2: 2011/08/12(金) 22:58:54.10
美琴「何故に!?」

初春「女性のスカートを捲ったからです」

初春「被害報告はザッと三十件くらいですねえ」

美琴「おかしいわね…」

美琴「佐天さんが初春さん以外の子のスカートを捲るなんて……」

4: 2011/08/12(金) 23:03:07.58
美琴「少し面会したいな」

初春「いいですよ」


‐‐‐‐‐

「コラッ!佐天!!面会だあ!!」

佐天「あい?」

「常盤台の中学生だ!!」

佐天「まさか…」

美琴「佐天さん!」

佐天「やっぱり御坂さんですか…」

5: 2011/08/12(金) 23:04:52.96
美琴「どうしてこんなことしたの…」

佐天「…」

美琴「佐天さんが初春さん以外のパOツに興味を持つなんて考えられないわ」

佐天「……やはりそう思いますか、初春もそう言ってました」

6: 2011/08/12(金) 23:09:10.63
美琴「……え?」

佐天「実はですね、その通りなんですよ。あたしも初春以外のパOツに興味はない」

美琴「そうよ、佐天さんという女は初春さん以外のパOツはただの布にしか見ない…」

佐天「あたしには悪霊がついているんですよ、それが勝手に捲ってしまう…」

美琴「悪霊…」

佐天「あたしもそれが痴漢をしようとするのを必氏に止めたんですよ…」

9: 2011/08/12(金) 23:11:52.65
佐天「だから……ホラ…」

美琴「?」

バサア

美琴「ひゃ!?」ガバッ

美琴「いつのまに私のスカートを…しかも短パンまで下ろして……」

佐天「あたしの悪霊は禁断の御坂さんの花園まで犯そうとする」

佐天「だからあたしはしばらくでません」

美琴「むむう…」

10: 2011/08/12(金) 23:14:43.95

佐天『あたしはしばらくでません』

美琴「と、言われてもね」

美琴「しょうがない…私にはできないことをやってのけそうなアイツに頼むしか…」


ピンポーン

上条「はーい」

11: 2011/08/12(金) 23:17:34.98
次の日

佐天「……ん」

「面会だあ!このスットコドッコイ!!」

佐天「また……?」



美琴「佐天さん」

佐天「御坂さん、なぜ」

美琴「佐天さんの悪霊をはらってくれるヤツを紹介するわ」

佐天「え」

上条「よろしく」

12: 2011/08/12(金) 23:20:50.00
佐天「この人お祓いを?」

美琴「ええ」

佐天「無理ですよ」

上条「やってみなきゃ分かんねえよ」

上条「俺の右手は幻想頃しって、異能の力なら問答無用で消せる」

上条「悪霊ってのは初めてだが、やってみる価値はあるかもしれない」

13: 2011/08/12(金) 23:23:27.55
佐天「……」

佐天「マジバナですか…?」

上条「ああ」

美琴「本当だよ」ビリィ

上条「ぎゃあ!?」パキン

佐天「! 御坂さんの電撃が!?」

美琴「でしょ」

上条「危ないだろ!撃つなら言えよ!」

美琴「とりあえず佐天さん」

佐天「……」

14: 2011/08/12(金) 23:25:14.58
佐天(マズイよぉー!)

佐天(バレちゃうよおおお!!)


佐天(悪霊なんて……)


佐天(ウソだってえええ!!!)

15: 2011/08/12(金) 23:29:47.58
佐天(しらないうちに捲ってしまうなんてウソなんだよおおお!!)

佐天(痴漢された側がされるまで気付かないのはただの超スピードなんだよぁぁお!!)

佐天(マズいぜ…今まで悪霊のせいにして、ここからオサラバするつもりが……)

佐天(……こうなったら)

上条「ん?」

16: 2011/08/12(金) 23:33:30.30
シャララララララララララララララリリリィィィィン!!!!!!

上条「……!」

佐天「……」

美琴「…」

上条「」ズル…

佐天「…」

佐天「これは…」ヒラヒラ

ヒラヒラ

上条「そ、それは…」

18: 2011/08/12(金) 23:35:24.93
上条「ま、さ……か…?」

ヒラヒラ

佐天「そのようですね、あたしの手でヒラヒラってるパOツ…殿方が履くようなパOツ…」

美琴「」

上条「……」

上条「と、いうことは……」

19: 2011/08/12(金) 23:37:20.46

上条「きゃああああああああああああああああああああああああああああ」


21: 2011/08/12(金) 23:39:38.33
美琴「…」

佐天「御坂さん…お気持ちはありがたいです、しかしもうあたしには関わらないでください」

美琴「佐天さん…」

佐天「あたしだってこの悪霊をなんとかしたい!だけどそれによって誰かが悲しむのなら…」

佐天「あたしはこのままでいいです…」

美琴「……」

22: 2011/08/12(金) 23:43:08.27
御坂さんはなにも語らず去っていった
ウニとソーセージのコラボを発揮した少年は警備員に保護された

もう二人がここに来ることはないだろう

佐天(ヨシッッ!!これで危機は去った!)

23: 2011/08/12(金) 23:50:55.07
次の日


初春「佐天さん!このままでいいなんて…悲しいこと言わないでください!」

黒子「水くさいですわね、なんでもっと早くに助けを求めなかったんですの」

美琴「佐天さん!みんな連れてきたわ、私は諦めないわよ!」

上条「おれだって…あれを…さらしちゃったくらいで…たちどまるりゆうには…ならねえ…」


佐天(ぎゃあああああああ!)

おそるべし!
人間の強さ!!

31: 2011/08/14(日) 00:14:25.14
佐天「……」

佐天(ヤバイよコレ、みんないい人すぎる…)

佐天(あたしの何十件もの痴漢を悪霊のせいにして軽くしよう作戦が……)

佐天(……どう乗り切るか……)

佐天「……よし!」

美琴「?」

32: 2011/08/14(日) 00:15:16.07
佐天「帰ってください…」

美琴「佐天さん」

佐天「言ったじゃないですか、あたしはみんなに迷惑かけたくないって…」

初春「迷惑なんかじゃないですよ!」

佐天「でも傷つけるのは確かだよ!」

黒子「しかし…」

佐天「帰ってください…」

…………。

佐天(よし)

33: 2011/08/14(日) 00:16:07.52
上条「ふざけんな!」

佐天「!?」

上条「こいつらも俺も…!お前を助けるために来たんだよ!!」

佐天「でもその過程で…」

上条「傷つくのがなんだ…お前は、御坂たちが傷ついたらお前のせいにするとでも思うのかよ!」

佐天(うわわ、なんかスイッチが入ってる…)

34: 2011/08/14(日) 00:17:33.18
佐天(こうなったらもういっかい氏ね!)

シャリリリリリルルラララリリルルラァァァァァアアアアン!!!!

佐天「」ヒラヒラ

上条「過小評価してんじゃねえよ!お前の大切な親友たちはそんな小さいやつらじゃねえだろ!」

佐天(なにいい!この男…下半身をプレゼンしてなお熱弁を…!)

35: 2011/08/14(日) 00:19:47.84
美琴「そうよ佐天さん」

黒子「あきらめませんわ!」

初春「佐天さん!」

佐天「……」

上条「……よし、いくぞ」

佐天「あんたはまずしまえ!」

36: 2011/08/14(日) 00:20:44.01
上条「うおおおおおおおおおおおっ!!」

佐天「ぎゃあああああああああああ!!」

佐天(どっ、どうする…本当にバレてしまう…)

佐天(そうなるとムショにいる期間も長くなるし、初春たちの信用度もダメダメに…)

上条「うわおおおおおおおおおおおっっっ!!」

佐天「くっ……」

佐天「こうなったらあああああああああああ!!」

37: 2011/08/14(日) 00:22:00.40
―――00.00.00

上条「」

佐天(まず上条当麻の服を脱がし、全裸にする!)

佐天(スカートめくりよりは速さは劣るがそれでも人間の反応できる速さでは…)

上条「」スッ

佐天(って反応できてるよ!なにこの人!?)

38: 2011/08/14(日) 00:24:22.68
―――00.00.01

佐天(しかし、遅い!!)

スパーン

佐天(そんな反応速度…挫折を乗り越え、スカートめくりに磨きをかけた、あたしの前ではナマケモノの赤ちゃんがバンザイしてるようなもの!!)

39: 2011/08/14(日) 00:25:51.85
―――00.00.02

シュパッ

佐天(とった!)

佐天(この上条当麻のTシャツを……!)

佐天「……」

―――00.00.03

佐天「……!」

―――00.00.04

佐天「……!!」

40: 2011/08/14(日) 00:27:19.29
―――00.01.00

佐天「勢いで脱がしてみただけで、そこからどうするか考えてなかっ…」

上条「でやあ!」

バコーン

佐天「ぶはあーっ!」

ゴロンゴロン

美琴「入ったあー!」

41: 2011/08/14(日) 00:28:44.93
上条「はあっ、はあっ」

初春「顔面に真っすぐ!佐天さんの顔が鋼鉄製でない限り鼻の骨はイキましたね!」

黒子「殴られて飛ばされたあとも、壁に思いっきりぶつかりましたから、内臓あたりも痛めた可能性も…」

佐天「あんたら、あたしのため思って来たのか、喧嘩観戦しに来たのかどっちだよー!!」フラフラ

上条「……どうだ?」

42: 2011/08/14(日) 00:30:03.46
佐天(どうもなにも最初からなにもないから、どうにもならないよ)

佐天(ってから殴らなきゃ消せないわけ?こんなキメる必要あった?)

