ー」ガタッ
真「あっ!プロデューサー、逃げるんですか!」
P「仕事だ仕事!あずささんも途中で拾わなきゃいけないんだよ」
ガチャッ バタン
真「……んべぇーっだ!」ベェー
P「伊織は余計なこと言い過ぎ。真もあんまりカッカするな」
伊織「……ふん」プイッ
真「………」ギリッ
P「はぁ……さてと、時間だ。準備できてるんなら行くぞ、伊織ー」ガタッ
真「あっ!プロデューサー、逃げるんですか!」
P「仕事だ仕事!あずささんも途中で拾わなきゃいけないんだよ」
ガチャッ バタン
真「……んべぇーっだ!」ベェー
14: 2012/06/06(水) 20:52:02.70
~翌日~
あずさ「今日は、婦警さんの格好なんですね~」
P「何てったって、犯罪ゼロを目指す強化週間のキャンペーンガールですから」
P「あぁそうそう、三人ともこのインカムを付けてくださいね」
貴音「あなた様」
P「どうした、貴音?」
貴音「にゅうなんぶ式りぼるばぁは、ないのでしょうか」キリッ
P「ありません」
貴音「そうですか」シュン
真「………」ムスッ
P「……ちゃんと台本通りに頼むぞ、真」
真「……分かってますよ」
あずさ「今日は、婦警さんの格好なんですね~」
P「何てったって、犯罪ゼロを目指す強化週間のキャンペーンガールですから」
P「あぁそうそう、三人ともこのインカムを付けてくださいね」
貴音「あなた様」
P「どうした、貴音?」
貴音「にゅうなんぶ式りぼるばぁは、ないのでしょうか」キリッ
P「ありません」
貴音「そうですか」シュン
真「………」ムスッ
P「……ちゃんと台本通りに頼むぞ、真」
真「……分かってますよ」
18: 2012/06/06(水) 20:56:06.66
ガヤガヤ ザワザワ
「それではキャンペーンガールの皆さん、挨拶をお願いしまーす」
P「壇上に立ったな……」
真「」ニヤッ
P「!……二人とも、手はず通りに」ボソッ
真「……きゃっぴぴp」
貴音「強盗、殺人、交通違反!」
あずさ「ぜ~んぶ、私達がタイホしちゃいま~す!」
お前ら「「「「「うおおおおおおおおおおお!!」」」」」
真「なっ……」
「それではキャンペーンガールの皆さん、挨拶をお願いしまーす」
P「壇上に立ったな……」
真「」ニヤッ
P「!……二人とも、手はず通りに」ボソッ
真「……きゃっぴぴp」
貴音「強盗、殺人、交通違反!」
あずさ「ぜ~んぶ、私達がタイホしちゃいま~す!」
お前ら「「「「「うおおおおおおおおおおお!!」」」」」
真「なっ……」
22: 2012/06/06(水) 20:59:27.36
あずさ「大人しく、捕まってくれないと~?」
貴音「わたくしの拳銃で、あなたの臓物……ブチ抜いちゃうゾ☆」バッキュン
お前ら「「「「「ぐはああああああああああああああああ!!!」」」」」
あずさ「ですから、犯罪は犯さないでくださいね~」ヒラヒラ
貴音「わたくし達との、お約束ですよ」ニコッ
お前ら「「「「「Yes, ma'am !!!」」」」」
貴音「わたくしの拳銃で、あなたの臓物……ブチ抜いちゃうゾ☆」バッキュン
お前ら「「「「「ぐはああああああああああああああああ!!!」」」」」
あずさ「ですから、犯罪は犯さないでくださいね~」ヒラヒラ
貴音「わたくし達との、お約束ですよ」ニコッ
お前ら「「「「「Yes, ma'am !!!」」」」」
25: 2012/06/06(水) 21:01:35.53
P「ふぃ~……逆に犯罪は増えそうだが、何とかなったな!」
真「……プロデューサー、インカムのマイク」
P「あ、悪い……こっちで電源切ってたようだ」ポリポリ
真「………」ムスッ
貴音「あなた様」
P「ん?」
貴音「三十八口径で良いのですが」
P「だからありません!一般人に持たせられる訳ないでしょう!?」
貴音「わたくしは、あいどるです!」キリッ
P「アイドルでもダメ!」
貴音「……いけずです」シュン
真「……プロデューサー、インカムのマイク」
P「あ、悪い……こっちで電源切ってたようだ」ポリポリ
真「………」ムスッ
貴音「あなた様」
P「ん?」
貴音「三十八口径で良いのですが」
P「だからありません!一般人に持たせられる訳ないでしょう!?」
貴音「わたくしは、あいどるです!」キリッ
P「アイドルでもダメ!」
貴音「……いけずです」シュン
26: 2012/06/06(水) 21:05:31.67
真「(くっそー、さっきのアドリブはプロデューサーに感づかれてたみたいだ……)」
P「おーい真ー、もう着替えたかー?」
真「もうちょっと待ってくださーい!」
P「握手会までそんなに時間ないからなー、早くしろよー」
真「(でも次の仕事は大丈夫!)」
真「(ボクがあらかじめ持ち込んだ、このカワイイ衣装が……!)」ゴソゴソ
真「………あれ?」ゴソゴソ
真「う、嘘だろ……黒ズボンと、カッターシャツだけ……!?」ワナワナ
P「おーい真ー、もう着替えたかー?」
真「もうちょっと待ってくださーい!」
P「握手会までそんなに時間ないからなー、早くしろよー」
真「(でも次の仕事は大丈夫!)」
真「(ボクがあらかじめ持ち込んだ、このカワイイ衣装が……!)」ゴソゴソ
真「………あれ?」ゴソゴソ
真「う、嘘だろ……黒ズボンと、カッターシャツだけ……!?」ワナワナ
27: 2012/06/06(水) 21:07:50.97
ハラリ
真「なんだ、この紙切れ……字がすごい汚い……」
『真ちゃんへ
真ちゃんがおしごとに出かける前に、お茶こぼしてよごしちゃった(*´ω`*)
だから代えの服を入れておきましたぁ→ ごめんなさいですぅ→
ゆきぴょんより』
真「………」イラッ
『ぴーえす わざとじゃないよ、ホントだよ→真美たちウソつかないもん
ってゆ→かゆきぴょんってこんなカンジ?←わかんない』
グシャッ
真「っ~~~!!」ガンッ ガンッ ガンッ
P「おーい、あんま暴れんなー」
真「なんだ、この紙切れ……字がすごい汚い……」
『真ちゃんへ
真ちゃんがおしごとに出かける前に、お茶こぼしてよごしちゃった(*´ω`*)
だから代えの服を入れておきましたぁ→ ごめんなさいですぅ→
ゆきぴょんより』
真「………」イラッ
『ぴーえす わざとじゃないよ、ホントだよ→真美たちウソつかないもん
