1: 2013/02/06(水) 07:19:47.44
カクリコン「おう、最近話題の都市伝説らしいぞ」
ジェリド「天下のティターンズのエリート様は余裕だな、MK―Ⅱの試験の前日に都市伝説とは」
カクリコン「お前もティターンズだろうに……まぁ、地球のコレがちょっと、な」
ジェリド「おまけにおのろけ話か……勘弁してくれよ。お前の恋愛相談なんかエマ中尉でも食わねえぜ」
エマ「私が何か?」
ジェリド「天下のティターンズのエリート様は余裕だな、MK―Ⅱの試験の前日に都市伝説とは」
カクリコン「お前もティターンズだろうに……まぁ、地球のコレがちょっと、な」
ジェリド「おまけにおのろけ話か……勘弁してくれよ。お前の恋愛相談なんかエマ中尉でも食わねえぜ」
エマ「私が何か?」
2: 2013/02/06(水) 07:25:50.74
ジェリド「うわっ!?」
カクリコン「エ、エマ中尉! どうして此処に……!」
エマ「報告書をバスク大佐に提出した帰りよ。それより私に対する陰口が聞こえた気がするんだけど、また髪型?」
ジェリド「ち、違う! 都市伝説の話だ」
エマ「あら、もしかしてハロ占い?」
カクリコン「なんだ、エマ中尉も知ってるのか」
エマ「まあ、噂に聞いた程度だけれどね」
エマ「特定の手順を踏まえて書き込んだプログラムを、市販のペットロボットに組み込んでモニターに繋げると、未来の映像が映るんだとか」
ジェリド「……思った以上にえげつないな……」
エマ「あら、恐いの?」クス
ジェリド「バ、バカにするな! 俺達はティターンズだぞ、なぁカクリコン!」
カクリコン「……お、おう………」
エマ(気の毒なくらい怖がってる……)
カクリコン「エ、エマ中尉! どうして此処に……!」
エマ「報告書をバスク大佐に提出した帰りよ。それより私に対する陰口が聞こえた気がするんだけど、また髪型?」
ジェリド「ち、違う! 都市伝説の話だ」
エマ「あら、もしかしてハロ占い?」
カクリコン「なんだ、エマ中尉も知ってるのか」
エマ「まあ、噂に聞いた程度だけれどね」
エマ「特定の手順を踏まえて書き込んだプログラムを、市販のペットロボットに組み込んでモニターに繋げると、未来の映像が映るんだとか」
ジェリド「……思った以上にえげつないな……」
エマ「あら、恐いの?」クス
ジェリド「バ、バカにするな! 俺達はティターンズだぞ、なぁカクリコン!」
カクリコン「……お、おう………」
エマ(気の毒なくらい怖がってる……)
3: 2013/02/06(水) 07:33:33.81
――電器屋――
【一家に一台!可愛くて賢い、HARO!】
エマ「あら、思ったより安いわね」
ジェリド「しかしなぁ、ハロ占いってネーミングが気に食わんよ」
エマ「あら、SUN社(ハロを造ってる会社)のステルスマーケティングだと疑っているわけ?」
ジェリド「あぁ。特定のプログラムってのは噂好きのジャマイカンから譲り受けたが、コイツが悪さするんなら何でわざわざ新品のハロが必要なんだ」フリフリ
ジェリド「くだらん都市伝説になけなしの金を費やすのもそうだが、俺ぁこのハロってやつの顔もだな」
エマ「そこまでにしておきなさい」
ジェリド「ちっ、いいさ、カクリコンの恋路の手助けだと思って、我慢してやる」
エマ「相変わらず素直じゃないわね」
ジェリド「ひねくれ者だって言いたいのか!?」
エマ「いきり立たないでよ」
店員「アリャーシター」
【一家に一台!可愛くて賢い、HARO!】
