1: 2019/09/16(月) 22:53:17.028
梓「また変なこと言い出して……」

唯「ほんとだよ! こーやって寄り目にするとね……」

梓「ぷふ、変な顔。写真に撮って憂に見せ……」

唯「あずにゃん、今日のおぱんつシミついちゃってるけど、どうしたの?」

梓「!?!?!?!?!?///」ガシャーン

2: 2019/09/16(月) 22:56:32.464
梓「ど、どどどうしてそのことを知っているんですか!?」

梓「唯先輩の妄想が止まらなくて、トイレの中でついしちゃったことをどうして!?」

唯「……あずにゃん?」

梓「あ」

梓「……そ、そんな訳ないじゃないですか~! でたらめ言わないでくださいよ唯先輩~」

唯「え、でもあずにゃん今」

梓「もー、でたらめ言ってないで練習しますよ唯先ぱ」

唯「みずたまパンツ」ボソッ

梓「!?!?///」

4: 2019/09/16(月) 22:58:13.459
梓「い、一体全体いつ見たんですか!」

唯「だから透視……っていうかあずにゃん今全部暴露しなかったっけ」

梓「さては私が寝てる隙に覗いたんですね! 唯先輩を想いながらシた後は眠くなっちゃう私の習性を利用したんですね!!」

梓「サイテーです! 唯先輩のスケベ! ハレンチ!」

唯「あ、あずにゃんがそれ言うの……?」

5: 2019/09/16(月) 22:59:28.906
唯「でも違うよ、本当に透視であずにゃんのおぱんつを見たんだよ!」

梓「おぱんつって連呼するのやめてください!」

梓「じゃあこの筆箱の中に消しゴムがいくつ入ってるか当ててください。出来たら信じます」

唯「がってん! うーむ……」ヨリメッ

梓「ぷっ、やっぱり変な顔……」

6: 2019/09/16(月) 23:01:11.560
梓「……なるほど、本当に透視が出来るのは分かりました」

唯「あずにゃん、それよりどうして筆箱の中に私の写真が何十枚も」

梓「…………大変なことになりましたね」

唯「……え?」

梓「とある漫画によれば、特殊能力者は特殊能力者といずれ引かれ合うらしいのです」

唯「急に変な立ち方してどったのあずにゃん」

7: 2019/09/16(月) 23:02:56.606
梓「そして能力者は敵から能力を奪うために、同じ能力者を頃してしまうという……」

唯「あ、あずにゃん……? 目が怖いよ……」

梓「唯先輩がその能力に目覚めた以上、その過酷な運命からは逃れることは出来ないです!」

梓「敵はもうすぐそこまで近付いて来てるかもしれません! 唯先輩、今のうちに戦う覚悟の準備をするべきです!」

唯「……あ、あずにゃん、冗談だよね……?」

梓「……まぁ、流石にまだすぐそこにはいませんよ」

唯「そこは一番どうでもいいとこなんだけど」

8: 2019/09/16(月) 23:04:39.562
梓「とにかく周囲を警戒しましょう! その透視とやらで敵が隠れてないか探すんです!」

唯「え~、寄り目ってあんまりし続けると痛くなってくるのに……」

梓「じゃあ天井の方だけ見てみましょう。こういうのって上に隠れてるのが鉄板じゃないですか」

唯「えー、そんなの映画だけの話……」ヨリメッ

唯(いたー……しかもりっちゃんとムギちゃん……)