ってゆ→かゆきぴょんってこんなカンジ?←わかんない』
グシャッ
真「っ~~~!!」ガンッ ガンッ ガンッ
P「おーい、あんま暴れんなー」
30: 2012/06/06(水) 21:11:43.81
P「何だか良く分からんが、今日は衣装の評判が良かったな」
真「(うぐぐ……せ、せめて、せめて自主トレの間だけでも……!!)」
真「そ、それじゃプロデューサー!ボクはこれで……」
P「おう、お疲れ~」
真「…」キョロキョロ
真「…」キョロキョロ
真「……よし、誰もこのレッスン場は使ってないな……」
真「よっしゃぁぁぁぁぁっ!バリバリカワイイポーズの練」
響「やる気いっぱいだなー、真!」
真「」
真「(うぐぐ……せ、せめて、せめて自主トレの間だけでも……!!)」
真「そ、それじゃプロデューサー!ボクはこれで……」
P「おう、お疲れ~」
真「…」キョロキョロ
真「…」キョロキョロ
真「……よし、誰もこのレッスン場は使ってないな……」
真「よっしゃぁぁぁぁぁっ!バリバリカワイイポーズの練」
響「やる気いっぱいだなー、真!」
真「」
31: 2012/06/06(水) 21:14:14.60
真「……ひ、響?何でここに?」
響「プロデューサーから頼まれたんさー」
響「自主トレサボらないか見ておいてくれって」
真「ぼ、ボクがサボるわけないじゃないか!」
響「自分もそう思うんだけど、真のダンス技術は勉強になるって言われたんだー」
響「だから、真をしっかり見て勉強するさー!」キラキラ
真「…」
響「?……ど、どうしたんだ真!もしかして、お腹減ったのか!?」ユサユサ
真「………あ、あはは……はは………」ユサユサ
響「プロデューサーから頼まれたんさー」
響「自主トレサボらないか見ておいてくれって」
真「ぼ、ボクがサボるわけないじゃないか!」
響「自分もそう思うんだけど、真のダンス技術は勉強になるって言われたんだー」
響「だから、真をしっかり見て勉強するさー!」キラキラ
真「…」
響「?……ど、どうしたんだ真!もしかして、お腹減ったのか!?」ユサユサ
真「………あ、あはは……はは………」ユサユサ
32: 2012/06/06(水) 21:16:48.68
~翌日~
真「………」グデーン
春香「何か、真が……ものっすごい、やる気ナッシングなんですけど」
美希「あんな真君、今まで見たことないの……重傷なの」
P「うーん、少しやり過ぎたかな」
やよい「真さんの気持ち、私には分かります!」ハイ
P「やよい……」
やよい「私も、もやしを食べちゃいけないって言われたら……言われたら……!」プルプル
P「(やよいはもうちょっと良い物を食べような……)」ホロリ
真「………」グデーン
春香「何か、真が……ものっすごい、やる気ナッシングなんですけど」
美希「あんな真君、今まで見たことないの……重傷なの」
P「うーん、少しやり過ぎたかな」
やよい「真さんの気持ち、私には分かります!」ハイ
P「やよい……」
やよい「私も、もやしを食べちゃいけないって言われたら……言われたら……!」プルプル
P「(やよいはもうちょっと良い物を食べような……)」ホロリ
36: 2012/06/06(水) 21:19:49.26
美希「ミキもおにぎりダメーって言われたら……」
美希「……そ、想像できないの……」ガタガタ
やよい「か、考えるだけで、恐ろしいですねぇー……」ブルブル
春香「あっ、私も」
P「リボンだろ?」ハイハイ
春香「ち、違いますっ!」
P「はぁ……分かった。社長と少し話してくるよ」ガタッ
春香「リボンじゃありませんって!!」
P「お前たちは、真の様子を見ててくれ」スタスタ
春香「ちょっと!聞いてます!?」プンスカ
美希「いってらっしゃいなの~」ヒラヒラ
春香「聞けよっ!!!」バンッ
美希「……そ、想像できないの……」ガタガタ
やよい「か、考えるだけで、恐ろしいですねぇー……」ブルブル
春香「あっ、私も」
P「リボンだろ?」ハイハイ
春香「ち、違いますっ!」
P「はぁ……分かった。社長と少し話してくるよ」ガタッ
春香「リボンじゃありませんって!!」
P「お前たちは、真の様子を見ててくれ」スタスタ
春香「ちょっと!聞いてます!?」プンスカ
美希「いってらっしゃいなの~」ヒラヒラ
春香「聞けよっ!!!」バンッ
37: 2012/06/06(水) 21:23:00.36
P「おーい真ー」
真「………」ダラーン
P「……社長と話し合った結果、明日一日だけ許すことにした」
真「ほ、ホントですか!?」ガバッ
真「……って、明日はボク……」
P「あぁ、オフだ。雪歩と出かけるんだろ?」
P「明日一日中、カワイイ格好、カワイイ言動を貫き通してみろ」
P「お前もアイドルを自負するのなら、な」
真「!」
P「そしたら考えてやらんことも無い、だそうだ」
真「………」ダラーン
P「……社長と話し合った結果、明日一日だけ許すことにした」
真「ほ、ホントですか!?」ガバッ
真「……って、明日はボク……」
P「あぁ、オフだ。雪歩と出かけるんだろ?」
P「明日一日中、カワイイ格好、カワイイ言動を貫き通してみろ」
P「お前もアイドルを自負するのなら、な」
真「!」
P「そしたら考えてやらんことも無い、だそうだ」
39: 2012/06/06(水) 21:27:02.21
真「……って事は」
P「そうだ。逆にいえば、少しでも素に戻った時点でアウト」
P「明日俺は仕事でいないけど、ちゃんと確認はするからな」
真「……あ、アウトになったら……?」
P「………今度雪歩が出る映画なんだが、恋人役が空いてるそうだ」
真「え゙っ」
P「監督曰く『おたくの人選なら誰でもいい』だそうだが……」ニヤニヤ
真「………」
真「……やります。やらせてください」
P「え?恋人役を?」
真「いや、そっちじゃなくて」
P「そうだ。逆にいえば、少しでも素に戻った時点でアウト」
P「明日俺は仕事でいないけど、ちゃんと確認はするからな」
真「……あ、アウトになったら……?」
P「………今度雪歩が出る映画なんだが、恋人役が空いてるそうだ」
真「え゙っ」
P「監督曰く『おたくの人選なら誰でもいい』だそうだが……」ニヤニヤ