エマ「あら、思ったより安いわね」
ジェリド「しかしなぁ、ハロ占いってネーミングが気に食わんよ」
エマ「あら、SUN社(ハロを造ってる会社)のステルスマーケティングだと疑っているわけ?」
ジェリド「あぁ。特定のプログラムってのは噂好きのジャマイカンから譲り受けたが、コイツが悪さするんなら何でわざわざ新品のハロが必要なんだ」フリフリ
ジェリド「くだらん都市伝説になけなしの金を費やすのもそうだが、俺ぁこのハロってやつの顔もだな」
エマ「そこまでにしておきなさい」
ジェリド「ちっ、いいさ、カクリコンの恋路の手助けだと思って、我慢してやる」
エマ「相変わらず素直じゃないわね」
ジェリド「ひねくれ者だって言いたいのか!?」
エマ「いきり立たないでよ」
店員「アリャーシター」
4: 2013/02/06(水) 07:39:15.37
――ジェリド自室――
ハロ『ハロ ゲンキ ゲンキ』
ジェリド「さて、ジャマイカンに報告もせにゃならん、急ぐか」カチャカチャ
ジェリド「なになに……【立ち上げたPCと新品の起動したてのハロを繋げて】……」カチカチ
ハロ『オマエ ダレダ』
ジェリド「うるさい! まだ教えちゃ駄目なんだ、黙ってろ」
ジェリド「そして【プログラムをハロに読み込ませながら、最後にハロへ自分の名前をフルネームで教える】……こうか」ウィーン
ハロ『ガガッピー』ピーヒョロロー
ジェリド「よし」
ジェリド「おいポンコツ! 俺の名前はジェリド・メサだ、ジ・ェ・リ・ド・メ・サ、分かるな?」
ハロ『ジェ…リド……』
ジェリド「そうだ、ジェリドだ。どうだ、何か分かるか?」
ハロ『…………』
ジェリド「…………」
ハロ『ハロ ゲンキ ゲンキ』
ジェリド「さて、ジャマイカンに報告もせにゃならん、急ぐか」カチャカチャ
ジェリド「なになに……【立ち上げたPCと新品の起動したてのハロを繋げて】……」カチカチ
ハロ『オマエ ダレダ』
ジェリド「うるさい! まだ教えちゃ駄目なんだ、黙ってろ」
ジェリド「そして【プログラムをハロに読み込ませながら、最後にハロへ自分の名前をフルネームで教える】……こうか」ウィーン
ハロ『ガガッピー』ピーヒョロロー
ジェリド「よし」
ジェリド「おいポンコツ! 俺の名前はジェリド・メサだ、ジ・ェ・リ・ド・メ・サ、分かるな?」
ハロ『ジェ…リド……』
ジェリド「そうだ、ジェリドだ。どうだ、何か分かるか?」
ハロ『…………』
ジェリド「…………」
5: 2013/02/06(水) 07:45:26.19
ハロ『ジェリド ゲンキカ』
ジェリド「……駄目だこりゃ」ガクッ
ジェリド「所詮は都市伝説ってことか、この調子だとエマ中尉やカクリコンも肩すかし食ってるだろうな」
ジェリド「あぁくそ、要らん金を払ってこれだ……忌々し……」
ウィーン
『カミーユ? なんだ、男か』
ジェリド「ッ!?」
ジェリド(モニターが何かを映し出している! あれは、俺!?)
『カミーユが男の名前で何が悪いんだ!俺は男だよっ!』バキィッ
ブツッ
ジェリド「……な……」
ジェリド「なんだ、今のは…………!?」
ハロ『ジェリド ドウシタ ゲンキカ』
ジェリド「……駄目だこりゃ」ガクッ
ジェリド「所詮は都市伝説ってことか、この調子だとエマ中尉やカクリコンも肩すかし食ってるだろうな」
ジェリド「あぁくそ、要らん金を払ってこれだ……忌々し……」
ウィーン
『カミーユ? なんだ、男か』
ジェリド「ッ!?」
ジェリド(モニターが何かを映し出している! あれは、俺!?)
