1: 2017/05/02(火) 21:09:57.419
土曜日、とある道にて

ガヴ「サターニャ!!付いて来るなよ!」

サターニャ「待ちなさいよ!ちょっと位良いじゃない!!」

ガヴ「嫌だーー!あっ」スルン ズドン!!

サターニャ「え?もー転んだりして、ドジね。大丈夫?このサタニキア様が手を貸してあげるわよ」

ガヴ「…」

サターニャ「ほら、起こしてあげるから手を出しなさいよ」

ガヴ「…」

サターニャ「手を出しなさいったら!!」

ガヴ「…」

サターニャ「ふざけてるの?早く手を出して!起きなさいよ!!」

ガヴ「…」

サターニャ「え?ガヴリール……」

ガヴ「…」

サターニャ「嘘!?息してない!心臓も動いてない………ガヴリールが……ガヴリールが氏んだあぁ!!ガヴリールウウウウウウゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」

ガヴ「なんだ」

サターニャ「ぎゃあ!!ガヴリールが二人になった!!!」

ガヴ「この私は魂だけの存在だ。そしてそこにいるのは私の肉体だよ」

サターニャ「え?どういうこと?」

ガヴ「天使は元々あの世の住人だぞ。氏んでもあんまり変わらないんだよ。悪魔は違うのか?」

サターニャ「え?どうだろう、私氏んだことないからわからないわ」

ガヴ「サターニャに訊いた私が馬鹿だったよ……」

サターニャ「それにしても良かった。心配して損したわよ」

ガヴ「よかねーよ。魂だけの状態だと天界では変わりないけど、人間界では誰にも見えないし、触れられないし、色々不便になっちまうんだよ」

サターニャ「それは大変ね」

ガヴ「だから!」

サターニャ「へ?」

ガヴ「私を生き返らせてくれ」

5: 2017/05/02(火) 21:12:25.670
ガヴの部屋

ラフィ「ガヴちゃんの氏体はとりあえず冷凍保存しておいたので心配ありませんが」

ヴィーネ「みんな、これからどうする?」

ガヴ「私はここで待っているよ。天界に私が氏んだなんて知れたら、強制送還されちまうからな」

ラフィ「私は天界の大図書館で生き返らせる方法はないか探してみます。魂のガヴちゃんも可愛いですけどね」

ヴィーネ「ラフィが天界に行くなら、私は魔界に行って何か良い方法がないか探してくるわ」

サターニャ「私は何もしないわ!!今の魂になったガヴリールの方が面白そうじゃない!!」

ヴィーネ「こら!元はと言えば、サターニャがガヴを追いかけたのが原因でしょうが!!!」

サターニャ「……ごめんなさい」

ヴィーネ「サターニャは人間界で探してみて。天界や魔界より可能性は低いけど何か見つかるかもしれないから」

サターニャ「はい」

6: 2017/05/02(火) 21:13:08.629
次の日

ラフィ「で、天界から帰ってきたわけですが」

ヴィーネ「何か見つかった?」

ラフィ「見つかりはしたんですけど、本当かどうか怪しい内容ばかりでしたね」

ヴィーネ「私も見つかりはしたんだけど、まがい物っぽいわ」

サターニャ「んふふふう、みんな駄目ね。私は見つけられたわよ」

ガヴ「ほう、どうやるんだ?」

サターニャ「それは後のお楽しみよ。秘密兵器は最後に取っておくの」

ヴィーネ「なら、まずは私からやるわ。ガヴを生き返らせる方法はこれよ!」ジャジャーン

ガヴ「薬草?」

ヴィーネ「これは魔界のとある山で採れる特別な薬草よ!これを煎じて氏体に飲ませれば生き返る!………らしいの」

ラフィ「まあ、まずは駄目元でやってみましょうか」

ヴィーネ「薬草を煎じたものがこちらになりまーす!!」

サターニャ「準備いいわね、料理番組みたい」

ガヴ「飲ませてみてくれ」

ヴィーネ「お願いガヴ、生き返って。えい!」

ガヴの氏体「…」ゴクゴク

ラフィ「おお!ガヴちゃんが呼吸を始めました!」

サターニャ「心臓の音も聞こえるわ!」

ヴィーネ「せ、成功ね!!」

ガヴ「でも魂が戻らないな」