真「………」
真「……やります。やらせてください」
P「え?恋人役を?」
真「いや、そっちじゃなくて」
40: 2012/06/06(水) 21:30:22.71
~翌日~
雪歩「真ちゃん、遅いなぁ……」ソワソワ
「ゆーきほー!」
雪歩「真ちゃん?」クルッ
真「どる~ん☆待ったぁ~?」キラッ
雪歩「」
雪歩「真ちゃん、遅いなぁ……」ソワソワ
「ゆーきほー!」
雪歩「真ちゃん?」クルッ
真「どる~ん☆待ったぁ~?」キラッ
雪歩「」
44: 2012/06/06(水) 21:33:23.77
雪歩「」
真「?……どうしたの、雪歩?」
雪歩「………ど、どちら様でしょうか」
真「きゃっぴぴぴぴ~ん♪765プロのアイドル乙女、菊地☆真ちゃんナリよ?」キャピッ
雪歩「」
雪歩「」
雪歩「」プルプル
真「?」
真「?……どうしたの、雪歩?」
雪歩「………ど、どちら様でしょうか」
真「きゃっぴぴぴぴ~ん♪765プロのアイドル乙女、菊地☆真ちゃんナリよ?」キャピッ
雪歩「」
雪歩「」
雪歩「」プルプル
真「?」
45: 2012/06/06(水) 21:36:45.27
雪歩「(……全体的にピンク一色、フリフリスカートにヒールはまだいい……)」
雪歩「(頭よりデカいリボンが、胸と頭に……どこの魔法少女?)」
雪歩「(……え?ゲロッパのポーチ?それってかわいいの?)」
雪歩「(プロデューサーから聞かされてたけど……こ、ここまで酷いなんて……)」
真「んもう雪歩ったら、さっきから黙っちゃって……」キャルルンッ
雪歩「ま、真ちゃん!あ、あのね……」
真「何かな?」
雪歩「そ、その……無理、しないでね」
真「……無理なんかしてないけど?」
雪歩「(頭よりデカいリボンが、胸と頭に……どこの魔法少女?)」
雪歩「(……え?ゲロッパのポーチ?それってかわいいの?)」
雪歩「(プロデューサーから聞かされてたけど……こ、ここまで酷いなんて……)」
真「んもう雪歩ったら、さっきから黙っちゃって……」キャルルンッ
雪歩「ま、真ちゃん!あ、あのね……」
真「何かな?」
雪歩「そ、その……無理、しないでね」
真「……無理なんかしてないけど?」
48: 2012/06/06(水) 21:40:05.58
雪歩「そ、それなら、いいんだけど……」
真「……雪歩なの?ボ、私のこと、プロデューサーの代わりに確認してるのって」
雪歩「え?……う、うん。そうだけど……」
真「………絶っ対に嫌だからね。雪歩の映画に、恋人役で出るのは」
雪歩「えぇっ!?」ガーン
真「(……何があろうと今日一日、この姿で居続けてやるんだ……!)」
雪歩「(……そ、そんなに嫌だったんだ……)」グスッ
真「……雪歩なの?ボ、私のこと、プロデューサーの代わりに確認してるのって」
雪歩「え?……う、うん。そうだけど……」
真「………絶っ対に嫌だからね。雪歩の映画に、恋人役で出るのは」
雪歩「えぇっ!?」ガーン
真「(……何があろうと今日一日、この姿で居続けてやるんだ……!)」
雪歩「(……そ、そんなに嫌だったんだ……)」グスッ
50: 2012/06/06(水) 21:43:26.47
ウィーン
真「なんかホラー映画ばっかり借りてたけど、雪歩ってそういうの好きだったっけ?」
雪歩「今度の映画の、参考にしようかと思って……」
真「……っていうか、結局ビデオ借りにきただけなの?」
雪歩「う、うん……私の用事はこれだけ、なんだけど……あn」
真「ふーん……じゃ、もう帰っていい、かしら?」
雪歩「えぇっ!?」ガーン
真「(一日中このままってのも楽じゃないんだなぁ……ちょっと疲れてきた)」
雪歩「(……こ、この後真ちゃんと一緒にショッピング、行きたかったのに……)」
雪歩「(グスッ………私、真ちゃんに嫌われてるよね……絶対そうだ………)」ドヨーン
ドンッ
真「なんかホラー映画ばっかり借りてたけど、雪歩ってそういうの好きだったっけ?」
雪歩「今度の映画の、参考にしようかと思って……」
真「……っていうか、結局ビデオ借りにきただけなの?」
雪歩「う、うん……私の用事はこれだけ、なんだけど……あn」
真「ふーん……じゃ、もう帰っていい、かしら?」
雪歩「えぇっ!?」ガーン
真「(一日中このままってのも楽じゃないんだなぁ……ちょっと疲れてきた)」
雪歩「(……こ、この後真ちゃんと一緒にショッピング、行きたかったのに……)」
雪歩「(グスッ………私、真ちゃんに嫌われてるよね……絶対そうだ………)」ドヨーン
ドンッ
52: 2012/06/06(水) 21:46:48.13
雪歩「きゃっ!」
「おっと、ごめんよォ」スタタタ
真「雪歩、大丈夫!?」
雪歩「う、うん、大丈夫………あれ?」ゴソゴソ
真「どうしたの?」
雪歩「………な、ない……私の、財布………」
真「!!」
「おっと、ごめんよォ」スタタタ
真「雪歩、大丈夫!?」
雪歩「う、うん、大丈夫………あれ?」ゴソゴソ
真「どうしたの?」
雪歩「………な、ない……私の、財布………」
真「!!」
55: 2012/06/06(水) 21:51:06.37
真「(まさか……さっきのあいつ!)」
雪歩「!……真ちゃん、ダメ!!」
真「な、何で!?」
雪歩「だ、だって、真ちゃん……今日は………」
『……社長と話し合った結果、明日一日だけ許すことにした』
『ほ、ホントですか!?』
真「っ……!」
雪歩「!……真ちゃん、ダメ!!」
真「な、何で!?」
雪歩「だ、だって、真ちゃん……今日は………」
『……社長と話し合った結果、明日一日だけ許すことにした』
『ほ、ホントですか!?』
真「っ……!」
58: 2012/06/06(水) 21:54:39.37
『そうだ。逆にいえば、少しでも素に戻った時点でアウト』
真「………」ギリッ
『……あ、アウトになったら……?』
『………今度雪歩が出る映画なんだが、恋人役が空いてるそうだ』
真「………確かに、嫌だよ。こんなチャンス、自分から捨てるなんて」
真「………」ギリッ
『……あ、アウトになったら……?』
『………今度雪歩が出る映画なんだが、恋人役が空いてるそうだ』
真「………確かに、嫌だよ。こんなチャンス、自分から捨てるなんて」