佐天(痛いよ、悪霊も逃げ出すわ)

佐天(怒った)

佐天「ふっ…」

上条「?」

43: 2011/08/14(日) 00:33:02.13
その瞬間佐天涙子は、超スピードを駆使して、上条当麻の向きを変えた
御坂たち三人に対して背を向けていた彼の向きを
逆に

それは単純な操作
ただ上条の手を掴み、社交ダンスのようにクルリと引いてみせた

すると驚き
先程まで佐天涙子側を向いていた上条当麻は、御坂美琴たちの方へ

44: 2011/08/14(日) 00:35:13.81
佐天「……」

美琴「は」

黒子「あらま」

初春「へ」

上条「き、」


キャアアアアアアアアアアアアアアアアア

45: 2011/08/14(日) 00:37:33.02
佐天「あれから二日…」

佐天「なんとか上条という男の精神を頃すことで、悪霊の嘘が発覚するのを免れているが…」

佐天「まだ油断はできない、またいつ初春たちが堅き友情を振りかざしてくるか分からない」

佐天「釈放まであと三日…」

佐天「三日くらい待つから誰も連れてこないでね!!」


しかし友情は佐天涙子を襲うのであった

56: 2011/08/18(木) 19:57:45.31
三日後

佐天「ふ、ふふ」

佐天「ふははははははははー!!」

佐天「釈放だああああああああああああ」

佐天「シャバの空気が吸える」

佐天「よっしゃー!!」

57: 2011/08/18(木) 19:58:53.11
ガシャン

「釈放だ」

佐天「わかってますよー」

「さよならーもう来るなよ」

佐天「はーい」

佐天「……」

ガチャーン

佐天「外だ」

59: 2011/08/18(木) 20:02:06.48
佐天「くぅーっ…」

佐天「やはりシャバはサイコウですな!」

佐天「ふふふ」

佐天「それにしても、ちかんを悪霊のせいにして罪を軽くする…」

佐天「途中障害があったけど…」

佐天「うまくいったなー!我が策士っぷりに脱帽するよ!!」

佐天「わははははー」

美琴「佐天さん…?」

佐天「!!」

60: 2011/08/18(木) 20:04:20.06
佐天「…」

佐天「」クルッ

美琴「…」

佐天(み、御坂さんだと!?)

黒子「」

初春「」

佐天(しっ、白井さんに初春までぇぇぇぇっ!!)

佐天「…」

佐天(い、今の…悪霊について…聞かれたかな…)

61: 2011/08/18(木) 20:06:04.59
美琴「ど、どういうこと…?」

佐天「…」

黒子「いま、『痴漢を悪霊のせいにして罪を軽く』と仰ってましたわね」

初春「佐天さん…」

佐天(聞かれていたあああああああああああああああああ)

63: 2011/08/18(木) 20:07:59.91
佐天「…」

美琴「佐天さん…」

美琴「初春さん以外のパOツには興味ないはずのあなたが、他の人のスカートをめくったのは…」

黒子「自分自身の意思ということですのね」

佐天「…」

佐天「ああ!そうさ!!」

64: 2011/08/18(木) 20:11:37.16
美琴「!」

佐天「その通りですよ!あたしは自分の意思で初春以外の人のスカートをめくっていた!!」

佐天「いいじゃないですか、初春以外のスカートをめくったって!」

佐天「あたしの意思」

黒子「しかしそれは、初春への裏切り・・・」

初春「そんなことはいいですっ!」

66: 2011/08/18(木) 20:15:27.31
初春「私以外のスカートをめくったことはどうでもいいんですよ」

美琴「初春さん」

初春「それより佐天さんが保身のために嘘を付いたことがショックです」

佐天「…」

初春「佐天さんはそういうことには正直だと思っていたのに!」

佐天「………」

67: 2011/08/18(木) 20:16:17.98
美琴「」

黒子「」

初春「」

佐天「…」

佐天「仕方がなかったんですよ」

68: 2011/08/18(木) 20:18:09.15
佐天「どうしても初春いがいでめくらなければいけないわけがあった…」

佐天「どうしても逸早く牢屋から出る必要があった」

美琴「……なんですって」

佐天「御坂さん、白井さん、最近あたしが」

佐天「初春のスカートをめくっているところを見かけましたか…?」

69: 2011/08/18(木) 20:19:20.30
美琴「それは…」

美琴「…」

黒子「…」

美琴「……黒子」

黒子「……お姉さまもですか?」

美琴・黒子「ない」

初春「?」

佐天「……」

70: 2011/08/18(木) 20:21:58.70
佐天「…」

美琴「それは佐天さんが初春さん以外のパOツにも興味を持ち出したから…」

佐天「違います」

佐天「あたしが初春いがいのパOツに興味がないのは今も同じなんです」

初春「やだっ」

佐天「めくらなかったんじゃなく、めくられなかった」

佐天「」カッ

佐天「めくらないんじゃなく…」ビュッ

初春「」

71: 2011/08/18(木) 20:24:06.29
スカッ

佐天「」

初春「」


黒子「な…」

美琴「…」

美琴「佐天さんが、スカートめくりを失敗した…?」

72: 2011/08/18(木) 20:27:08.67
佐天「これが、今回のすべて」

美琴「……」

黒子「まさか」

初春「?」

美琴「悪霊がついているのは、初春さんの方」

74: 2011/08/18(木) 20:29:55.57

佐天「ちがいますよ」


美琴「あ、違うんだ」

77: 2011/08/18(木) 21:01:49.22
違うのかよw

80: 2011/08/20(土) 20:04:21.55
黒子「じゃあつまりどういうことですの」

佐天「ええそれは…」

初春「?」

佐天「単なる条件反射ってヤツです」

美琴「条件反射…」

81: 2011/08/20(土) 20:09:40.52
美琴「条件付けによっておこる、反射行動のこと?」

佐天「はい」

佐天「度重なるあたしのセクハラにより自然とみにつけてしまったようです」

佐天「あたしがスカートをめくるアクションをおこすと、それより早く回避する」

黒子「ならば、見えないところからめくればいいのでは?条件反射とは条件付けによって発動します、佐天さんのスカートめくりアクションが条件ならば…」

佐天「初春の氏角からめくろうとしても、あたし特有のスカートめくりによっておこる風の流れを身体で感じ取りかわしてしまいます」

82: 2011/08/20(土) 20:13:11.87
初春「みなさんなんの話をしているんですか?私が条件反射…?」

美琴「つまり佐天さんは、その初春さんの条件反射に打ち勝つために…」

佐天「他の人を使って特訓していたのです…」

黒子「佐天さん…」

佐天「このまま一生初春のスカートをめくれなくなるなんて嫌なんです!!」ダムッ

83: 2011/08/20(土) 20:15:36.16
佐天「」クルッ

スタスタ

黒子「あ」

美琴「佐天さん、どこへ」

佐天「師匠の所へいきます」

美琴「師匠?」

佐天「これよりは、修羅の道、御坂さんたちをまきこめません」

佐天「次ぎ会う時は、スカートというカーテンを開いた世界で」


スタスタ


ヒュウウウウウウウウウウ…

84: 2011/08/20(土) 20:17:01.25
美琴「…」

黒子「行ってしまいましたの」

美琴「追えなかった…」

美琴「佐天さんを止められなかった…」

黒子「お姉様、自分だけを責めないでください、止められなかったのは私もですわ」

美琴「黒子…」

初春「私、ぜんぜん話についていけていないんですが」

92: 2011/08/25(木) 00:17:24.28
人を知る
それはその本人すら知らないことまで知り尽くして
初めて口にできる

あまた


佐天「帰ってきましたよ、師匠」

佐天「今日からまた、あなたの理念をもとに学ばせていただきます」

93: 2011/08/25(木) 00:18:28.25
佐天「木原印―――人を制覇する100ぐらいの方法」

佐天「……むむ」

『体は鍛えましたか?それでは次のステップです』

『相手を知る。これが大事です』

佐天「むう…」

『いくら身体が鍛えられていようが、身体だけでは突然の出来事に対処できません』

『人間というのはそんなもんです。私もそうでした』

94: 2011/08/25(木) 00:19:21.11
『だからこその「知る」です。相手の全てを知りましょう』

『行動パターンや思考パターン』

『朝何時に起きて何時に寝るのか、お風呂はどれくらい入っているか、など』

佐天「それくらいはもう頭に入ってるね」

95: 2011/08/25(木) 00:20:43.80
『心拍数、脈拍数、呼吸、などもできれば知っているといいでしょう』

『人間というのはパズルなのです』

『情報というピースを集め、それらを自分の頭脳という名の枠にはめ込みます』

『すると見えるのです、その人という絵が』

『同時に、その人すら知らない穴というものも見える』

『そこを突く、そうすれば相手は焦りドツボです、その焦り顔を踏むのは気持ちいいです、ガッツン!ガッツン!!血が見えるわああああ…あーサイコーだよオイ、あ?何見てん

佐天「これだ」

96: 2011/08/25(木) 00:21:35.31
佐天「すでに全ての初春のピースは集まってるんだ」

佐天「あとはジグソーパズルを完成させるだけ!」


並大抵のことではない
佐天涙子の頭脳は中一レベル
その中でもおそらく下の方だろう
そんな少女の頭で、学園都市でも五本指に入ろう研究者の真似事などできるはずもない

だが

97: 2011/08/25(木) 00:22:27.93
『努力しないことには始まりません。綺麗事としてのこの言葉は嫌いですが、ただ成果を残すにはこれしかないと私は考えます』

『こんな素晴らしい方法提示してやったんだから見返りにモルモットにでもなれよ、何?モルモットになったら努力できない?』

『じゃあいいよ努力しなくて、ずっとモルモットやって

佐天「あああああああああああああああああああ!!」

98: 2011/08/25(木) 00:23:27.65
数週間後

初春「あ、佐天さんお久しぶりです」

佐天「うん」スタスタ

佐天「ふふふ…」スタスタスタスタ ピタ

初春「?な、なんですかこんなに密着して…」

佐天「」ギャン!!!!!!!!!

