1: 2010/09/23(木) 13:32:40.04
憂「なんで!?」

唯「もうだめ……」

5: 2010/09/23(木) 13:34:28.49
憂「どうしたのお姉ちゃん」

唯「うわあああああん、もうだめだぁ」

憂「だめじゃないよ、何があったのか教えて」

唯「だめ人間だってことに気づいたの」

憂「へ?」

8: 2010/09/23(木) 13:36:30.46
唯「勉強できないし演奏もろくにできないし家事はういに任せっぱなしだし」

憂「そんなこと」唯「あるの!」

憂「…」

唯「もう氏ぬ……生きてる価値が無い」

憂「…そうかもね」

唯「!?」

憂「お姉ちゃんが好きなようにしていいよ」

10: 2010/09/23(木) 13:38:41.22
唯「…」

憂「…うん」

唯「ほんと?」

憂「なにが?」

唯「わたしってだめ人間?」

憂「違うよ?」

唯「いや、だめ人間だよ」

憂「…」

11: 2010/09/23(木) 13:40:40.53
唯「氏ぬしかないよね、今までごめんねうい」

憂「…ううん、こちらこそ」

唯「氏ぬよ?」

憂「好きにして」

唯「ほんとに?お姉ちゃんいなくなっちゃうよ?」

憂「別にいいよ」

唯「寂しくなっちゃうよ?いいの?」

憂「別に」

12: 2010/09/23(木) 13:42:24.05
唯「電話しよっと」

憂「誰に?」

唯「お母さん」

憂「なんで?」

唯「今までありがとうって」

憂「ふ、ふーん」

唯「ほんとに氏んじゃうもんね」ぴぽぱ

憂「…」

唯「もしもしお母さん?」

13: 2010/09/23(木) 13:44:01.12
憂「…」

唯「お母さん、わたし今から氏んじゃうけど心配しないでね」

憂「…」ばしっ

唯「んあ、うい!携帯とらないでよ!」

憂「…」

唯「…」

憂「…電話かかってないじゃん」

唯「ぎく」

15: 2010/09/23(木) 13:45:55.72
憂「なにしてんの?お姉ちゃん」

唯「あ、あれ?電話切れちゃったかな、あはは~…」

憂「通話履歴にも無いよ?」

唯「あれ~…?携帯壊れちゃったかも」

憂「お姉ちゃん」

唯「は、はいぃ」

憂「めっ」

16: 2010/09/23(木) 13:48:49.89
唯「ひぃぃ」

憂「簡単に 氏ぬ なんていっちゃだめだよ」

唯「簡単じゃないよ!氏ぬもん!!」

憂「なんで氏ぬなんて言うの」

唯「さっき言ったじゃん!そうやってういも私をバカにして!!」

憂「バカになんてしてないよ」

唯「うそつき!バカにしてるくせに!」

憂「ほんとにしてないって、お姉ちゃん、信じて」

17: 2010/09/23(木) 13:50:29.74
唯「ほんとに?」

憂「本当だよ」

唯「ほんとのほんとに?」

憂「ほんとのほんと」

唯「ほんとのほんとのほんとの…」

憂「お姉ちゃん!」

唯「は、はいっ!?」

憂「本当だよ、お姉ちゃん。だから氏なないで」

19: 2010/09/23(木) 13:52:42.75
唯「え、そう?氏なない方がいいかな?」

憂「あ、ごめんうそ」

唯「!?」

憂「お姉ちゃんの好きにしていいよ」

唯「ちぇ…」

憂「氏ぬの?」

唯「うん」

憂「ふーん」

