1: 2015/07/07(火) 23:32:08.562
オーク「7月7日は、天の川を挟んで伝説の恋人たちが再会できる年に一度のチャンスらしい」
オーク「それを祝う……というものでよいのかどうか、まあ俺もハッキリとは知らないんだが」
エルフ「そんなお祭りがあったんですね」
オーク「遥か東方の地の風習らしくてな、ここらではそう有名なものでもないさ」
オーク「エルフが知らないのも無理はないな」
エルフ「でもオークさん、そんなマイナーなお祭りをなぜやろうと?」
オーク「ああ、それなんだが……」
オーク「それを祝う……というものでよいのかどうか、まあ俺もハッキリとは知らないんだが」
エルフ「そんなお祭りがあったんですね」
オーク「遥か東方の地の風習らしくてな、ここらではそう有名なものでもないさ」
オーク「エルフが知らないのも無理はないな」
エルフ「でもオークさん、そんなマイナーなお祭りをなぜやろうと?」
オーク「ああ、それなんだが……」
4: 2015/07/07(火) 23:37:33.614
オーク「この紙は短冊といってな」
オーク「七夕の夜にはこの短冊に願い事を書いて笹の葉に吊るすとそれが叶うと伝わるらしい」
オーク「まあ願掛けみたいなもので実際の効果があるかは知らないが」
オーク「願いが叶うと言うなら……お前の両親が見つかるように願ってみるぐらいいいんじゃないか」
エルフ「だからオークさん、私は大丈夫ですって」
エルフ「私はオークさんがいればそれで」
オーク「だがな……お前は本来ならもっと同年代の子どもと接するべき時期だろうに」
エルフ「私はオークさんと一緒がいいんです!」
オーク「その気持ち自体は嬉しいんだが」
コンコン
オーク「おっと、来客だな」
オーク「七夕の夜にはこの短冊に願い事を書いて笹の葉に吊るすとそれが叶うと伝わるらしい」
オーク「まあ願掛けみたいなもので実際の効果があるかは知らないが」
オーク「願いが叶うと言うなら……お前の両親が見つかるように願ってみるぐらいいいんじゃないか」
エルフ「だからオークさん、私は大丈夫ですって」
エルフ「私はオークさんがいればそれで」
オーク「だがな……お前は本来ならもっと同年代の子どもと接するべき時期だろうに」
エルフ「私はオークさんと一緒がいいんです!」
オーク「その気持ち自体は嬉しいんだが」
コンコン
オーク「おっと、来客だな」
5: 2015/07/07(火) 23:42:03.875
コボルト「旦那ァ、笹もってきやしたぜい」
オーク「すまんなコボルト、助かったぞ」
コボルト「俺と旦那の仲じゃあないですか、そんな他人行儀な」
エルフ「こんばんわコボルトさん」
コボルト「ようエルフちゃん、元気してた?」
エルフ「はい、おかげさまで」
オーク「それじゃ笹は庭のこっちの方に立てるとするか」
コボルト「あ、そうそうあとコレを」
オーク「なんだこの紙束?短冊なら足りているが」
コボルト「おやっさんの話だと色々な飾りを作って短冊と一緒に吊るすそうで」
オーク「ドワーフさんが……そうか、またあの人には世話になるな」
コボルト「簡単に作れるんでエルフちゃんも一緒に作りましょうや」
エルフ「はい、お願いしますね」
コンコン
オーク「ん、今度は誰だ?」
オーク「すまんなコボルト、助かったぞ」
コボルト「俺と旦那の仲じゃあないですか、そんな他人行儀な」
エルフ「こんばんわコボルトさん」
コボルト「ようエルフちゃん、元気してた?」
エルフ「はい、おかげさまで」
オーク「それじゃ笹は庭のこっちの方に立てるとするか」
コボルト「あ、そうそうあとコレを」
オーク「なんだこの紙束?短冊なら足りているが」
