1: 2017/04/02(日) 02:29:16.182
キーンコーンカーンコーン


サターニャ「はあ、駄犬にお昼奪われたせいでものすごくお腹がへったわ…はよ帰ろ」グー

ラフィエル「サターニャさんサターニャさん♪」

サターニャ「何よラフィエル、今日はあんたのおふざけに付き合ってる暇は無いからね」

ラフィエル「ふふふ、実はとても美味しいお店を発見したんですが、ご一緒しませんか?」

ラフィエル「大悪魔様にふさわしい代物ですよ~」

サターニャ「本当かしら…ま、そこまで言うなら行ってあげてもいいけど」

3: 2017/04/02(日) 02:30:38.111
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ラフィエル「着きました!」

【猛虎タンメン 外本】

サターニャ「ん……たんめん、そとほん?」


ガーッ(入店)


店員「いらっしゃいませー」

ラフィエル「まずはここで食券を買うんですよ~」

ラフィエル「私はこの一番人気、猛虎タンメンを」ピッ

サターニャ「あ、じゃあ私もそれを…」

ラフィエル「いいえ!サターニャさんはこちらの、南極ラーメンにすべきです!」

ラフィエル「これぞ魔王も認めし逸品と呼ばれているとか…いないとか(小声)」

サターニャ「そうなの?じゃあ…」ピッ

店員「食券お預かりします。こちらのお席どうぞ」

ラフィエル(さて、どうなりますかね)

ラフィエル(殺人的に辛いと噂の南極ラーメン…対するは驚異の味覚音痴てあるサターニャさん)

ラフィエル(矛VS盾…どちらに転んでも楽しみです~)

4: 2017/04/02(日) 02:33:23.712
客1「はあ…見てらんねえよな。女子供が物見遊山で南極に挑む様は」ヒソヒソ

客2「話のタネが欲しいだけだろうな。んで、かっらーい何これーたーのしーつって半分も食わずに残して帰るんだぜ」ヒソヒソ

客1「全くだ…俺もこの領域に辿り着くまで、どれだけ己の腹をぶっ壊してきたことか」ヒソヒソ

客1「幾度も困難を乗り越えた末に、もはや痛みと呼ぶべき辛みは、やがて快感へと昇華する…」

客1「そういう、選ばれし者にのみ許された劇薬なのさ。南極はな」ヒソヒソ

客2「お前もたいがい気持ちわりいな」ヒソヒソ


ラフィエル「あ、サターニャさんサターニャさん、クーポンというものがあるみたいですよ?」

ラフィエル「ほら、これを登録すればこの中のどれかがタダになるみたいです」

サターニャ「画期的ね!え~と…」

サターニャ「出来た!よし、じゃあ私は大盛にするわ!」

ラフィエル「すいませ~ん、これでウーロン茶と、南極を麺大盛に変更お願いします~」

店員「かしこまりました」

サターニャ「楽しみね!ラフィエル」イチャイチャ

ラフィエル「はい♪」イチャイチャ


客1(…可愛い)

客2(…尊い)

店員(…サタラフィ尊い)

5: 2017/04/02(日) 02:35:00.709
店員「お待たせしました」スッ

ラフィエル「わあ、麻婆が乗ってとても美味しそうです~」

サターニャ「…ねえ、私のこれ大丈夫なの?なんか魔界の池そっくりな色してるんだけど」

ラフィエル「清々しいまでの赤ですね…魔王っぽくてよろしいのでは?」

サターニャ「あんた何か適当になってきてない?」

ラフィエル「いただきます…ん…」ズズー

ラフィエル「……」ムグムグ

ラフィエル「これは…辛さの中にもほんのりとした野菜の甘みが広がり…」

ラフィエル「濃厚なスープと中太麺がよく絡み、そしてやはりじわりじわりと効いてくるカプサイシンの刺激が…」

ラフィエル「大変辛旨です~^^」

サターニャ「ごくり…」

サターニャ「わ、私も…いざ!」ズズズー

7: 2017/04/02(日) 02:37:31.296
サターニャ「……」ムグムグ

ラフィエル「…どうですか?」

サターニャ「…ラフィエル、これ…」

ラフィエル「はい」

サターニャ「最っっっ高にイケてるじゃない!>▽<」パアアッ

ラフィエル「!」

サターニャ「かつてないほど悪魔的な美味しさね…口の中でかぷさいしんが踊るわ!」ズズズー

ラフィエル(そうか…私はきっと、辛さに悶え泣くところよりも)

ラフィエル(こんな風に喜ぶ貴女の顔を見たかったのですね)


客1(マジか…)

客2(たいした嬢ちゃんだ…)

店員(サタラフィ尊い…)

8: 2017/04/02(日) 02:38:40.405
流石サターニャ

14: 2017/04/02(日) 02:41:23.707
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ラフィエル「御馳走様でした~」

店員「こちらこそー」

ラフィエル「?」


ガーッ(退店)


サターニャ「美味しかったわ!良い店を見つけたわねラフィエル」

ラフィエル「ふふ、良かったです♪」

ラフィエル「ちなみにカップラーメンにもなっており、セボンイレボン限定で購入出来ます」

サターニャ「そうなの!?」

ラフィエル「ですが通常のものは、サターニャさんにはいささか刺激が足りないかと思われ」

ラフィエル「今日の南極ラーメンをイメージしたバージョンも夏期限定で発売されますので、そちらはアリかもしれませんね♪」

17: 2017/04/02(日) 02:45:09.876
サターニャ「ふむふむ、流石はラフィエルね」

サターニャ「今日はありがと!>▽<」ニコッ

ラフィエル「!!!///」ズキューン

サターニャ「ラフィエル?」

ラフィエル「あ、いえ、はい…大丈夫です///」

サターニャ「?」


赤い唐辛子の刺激より、
赤い髪した悪魔の笑顔が、
恋する乙女にゃ堪えるようで。

18: 2017/04/02(日) 02:48:52.921
終わりです。サターニャに北極を食わせたかっただけです

19: 2017/04/02(日) 03:02:38.708
きれいにまとまったな乙

引用元: サターニャ「中m…外本?」