99: 2011/08/25(木) 00:24:12.46
初春「」ヒュン!!!!!!!

佐天(早い!やはりこの右手による零距離スカートめくりも空振りに終わるだろう!)

佐天(そう)

佐天(右手による、な)

100: 2011/08/25(木) 00:26:19.43
佐天(本命は左だあああああああぁぁぁぁぁ!!)

ギャムアアアアァァァァァァァイイイイィィンンン!!!

佐天(初春の条件反射…あたしのスカートめくりに対して無敵かと思ったがそうでもない)

佐天(逃げるコースが単純すぎる。ただあたしの捲ろうとする手から直線的に逃げるだけ…ならば)

佐天「逃げるコースが分かるならば、もう片方の手を先回りさせておけばいい!密着したのも先回りしやすくするためさ!!」

佐天「右手を避けるため後ろに下がれば左手が!左手を避けるため前に出れば右手が!!」

佐天「ふふふ!普通ならこの場合、横にでも避ければいいだけ…少し条件反射が単純すぎたな、初春」

101: 2011/08/25(木) 00:27:32.20
初春「」ギュ…

佐天(力押しだけじゃダメ、少し頭を使えば解決する問題だった…)

初春「」

佐天「開帳せいやああああああああああ!!」ギャン!!

ウイハル『ガガ…』

佐天「!?」

佐天(花飾りが……!?)

102: 2011/08/25(木) 00:28:35.46
ウイハル『コノコニ…』

ウイハル『ジョウケンハンシャヲミニツケサセタノハ、ワタシ』

佐天「!!?」

ウイハル『ジョウケンハンシャガ、ヤブラレタトキノタイサクガ、ワタシ』


ド         ン

103: 2011/08/25(木) 00:29:32.19
ウイハル『ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ!』ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

佐天「な、ぬばぁッ!?」

ウイハル『ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ!!!』ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

佐天「ブバァァァァァアアアアアア!!」

グシャアーン ドゴア バゴ…ン…

初春「あれ?佐天さんは?」

108: 2011/08/25(木) 20:47:27.86
美琴「佐天さんが入院したぁ!?」

黒子「ええ、崩壊したビルの下敷きになっている所を発見されまして…」

美琴「いったい誰が…」

黒子「ダイイングメッセージが残されていました」

美琴「え?」

109: 2011/08/25(木) 20:48:38.79
『はな』

美琴「はな…」

黒子「ええ」

美琴「まさか」

黒子「お姉さまもそう考えますか?」

美琴「初春さんの花飾りにやられた…」

110: 2011/08/25(木) 20:50:07.79
プルルルル

黒子「失礼…」

黒子「もしもし」

初春『佐天さんが目を覚ましました!」

黒子「なんですって!?」

美琴「てか初春さんはまだ気付かないの?」

111: 2011/08/25(木) 20:51:35.47
佐天「…」

美琴「佐天さん!」

佐天「御坂さん…」

美琴「大丈夫!?」

佐天「ええ」

美琴「そんな…ビルの下敷きになったのにそんなわけ…」

初春「全治三日だそうです」

美琴「ビルの下敷きになったのに?」

112: 2011/08/25(木) 20:52:51.45
佐天「さて…」

美琴「…」

佐天「初春…ちょっと席を外してもらえる?」

初春「え?」

佐天「お願い」

美琴「私からもお願い」

黒子「初春」

初春「……わ、わかりました」

ガチャ

113: 2011/08/25(木) 20:54:33.58
佐天「あの初春の条件反射の黒幕が発覚しました」

黒子「それがあの『はな』ですの?」

佐天「はいあの花飾りです」

佐天「条件反射を破りスカートをめくろうとしたあたしにラッシュかましてきました」

美琴「つまり、花飾りをなんとかすればいいわけね?」

114: 2011/08/25(木) 20:56:49.24
佐天「と、思いますけど…」

美琴「わたしが…」

佐天「しかし強いですよ」

美琴「む…」

黒子「みなさん」

黒子「わたくしに任してください、あの花飾りを引き剥がした経験のあるわたくしに」

美琴「黒子…」

黒子「命を懸けて、佐天さんのスカートめくりのために頑張りますわ」

115: 2011/08/25(木) 20:58:06.05
初春「…」

ガチャ

黒子「初春」

初春「あ、白井さん」

初春「一体何の話を…?」

黒子「」スタスタスタスタ

初春「な、なんですか…?すごく近づいてきて…」

黒子「…」

クワッ

116: 2011/08/25(木) 21:03:41.93
黒子「ぱす」

初春「?」

黒子「花飾りよ、とんでけー!!」

ヒュン

初春「ああー!!」

ウイハル『』ポスン

美琴(やった、初春さんの頭から離れた!)

117: 2011/08/25(木) 21:04:31.59
初春「なにするんですかぁ~!花飾りをテレポートしてゴミ箱にいれないでください!」

黒子「新しい花飾りを買ってあげますから、アレは捨てなさい初春」

初春「ええ~!?」

黒子「これで一件落着…」

ゴソォ

黒子「!」

美琴「!!」

118: 2011/08/25(木) 21:06:11.74
ウイハル『』ゴソゴソ

ウイハル『』ヨジヨジ

黒子「馬鹿な…」

美琴「花飾りが…」

(自ら動き、初春さんの頭に戻ろうとしている!!)

ウイハル『』スタスタ

119: 2011/08/25(木) 21:10:17.15
黒子「!」

美琴「佐天さんの言うとおり、やっぱりあの花飾り生きている…」

黒子「このっ…」ヒュッ

黒子「もう一回テレポートしてさしあげますわ!」

ウイハル『…』

ウイハル『セッカク、オネエサマノ●○△×※$%&アゲヨウカトオモッテイタノニ』

黒子「!!」

美琴「!!? なんでそんなもの持ってるのよ!」

120: 2011/08/25(木) 21:11:55.85
黒子「ぐはぁっ…」

ドサッ

ウイハル『』テクテク

美琴「…」

ウイハル『』ヨジヨジ

ウイハル『』チョコン

初春「? あれ?いつのまにか花飾りが帰ってきてます」

美琴「……おそろしい、相手ね」

121: 2011/08/25(木) 21:14:11.57
美琴「ぐ、仕方がない…」

美琴「初春さんの花飾りだし、なにより初春さんに向けて攻撃するのは申し訳ないけど…」

美琴「そんな生易しいこと言ってられる相手ではなさそうね…!」

ビリィ

美琴「初春さんに被害が及ばないよう、花飾りだけ…」

美琴「電撃で焼き尽くす!」ビリィ

バシーッ

122: 2011/08/25(木) 21:15:44.98
初春「?」

バリーッ

ウイハル『!』

バリリッ

シュウウウウウウウウ……

美琴「……ごめん、初春さん」

初春「ああ!御坂さん私の花飾りに何するんですかぁ!?」

123: 2011/08/25(木) 21:20:52.96
初春「電撃のせいで跡形もないじゃないですかあ!」

美琴「ごめん…」

美琴「でも佐天さんの……」

美琴「……?」

ムク

124: 2011/08/25(木) 21:22:41.87
ムク ムク

美琴「……!?」

ニョキ ニョキ

シゲシゲ

美琴「なな!花飾りが初春さんの頭から…」


(生える、だと!?)

125: 2011/08/25(木) 21:24:41.00
ニョキ

美琴「つ、つぼみが出てきた…」

フゥゥゥ……

美琴「開いていく」

パアアアアァァァァァ

美琴「咲いた……!」

126: 2011/08/25(木) 21:26:51.83
初春「あ、花飾りが戻ってきました」

美琴「ど、どうなって……」

ウイハル『』ニヤ

美琴「!」

ウイハル『ビョウインナイデ、デンゲキシチャダメデスヨ』チッチッ

美琴「!!」ガーン!