コボルト「おやっさんの話だと色々な飾りを作って短冊と一緒に吊るすそうで」
オーク「ドワーフさんが……そうか、またあの人には世話になるな」
コボルト「簡単に作れるんでエルフちゃんも一緒に作りましょうや」
エルフ「はい、お願いしますね」
コンコン
オーク「ん、今度は誰だ?」
6: 2015/07/07(火) 23:48:12.332
女騎士「少女を拐かすケダモノどもめ、違法行為には及んでいないな!」
オーク「ずいぶんな挨拶だな」
女騎士「大丈夫だったかエルフ、何もされてないか?」
エルフ「はい、今日は七夕のお祭りをするんですよ」
女騎士「なんだその……たぁーなゔぁーた?」
オーク「エルフに教えた時は一発でちゃんと発音できてたぞ、七夕だ七夕」
女騎士「そのとぁなばつぁとやらは一体なんだと言うのだ?」
オーク「(まだ微妙に間違ってる)……ああ、東方の地で伝わる風習でな」
女騎士「東方の風習!?淫祠邪教ではないか!!!」
コボルト「まーたずいぶんと差別的なことを」
オーク「いやな、そこの笹に願いを書いたこの短冊を吊るしてな」
女騎士「まさかエルフも縛り上げて吊るすつもりか!?」
コボルト「話聞けよ」
オーク「ずいぶんな挨拶だな」
女騎士「大丈夫だったかエルフ、何もされてないか?」
エルフ「はい、今日は七夕のお祭りをするんですよ」
女騎士「なんだその……たぁーなゔぁーた?」
オーク「エルフに教えた時は一発でちゃんと発音できてたぞ、七夕だ七夕」
女騎士「そのとぁなばつぁとやらは一体なんだと言うのだ?」
オーク「(まだ微妙に間違ってる)……ああ、東方の地で伝わる風習でな」
女騎士「東方の風習!?淫祠邪教ではないか!!!」
コボルト「まーたずいぶんと差別的なことを」
オーク「いやな、そこの笹に願いを書いたこの短冊を吊るしてな」
女騎士「まさかエルフも縛り上げて吊るすつもりか!?」
コボルト「話聞けよ」
8: 2015/07/07(火) 23:52:43.074
女騎士「ほう、願いが叶うと……」
オーク「まあそういうことだ」
女騎士「それで彼女の御両親がみつかるように願掛けねえ」
オーク「なんだその目は」
女騎士「そろそろエルフを人里の孤児院に入れてはどうだ?」
オーク「今の孤児院はパンク状態だろ、それにエルフ自身の意志もある」
女騎士「まったく、年端もいかぬ少女を誑かしおってからに」
オーク「また人聞きの悪いことを」
女騎士「エルフが望んだことだといってもな、身近に同年代の子供がいない現状が健全か?」
オーク「それについては俺も気に病んでいるのだが……」
オーク「というかお前、俺の家に頻繁に来すぎじゃないか?」
女騎士「え、エルフが心配なだけだ!」
コボルト「なんでそこで狼狽えるんッスか」
女騎士「うるさい黙れ犬っころ!」
コボルト「うわっ!?暴力反対!種族差別反対!」
オーク「まあそういうことだ」
女騎士「それで彼女の御両親がみつかるように願掛けねえ」
オーク「なんだその目は」
女騎士「そろそろエルフを人里の孤児院に入れてはどうだ?」
オーク「今の孤児院はパンク状態だろ、それにエルフ自身の意志もある」
女騎士「まったく、年端もいかぬ少女を誑かしおってからに」
オーク「また人聞きの悪いことを」
女騎士「エルフが望んだことだといってもな、身近に同年代の子供がいない現状が健全か?」
オーク「それについては俺も気に病んでいるのだが……」
オーク「というかお前、俺の家に頻繁に来すぎじゃないか?」
女騎士「え、エルフが心配なだけだ!」
コボルト「なんでそこで狼狽えるんッスか」
女騎士「うるさい黙れ犬っころ!」
コボルト「うわっ!?暴力反対!種族差別反対!」
11: 2015/07/08(水) 00:01:58.919
