2: 2014/10/04(土) 14:55:00.61
==== 第十の使途撃退から1か月 ネルフ本部 廊下 ====

シンジ「……」スタスタ

レイ「……」スタスタ……ピタッ

シンジ「……?」スタスタ……ピタッ

レイ「……」

シンジ「……どうしたの?」

レイ「碇くん……あれ、やってほしい」

シンジ「えっ……//」

レイ「……」ジー…

シンジ「……//」キョロキョロ

シンジ「あっ綾波っ……こ、来いっ!!//」

レイ「……」テテテテ……ボフッ

シンジ「い、いいんだ、もう。これでいいんだ……//」ギュー

レイ「……」ポカポカ

4: 2014/10/04(土) 14:57:07.27
シンジ「……//」ギュー

レイ「……」ポカポカ

マヤ「……」

シンジ「えっ」

マヤ「……」

5: 2014/10/04(土) 14:58:53.72
シンジ「まっ……マヤさん!?//」

マヤ「……」スタスタスタ…

シンジ「ちちちち違うんです! こっこれは、あの!//」

マヤ「……フケツ」ボソッ

シンジ「マヤさん!!」

レイ「……」ポカポカ

マヤ「……」スタスタスタ…

シンジ「……/////」

レイ「……」ポカポカ

6: 2014/10/04(土) 15:04:19.71
シンジ「で、でもさ、綾波?」

レイ「なに?」ポカポカ

シンジ「『代わりがいる』って、どういう意味だったの?」

レイ「……」ビクッ

シンジ「あ……綾波?」

レイ「……」シュン…

   :
   :

7: 2014/10/04(土) 15:05:50.13
==== ダミープラント ====

シュオー…ドクンドクン…

シンジ「こっ……これは……」

レイたち「……」プカー

レイ「……私は……碇くんのお母さんの情報を使って作られた、リリンの模造品のひとり」

シンジ「えっ……」

レイ「……」

ポタポタッ……

シンジ「あ……綾波!?」

レイ「涙?……泣いているのは……私?」 ポタポタポタ

シンジ「……」ブルブルブル……

シンジ「綾波っ!! 来いっ!!」グイッ

レイ「きゃっ!」

ズカズカズカ……

   :
   :

8: 2014/10/04(土) 15:07:39.36
==== 司令執務室 ====

シンジ「――そういうわけだから、父さんっ!!」バンッ

ゲンドウ「……」

レイ「……」

シンジ「綾波を……地下の綾波たちも……今後、泣かすようなことがあったら、絶交だからねっ!!」

ゲンドウ「……」

シンジ「約束だよっ!! ……行こう、綾波!」グイッ

レイ「え、ええ」

ズカズカズカ……プシュー

   :
   :

9: 2014/10/04(土) 15:08:21.39
シーン……

冬月「どうするつもりだ、碇」

ゲンドウ「零号機パイロットは現状維持――」

冬月「碇」

ゲンドウ「……」

冬月「まず汗を拭いたらどうだ」

ゲンドウ「……」フキフキ

ガチャッ……

ゲンドウ「私だ。赤木博士を大至急よこせ」

冬月「……賢明な判断だな」

   :
   :

10: 2014/10/04(土) 15:09:30.41
==== 第壱中学校 2年A組 ====

教師「――では出席をとる。相田」

ケンスケ「はーい」

教師「秋山」

男子「はい」

教師「綾波」

レイ「はい」

教師「綾波」

レイ4「はい」

教師「綾波」

レイ9「はい」

教師「綾波」

シーン…

11: 2014/10/04(土) 15:09:57.81
教師「綾波? 綾波はまた休みか……。まあいい。綾波」

レイ15「はい」

教師「綾波」

レイ22「はい」

教師「飯島」

女子「はい」

教師「碇」

シンジ「はい」

  :
  :

12: 2014/10/04(土) 15:10:41.76
==== 放課後 生徒玄関前 ====

タッタッタッ…

シンジ「綾波、お待たせ」ハァ…ハァ…

レイ34「……」クルッ

シンジ「綾波……あ、あれ?」

男子「ごめん、お待たせ」

レイ34「……問題ないわ」

シンジ「……」

男子「うん……あれ? 碇、綾波が向こうで探してたぞ?」

シンジ「え? そ、そう」

レイ34「行きましょう」

男子「うん。じゃあな、碇」

シンジ「う、うん」

   :
   :

13: 2014/10/04(土) 15:11:28.90
シンジ「綾波!」

レイ46「違うわ」

シンジ「綾波!」

レイ51「さわらないで」

シンジ「綾波……」ハッ…ハッ…

ワイワイ……

シンジ「……綾波っ! どこだっ!?」

   「碇くん?」

シンジ「綾波っ!」クルッ

レイ「碇くん!」

14: 2014/10/04(土) 15:12:30.88
シンジ「綾波……来いっ!!」

レイ「……」テテテテ…ボフッ

シンジ「綾波っ」ギュー

レイ「……ごめんなさい。はぐれてしまった」

シンジ「いいんだ、もう。これでいいんだ」ギュー

レイ「……」ポカポカ

スパアアアアァン!