127: 2011/08/25(木) 21:28:51.99
美琴「」

黒子「」

ウイハル『フフ』

佐天「待て!」

ウイハル『?』

初春「さ、佐天さん!?まだ立ち歩いちゃダメですよ!」

佐天「ぐ…」フラ

128: 2011/08/25(木) 21:31:15.62
佐天「……」

ウイハル『ナンダ』

佐天「二ヶ月…」

佐天「二ヶ月後に、お前を破り、初春の聖域を覗いてやる」バン!

129: 2011/08/25(木) 21:32:29.27
ウイハル『……フン』

初春「へ?」

佐天「」クル


ヒュウウウウゥゥゥゥゥ………

137: 2011/08/30(火) 21:50:56.53
―――二ヶ月後に、

―――決戦。


ウイハル『オモシロイ』

ウイハル『ショセン、カナワナイトイウコトヲオシエテヤル』

138: 2011/08/30(火) 21:52:03.89
美琴「あれから佐天さんは?」

黒子「一人になりたいらしく、山ごもりするらしいです」

美琴「もしかして学園都市の外行っちゃった?」

黒子「おそらく。川の水と野草だけで生きるとか言ってましたから」

美琴「すごいわね…」

139: 2011/08/30(火) 21:53:26.31
黒子「なんのためにそんなことをすると思います?」

美琴「なにって、それは修行のためでしょ、少年漫画的な」

黒子「ですかねぇ…」

美琴「なによ違うの?」

黒子「いえ、わたくしも最初はそう思ってたのですが……」

美琴「?」

黒子「どーも……引っかかるんですわよ」

140: 2011/08/30(火) 21:54:22.13
―――
――


佐天『白井さん、みんなに伝えておいてください。しばらく山にこもります』

黒子『山に!?なぜですの?』

佐天『なぜ?それはもちろん…』

佐天『修行でござる』

141: 2011/08/30(火) 21:55:27.14
黒子「この時の佐天さん、ものすごく悪い顔をしてましたの」

美琴「どんな顔?」

黒子「変身途中の魔法使いを攻撃する顔でした」

美琴「タブー!!」ゾワッ

黒子「見当もつきませんが、マジメに修行してくる顔には見えませんでしたわ」

美琴「……佐天さん」


―――あなたは一体、どんなくだらないことを企んでいるの…?

142: 2011/08/30(火) 21:56:30.79
佐天「くっ…」

佐天「くっくっくっ…」

佐天「あーっはっはっは!」

佐天「ウイハルめ、余裕かまして二ヶ月も期間を与えよって」

佐天「あたしに時間を与えた時点でウイハルの負けは決定した!」

143: 2011/08/30(火) 21:57:26.70
佐天「……」

佐天「実はあたしが山にこもったのは決して修行なんかではない…」

佐天「真の理由は……!」

佐天「厳しい環境の中に身を投じ、『体調を壊すため』だああああああああ!!」

ばばばばーん!

144: 2011/08/30(火) 21:58:27.99
佐天「へ?意味が分からないって?」

佐天「まったく鈍いなー」

佐天「仕方ない、教えてあげよう」

鳥『(お母さん、あの人間誰に話してるの?)』

鳥のお母さん『(みちゃだめ、行くわよ、忘れなさい)』

145: 2011/08/30(火) 21:59:39.53
さてんさんの素敵作戦 解説

みなさんは覚えているだろうか
あの何人も剥がせないと言われる
初春の花飾りが消失した時のことを

そう、あの夏
初春が風邪をひいたときである!

佐天「つまり!!」

146: 2011/08/30(火) 22:00:38.62
佐天「あの邪魔な花飾りウイハルは、初春が風邪を引くことで存在できなくなる!」

佐天「だから手っ取り早く、あたしが風邪をひいて!!」

佐天「そして、初春にうつすんだ!」

佐天「どう?この作戦!?頭いいでしょ!!」

鳥『(お母さん、まだいるよ)』

鳥のお母さん『(いい?あの人が近づいてきたら大声出して近くの家に逃げ込むのよ)』

147: 2011/08/30(火) 22:01:31.83
佐天「そしてその風邪で極限まで弱ったウイハルを仕留める」

佐天「頭イーッ!あたし!!」

佐天「さて、そのためには早く体調崩さなきゃ」

佐天「滝にでも打たれてくるか」

つづく

152: 2011/09/01(木) 23:17:21.82
佐天涙子は滝にうたれた
風邪をひくために
毎日五時間はうたれた

そのため身体が冷えること冷えること

こんな時は身体をあっためるといいかもしれない

しかし

佐天涙子はそうしない
滝の水に濡れた身体を拭こうともせず

これでは風邪を引いてしまう!
だがこれでいいのだ
彼女は
風邪を引こうとしているのだから

153: 2011/09/01(木) 23:19:02.87
睡眠
これは健康を保つために大事だと思う

グッスリ寝ると疲れがとれます
適度な睡眠をとることが元気でいるために必要なことの一つだろう

だがだが佐天涙子は夜更かしする
もう日も暮れて真っ暗
お月様がこんばんわしています

時計があれば針は午前三時を指しているであろう
その時間帯にようやく就寝する
そして起きるのは午前五時
こんな睡眠では一日の疲れも取れず体調を崩してしまう!

だが彼女は!!
体調を崩したいから良いのだ!!!

154: 2011/09/01(木) 23:20:07.16
食事
これも健康を保つうえで大事である
炭水化物やらたんぱく質やらビタミンCやらなんやらあります
バランスよくとって健康的な身体をつくりあげられる

だが佐天涙子は偏った食事をとった
人間にとって良い栄養をもたらしてくれるのかも分からないそこらの野草を食べた
多分、ただの雑草だろう
彼女に野草の知識などあるはずがない

155: 2011/09/01(木) 23:20:57.35
こんな過酷な生活を行っていれば
いつか彼女は体調を崩すどころではない状況になってしまう

それでも彼女は止まれないのだ
己が目的のため

そんな彼女のお供に、最適なのが

156: 2011/09/01(木) 23:22:35.67
ウイハル汁

ウイハルからとれる植物を絞りだした汁を水で割ったものである

佐天「ごくごくごくごく」

佐天「ぷはあー!これがあればどんな酷い生活環境であってもバリバリ元気でいられるね!」

ウイハル汁は、ただ飲むだけで
疲れ
睡眠不足
栄養不足など
全てを補ってくれます

157: 2011/09/01(木) 23:23:54.04
健康でいたい!だけど忙しい!
体調崩してワタシヲタオソウト、オモッテルバカニ

コレイッポン!!

158: 2011/09/01(木) 23:25:02.96
学園都市

佐天「……」

美琴「あれ?佐天さん」

佐天「あ、御坂さん」

美琴「修行とやらは終わったの?」

佐天「いや…」

佐天「風邪ひいてそれを初春にうつしてウイハルに勝とうとしてたんですが」

美琴(やっぱりまともに修行してなかった…)

159: 2011/09/01(木) 23:26:04.78
佐天「あたしは体調を崩すために、頑張っていたはずなんです…」

美琴「はあ」

佐天「だけどいつのまにかウイハル汁飲んで健康になっていたんです……」

美琴「よく分からないけど、つまりウイハルに一本とられたってこと?」

佐天「くそーっ!」

佐天「ゆるさない…」

160: 2011/09/01(木) 23:27:13.25
佐天「御坂さん!あたしもう一回山へ行ってきます!!」

美琴「ええ!?」

佐天「今度はウイハルに悟られないよう…」

―――慎重かつ、迅速に。
佐天は昔を思い出す
それは学園都市に来る前
まだ『外』にいたころ

佐天涙子は今と変わらぬ元気な子であった
外に出て友達と遊んで遊んで遊びまくっていた

その遊び
そこで鍛えられた彼女の身体能力

161: 2011/09/01(木) 23:29:20.06
それは学園都市にいる能力者の前では無力かもしれない
だが、その力は確実に今の彼女の助けとなっていた
そして、思う

―――これが、御坂さん達が見ている能力なんて関係のない世界



162: 2011/09/01(木) 23:30:23.85
佐天(すがすがしい気分だ…)



佐天「ウイハル汁でも飲むか」

163: 2011/09/01(木) 23:32:14.84
学園都市

佐天「………………」

美琴「おかえりなさい」

佐天「……」

佐天「これ本当に健康になるな」ゴクゴク

164: 2011/09/01(木) 23:33:47.69
今日はここまでで

171: 2011/09/07(水) 00:40:07.48
ウイハル『ハア、ハア…』

ウイハル『サスガニシボリスギタナ、ヨワッタ』

ウイハル『シカシ、アノママヤマゴモリヲ、サセテイルホウガ、キケン』

ウイハル『バカバカシイサクセンダガ、カクジツニ、ワタシノ、ジャクテンヲ、ツイテイタ』

ザン…

ウイハル『!』

佐天「……」

172: 2011/09/07(水) 00:40:57.02
佐天「ようウイハル」

初春「あ、佐天さんこんばんわ」

ウイハル『チィ…』

佐天「あたしは今すがすがしい気分なの」

初春「そうなんですか?なにをしたんですか?」

ウイハル『……』

佐天「やはり弱っているな」

173: 2011/09/07(水) 00:42:01.11
佐天「ウイハル、君はすごかった」

佐天「戦闘能力も抜群だったし」

初春「まだまだですよ、まだ腕立て伏せも十回が限界ですし」

佐天「山ごもりをするあたしの荷物に密かにウイハル汁を忍びこませ、それを私物と勘違いさせ飲ませ、あたしの病気作戦を妨害した」

佐天「ここまでされて、あたしはもう王手をかけられたと思っていた」

174: 2011/09/07(水) 00:43:59.08
初春「……?なんの話をしているんですか」

ウイハル『……』

佐天「しかし王手をかけられていたのはウイハルの方もだった」

佐天「ウイハル汁は自分からとれる植物を絞ったもの」

佐天「そんな自分の身を削るようなことをして、元気なままでいられるはずがないよね!」

ウイハル『ク、クアアアアアア!』

175: 2011/09/07(水) 00:44:50.00
佐天「ふふ、あたしが気付かないとでも?木原戦法を一通り網羅しているあたしが…」

ウイハル『……』

初春「佐天さんは誰に話しかけているんですか?」

佐天「いまの弱ったウイハルにやられるほど、あたしも貧弱ではない…」

ジャリ…


佐天「かくご」

176: 2011/09/07(水) 00:45:34.55
ジリ

ウイハル『……』

ヒラヒラ

初春「……むずむず」

―――――――――

初春「へくしゅ!」

177: 2011/09/07(水) 00:46:32.43
佐天「」ギャーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!