59: 2012/06/06(水) 21:57:44.53
『明日一日中、カワイイ格好、カワイイ言動を貫き通してみろ』キリッ
雪歩「………」
『お前もアイドルを自負するのなら、な』キリリリッ
真「……でも自分に嘘付くのは、もっと嫌だっ!!」ダッ
雪歩「真ちゃんっ!?」
雪歩「………」
『お前もアイドルを自負するのなら、な』キリリリッ
真「……でも自分に嘘付くのは、もっと嫌だっ!!」ダッ
雪歩「真ちゃんっ!?」
60: 2012/06/06(水) 22:01:25.13
スリ「チョロいねェ、甘いねェ、チョロ甘ですねェ……っと」チャリチャリ
スリ「うほっ、ガキの癖に万札持ってんじゃねぇか。こいつぁいけないガキだねェ」
スリ「こういうありがたぁいものは、おじさんが有効活用して然るべきだねェ」
真「こらぁぁぁぁぁっ!財布返せぇぇぇぇぇぇぇっ!!」ダダダダダッ
スリ「!なんだあいつ……さっきの連れか!?」
スリ「なぁんて動揺してみたり。裏路地までついてこれるかぁ?」スタスタ
真「(クソッ……靴ずれ!?)」ズキズキ
真「(ヒールじゃ思うように走れない……!)」ズキズキ
真「……えーいっ!」ポイポイ
スリ「うほっ、ガキの癖に万札持ってんじゃねぇか。こいつぁいけないガキだねェ」
スリ「こういうありがたぁいものは、おじさんが有効活用して然るべきだねェ」
真「こらぁぁぁぁぁっ!財布返せぇぇぇぇぇぇぇっ!!」ダダダダダッ
スリ「!なんだあいつ……さっきの連れか!?」
スリ「なぁんて動揺してみたり。裏路地までついてこれるかぁ?」スタスタ
真「(クソッ……靴ずれ!?)」ズキズキ
真「(ヒールじゃ思うように走れない……!)」ズキズキ
真「……えーいっ!」ポイポイ
63: 2012/06/06(水) 22:04:49.33
真「うぅっ……せ、狭い……」ギュウギュウ
スリ「ハハッ!そんな大道芸人みてぇな格好で俺に追いつけるかよ!」タタタタッ
グイグイ
真「(リボンとスカートが引っかかって……!)」
真「うぅっ……た、高かったのにぃ!」グスッ
ビリビリビリビリ
ブチブチッ
真「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」ダダダダダッ
スリ「ハハッ!そんな大道芸人みてぇな格好で俺に追いつけるかよ!」タタタタッ
グイグイ
真「(リボンとスカートが引っかかって……!)」
真「うぅっ……た、高かったのにぃ!」グスッ
ビリビリビリビリ
ブチブチッ
真「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」ダダダダダッ
65: 2012/06/06(水) 22:08:19.43
スリ「失敗したプ○キュアみてぇな格好しやがって、俺に追いついてくるだと……!?」
真「ハァ、ハァ……観念しろ!ここで行きどまりだっ!」
スリ「……へっ、馬鹿言っちゃいけねェな」
スリ「捕まれと言われて捕まるアホがどこにいるんだ、よっと」ヒョイ
真「っ!」
スリ「あばよっ!」ピョーン
ドポーン
バッシャバッシャ
真「……こ、ここまで来て、逃がすかぁぁぁぁっ!」
ドポーン
真「ハァ、ハァ……観念しろ!ここで行きどまりだっ!」
スリ「……へっ、馬鹿言っちゃいけねェな」
スリ「捕まれと言われて捕まるアホがどこにいるんだ、よっと」ヒョイ
真「っ!」
スリ「あばよっ!」ピョーン
ドポーン
バッシャバッシャ
真「……こ、ここまで来て、逃がすかぁぁぁぁっ!」
ドポーン
67: 2012/06/06(水) 22:12:04.92
バシャッ バシャッ
スリ「ゲホッゲホッ……ゼェ、ゼェ………あー、畜生」ビチャビチャ
スリ「何だって川にまで飛びこまなきゃいけねェんだ……ったくよォ」ポタポタ
スリ「だが、これでようやく――」
ガシッ
真「……へへっ……」ビチャビチャ
スリ「!……こ、このガキ……!!」
真「捕まえたぞ……泥棒……!」
スリ「……あァ!?」ビキィ
スリ「ゲホッゲホッ……ゼェ、ゼェ………あー、畜生」ビチャビチャ
スリ「何だって川にまで飛びこまなきゃいけねェんだ……ったくよォ」ポタポタ
スリ「だが、これでようやく――」
ガシッ
真「……へへっ……」ビチャビチャ
スリ「!……こ、このガキ……!!」
真「捕まえたぞ……泥棒……!」
スリ「……あァ!?」ビキィ
68: 2012/06/06(水) 22:15:25.70
ブロロロロロ…
貴音「……あなた様、これは何なのでしょう?」
P「無線機じゃないのか?」
貴音「なるほど、これを使って応援を呼ぶのですね……」キラキラ
P「……つーかあんまり触らないでくれよ、ウチの社用車じゃないんだから」
貴音「♪」ベタベタ
P「(……何で俺はパトカーに乗ってパトロールに回ってるんだろう……)」
あずさ「すみませんプロデューサーさん、無理を言ってしまって~」
P「いや、別に構いませんけどね。宣伝効果高そうだし」
P「(……貴音に言い寄られてホイホイ貸し出す方が悪い。うん)」
貴音「……あなた様、これは何なのでしょう?」
P「無線機じゃないのか?」
貴音「なるほど、これを使って応援を呼ぶのですね……」キラキラ
P「……つーかあんまり触らないでくれよ、ウチの社用車じゃないんだから」
貴音「♪」ベタベタ
P「(……何で俺はパトカーに乗ってパトロールに回ってるんだろう……)」
あずさ「すみませんプロデューサーさん、無理を言ってしまって~」
P「いや、別に構いませんけどね。宣伝効果高そうだし」
P「(……貴音に言い寄られてホイホイ貸し出す方が悪い。うん)」
70: 2012/06/06(水) 22:19:45.99
貴音「あなた様、この機械は一体何なのでしょうか」サワサワ
P「だから勝手に触るんじゃない!……サイレンのスイッチだよ、多分」
貴音「なるほど、これでサイレンを鳴らすのですね……」キラキラ
P「頼むから大人しくしてくれよ……貴音を助手席に置くんじゃなかった」ハァ
あずさ「!プロデューサーさん、車を」
貴音「あなた様!だっしゅぼおどからこのようなものが……!」
P「うわっ、ば、ばか!それをこっちに向けるな!!」
あずさ「プロデューサーさんっ!!」
P「は、はひっ!?」ビクッ
あずさ「車!止めてくださいっ!!」