サターニャ「あ……本当だわ。ガヴリールが魂のままよ」

ヴィーネ「どういうことかしら?」

ラフィ「転んだ時に頭を打ったらしいですから、頭にダメージがあるのかもしれませんね」

ヴィーネ「本当だわ、ガヴの瞳孔が開いたまま」

ガヴ「だから心臓が動いていても生き返らないわけか」

サターニャ「惜しいわね。でもこれ心臓動いてるんだし、生き返ったことにならないかしら?」

ガヴ「ならねーよ。魂戻ってねーんだよ」

ラフィ「次は私ですね、私のガヴちゃんを生き返らせる方法はこれでーす!!」ジャジャーン!!

15: 2017/05/02(火) 21:27:40.876
ヴィーネ「え!?キス?」

ラフィ「そうです!氏人を生き返らせるすべとしてはポピュラーなものではないでしょうか?」

ガヴ「無理無理無理!!何気持ち悪いこと言ってるんだよ!私まだキス未体験なんだぞ!」

ラフィ「そこがいいんじゃないですか!ガヴちゃんの清らかな体が穢されるのを想像すると何とも言えない最高の気分に!!」

ガヴ「分かったよ!!もういい!背に腹は代えられん!!!それよりもだ、誰が私にキスするんだ!?」

ヴィーネ「そ、総当たりかしら?」

サターニャ「映画とかおとぎ話では愛する人からキスされるわよね」

ラフィ「私はサターニャさんが良いと思います!!」

サターニャ「何で私なのよ!!」

ガヴ「そうだ!キスされるにしても、なんでよりによってサターニャとなんか……」

ラフィ「ガヴちゃんが氏んだのはサターニャさんのせいですし、なにより普段からお二人は仲が良いではないですか!!」

ガヴ「それはサターニャが勝手に突っかかって来るだけだろ!」

サターニャ「ガヴリールとなんか仲良くないわよ!!」

ラフィ「そうでしょうか?ふふふふふ」

ヴィーネ「サターニャ、ガヴの命はあなたに任せたわよ」

サターニャ「嫌よ!!」

ラフィ「お願いします!これは未来の大悪魔であるサターニャさん以外には出来ないことなのです!」

サターニャ「嫌なものは嫌!!!」

ラフィ「こうなったら仕方がありません。ヴィーネさん」

ヴィーネ「分かったわ、これもガヴのためよ」

ガヴ「やめろーー!サターニャとキスするくらいなら氏んでいた方がましだ!!」

ラフィ「こんな時のためにサターニャさんが持っていた『七色ドロップ』をちょっとお借りしてきたのです。赤色の愛情を食べさせればサターニャさんもガヴちゃんとキスしたい気持ちになれます」

ヴィーネ「サターニャ、食べなさい」

サターニャ「え?嘘でしょ!?や、やめて!!!嫌あああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

16: 2017/05/02(火) 21:32:45.032
サターニャ「え?なにこれ?どういうこと………?ガヴリールが……可愛い」

ガヴ「サターニャ!やめるんだ!!」

ラフィ「魂のままでは触れられませんからね。止めようとしても無駄ですよ、ガヴちゃん」

サターニャ「………ガヴリール」

ガヴ「う、嘘だろ。私のファーストキスがサターニャなんかに………」

サターニャ「これはガヴリールを生き返らせるためなのよね」

ラフィ「はい」

サターニャ「だから、私はガヴリールが、その…………す、好きとかそんなことないのよね」

ラフィ「はい、もちろんです」

サターニャ「でもなんでだろう?ガヴリールをみているとドキドキが止まらないわ。この感情は何?」

ラフィ「それは恋ですよ、サターニャさん」

サターニャ「これが……恋?」

ガヴ「ちがーう!!サターニャ、目を覚ませ!!!」

ヴィーネ「サターニャ、早くキスしなさいよ!!あんた飴玉途中で吐き出したんだから、たぶん効果は5時間も続かないわよ」

サターニャ「分かったわ、ヴィネット」

ガヴ「え?嘘だろ??やめるんだサターニャ!!サターニャ!!!や、やめて!!!嫌あああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