22: 2010/09/23(木) 13:54:41.96
唯「じゃあねうい」

憂「うん」

唯「でもどうやって氏ぬのがいいかなあ」

憂「さぁ?」

唯「トラックに轢かれたら即氏できる?」

憂「できるんじゃない?」

唯「じゃそうしよっかなぁ~」

25: 2010/09/23(木) 13:57:50.79
憂「お姉ちゃんがやりたいようにしていいよ」

唯「うん!じゃあトラックに轢かれて氏にます!」

憂「うん」

唯「よぉし、じゃあ着替えて氏ぬ用意しよ」

憂「うん」

唯「…じゃあ、なにを着て氏のうかなぁ~」

憂「お姉ちゃんが好きな服にするのはどう?」

唯「いいかも」

26: 2010/09/23(木) 14:00:30.01
憂「はい、お姉ちゃん」

唯「なにこれ?」

憂「遺言状作成キットだよ」

唯「遺言状……」

憂「氏ぬ前になんか書き残しておきたいことある?」

唯「ある!」

憂「書いていいよ」

唯「ふっふ~」かきかき

28: 2010/09/23(木) 14:02:19.69
憂「なんて書いたの?」

唯「わたしが氏んでからのお楽しみだよ」

憂「なんだろう」

唯「ふふ、着替え終わったから氏ににいくね」

憂「うん、いってらっしゃい」

唯「いってきまーす!」

憂「いってらっしゃい」

30: 2010/09/23(木) 14:03:49.70
唯「いってきまーす!!」

憂「?いってらっしゃい」

唯「いってきます」

憂「…はやくいきなよ」

唯「!?」

憂「どうしたの?お姉ちゃん」

唯「え、なんでもないよ。行くよ?行っちゃうよ?」

憂「うん。いってらっしゃい」

67: 2010/09/23(木) 20:03:11.15
【どうろ】

唯「ちっ……ういのいけず」

唯「ほんとに氏んじゃうもんね」

憂(よし、お姉ちゃんには気づかれてない)

憂(このままお姉ちゃんの後をつけよう)

唯「うおおおー!!氏ぬぞー!!」

とみ「あら唯ちゃん」

唯「おばあちゃん!」

70: 2010/09/23(木) 20:06:36.55
とみ「唯ちゃん今なんて…?」

唯「ふふ、おばあちゃん、今までありがとう」

とみ「?」

唯「わたし氏にますっ!」

とみ「しぬ?」

唯「そうだよ!じゃあ行ってきます!」

とみ「??、いってらっしゃい」

73: 2010/09/23(木) 20:13:16.03
唯「ふっふん~♪」

唯(……ういめ、思い知らせてやる)

唯(わたしが氏んじゃったらどうなるか…くくく)

憂(お姉ちゃんどこに行く気だろう)

憂(それにまだバレてない、この調子でつけよう)

唯「うっ……苦しい」すわりっ

憂(!?)

74: 2010/09/23(木) 20:16:35.71
唯「あぁぁ~……苦しい」

憂「……」

唯(ふふ、ういがつけてきてることなんてお見通しだよ)

唯(さぁうい、どうでる!?)

憂(…お姉ちゃん、座ってるけど顔は笑ってるのが見える)

憂(これはお姉ちゃんの罠に違いない。お姉ちゃん、そんな手には乗らないよ)

唯「…」

憂「…」

76: 2010/09/23(木) 20:18:30.92
唯「……く、くるじぃ…」

憂「…」

唯「…」

憂「…」

律「お!唯!」

唯「りっちゃん!?」

憂(!!)

律「どうしたんだよ、こんなところに座り込んで」

唯「なんでもないよ」

77: 2010/09/23(木) 20:20:07.69
律「なんでもないことないだろー」

唯「りっちゃん!」

律「あ?」

唯「わたし氏ぬよ!」

律「…そう」

唯「氏ぬ!!氏ぬぞー!」

律「ごめ、急いでるからまたな」さーっ

唯「…」

憂「…」

78: 2010/09/23(木) 20:22:32.38
唯「ちぇっ……りっちゃんの薄情者」

梓「あ、唯先輩!」

唯「あずにゃん!」

梓「どこいくんですか?」

唯「天国」

梓「は?」

唯「あずにゃん、今日でお別れだよ」

梓「明日学校ありますよ」

唯「うんっ……ごめんね、あずにゃん」

79: 2010/09/23(木) 20:26:58.12
梓「なにいってるんですか全く…」

唯「氏んじゃうんだよ」

梓「はいはい、わたし憂と純と待ち合わせしてるんで行きますね、じゃ」さーっ

唯「あずにゃん待って!」

唯「…」

憂(純ちゃん梓ちゃんごめんね、急用ができたのでいけません……っと)ぴっぴ

唯「…2人とも予定があるならしょうがないよね、うんうん」

唯「澪ちゃんちに寄っていこっと」

81: 2010/09/23(木) 20:47:22.63
唯「…って澪ちゃん!」

澪「お、唯」

唯「澪ちゃん聞いて」がしっ

澪「ああっ、離せ、塾に遅刻する」

唯「私氏ぬの!澪ちゃん、今日でお別れだよ」

澪「分かったわかった、また明日学校で聞いてやるから」

唯「待って澪ちゃん」

澪「ああもう!離せって」ばんっ

唯「わっ」すてん

澪「ごめん唯、また後で」さーっ

84: 2010/09/23(木) 20:50:18.66
唯「…塾ならしょうがないよ、うん」

唯「…」シュン

憂「…」

唯「…うい」

憂(ぎく)

唯「そこにいるのは分かってるよ、うい」

憂(…お姉ちゃん、違う方向見て言ってるからばれてないみたい)

85: 2010/09/23(木) 20:52:00.64
唯「うい~…」

唯「あれ?」

憂(ちょっと離れておこう)

唯「ういがいない……」

唯「…」

憂「…」

唯「ぐすん…」

憂「…」

唯「…ムギちゃんに電話しよ」

87: 2010/09/23(木) 20:54:37.02
唯「…」ぴっぴ

携帯「つーつーつー」

唯「話し中…」

唯「…」

唯「和ちゃんならきっと」ぴっぴ

携帯「…おかけになった電話番号は現在使われておりません」

唯「…」

唯「ああああああああああああ」

90: 2010/09/23(木) 20:56:52.49
唯「なんで!!?どうして!?」

憂(お姉ちゃんなに叫んでんだろう…)

唯「…」ぷっつん

憂(ん?)

唯「あははははは!!」

憂(笑いだした!?)

唯「ふふふふ、氏んでやる、絶対に氏ぬ」

唯「せっかくだから氏ぬ前に事件起こしてやる」

93: 2010/09/23(木) 21:01:11.15
憂(!?)

唯「……くくく」

憂(お姉ちゃんが横断歩道を歩いてるおばあさんに近づいた!?)

唯「ふんっ!」ばっ

憂(お姉ちゃんがおばあさんの荷物をうばった!!)

老女「あら…」

唯「って……重……」のろっ

老女「ありがとねぇ~」

唯「え、そうじゃなくて…」

95: 2010/09/23(木) 21:03:43.85
老女「助かるわぁ」

唯「…おも……」

老女「ありがとう。これはお礼」

唯「千円…」

老女「なにかお菓子でも買って食べて」

唯「うん……」

老女「ありがとねぇ」すたすた

唯「……」

憂(お姉ちゃん…)

96: 2010/09/23(木) 21:07:43.45
唯「アイスでも買って食べよ」

憂(お姉ちゃんがコンビニに入った!私は外で待っていよう)

店員「いらっしゃいませー」

唯(アイス~)

唯「…」

唯「…あれ?」

店員「あ、ガリガリ君はまだ入ってないんですよ~」

唯「え、なんで?」

97: 2010/09/23(木) 21:09:43.27
店員「この暑さで飛ぶように売れてまして…」

唯「お日様までわたしのことをぉ…」

店員「へ?」

唯「…」ぎろ

店員「!?」

唯「帰る…」

店員「…」

唯「はぁ…」

憂(お姉ちゃんが何も買わないで出てきた!?)