女騎士「しかし本当に大丈夫なのだろうなこの儀式は」
オーク「儀式とは大げさな、こういうものは心持ちだけで何も起こらんよ」
女騎士「だが東方の地の儀礼なのだろう?」
コボルト「そこ拘るッスね」
女騎士「あたりまえだろう!」
女騎士「彼の地の祭祀といえば巨大な木製の陽根の御神体を大勢の半裸の男で担ぎ上げ山を下るようなものなのだぞ!?」
オーク「えらく詳しいなおい」
女騎士「ち、ちがうぞ!?これは仕事をする上で得た知識であってそんな淫祠邪教に興味など」
コボルト「これ以上自爆する前に黙った方がいいッスよ」
女騎士「くっ……!!」
オーク「儀式とは大げさな、こういうものは心持ちだけで何も起こらんよ」
女騎士「だが東方の地の儀礼なのだろう?」
コボルト「そこ拘るッスね」
女騎士「あたりまえだろう!」
女騎士「彼の地の祭祀といえば巨大な木製の陽根の御神体を大勢の半裸の男で担ぎ上げ山を下るようなものなのだぞ!?」
オーク「えらく詳しいなおい」
女騎士「ち、ちがうぞ!?これは仕事をする上で得た知識であってそんな淫祠邪教に興味など」
コボルト「これ以上自爆する前に黙った方がいいッスよ」
女騎士「くっ……!!」
12: 2015/07/08(水) 00:06:59.891
コボルト「とんだ邪魔が入っちゃったけど、遅くなる前に飾り付け作ろうか?」
エルフ「はい、お願いします」
コボルト「まずはこうやって半分に折った紙に切れ目を入れて……」
女騎士「ほうほう」
オーク「で、なんでお前まで一緒に作ってるんだ?」
女騎士「い、いいではないか!」
女騎士「それともあれか、やはり私がいてはできないようないかがわしい儀式を」
コボルト「それはもういいッスから」
オーク「エルフが元気なのか確認にきただけならもう帰ればよかろう」
女騎士「うっ……」
コボルト「正直に言えばいいのに」
女騎士「黙れ!!犬なんぞに乙女心の何がわかるというのだ!?」
コボルト「だからすぐ暴力に訴えるのは止めるッスよ!?」
エルフ「はい、お願いします」
コボルト「まずはこうやって半分に折った紙に切れ目を入れて……」
女騎士「ほうほう」
オーク「で、なんでお前まで一緒に作ってるんだ?」
女騎士「い、いいではないか!」
女騎士「それともあれか、やはり私がいてはできないようないかがわしい儀式を」
コボルト「それはもういいッスから」
オーク「エルフが元気なのか確認にきただけならもう帰ればよかろう」
女騎士「うっ……」
コボルト「正直に言えばいいのに」
女騎士「黙れ!!犬なんぞに乙女心の何がわかるというのだ!?」
コボルト「だからすぐ暴力に訴えるのは止めるッスよ!?」
13: 2015/07/08(水) 00:12:13.209
エルフ「できましたー!」
エルフ「でもこの飾り、なんなんですか?」
コボルト「ちょうちんっていう東方の照明器具を模した飾りらしいッスよ」
エルフ「そうなんだ」
コボルト「まあおやっさんの受け売りで俺も実物見たことないッスけどね」
コボルト「で、こっちが吹き流し、こっちがやっこ綴りに扇綴り」
オーク「器用なものだな」
コボルト「普段からおやっさんに仕込まれてるッスからね」
女騎士「なんだこれは、バラバラになってしまたっぞ!?」
コボルト「切込みが深すぎる上に広げる時に力入れ過ぎたんじゃないッスか?」
女騎士「くっ、紙の分際でちょこざいな……」
エルフ「女騎士さん、ここはこうやって」
女騎士「おおっ!今度は上手くいったぞ!!」
オーク「普通は教える側と教えられる側が逆だろうこれ」
コボルト「二人とも楽しそうだしこれでいいんじゃないッスかね」
エルフ「でもこの飾り、なんなんですか?」
コボルト「ちょうちんっていう東方の照明器具を模した飾りらしいッスよ」
エルフ「そうなんだ」
コボルト「まあおやっさんの受け売りで俺も実物見たことないッスけどね」
コボルト「で、こっちが吹き流し、こっちがやっこ綴りに扇綴り」
オーク「器用なものだな」
コボルト「普段からおやっさんに仕込まれてるッスからね」
女騎士「なんだこれは、バラバラになってしまたっぞ!?」
コボルト「切込みが深すぎる上に広げる時に力入れ過ぎたんじゃないッスか?」
女騎士「くっ、紙の分際でちょこざいな……」
エルフ「女騎士さん、ここはこうやって」
女騎士「おおっ!今度は上手くいったぞ!!」
オーク「普通は教える側と教えられる側が逆だろうこれ」
コボルト「二人とも楽しそうだしこれでいいんじゃないッスかね」
14: 2015/07/08(水) 00:16:11.606
女騎士「ずいぶん色々とできたな」
オーク「これだけあればかなり豪華に飾れるだろう」
コボルト「それじゃ飾り付けにはいりやしょうか」
女騎士「この紙紐で結びつければ良いのだな?」
女騎士「よし、こっちの方にも結び付けて」
オーク「おいおい、お前ばかりはしゃいでいてはエルフが飾り付けできないだろうが」
エルフ「いいですよオークさん、女騎士さんも楽しそうですし」
コボルト「ホントにコレじゃどっちが子どもだかわかりゃしないッスねえ」
女騎士「うっ、うるさいなお前たち!!」
コボルト「だからなんで俺に殴りかかってくるッスか!」
コボルト「かくなる上は旦那ガードッス!!」
オーク「うおっ!?」
女騎士「くっ……オークを盾にするとは卑怯な犬め!」
エルフ「もう、遊んでないでちゃんと飾り付けしましょうよ」
オーク「これだけあればかなり豪華に飾れるだろう」
コボルト「それじゃ飾り付けにはいりやしょうか」
女騎士「この紙紐で結びつければ良いのだな?」
女騎士「よし、こっちの方にも結び付けて」
オーク「おいおい、お前ばかりはしゃいでいてはエルフが飾り付けできないだろうが」
エルフ「いいですよオークさん、女騎士さんも楽しそうですし」
コボルト「ホントにコレじゃどっちが子どもだかわかりゃしないッスねえ」
女騎士「うっ、うるさいなお前たち!!」
コボルト「だからなんで俺に殴りかかってくるッスか!」
コボルト「かくなる上は旦那ガードッス!!」
オーク「うおっ!?」
女騎士「くっ……オークを盾にするとは卑怯な犬め!」
エルフ「もう、遊んでないでちゃんと飾り付けしましょうよ」
17: 2015/07/08(水) 00:22:14.063
オーク「なかなか様になってるじゃないか」
コボルト「では最後に短冊を吊るしていきやしょうか」
オーク「では……『エルフの両親がみつかりますように』っと」
エルフ「『オークさんとずっと一緒にいられますように』」
オーク「おいおい」
エルフ「いいじゃないですか、お願いするぐらい」
エルフ「それとも……やっぱり迷惑でしたか?」
オーク「俺も好きでやっているんだ、気にするな」
オーク「それに……そう言われて嫌な気分になるやつはいないよ」
エルフ「オークさん……!」
オーク「人前でそんなにべったり抱き着くなよ」
女騎士「くっ……」
コボルト(うわぁ……子ども相手に嫉妬してるよこの人間)
女騎士「なんだと貴様!チェストオオオオオ!!」
コボルト「ぐほおっ!?こ、声にだしてなかったのに……」
コボルト「では最後に短冊を吊るしていきやしょうか」
オーク「では……『エルフの両親がみつかりますように』っと」
エルフ「『オークさんとずっと一緒にいられますように』」
オーク「おいおい」
エルフ「いいじゃないですか、お願いするぐらい」
エルフ「それとも……やっぱり迷惑でしたか?」