17: 2017/05/02(火) 21:33:10.550
サターニャ「………」チュウ

ガヴの氏体「…」パチ

ラフィ「おお!ガヴちゃんの目が開きました!!サターニャさんのキスは成功です!」

ヴィーネ「やったわね、ガヴ!!」

ガヴ「むう………」

サターニャ「あれ?どうして私ガヴリールとキスなんか………」

ヴィーネ「ちょうど飴の効果が切れたようね」

ラフィ「瞳孔反射があります!ガヴちゃんの脳が生き返りました!」

ガヴ「私のファーストキスを奪った価値はあったようだな、サターニャ」

サターニャ「うるさいわね!私も初めてだったんだから!!」

ラフィ「でもおかしいですね?心臓も動いてる、息も動いている、脳も無事。なのにどうしてガヴちゃんの魂は身体に戻らないのでしょうか」

サターニャ「んふふふふふ……ここで真打登場ね!!!次は私の出番にょ!!!」

ラフィ「(噛みましたね)」

ガヴ「(噛んだな)」

ヴィーネ「(噛んだわね)」

18: 2017/05/02(火) 21:38:15.648
サターニャ「ガヴリールを生き返らせる方法はこれよ!」

ラフィ「呪術書?ですか?」

ヴィーネ「それなら人間界より魔界の方が詳しいものがあるわよ」

ガヴ「ラフィの方法も相当怪しかったがサターニャの方法の方が怪しいな」

サターニャ「失礼ね!!東京のアメ横にある古本屋から買ってきたのよ!!!!」

ガヴ「そんな所からわざわざ買ってきたのか」

サターニャ「電車を乗り継いだり途中で道に迷ったりして大変だったんだから」

ラフィ「では早速やってみましょうか」

サターニャ「ええ、んーと……何々?氏人を生き返らせるために必要なものは……」

・悪魔の使用済みパンツ2人分2枚ずつ

・悪魔の使用済みネグリジェ1着

・悪魔の使用済みCカップ以上のブラジャー3枚

・天使の使用済みAカップ以下のブラジャー2枚

・天使の尿1ℓづつ2人分

・天使の金髪10本位

・人間の黒髪10本位

・人間の汗が染み込んだ布1枚

・人間の使用済み歯ブラシ1本

サターニャ「へ?」

ガヴ・ヴィーネ・サターニャ・ラフィ「変態の書物(だ)(だわ)(よ)(です)!」

19: 2017/05/02(火) 21:38:51.482
ガヴ「ど、どうするんだよこれ!!」

ヴィーネ「サターニャ、あんたこんなふざけた本持ってきて!!!」

サターニャ「中身は良く読んでいなかったのよ!!」

ラフィ「だからってこんなあ!!!!」

ヴィーネ「どうする!?やめる?こんなもの用意できないわ!」

サターニャ「でも薬草だってキスだって最初は本当に効くかどうかわからなかったけど結局効果はあったしやってみる価値はあるわよ?」

ガヴ「なんで疑問形なんだ!!それに出来る出来ないじゃなくて材料が用意できないんだよ!!」

ラフィ「いえ……冷静に考えればそんなことはありません。悪魔の使用済みパンツはサターニャさんとヴィーネさんに用意してもらえればよいです」

ヴィーネ「天使の尿はラフィと……ガヴは駄目だからタプリスちゃんに協力してもらえれば準備できるわ」

サターニャ「悪魔のCカップ以上のブラジャーは、私がDカップだから私のを使えばいいし、天使のAカップ以下のブラジャーはガヴのを使えばいいわ」