98: 2010/09/23(木) 21:14:45.25
唯「…私はなんてかわいそうな少女なのでしょう」

唯「誰にも相手にされず氏んじゃうんだ」

幼女「うぇ~ん」

唯「お?どうしたのかなぁ?」

幼女「ポケモンシール落としちゃったの…」ぐすん

唯「…」

唯「……これで新しいの買ってきていいよ~」

幼女「千円!?くれるの!?」

唯「…うん!」

幼女「やったぁ!ありがとうお姉ちゃん!」

99: 2010/09/23(木) 21:18:45.78
唯「私はもう氏んじ」幼女「またね~!!」

唯「…」

唯「…」ぽろ

憂(お姉ちゃんが笑顔で泣いてる!)

唯「氏のう」

憂(お姉ちゃんがさっきの横断歩道に向かってる)

唯「…ふ~」

唯「生きるのに疲れた」

唯「…ギー太も連れてくれば良かったなぁ」

101: 2010/09/23(木) 21:22:51.25
唯「ういにも見放されちゃったし」

唯「今わたしが氏んでもきっと誰も悲しまないよ」

唯「氏のう」

唯「…」

唯「あのトラックが来る瞬間に飛び降りよう」

唯「…」

唯「…ぁぁ」

唯「怖い」

102: 2010/09/23(木) 21:25:02.11
唯「ってだめだめ!絶対に氏んでやる!」

唯「いち、に、」

憂「!?」

唯「さんっで飛び込もう」

憂「…」

唯「いち」

憂「…」そっ

唯「にっ」

憂「…」

唯「さんっ」

103: 2010/09/23(木) 21:26:51.18
憂「だめっ!」がしっ

唯「!?」

憂「だめ」

唯「え、え?」

憂「それはだめだよ、お姉ちゃん」

唯「…」

憂「…」

唯「あぁもお!せっかく氏ぬところだったのにー!!」

116: 2010/09/23(木) 23:40:15.68
憂「氏んじゃだめ」

唯「氏ぬ」

憂「だめ」

唯「むぅ…」

憂「…」

唯「…」

唯「すきあり!」ばっ

憂「めっ」がしっ

唯「くぅ…」ぐすん

117: 2010/09/23(木) 23:45:55.38
憂「お姉ちゃん氏んじゃだめ」

唯「なんでぇ」

憂「氏んでいい命なんて無いの!」

唯「ぅぅ…」

憂「お姉ちゃんが氏んだら日本のGDPは減少しちゃうんだよ?」

唯「…」

憂「お姉ちゃんが氏んだらお葬式しなくちゃいけないしお葬式をするには多額の」唯「うわあああああああああ!」

憂「だから氏んじゃだめ…」

唯「はぁ…はぁ…」

119: 2010/09/23(木) 23:49:23.60
憂「だからおうちに帰ろう?」

唯「…」じろ

憂「お姉ちゃん?」

唯「…ういを頃して私も氏ぬ」

憂「!?」

唯「もうムリ……あああああああああああ」がしっ

憂「お、おね…」こほっ

唯「ういぃ…ふふ、楽にしてあげよう」

憂「やめ…苦し」

唯「ふん!」ぎゅっ

121: 2010/09/23(木) 23:52:52.13
憂「」どたっ

唯「……ふふ、ういをやっつけた、あは」

唯「…これでもう後には戻れないよ私」

唯「さぁ飛び降りよう」

唯「…」

唯「怖くない怖くない」

唯「…」

唯「怖くないっ!!」のぼりっ

唯「やっと氏ねる」

126: 2010/09/23(木) 23:57:13.25