9: 2019/09/16(月) 23:06:40.645
梓「天井に律先輩とムギ先輩ですか!? まさかあの二人も能力使い……」

唯「で、でもムギちゃんとりっちゃんだよ? まさかそんな敵なはず……」

梓「誰かいるのかー!!」ドンドン

唯「あ、何つついてるのあずにゃん!? そんなことしちゃ二人に迷惑……」

律ムギ「にゃーん」

梓「なんだ猫か」

唯「騙されちゃうのあずにゃん!? っていうかこのごまかし方は間違いなく敵だよね!?」

10: 2019/09/16(月) 23:09:00.375
律「バレちまっちゃーしょうがねえ!!」

ムギ「唯ちゃん、命と能力はいただくわ!」

梓「ぐっ、もう既に刺客が……」

唯「急展開過ぎてついてけないよ~……」

11: 2019/09/16(月) 23:10:25.660
唯「で、でも二人の能力は大したことがない気がするよ!」

唯「特にりっちゃん! 私と同類の臭いがする!」

梓「透視がろくな能力じゃないって認めちゃうんですか……」

律「そうやって舐めてかかれるのも今のうちだぁ! くらえい私の能力!」

梓「……っ……!?」 バタッ

唯「あ、あずにゃん!?」

12: 2019/09/16(月) 23:11:36.198
梓「へ、変です、身体が無性に熱くて頭がぼうっとして……」

唯「あ、あずにゃん大丈夫!? りっちゃん、あずにゃんに何したの!?」

律「くっくっくっ……私の能力は三大欲求で一番足りないものを刺激する能力」

律「いつもお疲れの日本人、殊にも梓みたいな心労溜まりやすそうなタイプに打てば、この通りぐっすりってわけだ!」

梓「…………」

13: 2019/09/16(月) 23:13:34.635
唯「あずにゃん、あずにゃん!」

梓「……ゆ、いせんぱ……」

唯「良かった、気がついたんひゃぁ!?」ゾクゾクッ

梓「んっ、ぺろ……ちゅっ……」

唯「あ、あずにゃん!? どうしていきなり首筋を舐めたの!?」

梓「だって、つい食べたくなるようなうなじだったので……」

14: 2019/09/16(月) 23:18:05.616
唯「食べって、私食べ物じゃんにゃあぁ」ビクンビクンッ

律「な、なぁムギ、これって……」

ムギ「睡眠欲以外が刺激されたみたいね~」ニコニコ

律「……で、でもこれは逆に好都合! 梓を足枷にしつつ楽~に唯を倒して」

唯「あ、あずにゃん離れっへえぇ、ダメ、耳元は弱いの……//」

梓「へぇ、そうでしたか。ふーっ……」

唯「ふみゃああぁぁっ//」ゾクゾクッ

律「…………」

ムギ「…………」●REC

15: 2019/09/16(月) 23:19:28.308
唯「もうダメ、力が入んない……」

梓「唯先輩、人の一番敏感な所って、実は口の中の上顎らしいですよ。だからこんな風にこそぐっちゃうと……」サワサワ

唯「~~っ!!」ビクビクガクッ

梓「もう、ちゃんと立ってなくちゃダメじゃないですか」

梓「よだれなんか垂らしちゃって。だらしないですよ」

唯「わ、わたひのへいじゃ……」

梓「……唯先輩、顔が近くなっちゃいましたね。キスするのにピッタリな位」

唯「しょ、しょう思うなら離れんむっ、んんっ……」

梓「…………ぷはっ。んっ、ちゅっ……」

律「…………何か、私も変な気分になってきた」

律「澪に同じことしてやろっと」ガチャン

16: 2019/09/16(月) 23:20:10.810
梓「……はっ!? 私は一体何を……って、唯先輩!? 切なそうに身悶えてどうしたんですか!?」

唯「」ピクピク

梓「まさか、律先輩に酷いことをされたんですか!? あぁ、なんて可哀想な唯先輩……」

唯(あ、あずにゃんに絶対ペース握られちゃダメだって分かったよ……)

17: 2019/09/16(月) 23:21:44.112
梓「何はともあれ後はムギ先輩一人です!」

唯「し、しかもこの特殊能力、命に別条のない物ばっかりだからね、多分大丈夫だよ!」

梓「それにムギ先輩の人柄ですから、きっとどんな食べ物もお菓子にする、みたいな……」

ムギ「えい♪」ゴオッ

唯梓「」

ムギ「私、火の弾を出す能力なの~」

唯梓(なんでムギちゃん(先輩)だけガチなの!?!?)

18: 2019/09/16(月) 23:22:25.683
ムギ「えいっ、えいっ」ボオッゴオッ

梓「ひっ、避けた所に焦げ穴が……」

唯「む、ムギちゃんストップ! っていうか、私の能力なんてあってもそこまで重宝しな……」

ムギ「それさえあれば世界中の百合を組まなく観察できるの!!!!」

梓「これ以上なく有意義に使う人だ!?」

19: 2019/09/16(月) 23:23:11.539
ムギ「十数える内に観念してちょうだい。今なら梓ちゃんと濃厚に絡み合って貰うだけで、命までは奪わないようにするわ」

梓「是非よろこん、じゃなかった……仕方ないです唯先輩、唯先輩の身の為にも、もうここは降参するしか……」

唯「私は別の身の危険を感じるよあずにゃん」

20: 2019/09/16(月) 23:23:58.782
ムギ「じゅーう、きゅー……」

梓「唯先輩、もう時間が無いです! 降参した方が……」

唯「で、でも……」

梓「でももストもないです! あんな炎の弾、防ぐ術なんてありません!」

唯「ほのお……っ! 分かったあずにゃん、分かったよ!」ダッ

梓「あっ唯先輩! 今動いたら撃たれちゃいますよ!」

ムギ「あ、まだ数え終わってないのに……」

梓「なんて律儀な人なんだ……」

21: 2019/09/16(月) 23:24:44.352
書いてる途中でアレだけど、名前の表記はきちんと紬にしておくべきだった

22: 2019/09/16(月) 23:26:03.096
ムギ「にーいーち」

梓(唯先輩は物置の方に姿を消した……そんなことしたってただの時間稼ぎにしかならないのに!)

ムギ「ゼロ。唯ちゃん、答えは?」

唯「…………」

ムギ「分かったわ唯ちゃん。今から物置に行くわね」

梓「ま、待ってくださいムギ先輩……!」

23: 2019/09/16(月) 23:27:28.947
ムギ「唯ちゃん、覚悟っ!」ガバッ

梓「ゆ、唯先輩……」

ムギ「…………あら?」

ムギ「唯ちゃん、どこにもいない……」

唯「隙を見せたねムギちゃん」

ムギ「ゆ、唯ちゃん!? どうして流し台の下から……」

24: 2019/09/16(月) 23:28:30.279
唯「私の目的は物置じゃない、流し台から水を汲むことだったんだよ!」

ムギ「っ! しまっ……」

唯「たあっ!」バシャ

ムギ「きゃあっ!」

唯「発射する指先が濡れてしまえば炎の弾は撃てない……そうでしょ、ムギちゃん」

ムギ「くっ……私の完敗よ」ガクッ

唯「よ、良かったぁ……」ヘタッ

25: 2019/09/16(月) 23:29:55.390
梓「唯先輩!」ダキッ

唯「あずにゃん! よかった、無事だったんだね」

梓「それはこっちのセリフです! もう……」グスッ

唯「……心配かけてごめんね、あずにゃん」

26: 2019/09/16(月) 23:31:35.984
終わりです、いまいち綺麗にまとまらずしっちゃかめっちゃかになった……反省ですわ
律と澪の絡みは各々妄想で済ませておいて

引用元: 唯「透視能力を手に入れました!」