アムロ「特にお前のヤツ」

シャア「私の？」

アムロ「真っ赤に茹で上がってさ……食卓に並ぶ寸前って感じがする」

シャア「……」

アムロ「あとゾックもイカっぽくて旨そう」

シャア「何？お腹空いてんの？」

アムロ「いや、何となくそう思っただけ」

シャア「ふ～ん」

アムロ「……」

シャア「……」

シャア「……ゴッグは？」

アムロ「ゴッグかぁ……」

シャア「アイツも魚介類っぽいじゃん」

アムロ「なんか堅くて食べにくそう」

シャア「あー、装甲的に？」

アムロ「ハンマーで叩いても『なんともないぜ!!』とか言いそう」

シャア「ゴッグが言ったワケじゃないじゃん」

アムロ「まぁそうだけどさ……」

シャア「んじゃアッガイは？」

アムロ「ん～……」

アムロ「アッガイって森に住んでそうじゃない？」

シャア「分かる、洞穴とかに住んでそう」

アムロ「水陸両用のわりには森の仲間っぽいよね？」

シャア「熊とかタヌキとか？」

アムロ「そうそう、森で平和に暮らしてる感じ」

シャア「なるほど……」

アムロ「つーかさ、ジオンのメカは全体的に変わったデザインが多いと思わない？」

シャア「……否定はできないな」

アムロ「ビグザムなんて腕が無いんだぜ？」

シャア「腕なんて飾りですよ」

アムロ「お前……それは無理だろ？」

シャア「……でも強かったね」

アムロ「アレが量産されてたらヤバかったな」

シャア「連邦もスレッガーとコアブースターを量産すれば……」

アムロ「……笑えない」

シャア「……ごめん」

アムロ「でも一番分からないのはアレだよ」

シャア「どれ？」

アムロ「ザクレロ」

シャア「ザク……レロ？」

アムロ「そう、ザクレロ」

シャア「……あっはっは♪」

アムロ「どうした？」

シャア「ザクレロじゃなくてザクだろ？」

アムロ「いや、ザクレロ……」

シャア「なぁ…アムロ？」

アムロ「ん？」

シャア「ジオン軍にザクレロなんてモンは存在しない」

アムロ「は？」

シャア「いいか？ジオン軍にザクレロなんて存在しないんだ」

アムロ「いやいや、あったでしょ!?」

シャア「じゃあ聞くけどさ、ザクレロってどんなヤツよ？」

アムロ「黄色いMAでさ、牙と鎌がついててさ」

シャア「それで？」

アムロ「ガンダムがGファイターと合体してさ……ア…レ……？」

シャア「どうした？」

アムロ「G…ファイター……？」

シャア「アムロ、大丈夫か？」

アムロ「Gブル……Gスカイ……えっ？」

シャア「アムロ、疲れてるんじゃないか？」

アムロ「……」

シャア「ジオン軍にザクレロはいない、連邦にもGファイターなんてないんだ」

アムロ「そっか……そうだよな」

シャア「大体MAに牙と鎌だって？そんなキテレツなデザインのMAがあるワケないだろ？」

シャア「それに名前に『レロ』なんて普通つけないだろ？」

シャア「ジムレロとかグフレロなんて弱そうじゃん」

アムロ「うはっｗジムレロとか……あっはっは♪」

シャア「あっはっは♪」

アムロ「ｗｗｗｗｗｗ」

シャア「ｗｗｗｗｗｗｗｗ」

シャア「そろそろ帰るか」

アムロ「割り勘だといくら？」

シャア「ああ、今日は私が奢るよ」

アムロ「……いいの？」

シャア「たまには年上らしい事しないとさ」

アムロ「でも……」

シャア「……んじゃ、次はアムロに奢ってもらうよ」

アムロ「分かった、それじゃ今日はゴチになるよ」

シャア「ああ」

――

アムロ「あー、ちょっと飲み過ぎたかな？」

シャア「大丈夫か？」

アムロ「へーきへーき、ガンダムは兵器!!なんつって♪」

シャア「……病院行くか？」

アムロ「大丈夫だよ、んじゃ俺はこっちだから」

シャア「ん、またな」

アムロ「おう、またな」

終わり

ガンダムさん思い出した

乙