『カミーユが男の名前で何が悪いんだ!俺は男だよっ!』バキィッ
ブツッ
ジェリド「……な……」
ジェリド「なんだ、今のは…………!?」
ハロ『ジェリド ドウシタ ゲンキカ』
6: 2013/02/06(水) 07:51:23.80
PPP
ジェリド「ッ!?」ビクゥッ
ジェリド(け、携帯か……くそっ、ビビらせやがって!)
ピッ
エマ『ジェリド中尉! あ、あなた、例の占い、実行したわよね!?』
ジェリド「エマ中尉か……あぁ、たった今な」
ジェリド「あんたも見たのか、その、未来の映像ってやつを……よ」
エマ『そのことだけど、どこかに集まれなくて? もちろんカクリコン中尉も』
ジェリド「分かった。今の時間なら食堂はがら空きだ、すぐに向かう!」ピッ
ジェリド「ありゃ何だったんだ一体……宇宙世紀だぞ、今は!」
PPP
ジェリド「カクリコンか! あぁ、今呼ぼうとしてたところだ。今すぐ食堂に来てくれ、そうだ、エマ中尉も向かってる!」
ハロ『ジェリド ドウシタ ジェリド』
ジェリド「お前も来い! 聞かなきゃならんことが山ほどある!」
ハロ『ハロ ツイテク』
ジェリド「ッ!?」ビクゥッ
ジェリド(け、携帯か……くそっ、ビビらせやがって!)
ピッ
エマ『ジェリド中尉! あ、あなた、例の占い、実行したわよね!?』
ジェリド「エマ中尉か……あぁ、たった今な」
ジェリド「あんたも見たのか、その、未来の映像ってやつを……よ」
エマ『そのことだけど、どこかに集まれなくて? もちろんカクリコン中尉も』
ジェリド「分かった。今の時間なら食堂はがら空きだ、すぐに向かう!」ピッ
ジェリド「ありゃ何だったんだ一体……宇宙世紀だぞ、今は!」
PPP
ジェリド「カクリコンか! あぁ、今呼ぼうとしてたところだ。今すぐ食堂に来てくれ、そうだ、エマ中尉も向かってる!」
ハロ『ジェリド ドウシタ ジェリド』
ジェリド「お前も来い! 聞かなきゃならんことが山ほどある!」
ハロ『ハロ ツイテク』
7: 2013/02/06(水) 08:04:16.81
――食堂――
エマ「…………」
カクリコン「…………」
ジェリド「…………」
ハロ×3『ハロ ハロ』
ジェリド「……じゃあ、話を整理するぞ」
ジェリド「全員噂通りの手順でハロを操作し、最後に名前を教えた」
ジェリド「そうしたら俺はよく分からんが若い男にいきなりいちゃもんつけられて殴られる映像を見て」
ジェリド「エマ中尉は自身のMSでジャマイカンを戦艦の艦橋ごと撃ち抜く映像を」
ジェリド「えぇと、カクリコンは何だったか?」
カクリコン「……大気圏に突っ込んで焼け氏ぬ映像だ……」
ジェリド「あぁ、そうだったな」
ジェリド「で、だ。状況や何故そうなったかが分からない以上、映像に関しては深くは語れないが……」
ジェリド「見ちまったという事実は事実だ。さて、どうしたもんか……」ハァ
カクリコン「どうしたもんか、じゃあないッ!」バンッ
エマ「…………」
カクリコン「…………」
ジェリド「…………」
ハロ×3『ハロ ハロ』
ジェリド「……じゃあ、話を整理するぞ」
ジェリド「全員噂通りの手順でハロを操作し、最後に名前を教えた」
ジェリド「そうしたら俺はよく分からんが若い男にいきなりいちゃもんつけられて殴られる映像を見て」
ジェリド「エマ中尉は自身のMSでジャマイカンを戦艦の艦橋ごと撃ち抜く映像を」
ジェリド「えぇと、カクリコンは何だったか?」
カクリコン「……大気圏に突っ込んで焼け氏ぬ映像だ……」
ジェリド「あぁ、そうだったな」
ジェリド「で、だ。状況や何故そうなったかが分からない以上、映像に関しては深くは語れないが……」
ジェリド「見ちまったという事実は事実だ。さて、どうしたもんか……」ハァ
カクリコン「どうしたもんか、じゃあないッ!」バンッ
8: 2013/02/06(水) 08:17:41.66
カクリコン「お前、俺なんか氏を予言されてるんだぞ! どうすりゃ……っ」
ジェリド「落ち着けカクリコン! まだそうなると決まった訳じゃないだろう!」