初春「」ジョウケンハンシャ

ウイハル『!!』

佐天「初春の条件反射対策スカートめくり技術!!」グリャアアアアアアアアア

ウイハル『……クッ』

ウイハル『ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ!!』ドンッ ドンッ

佐天「遅いわあーっ!!」

メシャ…

ウイハル『ガバァッ…!』

178: 2011/09/07(水) 00:47:26.49
ウイハル『アシワザ……』

ヒュウウウウ……

ウイハル『ジョウクウニ、ウチアゲラレタ…モウ、アノコノ、スカートヲ、マモレナイ……』

ヒラヒラ

パサ…

ウイハル、敗北

179: 2011/09/07(水) 00:48:30.03
佐天「勝った……」

初春「」

佐天「ふふ…ついにこの時がきたわよ」

佐天「さあ、こわくないからおじさんにパOツ見せようか」

佐天「うぅぅぅいぃぃぃぃはぁぁぁぁぁぁりゃああああああああッ!!」

ギャーン

180: 2011/09/07(水) 00:49:42.73



あなたはロックされています



181: 2011/09/07(水) 00:52:18.20
病院



美琴「佐天さん!佐天さん!!」

佐天「……ぁ」

黒子「! 目を覚まされましたわ…」

美琴「佐天さん!あなたまた道端で倒れてたのよ!」

美琴「……いったい何が?またウイハルに…?」

佐天「……………」

佐天「……」

佐天「違う」

182: 2011/09/07(水) 00:54:16.35
佐天「ウイハルは倒したんです、ケリで倒しました。今は返事がないただの造花のようだ、なんです」

美琴「では一体なにが……?」

黒子「ゆっくりでいいですわよ」

佐天「……」

183: 2011/09/07(水) 00:55:29.26
めくったんだ
初春のスカートを

だとすると、この後のあたしは初春のパOツを見ているはずなのに
そしてそのパOツに興奮するはずだったのに

この病室にいた


つまりなにをされたかすら、分からない

188: 2011/09/18(日) 01:55:36.70
美琴「佐天さん退院おめでとう」

佐天「ありがとうございます」

佐天「どこへ向かっているんですか?」

美琴「風紀委員の支部」

佐天「支部?」

美琴「まあまあついてきて」

佐天「?」

189: 2011/09/18(日) 01:56:24.84
美琴「ついたわ」

佐天「はあ」

ガチャ

黒子「お待ちしておりました、お姉様、佐天さん」

佐天「白井さん、って!?」

初春「」

佐天「初春っ?」

黒子「しー」

佐天「どういう…」

黒子「眠っているだけですわ」

190: 2011/09/18(日) 01:57:07.66
佐天「眠って?」

黒子「はい」

美琴「黒子が何故か所有していた眠気を誘う粉を使って眠らせたの」

美琴「何故持っていたかは知らないけどね、何故なんだろう」

黒子「お姉様、もう勘弁してくださいまし」

佐天「はは…」

191: 2011/09/18(日) 01:58:11.97
黒子「佐天さんがウイハルを倒してくれたおかげで、簡単に仕込めました」

美琴「初春さんは眠った、これで『ロック』の謎を調べられるわね」

佐天「……」

佐天「ですね、みなさんがここまでしてくれたのですから…」

佐天「がんばります」

美琴「うん」

192: 2011/09/18(日) 01:59:04.74
黒子「それでロックについてなのですが」

ペラ

佐天「ちょ!」

黒子「」ヘイキ

黒子「このとおり、私が初春のスカートを捲ってもなにもおこりませんの」ペラペラペラ

佐天「本当だ」

美琴「じゃあ私はどうかしら?」

193: 2011/09/18(日) 02:01:49.20
美琴「初春さん、ごめんっ」

ペラ

美琴「おぉ…」

佐天「……御坂さんにも何もおこらない」

黒子「佐天さん、本当に『ロック』は存在するのですか?そして本当にそれにやられたので?」

黒子「記憶が曖昧になっていません?」

佐天「……んんー」

佐天「確かにロックされていると言われて、そこで意識が切れたのでハッキリとは言い切れませんね」

194: 2011/09/18(日) 02:03:22.75
佐天「白井さんの言うとおり、勘違いだったかもしれません」

佐天「もしかしたらウイハルの最後の抵抗にやられただけかもしれないし」

美琴「そうかな」

佐天「というわけで、いくぜ初春!」

佐天「ウェイト、ウイハルズ パンティー!」

黒子「あ!ちょっとお待ちを!だからといって捲るのは危険…」

195: 2011/09/18(日) 02:04:28.30


あなたはロックされています


196: 2011/09/18(日) 02:06:07.52
病院

佐天「」

美琴「ここのカエル顔のお医者さんが言ってたわ、佐天さんはツンツン頭の少年につぐ常連さんだと」

佐天「それ、喜んでいいんですか?」

美琴「喜ぶことではないわね」

197: 2011/09/18(日) 02:07:15.15
佐天「あの…」

美琴「ん?」

佐天「あたし」

美琴「?」

佐天「突然なんですが」

美琴「うん」

佐天「初春のスカートめくるの、諦めますわ」

美琴「へえ」

美琴「って、え!?」

198: 2011/09/18(日) 02:08:16.49
美琴「どうしていきなり…」

佐天「カエル医者さんの言うとおり、あたしはここ最近すごく入院してますよね」

美琴「うん」

佐天「そのツンツン頭の少年の不幸オーラにとりつかれて」

美琴「そうなの?」

佐天「だからかなあ…」

佐天「もう今月、お金ないんす」

美琴「それは大変ね」

199: 2011/09/18(日) 02:10:13.89
美琴「節約しなきゃ」

佐天「簡単ないいますねえ!御坂さんは」

佐天「今までは初春のパOツで、幾度も飢えを乗り切ってきました…」

美琴「遠い目ですごいこと言ったね」

佐天「でも今は何もない…これ以上入院費がかさんだら、本当に飢えてしまいます…」ウウ

美琴「佐天さん…」

美琴「……よし!」

200: 2011/09/18(日) 02:11:17.27
美琴「佐天さんにもう後がないというならば…」

美琴「私がやるしかないわね」

佐天「御坂さんが初春のスカートを捲ってあたしにパOツを見せてくれるんですか?」

美琴「違うわ」

美琴「私が…」

201: 2011/09/18(日) 02:12:45.30
美琴「初春さんのスカートの中にハッキングして佐天さんをロックしているものを解除するわ!」

佐天「!!」

美琴「……」

佐天「……」

佐天「スカートの中にハッキングなんてできるんですか?」

美琴「……」

佐天「スカートの中は電子機器なんですか」

美琴「……」

202: 2011/09/18(日) 02:13:42.38
美琴「佐天さんをロックするシステムがある限り、そこには何かがある」

美琴「その何かが何なのかは分からない」

美琴「しかし未知と思うな、立ち向かえ、そして不可能を可能にしろ」

美琴「諦めはない、チャレンジが終わるのは氏んだ時だ」

203: 2011/09/18(日) 02:15:13.21
佐天「!!」ガガーン

佐天「……」

佐天「あたし…その御坂さんの生きざま、見ています!」

美琴「ありがとう」

美琴「……」

204: 2011/09/18(日) 02:16:35.55
美琴「じゃ、ハッキングは佐天さんが退院したらすぐに実行するから」

美琴「それまで大人しくしてるのよ」

佐天「はーい」

ガチャ

美琴「……」

黒子「あ、お姉様」


美琴「私はとてつもない馬鹿だ」


黒子「お姉様?」

205: 2011/09/18(日) 02:17:05.59
というわけで今回はここまでです

210: 2011/09/21(水) 23:49:58.29
常盤台学生寮

美琴「初春さんのスカートにハッキング」

美琴「どうやればいいと思う?ゲコ太」

美琴「できるわけないよね」

美琴「ゲコ太?」

美琴「きいてる?」

美琴「きいてよ」

美琴「……」

211: 2011/09/21(水) 23:50:54.31
美琴「そっちがその気ならもうこっちも口きかないんだから」

美琴「ふんっ」

美琴「……」

………………………。

美琴「……」

美琴「ごめん」

美琴「私が悪かったよ」

212: 2011/09/21(水) 23:52:06.74
美琴「だから機嫌なおして?」

美琴「……」

美琴「確かにムシのいい話かもしれないけど」

美琴「……」

美琴「なによ、こんなに謝ってるのに見向きすらしないの?」

美琴「……ばか」

213: 2011/09/21(水) 23:53:42.32
美琴「きいてよ」

美琴「ゲコ太」

美琴「……」

美琴(―――そうか)