シンジ「あだっ!」

アスカ「真っ昼間から何やってんの! この工口ガキシンジ!!」

マリ「わんこくん、大胆~」ニヒヒ

生徒たち「……」クスクス

シンジ「……//」ギュー

レイ「……」ポカポカ

   :
   :

15: 2014/10/04(土) 15:15:47.69
シンジ「……」ハッ!…


==== AAAヴンダー 隔離面会室 ====

シンジ「――アスカなら知ってるだろ!? ねえ、綾波はどこなんだよ!」

アスカ「……知らない」

シンジ「知らないって……助けたんだよ! あの時!」

アスカ「ヒト一人に大げさね」

シンジ「ミサトさん! 綾波はどこなんですか!? 教えてくださいっ!!」

ミサト「碇シンジくん……綾波レイは、もう存在しないのよ」

シンジ「いいえ! 確かに助けたんです! きっとまだ初号機のプラグの中に――」

ミサト「……」

アスカ「……」プイッ

リツコ「……」カチャカチャ…

16: 2014/10/04(土) 15:16:29.93
シンジ「くっ……もういいよ……」ワナワナワナワ……

リツコ「……」

アスカ「……」

ミサト「……」

シンジ「綾波っ!!……来いっ!!」

リツコ「……」

アスカ「……」

ミサト「シンジくん……レイは――」

プルル…プルル…ガチャ

リツコ「はい、赤木……ああ、機関長――えっ?」

ミサト「……」

リツコ「ちゃんと説明して。……初号機が何ですって?」

ミサト「どうしたの? 副長――」

バタバタバタ……ガチャッ

一同「!!」

レイ「……」ハァ…ハァ…

アスカ「えっ……エコヒイキ!?」

17: 2014/10/04(土) 15:18:18.06
バタバタバタ……

兵士「けっ……検体BM04、拘引しましたっ!」ハァ…ハァ…

リツコ「……されてきた、の間違いじゃないの?」

シンジ「綾波っ!!」ガチャアァン

ミサト「強化ガラスの隔壁を……」

リツコ「あり得ないわ!」

シンジ「来いっ!!」

レイ「……」テテテテ……ボフッ

シンジ「綾波!」ギュー

レイ「ごめんなさい……いっしょに出てこられなかった」

シンジ「いいんだ、もう。これでいいんだ……」ギュー

レイ「……」ポカポカ

サクラ「いっ…碇さん//」

一同「……」

   :
   :

