7: 2010/11/11(木) 17:30:57.99 ID:ToC5x9MaO
冬月「ああ、例の事業仕分けだ。どうする?」



ゲンドウ「…これも、老人達のシナリオだというのか?」



10: 2010/11/11(木) 17:36:37.79
冬月「それは分からんが、蓮芳の奴の仕業である事は、確かだ」


ゲンドウ「恐らく、首相や官房長官の奴らも、な」


ゲンドウ「紅い官房長官め」

11: 2010/11/11(木) 17:41:21.05
冬月「最後の使徒を撃退したかと思ったら、これだ」

ゲンドウ「所詮、人間の敵は人間、と言う事だ」


ゲンドウ「…総員第一種戦闘体制」

12: 2010/11/11(木) 17:46:57.48
冬月「まさか、碇。実力で阻止するつもりか!?」


ゲンドウ「ああ」


ゲンドウ「計画が頓挫した以上、奴らにエヴァを渡す訳にはいかん」


冬月「本気か?」


ゲンドウ「ああ」

14: 2010/11/11(木) 18:00:48.25
冬月「しかし、どうやって迎え撃つ?相手は、使徒でもなければ、ただの人間でもない。あの、底意地が悪く、ネチネチと同じ質問を繰り返し、最後にはこっちを罵倒するだけ罵倒して、ドや顔する。最低ヒステリックサイコ集団だぞ!?」ゼーゼー


碇「…冬月」


冬月「なんだ」


碇「何かたまっているのか?」


冬月「多いにな!!」

16: 2010/11/11(木) 18:05:20.66
冬月「ところで、碇。そろそろ奴らが視察に来るらしいが」


ゲンドウ「…そうか」


冬月「どうする?」


ゲンドウ「エヴァで追い返すか?」



18: 2010/11/11(木) 18:14:07.43
冬月「止めろ!ただでさえ我々は、世間の嫌われ者。ここで、エヴァで追い返したら、完全に世間を、いや、世界の敵になる!」


ゲンドウ「冗談だ。いくら何でも、そんな事にエヴァは使えんよ」


ゲンドウ「代わりに、鉛の弾でお出迎えしてやるがな」ニヤリ

19: 2010/11/11(木) 18:21:18.81
冬月「保安部!直ちにこの腐れポンチを確保しろ、今すぐにだ!!」


日向「大変です!」


冬月「どうした!?」


日向「目標接近!」


青葉「パターンイ工口ー、仕分け人です!」

20: 2010/11/11(木) 18:27:19.64
冬月「馬鹿な、早すぎる!」


日向「目標、東ゲートに最接近、ゲート突破されました!」


日向「現在、受付職員が応対中!」

22: 2010/11/11(木) 18:32:58.88
冬月「目標の数は?」


伊吹「…マスコミ、報道陣野次馬その他、数えきれません!」


日向「職員苦戦中、応援を要請しています!」

23: 2010/11/11(木) 18:39:57.01
伊吹「だ、駄目です!職員の応対力低下、今にも泣きだしそうです!」


ゲンドウ「まずいな」


冬月「葛城一佐!」

24: 2010/11/11(木) 18:45:56.79
葛城「…応援の申請を受理。野次馬、報道陣を下がらして」


日向「駄目です、マスコミの侵入を阻止できません!」


冬月「思ったより、敵の攻撃は強力だな」

25: 2010/11/11(木) 18:56:20.63
葛城「…仕方ないわ、議員の皆様を第一応接室に案内。マスコミは、第二休憩室に待機させて!」


伊吹「は、はい」


葛城「議員の皆様には、最高級宇治茶で対応。お茶菓子は、『寅や』の秋の栗どらを使用!」


葛城「野次馬の阻止は!?」


日向「現在、野次馬停止してます!」

26: 2010/11/11(木) 18:59:21.93
葛城「とりあえず、野次馬は阻止出来たか…」


日向「た、大変です!」

28: 2010/11/11(木) 19:07:04.15
葛城「どうしたの!?」


日向「議員の方に出したお茶とお茶菓子について、抗議が来てます!」


日向「どうやら、高級品すぎて『お前らは、何時もこんなの食ってるのか。』、『こんな職員のお茶菓子に国民は金を払ってるんじゃない』と、応対中の職員が詰めよられています!」

31: 2010/11/11(木) 19:21:12.44
葛城「高級品を出しすぎたのが、仇になったか…」


ゲンドウ「まずいな」


日向「増援の職員が到着!」

32: 2010/11/11(木) 19:26:30.41
日向「応対交代します!!」


冬月「さて、どうなるか?」


日向「現在、交代した職員が応対中……。抗議、クリアーです!」

33: 2010/11/11(木) 19:27:33.41
冬月「やったな」


ゲンドウ「ああ」


34: 2010/11/11(木) 19:30:40.95
葛城「油断しちゃ、駄目よ。これは、あくまで時間稼ぎにすぎないわ」


冬月「さて、連中、次はどんな手で攻めてくるのやら」


日向「た、大変です!」

36: 2010/11/11(木) 19:33:37.73
日向「議員が、内部の視察を要求しています!!」


葛城「とうとう、来たわね」


冬月「思いのほか、粘れたが、次の一手はどうする碇?」





38: 2010/11/11(木) 19:41:59.39
ゲンドウ「そうだな……」


ゲンドウ「…冬月」スッ


ゲンドウ「後は、頼む」ウィーン


冬月「は?」


冬月「……逃げたのか?あの男、逃げ出したのか!?」


冬月「学生時代から全然かわっとらんじゃないか、あいつは!!肝心なときに
いつも逃げ出しおってからに!!」


日向「副指令、大変です!」


冬月「何だ、どうした!?」


日向「議員が強行視察を始めます!!」

39: 2010/11/11(木) 19:46:29.20
葛城「職員シールド全開、議員を押し返して!!」


伊吹「シールド、全開!!…駄目です、シールド突破されます!!」


葛城「シールドが気休めにもならないなんて……」


冬月「まずいな…。冗談抜きで、まずいな」

41: 2010/11/11(木) 19:51:24.56
冬月「やつらに、何としてもエヴァと、ここを探らせるわけにはいかん」


冬月「……止むをえん」


葛城「副指令?」


冬月「私が出る……ッ」

42: 2010/11/11(木) 19:55:43.35
葛城「…そんな」


伊吹「副指令!?」


日向「そんな……」


青葉「マジかよ……」

43: 2010/11/11(木) 20:00:14.82
冬月「みな、そう心配するな。ちょっと、仕分け人と話をしに行くだけさ」ハハッ


葛城「副指令……」


伊吹(いつもは冴えない人だと思っていたけど…)


日向(何だか、今の副指令は…)


青葉(とっても、格好いい・・・ッ)

45: 2010/11/11(木) 20:06:27.25
冬月「さてと、行ってくるかな」


葛城「・・・ッ、副指令ッ」


葛城「どうかご無事でッ」サッ


日向・伊吹・青葉「「「サッ」」」


冬月「ありがとう」サッ


冬月「…それじゃ」


冬月「行って来るよ」

47: 2010/11/11(木) 20:12:54.13
葛城「副指令?」ウィーン


葛城「副指令ーーー!!!」パタン


青葉(…でも、冷静にかんがえりゃあ)


日向(ただ単に、施設の説明をしに行くだけなんだよなぁ…)

49: 2010/11/11(木) 20:19:19.93
青葉(でも、相手は国をバックにしたクレーマー…)


伊吹(私たちは、その勇気を…)


日向(笑いはしない…ッ)