P「だから勝手に触るんじゃない!……サイレンのスイッチだよ、多分」
貴音「なるほど、これでサイレンを鳴らすのですね……」キラキラ
P「頼むから大人しくしてくれよ……貴音を助手席に置くんじゃなかった」ハァ
あずさ「!プロデューサーさん、車を」
貴音「あなた様!だっしゅぼおどからこのようなものが……!」
P「うわっ、ば、ばか!それをこっちに向けるな!!」
あずさ「プロデューサーさんっ!!」
P「は、はひっ!?」ビクッ
あずさ「車!止めてくださいっ!!」
72: 2012/06/06(水) 22:24:28.76
ドゴッ
真「あぐっ……!」
スリ「あんまりなぁ……おじさんをナメてんじゃねェぞ、コラァ!」
ドカッ ゴスッ
スリ「ヒーローごっこは楽しかったかぁ?えェ!?」
ゲシッ ゲシッ
スリ「とっとと手ェ離せよオラァっ!クソガキィ!!」
ガスッ ガスッ ドカッ
真「あぐっ……!」
スリ「あんまりなぁ……おじさんをナメてんじゃねェぞ、コラァ!」
ドカッ ゴスッ
スリ「ヒーローごっこは楽しかったかぁ?えェ!?」
ゲシッ ゲシッ
スリ「とっとと手ェ離せよオラァっ!クソガキィ!!」
ガスッ ガスッ ドカッ
74: 2012/06/06(水) 22:27:50.57
スリ「ハァ、ハァ……クソッ、このガキ……脚にまとわりつきやがって……!」
スリ「あぁ畜生!いい加減離せっ!離しやがれってんだよォ!!」
「離したら、どうするんですか?」
スリ「あぁ!?そりゃ逃げるに決まって――」
ガシッ
あずさ「もう、逃げられませんよ?」
スリ「あぁ畜生!いい加減離せっ!離しやがれってんだよォ!!」
「離したら、どうするんですか?」
スリ「あぁ!?そりゃ逃げるに決まって――」
ガシッ
あずさ「もう、逃げられませんよ?」
75: 2012/06/06(水) 22:31:11.06
スリ「な、何だ姉ちゃん?……新手のコスプレか?そういうプレイか?」
貴音「犯罪ゼロを目指す強化週間のきゃんぺぇん中です」
P「真っ!大丈夫か、おい!しっかりしろ!!」
真「………」ボロッ
貴音「……ぱとろうるを行うのは、間違いではなかったようですね」
スリ「お、俺は悪くねぇからな!このガキが勝手に……!」
ヒョイ
あずさ「……これ、雪歩ちゃんの財布ですね。刺繍が入ってます」
貴音「犯罪ゼロを目指す強化週間のきゃんぺぇん中です」
P「真っ!大丈夫か、おい!しっかりしろ!!」
真「………」ボロッ
貴音「……ぱとろうるを行うのは、間違いではなかったようですね」
スリ「お、俺は悪くねぇからな!このガキが勝手に……!」
ヒョイ
あずさ「……これ、雪歩ちゃんの財布ですね。刺繍が入ってます」
77: 2012/06/06(水) 22:34:33.98
スリ「そ、そいつは俺が持ってたんじゃねぇよ!」
スリ「ハ、ハハ……そ、そうだ、このガキが持ってたんだ!俺は関係ねェ!」
P「っ……!」ギリッ
スリ「いきなり襲ってきたガキが悪いんだよ!これは正当防衛だ!!」
P「こ、この野郎っ……!!」
貴音「あなた様」
P「何だ!?」
貴音「この場はどうか、このわたくしにお任せを」
チャキッ
P「えっ」
スリ「ハ、ハハ……そ、そうだ、このガキが持ってたんだ!俺は関係ねェ!」
P「っ……!」ギリッ
スリ「いきなり襲ってきたガキが悪いんだよ!これは正当防衛だ!!」
P「こ、この野郎っ……!!」
貴音「あなた様」
P「何だ!?」
貴音「この場はどうか、このわたくしにお任せを」
チャキッ
P「えっ」
78: 2012/06/06(水) 22:37:57.17
スリ「お、おい、銀髪の姉ちゃん……そ、それって……」
貴音「ぱとかぁのだっしゅぼおどの中に入っておりました」
カチリ
P「あのー、貴音さん?……少し、落ち着こう。な?」
貴音「わたくしは至って冷静です」
スリ「ま、ままままさか……ほほほ本気で、ううう撃ったり」
貴音「…」
スリ「……ひぃぃぃぃ!や、やめてくれぇぇぇ!」
スリ「わ、悪かった!謝るからよ!!ささ財布盗んだのは俺だよ!俺が全部悪かった!!」
スリ「か、かか金も返す!だ、だから!命、命だけは」
パァン
貴音「ぱとかぁのだっしゅぼおどの中に入っておりました」
カチリ
P「あのー、貴音さん?……少し、落ち着こう。な?」
貴音「わたくしは至って冷静です」
スリ「ま、ままままさか……ほほほ本気で、ううう撃ったり」
貴音「…」
スリ「……ひぃぃぃぃ!や、やめてくれぇぇぇ!」
スリ「わ、悪かった!謝るからよ!!ささ財布盗んだのは俺だよ!俺が全部悪かった!!」
スリ「か、かか金も返す!だ、だから!命、命だけは」
パァン
82: 2012/06/06(水) 22:42:22.91
ファンファン ファンファン
スリ「」ニョワワワワー
P「……何で撃った」
貴音「あの殿方が謝ったのは、財布を盗んだことだけでしたので」
P「……それにしたって、普通撃つか?」
貴音「普通では、あいどるは務まりません」キリッ
P「いやいやいやいや……普通ってさ、一番大事だよ?」
警官「あー……スリの常習犯捕まえられたのは良いとして」
警官「そこのキャンギャルさん」
貴音「はい」
警官「空に向けてても撃っちゃダメでしょー、流石にね。運動会じゃないんだから」
貴音「申し訳ありません」ペコリ
警官「まー、一応聴取は取らせてもらうから。あんたも一緒に来てくれるかな」
P「す、すんません……」ガックリ
スリ「」ニョワワワワー
P「……何で撃った」
貴音「あの殿方が謝ったのは、財布を盗んだことだけでしたので」
P「……それにしたって、普通撃つか?」
貴音「普通では、あいどるは務まりません」キリッ
P「いやいやいやいや……普通ってさ、一番大事だよ?」
警官「あー……スリの常習犯捕まえられたのは良いとして」
警官「そこのキャンギャルさん」
貴音「はい」
警官「空に向けてても撃っちゃダメでしょー、流石にね。運動会じゃないんだから」
貴音「申し訳ありません」ペコリ
警官「まー、一応聴取は取らせてもらうから。あんたも一緒に来てくれるかな」
P「す、すんません……」ガックリ
86: 2012/06/06(水) 22:45:44.25
キキーッ バタン
