1: 2017/04/23(日) 23:26:28.132
皆さん、こんにちは。突然ですが昔の
思い出を振り返ってみたくなる時があ
りませんか?例えば……部活動、修学
旅行、そして、そうですね……将来の
夢とか。将来の夢……ふふっ。
……じゃあ今日は将来の夢について振
り返っていくことにしましょうか。
そう、あれは……高校卒業前日にいつ
もの4人で集まっていた時の話でした。
………………………………………………
思い出を振り返ってみたくなる時があ
りませんか?例えば……部活動、修学
旅行、そして、そうですね……将来の
夢とか。将来の夢……ふふっ。
……じゃあ今日は将来の夢について振
り返っていくことにしましょうか。
そう、あれは……高校卒業前日にいつ
もの4人で集まっていた時の話でした。
………………………………………………
3: 2017/04/23(日) 23:27:12.334
…………………………………………………
ガヴ「将来の夢?」
ヴィーネ「そうそう!ちょっと気になってね!もう明日卒業だし!」
ガヴ「はー、なるほどな」
ヴィーネ「そうなの!」
ガヴ「将来の夢……か」
ガヴ「サターニャはどうなんだ?」
サターニャ「そうね……私はー、えーと」
ガヴ「将来の夢?」
ヴィーネ「そうそう!ちょっと気になってね!もう明日卒業だし!」
ガヴ「はー、なるほどな」
ヴィーネ「そうなの!」
ガヴ「将来の夢……か」
ガヴ「サターニャはどうなんだ?」
サターニャ「そうね……私はー、えーと」
4: 2017/04/23(日) 23:27:49.510
サターニャ「なにかしら……考えたことなかったわね」
ガヴ「大悪魔とやらじゃないのか?」
サターニャ「それはもうなってるからいいのよ!」
ガヴラフィヴィーネ「えっ」
サターニャ「えっ」
一同「……」
ガヴ「大悪魔とやらじゃないのか?」
サターニャ「それはもうなってるからいいのよ!」
ガヴラフィヴィーネ「えっ」
サターニャ「えっ」
一同「……」
5: 2017/04/23(日) 23:28:16.774
サターニャ「なによみんなして!」ムキーッ
サターニャ「そんなことよりあんたはどうなのよ!」ビシィッ
ラフィ「私ですか?私は……」
ラフィ「ヒ・ミ・ツです♡」
サターニャ「ちょっと!教えなさいよ!」
ラフィ「うふふ~、私を捕まえたら教えてあげまーす!」
サターニャ「あっ、こら!待ちなさいよ!」
ラフィ「こっちですよ~」
ヴィーネ「……行っちゃった」
ガヴ「仲いいよなーあの2人」
サターニャ「そんなことよりあんたはどうなのよ!」ビシィッ
ラフィ「私ですか?私は……」
ラフィ「ヒ・ミ・ツです♡」
サターニャ「ちょっと!教えなさいよ!」
ラフィ「うふふ~、私を捕まえたら教えてあげまーす!」
サターニャ「あっ、こら!待ちなさいよ!」
ラフィ「こっちですよ~」
ヴィーネ「……行っちゃった」
ガヴ「仲いいよなーあの2人」
6: 2017/04/23(日) 23:28:50.022
ヴィーネ「そうね……」
ガヴ「そういえばヴィーネの夢ってなんなんだ?」
ヴィーネ「わっ、私!?私はお嫁さん……じゃなくて!」
ガヴ「へー、お嫁さんか。なんか現実的だな」
ヴィーネ「そうかしら……って違う!花屋さんとか……かなっ?」
ガヴ「そういえばヴィーネの夢ってなんなんだ?」
ヴィーネ「わっ、私!?私はお嫁さん……じゃなくて!」
ガヴ「へー、お嫁さんか。なんか現実的だな」
ヴィーネ「そうかしら……って違う!花屋さんとか……かなっ?」
7: 2017/04/23(日) 23:29:36.047
ガヴ「で、誰のお嫁さんになりたいんだ?」ニヤニヤ
ヴィーネ「だから違うって!」
ガヴ「ふふっ」
ヴィーネ「……もうっ!」プンプン
ガヴ「悪かったって」
ヴィーネ「別にいいけど……それでガヴの夢って何なの?」
ガヴ「私か?私はなぁ……」
ヴィーネ「だから違うって!」
ガヴ「ふふっ」
ヴィーネ「……もうっ!」プンプン
ガヴ「悪かったって」
ヴィーネ「別にいいけど……それでガヴの夢って何なの?」
ガヴ「私か?私はなぁ……」
8: 2017/04/23(日) 23:30:08.283
ガヴ「そうだなぁ……」
ガヴ「働かずグータラしながらネトゲだけして生きていきたいかな」
ヴィーネ「ガヴらしいわね……」ハァ
ガヴ「照れるなー」テレテレ
ヴィーネ「褒めてないわよ……」
ラフィ「ガヴちゃんらしい素敵な夢ですね♪」
ヴィーネ「素敵かしら……?ってあんたいつの間に戻ってきたのよ!」
ラフィ「え、今ですけど?」
ヴィーネ「……はあ」
ガヴ「働かずグータラしながらネトゲだけして生きていきたいかな」
ヴィーネ「ガヴらしいわね……」ハァ
ガヴ「照れるなー」テレテレ
ヴィーネ「褒めてないわよ……」
ラフィ「ガヴちゃんらしい素敵な夢ですね♪」
ヴィーネ「素敵かしら……?ってあんたいつの間に戻ってきたのよ!」
ラフィ「え、今ですけど?」
ヴィーネ「……はあ」
10: 2017/04/23(日) 23:30:36.666
サターニャ「はぁ……はぁ……」
ラフィ「あ、サターニャさん」
サターニャ「ちょっとあんた!神足通使うなんて言ってないじゃない!」
ラフィ「あら?使わないとも言ってませんが」
サターニャ「ぐぬぬ……」
サターニャ「そんなことよりあんたの夢を教えなさいよ!」
ラフィ「……そうですね」
ラフィ「では、卒業式の日に発表……というのはどうでしょう?」
サターニャ「……まぁ、それならいいわよ」
ラフィ「ふふっ、ありがとうございます」
ラフィ「あ、サターニャさん」
サターニャ「ちょっとあんた!神足通使うなんて言ってないじゃない!」
ラフィ「あら?使わないとも言ってませんが」
サターニャ「ぐぬぬ……」
サターニャ「そんなことよりあんたの夢を教えなさいよ!」
ラフィ「……そうですね」
ラフィ「では、卒業式の日に発表……というのはどうでしょう?」
サターニャ「……まぁ、それならいいわよ」
ラフィ「ふふっ、ありがとうございます」
11: 2017/04/23(日) 23:31:32.829
ガヴ「……でお前の本当の夢はなんなんだ?」
ヴィーネ「……花屋よ」
ガヴ「ふーん」
ヴィーネ「なに、その疑り深い目は」
ガヴ「……いや、何でも」
ヴィーネ「……そう?」
ガヴ「ああ」
ヴィーネ「……ならいいわ」
ヴィーネ「……花屋よ」
ガヴ「ふーん」
ヴィーネ「なに、その疑り深い目は」
ガヴ「……いや、何でも」
ヴィーネ「……そう?」
ガヴ「ああ」
ヴィーネ「……ならいいわ」
12: 2017/04/23(日) 23:32:13.210
サターニャ「ふーん、ヴィネットは花屋になりたいのね!なんかヴィネットらしいわね!」
ヴィーネ「そ、そうかしら……」
ラフィ「ヴィーネさんなら花1本1本に優しさを振りまいてそうですね」
ガヴ「あー、なんか分かるわ」
ガヴ「でも悪魔としてどうなんだよそれ」
ヴィーネ「うぅ……」ショボン
ヴィーネ「そ、そうかしら……」
ラフィ「ヴィーネさんなら花1本1本に優しさを振りまいてそうですね」
ガヴ「あー、なんか分かるわ」
ガヴ「でも悪魔としてどうなんだよそれ」
ヴィーネ「うぅ……」ショボン
13: 2017/04/23(日) 23:32:56.070
ガヴ「……まぁヴィーネの店に並ぶ花は幸せだよな」
ヴィーネ「えっ」
ガヴ「だって優しさを振りまいてくれるんだぜ?」
サターニャ「そうね、なんか普通のよりも育ちがよくなりそうだわ」
ラフィ「ですね♪」
ガヴ「それに花がそばにあると私も心が安らぐっていうか、なんか花って好きなんだよね」
サターニャ「でもあんたすぐ枯らすでしょ!」
ヴィーネ「……ふふっ」
ヴィーネ「確かにそうね」
サターニャ「そうよ!絶対そうよ!」
ガヴ「なんだよお前らー」
サターニャ「だからヴィネットが頑張りなさいよね!」
ヴィーネ「……そうね」
ヴィーネ「私がんばるわ!」
ヴィーネ「えっ」
ガヴ「だって優しさを振りまいてくれるんだぜ?」
サターニャ「そうね、なんか普通のよりも育ちがよくなりそうだわ」
ラフィ「ですね♪」
ガヴ「それに花がそばにあると私も心が安らぐっていうか、なんか花って好きなんだよね」
サターニャ「でもあんたすぐ枯らすでしょ!」
ヴィーネ「……ふふっ」
ヴィーネ「確かにそうね」
サターニャ「そうよ!絶対そうよ!」
ガヴ「なんだよお前らー」
サターニャ「だからヴィネットが頑張りなさいよね!」
ヴィーネ「……そうね」
ヴィーネ「私がんばるわ!」
14: 2017/04/23(日) 23:33:40.333
ヴィーネ「みんな今日はありがとうね?」
ガヴ「おう」
サターニャ「いいわよ、別に!大悪魔は心が広いんだから!」
ラフィ「あら?大悪魔なのに心が広くていいんですか?」
サターニャ「なっ、なによあんたは!いいでしょ!?」
ラフィ「ふふっ、サターニャさんらしいですね♪」
サターニャ「ムキーッ!!」
ヴィーネ「ふふっ、仲いいわね」
サターニャ「そんなわけn」
ラフィ「そうですかね?うふふ」ニコニコ
サターニャ「……そうね」
ガヴ「おう」
サターニャ「いいわよ、別に!大悪魔は心が広いんだから!」
ラフィ「あら?大悪魔なのに心が広くていいんですか?」
サターニャ「なっ、なによあんたは!いいでしょ!?」
ラフィ「ふふっ、サターニャさんらしいですね♪」
サターニャ「ムキーッ!!」
ヴィーネ「ふふっ、仲いいわね」
サターニャ「そんなわけn」
ラフィ「そうですかね?うふふ」ニコニコ
サターニャ「……そうね」
15: 2017/04/23(日) 23:34:15.570
ヴィーネ「じゃあまた明日ね!」
ガヴ「おう、じゃあな」
サターニャ「ラフィエル!ちゃんと明日発表しなさいよ!」
ラフィ「うふふー、楽しみにしてて下さいね~」
サターニャ「ふっ、もちろんよ!」
ラフィ「では、みなさんさよーなら!」
サターニャ「また明日!」
…………………………………………………
ガヴ「おう、じゃあな」
サターニャ「ラフィエル!ちゃんと明日発表しなさいよ!」
ラフィ「うふふー、楽しみにしてて下さいね~」
サターニャ「ふっ、もちろんよ!」
ラフィ「では、みなさんさよーなら!」
サターニャ「また明日!」
…………………………………………………
16: 2017/04/23(日) 23:34:52.153
……………………………………………………
【卒業式後】
ヴィーネ「……ついに私達も卒業ね」
ガヴ「……だな」
ラフィ「……そうですね」
サターニャ「……」ウルウル
ヴィーネ「みんなこれからどうするの?」
ガヴ「私は下界に残ろうかなと」
サターニャ「わ、私も下界に」パァァァ
ラフィ「私もです!」
ヴィーネ「みんな下界に残るのね」
ガヴ「そうだな、寂しくなったらすぐに会えるな」
ヴィーネ「……もうガヴったら」
【卒業式後】
ヴィーネ「……ついに私達も卒業ね」
ガヴ「……だな」
ラフィ「……そうですね」
サターニャ「……」ウルウル
ヴィーネ「みんなこれからどうするの?」
ガヴ「私は下界に残ろうかなと」
サターニャ「わ、私も下界に」パァァァ
ラフィ「私もです!」
ヴィーネ「みんな下界に残るのね」
ガヴ「そうだな、寂しくなったらすぐに会えるな」
ヴィーネ「……もうガヴったら」
17: 2017/04/23(日) 23:35:30.259
サターニャ「ま、まあ寂しくなったらすぐに連絡しなさいよ?たまになら遊んであげても」
ガヴ「そうだな、寂しくなったら連絡するよ」
サターニャ「え……うん、ありがとう!」
ラフィ「うふふ~」
サターニャ「あっ、そういえばラフィエル!あんた将来の夢は?」
ガヴ「そうだな、寂しくなったら連絡するよ」
サターニャ「え……うん、ありがとう!」
ラフィ「うふふ~」
サターニャ「あっ、そういえばラフィエル!あんた将来の夢は?」
19: 2017/04/23(日) 23:36:27.343
ラフィ「将来の夢……ですか」
ラフィ「……そうですね、では体育館裏まできてくれませんか?」
サターニャ「え?まあいいけど」
ラフィ「詳しいことはそこで」
サターニャ「分かったわ!」
ガヴ「なんだ、面白そうじゃないか。私も……」
ヴィーネ「……ガ、ガヴ!」
ガヴ「ん?どうした?ヴィーネ」
ヴィーネ「わ、私もガヴに話があるの!」
…………………………………………………
その日のことは今でも鮮明に覚えてい
る。卒業式を終え、寒い冬が終わり、
だんだん暖かくなっていく季節。桜
が風に舞う中で金色の髪と、紫の髪
が互いに絡みあいながら揺れていた。
…………………………………………………
ラフィ「……そうですね、では体育館裏まできてくれませんか?」
サターニャ「え?まあいいけど」
ラフィ「詳しいことはそこで」
サターニャ「分かったわ!」
ガヴ「なんだ、面白そうじゃないか。私も……」
ヴィーネ「……ガ、ガヴ!」
ガヴ「ん?どうした?ヴィーネ」
ヴィーネ「わ、私もガヴに話があるの!」
…………………………………………………
その日のことは今でも鮮明に覚えてい
る。卒業式を終え、寒い冬が終わり、
だんだん暖かくなっていく季節。桜
が風に舞う中で金色の髪と、紫の髪
が互いに絡みあいながら揺れていた。
…………………………………………………
20: 2017/04/23(日) 23:37:33.011
…………………………………………………
ガヴ「おーい、ヴィーネ何してんだー?」
いけない、過去を振り返ってたらずいぶん時間が立っていたようだわ
「ちょっと考え事してたわ、ごめんごめん」
ガヴ「ふーん、何を考えてたんだ?」
「……高校時代の夢」
ガヴ「高校時代の夢、か。そういえばヴィーネは花屋になりたいって言ってたな。良かったじゃん、なれて」
まあそれは、夢ではなかったんだけどね
あなたにああ言われるまでは
ガヴ「おーい、ヴィーネ何してんだー?」
いけない、過去を振り返ってたらずいぶん時間が立っていたようだわ
「ちょっと考え事してたわ、ごめんごめん」
ガヴ「ふーん、何を考えてたんだ?」
「……高校時代の夢」
ガヴ「高校時代の夢、か。そういえばヴィーネは花屋になりたいって言ってたな。良かったじゃん、なれて」
まあそれは、夢ではなかったんだけどね
あなたにああ言われるまでは
21: 2017/04/23(日) 23:38:12.516
ガヴ「それにしてもどうして花屋になりたいと思ったんだ?」
……それはあなたが花が好きだと言うから
なんて本人は覚えてないか
「ただ何となく、よ」
ガヴ「ふーん、そっか」
「ガヴの夢は叶わなかったわね……」
ガヴ「ははは、まあ私はヴィーネと一緒に花屋やれて幸せだから構わないけどね」
嬉しいことを言ってくれるじゃない
……それはあなたが花が好きだと言うから
なんて本人は覚えてないか
「ただ何となく、よ」
ガヴ「ふーん、そっか」
「ガヴの夢は叶わなかったわね……」
ガヴ「ははは、まあ私はヴィーネと一緒に花屋やれて幸せだから構わないけどね」
嬉しいことを言ってくれるじゃない
22: 2017/04/23(日) 23:38:48.561
ガヴ「そういえば来週、サターニャとラフィエルが遊ぼうだってさ」
「へー、来週か。いいわね」
20年経った今でも4人の交流は続いている。たまに4人で集まる程度ではあるが
ガヴ「4人で集まるの久しぶりだなぁ、楽しみだな」
「ふふっ、そうね」
「へー、来週か。いいわね」
20年経った今でも4人の交流は続いている。たまに4人で集まる程度ではあるが
ガヴ「4人で集まるの久しぶりだなぁ、楽しみだな」
「ふふっ、そうね」
24: 2017/04/23(日) 23:40:22.977
完結に言うと、私の夢は叶った。
そして後で聞いた話だが、ラフィの夢
も叶ったらしい。私と似たような夢。
そう、私とラフィの夢はーーーーーーーー
「へい、らっしゃい!」
「だからお客様の前ではちゃんと挨拶してって言ってるでしょ!」
「ははっ、すまんすまん」
「もう……仕方ないわね」フフッ
ーーーーーーーー大切な人のお嫁さん
おわり
そして後で聞いた話だが、ラフィの夢
も叶ったらしい。私と似たような夢。
そう、私とラフィの夢はーーーーーーーー
「へい、らっしゃい!」
「だからお客様の前ではちゃんと挨拶してって言ってるでしょ!」
「ははっ、すまんすまん」
「もう……仕方ないわね」フフッ
ーーーーーーーー大切な人のお嫁さん
おわり
25: 2017/04/23(日) 23:40:56.583
綺麗なガヴィーネが書きたかっただけなんです!
ありがとうございました!
ありがとうございました!
26: 2017/04/23(日) 23:41:28.285
おつおつ
いい話だった
いい話だった
引用元: ヴィーネ「将来の夢」
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