50: 2010/11/11(木) 20:25:59.67
シンジ「そろそろ目標に接触するはずだ。でも父さんたち何で目標のこと詳しく教えてくれないんだろ」

マヤ「目標、初号機の有視界範囲内に入ります」

葛城「いい?シンジ君。目標について質問は無しよ。ただ殲滅することだけ考えて」

シンジ「えっ?目標ったって…人が歩いてきているだけですよ?使途なんてどこにも」

ゲンドウ「シンジ、誰が使途だと言った。それが今回の目標だ。速やかに殲滅しろ」

シンジ「!?ミサトさん?」

51: 2010/11/11(木) 20:33:51.36
葛城「さあ、みんな。ぼやぼやしないで」グスッ


葛城「副司令に応えるためにも、最大限にバックアップするのよ!!」


三人「「「はいっ」」」

56: 2010/11/11(木) 21:59:04.69
青葉「目標捕捉!」


日向「副司令、目標との接触に入ります!」


葛城「…いよいよね」

57: 2010/11/11(木) 22:08:19.96
青葉「カウント、入りますっ。5、4、3、2、1」


日向「副司令、目標と接触しました!」


日向「副司令、早速、抗議を受けている模様!どうやら、責任者による説明の不備を責められている様子です!!」


葛城「流石は、民〇党議員…。自分達の事を棚上げして、他人を責める事は一人前だわ」

58: 2010/11/11(木) 22:14:36.65
葛城「副司令の様子は?」


伊吹「脈拍、心拍数、呼吸、共に異常無しですっ」


日向「議員の抗議が終了した模様!」


葛城「そう…。まずは第一段階クリアー、って訳ね」

61: 2010/11/11(木) 22:19:59.97
日向「副司令、目標、共に移動を開始。施設案内を開始した様です」


葛城「あの妙な腰の低さが痛ましいわ」


青葉「目標、その他もろもろも移動を開始した様です」


葛城「いよいよ本番ね」

62: 2010/11/11(木) 22:27:58.93
赤木「どう、様子は?」



葛城「…まずまずってところね」



青葉「目標、現在、第六エリアを侵攻中」


伊吹「副司令のバイタル値、正常です」

63: 2010/11/11(木) 22:34:29.41
赤木「…んで、あんた達、何やってんの?」


葛城「見たら分かるでしょう?」



葛城「戦争よ」



赤木「…私には、遊んでいる様にしか見えないんだけど」


葛城「何ですって!?」



日向「大変です!!」


葛城「どうしたの!?」



日向「目標、エヴァ格納庫に接近中!!」

64: 2010/11/11(木) 22:40:06.48
葛城「副司令は!?」


青葉「駄目です、目標阻止できません!」


伊吹「バイタル値低下、危険水域まであと60っ」


葛城「なんて事なの…!」

65: 2010/11/11(木) 22:44:03.07
青葉「目標、あと十分でエヴァ格納庫に最接近します!」


葛城「…ッ、なんて事なの!」


赤木「ねぇ、ミサト。私行って来てあげようか?」

66: 2010/11/11(木) 22:47:09.99
葛城「リツコ…!」



伊吹「センパイ…」



赤木「まぁ、一応あの人に頼まれたんだけどね。あんた達を助けて欲しいって」

67: 2010/11/11(木) 22:53:01.67
葛城「…ありがとう、リツコ」


赤木「やめてよ、大した事じゃないわ。それに、まだここでやりたい事もあるしね」


赤木「あの程度のやつなら、何とかなるでしょう。ま、期待しないで待っていてね」フリフリ


葛城「…今度、おごるわ」


赤木「はいはい」プシュー



伊吹「センパイ…」

68: 2010/11/11(木) 22:58:51.33
青葉「目標、格納庫まで約三分!」


葛城「いよいよ、か」



日向「赤木博士、現場に到着した模様っ。これより、目標との接触に入ります…!」


伊吹「センパイ…」ギュッ

70: 2010/11/11(木) 23:02:18.82
加持「やっこさん、おいでなすったか。…思ったよりやるな、蓮紡議員」

アスカ「初号機の反応が?どういうことなの?」

葛城「アスカ帰還して。敵の狙いがエヴァーそのものとわかった以上みすみす餌食になる必要ないわ」

アスカ「ちょっと冗談じゃないわよ!まだ戦ってもいないじゃない」

葛城「すぐ近くの兵装ビルへ。これは命令よ」

アスカ「…ファーストはどうしたの!?作戦に加わってたはずでしょ?」

葛城「ポジトロンライフルを使うためスタンバイしているわ。八洲作戦再来ってとこね」

アスカ「なんでファーストなんかに…ならあたしが盾になってやるっ」

72: 2010/11/11(木) 23:05:54.96
青葉「赤木博士、目標と接触。これより交戦に入ります…ッ」


葛城「どう、様子は?」



日向「今は何とも…。あ、今、目標の進路変更を確認。進路変更を確認しました!」


葛城「…やったわ」



伊吹「すごいです!」

73: 2010/11/11(木) 23:10:26.40
日向「目標の進路変更、司令部やセントラルドグマからも離れていきます」


葛城「…やった」



青葉「すげーな、おい」



伊吹「やりましたぁ」



日向「…ちょっと待って下さい。大変です!」


葛城「どうしたの?」




74: 2010/11/11(木) 23:14:37.13
日向「このまま行くと、パイロットと接触します!」

葛城「パイロットって、誰と?」


日向「アスカとですっ!」


葛城「…え~と、あの子どうしてたっけ」

75: 2010/11/11(木) 23:24:18.32
葛城「…ストーップ!リツコ、ストーップ!!」


青葉「駄目です、赤木博士、にこやかにばく進中!」

日向「目標、パイロットとの接触まであと三分!!」

葛城「電話よッ。一刻も早く連絡して!」


伊吹「駄目です、電話、通じません!」


葛城「非常無線は!?」



伊吹「はいっ」ビーッビーッ



葛城「…ここに忘れていったぁ!?」

76: 2010/11/11(木) 23:28:55.48
葛城「副司令はっ!?」



伊吹「駄目です。連絡着きません!」


葛城「非常無線は!?」ビーッビーッ


葛城「二人とも忘れていったぁ?!」

77: 2010/11/11(木) 23:30:55.57
葛城「だ、誰でもいいわ。早く連絡を―」


日向「駄目です、目標接触しま―」



………

79: 2010/11/11(木) 23:38:24.41
……


ゲンドウ「それで、このザマか」


冬月「…途中から、プレッシャーで、トイレにこもっていた貴様には言われたくないわっ」


ゲンドウ「無様だな」



冬月「そのセリフ、のしをつけて貴様に返してやるわ!」

81: 2010/11/11(木) 23:43:26.01
冬月「それで、どうする?このままでは、無条件で廃止、解体だ」


ゲンドウ「なに、心配ない。全てはシナリオ通りだ。全て、な」


冬月「私には、貴様のシナリオが全く信用出来んのだがなっ」

82: 2010/11/11(木) 23:50:35.31
冬月「こうして、事業仕分け当日を迎えた訳なんだが。碇、貴様、本当に大丈夫なんだろうな?」


ゲンドウ「問題ない。全ては、シナリオ通りに進んでいる」ニヤリ


冬月「私は、不安でたまらんがな」


委員「それでは、ネルフに対する事業仕分けを行います」

83: 2010/11/11(木) 23:59:22.58
枝乃「えーっ、まず伺いたいんですが、ネルフって何をしているところなんですた?」


冬月(早速来たぞ、どう返す、碇?)


ゲンドウ「…お答えします」


ゲンドウ「ネルフとは、謎の組織です」


枝乃「…ぷっ」

85: 2010/11/12(金) 00:12:32.98
ゲンドウ「正しく言えば、未知の脅威に未知のテクノロジーを使って、それに対抗する組織です」キラン


枝乃「…え~、分かりました。おすわり下さい」


冬月(おい、碇!貴様どういうつもりだ!?)


ゲンドウ(どういうつもりもない。見たまんま、話ただけだ)


ゲンドウ(これほど分かりやすい説明は、他にはあるまい?)

86: 2010/11/12(金) 00:23:12.63
冬月(多いに問題あるわっ。この説明を聞いて納得する人間は、日本中探しても、一人もおらんわ!)


ゲンドウ(なら、聞くが、ゼーレの事や、氏海文書の事を言うのか?ますますもって厨ニ病患者扱いされるぞ?)


冬月(今のやりとりだけでも十分だったと思うんだが)

87: 2010/11/12(金) 00:31:00.56
蓮芳「それでは、次の質問に移らせてもらいますが、実際、エヴァンゲリオンって何なんですか?そもそも三体も必要なんですか?」

ゲンドウ「お答えします。ぶっちゃけ、三体も最早必要ない。私は、ユイさえいればいい」


バシッ!

88: 2010/11/12(金) 00:39:34.68
冬月「えーっ、副所長の私が代わりにお答えします。現時点では、使徒による攻撃は、小康状態にありますが、依然、予断を許さない状態であります。」


冬月「また、パイロットの疲労も激しく、現時点では迎撃能力は、著しく低下していると言わざるを得ません」

89: 2010/11/12(金) 00:44:05.88
枝乃「それが、この間の少女と言う訳ですね」


冬月(し、しまったぁ!つい言わなくてもいい事まで言ってしまったぁ!!)


冬月「え、まぁ、そうです」

90: 2010/11/12(金) 00:47:17.21
枝乃「なるほど…」サラサラ



冬月(な、何かチェックされてしまった!?)

93: 2010/11/12(金) 00:53:02.15
冬月(どうする、碇!?)



ゲンドウ(冬月…。貴様、人の頭を思いっきり殴った割には大した事言えとらんじゃないか?)


冬月(それは、貴様が先に余計な事を言うからだろうが!)

95: 2010/11/12(金) 00:59:48.44
蓮芳「もう一つ、お伺いしますが、この使徒って言うのは何なんですか?簡潔にお答え下さい」


冬月(ほら、また来たぞ、碇!)



ゲンドウ(問題ない)

97: 2010/11/12(金) 01:08:40.31
ゲンドウ「お答えします。使徒と、言うのは我々とは違う生命の形であります。彼らの究極の目的とは、―」


ガツ!


冬月「えーっ、再びすいません。副所長の冬月です。我々としましても、使徒については、研究中でありまして。彼らがどのような目的をもっているのかは理解しきれていないのです」

99: 2010/11/12(金) 01:16:59.34
蓮芳「なら、その訳も分からないもの為に、何千億、兆を越すような税金を使っている訳ですね?」


冬月「訳が分からなくはないっ。少なくとも、奴等は―」


蓮芳「奴等は?」



冬月(ま、また余計な事を言ってしまった!)

100: 2010/11/12(金) 01:26:46.85
冬月「あの、ですね、奴等はね」



蓮芳「…言いたい事があれば、はっきりとおっしゃって下さい。それと」


蓮芳「さっきから所長の言葉を何度か遮っていますが、それ、やめて下さい」


蓮芳「私は、所長と話してるのです。貴方ではないんですっ」


蓮芳「都合が悪くなると話させないのは、アンフェアじゃないんですか!?」


ワーッ、パチパチ


冬月「何この空気」

101: 2010/11/12(金) 01:34:22.33
ゲンドウ(…また、しくじった様だな、冬月)


冬月(貴様がいきなり最重要機密を喋りだすからだろうがっ)


ゲンドウ(世間の馬鹿どもに真の知を教えてやろうと思っただけだ!)


冬月(そのせいで、私は追い詰められてるんだが?!)

102: 2010/11/12(金) 01:40:51.63
枝乃「…それでは、仕分け結果を発表します」


枝乃「協議の結果、ネルフは全面廃止となりました!!」



ワーッ!パチパチパチ

114: 2010/11/12(金) 09:01:23.31
枝乃「何か反論はありますか?なければ、これで終了させてもらいますが」


冬月(どうするんだ、碇!?完全に追い詰められてしまったぞ!碇!!)


ゲンドウ「…」スッ


冬月(碇…。策はあるのか?)


ゲンドウ「…不快だ。帰らせてもらう」ガタッ


冬月(…え?コイツ、今なんて言った!?)

119: 2010/11/12(金) 11:21:29.67
枝乃「えー、それでは、反論もないようなので、これで議論は、終わらせてもらいます」


冬月(終わったぁぁ!!議論終わったぁぁ!!ネルフ終了だぁぁぁ!!)