18: 2014/10/04(土) 15:19:28.67
ズズーン……グラグラグラ……

サクラ「なっ……何!?」

プルル…プルル…ガチャ

ミサト「私です」

マコト『目標、後甲板です! いきなり取りつかれましたっ!!』

ミサト「本命のお出ましか!!」

別レイ『イカリクン……どこ?』

シンジ「何言ってるんだよ綾波……僕ならここにいるじゃないか//」ギュー

レイ「……何の話?」

シンジ「何って――」 ギュー

別レイ『イカリクン……どこ?』

シンジ「だから僕はここに――」

グワアアアァン!!…ガラガラガラ…

サクラ「きゃあああああぁ!!」

パラパラパラ……

エヴァ マーク09「……」グイイイイィン…

シンジ「エヴァ!?……零号機!?」

レイ「……」

19: 2014/10/04(土) 15:20:36.39
別レイ(マーク09)『イカリクン、こっちへ』ググググ……ムンズ

シンジ「うわっ!」

レイ「……」

ミサト「シンジくん!! レイ!!」

マーク09「……」ググググ…

シンジ「はっ放してよ!!」

レイ「……」

バキバキバキ……

サクラ「きゃっ!」

アスカ「逃がすな! コネメガネ!」

マリ(8号機)『挨拶くらいして行け、おらあぁ!!』ドンッドンッ

マーク09「……」キイイイイィン……

シンジ「ミサトさあああああぁん!!」

レイ「……」

20: 2014/10/04(土) 15:21:23.28
==== ネルフ本部 ====

ドクン…ドクン…

シンジ「これは……エヴァ?」

   「そうだ」

シンジ「!」

ゲンドウ「エヴァンゲリオン第13号機……お前とそのパイロットの機体だ」

シンジ「えっ」クルッ

カヲル「……」ニコ…

シンジ「さっきの……ピアノの……」

ゲンドウ「時が来たらその少年とこのエヴァに乗れ」

シンジ「待ってよ父さん! 綾波は――」

ゲンドウ「話は終わりだ」クルッ

シンジ「――綾波をどこへ連れてったんだよ、父さん!!」

ゲンドウ「……」スタスタ…

21: 2014/10/04(土) 15:21:59.69
シンジ「父さぁんっ……くっ……」ムカムカ…

ゲンドウ「……」スタスタ…

シンジ「綾波っ! ……来いっ!!」

ゲンドウ「……」スタスタ…

カヲル「……」

別レイ「……」

ゲンドウ「……ん?」

スタタタタタ……

ゲンドウ「!」

レイ「……」スタタタタタ……

22: 2014/10/04(土) 15:22:38.89
レイ「……」スタタタタタタタ……ドンッ

ゲンドウ「うおっ!?」グラッ

レイ「……」スタタタタ……ボフッ

シンジ「綾波っ!!」ギュッ

レイ「ごめんなさい……道に迷ってしまった」

シンジ「いいんだ、もう。これでいいんだ」ギュー

レイ「……」ポカポカ

ゲンドウ「……」

カヲル「……」

別レイ「……」

   :
   :

23: 2014/10/04(土) 15:23:30.20
==== なんだかんだで砂漠に落ちた第13号機左プラグの中 ====

シンジ「――いてて……綾波、大丈夫?」ギュー

レイ「問題ないわ」ポカポカ

シンジ「……ねえ綾波?」ギュー

レイ「なに」ポカポカ

シンジ「これじゃ何もできないんだけど」ギュー

レイ「構わないわ」ポカポカ

シンジ「うーん……でも、外の様子も調べないと――」

カチン…バシュッ!!

シンジ「うわっ!!」

レイ「……」

ガコオオオオオオォン…

シンジ「ハッチが――」

アスカ「……」ヒョイ

シンジ「あっ……アスカ!?」

レイ「……」ポカポカ

アスカ「この期に及んで何いちゃついてんのよ、工口ガキシンジ!!」ハァ…ハァ…

   :
   :

24: 2014/10/04(土) 15:24:45.38
==== プラグの外 ====

アスカ「――つべこべ言うな!! フォースインパクト起こしかけたくせに!! 」

シンジ「違うよ! あれは槍で世界をやり直すために――」

アスカ「まだわかんないの!? いいかげん目を……ん?」

ザクザクザク…

アスカ「ふん……ゼーレのパイロットと暫定パイロットか」

カヲル「……」ザクザクザク……

別レイ「……」ザクザクザク……

   :
   :

25: 2014/10/04(土) 15:26:06.38
アスカ「とにかく、リリンが近づけるとことまで移動するわよ。ここじゃあL結界密度が高すぎて助けに――」

キイイイイイィン…

アスカ「――来れないわって……あ、あれ?」

キイイイイイィン…

マリ『やっほー! 姫ー!』

アスカ「コネメガネ!!」

サクラ「大尉ー! 碇さぁん!!」

アスカ「サクラ!? あんた、なんで――」

サクラ「L結界密度が下がったので迎えに来ましたぁ!」テヘッ☆

アスカ「じゃ、じゃあ『やり直す』って言うのは……」チラ…

シンジ「だからそう言ったじゃないか!!」

アスカ「そんなアホな……」

27: 2014/10/04(土) 15:31:41.48
サクラ「ゼーレのパイロットさんたちも乗ってくださぁい!」

カヲル、別レイ「……」スタスタ

アスカ「これじゃ何のために2号機ぶっ飛ばしたんだか――」ブツブツ…

シンジ「行こ、綾波」

レイ「……」

シンジ「綾波?」

レイ「先に乗って」

シンジ「えっ?」

レイ「乗って」ジー

シンジ「……わ、わかったよ//」スタスタ…

28: 2014/10/04(土) 15:34:13.83
キイイイイイイイィン…

シンジ「よっこいしょっと……」

サクラ「あら? 碇さん?」

シンジ「……//」コホン

サクラ「あの、綾波さんはなんで乗らへん――」

シンジ「綾波っ!……来いっ!!」

サクラ「えっ」

レイ「……」テテテテテ……ボフッ

シンジ「綾波っ!!」ギュー

レイ「これで……ぜんぶ終わったのね」ギュー

シンジ「そうだよ」ギュー

レイ「よかった」ポカポカ

シンジ「いいんだ、もう。これでいいんだ」ギュー

サクラ「いっ碇さん……//」

アスカ「こんの工口ガキども~!!」プルプルプル

マリ「わお、わんこくん、大胆~!」ニヒヒ

アスカ「やってらんないわ……コネメガネ! 出発するわよ!!」

マリ「合点承知ぃ!」ピッピッ…

フイイイイイィ……ゴオオオオオオォォ…

   :
   :

おしまい

29: 2014/10/04(土) 15:35:13.46

32: 2014/10/04(土) 18:47:52.13
このもしもシリーズ面白いし、ハッピーエンドが多いから好きだわ。

34: 2014/10/05(日) 04:57:32.08


1の書く作品好きだ

引用元: もしもヱヴァ「破」のあと「来い!」がクセになっていたら