214: 2011/09/21(水) 23:56:19.40
もう、ゲコ太は喋らないんだ。


私がもう小さい子供じゃないから


ゲコ太の魂は役目を終えて天国へいったんだ


そう。


私はもう無力じゃない。


学園都市の超能力者の第三位、『超電磁砲(レールガン)』だ。


誰かに頼るだけの自分はおしまい。


これからは自分の足で歩くのよ。

215: 2011/09/21(水) 23:58:23.28
美琴「頑張るからね、私いいいいいいいいい」

黒子「お姉様が、ゲコ太のストラップ相手に、いろいろと話していますの…」

黒子「叫んでいますの…」

寮官様「人間だもの。長い人生で一回ぐらいはあるさ。ご乱心は」

216: 2011/09/21(水) 23:59:38.58
美琴「……」ザッ

初春「あっ、御坂さん」

美琴「御免」バチッ

初春「おはな!!」ガクッ

美琴「よし、この気絶した初春さんを人気のない場所に連れ込み、スカートの中にハッキングするか」

黒子「いや、ちゃんと支部に連れてきてください」

美琴「失敗した時、人の視線がどれだけ痛いかわかる?」

217: 2011/09/22(木) 00:00:41.69
黒子「分かりました。私は退出していますから、路地裏で中学生のスカートを捲るのは止めてください」

美琴「はいはい」

一七七支部

初春「」

佐天「……ではお願いしますね」

美琴「オーケー」

ガチャ

美琴「………」

218: 2011/09/22(木) 00:02:14.12
美琴「……すう」

美琴「きっ」

パリィィィイイイイ………

美琴(さあ、ここからどうする。御坂美琴)

美琴(ん?)

219: 2011/09/22(木) 00:03:35.40
美琴「……」

美琴(なにかを、感じる)

美琴(初春さんのスカートの中にハッキングできたわけじゃない)

美琴(なにか微弱な、とても微弱な電波を)

美琴(初春さんのスカートの裏側から)

ペラ

美琴「!?」

美琴「花びら……?」

220: 2011/09/22(木) 00:05:45.11
ガ      オ  ン!

美琴「ぐぅう!」ゴロゴロ

美琴「な……に」

WiiHal『やはりこれにたどり着くのはお前か、学園都市一の電撃使い、御坂美琴』

美琴「初春さんの花飾りが喋った…?」

WiiHal『……………』

美琴「ウイハルは佐天さんが倒したはず」

WiiHal『私こそが真の初春の守護神』

221: 2011/09/22(木) 00:07:05.77
WiiHal『佐天涙子が倒したウイハルなる花飾りは、初春にとって最近買ったお気に入り程度の花飾り』

WiiHal『私は初春が初めてつけた花飾り!最古参!』

WiiHal『年季が違う!愛され方が違う!愛し方が違う!!』

美琴「つまりウイハルの上位互換ってこと」

WiiHal『軽くいうな』

222: 2011/09/22(木) 00:10:46.01
美琴「そんなことより見抜いたわよ、佐天さんにだけ働くロックの謎」

WiiHal『……………』

美琴「あの花びらの力でしょ」

WiiHal『……………』

美琴「あの花びらは…」

美琴「佐天さんに電気を飛ばし、脳波を気絶している時と同じ状態に誘導するもの」

美琴「電気刺激による脳波誘導」

223: 2011/09/22(木) 00:13:27.91
美琴「それにより佐天さんを気絶させた」

美琴「佐天さんにだけ働いたのは、佐天さんのスカートめくりに対する条件反射が働いたら発動するようなプログラムだからでしょう?」

美琴「今まで発動しなかったのは、貴方が花びらを電源オフ状態にしていたから、と推理する」

美琴「ギリギリまで隠すため、私に悟られないため」

美琴「まったく、『ロックされている』というからなにかと思ったけど…」

美琴「簡単なタネだったわね」

WiiHal『……………』

224: 2011/09/22(木) 00:15:32.91
WiiHal『感じ取った微弱な電波からそこまで推理するか、さすがは電気に精通した能力者』

WiiHal『まあ、小難しいことは良い』

WiiHal『消えてもらう』

美琴「!」バチィ

WiiHal『ふふふ…』

バターン!

WiiHal『む?』

225: 2011/09/22(木) 00:16:58.74
佐天「待ったあー!」

美琴「佐天さん!」

WiiHal『………………』

佐天「お前がラスボスか」

WiiHal『まあ』

佐天「だったらあたしが相手になる」

WiiHal『ふん』

WiiHal『花びら』スッ

226: 2011/09/22(木) 00:18:34.50
佐天「!」

美琴「ちぃっ!」

バヂバヂバヂ

WiiHal『電気をばらまき、妨害か…これでは脳波誘導ができない』

WiiHal『やはり肉弾戦となるか、後悔するなよ』

WiiHal『あっさり眠らされていた方がよかったと思う』

佐天「……!」

231: 2011/09/26(月) 21:48:17.73
佐天涙子は前を見据える。
その視線の先には障害であるWiiHalが君臨している

そこに向かうため、足に力をこめて、駆け出した。

しかしその疾走は所詮、運動神経の良い中学一年生のレベル
一瞬で距離が埋まったりはしない

だがそれでいいのだ
せめて自分の間合いまで、距離を詰めることができれば
スカートめくりに関しては学園都市最強。どうとでもできる。


そんな期待も一瞬で脆く崩れさる

WiiHalの蔓が、おそるべきスピードで伸び
佐天涙子のアゴを下から上へと打ち抜いた。

反応すらできず、地に伏せる。

232: 2011/09/26(月) 21:56:23.49
御坂美琴という学園都市の第三位の超能力者がいる。

『超電磁砲(レールガン)』

最強の電撃使いとして、その名に恥じない力を保有している少女だ。

電気という人間にとっての脅威を自由に操り
尚且つ、砂鉄を操作するなどの広い応用性
その気になれば雷まで呼び出せる。


これらの研究レポートは、彼女の撃破の困難さを如実に表しているだろう。

それなのに

WiiHalはそんな学園都市の常識を嘲笑うかのごとく破る。

白い花びらがまるで絶縁体のように、彼女の電撃を受け流し
彼女の応用性を全て、打ち崩し

最後に彼女を打ち崩した。

233: 2011/09/26(月) 22:00:12.28
さすがに騒ぎが伝わったのだろう
部屋の外で待機していた白井黒子が虐殺現場に突入してきた。

自分の太ももに隠し持つ暗器に触れる。

空間移動(テレポート)という能力を持つ彼女に
このモーションをとらせてしまうことは
彼女のターゲットが、ハリネズミになることを示唆している。

だが何事にも例外はある。

この圧倒的生物は常にイレギュラーをおこす。

WiiHalの葉が、暗器の空間移動より先に
白井黒子のもとへ発射され全身を切り裂いた。

傷口から血を吹き出し、激痛に耐え兼ね、白井黒子は撃破された。


もちろんWiiHalは無傷。

234: 2011/09/26(月) 22:01:33.65


WiiHal「たった3レスで全滅か」



235: 2011/09/26(月) 22:02:39.40
オオオオオオオオオオオォォォォォォォォ……

佐天「……」

オオオオオオオオオオオォォォォォォォォ……

美琴「……」

オオオオオオオオオオオォォォォォォォォ……

黒子「……」

236: 2011/09/26(月) 22:03:38.68
短いですがここまで
こんな適当なSSです

ではまた

239: 2011/09/27(火) 21:48:03.90
予想外といえば予想外だが、ありきたりでもある。

次を期待します。ガンバレ~

240: 2011/09/28(水) 20:26:42.46
佐天「」

WiiHal『ふう』

WiiHal『これで終わった』

WiiHal『これで我が主人は…』

ジャリ

WiiHal『…』ピク

241: 2011/09/28(水) 20:28:26.42
佐天「……」

WiiHal『む』

佐天「Wii……Hal…」グ

WiiHal『虫の息だな』

佐天「ふん」

佐天「はあっ!」バッ

WiiHal『無駄なあがきを』グシャア

佐天「うあっ!」

242: 2011/09/28(水) 20:29:25.67
佐天「ぐう…」

WiiHal『………』

佐天「う、う…」ググ

WiiHal『しつこいな』バシッ

佐天「うああっ!」ゴロンゴロン

WiiHal『これで終わりだ……』

WiiHal『……!』

佐天「……っ」

243: 2011/09/28(水) 20:31:46.32
佐天「……」フラ フラ

WiiHal『……』

佐天「めくっ…て、やる」フラフラ

WiiHal『ふっ』バシュッ

佐天「!!」ザクザクッ

WiiHal『はっ』ガンッ

佐天「……あ゛」

244: 2011/09/28(水) 20:33:17.10
WiiHal『』

ガン!

WiiHal『』

バギ!

WiiHal『……』

ゴン!

WiiHal『この!』

ガギャーン!!

WiiHal『はあ、はあ…』

WiiHal『……何故だ』

WiiHal『なぜ倒れない』

佐天「」

245: 2011/09/28(水) 20:36:08.46
佐天「……」

WiiHal『は!』

ガギ

佐天「!」ギラ

WiiHal『っ!?』ヒュッ

佐天「おしい…」

WiiHal『(いま危なかった…)』

佐天「……教えてやろうか」

246: 2011/09/28(水) 20:38:45.30

佐天「なぜ倒れないか」

WiiHal『……貴様にそのような能力はないはず』

佐天「ふ…」

佐天「倒れないために、能力なんかいらない」

佐天「あたしが立っていられるのは…」

WiiHal『……』

佐天「目の前に初春のスカートがあるからさ」

247: 2011/09/28(水) 20:39:51.04
WiiHal『……』ギリ

佐天「」フ… フラ

佐天「……っと!」ビシッ

佐天「危うく倒れるところだった…」

WiiHal『(今のふらつき、確かにアイツはフラフラだ…だが倒れない)』

WiiHal『(本当に我が主人のパOツのために、なのか…)』

248: 2011/09/28(水) 20:41:47.88
WiiHal『ふざけた女だァッ!』グア

佐天「!!」

WiiHal『くらえ』ドガッ

佐天「うわあああっ!」ガシャーン

佐天「………う」ズル

WiiHal『はあ、はあ…』

WiiHal『……』

WiiHal『貴様』

佐天「言っただろう?」

WiiHal『ぐ』

249: 2011/09/28(水) 20:43:32.16
佐天「……」フラフラ

WiiHal『……捲りたいのか』

佐天「……え?」

WiiHal『そんなに我が主人のスカートを捲りたいのか』

佐天「……」

佐天「コクリ」

250: 2011/09/28(水) 20:46:54.42
WiiHal『そこまでして我が主人のパOツを見たいというのか…』

佐天「それも、あるけどね」

佐天「ただ目標にしただけなんだ」

佐天「あたしはただ目標に向かって頑張っているだけ」

佐天「それだけ、さ…」

WiiHal『………』

251: 2011/09/28(水) 20:48:20.85
WiiHal『そんなに痛めつけられてまで、やることか』

佐天「……」

佐天「あたしはもう、諦めるのはやめたんだ」

WiiHal『………』

佐天「……」グッ

WiiHal『……やはり、お前は敵だよ』

佐天「……」

252: 2011/09/28(水) 20:51:27.61
WiiHal『我が主人が、貴様のスカートめくりのために、どれほどの辱めを受けているか知っているか…?』

佐天「……」

WiiHal『それを知ったうえでの、覚悟か…?』

佐天「……」

佐天「え?」

253: 2011/09/28(水) 20:53:31.50
WiiHal『………』

佐天「え?」

WiiHal『は?』

佐天「は?はこっちのセリフだ」

WiiHal『それはこっちのセリフだ』

佐天「ではどうぞ」

WiiHal『あ、どうも』

WiiHal『貴様、我が主人がスカートめくりを恥ずかしがってたことを知らなかったのか?』

佐天「ええ」

254: 2011/09/28(水) 20:57:04.05
佐天「確かに恥ずかしがってはいるアクションは見てますよ」

佐天「しかしそれはノリかと」

佐天「あたしがめくる、初春がノる、それに対してあたしが喜ぶ歓ぶ悦ぶ」

佐天「上手い循環が出来ている習慣かと」

WiiHal『やはり貴様は氏ぬべきかと』

佐天「まっ、待てかと」

255: 2011/09/28(水) 20:58:11.51
WiiHal『言い訳ならば、あの世で言っていろ』

佐天「言い訳ではない!」カッ

WiiHal『ならばなんだ?遺言か?』

佐天「……」

佐天「話せば分かる」

ガギャン!!

佐天「」ドサ

WiiHal『無駄な時間をすごした』

262: 2011/10/04(火) 00:13:05.90
佐天「ぐ…」

WiiHal『まだくだらんことのために起き上がるか…』

佐天「……」

佐天「初…春の顔…、なんか赤い」

WiiHal『なに?』

初春「……はぁはぁ」

WiiHal『!』

WiiHal『貴様…』

佐天「あたしじゃない…」

263: 2011/10/04(火) 00:14:04.76
WiiHal『……』

佐天「風邪じゃないかな?早く休ませてあげよう…」ガク

WiiHal『……』

初春「……はぁはぁ…」

佐天「」

WiiHal『この症状は…』

美琴「くわしくきかせなさい」ザッ

WiiHal『御坂美琴…』

美琴「はやく」

WiiHal『……』

WiiHal『これは…』

264: 2011/10/04(火) 00:15:28.27
美琴「ウィハルス?」

WiiHal『ああ』

黒子「なんですの?それ」

WiiHal『ウィルスの一種だ』

WiiHal『本来ならば私のような植物の間にだけのウィルスなのだが』

美琴(植物なの?)

WiiHal『だが私が主人の上に造花として乗っていたから…』

WiiHal『私のせいだ…』

265: 2011/10/04(火) 00:16:39.59
黒子「ならばあの名医に診てもらえばいいだけですの」

美琴「なるほどあのゲコ太似のお医者さんに!」

WiiHal『……冥土返し(ヘヴンキャンセラー)か』

美琴「あそこの佐天さんもまた入院ね」

佐天「」

266: 2011/10/04(火) 00:17:13.46
カエル「これはまさか『ウィハルス』かい?」

WiiHal『いかにも』

美琴「知ってるんかい」

カエル「ああ、たまたまね」

カエル「でもこれは植物にしか感染しないウィルスのはずだがね?」

WiiHal『私が常に主人の上に乗っかっていたからだ』

カエル「つまり人間の近くにいたことで、『ウィハルス』が人間への侵入方法を発見してしまったというわけかい?」

WiiHal『おそらく』

美琴「医者さん。一つ突っ込むところない?花が喋ってるのよ?」

267: 2011/10/04(火) 00:19:43.89
カエル「やはり人間への感染の可能性もあったわけだね?」

WiiHal『私のせいだ…』

WiiHal『植物に対しての治療法ならば発見されているが…』

カエル「安心するんだ。僕は人間の身体にあった『ウィハルス』の治療法を知っている」

WiiHal『本当か!?』

カエル「もちろん、僕は医者だからね?もしもの時のために研究していた」

黒子「人間の会話でしょうかコレ?」

美琴「カエルと造花の対話でしょう」

268: 2011/10/04(火) 00:21:09.09
美琴「なんとかなるんですか?」

カエル「ああ」

カエル「僕が急いで特効薬をつくる…といいたいところだがね」

WiiHal『だが?』

カエル「生憎、材料が足らない」

美琴「材料…」

カエル「これはネットなどで通販してはいないものなんだよ…」

269: 2011/10/04(火) 00:23:16.71
カエル「とても僕みたいな医者ごときでは採ってこられない、危ない森に生えている薬草さ」

WiiHal『っ』

カエル「まあ僕は医者だから。患者に必要なものは何でも集める…少し時間を…」

美琴「まって」

美琴「それを私たちが、とってくればいいのよね」

黒子「…」

WiiHal『…』

カエル「大変だよ?無茶をさせてしまう」

270: 2011/10/04(火) 00:23:43.65
美琴「私は『超電磁砲』だから」

黒子「そして初春は私たちの親友ですわ」

カエル「……本当にいいんだね?」

WiiHal『貴様ら…』

黒子「貴方のためじゃないですわ、初春のため」

美琴「ええ」

271: 2011/10/04(火) 00:24:48.92
WiiHal『なんでもいい。我が主人が救われるのなら…』

美琴「よし、医者さん、場所を」

カエル「最後だ、本当にいいんだね?」

美琴「…」

黒子「…」

WiiHal『…』

カエル「わかった」

272: 2011/10/04(火) 00:26:21.21
===

樹海


美琴「……カエル医者さんの説明によると、薬草があるのは、この森ね」

黒子「ええ」

WiiHal『…』

美琴「……さあ」

美琴「いくわよ!みんな!!」

黒子「はい!」

WiiHal『ああ』

273: 2011/10/04(火) 00:27:54.02


―――この物語にスカートめくりの少女は登場しない。


見せ場でしくって大怪我したため、主人公が不在の物語に
そしてその不在について、誰も突っ込まない

意識があったら、多分泣いているだろう主人公

277: 2011/10/07(金) 21:47:27.51
佐天「はっ」

看護婦「えっ?」

佐天「まずい…」

看護婦「意識が戻りました?」

佐天「くそっ!」ガバッ

看護婦「あっ、まだ起き上がっては…」

看護婦「え…」

ヒュウウウ

看護婦「消えた…?」

278: 2011/10/07(金) 21:48:19.88
佐天「しまった!ヤマ場の感じがする!」ダダダダダダ

佐天「ここか!初春の病室は!」ダダダダダダダダ

佐天「ヤマ場はっ!」

カエル「終わったよ」

佐天「なに!?」

279: 2011/10/07(金) 21:49:55.22
佐天「おわっ、た…?」

美琴「ええ」

黒子「わたくし達が初春を治すための薬草をとってきましたから」

佐天「みなさん傷だらけ…」

美琴「そのために…」

佐天「WiiHalは」

美琴「…」

佐天「WiiHalがいない」

カエル「救えなかった…」

ガァーン!

280: 2011/10/07(金) 21:50:47.08
佐天「そんな…」

佐天「まだあたしとの決着もついていないのに…」

美琴「佐天さんきいて」

佐天「なにがスカートめくりの少女だ!」

佐天「ライバルの氏に立ち合えない!」

美琴「佐天さん…」

281: 2011/10/07(金) 21:51:32.21
美琴「WiiHalの遺言よ」

佐天「…」

『我が主人の異変にいちはやく気がついた貴様はくやしいが』

『立派に、主人の親友だった』

佐天「………………」


『今までの無礼を詫びよう。そしてよかったら…』


『主人をよろしく頼む』


佐天「Wii…Hal……」

282: 2011/10/07(金) 21:52:17.67
美琴「……」

黒子「……」

カエル「……」

佐天「わかったよ!」

佐天「あたしは最強のスカートめくりの少女になって!」

佐天「初春を守りつづける!」

ヒラ

黒子「…!」

ヒラヒラ

美琴「花びら」

カエル「これは…」

ポロ

佐天「…」

283: 2011/10/07(金) 21:52:47.58
佐天「ううぅ…」


「WiiHal!!!!!!!!!!!!!」



284: 2011/10/07(金) 21:53:23.80


数年後

上条「インデックス、私ついにスカートに挑戦してみたんだけど、どうっ?」

インデックス「きれいなんだよ」

インデックス「今日もいい天気だねー」

上条「うふふっ、うん!風が気持ちいいね!」


??「ヘイ、お嬢ちゃんたた!」

上条「!?」

インデックス「だれ?」

285: 2011/10/07(金) 21:53:58.45
バサァァァア!

インデックス「ひゃっ!」

上条「きゃああああああっ!!」

インデックス「な、なにするのいきなり!スカートめくるなんて!」

上条「うっ、ひどいよぉ、見られちゃったかもしれないぃー」

インデックス「ほら!とうまも泣いてるんだよ!」プンプン

佐天「こんな往来で生足出して歩くほうが悪い!」

インデックス「私は出してないんだよ!」

インデックス「通報してやるかも!」

佐天「やってみろ」

286: 2011/10/07(金) 21:54:29.75
初春「またですか」

佐天「……………」

初春「黙秘ですね」

佐天「……………」

初春「佐天さん変わりましたよ」

佐天「……………」

初春「昔のあなたはそんな見境なくスカートをめくる人ではなかった」

佐天「……………」

初春「見損ないました」

287: 2011/10/07(金) 21:55:05.13
佐天(なんとでもいえばいい)


佐天(WiiHalとの約束は守る)

佐天(そのために、初春から嫌われようが構わない…)

初春「……では」

佐天「……………」

初春「……」

294: 2011/10/12(水) 22:42:02.44
初春「佐天さんはどうしちゃったんでしょうか」

美琴「ん」

黒子「……」

初春「絶対におかしいです」

美琴「うん」

黒子「……」

初春「あんなの佐天さんじゃありません」

美琴「いや、それは違うわ」

295: 2011/10/12(水) 22:43:25.32
黒子「はい」

初春「え?」

美琴「おかしいのは確かだけど、あれが佐天さんよ」

初春「どういうことですか」

黒子「初春。貴方の佐天さんらしいとはどんな佐天さんですか?」

初春「え…?」

黒子「……」

初春「えーと、」

初春「スカートめくって喜んだり」

296: 2011/10/12(水) 22:44:06.91
初春「スカートのめくり方を研究したり」

初春「下着の柄をあてたり、下着のサイクルを把握していたり」

初春「一日に何回私のスカートを捲れるか挑戦したり」

初春「どれだけの人に私の下着を見せることができるかを挑戦したり」

初春「めくったスカートの滞空時間を延ばしたり」

黒子「これ聞きましたら佐天さん泣きますわね」

美琴「大丈夫。佐天さんは強いわ」

297: 2011/10/12(水) 22:45:05.95
初春「でも」

美琴「?」

初春「私自身でさえ見逃してしまうことに気付いて、フォローしてくれる…友達おもいな人でもあります」

美琴「……」

黒子「……」

初春「これが…なにか」

黒子「その通りですわよ、佐天さんは友達おもいなのですわ」

初春「……え」

298: 2011/10/12(水) 22:47:17.31
黒子「まだ言わなければ分かりませんか?」

初春「……!」

初春「失礼します!」ダッ

美琴「青春ねぇ…」

黒子「お姉様もわたぐじどぼぉッうわっ!?」

バチバチ

299: 2011/10/12(水) 22:50:23.63
佐天「…」

佐天「は!」

上条「きゃぅ!?」

佐天「手首の返し!」

一方通行「やンっ!」

佐天「スカートアウッ!」

浜面「ああああんんんっっ///」


※このSSは18歳未満の方の閲覧を禁じます

300: 2011/10/12(水) 22:53:01.14


佐天「青髪先輩…」

青髪「ルイやん…ついに歯向かうんか?」

佐天「アンタのスカートをめくらないことには…前に進めないんで…」

青髪「いつかは来るかと思ってたわ」

佐天「……」

青髪「なら、本気でぶつかったるわッッ!!」

佐天「!?」

ドズン ドズン



佐天「な…っ!?」

ベキバキ バリバリバリ………

301: 2011/10/12(水) 22:54:51.54
青髪「ワイが外したピアスがどうかしたんか?」

佐天「ピアスを落とした地面が…深く割れた……いったいどれだけ…重い…」

青髪「ああそんなの気にしとる場合か?」

佐天「………!」

青髪「てやっ!」

佐天「っ!?」

302: 2011/10/12(水) 22:57:28.38
ブオオオオオオオ………

佐天「ぐぅ…」

佐天「手をふっただけでこの大風…」

青髪「ホラホラ、このままやとルイやんのスカートがめくれてまうで?」

佐天「……」

スゥ…

青髪「!?」ゾクッ

303: 2011/10/12(水) 22:58:05.09
佐天「……」スタスタ

青髪「な、なんや…!?」

佐天「……」スタスタ

青髪「な、なんでや!?なんでこんな荒れ狂った風の中でスカートめくれず歩けるんや!!」

佐天「いったいあたしがどれだけスカートをめくってきたと思ってるんですか?」

佐天「もはやスカートのどの部分が煽りを受ければ捲れてしまうか…」

佐天「煽りを受けても捲れない部分も把握している」

青髪「…………!」

佐天「これだけ強い風ならば、大雑把な風の流れぐらいわかる」

佐天「これだけ言えば、分かるな…?どうして捲れないかぐらい」

304: 2011/10/12(水) 23:00:44.60
青髪「う」

佐天「とどめ」スッ

青髪「うわああああああああああ!!!」

初春「やめてください佐天さん!」

佐天「…!」

青髪「ぶべらぶべら……」

305: 2011/10/12(水) 23:01:16.36
佐天「……」

初春「佐天さん…」

初春「……そこまで傷ついてまで、頑張ってほしくはないはずです」

佐天「…」

佐天「初春…」

佐天「初春は、あたしにこんなになってほしくないの?」

初春「……はい」

佐天「……」

初春「私は佐天さんとただ笑いあえれば、それでいいんです」

佐天「……」

306: 2011/10/12(水) 23:02:53.99
佐天「WiiHal…」



307: 2011/10/12(水) 23:05:33.40
佐天「やはー」

バサッ

初春「きゃああっ!」

佐天「うへへへ」

初春「もーめくらないでくださいっ!」

佐天「あひぇひぇ」

女「ふんふん♪」

佐天「は!」

バサッ

女「ひゃ!?」

308: 2011/10/12(水) 23:06:36.30
佐天「はっ?」

初春「佐天さん!?なに私以外の人のスカートを!」

佐天「いや…あたしにも分からない…っとぉあっ!?」

女の子「きゃあ!」バサッ

初春「佐天さん!」

佐天「まずい…スカートをめくると反射的に……」

初春「えぇ!?」

佐天「悪霊がついてしまったああああああああああああああ!!」

309: 2011/10/12(水) 23:07:17.90


美琴「佐天さん最近見ないけどどうしたの?」

黒子「……それが」

初春「あぁ…」

初春「佐天さん捕まったんですよ」


収容所

佐天「びゃあぁーん!出してえええ!!」

310: 2011/10/12(水) 23:07:52.62
おしまいです
今までレスありがとうございました

ではさようなら

311: 2011/10/12(水) 23:13:47.69
乙!!
佐天さんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

312: 2011/10/13(木) 00:03:52.91
無限ループって恐くね?

引用元: 初春「佐天さん捕まったんですよ」