オーク「俺も好きでやっているんだ、気にするな」
オーク「それに……そう言われて嫌な気分になるやつはいないよ」
エルフ「オークさん……!」
オーク「人前でそんなにべったり抱き着くなよ」
女騎士「くっ……」
コボルト(うわぁ……子ども相手に嫉妬してるよこの人間)
女騎士「なんだと貴様!チェストオオオオオ!!」
コボルト「ぐほおっ!?こ、声にだしてなかったのに……」
19: 2015/07/08(水) 00:28:45.697
オーク「コボルトは何をお願いするんだ?」
コボルト「じゃあ『世界平和』で」
オーク「またえらく欲のない願いだな」
コボルト「正確には『暴力のない世界』ッスかね」
女騎士「なんだ、私の顔になにかついているのか?」
オーク(ああ、すごく即物的なお願いなのかコレは)
オーク「それで、女騎士の方は?」
女騎士「『天下布武』」
オーク「なんだそれは」
女騎士「普く武力によって国を安定させると言う意味さ」
女騎士「東方起源の言葉だからこの場には相応しかろう」
コボルト「うわあ、同じ世界平和でもここまで差がでるもんなんッスね……」
コボルト「というかそれ、確か東方の魔王の言葉だったんじゃ」
女騎士「えっ、魔王の言葉だったのか!?」
オーク「よく知りもしないで恰好をつけようとするから……」
コボルト「じゃあ『世界平和』で」
オーク「またえらく欲のない願いだな」
コボルト「正確には『暴力のない世界』ッスかね」
女騎士「なんだ、私の顔になにかついているのか?」
オーク(ああ、すごく即物的なお願いなのかコレは)
オーク「それで、女騎士の方は?」
女騎士「『天下布武』」
オーク「なんだそれは」
女騎士「普く武力によって国を安定させると言う意味さ」
女騎士「東方起源の言葉だからこの場には相応しかろう」
コボルト「うわあ、同じ世界平和でもここまで差がでるもんなんッスね……」
コボルト「というかそれ、確か東方の魔王の言葉だったんじゃ」
女騎士「えっ、魔王の言葉だったのか!?」
オーク「よく知りもしないで恰好をつけようとするから……」
20: 2015/07/08(水) 00:36:25.915
女騎士「くっ……べ、べつに魔王の言葉でも思想としては間違っていないしいいではないか!!」
エルフ「あれ、この短冊の裏に別の短冊がくっ付いてますよ」
エルフ「えーっと、『オークさんと」
女騎士「エルフよ、別の短冊などなかった」
エルフ「え、でもこれ女騎士さんの文字で」
女騎士「そう、別の短冊などなかった、なかったのだ……」
コボルト(証拠を握り潰しやがった……大人気ねえ)
オーク「それで俺がどうしたって?」
女騎士「ち、違う!!エルフの見間違えだ、そうだな!?」
エルフ「ひっ!!は、はい……」
オーク「やめろ女騎士、エルフが怯えているじゃないか」
女騎士「くっ……くううっ……!!!」
コボルト「もう素直に言っちゃえばいいのに」
女騎士「黙れ犬!!恥を知れ!!!」
コボルト「それもうブーメランってレベルじゃねえぞ」
エルフ「あれ、この短冊の裏に別の短冊がくっ付いてますよ」
エルフ「えーっと、『オークさんと」
女騎士「エルフよ、別の短冊などなかった」
エルフ「え、でもこれ女騎士さんの文字で」
女騎士「そう、別の短冊などなかった、なかったのだ……」
コボルト(証拠を握り潰しやがった……大人気ねえ)
オーク「それで俺がどうしたって?」
女騎士「ち、違う!!エルフの見間違えだ、そうだな!?」
エルフ「ひっ!!は、はい……」
オーク「やめろ女騎士、エルフが怯えているじゃないか」
女騎士「くっ……くううっ……!!!」
コボルト「もう素直に言っちゃえばいいのに」
女騎士「黙れ犬!!恥を知れ!!!」