ゲンドウ「…」ツカツカ、バタン


冬月(おいぃぃ!帰るの早すぎるだろっ、碇ぃぃ!!せめて、私を置いていくなぁぁ!一緒に連れていけぇぇ!!)

123: 2010/11/12(金) 13:53:46.42
蓮芳「それではみなさん」


冬月(エ、エンダァァアーーッ!!)


蓮芳「ありがとうございました」


冬月(イヤァァァーーッ!!)


蓮芳「ご起立して」


冬月(フゥウゥゥーンンン……)


蓮芳「お帰り下さい」


冬月(………)チーン

124: 2010/11/12(金) 13:56:22.45
蓮芳「あの、もしもし?」

冬月に返事はない。ただの生きるしかばねのようだ。

冬月「………」チーン

126: 2010/11/12(金) 16:08:50.48
………


赤木「…それが、昨日のテレビの顛末だったわけね」

葛城「…ええ、そうね」


赤木「無様ね」


葛城「…あんた、人事みたいに言ってるけど、半分くらいはあんたの責任なんだからね!!」


赤木「そう?」


葛城「そう?、じゃない!!」

129: 2010/11/12(金) 16:55:56.88
葛城「大体、あんたがアスカの病室の方に突っ込んでいったからこうなったんでしょうが!」


赤木「まあ、あれはちょっとしたケアレスミスね」クスッ


葛城「ちょっとしたミスな訳があるかーっ!!あんたのせいで、アスカのあんな姿を全国に晒したんでしょうがーっ」ゼー、ゼー


赤木「落ち着いて、ミサト。皺が増えるわよ」


葛城「誰のせいだーっ」ムキーッ

132: 2010/11/12(金) 17:34:38.95
葛城「大体あのアスカの姿は何!?何で、全身プラグの全身ホース!?私がこの間見に行った時は、あんなんじゃなかったじゃない!!」


赤木「まあ、色々手違いがあってね」


葛城「また、あんたのせいか!!」

133: 2010/11/12(金) 17:48:07.67
赤木「実を言うと、あの子結構回復してきてるのよ」

葛城「へー、前より大分マシになってきてるとは思ってたけど」


赤木「無愛想な同僚と心配性の同居人のおかげでね」

赤木「それに、ほら。あのクラスメート達も割合お見舞いに来てくれてるし、以前よりも安定してる位よ」

葛城「へー、そんなに回復してるなんて」


赤木「ええ、特にシンジ君には感謝しないとね。ずっとリハビリに付き合っていたんだから」

134: 2010/11/12(金) 17:50:21.31
赤木「それに、レイもね」クスッ


赤木「随分、人間くさくなったわ、あの子」


葛城「へー…」

135: 2010/11/12(金) 17:56:04.66
葛城「…ちょっと待って」

葛城「何で、そんな回復していたアスカがあんなホースマンになってた訳?」ギロ


リツコ「まあ、それは、あれよ」


リツコ「ちょっと、あの子をエヴァに突っ込んだらどうなるのかなー、って興味がわいてね」


リツコ「そしたら、心因性ショックを起こしちゃって」アハハ

136: 2010/11/12(金) 18:02:16.04
赤木「そしたら、絶叫、絶叫、大絶叫。そのまま、白目剥いて、心胚停止に陥っちゃったのよ」


葛城「ここにいたァ!ネルフ最大の悪魔がここにいたァ!!」

137: 2010/11/12(金) 18:08:34.20
赤木「まあ、科学の発展には犠牲がつきものなのよ」スパーッ


葛城「あんたの興味本位で人の命を巻き込まなーっ」

赤木「落ち着いて、ミサト」


赤木「皺が増えるわよ」



葛城「さっきも聞いたーーッ」ムキーッ


青葉「不毛な争いだ」

138: 2010/11/12(金) 18:48:37.00
青葉「大変です!」


葛城「…とうとう、来たわね」


日向「大部隊だ……!」


赤木「霞ヶ関全省庁が勢揃いね」

139: 2010/11/12(金) 18:50:36.51
葛城「迎撃体制は?」


伊吹「それが……」


葛城「…仕方ない、か」


赤木「昨日の今日、だからね」

140: 2010/11/12(金) 18:56:04.42
日向「もし、今の状態で乗り込んで来られたら、やばいよ…」


青葉「クレーマー対策費が見送られたのも、これを見越しての事かもな…」


葛城「日向君…」ポン


葛城「もしもの時は、お願い」

141: 2010/11/12(金) 18:59:11.17
日向「ここを、自爆させるんですね…?」


葛城「ええ…」


赤木「ちょっと、ミサト!」


葛城「無職になるよりかはマシよ」

142: 2010/11/12(金) 19:02:31.86
葛城「ごめんね、こんな事頼んじゃって」


日向「いえ」


日向「あなた、最期を迎えられるなら、それもいいですよ」


青葉「俺は、全然了承してないんだけど!?」

143: 2010/11/12(金) 19:07:06.64
伊吹「…最終検問、クリアー。あと、数分で、もう…」


葛城「くっ……」


赤木「ねえ、今、こんな事聞くのは何だけど」


赤木「もし、今、使徒が出現したら、どうする?」

144: 2010/11/12(金) 19:10:47.12
葛城「そうね…」


葛城「それにかこつけて、奴ら全員、原子のチリにまで分解してやるわ」


赤木「同感ね」クスッ


青葉「もうやだ、この二人」

145: 2010/11/12(金) 19:12:36.11
葛城「さあ、いよいよ、ね」


青葉「た、大変です」


青葉「パターン青!」


青葉「使徒です!!」

146: 2010/11/12(金) 19:16:11.89
葛城「…青葉君。こんな時に笑えない冗談はよして」

青葉「冗談じゃありませんって、ほらっ」


葛城「…本当だ」

147: 2010/11/12(金) 19:20:39.88
葛城「…第一種警戒警報発令。総員、戦闘配置っ」


葛城「これより、我々は―」


葛城「使徒を迎撃します」

154: 2010/11/12(金) 20:52:11.21
葛城「パイロットは!?」

伊吹「初号機、零号機共に待機中ですっ」


葛城「モニターに呼び出して!」

155: 2010/11/12(金) 21:45:23.89
葛城「シンジ君、レイ、出られる?」


シンジ「はい、大丈夫です」


レイ「こっちも、いけます」


葛城「そう。なら、まずは初号機で様子を見るわ。状況次第で零号機の出撃。分かった?」

157: 2010/11/12(金) 21:51:12.93
シンジ「はいっ」



レイ「了解」



葛城「ちょっと、急すぎて状況は不利だけど、頑張って!」


伊吹「初号機、発進スタンバイ!」

158: 2010/11/12(金) 21:55:40.13
レイ「ところで」



葛城「何?」



レイ「使徒は、彼で最期だったんじゃ」


葛城「…確かに、そうね」


シンジ「その事についてなんですけど…」


葛城「何、シンジ君?」

159: 2010/11/12(金) 22:01:45.10
シンジ「カオル君が、言ってました。氏海文書が全てじゃない、使徒はもっといるって」


葛城「…どういう事!?」


シンジ「その時は分からなかったんです。ただ、彼はそう言ってたんです」

160: 2010/11/12(金) 22:09:42.44
葛城(彼は、最期の使徒だったはず…。少なくとも、委員会は、氏海文書に基づいてスケジュールを組んでいた…)


葛城(でも、その話が本当なら、そもそもの話の前提が崩れてくる…)


葛城(委員会、いや、ゼーレは何を考えているの…?)


赤木「そこまでよ、ミサト」

161: 2010/11/12(金) 22:16:32.87
赤木「あなたが何を考えてるのかは大体分かる。でもね、それは今考える事じゃないわ」


赤木「何故ならば、あなたの考えている事は、全く事業仕分けとは関係ないからよ!!」ドーンッ


葛城「……!」



赤木「どうやら、理解したようね」ニヤリ

162: 2010/11/12(金) 22:23:23.51
葛城「…ありがとう、リツコ。もう少しで道を踏み外すところだったわ」


赤木「どういたしまして」


葛城「シンちゃん、よく聞いて」


シンジ「はいっ、表の人の保護を最優先、ですね」


葛城「は?何言ってんの」


シンジ「へ?」

163: 2010/11/12(金) 22:30:44.62
葛城「エヴァのパイロットは使徒の迎撃を最優先よ」

シンジ「えーっ?!でも!」


葛城「でももクソもないわ」


葛城「さ っ さ と 言 っ て く る !」ショゴウキハッシンドゾーッ


シンジ「うわぁぁぁぁ!!」ビュイーンッ、ポーイ

165: 2010/11/12(金) 22:34:35.69
葛城「さて、と」



赤木「やる気、ミサト?」


葛城「そりゃ、もう当然」


赤木「腐ってるわね。でも、嫌いじゃないわ」ニコッ


葛城「ありがとっ」ニコッ

166: 2010/11/12(金) 22:45:48.96
伊吹「あの~、仕分け人達を助けて、エヴァの力を見せるんじゃ…」


葛城「は?何で、そんな事する必要があるの」


葛城「あいつら、散々こっちを馬鹿にして、はらわた煮えくり返ってんのよ!」

葛城「さっき、言ったわよね…。あいつらを原子のチリにまで分解してやるって」


日向「ま、まさか」


葛城「そう、地 獄 を 見 せ て や るw」

167: 2010/11/12(金) 22:55:14.69
葛城「まずは、ジャブね。拡散ガス、展開!」


日向「了解っ」


葛城「もののついでよ、第一種警報、外部に向けて発令っ!」


伊吹「りょ、了解」(いいのかな~)ワー

168: 2010/11/12(金) 23:07:45.16
赤木「見てミサト、人wがw蟻wのwよwうwだ」ウワーッ、ナンダコレーッ


葛城「本当だ、マヤちゃんグWWッジョWWブWWW」アッーハッーハッーハッ!


赤木「見WWて、ミサWWトあの顔WW、マジW受けるWW」

葛城「ホントホント、マWジW受けるWW」


青葉「二人とも、やばくね?」

170: 2010/11/12(金) 23:19:37.73
葛城「さらに、威嚇用爆雷発射敵を混乱させるわ」キリツ


赤木「『混乱させるわ。キリッ』って」ブッフゥッ!