ガヴ「なんで私のカップ数を知ってるんだ!!?」

サターニャ「は?そんなの見ればわかるじゃない」

ガヴ「な!!?」

ヴィーネ「天使の金髪10本はガヴの部屋にあるクシや風呂の排水溝を捜せば用意できるはずよ」

サターニャ「ヴィーネ、ネグリジェって持ってる?」

ヴィーネ「持ってないわ。サターニャも持ってないの?」

サターニャ「私も持ってないの。仕方がないから私が今日買って一晩着るから、それでどうにかするわ」

ラフィ「問題は人間に関する物ですが、委員長さんの物をこっそり奪……貰らいましょう」

ヴィーネ「委員長には申し訳ないけど、仕方がないわね。」

ラフィ「貰う物が物なので採集する時に不自然になります。一人で全て採集するととても怪しまれるので三人で手分けして集めませんか?」

ヴィーネ「三人で怪しさを分散させるのね、分かったわ!!」

サターニャ「私は『人間の汗が染み込んだ布』を集めるわ!明日、体育の授業があるからその時使ったタオルを貰いましょう!」

ラフィ「では私は『使用済み歯ブラシ』で」

ヴィーネ「私は残った『黒髪10本』ね。髪をとかすふりをして、その時集めましょう」

ガヴ「計画もまとまったし、タプリスに電話でもするか」

20: 2017/05/02(火) 21:47:00.886
ヴィーネ「でも、なんて言う気?『ガヴが氏んで、あなたの尿が必要だからちょうだい』とか?」

ラフィ「この状態を電話で伝えるのは難しいのでタプちゃんにここに来てもらって直接話すのがいいでしょう」

ガヴ「ま、そうか。じゃあさっそく電話して来てもらって……って私電話できないんだった。ラフィ、頼む」

ラフィ「はい」

ラフィ『もしもし、タプちゃん?今ちょっとガブちゃんが大変なことになってしまっていて…はい、はい、すぐにガヴちゃんの部屋に来てください。お願いします』

21: 2017/05/02(火) 21:47:18.749
数分後

タプリス「白羽先輩!!天真先輩が大変なことってどういうことですか!!ってきゃあああああああぁぁぁぁぁ!!!!天真先輩が氏んで魂になってる!!!」

ガヴ「おータプリス、ほんとにすぐ来たな」

タプリス「天真先輩、どうしてこんなことに……」

ガヴ「ちょっと転んで頭打ったらこんなことになっちまった」

タプリス「それで、私に何の用なんですか?」

ガヴ「それがかくかくしかじかで………」

22: 2017/05/02(火) 21:52:39.880
タプリス「変態の書物です!!」

ガヴ「私も最初に聞いた時にはそう思ったよ」

タプリス「でも本当にそんなものを用意して天真先輩は生き返ることが出来るのでしょうか?」

ガヴ「出来るも出来ないもやるしかないだろ。このまま何もせずに魂のままよりはましだ」

タプリス「はあ、まあ天真先輩が氏んだのがばれたら天界に強制あされてしまいますからね」

ガヴ「だろ、だからやれるだけのことはやるんだよ」

タプリス「しかし……その、私の尿を集める………」

ヴィーネ「まあ、その恥ずかしいわよね」

ラフィ「私も最初は恥ずかしいと思いました。でももう私は覚悟を決めましたよ。愛する友のため、そして先輩のためにタプちゃん、一緒に尿を集めましょう」