憂「…」がしっ

唯「ああもお!離せ!ばか!」

憂「だから」

唯「私が氏んだあとのことなんてどうでもいいもん!離してっばかうい!」

憂「絶対に離さない…」がし

唯「ああああああああああああ」ぐいっ

憂「ううう…」

唯「離してー!!氏なせてー!!」ぐす

憂「だめっ」

唯「…ああ!くそお!!」

130: 2010/09/24(金) 00:01:52.04
憂「いい加減にしてよっ!!!お姉ちゃん!!」

唯「え…うい…?」

憂「こんなの…こんなのお姉ちゃんじゃないよ!!」

唯「…わたしは私だよ」

憂「違うっ!!お姉ちゃんはこんなことする人じゃないもん!」

唯「何を言ってるのか」

憂「やめてよ!!」

唯「ういってば」

憂「お姉ちゃん」がしっ

唯「うっ」

132: 2010/09/24(金) 00:04:24.76
憂「これ、見ちゃった」ぺら

唯「わたしの遺言書…」

憂「お姉ちゃん…」ぎゅ

唯「うい…」

憂「もう氏ぬなんて言わないで…」

唯「…お葬式しなくちゃいけ」憂「うそだよっ!」

唯「え…」

憂「そんなの嘘に決まってるじゃん!」

唯「どうしてそんな嘘をついたの」

134: 2010/09/24(金) 00:09:07.98
憂「わたしなりの冗談のつもりで…」

唯「そうだったの…」

憂「お姉ちゃんなら笑ってすぐ戻ってきてくれると思って」ぐす

唯「…」

憂「しかも私お姉ちゃんのことずっと見てたし」

唯「…え」

憂「でもね、おばあさんの荷物持ってあげたり、女の子にお金あげたり、やっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃんだったよ」

唯「ぅぅ…」

憂「お姉ちゃんは悪者になんてなれないよ」

唯「うわああああん」ぽろぽろ

137: 2010/09/24(金) 00:11:46.87
憂「泣かないでお姉ちゃん…」ぐす

唯「ういもだよ…」

憂「えへへ…」ふきっ

唯「…」ぐす

憂「お姉ちゃん」

唯「でも」

憂「…?」

唯「わたし皆から嫌われちゃったし、みんなに氏ぬって言っちゃったし」ぐすん

憂「…」

唯「もう戻れないよ…うい、さっきはごめんね」

139: 2010/09/24(金) 00:15:46.18
憂「わたしは全然…それにお姉ちゃん、ほら」

唯「これは」

憂「お姉ちゃんの携帯。お姉ちゃんがコンビニの前で落としたんだよ」

唯「…着信6件、未読5件」

憂「けいおん部の皆さんもお姉ちゃんのこと心配してるし…」

唯「みんなぁ…」ぱかっ


着信16:31 秋山澪
着信16:34 秋山澪
着信17:30 秋山澪
着信17:32 秋山澪
着信17:33 秋山澪


唯「澪ちゃん…」

141: 2010/09/24(金) 00:20:43.52
憂「め、メールは皆さんから来てると思うよ」

唯「うん…」ぴっぴ


16:32
from澪ちゃん
唯、さっきはごめん。悪気があってやったわけじゃないんだ


16:35
from澪ちゃん
唯、本当にごめん。許してくれ


16:37
from澪ちゃん
本当にごめん。唯、返事してくれ


17:31
from澪ちゃん
唯?大丈夫だよな?


17:35
from澪ちゃん
本当にごめん。痛かったよな。私が悪かった。
何でもするから許して…

144: 2010/09/24(金) 00:22:58.03
憂「…」

唯「…」

憂「…えっと」

唯「…ぷっ」

憂「…えへへ」

唯「澪ちゃん面白い…くく」

憂「ふふ」

唯「あははww」

憂「良かったぁ…」

唯「あ、澪ちゃんにお返事しないと」

146: 2010/09/24(金) 00:26:08.44
憂「うん!」

唯「わたしは大丈夫だよ、怒ってないよ、塾頑張ってね…っと」ぴっぴ

憂「えへへ…」

唯「あっ」

憂「?」

唯「…和ちゃんに嫌われちゃったんだ」シュン

憂「え?どうして」

唯「電話も通じないの」

憂「え…」

147: 2010/09/24(金) 00:30:40.68
唯「わたし和ちゃんになんか悪いことしたかなぁ」

憂「そんなことは…私もかけてみるね」

唯「え…いいよぉ、やめてよ」

憂「ううん、和ちゃんも着信拒否するのは酷いと思う!」

唯「うん…」シュン

憂「えっと、和ちゃん」ぴっぴ

携帯「…おかけになった番号は現在使われておりません」

憂「…」

和「唯、憂?こんなところで何してんのよ」

唯「うっ…和ちゃん」

憂「和ちゃん!」

150: 2010/09/24(金) 00:37:27.96
和「ん?何してるの?」

唯「え、えっとですね~」

和「なんで敬語なのよ」

憂「和ちゃん……その」

和「なに?」

唯「ごめんなさいっ」ぺこ

憂「わたしも…」ぺこ

和「なに、なにがあったの」

唯「和ちゃ~ん…」ぎゅ

和「って、一から話してよ、何が何なのかよく分からないわ」

151: 2010/09/24(金) 00:40:49.62
憂「携帯の…電話が」

和「携帯電話?」

唯「着信拒否にはしないでぇ」

和「…ああ」

憂「和ちゃん…」

和「ほら、これ」

唯「え!?新しい携帯」

和「そう。家族で携帯変えてきたところなのよ」

憂「えっ、でも番号はそのままでできるんじゃないの?」

152: 2010/09/24(金) 00:44:15.10
和「親が料金払い忘れててね…困るわよね」

唯「…なんだぁ」

憂「じゃあ着信拒否じゃ」

和「そんなのするわけないじゃない、ましてや唯と憂に」

憂「和ちゃーん!!」ぎゅ

和「わっ…」

唯「うひひ…」にや

和「ちょ…もうやめてよ、抱きついてこないでよ」

唯「和ちゃ~ん!!」ばっ

157: 2010/09/24(金) 00:46:57.15
和「って…もうすぐ抱きついてくるんだから」

憂「えへへ~…」

唯「ん~」すりすり

ぱた

和「あら?何か落ちたよ」

憂「あっ」

和「『遺言状』?なにこれ」ひらきっ

唯「ああっ、和ちゃんだめ~!」

和「なになに…」

158: 2010/09/24(金) 00:54:03.73

憂、お母さんお父さん和ちゃんりっちゃん澪ちゃんムギちゃんあずにゃん、
クラスのみんな、世界中の人みーんなが幸せに暮らせますように!!
平沢唯


和「…これが遺言状?」

唯「見ないでって言ったのにぃ…」ぷんすか

憂「お姉ちゃんらしいよねぇ」にこ

和「確かに。実に唯らしいわ」

唯「自由に書いていいって説明書に書いてあったもん」

和「そうなんだ。…って、でもなんで遺言状を?」

159: 2010/09/24(金) 01:00:27.74
唯「ふふ、それは内緒だよ!ねー、うい!」

憂「うん!和ちゃんごめんね」

和「なんなんだか。ふふ、まあいいわ、帰りましょう」

唯憂「うんっ!!」

和「なんで横断歩道にいるのかも分からないけど…」

唯「細かいことはいいのだよ、和ちゃん」

憂「うん♪あ、お姉ちゃん、今日のお夕飯はハンバーグだよ!」

唯「おお!さすがうい!…私も手伝うよ!」

憂「えへへ、うん!一緒にやろっか!」

唯「骨が鳴るね~、楽しみ」

和「腕が鳴る、じゃないの?」

憂「細かいことはいいんだよ、和ちゃん♪」

和「まったく…」

唯「よぉし!帰ろー!」

憂「おー!」

160: 2010/09/24(金) 01:00:58.34
おわり

161: 2010/09/24(金) 01:02:01.74

162: 2010/09/24(金) 01:02:18.97
とても良かった

163: 2010/09/24(金) 01:05:04.61
乙乙!
この三人が絡むと空気がやわらかくなる

引用元: 唯「ういー…死ぬ……」