律子「遅くなっちゃってごめんなさい……真は?」
あずさ「……立てる?真ちゃん」
真「………」ブルブル
律子「話はプロデューサーから聞いてる。着替えも持ってきてるから」
律子「……怪我が酷いようなら、病院に寄るわ」
真「ズビッ……ご、ごめん……」ブルブル
あずさ「………」
律子「遅くなっちゃってごめんなさい……真は?」
あずさ「……立てる?真ちゃん」
真「………」ブルブル
律子「話はプロデューサーから聞いてる。着替えも持ってきてるから」
律子「……怪我が酷いようなら、病院に寄るわ」
真「ズビッ……ご、ごめん……」ブルブル
あずさ「………」
91: 2012/06/06(水) 22:49:15.88
バタン
ブロロロロロ……
律子「ったく、川に飛び込んでまで追いかけるなんて無茶し過ぎよ……もう」
真「………へ、平気だよ、あのくらい……え、へへっ………」ブルブル
ギュッ
真「ぁ……」
あずさ「もう、大丈夫だから……怖かったわね」ナデナデ
真「………う……っ……ぅ、あぁぁ………」ポロポロ
ブロロロロロ……
律子「ったく、川に飛び込んでまで追いかけるなんて無茶し過ぎよ……もう」
真「………へ、平気だよ、あのくらい……え、へへっ………」ブルブル
ギュッ
真「ぁ……」
あずさ「もう、大丈夫だから……怖かったわね」ナデナデ
真「………う……っ……ぅ、あぁぁ………」ポロポロ
93: 2012/06/06(水) 22:52:52.89
ガチャッ
P「ただいまー……」
貴音「ただいま戻りました」
小鳥「お疲れ様でした、プロデューサーさん」
高木「おや、随分早かったようだね。もっと掛かると思っていたのだが」
P「いや、それがですね―――」
『車内に拳銃置き忘れた奴の方がこっちとしては問題で、それどころじゃなかったり……』
『って言うかぶっちゃけ、そちらの協力でスリも逮捕できたし、公にしたくない?』
『いんぺいするよーーーーーーーーーーーーー!!!』
小鳥「(……この国の警察ダメだ……)」
P「ただいまー……」
貴音「ただいま戻りました」
小鳥「お疲れ様でした、プロデューサーさん」
高木「おや、随分早かったようだね。もっと掛かると思っていたのだが」
P「いや、それがですね―――」
『車内に拳銃置き忘れた奴の方がこっちとしては問題で、それどころじゃなかったり……』
『って言うかぶっちゃけ、そちらの協力でスリも逮捕できたし、公にしたくない?』
『いんぺいするよーーーーーーーーーーーーー!!!』
小鳥「(……この国の警察ダメだ……)」
96: 2012/06/06(水) 22:56:38.94
高木「さて……菊地君の件だが」
P「…」
高木「まだ何とも言えん状況だ。彼女の今後の活動云々については、ひとまず保留しよう」
P「真は、どこに……?」
高木「律子君がここに連れて帰ったよ。幸い、軽い怪我で済んだようだが」
高木「……君には今君に出来ることをしてもらいたい。できれば、早急にね」
P「……はい」
P「…」
高木「まだ何とも言えん状況だ。彼女の今後の活動云々については、ひとまず保留しよう」
P「真は、どこに……?」
高木「律子君がここに連れて帰ったよ。幸い、軽い怪我で済んだようだが」
高木「……君には今君に出来ることをしてもらいたい。できれば、早急にね」
P「……はい」
99: 2012/06/06(水) 22:59:59.60
高木「それと君以外にはもう伝えてあるが、今回の事はくれぐれも、他言は……」
P「……分かっています」
高木「うむ。無関係なあの子達にまで、余計な心配をさせたくはない」
P「真も相当参ってるようですしね……」
高木「……あぁそうだ。萩原君にはちゃんと連絡を取っておいてくれたまえ」
P「……あ」
高木「君が携帯に出ないので、かなり心配していたようだからね」
P「(……いっけね、忘れてた……)」ポリポリ
P「……分かっています」
高木「うむ。無関係なあの子達にまで、余計な心配をさせたくはない」
P「真も相当参ってるようですしね……」
高木「……あぁそうだ。萩原君にはちゃんと連絡を取っておいてくれたまえ」
P「……あ」
高木「君が携帯に出ないので、かなり心配していたようだからね」
P「(……いっけね、忘れてた……)」ポリポリ
101: 2012/06/06(水) 23:03:32.47
真「くちゅんっ………ゔー」ズビー
P「……まだ帰ってなかったんだな」
真「あ……プロデューサー」
P「雪歩から聞いたよ。今日は災難だったな」
P「……で、怪我は大丈夫だったか?」
真「えぇ、大丈夫です……昔っから、体は頑丈な方ですから。へへっ」ズビー
P「ったく、無茶し過ぎなんだよ。どいつもこいつも……」
P「……まだ帰ってなかったんだな」
真「あ……プロデューサー」
P「雪歩から聞いたよ。今日は災難だったな」
P「……で、怪我は大丈夫だったか?」
真「えぇ、大丈夫です……昔っから、体は頑丈な方ですから。へへっ」ズビー
P「ったく、無茶し過ぎなんだよ。どいつもこいつも……」
104: 2012/06/06(水) 23:06:53.45
真「……約束、破っちゃいましたね。服も、ボロボロにしちゃいましたし……」
P「…」
真「あの時も………体が、思うように動かなくて……」
真「バカ、ですよね……自分から首突っ込んで、逆にやられるなんて……」
P「…」
真「ボク、あんな……一方的にやられるなんて、初めてで………」
真「………殺、されるかも……って………」
真「グスッ………すごく……怖く、なってっ………」ポロポロ
P「…」
真「あの時も………体が、思うように動かなくて……」
真「バカ、ですよね……自分から首突っ込んで、逆にやられるなんて……」
P「…」
真「ボク、あんな……一方的にやられるなんて、初めてで………」
真「………殺、されるかも……って………」
真「グスッ………すごく……怖く、なってっ………」ポロポロ
105: 2012/06/06(水) 23:10:39.51
P「……真は本当に馬鹿だなぁ」
ギュッ
P「約束なんかどうだっていいんだよ……そばに居てやれなくて、悪かった」
真「グスッ……や、やめてくださいよぉ………」グシグシ