ギャー!ナンナノー?!



葛城「見て、リツコ。あの鼻水まみれの顔」プルプル


赤木「あの顔で、『エヴァはいらないんじゃないんですか?キリ』」


「「ぶわーはっーはっ!!」」

171: 2010/11/12(金) 23:26:41.36
日向「見て下さい、あの顔!鼻水と汗と涙で化粧が崩れてます!!」


葛城「ええ、撮影を許可するわ」ププッ


日向「ハイビジョンで撮影します!」


葛城「りょーかい」ププププッ

172: 2010/11/12(金) 23:35:00.90
赤木「さて、お次はどうするの?」プルプル


葛城「そうね、放水でもして、溜まった汗と汚れを洗い流してあげようかと」プルプル


赤木「それはそれは、良い画が取れそうね」ププッ


葛城「いえいえ、何をおっしゃる。この暑い中を、サービスサービスゥ」クネクネ


「「ぶわーはっーはっ」」

173: 2010/11/12(金) 23:46:46.30
日向「大変ですっ」


葛城「どうしたの、誰かお漏らしでもした?」ププッ

日向「あ、その画はすでに押さえてあります。それよりっ」


ヒューン!


シンジ「うわぁぁぁぁ!!」ドスーン


日向「エヴァ、苦戦中です!!」


赤木・葛城「「……」」サーッ

175: 2010/11/12(金) 23:55:48.22
葛城「ちょっと、遊びすぎたようね」アセアセ


赤木「ま、まあ。これからが本番よ、本番」セカセカ


葛城「あ、これまでの、オフレコね」


青葉(態度、変わりすぎぃぃ!!)

176: 2010/11/13(土) 00:11:31.38
葛城「シンジ君、聞こえる!?そこから使徒を引き離して!」


シンジ「ミサトさん!?そんな、無理で―!」ドーン!

葛城「シンジ君!?」


日向「大変です!仕分け人達のパニックが制御不能!」


青葉「あ、使徒が仕分け人達に興味を示した模様!」

葛城「零号機を緊急射出!」


伊吹「駄目です、間に合わ―あっー!零号機、すでに射出完了!使徒との間に割り込みます!!」


レイ「フィールド、展開…」!

177: 2010/11/13(土) 00:16:56.89
レイ「…この人達は、ネルフの敵かもしれない」


レイ「それでも、みすみす見捨てる訳には、いかない…!」


レイ「私は、今は、全力でこの人達を守る…!」

178: 2010/11/13(土) 00:22:29.26
葛城「レイ…」ジーン



赤木「あの子があんな台詞を言うようになるなんてね」グスッ


伊吹「子供って、成長するものなんですね」ウルウル

179: 2010/11/13(土) 00:27:48.90
日向「仕分け人達の避難には、あと数分かかる模様っ」


葛城「聞いた、レイ?」



レイ「はい」



葛城「仕分け人達の避難完了まで現地点を維持、シンジ君はそのサポートよ。分かった?」


青葉「敵、きます!」

182: 2010/11/13(土) 00:43:22.26
伊吹「零号機、フィールド展開っ」


青葉「敵、零号機と交戦中!」


葛城「シンジ君、回りこんで!」


シンジ「うおおっ!!」


使徒「…」パカッ


青葉「何!?」


日向「背中が開いた!」


ドシュシュ!



シンジ「うわぁぁぁ!」


葛城「シンジ君!?」

184: 2010/11/13(土) 00:48:29.98
青葉「初号機、破損!」


伊吹「パイロット、異常ありませんっ」


葛城「結構な強敵ね…」


赤木「私は暇になっちゃった」プカーッ

186: 2010/11/13(土) 00:56:43.87
日向「仕分け人達の避難、まもなく完了しますっ」


青葉「使徒が触手を展開、零号機の四肢を拘束!」


葛城「レイ、もう少しよ、我慢してっ」


レイ「くっ……!?」ビクン

187: 2010/11/13(土) 01:03:31.11
伊吹「零号機パイロットに異常発生!」


伊吹「交感神経を刺激されている模様!」


レイ「うあぁぁ……」ピクンピクン


赤木「ひーまよねぇ」プラプラ

189: 2010/11/13(土) 01:10:32.31
伊吹「零号機、危険水域に入りますっ」

レイ「うあぁぁ……」ビクッビクッ


葛城「シンジ君ッ」


シンジ「分かってますけど…」ビュンビュン


シンジ「これじゃ、近寄れない…」バシバシ

190: 2010/11/13(土) 01:15:21.72
日向「仕分け人、避難完了!」


葛城「レイ、よくやったわ。すぐに離れて!」


伊吹「零号機パイロット、意識ロスト!」


葛城「なんですって!」


赤木「……コーヒーでも飲んでよ」

192: 2010/11/13(土) 01:22:29.89
シンジ「綾波!しっかりして、綾波!!」


レイ「………」ビクンビクン


シンジ「く、そおォォーーッ」ダッ


日向「初号機、突貫!」


シンジ「うわぁぁぁーーッ」ヒューン


葛城「シンジ君!?」


赤木「これで、失敗七回目ね」ズズ

193: 2010/11/13(土) 01:31:00.30
日向「使徒の様子がおかしい…。まさか!?」


葛城「レイ、目を覚まして、レイ!!」


伊吹「駄目です、意識レベル回復しません!」


葛城「諦めないで、何度でも呼びかけて!」


伊吹「は、はい!」



赤木「…この辺りに副司令のお茶菓子が」ゴソゴソ

194: 2010/11/13(土) 01:45:48.95
シンジ「綾波、目を覚まして、綾波ィィーーッ!」

レイ「…ン」ボーッ


レイ「…い、いや」


使徒「……」ウネウネ


葛城「目が覚めたの、レイ?!早く、そこから脱出してっ」


レイ「もう、やってます」グイグイ



赤木「…コーヒーに大福は合わないわね。あ、食べる?」

195: 2010/11/13(土) 01:59:00.36
日向「急ぐんだ、そいつは多分、零号機との合体を狙っているっ」モグモグ


レイ「合体?」ガチャガチャ


葛城「以前の融合型じゃない。零号機に取り付いて、操り人形にするつもりよ」モゴモゴ


シンジ「そんな…」


レイ「大丈夫」


レイ「何とか、するから」ニコッ

196: 2010/11/13(土) 02:11:39.21
青葉「くっそー、見てる事しかできないのかよ。あ、俺、砂糖三個でお願いします」ムグムグ


レイ「…碇君。大丈夫、私には代わりが――」


シンジ「駄目だ駄目だ駄目だ!!その先を言っちゃ駄目だ!!」


シンジ「助ける、綾波を絶対助けるからー」


レイ「碇く――ッ」パタ


伊吹「零号機、再び意識レベル、ロスト!」パクリ


葛城「レイ、しっかりして!レイ、レイィィーーッ!!!あ、私ミルク入りのね」パクパク

197: 2010/11/13(土) 02:23:59.43
シンジ「綾波を、放せーーッ」ドッ


青葉「初号機、突貫!」ズズッ


葛城「今度こそ、効いて……」カチャカチャ、ズズーッ


日向「…これは、ATフィールドを両手に収束してるのか?」アチッ、フーッフーッ



葛城「そんな事がエヴァにできるなんて…」オカワリイレテ

210: 2010/11/13(土) 09:11:30.23
シンジ「うおぉぉぉ!!」バキィィィーーン!


シンジ「あ、当たった!?」…グッ


シンジ「も、もう一撃!」ダッ!


バシイィィーーッン!!

211: 2010/11/13(土) 09:21:16.49
シンジ「ウオオオオッ!!」バシッ、バシッイィィィン!


伊吹「やりました、攻撃、効いています!!」ア、コレ、オイシイ


青葉「すっげえ…!」モウヒトツモライ


葛城「これなら、いけるかも!」ヒトノブントルナ

212: 2010/11/13(土) 09:59:05.44
赤木「しかし、ひどいものよねぇ」スパーッ


葛城「?何がよ」


赤木「ここ、しばらくの展開よ」フーッ


赤木「だって、エヴァによる戦闘よ。仕分けに何も関係ないじゃない」


葛城「…いきなり、本質を衝いてきたわね」


葛城「でも、大丈夫!」グッ


葛城「どうせ、ご都合主義的な超展開でカタが着くに決まってるわ!!」


赤木「これはひどい」(笑)

213: 2010/11/13(土) 10:07:09.68
赤木「パイロット二人も問題よ」


赤木「あの子達、性格あんなのだったけ?」


葛城「…確かに、そうね。シンちゃんはちょっと熱血すぎるわね」


シンジ『ウオオオオッ!』

葛城「レイも、完全にお姫様状態だもんね」


レイ『碇君…』


葛城「この分だとアスカも怪しいもんよね!!」ドーン!


赤木「おやおや」

214: 2010/11/13(土) 10:11:41.87
日向「とか、言ってる間に、新しい展開になってますよ!」


葛城「へー、どんなの?」

赤木「最早、緊張感のカケラもないわね」

215: 2010/11/13(土) 10:23:01.48
レイ『く……』ギチギチ


使徒『……』シュルシュル、ウネウネ

日向「零号機が、完全に巻き着かれて、初号機に対する盾にされています!」


レイ『ああぁ!』ビクンッ


伊吹「意識レベル、低下!このままだとっ」


赤木「また、イかされるんじゃない?」


伊吹「…そのものズバリ言わないで下さいよ、センパイ」


赤木「照れる歳でもあるまいし」

216: 2010/11/13(土) 10:33:49.02
赤木「でも、見ようによっちゃあ、凄く工口い画よね」


葛城「…そう?」


赤木「そうよ。普段何やっても鉄面皮のあの子が、あんなに顔を赤らめて、身悶えてるんだもの」


赤木「もう、股間の方も大洪水じゃない?」


葛城「女性が、股間びしょびしょとか言うんじゃありません!」


赤木「私は、そこまで言ってないわ」

220: 2010/11/13(土) 11:06:44.41
青葉「大変です!」


赤木「いい加減、マンネリね」


青葉「今度は、違いますって!」


初号機『……』グググッ


シンジ『くっ…』ギリッ


日向「操られた零号機にマウントを取られて初号機苦戦!損傷率増加!!」

221: 2010/11/13(土) 11:14:30.42
葛城「なんて事…!レイの様子は!?」


レイ『……ッ』グッタリ


伊吹「意識レベル微弱!改善の兆候なし!!」


赤木「まさしく、快楽の波に翻弄されるってやつね」

葛城「リツコ!」


赤木「あ、ちょっと、シリアスパート?」

222: 2010/11/13(土) 11:21:10.27
葛城「しかし、このままだと…」


日向「しかし、打つ手が…」


伊吹「…待って下さい。弐号機、起動してます!」


葛城「なんですって」


葛城「パイロットは!?」

伊吹「アスカです。確認取れました、アスカです!」

226: 2010/11/13(土) 12:04:20.31
伊吹「やりました、初号機、マウントから脱出!続いて、零号機も拘束から脱出しました!!」


青葉「やったぁ!!」


葛城「流石、アスカね」


赤木「でも、あの声のせいで、一気に
緊迫感台無しね!!」


228: 2010/11/13(土) 12:14:05.48
葛城「一体、何時こちらに!?」


日向「いや、朝から来てましたよ」


青葉「そういや、便所の一室が朝からずっとしまっていたような……」


ゲンドウ「ふっ……」


赤木「朝から、ずっと篭っていたのね」

229: 2010/11/13(土) 12:22:36.12
ゲンドウ「彼女がどうしても、というのでな」


葛城「でも、あの子はトラウマでーーっ」


赤木「ミサト」ポン


赤木「あの子を信じてやって」


葛城「リツコ……」

231: 2010/11/13(土) 12:36:31.58
赤木「確かに、あなたの心配も分かるわ。でも、何か、大きなものを乗り越えようってするなら、それを見守るのが、私達の仕事じゃない?」 


赤木「ね?」ニコッ


葛城「リツコ、あんた…」

葛城「…そうね。あんたの言う通りかもね」


葛城「今は、アスカを信じましょう」


葛城「でも、驚いたわ」


葛城「面白半分で、エヴァに突っ込んだ人間の台詞とは思えないわね」


赤木「うっさい」

233: 2010/11/13(土) 12:52:47.67
アスカ「さぁて、行くわよ!!」


アスカ「そこの馬鹿使徒、ちょっと悪さが過ぎたようね…」


アスカ「この、エヴァンゲリオン弐号機パイロット、アスカ様がっ」


アスカ「極楽に送ってあげるわ!!」ドーーンッ

237: 2010/11/13(土) 13:38:48.60
シンジ「アスカっ!」


アスカ「……」フ…


レイ「多分、そこは、『送ってあげる』じゃなくて、『いかせてあげるわ』の間違いね」


アスカ「………」プルプル


葛城「よく知らないのに、無理するから…」


赤木「無様ね」

238: 2010/11/13(土) 13:49:40.65
アスカ「う、うるちゃいうるちゃいうるちゃい!!何で、あんたは何時もそうやって!!」


シンジ「ああ、ほら、アスカ泣かないで!綾波も謝って!!」


レイ「……。ごめんなさい。助けてくれたのに、つまらない事言って」


ゲンドウ「あのレイが、あのような台詞を言うとは…」


「子の成長を目の当たりにするのも、悪くはないな」ウィーン

239: 2010/11/13(土) 13:54:12.86
ゲンドウ「冬月…。もう、大丈夫なのか?」


冬月「ああ。何時までも枕を噛んで泣いては、おれんよ」


赤木「中々、シュールな光景ね」


伊吹「目が赤いですもんね」


冬月「…」グスッ

240: 2010/11/13(土) 13:58:54.87
アスカ「さて、気を取り直して、行くわよ!」


シンジ「うんっ」


レイ「分かった」


三人「「「ビシィ!!」」」

241: 2010/11/13(土) 14:07:24.71
伊吹「何だか、三大ヒーロー揃いぶみって感じですね!!」


葛城「ええ、スパロボアニメのような展開ね」


赤木「あの三人で、こういう展開は、以外とありね」

伊吹「劇場版平成ウルトラマンもびっくりな展開です!」


葛城「よーし、燃えてきたーーッ!」

243: 2010/11/13(土) 14:12:29.50
葛城「シンジ君、聞こえる!?」


シンジ『ミ、ミサトさん!?』


葛城「これから、作戦を伝えるわ。よく聞いて」


赤木「いよいよ最終局面ね」

246: 2010/11/13(土) 14:33:47.13
葛城「いい?普段はあいつのコアは体内に隠れているし、耐久性から言って、その状態から撃破するのは無理よ。あいつのコアが露出するのは、構造上左右に広く展開した時のみ」


赤木「しかも、触手による攻撃を行なっているって、条件付きでね」


葛城「つまり、エヴァ二機で左右に展開。中央の一機が牽制、拘束してる間に左右の両機は攻撃を受け、敵使徒に拘束される」


葛城「そして、露出したコアに向けて中央の一機が攻撃を掛け、殲滅します」

249: 2010/11/13(土) 14:55:11.53
冬月「随分と大胆な作戦をたてる」


ゲンドウ「失敗はない、一回戦切りだな」


冬月「ああ」


ゲンドウ「さて、そろそろスレタイとは無関係の使徒君にはご退場願おう」

250: 2010/11/13(土) 14:57:55.19
葛城「じゃあ、みんな。いける?」


シンジ「はいっ」


レイ「分かった」


アスカ「何時でもどーぞ」

251: 2010/11/13(土) 15:02:27.13
葛城「じゃあ、シンジ君が中央のアタッカー。先発は、レイ、次にアスカ。タイミングは任せるわ。」


シンジ「ちょっと待って、囮なら、僕が!!」


アスカ「はいはい、そこまで」


シンジ「ちょっと、アスカ!?」

252: 2010/11/13(土) 15:11:42.53
アスカ「いい、シンジ?くだらないヒロイズムに酔わないで」


アスカ「今は、あの使徒を倒すためにベストなことをやるのよ」


アスカ「あたしが、アタッカーをあんたに任せてあげるんだから感謝なさい」


シンジ「でも!」


レイ「任せたから」


アスカ「それとも、あたし達の期待に応えられないくらい、アンタはへたれているのかしら?」

253: 2010/11/13(土) 15:19:37.74
アスカ「それにね、シンジ。ヒーローは、遅れてやってくるもんだけど、真のヒーローは、仲間を信じて、命を張るやつのことよ」


レイ「そろそろ、ね」


アスカ「じゃ、参るといたしますか!!」ダッ


シンジ「アスカ、綾波!!」


シンジ(……やるしかないっ!)


日向「作戦、スタートしました!!」

254: 2010/11/13(土) 15:30:08.32
冬月「しかし、なんだろうな」


ゲンドウ「エヴァが、子供たちの手に有る以上、世界の命運は彼らに預けられている。我々は、傍観者であるしかない」ボリボリ


冬月「じゃなくて、何故貴様がせんべいをほうばっているのかを聞いている!」


ゲンドウ「なに、口寂しいかったものでな」ズズーッ


冬月「というか、それ私のせんべいだろうが!赤木くんもこいつに茶を出すな!!」


赤木「あら、副司令はどれにします?」


冬月「あ、いつものでお願いします」



255: 2010/11/13(土) 15:52:36.73
葛城「どう、状況は?」


日向「現在、零号機が右翼に展開、あ、今弐号機も動き出しました!」


葛城「頼んだわよ、みんな…!」


ゲンドウ「……」ボリボリ


冬月「……?」ナイ、ワタシノマンジュガナイ!?

256: 2010/11/13(土) 16:16:05.75
日向「零号機、弐号機両機共に展開終了!」


葛城「いよいよね」


日向「両機、敵使徒と接触開始しました!」


伊吹「弐号機、パイロットの意識レベル低下!駄目です、限界水域を越えます!!」


アスカ『アッーー!!』


葛城「アスカッ」

257: 2010/11/13(土) 16:25:15.39
青葉「弐号機、沈黙!」


伊吹「零号機パイロット、意識レベル低下中!」


葛城「く…。使徒の様子は!?」


日向「使徒、コアの露出を確認!しかし、その面積は、極めて小!!」


葛城「なんて事…。シンジ君!!」

259: 2010/11/13(土) 16:48:05.68
シンジ(駄目だ、あれ位じゃあ、すぐにコアが引っこんじゃうっ)


シンジ(…一か八か、やるしかない…!)


伊吹「初号機、異常発生!!」


葛城「どうしたの!?」

261: 2010/11/13(土) 16:56:31.41
伊吹「ATフィールド、出力異常増加!形態変更!!」

葛城「うそ……」


青葉「フィールドの形が…」


日向「あれじゃ、まるで、槍じゃないか…」


伊吹「フィールド、使徒に直撃!!」


『オオォォン!!』ブシャア!!

262: 2010/11/13(土) 17:04:04.87
伊吹「使徒にダメージ確認!」


葛城「これなら、いけるも…」


日向「大変です!使徒が零号機と弐号機を盾にッ」


葛城「そんな!?」


青葉「ここまで来て…」

265: 2010/11/13(土) 17:35:06.60
葛城「レイとアスカの様子は!」


伊吹「パイロット、意識レベル回復しませんっ」


赤木「回復しても、またイかされるだけのような感じね」


ゲンドウ「…その様子は、録画してあるのか?」


日向「あ、はい。一応」


ゲンドウ「そうか」


ゲンドウ「ならば、問題ない」ニヤリ

266: 2010/11/13(土) 17:43:13.87
葛城「でも、リツコの言う通りね…」


葛城「手詰まりか…!」



アスカ『……ん』



伊吹「に、弐号機パイロットの意識 が回復!」


アスカ『ん、あれ?あたし――ィィィィ!!』ガクガクガク!

268: 2010/11/13(土) 17:50:38.18
アスカ『ン、ヒィィィーーッ!』プッシャアーー!


伊吹「再び、意識途絶!」

葛城「く…ッ」


ゲンドウ「あれが、彼女の絶頂か」


冬月「ああ」


ゲンドウ「悪くない」ニヤ

269: 2010/11/13(土) 18:02:43.99
赤木「でもさ、あんな刺激受け続けると、氏ななくても、廃人になっちゃうんじゃない?」


葛城「…だ、そうよシンジ君」


シンジ『そ、そんな!』



冬月「…ほう、次はレイのようだな」


レイ『ああぁぁぁーーッ』


ゲンドウ「これは、いい」

レイ『ああー…』ガク



ゲンドウ「たまらんな」ニヤリ

270: 2010/11/13(土) 18:11:28.70
伊吹「両パイロットのメンタルレベル低下!自我崩壊基準に接近!!」


青葉「使徒、攻撃を強化!付近への影響拡大!」ギャー、ワーッ!


冬月「どうやら、下で被害が出ているようだな」


ゲンドウ「仕分け人のひとりでも吹っ飛べばいいが」

271: 2010/11/13(土) 18:20:17.89
シンジ(どうしよう、アスカと綾波が!!)



シンジ(…これって、出来るかな?)


シンジ(でも、やらないと――)


『『ああぁぁぁぁ!!』』 ビクビクビクーーッ


シンジ(二人がどうにかなっちゃう!!)

272: 2010/11/13(土) 18:28:56.30
青葉「―?初号機、フィールドを消去!」


葛城「何をする気……!?」


伊吹「初号機、顔前に位相局面確認!」


日向「あ、あれは、まるで!」


葛城「まさか、ATフィールドで、ブーメランを!?」

276: 2010/11/13(土) 18:38:37.01
シンジ『うおおおおッ!!』



青葉「初号機、フィールド・ブーメラン投射!」


ギュイイーンッ!



日向「な、ブーメランの刀身が分裂した?!」


ズバッ、ズババッ!


フラッ…


日向「エ、エヴァを拘束していた触手を切断した!」

日向「両機、解放されます!」

277: 2010/11/13(土) 18:44:45.59
シンジ『う、うわあぁぁぁーーッ!!』


青葉「初号機、突貫!!」


冬月「勝ったな」



ゲンドウ「ああ」

279: 2010/11/13(土) 18:53:15.30
青葉「初号機、跳躍!!」


伊吹「初号機、ATフィールドを連続発生!」


葛城「まさか、スリット状に展開したフィールド中心部を圧縮して、使徒にぶつける気なの!?」


赤木「何だか、某ライダーのディメンション・キックみたいね」


伊吹「直撃します!!」

280: 2010/11/13(土) 18:59:52.50
………



葛城「や~、この間は勝って良かったわ!」


赤木「そうね、色々気になる所もあったけど、とりあえずは良かったわね」クスッ

葛城「それに、アスカも無事回復した事だし、文句ないわ!」

281: 2010/11/13(土) 19:07:20.56
赤木「そうね、レイとアスカも随分仲良くなったみたいだし」


葛城「そうよね~。今日なんか三人で買い物行くくらいだもんね」


赤木「あと一人は?」



葛城「もちろん、シンちゃんよ」


赤木「両手に花、ね」クスッ

285: 2010/11/13(土) 20:33:50.65
葛城「でもね~、一番良かったのは、あの戦闘に巻き込まれて仕分け人が、アレしちゃった事よねー」ププッ


赤木「そうね、大半がアレ、しちゃったわねー」プププッ


葛城「まあ、そのおかげでもう一回、仕分けし直しなんだから、人生どう転ぶかわかんないわよねー」

286: 2010/11/13(土) 21:09:07.42
長い戦闘だったな
やっと仕分けか

287: 2010/11/13(土) 21:22:55.38
葛城「ほら、テレビつけて、テレビ!」


赤木「はいはい」ピッ



冬月『……』



ゲンドウ『……』



赤木「緊張してるわねー」


葛城「まあ、今回は大分特訓したし、大丈夫じゃない?」



赤木「だといいけど」

288: 2010/11/13(土) 21:30:00.97
冬月「碇、大丈夫か?」



ゲンドウ「安心しろ。心配ない。それより、冬月。お前の方こそ大丈夫なのか?」


冬月「まあな、今回はいやと言う程絞られてきたのだ。そう簡単に、ボロはださんよ」

289: 2010/11/13(土) 21:33:50.89
委員「それでは、ネルフに対する、第二回事業仕分けを行います」


冬月(いよいよだな)



ゲンドウ(ああ)

291: 2010/11/13(土) 21:43:30.43
委員「それでは、議長の挨拶です」


「議長の蓮芳です。宜しくお願いします」


ゲンドウ(なんだ、あの女くたばってなかったのか)

冬月(枝乃の方は、あの時に病院送りになったのにな)


ゲンドウ(どんだの面の皮が厚いんだ、あの女)

293: 2010/11/13(土) 21:48:45.70
蓮芳「それでは、早速ですが、本題に入らせていただきます」


冬月(来たぞ、碇)



ゲンドウ(ああ、特訓の成果を見せる時だ)

297: 2010/11/13(土) 22:03:10.45
「えー、質問させていただきます、委員の永妻です」

冬月(ん、永妻?)



ゲンドウ(おい、冬月。永妻って誰だ?)


冬月(まさか、貴様、知らんのか?ミスター年金と呼ばれた男だろうが!)


ゲンドウ(そんな事は分かっている!何でその男がここにいるんだ!?)


冬月(この間までは、厚労大臣だったはずだが)


ゲンドウ(なるほど、奴自身が仕分けられたくちか)

298: 2010/11/13(土) 22:10:18.58
冬月(うまい事言うな、碇)


ゲンドウ(まあな)



冬月(しかし、油断は禁物だ。ヤツとて国会で二つ名をとった程の男)

299: 2010/11/13(土) 22:20:24.75
冬月(奴の二つ名、その名も!『ミスター検討中』!!)


ゲンドウ(ミスター無能、じゃなかったか?)


冬月(そうだったか?)


ゲンドウ(どちらにしろ、ろくなあだ名ではないな)

冬月(もっとも、我々はそのろくでもないあだ名を持つ男に仕分けられる訳だが)

300: 2010/11/13(土) 22:32:26.33
永妻「ネルフでは、年金を徴収されていますが、社保庁の手帳やデータには一切記述がない。どういう事か、お答え下さい」


ゲンドウ「もう一度照会してみて下さい。我々はちゃんと、払っている」


ゲンドウ「それに、今は事業仕分け。年金記録問題と混同しないでいただきたい」

301: 2010/11/13(土) 22:43:35.45
永妻「…分かりました。ありがとうございます。」クッ

冬月(おい、碇!)



ゲンドウ(何だ、冬月)



冬月(さっきの奴の話は本当か!?そういえば、私は年金手帳など見た事もないぞ!!)


ゲンドウ(冬月…。我々の計画が上手く進んでいたら、今頃人類は補完されていただろう…)


冬月(まさか、貴様。それをあてこんで…)


ゲンドウ(……)ニヤリ


冬月(お巡りさーんっ。ここに居ますよ、年金着服犯が!)

302: 2010/11/13(土) 22:49:05.25
ゲンドウ(まあ、これで敵は一人減った。残るは、あの女のみ)


冬月(私の貴様に対する殺意のゲージは今にも振り切れそうだがな!!)


ゲンドウ(……)ニヤリ



冬月(笑ってすむ問題か!)

308: 2010/11/13(土) 23:37:04.94
蓮芳「それでは、質問させていただきます」


冬月(くるぞ、碇!)



ゲンドウ(無理だ。問題ない)


冬月(落ち着け碇!何を言っているのか、良く分からんぞ!)


ゲンドウ(………)プルプル



冬月(プルプル震えるな!!)

309: 2010/11/13(土) 23:47:17.05
蓮芳「ネルフに置いて副司令とは、どのような役割を果たしているのですか?簡潔にお答え下さい」


冬月(とうとう来たかっ)


ゲンドウ(……)チョンチョン



冬月(何だ!)


ゲンドウ(ガンバッ)グッ



冬月(ガンバッ、じゃねぇ!立てた親指へし折ってやろうか!?)

311: 2010/11/13(土) 23:58:35.65
蓮芳「それに、何故ネルフは、あのジオフロントと言う所でなければいけないんですか?簡潔にお答え下さい」


冬月(どうする、碇!この質問は、特訓の中には入ってなかったぞ!!)


ゲンドウ(安心しろ)



冬月(貴様の安心と言う言葉には、管〇総理の発言並の重さしかないのだがな!)

313: 2010/11/14(日) 00:08:27.32
蓮芳「それに、ジオフロントですか?あの内部の空調に幾ら掛けてるんですか?はっきりとした数字でお答え下さい」


冬月(何を言っとるんだ、あの女。空調なんぞ集光ビルで賄えとるじゃないか)

ゲンドウ(それは貴様の方だ、冬月)


冬月(何を言ってるんだ。お前、ずっとその事を自慢して――って、おい、まさか!?)


ゲンドウ(その通りだ)ニヤリ

314: 2010/11/14(日) 00:12:47.87
ゲンドウ(集光ビルでの空調なぞ、気休めにしかならん)ドーン!


冬月(何だと!…まてよ、なら、どうやって空調していたのだ。まさか!?)


ゲンドウ(そう、そのまさかだ)ニヤリ

315: 2010/11/14(日) 00:20:11.55
冬月(貴様、一体何台のエアコンを使っている!?)

ゲンドウ(聞くのか?聞けば地獄の果てまで一緒だぞ)


冬月(ああ、神様!この男の脳天にどうか、常識と言うものを杭で打ちこんで!!)

320: 2010/11/14(日) 00:51:51.47
蓮芳「それでは、答えられるものから、お答えください」


冬月「それでは、私のほうから、副司令の役割についてお答えします。」


冬月(今、この男に任せておいてはネルフは滅ぶ……)


冬月(なら、ここで私が突破口を開く…!)

321: 2010/11/14(日) 01:04:12.34
冬月「えー、副司令というのは、司令の補佐、もしくは、司令不在時における指揮の全権限を預かるものです」


委員「えー、話に聞いたところですと、基本的には何をやってるのか分からない、影が薄い
などの意見を所員の方から聞くのですが、事実でしょうか?」


冬月(あいつら、私のことをそういう風に捉えておるのか!)


冬月「えー、それはやや感情的過ぎる質問じゃないでしょうか?私の職務内容と、影が薄い、何をやっているか分かりにくい
というのを結びつけるのは、この議題に対して質問の体をなしていないと思います。
逆に、あなたは大臣や官房長などについても同じような感覚で接しておられると言うのなら
国会議員としての資質を疑わざるを得ませんな」

323: 2010/11/14(日) 01:19:29.92
委員2「質問しますが、あなたは、その、いわゆる作戦時においては、何もやらずに、司令の
後ろにぼけーっと突っ立ているだけで、役に立たない独活のようだ、と聞き及びますが事実でしょうか」


冬月(あいつら、一度腰を据えて説教してやる、正座十時間コースでだ…!)


冬月「お答えしますが、どうも、あなた方の質問の程度は実に低く、議員としては不適格であると
逆に、私があなた方に言う必要がありますな。
 いいですか?私は、副司令です。司令を差し置いて指揮を執ることなどありえませんし、
司令不在時でも、私より、適任の人間に私の名で権限を与えて指揮を取らせているのです。
席次が上ということだけで、私が指揮を執ることなど業務上ありえません。
 その程度の事は、社会の常識でしょうに、改めて問いただすナンセンスさが、
私には理解できませんが?」

325: 2010/11/14(日) 01:23:42.13
委員2「…ありがとう、ございました」クソッ


冬月(どうだ、碇…!戦いとは、こうするものなのだ…!)ニヤリ


蓮芳「この議題について、他に意見はありませんか?無ければ次の議題に移らせて
もらいますが…」

326: 2010/11/14(日) 01:30:04.10
冬月(やつらは尻尾を巻いたが、さて、碇。次は貴様の番だ、上手くやれよ…)


蓮芳「ありがとうございました。では、次の議題に移らせてもらいます…」


冬月(やつめ、意気消沈しておるな、今がチャンスだぞ、碇…!)

327: 2010/11/14(日) 01:36:36.57
蓮芳「それでは、私のほうから質問させていただきます」


冬月(ほう、痺れを切らしたか、いきなり大将のお出ましだぞ、どうする?)


蓮芳「それでは、実際、どの程度、空調費がかかっているのか、明確な数字でお答えください」

328: 2010/11/14(日) 01:42:19.11
ゲンドウ「……」


蓮芳「答えられないんですか?」


ゲンドウ「……」


蓮芳「…なるほど、分かりました。結構です」

329: 2010/11/14(日) 01:46:31.93
蓮芳「ネルフの立地についての質問ですが…」


冬月(何をやっとるんだ、碇!追い詰められとるじゃないか!!)


ゲンドウ(……)


冬月(おい、どうした碇?おいっ)

331: 2010/11/14(日) 01:54:30.16
ゲンドウ(……)スッ


冬月(おい、まさか!)


ゲンドウ「…先生、後はお願いします」スック


冬月(…ユイ君に宜しくなって、おーい、ちがーう!ユイくーん、こんな男、私に託すんじゃなーい!)

335: 2010/11/14(日) 02:09:54.37
ゲンドウ「……」スタスタ、バタン


蓮芳「…えーっと、それでは、代わりに冬月副司令にお答えいただきたいのですが」


冬月(ばっ、馬鹿な!今日知ったばかりのことに、最重要機密!私に答えられるものなどひとつも無いぞ!!)


蓮芳「副司令?」


冬月(………)


ふゆづきは、にげだした。しかし、まわりこまれてしまった!さきほどのでかいくちのせいで、しわけにんのこうげきは、まっくすだ!
しわけにんのこうげき、ふゆづきは、いけるしかばねとなった。ねるふはしわけられてしまった!!

342: 2010/11/14(日) 09:23:52.22
ネルフ仕分け結果―――



1・ジオフロント内部の空調、照明費用の大幅削減――人間が活動出来る最低限のものとし、削減率は60%とする。


2・交通費の削減――独自の交通機関に対する補助金の全面削減


3・ネルフ建設国債の発行停止

347: 2010/11/14(日) 10:07:07.78
4・人件費の大幅削減――20%を目標とし、職員優待の全面削減


5・機密費の削減――予算に置いて20%を超える為、透明化と70%を即時削減


以上を中心とした削減により、ネルフの抜本的な財政改革を行い、その財政を安定させるものとする。


内閣総理大臣 管 〇人



348: 2010/11/14(日) 10:12:53.71
ゲンドウ「――やられたな」


冬月「私には、こちらが勝手に潰れていっただけだと思うがな」


ゲンドウ「……ほう?」



冬月「何で、貴様は無駄に大物ぶるんだ!この結果の責任の大半は貴様のせいだろうが」

349: 2010/11/14(日) 10:22:25.68
冬月「大体、委員会も委員会で、金がなくなったからって、日本政府にネルフを押し付けてんじゃねーよ!」ゼーッ、ゼーッ!


ゲンドウ「…冬月、少し黙れ」


冬月「何で、私に対してはそんなに上から目線!?どんだけ内弁慶なんだお前は!!」


ゲンドウ「……」ニヤリ



冬月「だから、笑ってすますなぁーーーッ!!!」

350: 2010/11/14(日) 10:31:08.47
………司令部



赤木「アイス、食べる?」


葛城「ん、ありがと」ペロペロ



葛城「しっかし、暑いわねー」



赤木「エアコン、切られてるもんね」



赤木「それに、ここ、下にオリジナルのMAGIがあるじゃない?その熱の影響をもろに受けるのよ」

351: 2010/11/14(日) 10:43:45.14
赤木「見なさい、みんなの姿を。腕まくり、足元にはバケツ。冷たい水も、数分でぬるま湯に変わるほどの熱気」


青葉・日向・伊吹「「「グテー」」」


赤木「あの潔癖が売りのマヤですら胸元大っぴらにあけて、団扇であおいでる始末」


マヤ「…うーっ」パタパタ



赤木「最早、ここは、司令部と言う名の溶鉱炉。職場と言う名の灼熱地獄ね」

352: 2010/11/14(日) 10:51:25.51
葛城「だから、そういう事言うの、やめて。隅っこの氷柱の汗と涙が激しくなってるわ」


氷柱(…)ダラーッ



葛城「でもね、幾ら暑いからって、白衣に下着で動き回るのはやめて。まねする娘がいるでしょう」


赤木「あら、これ下着じゃないわ」


葛城「水着よ」

354: 2010/11/14(日) 11:01:15.03
葛城「まあ、あんたの御神木よりぶっとい神経はほっといて」


赤木「ひどい言い草ね」



葛城「それより、ここ、下手したら外資に買われるかもって、話じゃない」


赤木「あら、初耳ね」



葛城「もし、中国だったら…」



赤木「中国共産党による補完が完成するわね」


赤木「『中国補完計画』ね」



葛城「シャレになんないから、やめて」

355: 2010/11/14(日) 11:41:08.50
赤木「『紅の補完計画』の方がいいかしら?」


葛城「いいから、そのネタを引っ張るな!」


葛城「そう言えば、ゼーレによる補完計画って、どうなったのかしら?」


赤木「ああ、あれね」



赤木「あれ、潰れたらしいわよ」


葛城「へー、そうなんだ」

357: 2010/11/14(日) 12:08:15.59
赤木「セカンドインパクト後の債権買取による世界掌握、復興バブルによる資産増加」


葛城「なーるほど、後はお決まりの不良債権化か」


赤木「そういう事」

358: 2010/11/14(日) 12:39:11.24
赤木「それに、もう一つの鍵である、エヴァの量産化計画、あれがひどかったらしいわよ」


赤木「資金が足りなくなったからって、製造・組み立てを中国に頼んだらしいのよ」


葛城「窮すれば貧するね」


赤木「そしたら、手抜きと中抜きのエヴァになっちゃって」


赤木「なんと、エヴァのくせに、ATフィールドが張れなかったらしいのよ」


葛城「それじゃ、ただの巨大ゾンビじゃない」

359: 2010/11/14(日) 13:32:34.65
赤木「そうね、だから、もう、凄い抗議したらしいわよ。こんな不良品に金は出せないっ、払った金を返せって」

赤木「そしたら、向こうは、『我々は言われた通りに作った。壊したのはお前らだ』って言って、返金しなかったのよ」


葛城「チャイナリスクまるまんまね」

360: 2010/11/14(日) 13:44:00.27
赤木「でもね、せっかく作ったんだからって、テストする事になってね」


葛城「へえー、何処で?」


赤木「それが、今話題のあの諸島よ!」



葛城「もしかして、尖閣諸島!?」



赤木「正解よ」

361: 2010/11/14(日) 13:58:45.61
赤木「量産型エヴァが魚釣島に、中国の船二隻引き連れて上陸してきたのよ」


赤木「慌てたのは、空自。海保から連絡受けて現場に急行した訳」


葛城「あれ?なんだか、私の聞いてた話とは違うんだけど」

362: 2010/11/14(日) 14:28:16.76
赤木「まあ、聞いて。空自にしたら、使徒がでたのかって、大騒ぎ。直ちに戦闘機を発進させたわ」プッ


赤木「もののついでだからって、新型対艦ミサイルをテストしようって事になってね」プププッ


赤木「そしたら、そのミサイル一発で、量産型が撃破されちゃたのよ!!」アーハッハッハッ!!

364: 2010/11/14(日) 14:57:00.75
赤木「んでさ、その後急に中国船が引きあげて行くもんだから、変だなーって、思ってたらしいわ」


葛城「ふむふむ」



赤木「そしたら、後から駆けつけて来た海自の艦と衝突しちゃって!」


葛城「ほうほう」



赤木「そして、呼び止めたら、わざとぶつかって来たのよ!!」


葛城「一体、何時の事件よ、それ!!」

365: 2010/11/14(日) 15:08:46.60
赤木「そして、その船の船長を乗組員を逮捕したんだけどね」


葛城「何か、どっかで聞いた話になってきてるんだけど!?」


赤木「中国にびびらされた総理は官房長官と結託して、乗組員やらを帰しちゃったのよ」


赤木「と、ここのくだりはどうでもいいんだけど」


葛城「私には、一番重要だと思えるんだけど!?」

368: 2010/11/14(日) 15:19:02.77
赤木「一番面白いのは、次のくだりなのよ」


葛城「これ以上の話、そうそうないと思えるけど!?」


赤木「捕まえた船の乗組員達は、実は尖閣支配のための工作員だって」


赤木「それに、後の調査で、やっつけたのは使徒じゃなくて、実はエヴァだったって事が分かったみたいでね」

369: 2010/11/14(日) 15:31:40.64
赤木「そしたら、防衛省が『ネルフは、日本にありながら、外国の侵略に手を貸すのかっ!!』ってカンカンに怒っちゃってね」


葛城「ちょ、ちょっと!私そんなの全然聞いてないわよ!!」


赤木「自衛隊三軍によるネルフ殲滅が計画されたのよ」


葛城「マジなの、それ!?」


赤木「最終的には、鶴の一声で中止になったみたいだけど」

370: 2010/11/14(日) 15:41:30.68
赤木「でも、この話、本筋とは全然関係ないんだけどね!」


葛城「ないんかい!!」ガビーン!


葛城「私はまた、ゼーレによるシナリオで、自衛隊を最後の使徒として送り込む計画かと思っちゃったじゃない!!」


赤木「ないない」(笑)

371: 2010/11/14(日) 15:55:53.40
葛城「大体、この話、どっから仕入れて来たのよ!!」ギャース!


赤木「いや、この間ゼーレに呼ばれたんだけどさ、この話、延々と聞かされるのよ。それも、二時間も三時間も!」


赤木「その間、こっちは立ちっぱなし、いい加減、足もむくんでくるってーの!!」プンプン


葛城「あんたがプンプンって……」

372: 2010/11/14(日) 16:03:08.93
葛城「大体、何であんたがゼーレに呼ばれたのよ!!」


赤木「いや、何でも話相手が欲しかったみたい」


葛城「は?」



赤木「なんだか、最近ゼーレも集まりが悪い。これも、長引く不況とサードインパクトを起こせなかったせいだ、って言ってたわ」


葛城「何よ、それ?」

373: 2010/11/14(日) 16:14:27.60
赤木「委員会も、どーせサードインパクトが起これば全部チャラだとか言って、もの凄い放漫経営だったらしいのよ。それで、」


葛城「もういい、分かった。ストップ」


赤木「あら、まだほんの序章なのに。このあと、『破』『Q』と、続きが」


葛城「序章だけで十分長いのよ!どんだけ喋る気だ、アンタは!!」

374: 2010/11/14(日) 16:19:41.22
赤木「それじゃ、そろそろ行くわ」ノビーッ


葛城「はいはい。次はちゃんと服着てきなさい」


赤木「は~い」

375: 2010/11/14(日) 16:30:49.72
赤木「そう言えば、あの三人は?」


葛城「実はね~」フフーン



葛城「レイも、ウチで預かる事になったのよ」ブイッ

376: 2010/11/14(日) 16:35:03.73
葛城「ほら、仕分けのせいで家賃補助がなくなったじゃない?その事聞いたら、ウチに来たいって言うのよ」アハハッ


赤木「また強引に誘ったんじゃない?」クスッ


葛城「まあまあ」ハハッ

378: 2010/11/14(日) 16:43:19.96
葛城「そうだ、あんたも来ない?今日、レイの引越し祝いをするんだけど」


赤木「そうね、お邪魔さしてもらおうかしら」


葛城「だったらさ、みんな来ない!?大勢の方が喜ぶと思うの」


日向「いいですね」



青葉「さんせー」



伊吹「何着て行こうかな~」ワクワク

379: 2010/11/14(日) 16:50:30.20
葛城「じゃあ、今日はバンバンおごっちゃうわよ!」


赤木・青葉・伊吹・日向「「「「わーいっ!!」」」」


葛城「リツコ、あんたは別!!」


赤木「あら、残念」



葛城「それじゃあ、今日は業務終了後、私のマンションに集合!みんなで鍋パーティーと行くわよーーッ!!」

382: 2010/11/14(日) 17:34:19.08
~葛城宅


葛城「たっだいまー!」



アスカ「ようやく帰って来たわね」


葛城「もう、始めちゃっているわね~」


赤木「どうも」



伊吹「お邪魔しま~す」



レイ「お客さんが一杯きたみたい」


ゾロゾロ

384: 2010/11/14(日) 17:39:46.39
アスカ「ね?言った通りでしょ。ミサトは、絶対お客さんを連れて来るって」フフーン


シンジ「本当だ。一杯連れて来たね」


レイ「そうね。最初の分だけじゃ全然足りなかったみたい」

385: 2010/11/14(日) 17:42:31.13
葛城「おっ、みんなも来てるわね~」


トウジ「どうも~」



ヒカリ「こんばんは~」



ケンスケ「お邪魔してま~す」

386: 2010/11/14(日) 17:48:00.02
アスカ「それじゃ、レイ。今来た人にこれ、渡してね。シンジはこっちよ」


シンジ「分かった。はい、リツコさん」


赤木「どうも」



シンジ「はい、日向さん」


日向「ありがとう」



シンジ「はい、マヤさん」


伊吹「ありがとう」

387: 2010/11/14(日) 17:54:21.67
シンジ「はい、青葉さん」


青葉「サンキュー」



シンジ「はい、……」



ゲンドウ「…………」



シンジ「……父さん」ニコッ


ゲンドウ「…………」ブワッ

388: 2010/11/14(日) 18:05:37.72
ゲンドウ「シ、シンジィィ!!今日は、どうしても来たかったのだーッ!!」


シンジ「と、父さん!?」


ゲンドウ「わ、私のふがいなさで、ネルフはめちゃくちゃになってしまった!そのせいでレイが私に失望するのも分かる!」


レイ「司令……」



ゲンドウ「せめて、私のそばから離れる前に会っておきたかったのだーっ」ウオオーーイ!

389: 2010/11/14(日) 18:12:56.29
レイ「司令…」スッ



ゲンドウ「レイ…」グスッ



レイ「私は、司令の事、失望なんてしていません」



ゲンドウ「レイ…!」



レイ「ただ、少し格好悪いかな、とは思いましたけど」クスッ



ゲンドウ「うわあぁぁん!!」ビエーッ!!


冬月「いちいち息子の足にとりすがって泣くな!!」

390: 2010/11/14(日) 18:19:37.72
レイ「でも、少しだけ色々な人と会ったり、これまでと少し違う事をしてみたいんです」


ゲンドウ「……」



レイ「どうか、私のわがままをお許し下さい」ペコ


ゲンドウ「そうか…」スッ



ゲンドウ「レイ…。大人になったものだな」ポン

392: 2010/11/14(日) 18:23:12.65
ゲンドウ「もし、寂しくなったら、何時でも会いに来るといい」


レイ「司令…」



ゲンドウ「私は、何時でも待っている」フッ

393: 2010/11/14(日) 18:29:19.84
冬月「やれやれ、見苦しいところを見せてしまったな」


シンジ「冬月さん」



冬月「何時までたっても手のかかる男だ」フゥ


冬月「今日も、自分から行きたいといっておきながら、土壇場でダダをこねおってからに」

394: 2010/11/14(日) 18:32:53.23
シンジ「でも、冬月さんってお母さんって感じがします」


冬月「?誰のだね」



シンジ「父さんの」



冬月「…私は、あんな男を息子に持つ気はないのだがな」ヤレヤレ

395: 2010/11/14(日) 18:38:28.27
葛城「それじゃ、みんな揃ったところで、仕切り直ししましょう」


葛城「それでは、これからのレイの新しい生活と、我が家の一員となった事を祝しまして…」


「カンパーイ!」



『カンパーイ!!!』

396: 2010/11/14(日) 18:43:02.35
シンジ「どう、綾波?」



レイ「あ、碇君」



シンジ「少し、疲れた?」


レイ「うん…。私、こういうの初めてだから」

397: 2010/11/14(日) 18:46:50.73
『おーい、シンジ!こっちこーい!』


レイ「あ、碇君。呼んでるわ」


シンジ「本当だ。じゃあ、また後でね」パタパタパタ


レイ「うん」

398: 2010/11/14(日) 18:53:46.39
ゲンドウ「……」



冬月「どうした、碇」



ゲンドウ「いや、人というのは、変わるものだな」


冬月「そうだな…。いや、我々がその事実から目を背け過ぎていたのかもしれん」


ゲンドウ「ああ」

399: 2010/11/14(日) 19:01:06.06
ゲンドウ「…冬月、このあと、付き合え」


冬月「ん、どうした?」



ゲンドウ「今日は、忘れるほど、酒が飲みたい。そういう気分だ」


冬月「そうか…。分かった、付き合ってやろう。その前に」


冬月「貴様は、もう少しあの出来の良い息子と話してくるんだな」


ゲンドウ「…そうしよう」

400: 2010/11/14(日) 19:02:33.94
冬月「全く」



冬月「何時までたっても、手のかかる男だ」




402: 2010/11/14(日) 19:08:17.84
これで終わりです。

もう少し、テーマに沿って書いたら良かったと反省してます。


支援、応援して下さった方、本当に感謝しています。

こんな雑文稚文読んでいただいてありがとうございました。


それでは、また。

403: 2010/11/14(日) 19:11:08.54
乙!

404: 2010/11/14(日) 19:14:07.63

引用元: ゲンドウ「仕分け?」