タプリス「はい、白羽先輩。天真先輩のためなら尿でもなんでも差し上げます」

サターニャ「無駄に良い雰囲気になったわね」

タプリス「それにしても尿1ℓって結構多いですよね?尿って一日にどれ位出るのでしょうか?」

ラフィ「個人差はありますが、女性で一日平均1ℓから1.5ℓ位出るそうですから決して無理な量ではありません」

タプリス「まあ、それなら大丈夫そうですね」

サターニャ「計画も整ったことだし、そろそろ解散しましょう」

ヴィーネ「そうね。それじゃあ、明日の20時、必要なものを準備してガヴリールの家に再集合よ!!」

サターニャ「おー!!」

25: 2017/05/02(火) 21:59:52.383
服屋

サターニャ「それにしても、ネグリジェって初めて買うけど……」キョロキョロ

ガヴ「いろんな種類あるな」

サターニャ「ぎゃあ!!ガヴリール!なんでこんな所にいるのよ!!」

ガヴ「サターニャがどんなのを買うか気になってな」

サターニャ「どうせ明日にはなくなるんだから安いのを買うのよ!!」

ガヴ「あ、これなんて良いんじゃないか?」

サターニャ「え?えーと……ああ、値段も安いし色も可愛いし良いじゃない!!」

ガヴ「これで決まりだな」

サターニャ「あんたもたまには良い事するのね!!」

ガヴ「まあな」

サターニャ「店員さん、すいませーん!これ一着ください!!」

26: 2017/05/02(火) 22:00:13.467
サターニャの部屋

サターニャ「でもこれって、結構透けるわね。下に何か付けようかしら」

ガヴ「ネグリジェってそれ自体が下着だから下には何もつけないぞ」

サターニャ「え、そうなの?でも恥ずかしい……」

ガヴ「後で誰に見せるわけでもないし、ここには私とサターニャしかいないんだから恥ずかしがることないだろう」

サターニャ「それはそうだけど……」

ガヴ「それより、明日のためにブラとパンツの準備もしておけよ。一枚でも足りなかったら私は生き返られないんだぞ」

サターニャ「分かってるわよ。それにしてもいざブラとパンツを用意するとなると恥ずかしいわね」

ガヴ「あと、明日の朝に私の部屋によって私の髪の毛とブラジャーを集めておいてくれ」

サターニャ「私が集めるの?」

ガヴ「お前以外に誰が集めるんだよ」

サターニャ「そりゃあ、合鍵持ってるヴィネットよ」

ガヴ「鍵は合鍵の隠し場所教えるし、それにこの私を生き返らせる方法を言いだしたのはサターニャだろ。お前が一番働けよ」

サターニャ「分かったわよ!集めればいいんでしょ!!」

27: 2017/05/02(火) 22:07:17.017
学校の流し台

委員長『私は1年B組のクラス委員長。食後の日課は歯磨き』シャカシャカシャカ

ラフィ「あら、委員長さん、食後に歯磨きですか」

委員長「あら、白羽さん。白羽さんも食後に歯磨きするの?」

ラフィ「ええ、まあそんな所です。それにしても委員長さんの使っている歯ブラシ可愛いですね。少し見せてもらっていいですか?」

委員長「ええいいわよ。はい」

ラフィ「ありがとうございます。あ」ポト

委員長「あら」

ラフィ「ああ、落としてしまって、ごめんなさい。」

委員長「いいのよ。気にしないで」

ラフィ「それではこの歯ブラシは私が責任を持って捨てておきますね。それでは」スタタタタタ

委員長「ちょと、白羽さん!!歯磨きは!?」

28: 2017/05/02(火) 22:07:29.125
体育の時間

委員長『さっきの白羽さん、私の歯ブラシ持って行ったりして少しおかしかったわね。まさか私の歯ブラシがほしかったとは思えないし、どうしたのかしら?』フキフキ

サターニャ「あ、委員長!」

委員長「あら、胡桃沢さん、ってうわ!!どうしたのその頭!?血が出ているじゃない!!」

サターニャ「ちょっと転んじゃってね、私は身体が丈夫だから大丈夫よ」

委員長「そんなわけないじゃない!!ほら、このタオル使っていいから血を拭いて」

サターニャ「でもそんなことしたら、委員長のタオルが汚れちゃうじゃない!」

委員長「そんなこと気にしなくて良いから、このタオルあげるわ。早く血を拭いて保健室に行きましょう」

29: 2017/05/02(火) 22:07:49.765
体育の後の休み時間

委員長『胡桃沢さん、大丈夫そうで良かったわ。最初は頭から血が出ていてどうなることかと思ったけどちょっと頭が切れていただけだったみたい』

ヴィーネ「委員長!」

委員長「あら、月乃瀬さん。どうしたの?」

ヴィーネ「いいえ、委員長の髪がちょっと乱れているからとかしてあげようと思ってね」

委員長「ありがとう、お願いするわ」

ヴィーネ「では失礼して」

委員長「痛い!」

ヴィーネ「ご、ごめんなさい!!クシに髪が絡まっちゃった。」

委員長「良いのよ、気にしないで」

ヴィーネ「ごめんね、委員長」

委員長『今日は白羽さんに歯ブラシ落とされたり、胡桃沢さんが頭を怪我したり、月乃瀬さんが髪を解かしてくれたり色々あったわね』

30: 2017/05/02(火) 22:11:56.292
20時、ガヴの家

ガヴ「それじゃあ、みんな例の物を出してくれ」

ラフィ「私の尿と委員長さんの歯ブラシです」

タプリス「私の尿です」

ヴィーネ「私のパンツ2枚と委員長の髪の毛12本よ」

サターニャ「私のパンツ2枚とブラジャー3枚、ネグリジェ1着、ガヴリールの髪10本とブラジャー2枚、それと委員長のタオルよ」

ガヴ「全部そろっているな、よし始めよう。サターニャ、呪術書を読んでくれ」

サターニャ「ええ。えーと何々?呪術書によると『まずは天使の尿一人分を鍋に入れて、悪魔のパンツ4枚を燃やした炎でコトコト煮ます』」

ヴィーネ「やったわ」

ガヴ「………」

タプリス「匂いますね。臭いです」

ラフィ「誰の尿が臭いですって?」

タプリス「ひぃ!」

ヴィーネ「まあまあ、ラフィ落ち着いて」

サターニャ「煮立ったわ!!えーと次は『天使の髪を細かく刻んで鍋に入れ、悪魔のブラジャー三枚を燃やして再び煮続けます』」

ヴィーネ「やったわよ」

サターニャ「『鍋の中身を歯ブラシで良くかき混ぜ続けます。ブラジャーが燃え尽きたら、もう一人の天使の尿と荒く刻んだ人間の髪の毛を入れる。悪魔のネグリジェと天使のブラジャーを燃やし、歯ブラシでかき混ぜながら煮続けます』だって」

ヴィーネ「ブラジャーが燃え尽きたわ。尿と髪の毛を入れるわよ。」

ラフィ「ネグリジェとブラジャーは私が燃やしておきます」

タプリス「それでは私が鍋をかき混ぜますので、月乃瀬先輩、歯ブラシを貸してください」

ガヴ「材料もほとんど使い果たして、とうとう呪術も佳境に入ってきたな」

32: 2017/05/02(火) 22:16:45.728
サターニャ「『鍋を似ていると暑くなってくるので汗を布で拭きます』だって。確かに暑いわね」フキフキ

ガヴ「お前が拭くのかよ」

サターニャ「だって私だけ何もしていなくて寂しいじゃない」

タプリス「鍋の近くにいる私が一番暑いんですから、私にタオル貸してくださいよ」

ヴィーネ「それでサターニャ、次はなんて書いているの?」

サターニャ「えーと何々?『ネグリジェとブラジャーが燃え尽きたら鍋を放置し、中身を冷まします。冷めたら鍋の中身を氏人に飲ませて復活です』と」書いてあるわ」

ラフィ「ネグリジェとブラジャーが燃え尽きました」

ヴィーネ「では冷ましましょうか」

ガヴ「この変態料理もようやく終了か」

34: 2017/05/02(火) 22:20:31.271
サターニャ「冷めたわ。じゃあガヴリールに飲ませるわよ」ドキドキ

ガヴ「ちょっと待て!!よくよく考えたらそれは髪の毛を尿で煮たものだぞ!!それを私に飲ませるっていうのか!?」

サターニャ「当然じゃない!これでガヴリールは生き返る事が出来るのよ」

ガヴ「で、でも!!」

ヴィーネ「確かに汚いけどこれで生き返る事が出来るかもしれないのよ」

ラフィ「ガヴちゃん、ちょっとだけ我慢しましょう」

タプリス「天真先輩!私、早く生きている先輩に会いたいです!!」

ガヴ「むう……」

サターニャ「もういい?飲ませるわよ!」

ガヴの身体「………」ゴクゴクゴクゴク

サターニャ「全部飲ませたわ」

ガヴ「……」

ヴィーネ「……」

サターニャ「……」

ラフィ「……」

タプリス「……」

ガヴ「何も起きないな」

ヴィーネ「失敗したっていうの!?」

タプリス「そんなぁ!」

ラフィ「元々駄目元で始めたようなものですし、仕方がありませんね」

ガヴ「あんな汚いものまで飲まされたっていうのに失敗したなんて!!おい!サターニャ、どう責任をとる気だ!!!!」

サターニャ「………」

ガヴ「サターニャ?」

ヴィーネ「サターニャ!!」

ラフィ「サターニャさん!!」

タプリス「し、氏んでます」

36: 2017/05/02(火) 22:27:10.910
サターニャ「あー良かったわ。悪魔も天使と同じで氏んでもあんまり変わらないのね。この頭についてある白い三角形の布がちょっと邪魔だけど」

ガヴ「これからどうする気だよ!!私たち魂のままだと天界と魔界にそれぞれ強制送還だぞ!!」

サターニャ「まあ、どうにかなるでしょう。それよりもガヴリール、あなたはこの私と同じ魂だけの存在になれたのよ!感謝しなさい」

ガヴ「なんだとコラぁ!元はと言えばお前が私を追いかけまわさなければこんな事にはならなかったんだぞ!」ボコン

サターニャ「痛い!!何するのよ!」

ガヴ「サターニャも私と同じ魂だけになったからな。こうして殴れるんだよ!」

サターニャ「やったわね!この!この!」

ガヴ「やり返したな!この!」

37: 2017/05/02(火) 22:33:46.678
ヴィーネ『サターニャが氏んでしまったのは呪術の失敗が原因でした』

ヴィーネ『サターニャのネグリジェが使用済みとなるまで良く使い込んでいなかったからです』

ヴィーネ『呪術失敗によるサターニャに呪いが返しによって返ってきてしまった事でサターニャは氏んでしまったのです。』

ヴィーネ『サターニャの氏体は私とラフィとタプリスちゃんの応急処置によって息を吹き返しましたが、サターニャの魂が戻るまでには至りませんでした』

ヴィーネ『そして最後の手段として呼び寄せたのがガヴのお姉さんであるゼルエルさん』

ヴィーネ『ゼルエルさんのすごい天使の力によってガヴとサターニャの魂は元の体に戻してしてもらって一件落着』

ヴィーネ『こうしてガヴとサターニャは元の生活に戻ることが出来ました』

ヴィーネ『めでたし。めでたし』


40: 2017/05/02(火) 22:40:49.128
最初はガヴを生き返らせる話を書きたかっただったんだけど、書いてて変な方向に進んでしまった。
おしっこ煮た奴を飲むのは書いてて10歳の保健体育っぽいなと思った。

38: 2017/05/02(火) 22:35:07.758

39: 2017/05/02(火) 22:36:56.025
ガヴリール変なもの食い損じゃね

41: 2017/05/02(火) 23:08:48.062
乙乙

引用元: サターニャ「ガヴリールが死んだあぁ!!」