ジェリド「エマ中尉、あんたは俺達より噂に詳しいはずだ。何か他に情報は無いのか!?」
エマ「わ、私だって詳しい訳じゃないわ……所詮は噂だもの、尾鰭がついてまわって、噂自体沢山あるのよ」
エマ「ただ、どの噂にも共通する内容があるってくらいしか……」
ジェリド「共通する内容?」
エマ「えぇ」
エマ「ハロ占いは名前を登録した者の未来を映すということ以外に、制約があるのよ」
エマ「一人の人間がハロ占いをしてもいい回数は、三回まで」
エマ「ハロ占いをしたハロは捨てたり壊したりしてはいけないが、自分が持っていてもいけないということ」
エマ「そして、自分以外の名前でハロ占いをすることは絶対に許されない、ということ」
ジェリド「……予言の内容に関しては?」
エマ「ごめんなさい……噂によってまちまちなの」
エマ「絶対に変えられないとか、意識すれば変えられるとか……手段まで含めたらそれこそ星の数よ」
ジェリド「つまり信憑性は薄い、か……くそっ」
ジェリド「落ち着けカクリコン! まだそうなると決まった訳じゃないだろう!」
ジェリド「エマ中尉、あんたは俺達より噂に詳しいはずだ。何か他に情報は無いのか!?」
エマ「わ、私だって詳しい訳じゃないわ……所詮は噂だもの、尾鰭がついてまわって、噂自体沢山あるのよ」
エマ「ただ、どの噂にも共通する内容があるってくらいしか……」
ジェリド「共通する内容?」
エマ「えぇ」
エマ「ハロ占いは名前を登録した者の未来を映すということ以外に、制約があるのよ」
エマ「一人の人間がハロ占いをしてもいい回数は、三回まで」
エマ「ハロ占いをしたハロは捨てたり壊したりしてはいけないが、自分が持っていてもいけないということ」
エマ「そして、自分以外の名前でハロ占いをすることは絶対に許されない、ということ」
ジェリド「……予言の内容に関しては?」
エマ「ごめんなさい……噂によってまちまちなの」
エマ「絶対に変えられないとか、意識すれば変えられるとか……手段まで含めたらそれこそ星の数よ」
ジェリド「つまり信憑性は薄い、か……くそっ」
9: 2013/02/06(水) 08:23:19.76
ジェリド「とりあえず、ジャマイカンには適当に誤魔化すぞ」
ジェリド「エマ中尉が自分を頃す未来を見ましたなんて言ったら、何て言われるか分かったもんじゃないからな」
エマ「ありがとう、ジェリド中尉」
ジェリド「カクリコン! お前は気にしないようにしろ、どうしても駄目なら地球に降りないように異動先の申請忘れるなよ」
カクリコン「あ、あぁ……」
ジェリド「さて、後はこのハロだが……」
ハロ『ハロ ハロ』
ジェリド「制約によりゃ捨てたり壊さないようにして手放さなきゃならないんだったな」
エマ「誰かにあげるくらいしか思いつかないわね。どうせだし、孤児院にでも送りましょうか」
ジェリド「ちっ、せっかく自腹切ったロボットを誰かにやらなきゃならんとはな」
エマ「得体の知れない噂だもの、万全は期するべきよ」
ジェリド「あぁ、分かっているさ」
ジェリド「エマ中尉が自分を頃す未来を見ましたなんて言ったら、何て言われるか分かったもんじゃないからな」
エマ「ありがとう、ジェリド中尉」
ジェリド「カクリコン! お前は気にしないようにしろ、どうしても駄目なら地球に降りないように異動先の申請忘れるなよ」
カクリコン「あ、あぁ……」
ジェリド「さて、後はこのハロだが……」
ハロ『ハロ ハロ』
ジェリド「制約によりゃ捨てたり壊さないようにして手放さなきゃならないんだったな」
エマ「誰かにあげるくらいしか思いつかないわね。どうせだし、孤児院にでも送りましょうか」
ジェリド「ちっ、せっかく自腹切ったロボットを誰かにやらなきゃならんとはな」
エマ「得体の知れない噂だもの、万全は期するべきよ」
ジェリド「あぁ、分かっているさ」
10: 2013/02/06(水) 08:34:31.98
ジェリド(くそ……胸くそ悪い)
ジェリド(ただの暇つぶしのはずが、どうしてこうなった?)
ジェリド(まあいいさ……しばらくすれば忘れるだろう。何かの間違いだったんだ……)
――そして、翌日――
ジェリド「ようカクリコン」
カクリコン「おう、ジェリドか」
ジェリド「その様子だと少しは吹っ切れたみたいだな」
カクリコン「目覚めは最悪だがな、大気圏に引っ張られながらの起床だぜ」
ジェリド「そりゃ神秘的だな、次は打ち上げられながらお目覚めか?」
カクリコン「茶化すな!」
ジェリド「ははは!」
『カミーユ!』
ジェリド「ん?」
ファ「待ってよカミーユ、カミーユったら!」
ジェリド(ただの暇つぶしのはずが、どうしてこうなった?)
ジェリド(まあいいさ……しばらくすれば忘れるだろう。何かの間違いだったんだ……)
――そして、翌日――
ジェリド「ようカクリコン」
カクリコン「おう、ジェリドか」
ジェリド「その様子だと少しは吹っ切れたみたいだな」
カクリコン「目覚めは最悪だがな、大気圏に引っ張られながらの起床だぜ」
ジェリド「そりゃ神秘的だな、次は打ち上げられながらお目覚めか?」
カクリコン「茶化すな!」
ジェリド「ははは!」
『カミーユ!』
ジェリド「ん?」
ファ「待ってよカミーユ、カミーユったら!」
11: 2013/02/06(水) 08:40:44.94
カクリコン「学生だな、何故こんなところに?」
ジェリド「さあな、おおかたブライト・ノア艦長のサイン狙いだろう?」
ジェリド「しかしカミーユか、女みたいな名前だな」
カミーユ「何だと……?」
カクリコン「おい、あれがカミーユらしいぞ」
ジェリド「なんだ男か……つまらん」
ジェリド「ん……?」
ジェリド(待て、カミーユ……何処かで聞いたことがあるぞ)
ジェリド(カミーユ……カミーユ!? 俺を殴った若い男の名前だ!!)
カミーユ「今、なんて言った!!」
ジェリド「ッ!?」
カミーユ「カミーユが男の名前で何が悪いんだ!俺は男だよぉぉっ!」ブンッ
ジェリド「くっ!?」サッ
カミーユ「なっ!?」
ジェリド「うおおっ!!」ブゥンッ
ジェリド「さあな、おおかたブライト・ノア艦長のサイン狙いだろう?」
ジェリド「しかしカミーユか、女みたいな名前だな」
カミーユ「何だと……?」
カクリコン「おい、あれがカミーユらしいぞ」
ジェリド「なんだ男か……つまらん」
ジェリド「ん……?」
ジェリド(待て、カミーユ……何処かで聞いたことがあるぞ)
ジェリド(カミーユ……カミーユ!? 俺を殴った若い男の名前だ!!)
カミーユ「今、なんて言った!!」
ジェリド「ッ!?」
カミーユ「カミーユが男の名前で何が悪いんだ!俺は男だよぉぉっ!」ブンッ
ジェリド「くっ!?」サッ
カミーユ「なっ!?」
ジェリド「うおおっ!!」ブゥンッ
12: 2013/02/06(水) 08:44:22.62
カミーユ「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」
ガシャアアアアアン!!
カクリコン「ジェリド!!」
ジェリド「はぁっ……はぁっ……!」
ジェリド「あ、あいつだ……あいつ、ハロ占いに出てきた……!」
カクリコン「アイツだってのか!?」
ジェリド「し、しかし、占いでは俺は殴り飛ばされていた」
ジェリド「はは、未来は変えられる、変えられるぞカクリコン!!」
ファ「いやあああああああああああ!? カミーユぅぅぅぅぅ!!」
カミーユ「」
ジェリド「……え?」
ファ「お願いカミーユ、返事をして!! 息をしてよカミーユ、カミーユぅぅぅ!!」
警備員「……」スッ
警備員「駄目だ、首の骨が砕けてる……もう助からん」
ジェリド「なん……だと……?」
ガシャアアアアアン!!
カクリコン「ジェリド!!」
ジェリド「はぁっ……はぁっ……!」
ジェリド「あ、あいつだ……あいつ、ハロ占いに出てきた……!」
カクリコン「アイツだってのか!?」
ジェリド「し、しかし、占いでは俺は殴り飛ばされていた」
ジェリド「はは、未来は変えられる、変えられるぞカクリコン!!」
ファ「いやあああああああああああ!? カミーユぅぅぅぅぅ!!」
カミーユ「」
ジェリド「……え?」
ファ「お願いカミーユ、返事をして!! 息をしてよカミーユ、カミーユぅぅぅ!!」
警備員「……」スッ
警備員「駄目だ、首の骨が砕けてる……もう助からん」
ジェリド「なん……だと……?」
13: 2013/02/06(水) 08:50:39.73
――――
バスク「……では、いきなり少年がジェリド中尉に殴りかかってきて、それを中尉がいなして投げ飛ばしたら、たまたま打ち所が悪く頸椎を骨折し即氏してしまった、と」
バスク「そう言うのだな、ジェリド中尉」
ジェリド「はっ、間違いありません」
カクリコン「私もその場に居合わせました。警備や他の兵士も現場を目撃しております」
バスク「……ふむ」
バスク「良かろう。たった今監視カメラの内容を確認した。災難だったな、ジェリド中尉」
ジェリド「いえ、貴重なMK―Ⅱの試験の日にこのような失態、申し訳ございません」
バスク「さしもの私も、これに対して罪を問うつもりはない」
バスク「映像があるのは幸いだが、世論はティターンズに向かい風を浴びせておる。今日くらいは大人しくしておくといい」
ジェリド「はっ! 失礼致します」
バスク「……では、いきなり少年がジェリド中尉に殴りかかってきて、それを中尉がいなして投げ飛ばしたら、たまたま打ち所が悪く頸椎を骨折し即氏してしまった、と」
バスク「そう言うのだな、ジェリド中尉」
ジェリド「はっ、間違いありません」
カクリコン「私もその場に居合わせました。警備や他の兵士も現場を目撃しております」
バスク「……ふむ」
バスク「良かろう。たった今監視カメラの内容を確認した。災難だったな、ジェリド中尉」
ジェリド「いえ、貴重なMK―Ⅱの試験の日にこのような失態、申し訳ございません」
バスク「さしもの私も、これに対して罪を問うつもりはない」
バスク「映像があるのは幸いだが、世論はティターンズに向かい風を浴びせておる。今日くらいは大人しくしておくといい」
ジェリド「はっ! 失礼致します」
14: 2013/02/06(水) 08:55:32.78
バタンッ
ジェリド「…………」
カクリコン「気にするなよジェリド、バスク大佐の言うとおり、災難だったんだよお前は」
ジェリド「あぁ、そうだな」
ジェリド「だがいい気分じゃないのも確かだ。まさか、カウンターで投げたら氏んじまうなんて……まだ子供だった」
カクリコン「聞けば空手の有段者だったらしいじゃないか、それに勢いをつけたのはあっちだぞ」
カクリコン「お前は悪くないさ。巻き込まれちまっただけだよ、たまたまな」
ジェリド「……悪い、しばらく一人にしてくれないか」
カクリコン「あぁ……分かった」
――ジェリド自室――
ジェリド「…………」
ジェリド「くそ……!」ガチャッ
エマ「きゃっ!?」
ジェリド「! エマ中尉!」
ジェリド「…………」
カクリコン「気にするなよジェリド、バスク大佐の言うとおり、災難だったんだよお前は」
ジェリド「あぁ、そうだな」
ジェリド「だがいい気分じゃないのも確かだ。まさか、カウンターで投げたら氏んじまうなんて……まだ子供だった」
カクリコン「聞けば空手の有段者だったらしいじゃないか、それに勢いをつけたのはあっちだぞ」
カクリコン「お前は悪くないさ。巻き込まれちまっただけだよ、たまたまな」
ジェリド「……悪い、しばらく一人にしてくれないか」
カクリコン「あぁ……分かった」
――ジェリド自室――
ジェリド「…………」
ジェリド「くそ……!」ガチャッ
エマ「きゃっ!?」
ジェリド「! エマ中尉!」
15: 2013/02/06(水) 08:58:45.20
ジェリド「部屋の前で何してるんだ!?」
エマ「あなたが予言の通りになったってカクリコン中尉に聞いたから……大丈夫なの?」
ジェリド「まあな、ちょうど良い、付き合ってくれ」
エマ「ちょっ、何処にいくつもり!?」
ジェリド「ハロを買いに行く。まだ店は開いてる時間帯だ」
エマ「ハロって……あなたまさか!」
ジェリド「俺はまだあと二回占いが出来る、試さない理由はなかろうよ」
ジェリド「こうなっちまった以上は、特にな……!」
・
・
・
エマ「あなたが予言の通りになったってカクリコン中尉に聞いたから……大丈夫なの?」
ジェリド「まあな、ちょうど良い、付き合ってくれ」
エマ「ちょっ、何処にいくつもり!?」
ジェリド「ハロを買いに行く。まだ店は開いてる時間帯だ」
エマ「ハロって……あなたまさか!」
ジェリド「俺はまだあと二回占いが出来る、試さない理由はなかろうよ」
ジェリド「こうなっちまった以上は、特にな……!」
・
・
・
16: 2013/02/06(水) 09:05:14.98
ジェリド「…………」
ハロ『ハロ ゲンキ』
エマ「本気なの?」
ジェリド「冗談で散財するほど馬鹿じゃないつもりだ」
エマ「こんなことになったのに?」
ジェリド「エマ中尉、いいか、よく聞け!」
ジェリド「ハロ占いが未来を映すなら、やらなくても映し出されるはずのことはいつか俺に起こる!」
ジェリド「そして俺は殴られるはずの未来を変え、逆に相手を頃しちまった!」
ジェリド「もう引き下がれないんだ、俺はとことんやるぞ!!」
ハロ『オマエ ダレダ』
ジェリド「俺はジェリド、ジェリド・メサだ!」
ジェリド「さあ見せてみろくそったれのロボットめ、俺の未来を見せやがれ!!」
ハロ『ハロ ゲンキ』
エマ「本気なの?」
ジェリド「冗談で散財するほど馬鹿じゃないつもりだ」
エマ「こんなことになったのに?」
ジェリド「エマ中尉、いいか、よく聞け!」
ジェリド「ハロ占いが未来を映すなら、やらなくても映し出されるはずのことはいつか俺に起こる!」
ジェリド「そして俺は殴られるはずの未来を変え、逆に相手を頃しちまった!」
ジェリド「もう引き下がれないんだ、俺はとことんやるぞ!!」
ハロ『オマエ ダレダ』
ジェリド「俺はジェリド、ジェリド・メサだ!」
ジェリド「さあ見せてみろくそったれのロボットめ、俺の未来を見せやがれ!!」
17: 2013/02/06(水) 09:11:41.43
色々あってジェリドはマウアーと結婚して三児をもうけ、クロスボーンバンガード決起の前年に大往生
カクリコン? 大気圏突入に成功したけどジャブローで誤射されて氏んだよ
【終】
カクリコン? 大気圏突入に成功したけどジャブローで誤射されて氏んだよ
【終】
引用元: ジェリド「ハロ占い?」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります