1: 2010/10/05(火) 21:16:06.12
ジャミル「す、すまないガロード。もう少しだけ居させてくれないか?」

ガロード「そんな事言ったってアンタ、もう半年も家に居候してるじゃんかよ。こっちにはティファもいるんだ。俺の稼ぎじゃちょっとキツイんだよ」

ジャミル「職がまだ見つからないんだ。頼む。もう少しだけ居させてくれ」

3: 2010/10/05(火) 21:18:31.80
ガロード「ハア、そりゃあアンタには恩があるしそれなりに世話にはなったけどさ、せめて家で何かしてくれよ。いつもテレビ見てゴロゴロしたり、外をフラついてばっかりじゃなくてさ」

ジャミル「わ、私だって食べた後の食器はちゃんと片付けてるぞ」

ガロード「そんなの小学生にだってできるぜ。そうじゃなくてさ、家事とか色々あるだろ?」

ジャミル「ガロード、私は不器用な男だ」

ガロード「それが何だよ?」

ジャミル「家事何かした事ないから失敗するのが怖いのだ」

ガロード「ハア……そうかよ。でも買い出しくらいなら出来るだろ?」

ジャミル「ああ、努力する」

ガロード「出来るだけ早く職を見つけてくれよな」

ジャミル「ああ」

ガロード(本当に見つける気あんのかな?)

4: 2010/10/05(火) 21:20:27.91
ガロードってガンダム主人公の中でも一番バイタリティありそう

6: 2010/10/05(火) 21:20:42.09
ガロード(……それにしてももう半年か)

ほわほわほわほわほわ~ん

半年前

ジャミル「ガロード! 頼む!」

ガロード「ど、どうしたんだよジャミル。急に土下座なんかして」

ジャミル「しばらくの間お前の家に泊めてくれないか?」

ガロード「泊める? ジャミル、一体何があったんだよ?」

8: 2010/10/05(火) 21:22:56.67
ジャミル「私が株式会社『D.O.M.E.』に勤めてるのは知っているな?」

ガロード「ああ、知ってるぜ」

ジャミル「そこをクビになった」

ガロード「ハア!? 何しでかしたんだよアンタ?」

ジャミル「実は、最近は残業が多くてな、会社で寝泊まりする事も多かったんだ」

ジャミル「私もストレスが溜まっててな、会社に酒を持ってくるようになった」

ガロード「何やってんだよアンタ! バカじゃねえの?」


12: 2010/10/05(火) 21:25:21.16
ジャミル「わ、私が残業の時は一人の時が多いんだ。だから大丈夫かもしれないと思ってつい……」

ガロード「うわあ……」

ジャミル「そしてある日の残業の時、私はいつもより多く酒を飲んでいた」

ジャミル「それが私の首を絞める事になった」

ジャミル「酒を飲み過ぎた私はどうやら暴れていたらしく朝起きたら社内がめちゃくちゃになっていた」

ジャミル「すぐに気付いたよ。私がやったのだと」

ジャミル「さらに会社のデータが全て消されていた。私が酔った勢いで消去したんだろう」

ジャミル「それが原因で会社をクビになった」


15: 2010/10/05(火) 21:27:12.55
ジャミル「クビになったからマンションの家賃も払えなくなって出ていく事になってしまった」

ガロード「完全に自業自得じゃん」

ジャミル「頼むガロード! 職が見つかるまででいい! 居候させてくれ!」

ガロード「うーん」

ティファ「ガロード……ジャミルの事助けてあげましょう。この人のお陰で私達が暮らせる事も出来たんだし」

ガロード「……そうだな。確かに俺とティファが二人暮らしをするって決めた時、ジャミルが資金面で手助けしてくれたもんな」

ガロード「よし! ジャミル、それじゃあしばらく家に住みな」

ジャミル「ありがとう。ガロード、ティファ」

17: 2010/10/05(火) 21:28:32.85
宇宙世紀系はよく見るけどXって珍しいな

19: 2010/10/05(火) 21:29:00.33
ガロード(……そんなこんなでジャミルを家に居候させる事になったんだけど……)

テレビ『ビーストウォーズメタルス、このあとすぐ!』

ジャミル「……」ボリボリ、ブッ

ガロード(職を見つけるような姿勢には全然見えねえな……)

ガロード(まあ家の中で酒を飲まないだけましか)

ティファ「ガロード、ジャミル、ご飯出来たよ」

ガロード「オッ、サンキューティファ」

ジャミル「ん? 食事の時間か」

ティファ「今日はカレーライスなの。おかわりもあるから」ニコッ

22: 2010/10/05(火) 21:31:21.21
カチャカチャ

ガロード「……」モグモグ

ジャミル「……」モグモグ

ガロード(……でも変だよな。いくら世の中不景気だからって半年も職が見つからないのか?)

ガロード(そりゃあ、ありえない話じゃないけどさ、せめて一つくらいあってもおかしくないよな?)

ガロード(……まあ、クビになった理由も理由だし家でゴロゴロしてるから当たり前か)

ガロード(でもバイトにも応募してるのにそれもダメ。バイトくらいは受かってもいいはずなんだけどな)

25: 2010/10/05(火) 21:33:08.61
ティファ「ガロード」

ガロード「ん? どうした、ティファ?」

ティファ「何か真剣そうな顔だったから心配で……」

ガロード「ああ、何でもないよティファ。ごめんな」

ジャミル「ガロード、食事くらいリラックスするんだ」

ガロード(アンタのせいでリラックスできないんだよ)

27: 2010/10/05(火) 21:34:52.38
――

ティファ「電気消すね」

ガロード「ああ」

ジャミル「おやすみ、ガロード、ティファ」

ガロード「(もう布団に入ってるよ)ああ、おやすみ」

カチッ、スッー、スッー

ジャミル「ガッー、ガッー」

ガロード「……」

ガロード「ティファ、起きてる?」ヒソヒソ

ティファ「……」

ガロード(もう寝たか)

ティファ「ガロード……」ボソッ

29: 2010/10/05(火) 21:36:36.42
ガロード「ティファ」ボソッ

ティファ「どうしたの?」

ガロード「ちょっとさ、台所の方に行かない?」

ティファ「う、うん」

台所

ティファ「どうしたの? ガロード」

ガロード「あのさ、俺……久々にティファとイチャイチャしたいなって」

ティファ「えっ?」ドキッ


31: 2010/10/05(火) 21:39:07.84
ガロード「最近二人っきりの時間もめっきり減っちゃったしさ(主にジャミルが原因で)」

ティファ「う、うん」ドキドキ

ガロード「ジャミルも寝てるしさ、ティファがもし、良いって言ってくれたら嬉しいな……」

ティファ「わ、私もガロードと同じ……気持ち……」カアア

ガロード「い、良いのか?」

ティファ「うん///」

ガロード「き、今日の俺、ちょっとチータスなんだ。だからもし、ティファが嫌だと思ったらすぐにやめるからさ」

ティファ「そ、そんな事ない。私は大丈夫だから」

ガロード「ティファ……」

ティファ「ガロード……」

ドキドキドキドキドキドキドキドキ

36: 2010/10/05(火) 21:41:21.65
ジャミル「……」ジッー

ティファ「!? キャア!?」

ガロード「ん? おわあ!? ジャミル、アンタ何してんだよ!!」

ジャミル「いや、私は二人の成長を見守ってるだけだ。気にしないでくれ」

ガロード「気にするよ!」

ジャミル「私の事は気にするな。続けてくれ」

ティファ「ガ、ガロード、私、もう寝るね」ササッ

ガロード「テ、ティファ」

ジャミル「遠慮しなくてもいいのに」

ガロード(この野郎……)

39: 2010/10/05(火) 21:43:13.85
翌日

ガロード「……」イライラ

ジャミル「ガ、ガロード」

ガロード「何だよ?」イライラ

ジャミル「ひっ!? し、職を見つけに行ってくる」

ガロード「ああ、そう」

ジャミル「そ、それと」

ガロード「まだ何かあるのか?」

ジャミル「その……非常に言いにくい事なんだが……」

ガロード「早く言えよ」

ジャミル「こ、今月分のお小遣がまだなんだが……」

41: 2010/10/05(火) 21:45:29.60
ガロード「……ほらよ、一万円」ポイッ

ジャミル「す、すまないガロード」

ガロード「ジャミル、早く職を見つけてくれ。ウチもキツイんだ」

ジャミル「ああ、行ってくる」ガチャ

ガロード「……追い出す事考えようかな」

43: 2010/10/05(火) 21:47:04.87
ティファ「ガロード……」

ガロード「ん? 何だティファ?」

ティファ「ガロード、私も働くわ。ガロードだけに無理をさせたくない。ガロードの助けになりたい」

ガロード「大丈夫だよティファ。俺の事は心配しなくていいからさ」

ティファ「でも……」

ガロード「それにティファだって家事とかがあるだろ? ティファは十分俺の助けになってるよ」

ガロード「気持ちだけ受け取っとくよ。ありがとうティファ」

ティファ「ガロード……」

46: 2010/10/05(火) 21:51:01.76
一方ジャミルは……

ジャミル「……さて、ハ○ー○ークで調べた会社に着いた訳だが……」

ジャミル「通販の会社か、受かると良いな」

‐面談‐

トーレス「えっーと、次の方、お名前を」

ジャミル「ジャミル・ニート、30歳。童Oです」

トーレス「そこまでは聞いてません。ジャミルさん、何故ここにしようと思ったのですか?」

ジャミル「ハ○ー○ークで調べてここなら大丈夫かと思ったからです」


51: 2010/10/05(火) 21:53:56.52
トーレス「……ではあなたは我々にどのような利益を与えてくれますか?」

ジャミル「利益はわかりませんが残業がなければそれでいいです」

トーレス「(こいつ、バカだ)そうですか。ところでジャミルさん、あなたは何故サングラスを外さないのですか? 何か目にご病気でも?」

ジャミル「サングラスを外せば私の熱視線に女性が耐えられないからです」

トーレス「次の方どうぞー」

54: 2010/10/05(火) 21:56:35.52
その後

ジャミル「さて、今度が楽しみだ」

ジャミル「面接も終わったしメイド喫茶にでも行くか」

メイド喫茶

クリスチーナ「萌え萌えニャン♪」

ジャミル「萌え萌えニャン♪」

ミリアリア「ご主人様、オムライス持って来ました」

ジャミル「ありがとう」

ソシエ「ねえご主人様、ご主人様はどうしてサングラスを外さないのですか?」

ジャミル「それは、私がサングラスを外せば私の熱視線に女性が耐えられなくなるからさ」カチャ、キラン

「キャーン! スゴーーーーイ!!!」

57: 2010/10/05(火) 22:00:04.01
ジャミル「ぐうっ!?」

ミリアリア「!? どうしたんですか? ご主人様」

ジャミル「左目が……疼く」

ソシエ「大丈夫ですか?」

ジャミル「あああ……私の左目が欲してる。痛いの痛いの飛んでけを欲してる!」

クリスチーナ「大変。それではご主人様の左目の痛みを、痛いの痛いの飛んでけーーー!」

ジャミル「あああ……ありがとう。左目の疼きが治まったよ。君達は優秀なメイドだ」

「ありがとうございます。ご主人様」

ジャミル「幸先がいいな」

60: 2010/10/05(火) 22:01:29.97
――

ジャミル「ただいま……ティファはいないのか?」

ジャミル「珍しいな。彼女がいないなんて。買い物か?」

ティファ「ただいま。ジャミル、帰ってたのね」

ジャミル「ああ、買い物してたのか?」

ティファ「ええ。ちょっと……」

ジャミル「そうか。私はテレビでも見てるよ」ピッ

62: 2010/10/05(火) 22:03:17.04
ガロード「ただいま」ガチャ

ティファ「お帰りなさい。ガロード」

ジャミル「お帰り。ガロード」ゴロゴロ、ブッ!
ガロード「……ジャミル、面接はどうだった?」

ジャミル「ああ、もしかしたら受かるかもしれない」ブピッ!

ガロード「……」

ガロード(うぜえ……)

63: 2010/10/05(火) 22:05:28.18
ある日の夜

ガロード「パート?」

ティファ「うん。私も働く事にしたの」

ガロード「大丈夫かよティファ。無理しなくてもいいんだぜ」

ティファ「うん。でも、ガロードばかりに無理はさせたくないの」

ティファ「あとね、パートは夜間が多いから帰りはガロードより遅くなるかもしれないの」

ティファ「でも夕食はちゃんと作ってくから心配しないで」

ガロード「うーん……わかった。でも無理しないでくれよ」

ティファ「ええ」

65: 2010/10/05(火) 22:07:59.29
ジャミル「ただいま」ガチャ

ガロード「ジャミル、外をほっつき歩いてた割にはけっこう遅かったじゃん」

ジャミル「色々と寄る所があってな」

ガロード「最近多いな。どこに寄ってんだ?」

ジャミル「それは大人の事情さ。それに家にいるだけでは体がなまるからな」

ガロード「ふーん(働かない奴が大人の事情とか言うなよ)」

67: 2010/10/05(火) 22:09:34.92
数日後、日曜日のある昼時

ジャミル「不採用だと……!?」

ガロード「またかよ……」

ジャミル「バカな……なぜ?」

ガロード「……なあジャミル」

ジャミル「何だ?」

ガロード「履歴書見せてくれないか?」

ジャミル「あ、ああ」スッ

ガロード「どうなってんだ?」チラッ

69: 2010/10/05(火) 22:13:03.83
ガロード「……ジャミル、何だよコレ?」

ジャミル「えっ?」

ガロード「特技、熱視線? 趣味、赤ちゃんプレイ?」

ガロード「この時点でアウトだろ! そんな奴誰も採用したくねえよ!」

ガロード「おかしいと思ったよ。バイトですら受からないのはこういう理由かよ!」

ガロード「あれ? でもこの前面談に行ったんだよな? 性癖に関しては百歩譲ってくれたのか?」

ガロード「ジャミル、志望動機聞かれた時何て答えたんだ?」

ジャミル「ハ○ー○ークで調べてここなら大丈夫かと思ったからです、と」

ガロード「……」

ガロード(何でこいつ前の会社で社員になれたんだよ……)

71: 2010/10/05(火) 22:15:11.46
ガロード「ジャミル、やる気あんのか?」

ジャミル「あ、当たり前だ」

ガロード「じゃあ履歴書の特技と趣味は消してくれ。後、今からハ○ー○ークで仕事見つけに行ってきてくれ」

ジャミル「わ、わかった」ガチャ

ガロード「……」

ガロード「もう嫌だ……」

75: 2010/10/05(火) 22:18:45.06
ティファ「ガロード」

ガロード「ん?」

ティファ「私、今からパートに行くね」

ガロード「そっか。いってらっしゃいティファ」

ティファ「夕食は冷蔵庫の中に入ってるから」

ガロード「ありがとう」

ガチャ

ガロード「……ティファが働いてくれるお陰で暮らしは少し楽になるんだろうけど、ジャミルがあそこまでダメ人間だったなんてな」

ガロード「ハア、マジで追い出そうかな?」

77: 2010/10/05(火) 22:20:43.05
一方ジャミルは……

ジャミル「……仕事探しは面倒臭いな」

ジャミル「だが探さないとガロードに追い出されそうだからな」

ジャミル「……仕事なんか探さないで家でゴロゴロしたい」

ジャミル「ニート生活は楽だ」

ジャミル「……そろそろ切り上げて遊びに行くか」

ある喫茶店

ネーナ「にぃにぃ! フライドポテト持って来たよ~」

ジャミル「バブー! ネーナちゃん、食べさせて欲ちいでちゅ~」

ネーナ「ハイ、アーン」

ジャミル「アーン」パクッ、モグモグ

ネーナ「にぃにぃ、おいしい?」

ジャミル「おいちいでちゅ~」

80: 2010/10/05(火) 22:23:30.25
ジャミル(最近見つけた妹と赤ちゃんプレイが出来るこのお店は良いな。心が癒される)

ジャミル(特殊な店な分、登録制なのが最初は驚いたが、住所や電話番号はガロードのを使う事でそれは解決した)

ジャミル(非会員用の体験コースもあるが会員になった方が色々と特だからな)

ジャミル「うえ~ん」

ネーナ「どうしたのジャミルにぃ?」

ジャミル「左目が、左目が疼くんでちゅー!」

ジャミル「ネーナちゃん、痛いの痛いの飛んでけをちて欲ちいでちゅ~。僕ちゃんもう我慢できないでちゅ~」

ネーナ「しょうがないなあ。痛いの痛いの飛んでけーーー!」

ジャミル「わ~い。ありがとうでちゅ~」

ジャミル(行きつけの店としては素晴らしいなこの店は)

83: 2010/10/05(火) 22:25:38.33
ティファ「お兄ちゃん、ご飯の時間だよ」

ジャミル「!!(今のはティファの声!?)」

シャア「ティファちゃーん、もうお腹ペコペコでちゅ~」

ティファ「ハイ、アーン」

ジャミル(馬鹿な!? なぜ彼女がここに!?)

ジャミル(ま、まさか、ティファのパート先とはここなのか?)

ネーナ「にぃにぃ、縮こまってどうしたの?」

ジャミル「な、何でもないでちゅ」

ジャミル(こんな事が……)

88: 2010/10/05(火) 22:28:02.93
約一ヶ月後

ガロード「……ジャミル、どうして正座させられてるかわかってるよな?」

ジャミル「ああ……」

ガロード「アンタ何仕事も見つけないで変態的な店に行ってんだよ」

ジャミル「すまない」

ガロード「そりゃあ変態プレイが出来る店だから帰りも遅いよな」

ガロード「アンタがティファの事教えてくれたからすぐに辞めさせたけど、ちゃっかり俺の個人情報使ってんじゃねえよ。犯罪じゃねえか」

ジャミル「反省してる」

ガロード「そもそもアンタが原因でティファも働くようになったんだぜ? それも出来るだけ生活が楽になるように怪しいお店で働いてさ」

ガロード「もう俺の勘忍袋の尾が切れたじゃん」

92: 2010/10/05(火) 22:36:15.20
ガロード「ジャミル、出てってくれ」

ジャミル「頼むガロード! もう少しだけ居候させてくれ!」

ジャミル「私にチャンスをくれ!」

ガロード「だーめーだ! もう出てってくれ。いや、出てけ」

ガロード「ほらよ、アンタが隠してた工口DVDだ」ガサッ

ジャミル「!?」

ガロード「アンタは気づいてなかったみたいだけど俺達が寝てる間に夜な夜なそれを見てGコンいじりながらサテライトキャノンぶっ放してたの知ってるんだぜ」

ジャミル「う……あ……」

ガロード「朝起きたら床が妙にイカ臭くなってるんだよ」

97: 2010/10/05(火) 22:38:13.08
ガロード「ジャミル」

ジャミル「はい」

ガロード「出てけ」

ジャミル「……はい」

ガロード「じゃあ仕度してくれ」

ジャミル「ガロード……」

ガロード「何だよ?」

ジャミル「今月分のおk」

ガロード「一万円分のパンチだあ!」バキィ

ジャミル「ぶふぅ!?」

100: 2010/10/05(火) 22:42:27.51
その後

ジャミル「ハハハ、家を追い出されてしまったな」

ジャミル「これからどうしようかな? まあガロードからもらった一万円(+パンチ)があるからしばらくは大丈夫ではあるが」

ジャミル「もう夜だし、今日は公園で寝よう」

公園

ジャミル「どこで寝ようか」

ジャミル「ん?」

オルバ「兄さん、パンツ一丁で寝るのは寒いよう……」

シャギア「耐えるんだオルバ。命があっただけでもありがたいと思え」

オルバ「ううう……何なんだよあの金目は……」


102: 2010/10/05(火) 22:44:33.94
ジャミル「あのー…」

シャギア「!! ち、違う! 私達は怪しい者ではない! パンツ一丁だが誤解するな!」

オルバ「パンツ一丁だけど一応上着は着てるぞ!」

ジャミル「フロスト兄弟?」

フロスト兄弟「! ジャミル・ニート?」

116: 2010/10/05(火) 23:47:00.04
――

ジャミル「コーヒーだ」スッ

オルバ「兄さん、缶が温かいよう」

シャギア「不本意だが礼を言うぞ」

ジャミル「ところで、君達はなぜそんな恰好をしてるんだ?」

オルバ「どうする兄さん、言う?」

シャギア「そうだな。一応話すとしよう」


118: 2010/10/05(火) 23:52:15.05
シャギア「実を言うと私達兄弟は裏の世界でギャンブラーをやってる。いや、今はもうやってないが」

オルバ「僕達はテレパシーを使って今まで数多くのギャンブルに勝って来た」

シャギア「例えばトランプ、オルバがプレイヤー。私が見物人となり、相手の手札を見てそれをオルバに教える」

オルバ「麻雀もそう。兄弟でのチームプレイだってテレパシーが使えるから互いの状況を把握出来る。……とは言え、ルーレットの様に完全に運任せなのはテレパシーの意味がないから出来るだけ避けたけど」

シャギア「奴らから見たら私達のはイカサマだろうな。だがそれで私達は生き抜いてきた」

119: 2010/10/05(火) 23:54:11.30
オルバ「けどある日、奴が現れた」

ジャミル「奴?」

オルバ「あの金目の男が!」

ほわほわほわほわほわ~ん

刹那「ちょりーす! そこのお兄さん達wwwww」

フロスト兄弟「ん?」

刹那「もしかして裏の世界で有名なギャンブラーのフロスト兄弟っスか?」

シャギア「……そうだ」

オルバ「へえ、僕達の事知ってるんだ」

刹那「ウハッwwwwww生で見たwwwwwwwパネェwww」

121: 2010/10/05(火) 23:56:42.73
オルバ「僕達に何か用かい?」

刹那「俺とwwwギャンブルでwwwww勝負してくれないっスか?」

シャギア「ほう……」

オルバ「僕達に挑もうなんて物好きな奴がいるもんだね。兄さん」

刹那「一度勝負してみたかったんスよwwwお兄さん方に勝ったら俺www有名人wwwwwwwwww」

オルバ『僕達舐められてるよ兄さん』(テレパシー中)

シャギア『オルバ、我ら兄弟の力で完膚なきにまで叩きのめすぞ』

オルバ『わかったよ兄さん』

オルバ「いいよ。勝負してあげるよ」

刹那「フヒヒwwwサーセンwwwww」

125: 2010/10/05(火) 23:59:08.50
どこか賭博が出来る場所

オルバ「トランプ勝負にしようか?」

刹那「いいっスよww」

オルバ「先手、後手、どっちにする?」

刹那「あっ、どうぞどうぞwwwwwそっちが先手でいいっスよwwwwwwww」

オルバ(こいつ……)

シャギア『気にするなオルバ。すぐに終わりにするぞ』

オルバ『わかったよ兄さん』

126: 2010/10/06(水) 00:03:34.04
シャギア(さて、奴の手札は……なるほど)

シャギア『オルバ、奴の手札はごにょごにょだ』

オルバ『0K。……ん?』

刹那『ギン!』

オルバ(なっ!?)

シャギア『どうした?』

オルバ『こいつ、目が金色に……』

刹那「あれ? 脳内会話してるんスか?」

フロスト兄弟「!?」

127: 2010/10/06(水) 00:06:06.56
オルバ「なっ……お前、どうしてそれを……」

刹那「俺ww相手が何考えてるか大体わかっちゃうんスよwww」

シャギア「何……だと……!?」

刹那「ウハッwwwテレパシーパネェwwwwwwwwwwww」

刹那「そういえば大きいお兄さんwwwww俺の手札見てるwwwwwそれインチキじゃないスかwwwwwwww」

刹那「この勝負無効wwwみんなに言い触らそうwwwww」

128: 2010/10/06(水) 00:09:20.70
シャギア「……まさか我ら兄弟のトリックに気付くとは」

オルバ「確かに君の言う通り僕らはテレパシーを使ってギャンブルに勝って来た。違法な手段さ」

オルバ「でも君だってどうだい? 僕らの力に気付くくらいだから君も反則じゃないか?」

刹那「俺のは読心術みたいなモンすからギリギリセーフwwwwwwwww」

オルバ「へえ。けど例え君が僕らの力を言い触らすと言っても誰が信じるんだい? どこにそんな証拠がある?」

カチッ

テープ『確かに君の言う通り僕らはテレパシーを使ってギャンブルに勝って来た。違法な手段さ』

フロスト兄弟「!!?」

刹那「俺www用意周到wwww我ながらパネェwwwwwwwwwwwwww」

刹那「アンタらオシマイwwwwww」

131: 2010/10/06(水) 00:11:45.87
シャギア「……オルバ」

オルバ「うん」

カチャ

刹那「チョッwwwwww銃向けてきたwwwwwwwパネェwwwwwwwww」

シャギア「君には氏んでもらう」

刹那「頃すんスかww俺の事余り怒らせない方が良いっスよwwww謝るなら今のうちっスよwwwwwww」

シャギア「謝る? フッ、笑わせてくれる」
オルバ「僕達だって伊達に修羅場をくぐり抜けた訳じゃないんだ。君程度の人間に怖じけづくと思うかい?」

刹那「ちょっwwwww俺舐められてるwwwwwwwwwwww」

フロスト兄弟「氏ね!」

パンパン!

135: 2010/10/06(水) 00:14:26.52
ガキンガキン!

フロスト兄弟「!?」

刹那「ちょっwwww痛いじゃないスかwwwww」

オルバ「こ、こいつ……」

シャギア「体が……」

フロスト兄弟「金属になった!?」

刹那「俺wwwメタルスになれるんですよwwwwwwリアルメタルマリオwww」

刹那「ELSさっーーーんwwwwwwwwwww」

ワラワラワラ

シャギア「!? 何だこいつら? どこから?」

刹那「こいつらwwwwww俺のマブダチのELSって言うんですよwwwwwwwww」

137: 2010/10/06(水) 00:17:27.82
オルバ「う、うわああああ!!」パンパン!

キンキン!

刹那「効かないっスよww」

刹那「ELSwwトランスフォーーームwwwwww」

ELS『グニャグニャ、ジャキーン!』

シャギア「MSに変身しただと!?」

オルバ「兄さん! 中にコンボイとメガトロンが混じってるよ!」

刹那「俺らの優勢www」

フロスト兄弟「あ、あああ……」ガタガタ

刹那「俺www優しいからwwwwwww命だけは勘弁してあげるっスよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

138: 2010/10/06(水) 00:20:21.90
――

オルバ「そして僕らはパンツ一丁になって人目の着かない所で生活してるのさ。一応上着は着てるけど」

シャギア「テレパシーの事も恐らくもう知れ渡っているだろう。私達のギャンブラー生命は終わりだ」

オルバ「僕達は全てを失った……」

ジャミル「自業自得だな」

シャギア「……そういう貴様はどうしてここにいる?」

ジャミル「実はかくかくしかじかで」

オルバ「うわぁ、それある意味僕らより酷いじゃないか」

シャギア「貴様の方こそ自業自得じゃないか!」

139: 2010/10/06(水) 00:22:41.34
ジャミル「そうは言っても職が見つからないんだ! 仕方がないだろう!」

オルバ「いや、見つける気ないよね?」

シャギア「ガロード達には同情するよ」

ジャミル「私にはもう住む家がない。どうすればいいんだ?」

オルバ「いや、僕達に聞かれても」

シャギア「少なくともパンツだけの私達よりはマシだろ」

ジャミル「……待て。まだあるぞ! 居候先が!」

シャギア「何?」

ジャミル「キッド達が営む『フリーデンIII』に居候すれば良いんだ!」

140: 2010/10/06(水) 00:25:32.64
ジャミル「そうとわかれば公衆電話に直行だ。ついでにフリーデンIIIで働けば一石二鳥だ」スタスタ

オルバ「……行っちゃったね」

シャギア「ああ」

オルバ「お腹空いたね」

シャギア「我慢するんだ。オルバ」

オルバ「うん」

公衆電話

ジャミル「タ○ンページに……あった。『フリーデンIII』」

ピポパポ、プルルルル

ガチャ

キッド「今日はもう閉店だよ」

ジャミル「キッドか?」

キッド「……ジャミル?」

141: 2010/10/06(水) 00:28:16.46
キッド「何か用?」

ジャミル「実はかくかくしかじかで」

キッド「無理」

ジャミル「!? なぜだ? いや、確かに無理な要求かもしれないが」

キッド「俺さ、前からガロードにアンタの事、色々と聞かされてるんだよ」

ジャミル「!?」

キッド「もしもの時は俺達の所で働かせようと思ったけどガロードの話し聞くと酷いな。大人として恥ずかしくないのかよ?」

キッド「だから自分で何とかしてくれよ」

ジャミル「ま、待ってくれ!」

キッド「切るよ」ガチャ

プッー、プッー、プッー

ジャミル「……」

144: 2010/10/06(水) 00:30:31.11
ジャミル「……」トボトボ

オルバ「あっ、戻って来た」

シャギア「どうだった?」

ジャミル「かくかくしかじかで駄目だった……」

オルバ「まあそりゃそうなるよね」

ジャミル「終わった。私の人生……」

オルバ「目の前に自分より酷い立場に置かれてる人間がいるのに堂々と言っちゃってるよこの人」

ジャミル「フロスト兄弟! 何か、何か職はないのか?」

オルバ「だから僕達に言われても……」

シャギア「いや待て、あるにはある」

145: 2010/10/06(水) 00:35:26.65
ジャミル「本当か?」

オルバ「兄さん、何を言ってるんだい? ……まさか!」

シャギア「そう。そのまさかだ」

ジャミル「何だ? そのまさかと言うのは?」

シャギア「私達は裏の世界で生きてきたからそれなりにコネはあるのだ。ただ、裏の世界であるが故に出来るだけ借りは作りたくないのだ。後々面倒な事になるからな」

オルバ「兄さん、まさかあの男に頼むのかい? いくら僕らでもそれはマズイよ。それにもう今の僕らじゃ裏の世界に戻るのはキツイよ。しかもこんな男の為に」

シャギア「オルバ、私は別にこの男の為だけに言ってる訳じゃない。今の私達の状況を打開する為には私達もその男を頼るしかないのだ」

オルバ「くっ……」

ジャミル「シリアスな話になってるが私は職に就けるのか?」

シャギア「まあしばらくは生活に困らないだろう」

146: 2010/10/06(水) 00:38:09.36
シャギア「出来れば関わりたくはないのだがな」

ジャミル「職に就ければそれで良い。早く案内してくれ」

オルバ「こいつ、態度がデカすぎるよ!」

シャギア「その前にジャミル・ニート、私達の服を用意しろ。それと電話するから電話代も貰おう」

ジャミル「何? 何故私がそんな事をしなければならない?」

シャギア「情報料の代わりさ」

ジャミル「くっ、私のなけなしの金が……」

147: 2010/10/06(水) 00:40:49.63
マフィア映画に出てきそうな港

ジャミル「本当に来るのか?」

シャギア「そろそろ来るはずだ」

オルバ「兄さん、もしかしてアレかな?」

ブロロロロ……

シャギア「そうみたいだ」

キキッ! ガチャ

ラッセ「お前達だな?」

シャギア「そうだ」

ラッセ「車に入る前にパンツ一丁になれ」

シャギア「!? 何故だ!?」

ラッセ「ボディチェックだ」

オルバ(勘弁してくれよ……)

150: 2010/10/06(水) 00:44:32.36
ヌギヌギヌギ

ジャミル「何故私まで……」

シャギア「これで気がすんだか?」

ラッセ「……やっぱもう少しボディチェックが必要だな。よし、パンツも脱げ」

フロスト兄弟・ジャミル「何だと!?」

シャギア「馬鹿な事を言うな!」

ラッセ「パンツに武器が入ってるかもしれないだろ? いいから言う通りにしろ。ドッキングするぞ!」

シャギア「ぐぬぬ……」ヌギッ

オルバ(ちきしょう……)ヌギッ

ジャミル(※全裸を見られるなどガロード達以来だな)ヌギッ

※ジャミルは居候中、風呂上がりにフルチンで部屋を移動してた。服を着るのは後回し。

153: 2010/10/06(水) 00:47:19.03
ラッセ「へえ、中々良いモン持ってるじゃねえか」

オルバ『兄さん、あの男ガチホ〇臭くて恐いよう』

シャギア『耐えろ! 耐えるんだオルバ!』
ジャミル(相手が女の子だったらどんなに興奮する事か)

ラッセ「よし、パンツ履いてもいいぜ」

オルバ『兄さん、屈辱的だったよう……』

シャギア『よく耐えた、オルバ』

ジャミル(職はまだか!)

ラッセ「次はその恰好のまま目隠しして両手を縛る」

フロスト兄弟『ええええええええ!?』

154: 2010/10/06(水) 00:50:28.50
ラッセ「やってくれ」

ザビーネ「ああ」

シャギア「服は着させてくれないのか?」

ラッセ「アジトに着いてからだ」

グッ、グルグル、ギチッ!

フロスト兄弟「……」

ジャミル(サングラスを取られた……)

ラッセ「ほら、このまま車に乗れ」

テクテク、バタン、ブロロロロ……

フロスト兄弟(逃げたい……)

ジャミル(本当にこれで職に就けるのか?)

156: 2010/10/06(水) 00:52:26.97
アジト

ラッセ「着いたぞ」

シャギア「服を着させてくれ」

ラッセ「まだだ。ボスに会って許可が下りてからだ」

オルバ「着いたら服を着てもいいって言ったじゃないか!」

ラッセ「つべこべ言わずに来い。さもないとドッキングするぞ!」

オルバ「ううう……」

ザビーネ「さっさと行け」ドンッ

ジャミル「目隠ししてるんだから背中を押すな」

157: 2010/10/06(水) 00:55:21.53
ラッセ「ここだ」

ラッセ「ボス、連れて来ました」

鉄仮面「ご苦労。ではまずお馬さんの柄のトランクスの男を開放しろ」

クルクル、パラッ

シャギア(目と手がやっと開放された)

鉄仮面「次はカニさんの柄のトランクスの男」

クルクル、パラッ

オルバ(うっ、眩しい……)

鉄仮面「最後にあのちょっとブリーフが黄ばんでる男」

クルクル、パラッ

ジャミル「ムッ……」

160: 2010/10/06(水) 01:00:27.81
鉄仮面「久しぶりだなフロスト兄弟」

フロスト兄弟「はい」

鉄仮面「ギャンブルではいつも君達が勝つ方に賭けてたから私を楽しませてくれたね」

鉄仮面「だが今の君達はもう駄目だ。何せトリックが暴かれたからね」

フロスト兄弟(やっぱりテレパシーの事は知れ渡ってるか)

鉄仮面「それで君達は仕事が欲しいと?」

フロスト兄弟「はい」

鉄仮面「ところでそこの黄ばんだブリーフ男は誰かね?」

162: 2010/10/06(水) 01:05:50.33
シャギア「彼はジャミル・ニート。表の人間で私達の知り合いみたいな男です」

鉄仮面「表の人間が何故ここに?」

シャギア「職が欲しいと」

鉄仮面「ほう……」

ジャミル「お願いします! 私に職を下さい!」

オルバ「バカ、でしゃばるな」

鉄仮面「まあ落ち着け。今、我らロナファミリーは別の組織とちょっと緊張状態にあってな」

鉄仮面「今度、互いの関係を良くするために『物々交換』をするのだよ」

鉄仮面「そこでだ、君達には私のボディガードをしてもらう」

鉄仮面「とは言え、ただいるだけで良い。それが終わったらそれなりの報酬は与えよう」

164: 2010/10/06(水) 01:09:37.78
フロスト兄弟・ジャミル「あ、ありがとうございます!」

鉄仮面「ではもう服を着てもいいぞ」

ジャミル「はい」

フロスト兄弟(良かった。何とか上手くいった)

鉄仮面「彼らの部屋を用意しろ」

ザビーネ「はい」

オルバ『この場は凌いだね。兄さん』

シャギア『だが油断は禁物だ。あの男の下を離れるまでは気を引きしめるぞ』

オルバ『わかったよ兄さん』

その後、僕達は寝てる時も気を緩める事はしなかった。
このまま油断せずにいれば、いずれは氏と隣り合わせの世界とはおさらば出来るかもしれない。そう思った。
……けど、あのバカのせいで僕らは地獄を見る事になる。
そう。ジャミル・ニートのせいで……。

165: 2010/10/06(水) 01:14:01.05
数日後

アーン、アーン

ジャミル「うっ! ……ふう」

ラッセ「おい、時間だ。 ……って何勝手に組織のビデオデッキ使って工口DVD見てるんだよ」

ジャミル「す、すみません」

ラッセ「ったく、ムラムラして襲いたくなるじゃねえか。……まあいい。ちょっとブツ運ぶから手伝え」

ジャミル「は、はい」

ジャミル「っと工口DVDは私のバックに戻しておいて……」

ラッセ「早くしろ」

ジャミル「今行きます」

166: 2010/10/06(水) 01:16:26.48
シャギア「やあ。ジャミル・ニート」

ジャミル「やあ。フロスト兄弟」

オルバ「今夜はいよいよボディガードだ。銃(アサルトライフル)はちゃんと持ってる見たいだね」

オルバ「僕達は銃の扱いには馴れてるけど君は初心者だからね。扱いには気をつけてくれよ」

ジャミル「わかってる」

オルバ「とは言っても、ただいるだけでいいんだけどね」

ラッセ「オイ、これ運ぶの手伝ってくれ」ドン

ジャミル「何が入ってるんですか?」

ラッセ「金塊だ。今日は相手組織が大量の薬や武器とか持ってくるからそれと交換だ」

167: 2010/10/06(水) 01:19:31.69
ジャミル「すごいですね」

ラッセ「冗談でも盗むなよ」

ジャミル「ぬ、盗みませんよ」

ザビーネ「ラッセ、相手組織が来たぞ」

ラッセ「そうか。行くぞお前ら。俺の尻についてこい」

ジャミル「はい」

オルバ(ガチホ〇恐いよう……)

172: 2010/10/06(水) 01:25:44.15
――

鉄仮面「遠い所までよく来てくれました。ジブリールファミリー」

ジブリール「我々の関係を良くするためだ。そのくらいたいしたことない」

鉄仮面・ジブリール「ハハハハハハハハハハハハ」

オルバ『二人共、目が笑ってないよ。兄さん。あっ、一人は仮面被ってるから表情がわからないか』

シャギア『なんという威圧感だ。私達でも背筋が凍る』

シャギア『ジャミル・ニートは……』

ジャミル「……」ガタガタガタ

フロスト兄弟(すごい緊張してる!)

オルバ(神様、ジャミルがしくじりませんようにしくじりませんように……)

173: 2010/10/06(水) 01:29:08.06
ジャミル(……やばい。緊張する緊張する緊張する)

ジャミル(そうだ、工口DVDの事考えればいいんだ。工口DVD工口DVD……)ムクッ

ラッセ(ジャミルの奴、この状況で勃ってやがる。肝の座った男だぜ)

ムズッ

ジャミル(ん? マズイ! くしゃみが出る! さっき裸になって抜いてたからか?)

ジャミル「(くっ、出る)ふぁ、ふぁ、ふぁっくしょん!」カチッ

パン!

ジャミル「えっ?」

フロスト兄弟・ザビーネ・ラッセ「えっ?」

鉄仮面・ジブリール「えっ?」

スウェン「がっ!? 腹に……弾が………!?」バタン

175: 2010/10/06(水) 01:34:15.88
アウル「スウェン!?」

ジブリール「これはどういう事ですかな?」

鉄仮面「ま、待て、ハメるつもりなど毛頭ない」

オルバ「やりやがったよ……あのバカやりやがったよ……」

ジブリール「これは……戦争だ!」

スティング「ぶち頃してやる!」タタタタッ!

ザビーネ「くっ、こちらも応戦だ!」タタタタッ!

バキュンバキュン、パララララッ!

176: 2010/10/06(水) 01:38:27.66
シャギア「ジャミル・ニート! 貴様、よくもやってくれたな!」

オルバ「僕達はもう終わりだ!」

ジャミル「そんな事言われても仕方がないだろう! くしゃみが我慢出来なかったんだ!」

アウル「氏ねよお前ら!」タタタタッ!

シャギア「クソ!」タタタタッ!

オルバ「全部ジャミルのせいだ!」タタタタッ!

パララララッ!

ジャミル「ど、どこか隠れる場所は、いや、その前にこのままでは工口DVDが入ったバックが危ない」

ホアキン「氏ねェーーー!」タタタタッ!

ジャミル「!!」

ラッセ「危ねえ」バッ!

ズパパパン!

ラッセ「アッー!」

179: 2010/10/06(水) 02:03:17.69
>>1です。連投規制されました。今日中に終わらせるつもりですが、もしかしたら明日の朝か昼になるかもしれません。迷惑をかけます。

180: 2010/10/06(水) 02:04:45.09
ジャミル「ラッセさん!?」

ラッセ「ク、クソが」タタタタッ

ホアキン「グハァ!」バタン

ジャミル「ラッセさん、何故私を庇った?」

ラッセ「ヘヘっ、いい男を助けるのに……理由がいる…のか……よ………?」ガクッ

ジャミル「ラッセさん!? ……いや、それよりも工口DVDが心配だ」

181: 2010/10/06(水) 02:07:04.77
スティング「くたばれ!」ガシャン

ジャミル「!? バズーカ!?」

ドシュン!

ジャミル「うおっ!」ガバッ

ドッゴオオオオオオオオオン!

ジャミル「危なかった……ん?」

ボロッ……

ジャミル「あ、あそこは私が借りてた部屋の辺りじゃないか! まさか、今ので私の所有物が全て……」

ジャミル「わ、私の工口DVDが……」

ジャミル「ゆ、許さあああああああああああああん!!!」

182: 2010/10/06(水) 02:09:45.26
ジャミル「うおおおおおお!!」タタタタッ!

スティング「グハァ!」バタン

アウル「スティング!? よくもスティングを!」タタタタッ

ジャミル「パージ!」ヌギヌギッ、バッ!

アウル「!? パンツ一丁だって!?」

シュタタタタタ!

アウル「何だよコイツ! 全然当たらない!」

ジャミル「ぬん!」ドゴォ

アウル「うぐぅ!?」

ジャミル「喰らえ! 童Oのサテライトキャノン!」ドォーン!

アウル「うわああああああ!?」バタン


183: 2010/10/06(水) 02:12:39.06
シャギア「ジャ、ジャミル・ニートに何が起こってる? 次々と敵を倒してるぞ!」



オルバ「ニート無双、ニート無双になってるよ兄さん!」

シャギア「だが、今ならチャンスかもしれん。オルバ、このドサクサに紛れて逃げるぞ!」

オルバ「逃げるが勝ちだね!」

ピュピューン!

184: 2010/10/06(水) 02:16:04.29
ガシャンガシャン!

ジャミル「工口DVDイイイイイイ!」

ドシュンドシュン!

ドッゴオオオオオオオオオン!

ザビーネ「おい、こっちは味方だぞ!」

ジャミル「うおおおおおおお!」ドシュン!

「ギャアアアアアアアアアア!」

ドッゴオオオオオオオオオン!

ジャミル「私のお宝がああああああああああああああ!!!」

パララララッ! ドシュン!

数時間後、両陣営はたった一人のニートによって壊滅させられた。
後に、この抗争は裏社会で
『グラサンとブリーフの狂気』として、
未来永劫語り継がれる事になる。

185: 2010/10/06(水) 02:18:08.10
――

ブロロロロ……

オルバ「何とか逃げ切る事が出来たね。兄さん」

シャギア「ああ、組織の車を盗めたのが不幸中の幸いだったな」

オルバ「彼は置いてけぼりだけどね」

シャギア「あれはジャミル・ニートが悪い。そもそも奴が原因なんだ。自業自得だ」

オルバ「本当だよ」

フロスト兄弟「ハハハハハハハハ!!」

ヒュルルルルル……

シャギア「ん? 後ろから何かが向かって来てるな……バズーカの弾!?」

オルバ「まさか流れ弾がk」

ドッゴオオオオオオオオオン!!!!!!

186: 2010/10/06(水) 02:18:37.71
最低だwwwwwwwww

188: 2010/10/06(水) 02:20:24.44
兄弟カワイソス

190: 2010/10/06(水) 02:21:32.09
メラメラ……(車が燃えてる音)

シャギア「……オルバ、生きてるか?」フラフラ

オルバ「ぼ、僕は大丈夫だよ。兄さんは」フラフラ

シャギア「真っ黒焦げだ」

オルバ「僕もだよ……でもよくあの爆発で生きてたね僕達」

シャギア「本当だよ。神に感謝せねばな」

オルバ「兄さん、僕はこれからの人生真っ当な道を歩もうと思うんだ」

シャギア「私も同じ気持ちだよオルバ。そうだ! 二人で銭湯でも営むのはどうだ? 名前は風呂巣戸(フロスト)がいいな」

オルバ「いいね! あっ、僕も名案があるんだけどゲーム会社作るのはどうかな? 会社名はフロストブラザーズ」

シャギア「ハハハ、それもいいな。オルバよ、生きてる事は素晴らしいな」

オルバ「本当だね。兄さん」

フロスト兄弟「ハハハハハハハハ!!」

191: 2010/10/06(水) 02:24:43.21
――

ジャミル「ハア……ハア……」

ボロッ……

ジャミル「……まるで焼け野原だな」

ジャミル「ハハハ、また職を失ってしまった。いや、全てを失ったか」

ジャミル「……」

ジャミル「月は出ているか?」



END

192: 2010/10/06(水) 02:29:39.03
>>1です。読んでくれてありがとう。ちなみにこのSSはシャアが妹と赤ちゃんプレイをするSSと同じ世界設定です。外伝みたいなものです(笑)

193: 2010/10/06(水) 02:30:12.31
乙、想像以上に笑わせて貰ったわ
刹那のドラマCDネタもオモロかったし
そのうち製作辺りでまた笑えるヤツ書いとくれ

194: 2010/10/06(水) 02:35:48.08
>>1おつかれ
しかし名前にニート入っているだけでネタにされるのか・・・
DQNネームとはこのことか

195: 2010/10/06(水) 02:37:54.44
大好きだったよ、乙

引用元: ガロード「なあジャミル、いい加減出てってくれよ」