真「あずささんに、もう大丈夫だがらっで………言っだ、ばっがりっ………」ポロポロ
小鳥「(……社長室から戻ってきたらこれだよっ!!)」
小鳥「(写メ取りたい、すごく写メ取りたい……いやダメよ、落ち着け私……!)」
小鳥「(空気を読むべきか、写メを取るべきか………ぬわぁぁぁぁぁっ!!)」モンモン
ギュッ
P「約束なんかどうだっていいんだよ……そばに居てやれなくて、悪かった」
真「グスッ……や、やめてくださいよぉ………」グシグシ
真「あずささんに、もう大丈夫だがらっで………言っだ、ばっがりっ………」ポロポロ
小鳥「(……社長室から戻ってきたらこれだよっ!!)」
小鳥「(写メ取りたい、すごく写メ取りたい……いやダメよ、落ち着け私……!)」
小鳥「(空気を読むべきか、写メを取るべきか………ぬわぁぁぁぁぁっ!!)」モンモン
107: 2012/06/06(水) 23:14:42.52
真「グスッ……ヒック……ご、ごめんなさい、プロデューサー」
P「……落ち着いたか?」
真「……恥ずかしいトコ、見られちゃいましたね……」ズビー
P「………あーもー、何だよもー」
真「……ふぇ……?」グスッ
P「別に着飾んなくてもお前、最高にカワイイじゃねーかコノヤロー」
真「……かわいくなんか、ないです……」
P「いーや、カワイイ。カワイイったら、カワイイ」
真「かわいくないです!」ズビー
P「俺がカワイイって言ったらカワイイんだよ!文句あるか!!」
真「グスッ……なっとく、できません……!」
P「……よぉし分かった、ちょっと待ってろ!」ポパピプペ
P「……落ち着いたか?」
真「……恥ずかしいトコ、見られちゃいましたね……」ズビー
P「………あーもー、何だよもー」
真「……ふぇ……?」グスッ
P「別に着飾んなくてもお前、最高にカワイイじゃねーかコノヤロー」
真「……かわいくなんか、ないです……」
P「いーや、カワイイ。カワイイったら、カワイイ」
真「かわいくないです!」ズビー
P「俺がカワイイって言ったらカワイイんだよ!文句あるか!!」
真「グスッ……なっとく、できません……!」
P「……よぉし分かった、ちょっと待ってろ!」ポパピプペ
110: 2012/06/06(水) 23:18:21.98
千早「………」ヌギヌギ
千早「準備、良し……!」ゴクッ
千早「(まずは両手を使って直に胸を揉みしだき、同時に以下の呪文を……)」チラッ
千早「ひなひなひなひなあおたのり……」モミモミ
prrrr prrrr prrrr
千早「チッ………」ピッ
P『千早、お前に聞きたいことがある!』
千早「……一体何です?こんな時間に」
P『今から送る写メを見ろ!』プツッ ツー ツー ツー
千早「写メぇ?」
千早「準備、良し……!」ゴクッ
千早「(まずは両手を使って直に胸を揉みしだき、同時に以下の呪文を……)」チラッ
千早「ひなひなひなひなあおたのり……」モミモミ
prrrr prrrr prrrr
千早「チッ………」ピッ
P『千早、お前に聞きたいことがある!』
千早「……一体何です?こんな時間に」
P『今から送る写メを見ろ!』プツッ ツー ツー ツー
千早「写メぇ?」
112: 2012/06/06(水) 23:21:45.83
千早「(……目ぇ真っ赤にして泣き腫らしてる真の写真……これが何?)」
prrrr ピッ
P『見たか!?』
千早「えぇ、まぁ」
P『真はカワイイよな!な!?』
千早「……はぁ」
P『ホォラ見ろォ!千早もお前の事カワイイって言ってるだろ!!』プツッ
ツー ツー ツー
千早「………何だったの?」
prrrr ピッ
P『見たか!?』
千早「えぇ、まぁ」
P『真はカワイイよな!な!?』
千早「……はぁ」
P『ホォラ見ろォ!千早もお前の事カワイイって言ってるだろ!!』プツッ
ツー ツー ツー
千早「………何だったの?」
115: 2012/06/06(水) 23:25:13.49
P「ゼェ、ゼェ……う、うちのアイドル全員……今の真は、カワイイってさ」
真「っ~~~~///」ポッポー
P「……まだ足りないかっ!?」
真「も、もぉいいですっ!お、お願いですから、もうやめてくださいっ!!///」
P「分かってくれたか……」ウンウン
真「(うぅぅ……あ、明日からどんな顔して皆に会えばいいんだよっ……///)」
P「ま、それはそれとして、だ……雪歩の件なんだが」
真「あ……ビデオ屋の前で別れて、それっきりでした……」
P「いや、そうじゃなくて」
真「……えっ?」
真「っ~~~~///」ポッポー
P「……まだ足りないかっ!?」
真「も、もぉいいですっ!お、お願いですから、もうやめてくださいっ!!///」
P「分かってくれたか……」ウンウン
真「(うぅぅ……あ、明日からどんな顔して皆に会えばいいんだよっ……///)」
P「ま、それはそれとして、だ……雪歩の件なんだが」
真「あ……ビデオ屋の前で別れて、それっきりでした……」
P「いや、そうじゃなくて」
真「……えっ?」
117: 2012/06/06(水) 23:28:51.43
雪歩「ようやく、会えたね……」
真「………」
ピシャーン……ゴロゴロゴロ……
雪歩「あんたみたいな害虫に、お兄ちゃんは渡さない……絶対に」ギリッ
真「……いいよ、来なよ」ユラァ
真「あの人は、最初からボクのものだって……教えてあげるからさ」ガシャッ
雪歩「……あんたさえ、あんたさえいなくなれば……お兄ちゃんは……!!」
ピカッ
雪歩「お兄ちゃんはぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ドドドドドドドドドド
真「どぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ドドドドドドドドドド
監督「はァい、カットォー」
真「………」
ピシャーン……ゴロゴロゴロ……
雪歩「あんたみたいな害虫に、お兄ちゃんは渡さない……絶対に」ギリッ
真「……いいよ、来なよ」ユラァ
真「あの人は、最初からボクのものだって……教えてあげるからさ」ガシャッ
雪歩「……あんたさえ、あんたさえいなくなれば……お兄ちゃんは……!!」
ピカッ
雪歩「お兄ちゃんはぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ドドドドドドドドドド
真「どぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ドドドドドドドドドド
監督「はァい、カットォー」
119: 2012/06/06(水) 23:32:23.58
監督「いいねいいねェ、最ッ高だねェ!」
P「さいですか」
監督「やっぱおたくのアイドルはいいわァ。こう、胃薬が欲しくなるンだよねェ」
監督「あァ、萩原クン!もうちょい瞳孔を開いて笑うといい感じだよォ」
雪歩「……こ、こう、ですか?」クワッ
監督「そォ!あと出来るだけ口を開く時、歯に唾液を滴らせておいてねェ」
P「さいですか」
監督「やっぱおたくのアイドルはいいわァ。こう、胃薬が欲しくなるンだよねェ」
監督「あァ、萩原クン!もうちょい瞳孔を開いて笑うといい感じだよォ」
雪歩「……こ、こう、ですか?」クワッ
監督「そォ!あと出来るだけ口を開く時、歯に唾液を滴らせておいてねェ」
122: 2012/06/06(水) 23:35:56.09
真「……プロデューサー、これ、何なんです?」
P「えーっと、タイトルは『ヤンデレ妹と削岩機~お兄ちゃんはどっちの味方?~』」
P「仲睦まじい親友だった二人の女が一人の男をめぐり頃し合う、気分崩壊バイオレンスアクションムービー」
真「いや、そうじゃなくてっ!」
P「あん?……誰も雪歩の恋人役になれだなんて、一言も言ってないだろ~?」ニヤニヤ
真「むむむ……」
P「何がむむむだ」
P「えーっと、タイトルは『ヤンデレ妹と削岩機~お兄ちゃんはどっちの味方?~』」
P「仲睦まじい親友だった二人の女が一人の男をめぐり頃し合う、気分崩壊バイオレンスアクションムービー」
真「いや、そうじゃなくてっ!」
P「あん?……誰も雪歩の恋人役になれだなんて、一言も言ってないだろ~?」ニヤニヤ
真「むむむ……」
P「何がむむむだ」
124: 2012/06/06(水) 23:39:34.34
監督「はァい菊地クン、次のシーンいってみよォか」
真「!……は、はい!」
監督「次は片手で削岩機振り回してェ、そのまま接近するところからァ」
真「え゙っ……こ、これ結構重さあるんですけど……」
雪歩「大丈夫、真ちゃんなら出来るよ!」グッ
P「そうだ!俺も、真を信じてるからな!」グッ
真「……分かりましたよ、やりますよ!やればいいんでしょう!?」ドドドドドドドドド
真「!……は、はい!」
監督「次は片手で削岩機振り回してェ、そのまま接近するところからァ」
真「え゙っ……こ、これ結構重さあるんですけど……」
雪歩「大丈夫、真ちゃんなら出来るよ!」グッ
P「そうだ!俺も、真を信じてるからな!」グッ
真「……分かりましたよ、やりますよ!やればいいんでしょう!?」ドドドドドドドドド
125: 2012/06/06(水) 23:42:55.07
小鳥「――で、今はどうなんです?真ちゃんの様子」
P『んー、怪我も完治しましたし……精神的にも、立ち直りつつあるみたいですね』
P『あと、カワイイ格好をさせろとせがまなくなりましたよ』
小鳥「(アイドル全員に『真はカワイイだろ』なんて聞いて回れば、そりゃね……)」
P『……まぁ、それだけで済めば、良かったんですがねぇ』
真「小鳥さん!その電話、プロデューサーからですか!?」
P『んー、怪我も完治しましたし……精神的にも、立ち直りつつあるみたいですね』
P『あと、カワイイ格好をさせろとせがまなくなりましたよ』
小鳥「(アイドル全員に『真はカワイイだろ』なんて聞いて回れば、そりゃね……)」
P『……まぁ、それだけで済めば、良かったんですがねぇ』
真「小鳥さん!その電話、プロデューサーからですか!?」
126: 2012/06/06(水) 23:48:14.86
真「プロデューサー!今度の映画のヒロイン役なんですけど、ボクに」
グイッ
春香「メインヒロインと言えば天海春香さん、天海春香さんですよ?大事な事なので二度言いまs」
グイッ
伊織「雑魚は黙ってなさいよ、主役の座はこのあたしのものなんだから」
グイッ
響「完璧な自分以外にヒロインが務まるはずないさー!!」
真・春香・伊織・響「~~~~~~!!」バチバチ
雪歩「あ、あの」
真・春香・伊織・響「「「「雪歩は黙ってて!!!」」」」
雪歩「」ジワッ
グイッ
春香「メインヒロインと言えば天海春香さん、天海春香さんですよ?大事な事なので二度言いまs」
グイッ
伊織「雑魚は黙ってなさいよ、主役の座はこのあたしのものなんだから」
グイッ
響「完璧な自分以外にヒロインが務まるはずないさー!!」
真・春香・伊織・響「~~~~~~!!」バチバチ
雪歩「あ、あの」
真・春香・伊織・響「「「「雪歩は黙ってて!!!」」」」
雪歩「」ジワッ
127: 2012/06/06(水) 23:52:05.86
ワーワー ギャーギャー
小鳥「……見事にメインヒロイン争奪戦、激化しちゃってますね~」
P『これで美希辺りもやる気出したら、もう収拾付かなくなりますよ、ハハハ』
小鳥「ハハハじゃないですよね、4人の相手するのが嫌で逃げただけですよねこれ」
P『………ファイナルアンサー?』
小鳥「ファイナルアンサー」イラッ
P『……正解っ!』グッ
小鳥「バカな事やってないで、さっさと帰ってきてくださいっ!!」ガチャンッ
おわり
小鳥「……見事にメインヒロイン争奪戦、激化しちゃってますね~」
P『これで美希辺りもやる気出したら、もう収拾付かなくなりますよ、ハハハ』
小鳥「ハハハじゃないですよね、4人の相手するのが嫌で逃げただけですよねこれ」
P『………ファイナルアンサー?』
小鳥「ファイナルアンサー」イラッ
P『……正解っ!』グッ
小鳥「バカな事やってないで、さっさと帰ってきてくださいっ!!」ガチャンッ
おわり
128: 2012/06/06(水) 23:52:21.03
乙
129: 2012/06/06(水) 23:52:29.74
乙
引用元: 真「お願いします!」P「ダメ」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります