1: 2013/02/23(土) 00:02:54.20 ID:BEWVzwfDO
LASの流れが多くいつも不憫なレイに、
今回はポカポカしてもらいたいとます。
しかしどこで筋書きが狂うか分かりません。


のんびりお付き合い下されば幸いでございます(*_ _)ペコリ


2: 2013/02/23(土) 00:13:44.10
レイ「麻婆豆腐…美味しいですか…?」

ゲンドウ「ああ…」

レイ「辛く……無いですか…?」

ゲンドウ「ああ…」

レイ「ご飯…に合いますか…?」

ゲンドウ チラッ「ああ…」

ゲンドウ「どうした…レイ…?」

ゲンドウ「何故麻婆豆腐の話をする?」

レイ「お肉が食べられないなら……麻婆豆腐から始めたら良い…と碇くんに教えて貰いました」

ゲンドウ「……シンジが…」


3: 2013/02/23(土) 03:20:01.32
━━━翌日 学校━━━

レイ「碇くん  」

シンジ「ん?どうしたの綾波?」

レイ「麻婆豆腐  教えてほしい…」

レイ「碇司令は、碇くんに教えてもらえと……」

シンジ「御安い御用だよ!」



5: 2013/02/23(土) 06:27:57.16
レイ「…」ポリポリ

シンジ「何食べてるの?」
レイ「豆」ポリポリ

シンジ「あ、炒り大豆か」
シンジ「ミサトさんもたまにおつまみにしてるよ」

レイ「…そう」ポリポリ

シンジ「それ、好きなんだ?」

レイ「好き……わからない…でも…美味しいとは思う……」

シンジ「それが好きってことだよww」

レイ「………そう」ポリポリ

6: 2013/02/23(土) 06:49:07.02
━━━放課後━━━

シンジ「調味料とか食材とか買ってから、綾波の家に行くよ!」

レイ「わかった…待ってる…」

~~~~~~~~~

シンジ「豆板醤とテンメン醤、豆鼓と醤油…」

シンジ「綾波の家には味噌以外調味料がほとんど無いから参ったな…」

シンジ「おっと、花椒を忘れてた、麻婆豆腐はこれが無いとね!」

シンジ「豆腐は固めの木綿っと……長ネギと万能ネギもだな、念のため」

シンジ「合挽きとごま油と片栗粉もか、こんなものかな…」

7: 2013/02/23(土) 07:30:45.52
━━━綾波のアパート━━━

シンジ「おまたせ~」

レイ「大丈夫…待ってないわ」ポリポリ

シンジ「まだ炒り豆食べてるの?」

レイ「止められないの…」

シンジ「豆ってね、畑のお肉って言われてるんだよ」

レイ「え?肉………」ポトッ パラパラ…


8: 2013/02/23(土) 07:44:07.96
シンジ「大丈夫だよww植物性たんぱく質が豊富だから、そう言うふうに言われてるだけだからww」

レイ「びっくりしたわ…」

シンジ「豆腐も味噌も醤油も、みんな大豆が原料だよ」

レイ「そうなのね…」

レイ「大豆……スゴいわ…」


9: 2013/02/23(土) 08:15:42.03
シンジ「さて、下準備に取り掛かろうか!」

レイ「はい」

シンジ「まず、豆腐を賽の目に切るんだ」ピッピッ…ジャ~ パカッ

シンジ「こうして…こう…」スパッ スパッ…

シンジ「やってごらん」

レイ「はい……」プルプル…

シンジ「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ、ほら」ソッ…

レイ Σ「!?」ビクッ!

レイ(背中に…碇くんが…)ポッ

シンジ「手はこう沿えて…」

レイ「あ…//」ドキッ

シンジ「ほら、上手く切れたよ」ニコッ

レイ「ええ…///」ドキドキ

シンジ「ザルに入れて水を切って置こうか」

レイ「はい…」

13: 2013/02/23(土) 15:47:50.18
シンジ「長ネギは半分くらい刻んでしまおう」

レイ「はい…」トン トン トン…

シンジ「ニンニクは3欠け、生姜はお好みで」

レイ「はい…」プルプル

シンジ「あ、ニンニクはこうやって包丁の横で潰すと刻みやすいよ!」グィッ…ゴリッ

シンジ「ね?」

レイ「はい…」トン トン トン…

シンジ「次は豆鼓、軽く洗って水気を取ったら、また包丁の横で潰すんだよ」グィッ…

シンジ「包丁にくっつくから剥がして刻もう」ペラッ

レイ「はい…」トン トン トン…

シンジ「こうするとスピードアップだよ」

シンジ「包丁の先端の上に手を沿えて、そこを支点にして」ストトトン ストトトン

シンジ「拡がったら集めて」スッ スッ ストトトン ストトトン

シンジ「ほらね?」

レイ「はい…」ズス ズス トントントントン

シンジ「上手くなってきたよ!」

レイ「ありがと」//

14: 2013/02/23(土) 16:06:57.51
シンジ「万能ネギは買ったままにしておくと、どんどん枯れてしまうから、
     全部刻んでポリ袋に入れた方が日保ちがするよ」

レイ「はい」ザクッ ザクッ

シンジ「根っこの部分は、適当な瓶かコップに挿しといて水を入れて置こう、
     また青い部分が伸びて来て使えるから」

レイ「…お得ね」サシッ チョロチョロ…


16: 2013/02/23(土) 16:21:41.31
シンジ「次はお湯を沸かして、豆腐を軽く湯がくんだ、
     これをしとくと食べた時の豆腐の弾力が良くなるよ」

レイ「…そうなのね」

シンジ「次はスープを用意しよう、今回は鶏ガラスープの素を使うよ、
     生の鶏ガラ使うと、時間と手間が掛かっちゃうからね」

レイ「はい…」

シンジ「各調味料はあらかじめ合わせて置くと良いんだよ、
     豆板醤大さじ2、テンメン醤大さじ2、醤油大さじ1、
     お酒大さじ1くらいかな」

シンジ「最終的に味見しながら調節しよう」

レイ「はい…」カチャ カチャ マゼマゼ…


18: 2013/02/23(土) 16:38:46.88
シンジ「じゃ、調理に入ろうか!手早くやらなきゃ無いから気合い入れてね、綾波!」

レイ「は、はい!」ドキドキ

シンジ「まずは点火!中華鍋に油を入れて煙が出てくるまで待つんだ、
     家庭用のガスコンロは火力が低いから念入りに熱くするんだ」

レイ「はい!」カチ ボォォ~

レイ「煙が出てきたわ!」

シンジ「よし!挽き肉を炒めよう!」

レイ「はい!」 ジュワァ~!ボワッ!!

レイ「きゃっ!?火が着いたわ!?」ボウボウ!!

シンジ「大丈夫!そのまま鍋を降りながら炒めるんだ!!」

レイ「はい!」カシャーン!ジャッ!ジャッ!

シンジ「いいぞ!上手いじゃないか綾波!」

シンジ「挽き肉は丹念に炒めるんだ!!肉汁が透明になるまで!!
     そしたら次に刻んで置いた香味野菜と豆鼓を入れるんだ!!」

レイ「はい!」バッ! ジャッ!ジャッ!

シンジ「いいぞ!香りが立ってきた!」

19: 2013/02/23(土) 17:07:32.26
シンジ「次!合わせ調味料を入れてザッと炒める!!」

レイ「はい!」サッ!ジュワッ!

シンジ「次!焦げないうちにスープを入れるんだ!!」

レイ「分量が分からないわ!?」ジャッ!カシャーン!

シンジ「ゴメン!言い忘れてた!だいたい2カップ位だよ!」

レイ「はい!」ジュワァ~

シンジ「よし!ひと安心だよ!次は味を見ながら調節だ!」

レイ「…」チョロ…スゥ…

レイ「ごほっ!!辛いわ!?」

シンジ「麻婆豆腐なんだから当たり前だよ!!貸して!!」ズス…

レイ(あ…間接キッス…)ドキ!

シンジ「塩を少し入れよう」パラパラ…

シンジ「コショウも少々」サッサッ…

シンジ「隠し味にウスターソース…」チョロッ!マゼマゼ

シンジ「よし!この味だよ綾波!」

レイ「はい!」ズス…

レイ「ごほっ!けほっ!」

レイ「か、辛いわ…」


20: 2013/02/23(土) 17:17:59.22
シンジ「次!お湯を切って置いた豆腐を投入!」

レイ「はい!」ザザ~

シンジ「軽くかき混ぜながら再沸騰を待つんだ!豆腐は多少崩れてもOKだよ!」

レイ「はい!」マゼマゼ…

レイ「再沸騰確認!」グツグツグツグツ

シンジ「すかさず水溶き片栗粉!玉にならないように混ぜながら3回くらいに分けて!」

レイ「はい!」チョロッ マゼマゼ チョロッ マゼマゼ チョロッ マゼマゼ

レイ「とろみが着いてきたわ」グツグツ

シンジ「ごま油を回しかけてザッと混ぜる!」

レイ「こ、これくらい?」チョロ~マゼマゼ

シンジ「ナイスだ!綾波!」

シンジ「火を止めて盛り付けよう!」

レイ「はい!」

21: 2013/02/23(土) 17:45:25.13
シンジ「皿に移したら万能ネギを散らそう!」

レイ「はい!」パラパラ…

シンジ「完成だよ綾波!!」


レイ「や、やった…」ジーン…

シンジ「さあ、試食してみよう!」

レイ「ええ」




シンジ「最後にこれをお好みで振りかければ完璧だよ!」

レイ「その粉……何?」

シンジ「これは花椒と言われてる、四川の山椒なんだよ、舌がヒリヒリする独特の辛味があるんだ」

シンジ「ただ、嫌いな人も居るからね、後掛けの方が無難だね」

レイ「凄い香りがするわ」

シンジ「慣れるとクセになるよ」ニコッ


22: 2013/02/23(土) 18:05:42.27
イタダキマース!

シンジ「うんうん、上出来だよ綾波!」モグモグ

レイ「辛いけど…美味しい…」モグモグ

シンジ「四川山椒掛けてみる?」

レイ「少し…」パラパラ…

ホワッ~

レイ「雰囲気がガラリと変わったわ…」

レイ「これはこれで……美味しい…」

シンジ「でしょ?」


シンジ「それに綾波、お肉食べれたね!」ニコニコ

レイ「あ…」

レイ「全然気にならなかった……どうして?」

シンジ「強火で念入りに挽き肉を炒めたからさ!肉汁が透き通るまで炒めると、
香ばしさが勝って、臭みが気にならなくなるんだよ」

レイ「そうなの…克服できたのね…」ジーン





~~~~~~~~~~

シンジ「じゃあ綾波、そろそろ帰るよ」

レイ「…碇くん……」

シンジ「え?」

レイ「ありがとう」

シンジ「礼には及ばないよ!僕に出来ることなら何でも言ってよ!」

レイ「うん……わかった…」ニコッ

シンジ「じゃ!またね!」タッタッタッ…



レイ(碇くん……//)ポカポカ

23: 2013/02/23(土) 18:54:18.40
━━━数日後 NERV━━━

ゲンドウ「何?…今日の食事をお前が?…」

レイ「はい…碇司令」

ゲンドウ「そうか……」




~~~~~~~~~~

ゲンドウ「これは……麻婆豆腐……」

レイ「…碇くんに……教えてもらったの…」


ゲンドウ「シンジが……」


レイ「碇司令……食べて…くれますか?」
ユイ『あなた…麻婆豆腐よ♪』ニコッ

ゲンドウ(ユイ…)


ゲンドウ「あぁ…いただこう……」カチャ…ハムッ…

ゲンドウ「!?」

レイ「どう…ですか?」ジッ…



ゲンドウ「……旨い……」カチャ…ハムッ…

レイ「よかった…」ニコッ


ゲンドウ「どこか…懐かしい味がする……」ツツ…


レイ ハッ「なぜ…涙?」


ゲンドウ「いや…問題ない……花椒の香気が沁みただけだ……」





24: 2013/02/23(土) 19:21:54.95
━━━葛城邸━━━

アスカ「シンジ~晩ごはんまだぁ!!飢え氏にしそうよぉ~!!」

シンジ「今出来たよ!」

アスカ「ん?麻婆豆腐じゃない」

シンジ「この前、綾波に教えたんだよ、それでウチでも作りたくなったんだ」

アスカ「なん!?エコヒイキに教えたですってぇ!?」ジロッ!

アスカ「まさかその後変な事して来ないでしょうね!工口シンジ!?」ジトッ~

シンジ「しないよ!!するわけ無いじゃないか!!」

アスカ「ど~だか…」


ドタバタドタバタ!
サッサトハクジョウシナサイヨ!!
ギャーギャーワーワー!
ナニモナイッテバ!!



ミサト「本日も我が家は平和なり~」グビグビ

ミサト「あ~美味しい♪」




~~~~~~~~~~

レイ「碇司令…」

ゲンドウ「なんだ…」

レイ「ぽかぽかして…くれましたか?」



ゲンドウ「ん………あ、あぁ…」クイッ


レイ (…ぽかぽか)ニコッ





25: 2013/02/23(土) 19:26:08.68
これにて終了です、
ご清読ありがとうございました(*_ _)ペコリ
あまりぽかぽかする内容になりませんでした。
レイは難しいですね~(汗)

27: 2013/02/23(土) 20:28:55.07
たいへんお腹が空きました
乙です

31: 2013/02/23(土) 21:55:17.18
乙でした

引用元: レイ「麻婆豆腐……美味しいですか…?」