コボルト「それもうブーメランってレベルじゃねえぞ」
23: 2015/07/08(水) 00:40:31.495
オーク「この天の川の畔で、今頃恋人たちが再開を果たしているワケか」
エルフ「ロマンチックですねえ」
女騎士「恋人、か……」
コボルト「まさか昔話にまで嫉妬はしないッスよね?」
女騎士「人がせっかく感傷に浸っているときに貴様は!!」
コボルト「ひ、日頃の行いのせいッスよ!?」
オーク「さて、そろそろ飯にするか」
オーク「よかったらお前らも食べていくか?」
コボルト「いいんすか旦那、さすが太っ腹!」
女騎士「オークの手料理はなかなかに美味だからな」
コボルト「舌が味を覚えるまで通い込んでるのか……」
女騎士「なんだその目は」
コボルト「いや、なんでそういうところだけは図太いのかと」
女騎士「侮辱罪でしょっぴいて拷問にかけようか?」
コボルト「職権乱用反対!!」
エルフ「ロマンチックですねえ」
女騎士「恋人、か……」
コボルト「まさか昔話にまで嫉妬はしないッスよね?」
女騎士「人がせっかく感傷に浸っているときに貴様は!!」
コボルト「ひ、日頃の行いのせいッスよ!?」
オーク「さて、そろそろ飯にするか」
オーク「よかったらお前らも食べていくか?」
コボルト「いいんすか旦那、さすが太っ腹!」
女騎士「オークの手料理はなかなかに美味だからな」
コボルト「舌が味を覚えるまで通い込んでるのか……」
女騎士「なんだその目は」
コボルト「いや、なんでそういうところだけは図太いのかと」
女騎士「侮辱罪でしょっぴいて拷問にかけようか?」
コボルト「職権乱用反対!!」
24: 2015/07/08(水) 00:46:43.709
コボルト「そうそう旦那、おやっさんから聞いた話なんッスけどね」
オーク「なんだコボルト」
コボルト「東方の願掛けっていうのは、アレコレ神様にやって貰おうってものじゃなくて」
コボルト「自分はこれからこういうことを頑張るので、見守ってくださいっていうお願いのことらしいッスよ」
コボルト「謂わば神様への決意表明ッスね」
オーク「神頼みではなく、神への決意表明か」
オーク「それならもう少し違う願いを書いておけばよかったかな」
コボルト「どんな風な?」
オーク「そうだな」
エルフ「あー、女騎士さん人参残してる!」
女騎士「に、人参だけは苦手なのだ……」
エルフ「オークさんが料理するとおいしくなるんですよ、食べて下さい!」
オーク「『エルフの父親になれるように』……なんてな」
おわり
オーク「なんだコボルト」
コボルト「東方の願掛けっていうのは、アレコレ神様にやって貰おうってものじゃなくて」
コボルト「自分はこれからこういうことを頑張るので、見守ってくださいっていうお願いのことらしいッスよ」
コボルト「謂わば神様への決意表明ッスね」
オーク「神頼みではなく、神への決意表明か」
オーク「それならもう少し違う願いを書いておけばよかったかな」
コボルト「どんな風な?」
オーク「そうだな」
エルフ「あー、女騎士さん人参残してる!」
女騎士「に、人参だけは苦手なのだ……」
エルフ「オークさんが料理するとおいしくなるんですよ、食べて下さい!」
オーク「『エルフの父親になれるように』……なんてな」
おわり
25: 2015/07/08(水) 00:47:42.054
好きなように書いた、オチは無い
お前らもうパンツ履けよ
お前らもうパンツ履けよ
27: 2015/07/08(水) 01:03:49.370
乙
父親になるなら母親も必要だな・・・
父親になるなら母親も必要だな・・・
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります